JPH05226355A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法

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JPH05226355A
JPH05226355A JP4027894A JP2789492A JPH05226355A JP H05226355 A JPH05226355 A JP H05226355A JP 4027894 A JP4027894 A JP 4027894A JP 2789492 A JP2789492 A JP 2789492A JP H05226355 A JPH05226355 A JP H05226355A
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bipolar transistor
semiconductor substrate
insulating film
heterojunction bipolar
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JP4027894A
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Tomohito Nakamura
智史 中村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】薄いベース層からなるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタを得ることができるとともに、工程が簡略
で、製造コストを低くすることができ、微細化が容易で
あるヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供する。 【構成】第1シリコン酸化膜26に等方性エッチングを行
い、開口部を形成する。開口部にSiCからなるエミッ
タ3をエピタキシャル成長させる。ボロンイオンを打込
むと、膜厚が厚い部分Tについては、シリコン基板2内
にほとんど注入されず、膜厚が薄い部分Sについては、
多く注入される。また、エミッタ3で覆われた部分につ
いても、シリコン基板2内に注入されるが、膜厚が薄い
部分Sに比べると、エミッタ3でトラップされる分だ
け、注入される濃度は薄く、かつ基板表面からの深さも
浅くなる。これにより、層厚の薄いベース4およびP+
型の外部ベース5を容易に形成できる(同図イ)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの製造方法に関するものであり、特にベ
ース層の拡散防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヘテロ接合を利用したバイポーラ
トランジスタが注目されている。これは、エミッタにベ
ースよりも禁制帯幅(エネルギーバンド)の大きい材料
を用いたものである。ヘテロ接合バイポーラトランジス
タのエネルギーバンド構造図を、図4に示す。同図にお
いて、Ec,Ev,Efは、それぞれ伝導帯の下端、価電子帯の
上端、フェルミ準位を示す。また、黒丸は電子を表わ
し、白丸はホールを表わしている。同図からも明らかな
ように、エミッタ領域の禁制帯幅がベースより大きいた
め、ホールのエミッタ注入が起こりにくくなっている。
その結果、ベース電流が低下し、エミッタの注入効率が
向上する。これにより、高速、高利得のトランジスタを
得ることができる。
【0003】従来の、ヘテロ接合バイポーラトランジス
タ1の製造方法を、図5を参照しながら説明する。ま
ず、N型であるシリコン基板2の表面にフォトレジスト
6aを塗布し、パターンニングし、開口部8aを形成す
る。開口部8a、およびフォトレジスト6aの全面に、P
型の不純物であるボロンイオンを打込む。これにより、
P型のベース4が形成される(同図ア)。
【0004】つぎに、フォトレジスト6aを除去した
後、N型SiC(炭化シリコン)66を全面にエピタキシ
ャル成長させる(同図イ)。フォトレジスト6bを塗
布、パターンニングし、SiC(炭化シリコン)66のエ
ッチングを行う。これにより、P型のベース4表面にN
型SiCのエミッタ3が形成される(同図ウ)。このよ
うに、エミッタ3をSiCで形成することにより、ベー
ス4とエミッタ3間をヘテロ接合とすることができる。
【0005】ふたたび、シリコン基板2およびエミッタ
3の表面に、フォトレジスト6cを塗布し、パターンニ
ングし、開口部8cを形成する。開口部8c、およびフォ
トレジスト6cの全面に、ボロンイオンを打込む。これ
により、ベース4より高濃度なP+型の外部ベース5が
形成される(同図エ)。
【0006】フォトレジスト6cを除去した後、減圧化
学気相成長法(LPCVD)を用いて、シリコン酸化膜14を形
成する(同図オ)。その後、フォトレジストを塗布しパ
ターンニングし、シリコン酸化膜14のエッチングを行
う。そして、エミッタ3およびベース4用の電極形成の
ためコンタクトホール8dを形成する(同図カ)。形成
したコンタクトホール8dに、電極形成用のポリシリコ
ン10a,10cを形成する。アルミでベース電極13a,13c、エ
ミッタ電極13bを形成する。シリコン基板2の裏面に白
金でコレクタ電極12を形成して、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ1が完成する(同図キ)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなヘテロ接合バイポーラトランジスタ1の製造方法
には、次のような問題があった。エミッタ3の形成の
際、高温プロセスによりベース層が大きく拡散してしま
い、高速バイポーラトランジスタに必要な薄いベース4
を得ることができなかった。また、ベース4、エミッタ
3、および外部ベース5の形成工程にて計三回のフォト
レジスト工程が必要であった。したがって、工程が複雑
であるとともに、製造工程において三回分のアライメン
トマージンを見込む必要があり、微細化が困難であっ
た。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決
し、高速バイポーラトランジスタに必要な薄いベース4
を得ることができ、さらに、工程が簡略で、製造コスト
を低くすることができるとともに、製造工程においてア
ライメントマージンを見込む必要がなく微細化が容易で
あるヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるヘテロ
接合バイポーラトランジスタの製造方法は、第1導電型
の第1領域と第2導電型の第2領域をヘテロ接合させる
ために、半導体基板表面から突出するように第1領域を
形成した後、前記第1領域の上方からイオン注入を行う
ことにより、半導体基板内に第2領域を形成することを
特徴とする。
【0010】請求項2にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成
する第1の工程、前記絶縁膜の一部をエッチングにより
取り除き、取り除かれた部分に、半導体基板表面から突
出する第1導電型の第1領域を形成するとともに、絶縁
膜と第1領域の境界近傍付近に、半導体基板へのイオン
注入効率が周囲よりも高い効率透過部を形成する第2の
工程、前記第1領域の上方から半導体基板上にイオン注
入を行うことにより、第2導電型の第2領域を形成する
第3の工程を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法は、さらに前記第2工程の絶縁膜
の一部を取り除くエッチングについては等方性エッチン
グを用いるとともに、効率透過部の形成については、エ
ッチング工程により取り除かれた部分に、絶縁膜とわず
かに重なるか又は重ならないように第1領域を形成する
ことを特徴とする。
【0012】請求項4にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、第1領域が、半導体基板表面から突出す
るよう設けられているとともに、絶縁膜は、第1領域と
の境界近傍付近では膜厚が薄く、遠ざかると膜厚が厚く
なるよう形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項5にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、さらに絶縁膜と第1領域の境界近傍付近
の絶縁膜の薄膜部分は、等方性エッチングにより形成さ
れることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1にかかるヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタの製造方法は、第1導電型の第1領域と第2導電
型の第2領域をヘテロ接合させるために、半導体基板表
面から突出するように第1領域を形成した後、前記第1
領域の上方からイオン注入を行うことにより、半導体基
板内に第2領域を形成することを特徴とする。したがっ
て、第1領域の上方からイオン注入を行う場合に、第1
領域を自己整合的に用いることができる。
【0015】請求項2にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成
する第1の工程、前記絶縁膜の一部をエッチングにより
取り除き、取り除かれた部分に、半導体基板表面から突
出する第1導電型の第1領域を形成するとともに、絶縁
膜と第1領域の境界近傍付近に、半導体基板へのイオン
注入効率が周囲よりも高い効率透過部を形成する第2の
工程、前記第1領域の上方から半導体基板上にイオン注
入を行うことにより、第2導電型の第2領域を形成する
第3の工程を備えたことを特徴とする。したがって、第
1領域の上方からイオン注入を行う場合に、第1領域を
自己整合的に用いることができるとともに、層厚の薄い
低濃度層および低濃度層を挟み込むように形成されてい
る層厚の厚い高濃度層から形成される第2領域を容易に
得ることができる。
【0016】請求項3にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法は、さらに前記第2工程の絶縁膜
の一部を取り除くエッチングについては等方性エッチン
グを用いるとともに、効率透過部の形成については、エ
ッチング工程により取り除かれた部分に、絶縁膜とわず
かに重なるか又は重ならないように第1領域を形成する
ことを特徴とする。したがって、効率透過部の形成が容
易となる。
【0017】請求項4にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、第1領域が、半導体基板表面から突出す
るよう設けられているとともに、絶縁膜は、第1領域と
の境界近傍付近では膜厚が薄く、遠ざかると膜厚が厚く
なるよう形成されていることを特徴とする。したがっ
て、第1領域の上方からイオン注入を行う場合に、第1
領域を自己整合的に用いることができるとともに、絶縁
膜と第1領域の境界近傍付近に、第2領域および絶縁膜
よりで覆われた部分よりも効率的にイオン注入を行うこ
とができる。
【0018】請求項5にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、さらに絶縁膜と第1領域の境界近傍付近
の絶縁膜の薄膜部分は、等方性エッチングにより形成さ
れることを特徴とする。したがって、効率透過部の形成
が容易となる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、図2アに示すように、N型であるシリコン基
板2表面に絶縁膜である第1シリコン酸化膜26を形成す
る。本実施例においては減圧化学気相成長法(LPCVD)を
用い、SiH4とN2Oで800℃で熱分解することにより形成し
た。エミッタ形成用のマスクを用いてフォトレジスト29
をパターンニングする(同図イ)。フッ酸を用いて等方
性エッチングを行い(同図ウ)、開口部28aを形成し
(同図エ)、フォトレジスト29を取り除く。
【0020】つぎに、図1アに示すように、開口部28a
に第1導電型の第1領域であるエミッタ3をシリコン基
板2から突出するよう形成する。本実施例においては、
Si2H6、C2H2およびH2、さらにドーパントとしてPH3を供
給し、1150℃でエピタキシャル成長させることにより、
N型単結晶SiCのエミッタ3を形成した。このよう
に、エミッタ3をSiCで形成することにより、ベース
4とエミッタ3間をヘテロ接合とすることができる。
【0021】なお、本実施例においては、上記エピタキ
シャル成長は、エミッタ3が、第1シリコン酸化膜26に
接触した段階で中止したが、エミッタ3が、第1シリコ
ン酸化膜26とわずかに重なるか又は重ならないよう成長
させた段階で中止してもよい。
【0022】つぎに、エミッタ3、および第1シリコン
酸化膜26の全面に、ボロンイオンを打込む。打込まれた
ボロンイオンは、第1シリコン酸化膜26の膜厚が厚い部
分Tについては、第1シリコン酸化膜26にトラップさ
れ、シリコン基板2内にほとんど注入されない。これに
対し、効率透過部である膜厚が薄い部分Sについては、
第1シリコン酸化膜26にトラップされないため、ボロン
イオンが多く注入される。また、エミッタ3で覆われた
部分については、エミッタ3でトラップされながらシリ
コン基板2内に注入される。しかし、膜厚が薄い部分S
に比べると、エミッタ3でトラップされる分だけ、注入
される濃度は薄く、かつ基板表面からの深さも浅くな
る。これにより、層厚の薄い低濃度層であるP型のベー
ス4および低濃度層を挟み込むように形成されている層
厚の厚い高濃度層であるP+型の外部ベース5を容易に
形成することができる(同図イ)。このように、本実施
例においては、P型ベース4およびP+型の外部ベース
5で、第2導電型の第2領域が形成される。
【0023】このように、本実施例においては、エミッ
タ3を形成した後、P型ベース4およびP+型の外部ベ
ース5を形成するようにしている。したがって、エミッ
タ3形成時の高温プロセスによるベース4の拡散を防止
することができ、薄いベース4からなるヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタを得ることができる。また、P型ベ
ース4およびP+型の外部ベース5の形成において、エ
ミッタ3を自己整合的に用いることができる。したがっ
て、ベース4および外部ベース5の形成用のマスクが不
要となる。これにより、製造工程においてアライメント
マージンを見込む必要がなく、微細化が容易となる。
【0024】さらに、第1シリコン酸化膜26の膜厚が薄
い部分Sについては、エミッタ3との境界近傍付近では
膜厚が薄く、遠ざかると膜厚が厚くなるよう形成されて
いる。したがってボロンイオンを打込むことにより、ベ
ース4およびP+型の外部ベース5を容易に形成するこ
とができる。
【0025】なお、打込まれたボロンイオンは、エミッ
タ3でトラップされるため、エミッタ3のN+濃度に影響
を与える。したがって、それを見越して、十分なN+濃度
でエミッタ3を形成しておけばよい。
【0026】その後、打込んだボロンをアニールにより
活性化させた後、SiH4とN2Oで800℃で熱分解して、第2
シリコン酸化膜27を形成する(同図ウ)。エミッタ3お
よびベース4用の電極形成のためコンタクトホール20を
形成する。形成したコンタクトホール20に、電極形成用
のポリシリコン10a,10b,10cを形成する。アルミでベー
ス電極13a,13c、エミッタ電極13bを形成する。シリコン
基板2の裏面に白金でコレクタ電極12を形成して、ヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ21が完成する。
【0027】なお、本実施例においては、エピタキシャ
ル成長させることによりエミッタ3を形成したが、CV
D法で形成してもよい。この場合は、エミッタ3は多結
晶SiCで形成されることとなる。
【0028】また、本実施例においては、効率透過部の
形成は、第1シリコン酸化膜26を等方性エッチングする
ことにより行った。しかし、第1シリコン酸化膜26とエ
ミッタ3の境界近傍付近に、半導体基板へのイオン注入
効率が周囲よりも高くなるよう形成できればどのような
ものであってもよく、たとえば、図3アに示すように、
第1シリコン酸化膜26とエミッタ3が、わずかに重なら
ないようにして効率透過部を形成してもよい。また、同
図イに示すようにエミッタ3の端部が薄くなるよう形成
してもよく、同図ウに示すように第1シリコン酸化膜26
の1部が薄くなるよう形成してもよい。
【0029】なお、本実施例においては、npnトランジ
スタにて説明したが、pnpトランジスタに採用してもよ
い。
【0030】また、本実施例においては、エミッタ3を
SiCで形成したが、エミッタ3とベース4間をヘテロ
接合できるのものであれば、どのようなものでもよく、
たとえば、半導体基板に、GaAs(ガリウム・ヒ素)を用
い、エミッタ3をAlGaAs(アルミ・ガリウム・ヒ素)で
形成してもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1にかかるヘテロ接合バイポーラ
トランジスタの製造方法は、第1導電型の第1領域と第
2導電型の第2領域をヘテロ接合させるために、半導体
基板表面から突出するように第1領域を形成した後、前
記第1領域の上方からイオン注入を行うことにより、半
導体基板内に第2領域を形成することを特徴とする。し
たがって、第1領域を形成時の高温プロセスによる第2
領域の拡散を防止することができる。
【0032】これにより、高速バイポーラトランジスタ
に必要な薄い第2領域からなるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタを提供することができる。また、第1領域の
上方からイオン注入を行う場合に、第1領域を自己整合
的に用いることができ、マスクの回数を減らすことがで
きる。これにより、工程が簡略で、製造コストを低くす
ることができる。さらに、製造工程においてアライメン
トマージンを見込む必要がなく、微細化が容易であるヘ
テロ接合バイポーラトランジスタを提供することができ
る。
【0033】請求項2にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成
する第1の工程、前記絶縁膜の一部をエッチングにより
取り除き、取り除かれた部分に、半導体基板表面から突
出する第1導電型の第1領域を形成するとともに、絶縁
膜と第1領域の境界近傍付近に、半導体基板へのイオン
注入効率が周囲よりも高い効率透過部を形成する第2の
工程、前記第1領域の上方から半導体基板上にイオン注
入を行うことにより、第2導電型の第2領域を形成する
第3の工程を備えたことを特徴とする。
【0034】したがって、第1領域を形成時の高温プロ
セスによる第2領域の拡散を防止することができる。こ
れにより、高速バイポーラトランジスタに必要な薄い第
2領域からなるヘテロ接合バイポーラトランジスタを提
供することができる。
【0035】また、第1領域の上方からイオン注入を行
う場合に、第1領域を自己整合的に用いることができる
とともに、層厚の薄い低濃度層および低濃度層を挟み込
むように形成されている層厚の厚い高濃度層から形成さ
れる第2領域を容易に得ることができる。これにより、
マスクの回数を減らすことができ、工程が簡略で、製造
コストを低くすることができる。さらに、製造工程にお
いてアライメントマージンを見込む必要がなく、微細化
が容易であるヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供
することができる。
【0036】請求項3にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法は、さらに前記第2工程の絶縁膜
の一部を取り除くエッチングについては等方性エッチン
グを用いるとともに、効率透過部の形成については、エ
ッチング工程により取り除かれた部分に、絶縁膜とわず
かに重なるか又は重ならないように第1領域を形成する
ことを特徴とする。したがって、効率透過部の形成が容
易となる。
【0037】これにより、マスクの回数を減らすことが
でき、工程が簡略で、製造コストを低くすることができ
る。さらに、製造工程においてアライメントマージンを
見込む必要がなく、微細化が容易であるヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタを提供することができる。
【0038】請求項4にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、第1領域が、半導体基板表面から突出す
るよう設けられているとともに、絶縁膜は、第1領域と
の境界近傍付近では膜厚が薄く、遠ざかると膜厚が厚く
なるよう形成されていることを特徴とする。したがっ
て、第1領域の上方からイオン注入を行う場合に、第1
領域を自己整合的に用いることができるとともに、絶縁
膜と第1領域の境界近傍付近に、第2領域および絶縁膜
よりで覆われた部分よりも効率的にイオン注入を行うこ
とができる。
【0039】これにより、マスクの回数を減らすことが
でき、工程が簡略で、製造コストを低くすることができ
る。また、これにより、マスクの回数を減らすことがで
き、工程が簡略で、製造コストを低くすることができ
る。さらに、製造工程においてアライメントマージンを
見込む必要がなく、微細化が容易であるヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタを提供することができる。
【0040】請求項5にかかるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、さらに絶縁膜と第1領域の境界近傍付近
の絶縁膜の薄膜部分は、等方性エッチングにより形成さ
れることを特徴とする。したがって、効率透過部の形成
が容易となる。これにより、マスクの回数を減らすこと
ができる。さらに、製造工程においてアライメントマー
ジンを見込む必要がなく、微細化が容易であるヘテロ接
合バイポーラトランジスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘテロ接合バイポーラトランジスタ21の製造工
程を示す図である。
【図2】ヘテロ接合バイポーラトランジスタ21の製造工
程において、等方性エッチングによって開口部28aが形
成される工程を示す図である。
【図3】ヘテロ接合バイポーラトランジスタ21の効率透
過部の形状の一例を示す図である。
【図4】ヘテロ接合バイポーラトランジスタのエネルギ
ーバンド構造図である。
【図5】従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタ1の
製造工程を示す図である。
【符号の説明】
2・・・シリコン基板 3・・・SiCエミッタ 4・・・ベース 5・・・外部ベース 26・・・第1シリコン酸化膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造
    方法において、 第1導電型の第1領域と第2導電型の第2領域をヘテロ
    接合させるために、半導体基板表面から突出するように
    第1領域を形成した後、前記第1領域の上方からイオン
    注入を行うことにより、半導体基板内に第2領域を形成
    すること、 を特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造
    方法。
  2. 【請求項2】半導体基板上に絶縁膜を形成する第1の工
    程、 前記絶縁膜の一部をエッチングにより取り除き、取り除
    かれた部分に、第1導電型の第1領域と第2導電型の第
    2領域をヘテロ接合させるために、半導体基板表面から
    突出する第1領域を形成するとともに、絶縁膜と第1領
    域の境界近傍付近に、半導体基板へのイオン注入効率が
    周囲よりも高い効率透過部を形成する第2の工程、 前記第1領域の上方から半導体基板上にイオン注入を行
    うことにより、第2導電型の第2領域を形成する第3の
    工程、 を備えたことを特徴とするヘテロ接合バイポーラトラン
    ジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2のヘテロ接合バイポーラトランジ
    スタの製造方法において、 前記第2工程の絶縁膜の一部を取り除くエッチングにつ
    いては等方性エッチングを用いるとともに、効率透過部
    の形成については、エッチング工程により取り除かれた
    部分に、絶縁膜とわずかに重なるか又は重ならないよう
    に第1領域を形成することを特徴とするヘテロ接合バイ
    ポーラトランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板、 半導体基板内に形成されるとともに、層厚の薄い低濃度
    層および低濃度層を挟み込むように形成されている層厚
    の厚い高濃度層を有する第2導電型の第2領域、 第2領域の上部に設けられており、第2領域が形成され
    ている半導体基板の材質よりも禁制帯幅が広い第1導電
    型の第1領域、 半導体基板表面、第1領域、および第2領域を覆う絶縁
    膜、 第2領域の高濃度層と接続された第2領域用の電極、 を備えたヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、 第1領域は、半導体基板表面から突出するよう設けられ
    ているとともに、 絶縁膜は、第1領域との境界近傍付近では膜厚が薄く、
    遠ざかると膜厚が厚くなるよう形成されていること、 を特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  5. 【請求項5】請求項4のヘテロ接合バイポーラトランジ
    スタにおいて、 絶縁膜と第1領域の境界近傍付近の絶縁膜の薄膜部分
    は、等方性エッチングにより形成されること、 を特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
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