JP3277854B2 - ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線 - Google Patents
ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線Info
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B11/00—Communication cables or conductors
- H01B11/02—Cables with twisted pairs or quads
- H01B11/12—Arrangements for exhibiting specific transmission characteristics
- H01B11/16—Cables, e.g. submarine cables, with coils or other devices incorporated during cable manufacture
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Communication Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズ抑制機能付
き絶縁被覆電線、特に、信号ライン等として使用される
ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線に関する。
き絶縁被覆電線、特に、信号ライン等として使用される
ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、信号ラインに侵入した高周波
ノイズを抑制するため、図９に示すように、磁器フェラ
イト等からなる二つの分割コア片８１ａ，８１ｂを、二
つに分割できる円筒状ケース８２に収納した後、この二
つの分割コア片８１ａ，８１ｂにて被覆電線８３を挟み
込み、ケース８２に設けたケース留め８２ａ，８２ｂを
利用して分割コア片８１ａ，８１ｂにて構成されたリン
グ状磁性体コア８１を被覆電線８３の外周部に固定する
方法が知られている。この方法はリング状磁性体コア８
１を被覆電線８３に後付けすることができ、作業性が良
いという利点がある。
ノイズを抑制するため、図９に示すように、磁器フェラ
イト等からなる二つの分割コア片８１ａ，８１ｂを、二
つに分割できる円筒状ケース８２に収納した後、この二
つの分割コア片８１ａ，８１ｂにて被覆電線８３を挟み
込み、ケース８２に設けたケース留め８２ａ，８２ｂを
利用して分割コア片８１ａ，８１ｂにて構成されたリン
グ状磁性体コア８１を被覆電線８３の外周部に固定する
方法が知られている。この方法はリング状磁性体コア８
１を被覆電線８３に後付けすることができ、作業性が良
いという利点がある。
【０００３】また、図１０及び図１１に示すように、リ
ング状磁性体コア９１に被覆電線８３を挿通した後、樹
脂材９３にてリング状磁性体コア９１を被覆して被覆電
線８３に固定する方法が知られている。この方法は、使
用者がリング状磁性体コア９１を被覆電線８３から容易
に取り外すことができず、確実に高周波ノイズを抑制す
るという利点がある。
ング状磁性体コア９１に被覆電線８３を挿通した後、樹
脂材９３にてリング状磁性体コア９１を被覆して被覆電
線８３に固定する方法が知られている。この方法は、使
用者がリング状磁性体コア９１を被覆電線８３から容易
に取り外すことができず、確実に高周波ノイズを抑制す
るという利点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図９に
示すような場合や図１０に示すような場合では、リング
状磁性体コア８１，９１に被覆電線８３を単に挿通する
だけの構造であるため、リング状磁性体コア８１，９１
の内径を被覆電線８３の外径より大きく設定する必要が
あった。従って、所望のノイズ除去効果を得るために
は、大きくかつ重いリング状磁性体コア８１，９１を使
用しなければならないという問題があった。
示すような場合や図１０に示すような場合では、リング
状磁性体コア８１，９１に被覆電線８３を単に挿通する
だけの構造であるため、リング状磁性体コア８１，９１
の内径を被覆電線８３の外径より大きく設定する必要が
あった。従って、所望のノイズ除去効果を得るために
は、大きくかつ重いリング状磁性体コア８１，９１を使
用しなければならないという問題があった。
【０００５】そこで、本発明の目的は、リング状磁性体
コアの小型、軽量化を図ることができるノイズ抑制機能
付き絶縁被覆電線を提供することにある。
コアの小型、軽量化を図ることができるノイズ抑制機能
付き絶縁被覆電線を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電
線は、被覆電線の被覆材を除去した部分を、被覆電線の
外径より小さい内径を有したリング状磁性体コアに挿通
させ、このリング状磁性体コアを少なくとも樹脂又はゴ
ムのいずれか一方からなる固定部材にて前記被覆電線に
固定したことを特徴とする。ここに、被覆電線の被覆材
は、電線の径方向に少なくともその一部が除去されてお
ればよく、必ずしも被覆材の全部を除去する必要はな
い。
するため、本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電
線は、被覆電線の被覆材を除去した部分を、被覆電線の
外径より小さい内径を有したリング状磁性体コアに挿通
させ、このリング状磁性体コアを少なくとも樹脂又はゴ
ムのいずれか一方からなる固定部材にて前記被覆電線に
固定したことを特徴とする。ここに、被覆電線の被覆材
は、電線の径方向に少なくともその一部が除去されてお
ればよく、必ずしも被覆材の全部を除去する必要はな
い。
【０００７】リング状磁性体コアのインピーダンスは、
（外径−内径）／（外径＋内径）に比例するので、イン
ピーダンス一定とすれば内径を従来より小さく設定すれ
ば外径も相対的に小さくなる。従って、従来と同等のノ
イズ抑制性能が小さいサイズのリング状磁性体コアで得
られる。
（外径−内径）／（外径＋内径）に比例するので、イン
ピーダンス一定とすれば内径を従来より小さく設定すれ
ば外径も相対的に小さくなる。従って、従来と同等のノ
イズ抑制性能が小さいサイズのリング状磁性体コアで得
られる。
【０００８】また、少なくとも樹脂又はゴムのいずれか
一方からなる固定部材に磁粉を含有させることにより、
リング状磁性体コアによるノイズ抑制作用に加え、磁粉
入り固定部材によるノイズ抑制作用も得られる。特に、
磁粉入り固定部材は、高い周波数（ＧＨｚ帯）でのノイ
ズ抑制作用がリング状磁性体コアよりも強く、ノイズ抑
制機能付き絶縁被覆電線は広帯域でノイズ抑制が可能と
なる。
一方からなる固定部材に磁粉を含有させることにより、
リング状磁性体コアによるノイズ抑制作用に加え、磁粉
入り固定部材によるノイズ抑制作用も得られる。特に、
磁粉入り固定部材は、高い周波数（ＧＨｚ帯）でのノイ
ズ抑制作用がリング状磁性体コアよりも強く、ノイズ抑
制機能付き絶縁被覆電線は広帯域でノイズ抑制が可能と
なる。
【０００９】さらに、リング状磁性体コアを複数の分割
コア片にて構成することにより、被覆電線の途中にリン
グ状磁性体コアを装着することができる。
コア片にて構成することにより、被覆電線の途中にリン
グ状磁性体コアを装着することができる。
【００１０】さらに、リング状磁性体コアのサイズを小
さくできるため、少なくとも樹脂又はゴムのいずれか一
方からなる磁粉入り固定部材にて固定用ブッシングを構
成した場合、リング状磁性体コアを内蔵した磁粉入り固
定部材のサイズが、従来の磁性体コアを備えない固定用
ブッシングのサイズに比べ若干大きくなるだけで、リン
グ状磁性体コアを設けたことによるサイズアップが殆ど
生じることなく、リング状磁性体コアと磁粉入り固定部
材による広帯域のノイズ抑制機能を得ることができる。
さくできるため、少なくとも樹脂又はゴムのいずれか一
方からなる磁粉入り固定部材にて固定用ブッシングを構
成した場合、リング状磁性体コアを内蔵した磁粉入り固
定部材のサイズが、従来の磁性体コアを備えない固定用
ブッシングのサイズに比べ若干大きくなるだけで、リン
グ状磁性体コアを設けたことによるサイズアップが殆ど
生じることなく、リング状磁性体コアと磁粉入り固定部
材による広帯域のノイズ抑制機能を得ることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るノイズ抑制機
能付き絶縁被覆電線の実施形態について添付図面を参照
して説明する。各実施形態において同一部品及び同一部
分には同じ符号を付した。
能付き絶縁被覆電線の実施形態について添付図面を参照
して説明する。各実施形態において同一部品及び同一部
分には同じ符号を付した。
【００１２】［第１実施形態、図１〜図３］図１及び図
２に示すように、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１
は、リング状磁性体コア２と、このリング状磁性体コア
２の穴２ａを挿通している被覆電線５と、リング状磁性
体コア２を被覆電線５に固定するための固定部材１０と
で構成されている。リング状磁性体コア２の内径、すな
わち穴２ａの径は、被覆電線５の外径より小さい寸法に
設定されている。リング状磁性体コア２の材料として
は、Ｎｉ−Ｚｎ系、Ｍｎ−Ｚｎ系、あるいはＭｇ−Ｚｎ
系のフェライト等が使用される。第１実施形態では、Ｎ
ｉ−Ｚｎ系の比透磁率が約５００の磁器フェライトを使
用した。
２に示すように、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１
は、リング状磁性体コア２と、このリング状磁性体コア
２の穴２ａを挿通している被覆電線５と、リング状磁性
体コア２を被覆電線５に固定するための固定部材１０と
で構成されている。リング状磁性体コア２の内径、すな
わち穴２ａの径は、被覆電線５の外径より小さい寸法に
設定されている。リング状磁性体コア２の材料として
は、Ｎｉ−Ｚｎ系、Ｍｎ−Ｚｎ系、あるいはＭｇ−Ｚｎ
系のフェライト等が使用される。第１実施形態では、Ｎ
ｉ−Ｚｎ系の比透磁率が約５００の磁器フェライトを使
用した。
【００１３】被覆電線５は、相互に平行に配設された一
対の導線６，６と、この一対の導線６，６を被覆してい
る電線被覆材７と、この電線被覆材７を被覆している外
皮８とからなる。導線６としては、例えば銅線や半田引
き銅線等が使用される。電線被覆材７や外皮８の材料と
しては、例えば塩化ビニル樹脂やウレタン樹脂等が使用
される。この被覆電線５の一端部の外皮８は取り除かれ
ており、電線被覆材７のみで被覆された導線６の部分
が、リング状磁性体コア２の穴２ａに挿通している。
対の導線６，６と、この一対の導線６，６を被覆してい
る電線被覆材７と、この電線被覆材７を被覆している外
皮８とからなる。導線６としては、例えば銅線や半田引
き銅線等が使用される。電線被覆材７や外皮８の材料と
しては、例えば塩化ビニル樹脂やウレタン樹脂等が使用
される。この被覆電線５の一端部の外皮８は取り除かれ
ており、電線被覆材７のみで被覆された導線６の部分
が、リング状磁性体コア２の穴２ａに挿通している。
【００１４】リング状磁性体コア２は外皮８の端部近傍
に配置され、固定部材１０にて覆われた状態で被覆電線
５の端部に固定されている。固定部材１０の材料として
は、樹脂又はゴムの少なくともいずれか一方が使用され
る。樹脂やゴムは柔軟性を有し、リング状磁性体コア２
に加わる機械的ストレスの緩衝材としても機能すること
ができる。第１実施形態では、固定部材１０の材料とし
て、塩化ビニル樹脂を使用した。
に配置され、固定部材１０にて覆われた状態で被覆電線
５の端部に固定されている。固定部材１０の材料として
は、樹脂又はゴムの少なくともいずれか一方が使用され
る。樹脂やゴムは柔軟性を有し、リング状磁性体コア２
に加わる機械的ストレスの緩衝材としても機能すること
ができる。第１実施形態では、固定部材１０の材料とし
て、塩化ビニル樹脂を使用した。
【００１５】以上の構成からなるノイズ抑制機能付き絶
縁被覆電線１において、被覆電線５の端部の外皮８が取
り除かれ、従来より小さい内径を有したリング状磁性体
コア２に、この被覆電線５の端部が挿通されている。と
ころが、一般に、リング状磁性体コア２のインピーダン
スは、リング状磁性体コア２の外径をＤ１、内径をＤ２
とすると、（Ｄ１−Ｄ２）／（Ｄ１＋Ｄ２）に比例する
ので、インピーダンス一定とすれば内径を従来より小さ
くできれば外径も相対的に小さくできる。すなわち、内
径を２／３にできれば、外径も２／３の寸法にでき、こ
の時のリング状磁性体コアの体積は従来サイズの１／２
以下になる。従って、従来と同等のノイズ抑制性能を従
来より小さいサイズのリング状磁性体コア２で得ること
ができる。また、従来と同等の外径サイズのリング状磁
性体コア２を使用すれば、従来より優れたノイズ抑制性
能を有したノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１が得られ
る。
縁被覆電線１において、被覆電線５の端部の外皮８が取
り除かれ、従来より小さい内径を有したリング状磁性体
コア２に、この被覆電線５の端部が挿通されている。と
ころが、一般に、リング状磁性体コア２のインピーダン
スは、リング状磁性体コア２の外径をＤ１、内径をＤ２
とすると、（Ｄ１−Ｄ２）／（Ｄ１＋Ｄ２）に比例する
ので、インピーダンス一定とすれば内径を従来より小さ
くできれば外径も相対的に小さくできる。すなわち、内
径を２／３にできれば、外径も２／３の寸法にでき、こ
の時のリング状磁性体コアの体積は従来サイズの１／２
以下になる。従って、従来と同等のノイズ抑制性能を従
来より小さいサイズのリング状磁性体コア２で得ること
ができる。また、従来と同等の外径サイズのリング状磁
性体コア２を使用すれば、従来より優れたノイズ抑制性
能を有したノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１が得られ
る。
【００１６】さらに、具体的数値を用いて説明する。図
３はノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１の一対の電線
６，６に同一方向に１ＭＨｚ〜１０００ＭＨｚの高周波
信号を通電させたときのインピーダンス特性を示すグラ
フである。実線１５はリング状磁性体コア２の内径が
５．６ｍｍ、外径が１０ｍｍ、幅が１５ｍｍで体積では
約０．８ｃｍ3の場合である。二点鎖線１６はリング状
磁性体コア２の内径が５．６ｍｍ、外径が１６ｍｍ、幅
が１５ｍｍの場合である。比較のために、図１１に示し
ている従来の構造の場合（ただし、リング状磁性体コア
の内径が９ｍｍ、外径が１６ｍｍ、幅が１５ｍｍ、体積
が約２．０ｃｍ3）のインピーダンス特性を点線１７で
表示している。
３はノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１の一対の電線
６，６に同一方向に１ＭＨｚ〜１０００ＭＨｚの高周波
信号を通電させたときのインピーダンス特性を示すグラ
フである。実線１５はリング状磁性体コア２の内径が
５．６ｍｍ、外径が１０ｍｍ、幅が１５ｍｍで体積では
約０．８ｃｍ3の場合である。二点鎖線１６はリング状
磁性体コア２の内径が５．６ｍｍ、外径が１６ｍｍ、幅
が１５ｍｍの場合である。比較のために、図１１に示し
ている従来の構造の場合（ただし、リング状磁性体コア
の内径が９ｍｍ、外径が１６ｍｍ、幅が１５ｍｍ、体積
が約２．０ｃｍ3）のインピーダンス特性を点線１７で
表示している。
【００１７】図３のグラフを見ると、実線１５と点線１
７は略同じインピーダンス特性を示している。従って、
第１実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１は、
従来より小さいサイズ（体積で約４０％）のリング状磁
性体コア２を用いても、従来と同等のインピーダンス特
性が得られることがわかる。また、二点鎖線１６は点線
１７より大きなインピーダンスを示している。従って、
第１実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１は、
従来と同じ外径サイズのリング状磁性体コア２を用いれ
ば、従来より大きなインピーダンスが得られることがわ
かる。
７は略同じインピーダンス特性を示している。従って、
第１実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１は、
従来より小さいサイズ（体積で約４０％）のリング状磁
性体コア２を用いても、従来と同等のインピーダンス特
性が得られることがわかる。また、二点鎖線１６は点線
１７より大きなインピーダンスを示している。従って、
第１実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１は、
従来と同じ外径サイズのリング状磁性体コア２を用いれ
ば、従来より大きなインピーダンスが得られることがわ
かる。
【００１８】さらに、固定部材１０に磁粉を含有させる
ことにより、リング状磁性体コア２によるノイズ抑制作
用に加えて、磁粉入り固定部材１０によるノイズ抑制作
用も得ることができる。特に、磁粉入り固定部材１０
は、高い周波数（ＧＨｚ帯）でのノイズ抑制作用が、リ
ング状磁性体コア２よりも強く、磁粉入り固定部材１０
を用いることにより、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
１は広帯域でノイズ抑制をすることができる。固定部材
１０に含有させる磁粉は、平均粒径が１〜１００μｍの
範囲内で、固定部材１０への含有量が２０〜７０体積％
の範囲内であるように設定される。
ことにより、リング状磁性体コア２によるノイズ抑制作
用に加えて、磁粉入り固定部材１０によるノイズ抑制作
用も得ることができる。特に、磁粉入り固定部材１０
は、高い周波数（ＧＨｚ帯）でのノイズ抑制作用が、リ
ング状磁性体コア２よりも強く、磁粉入り固定部材１０
を用いることにより、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
１は広帯域でノイズ抑制をすることができる。固定部材
１０に含有させる磁粉は、平均粒径が１〜１００μｍの
範囲内で、固定部材１０への含有量が２０〜７０体積％
の範囲内であるように設定される。
【００１９】磁粉の平均粒径が１００μｍより大きくな
ると、樹脂やゴムとの混練が難しく、逆に、１μｍより
小さくなると、必要な透磁率が得られないからである。
また、磁粉の含有量が２０体積％より少なくなると、必
要な透磁率が得られないからである。そして、固定部材
１０をリング状磁性体コア２や被覆電線５に、注型成形
あるいは射出成形にて一体化する場合には、固定部材１
０の磁粉の含有量を２０〜７０体積％に設定することが
望ましい。ただし、固定部材１０の形成方法は、注型成
形あるいは射出成形に限定されるものではないことは言
うまでもない。
ると、樹脂やゴムとの混練が難しく、逆に、１μｍより
小さくなると、必要な透磁率が得られないからである。
また、磁粉の含有量が２０体積％より少なくなると、必
要な透磁率が得られないからである。そして、固定部材
１０をリング状磁性体コア２や被覆電線５に、注型成形
あるいは射出成形にて一体化する場合には、固定部材１
０の磁粉の含有量を２０〜７０体積％に設定することが
望ましい。ただし、固定部材１０の形成方法は、注型成
形あるいは射出成形に限定されるものではないことは言
うまでもない。
【００２０】磁粉としては、Ｎｉ−Ｚｎ系やＭｇ−Ｚｎ
系等の高比抵抗のフェライト磁粉、あるいはＭｎ−Ｚｎ
系のフェライト磁粉や磁性金属粉等の低比抵抗のものが
使用される。図３に示されている一点鎖線１８は、磁粉
入り固定部材１０の材料として、平均粒径が２０μｍの
Ｎｉ−Ｚｎ系のフェライト粉末を６０体積％の含有量に
なるように塩化ビニル樹脂に入れて混練したもの（比透
磁率は約１５）を使用し、リング状磁性体コア２の内径
が５．６ｍｍ、外径が１０ｍｍ、幅が１５ｍｍの場合の
インピーダンス特性を示すものである。一点鎖線１８と
実線１５を比較すると、ＧＨｚ帯で一点鎖線１８のイン
ピーダンスの方が実線１５のインピーダンスより大きく
なっている。従って、固定部材１０に磁粉を含有させる
ことにより、高い周波数でのノイズ抑制作用がアップす
ることがわかる。
系等の高比抵抗のフェライト磁粉、あるいはＭｎ−Ｚｎ
系のフェライト磁粉や磁性金属粉等の低比抵抗のものが
使用される。図３に示されている一点鎖線１８は、磁粉
入り固定部材１０の材料として、平均粒径が２０μｍの
Ｎｉ−Ｚｎ系のフェライト粉末を６０体積％の含有量に
なるように塩化ビニル樹脂に入れて混練したもの（比透
磁率は約１５）を使用し、リング状磁性体コア２の内径
が５．６ｍｍ、外径が１０ｍｍ、幅が１５ｍｍの場合の
インピーダンス特性を示すものである。一点鎖線１８と
実線１５を比較すると、ＧＨｚ帯で一点鎖線１８のイン
ピーダンスの方が実線１５のインピーダンスより大きく
なっている。従って、固定部材１０に磁粉を含有させる
ことにより、高い周波数でのノイズ抑制作用がアップす
ることがわかる。
【００２１】［第２実施形態、図４］図４に示すよう
に、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線２１は、被覆電線
５の一端部の電線被覆材７が外皮８と共に取り除かれて
いることを除いて前記第１実施形態と同様の構造を有し
ている。電線被覆材７から露出している一対の導線６，
６の端部は、リング状磁性体コア２の穴２ａに挿通され
ている。リング状磁性体コア２は電線被覆材７や外皮８
の端部近傍に配置され、固定部材２２にて覆われた状態
で被覆電線５の端部に固定されている。以上の構成から
なるノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線２１は、前記第１
実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１と同様の
作用効果を奏する。
に、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線２１は、被覆電線
５の一端部の電線被覆材７が外皮８と共に取り除かれて
いることを除いて前記第１実施形態と同様の構造を有し
ている。電線被覆材７から露出している一対の導線６，
６の端部は、リング状磁性体コア２の穴２ａに挿通され
ている。リング状磁性体コア２は電線被覆材７や外皮８
の端部近傍に配置され、固定部材２２にて覆われた状態
で被覆電線５の端部に固定されている。以上の構成から
なるノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線２１は、前記第１
実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線１と同様の
作用効果を奏する。
【００２２】また、前記第１実施形態と同様に固定部材
２２に磁粉を含有させて、リング状磁性体コア２による
ノイズ抑制作用に加え、磁粉入り固定部材２２によるノ
イズ抑制作用も得るようにすることもできる。ただし、
前記第１実施形態のように外皮８のみを取り除く場合に
は、導線６，６間の絶縁は電線被覆材７によって確保さ
れているので、磁粉入り固定部材１０の絶縁性は低くて
もかまわないが、第２実施形態のように電線被覆材７と
外皮８を取り除く場合には、導線６，６間に磁粉入り固
定部材２２を回り込ませて絶縁を確保する必要がある。
このため、固定部材２２に入れる磁粉としては、Ｎｉ−
Ｚｎ系やＭｇ−Ｚｎ系等の高比抵抗のフェライト磁粉が
使用される。
２２に磁粉を含有させて、リング状磁性体コア２による
ノイズ抑制作用に加え、磁粉入り固定部材２２によるノ
イズ抑制作用も得るようにすることもできる。ただし、
前記第１実施形態のように外皮８のみを取り除く場合に
は、導線６，６間の絶縁は電線被覆材７によって確保さ
れているので、磁粉入り固定部材１０の絶縁性は低くて
もかまわないが、第２実施形態のように電線被覆材７と
外皮８を取り除く場合には、導線６，６間に磁粉入り固
定部材２２を回り込ませて絶縁を確保する必要がある。
このため、固定部材２２に入れる磁粉としては、Ｎｉ−
Ｚｎ系やＭｇ−Ｚｎ系等の高比抵抗のフェライト磁粉が
使用される。
【００２３】さらに、磁粉入り固定部材２２を有したノ
イズ抑制機能付き絶縁被覆電線２１は、導線６，６間に
磁粉入り固定部材２２によって磁路が形成されるため、
リング状磁性体コア２によるコモンモードノイズ抑制効
果に加え、磁粉入り固定部材２２によるノーマルモード
ノイズ抑制効果も得ることができる。なお、第１実施形
態のように外皮８のみを取り除いたものや、第２実施形
態の電線被覆材７と外皮８を取り除きかつ磁粉の入って
いない固定部材２２を有したものは、コモンモードノイ
ズのみ抑制する。
イズ抑制機能付き絶縁被覆電線２１は、導線６，６間に
磁粉入り固定部材２２によって磁路が形成されるため、
リング状磁性体コア２によるコモンモードノイズ抑制効
果に加え、磁粉入り固定部材２２によるノーマルモード
ノイズ抑制効果も得ることができる。なお、第１実施形
態のように外皮８のみを取り除いたものや、第２実施形
態の電線被覆材７と外皮８を取り除きかつ磁粉の入って
いない固定部材２２を有したものは、コモンモードノイ
ズのみ抑制する。
【００２４】［第３実施形態、図５及び図６］図５及び
図６に示すように、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線３
１は、リング状磁性体コア３２と、このリング状磁性体
コア３２の穴３２ｃを挿通している被覆電線５と、リン
グ状磁性体コア３２を被覆電線５に固定するための固定
部材３７とで構成されている。リング状磁性体コア３２
は、二つの分割コア片３２ａ，３２ｂにて構成されてい
る。リング状磁性体コア３２の内径、すなわち穴３２ｃ
の径は、被覆電線５の外径より小さい寸法に設定されて
いる。
図６に示すように、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線３
１は、リング状磁性体コア３２と、このリング状磁性体
コア３２の穴３２ｃを挿通している被覆電線５と、リン
グ状磁性体コア３２を被覆電線５に固定するための固定
部材３７とで構成されている。リング状磁性体コア３２
は、二つの分割コア片３２ａ，３２ｂにて構成されてい
る。リング状磁性体コア３２の内径、すなわち穴３２ｃ
の径は、被覆電線５の外径より小さい寸法に設定されて
いる。
【００２５】被覆電線５は、一端部から所定の寸法離れ
た位置の外皮８が取り除かれている。分割コア片３２ａ
と３２ｂとの間に、電線被覆材７のみで被覆された導線
６の部分を挟み込むように配置して、分割コア片３２ａ
と３２ｂを突き合わせることにより、リング状磁性体コ
ア３２が構成される。
た位置の外皮８が取り除かれている。分割コア片３２ａ
と３２ｂとの間に、電線被覆材７のみで被覆された導線
６の部分を挟み込むように配置して、分割コア片３２ａ
と３２ｂを突き合わせることにより、リング状磁性体コ
ア３２が構成される。
【００２６】以上の構成からなるノイズ抑制機能付き絶
縁被覆電線３１は、前記第１実施形態のノイズ抑制機能
付き絶縁被覆電線１と同様の作用効果を奏すると共に、
ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線３１の途中にリング状
磁性体コア３２を装着することができる。このため、ノ
イズ抑制機能付き絶縁被覆電線３１は、その端部にリン
グ状磁性体コア３２を装着しなくてもすみ、端部を通常
の構造とすることができ、電線３１を他の部品と接続す
る際の取扱いが容易となる。
縁被覆電線３１は、前記第１実施形態のノイズ抑制機能
付き絶縁被覆電線１と同様の作用効果を奏すると共に、
ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線３１の途中にリング状
磁性体コア３２を装着することができる。このため、ノ
イズ抑制機能付き絶縁被覆電線３１は、その端部にリン
グ状磁性体コア３２を装着しなくてもすみ、端部を通常
の構造とすることができ、電線３１を他の部品と接続す
る際の取扱いが容易となる。
【００２７】さらに、固定部材３７に磁粉を含有させ
て、リング状磁性体コア３２によるノイズ抑制作用に加
えて、磁粉入り固定部材３７によるノイズ抑制作用も得
るようにしてもよい。
て、リング状磁性体コア３２によるノイズ抑制作用に加
えて、磁粉入り固定部材３７によるノイズ抑制作用も得
るようにしてもよい。
【００２８】［第４実施形態、図７］図７に示すよう
に、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線４１は、被覆電線
５の一端部から所定の寸法離れた位置の電線被覆材７が
外皮８と共に取り除かれていることを除いて前記第３実
施形態と同様の構造を有している。電線被覆材７から露
出している一対の導線６，６の部分は、リング状磁性体
コア３２の穴３２ｃに挿通されている。リング状磁性体
コア３２は、二つの分割コア片３２ａ，３２ｂ（ただ
し、図７において分割コア片３２ａは表示せず）にて構
成されている。リング状磁性体コア３２は固定部材４３
にて覆われた状態で被覆電線５に固定されている。
に、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線４１は、被覆電線
５の一端部から所定の寸法離れた位置の電線被覆材７が
外皮８と共に取り除かれていることを除いて前記第３実
施形態と同様の構造を有している。電線被覆材７から露
出している一対の導線６，６の部分は、リング状磁性体
コア３２の穴３２ｃに挿通されている。リング状磁性体
コア３２は、二つの分割コア片３２ａ，３２ｂ（ただ
し、図７において分割コア片３２ａは表示せず）にて構
成されている。リング状磁性体コア３２は固定部材４３
にて覆われた状態で被覆電線５に固定されている。
【００２９】以上の構成からなるノイズ抑制機能付き絶
縁被覆電線４１は、前記第３実施形態のノイズ抑制機能
付き絶縁被覆電線３１と同様の作用効果を奏する。この
とき、固定部材４３に磁粉を含有させて、磁粉入り固定
部材４３によるノイズ抑制効果（ノーマルモードノイズ
抑制効果を含む）も得るようにしてもよいが、導線６，
６間の絶縁性を確保するため、磁粉にはＮｉ−Ｚｎ系や
Ｍｇ−Ｚｎ系等の高比抵抗のフェライト磁粉が使用され
る。
縁被覆電線４１は、前記第３実施形態のノイズ抑制機能
付き絶縁被覆電線３１と同様の作用効果を奏する。この
とき、固定部材４３に磁粉を含有させて、磁粉入り固定
部材４３によるノイズ抑制効果（ノーマルモードノイズ
抑制効果を含む）も得るようにしてもよいが、導線６，
６間の絶縁性を確保するため、磁粉にはＮｉ−Ｚｎ系や
Ｍｇ−Ｚｎ系等の高比抵抗のフェライト磁粉が使用され
る。
【００３０】［第５実施形態、図８］図８に示すよう
に、第５実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線５
１は、リング状磁性体コア３２を被覆電線５に固定する
ための固定部材５３を、電子装置のケース等に取り付け
て用いられる固定用ブッシングとしても使用するもので
ある。
に、第５実施形態のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線５
１は、リング状磁性体コア３２を被覆電線５に固定する
ための固定部材５３を、電子装置のケース等に取り付け
て用いられる固定用ブッシングとしても使用するもので
ある。
【００３１】被覆電線５は、一端部から所定の寸法離れ
た位置の外皮８が取り除かれている。分割コア片３２ａ
と３２ｂ（ただし、図８において分割コア片３２ａは表
示せず）の間に電線被覆材７のみで被覆された導線６の
部分を挟み込むように配置して、分割コア片３２ａと３
２ｂを突き合わせることにより、リング状磁性体コア３
２が構成される。
た位置の外皮８が取り除かれている。分割コア片３２ａ
と３２ｂ（ただし、図８において分割コア片３２ａは表
示せず）の間に電線被覆材７のみで被覆された導線６の
部分を挟み込むように配置して、分割コア片３２ａと３
２ｂを突き合わせることにより、リング状磁性体コア３
２が構成される。
【００３２】固定部材５３には磁粉が含有されており、
リング状磁性体コア３２によるノイズ抑制作用に加え、
磁粉入り固定部材５３によるノイズ抑制作用も得ること
ができる。従って、広帯域でノイズ抑制が可能なノイズ
抑制機能付き絶縁被覆電線５１が得られる。また、固定
部材５３の一方の端部には固定用鍔部５４が設けられて
いる。この固定用鍔部５４を電子装置のケース等６０に
設けた穴６１に押し込むことにより、固定部材５３はく
びれた部分５５で穴６１に係止し、固定用ブッシングと
して機能する。
リング状磁性体コア３２によるノイズ抑制作用に加え、
磁粉入り固定部材５３によるノイズ抑制作用も得ること
ができる。従って、広帯域でノイズ抑制が可能なノイズ
抑制機能付き絶縁被覆電線５１が得られる。また、固定
部材５３の一方の端部には固定用鍔部５４が設けられて
いる。この固定用鍔部５４を電子装置のケース等６０に
設けた穴６１に押し込むことにより、固定部材５３はく
びれた部分５５で穴６１に係止し、固定用ブッシングと
して機能する。
【００３３】以上の構成からなるノイズ抑制機能付き絶
縁被覆電線５１は、前記第３実施形態と同様の作用効果
を奏すると共に、リング状磁性体コア３２のサイズが従
来のリング状磁性体コアと比較して小さいので、リング
状磁性体コア３２を内蔵した磁粉入り固定部材５３のサ
イズが、従来の磁性体コアを備えない固定用ブッシング
のサイズに比べ若干大きくなるだけで、リング状磁性体
コア３２を設けたことによるサイズアップが殆ど生じる
ことなく、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線５１の取り
扱いが容易となる。
縁被覆電線５１は、前記第３実施形態と同様の作用効果
を奏すると共に、リング状磁性体コア３２のサイズが従
来のリング状磁性体コアと比較して小さいので、リング
状磁性体コア３２を内蔵した磁粉入り固定部材５３のサ
イズが、従来の磁性体コアを備えない固定用ブッシング
のサイズに比べ若干大きくなるだけで、リング状磁性体
コア３２を設けたことによるサイズアップが殆ど生じる
ことなく、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線５１の取り
扱いが容易となる。
【００３４】［他の実施形態］なお、本発明に係るノイ
ズ抑制機能付き絶縁被覆電線は前記実施形態に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更すること
ができる。特に、リング状磁性体コアは、円形環状のも
のに限るものではなく、矩形環状のもの等であってもよ
い。
ズ抑制機能付き絶縁被覆電線は前記実施形態に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更すること
ができる。特に、リング状磁性体コアは、円形環状のも
のに限るものではなく、矩形環状のもの等であってもよ
い。
【００３５】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、被覆電線の被覆材を除去した部分を、被覆電線
の外径より小さい内径を有したリング状磁性体コアに挿
通させたので、従来より小型かつ軽量のリング状磁性体
コアにて同等のノイズ抑制効果を得ることができると共
に、磁性体原料の削減によるコストメリットもある。
よれば、被覆電線の被覆材を除去した部分を、被覆電線
の外径より小さい内径を有したリング状磁性体コアに挿
通させたので、従来より小型かつ軽量のリング状磁性体
コアにて同等のノイズ抑制効果を得ることができると共
に、磁性体原料の削減によるコストメリットもある。
【００３６】また、少なくとも樹脂又はゴムのいずれか
一方からなる固定部材に磁粉を含有させることにより、
リング状磁性体コアによるノイズ抑制作用に加え、磁粉
入り固定部材によるノイズ抑制作用も得られる。特に、
磁粉入り固定部材は、高い周波数（ＧＨｚ帯）でのノイ
ズ抑制作用がリング状磁性体コアよりも強く、磁粉入り
固定部材を用いることにより広帯域のノイズ抑制が可能
となる。
一方からなる固定部材に磁粉を含有させることにより、
リング状磁性体コアによるノイズ抑制作用に加え、磁粉
入り固定部材によるノイズ抑制作用も得られる。特に、
磁粉入り固定部材は、高い周波数（ＧＨｚ帯）でのノイ
ズ抑制作用がリング状磁性体コアよりも強く、磁粉入り
固定部材を用いることにより広帯域のノイズ抑制が可能
となる。
【００３７】さらに、リング状磁性体コアを複数の分割
コア片にて構成することにより、被覆電線の途中にリン
グ状磁性体コアを装着することができる。この結果、リ
ング状磁性体コアの装着位置の制約がなくなった。
コア片にて構成することにより、被覆電線の途中にリン
グ状磁性体コアを装着することができる。この結果、リ
ング状磁性体コアの装着位置の制約がなくなった。
【００３８】さらに、リング状磁性体コアのサイズを小
さくできるため、少なくとも樹脂又はゴムのいずれか一
方からなる磁粉入り固定部材にて固定用ブッシングを構
成した場合、リング状磁性体コアを内蔵しても磁粉入り
固定部材のサイズが、従来の磁性体コアを備えない固定
用ブッシングのサイズに比べ若干大きくなるだけで、リ
ング状磁性体コアを設けたことによるサイズアップが殆
ど生じることなく、リング状磁性体コアと磁粉入り固定
部材による広帯域のノイズ抑制機能を得ることができ
る。この結果、リング状磁性体コア装着部分が邪魔にな
らず、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線が取り扱い易く
なる。
さくできるため、少なくとも樹脂又はゴムのいずれか一
方からなる磁粉入り固定部材にて固定用ブッシングを構
成した場合、リング状磁性体コアを内蔵しても磁粉入り
固定部材のサイズが、従来の磁性体コアを備えない固定
用ブッシングのサイズに比べ若干大きくなるだけで、リ
ング状磁性体コアを設けたことによるサイズアップが殆
ど生じることなく、リング状磁性体コアと磁粉入り固定
部材による広帯域のノイズ抑制機能を得ることができ
る。この結果、リング状磁性体コア装着部分が邪魔にな
らず、ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線が取り扱い易く
なる。
【図１】本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
の第１実施形態を示す斜視図。
の第１実施形態を示す斜視図。
【図２】図１に示されているノイズ抑制機能付き絶縁被
覆電線の断面図。
覆電線の断面図。
【図３】図１に示されているノイズ抑制機能付き絶縁被
覆電線のインピーダンス特性を示すグラフ。
覆電線のインピーダンス特性を示すグラフ。
【図４】本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
の第２実施形態を示す断面図。
の第２実施形態を示す断面図。
【図５】本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
の第３実施形態を示す斜視図。
の第３実施形態を示す斜視図。
【図６】図５に示されているノイズ抑制機能付き絶縁被
覆電線の断面図。
覆電線の断面図。
【図７】本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
の第４実施形態を示す断面図。
の第４実施形態を示す断面図。
【図８】本発明に係るノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
の第５実施形態を示す断面図。
の第５実施形態を示す断面図。
【図９】従来例を示す斜視図。
【図１０】別の従来例を示す斜視図。
【図１１】図１０に示されている従来例の断面図。
１，２１，３１，４１，５１…ノイズ抑制機能付き絶縁
被覆電線 ２，３２…リング状磁性体コア ３２ａ，３２ｂ…分割コア片 ５…被覆電線 ６…導線 ７…電線被覆材 ８…外皮 １０，２２，３７，４３，５３…固定部材
被覆電線 ２，３２…リング状磁性体コア ３２ａ，３２ｂ…分割コア片 ５…被覆電線 ６…導線 ７…電線被覆材 ８…外皮 １０，２２，３７，４３，５３…固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−224299（ＪＰ，Ａ) 実公 平５−37455（ＪＰ，Ｙ２) 米国特許5763825（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01B 11/06 H05K 9/00
Claims (3)
- 【請求項１】 被覆電線の被覆材を除去した部分を、被
覆電線の外径より小さい内径を有したリング状磁性体コ
アに挿通させ、このリング状磁性体コアを少なくとも樹
脂又はゴムのいずれか一方からなる磁粉入り固定部材に
て前記被覆電線に固定したことを特徴とするノイズ抑制
機能付き絶縁被覆電線。 - 【請求項２】 前記リング状磁性体コアが複数の分割コ
ア片にて構成されていることを特徴とする請求項１記載
のノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線。 - 【請求項３】 少なくとも樹脂又はゴムのいずれか一方
からなる磁粉入り固定部材が、固定用ブッシングを構成
していることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の
ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21458897A JP3277854B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線 |
| DE69818175T DE69818175T2 (de) | 1997-08-08 | 1998-08-05 | Isolierter Draht mit Rauschunterdrückung |
| EP98114747A EP0896342B1 (en) | 1997-08-08 | 1998-08-05 | Insulated wire with noise-suppressing function |
| US09/131,168 US6054649A (en) | 1997-08-08 | 1998-08-07 | Insulated wire with noise-suppressing function |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21458897A JP3277854B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1153957A JPH1153957A (ja) | 1999-02-26 |
| JP3277854B2 true JP3277854B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=16658212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21458897A Expired - Fee Related JP3277854B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6054649A (ja) |
| EP (1) | EP0896342B1 (ja) |
| JP (1) | JP3277854B2 (ja) |
| DE (1) | DE69818175T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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