JPH05224457A - 磁性トナー - Google Patents

磁性トナー

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JPH05224457A
JPH05224457A JP3159516A JP15951691A JPH05224457A JP H05224457 A JPH05224457 A JP H05224457A JP 3159516 A JP3159516 A JP 3159516A JP 15951691 A JP15951691 A JP 15951691A JP H05224457 A JPH05224457 A JP H05224457A
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JP
Japan
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toner
magnetic
fine powder
magnetic toner
residual magnetization
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Application number
JP3159516A
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English (en)
Inventor
Toyofumi Inoue
豊文 井上
Hiroe Okuyama
浩江 奥山
Masao Mochizuki
雅夫 望月
Haruhide Ishida
晴英 石田
Seiichi Takagi
高木  誠一
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分なシグナル強度と画質濃度を有し、耐擦
り性の優れた磁気画像を形成し、磁気画像文字認識に使
用するのに適した磁性トナーを提供する。 【構成】 主成分として、少なくとも結着樹脂と磁性体
微粉末とを含有する磁性トナーにおいて、前記磁性体微
粉末の残留磁化をσrm、トナーの残留磁化をσrt、磁性
体微粉末のトナーに対する含有量をW重量%とした場
合、 4.2<σrt≦7 7≦σrm≦24 30≦W≦70 であり、かつ必須成分として、数平均分子量1000〜
10000のポリエチレン樹脂を含有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電荷像現像用磁性ト
ナーに関するものである。更に詳しくは、印字後定着さ
れた磁性トナーが磁気ヘッド等により読み出し可能で、
かつ磁気ヘッドに読み出される際に、印字がこすり取ら
れることのない磁性トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されている種々の静電複写
方式における乾式現像法としては、トナー及び鉄粉など
のキャリアを用いる二成分現像方式とキャリアを用いず
トナー内部に磁性体を含有するトナーを用いる一成分磁
性トナー現像方式が知られている。二成分現像方式にお
いては、トナー粒子がキャリア表面へ付着することによ
り現像剤が劣化し、また、トナーのみが消費されるため
現像剤中のトナーの濃度割合が低下するので、キャリア
との混合割合を一定に保たなければならず、そのため、
現像装置の大型化といった欠点がある。
【0003】一方、一成分現像方式では上記欠点がな
く、装置の小型化等の利点を有し、現像方式の主流にな
りつつある。最近、この一成分現像方式の長所を活用
し、磁気画像文字認識(MICR)に適した書類、特
に、個人用小切手を非常に簡単に、かつ経済的に作成
し、印刷するという試みが盛んに行われてきている。し
かしながら、従来の磁性トナーをそのまま、MICR用
現像剤として適用した場合、その磁気特性に起因して磁
気記録読み出しの際のシグナル強度が不十分であった
り、また、繰返し読み取りを行う場合、リーダー部の圧
力により印字画像が剥離したり、あるいはリーダー部の
書き込みおよび読み取りヘッドの先端にトナーが付着す
るなどの理由で、読み取りの際の読み取り不良率が高い
という欠点を有していた。
【0004】この様な背景を踏まえ、多くの研究者がそ
の改善を計るべく、種々検討し、多くの提案をしてい
る。例えば、トナーの小粒径化や、トナー粒径とトナー
残留磁化の関係を規定すること(特開平1−21945
6号公報、同1−221757号公報等)、あるいはポ
リエチレンワックスの含有量を増加することなどが行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術において、上記の欠点が改善された磁性トナーは、
未だ見い出せていないのが実情である。したがって、本
発明は、上記の実情に鑑み、その問題点を解決すること
を目的としてなされたものである。即ち、本発明の第1
の目的は、環境などにより画像濃度が若干変動しても充
分なシグナル強度が得られ、読み取り不良の発生しない
磁気画像が形成できる磁性トナーを提供することにあ
る。また、本発明の第2の目的は、潜像を忠実に再現
し、かつトナーの飛び散りなどによるノイズを抑制した
読み取り不良の発生しない磁気画像が形成できる磁性ト
ナーを提供することにある。更に、本発明の第3の目的
は、少ない消費量で読み取り不良の発生しない磁気画像
が形成できる磁性トナーを提供することにある。更にま
た、本発明の第4の目的は、印字後定着された磁性トナ
ーが、磁気ヘッド等により読み出し可能であるのに十分
なシグナル強度を有し、リーダー部において印字の剥離
を生じさせない定着性を有する磁性トナーを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、磁性体及びトナーの残留磁化、磁性体のトナ
ーに対する含有量、更には滑剤に着目し、それぞれの範
囲を特定し、かつ滑剤として、特定分子量のポリエチレ
ンを含有させることにより、前記本発明の目的が達成で
きることを見出だし、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明の特徴は、主成分として、少なくとも結着樹
脂と磁性体微粉末とを含有するトナーにおいて、前記磁
性体微粉末の残留磁化をσrm、トナーの残留磁化をσr
t、磁性体微粉末のトナーに対する含有量をW重量%と
した時、 4.2<σrt≦7 7≦σrm≦24 30≦W≦70 であり、かつ必須成分として、数平均分子量1000〜
10000のポリエチレンを含有する磁性トナーにあ
る。また、本発明において、磁性トナーの体積平均粒径
(d50)を10μm以下にすること、および磁性トナー
中に分散助剤として、酸化ポリエチレンを含ませること
が、特に好ましい態様である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の磁性トナーは、少なくとも結着樹脂、磁性体微粉
末およびポリエチレン樹脂から構成される。本発明にお
いては、上記目的を達成し、実用上十分な性能を有する
MICR用磁性トナーを得るために、特定分子量を有す
るポリエチレンを使用することが必要である。また、磁
性体微粉末およびトナーの残留磁化範囲、更には磁性体
微粉末のトナーに対する含有量も重要な要素となってい
る。その理由については、理論的に充分解明されたわけ
ではないが、おおよそ次の理由によるものと推測され
る。即ち、MICRの読取りは、単にトナーの磁化だけ
によるものではく、磁性トナー中の磁性体の分散状態が
関係し、磁性トナーを微視的に見れば1つ1つの磁性ト
ナーにおける磁性体微粉末の含有量は同一ではない。し
たがって、磁性体微粉末およびトナーの磁化が特定の範
囲外であると、記号を正確に認識できない場合があるた
め、用いる磁性体微粉末およびトナーの残留磁化、更に
は、磁性体微粉末のトナーに対する含有量を特定の範囲
にするものである。
【0008】したがって、上記の理由により、磁性体微
粉末の残留磁化σrmは、7≦σrm≦24emu/gに設
定しなければならない。その中でも、好ましい範囲は、
7〜16emu/gであり、特に、8〜15emu/g
の範囲に設定するのが好ましい。磁性体微粉末の残留磁
化σrmが、7emu/gより小さい場合には、磁化が弱
く磁化が正確に記号を認識することができない。また、
24emu/gより大きい場合には、磁化が大きすぎる
ため、磁性粉の分散性の影響がでてきて、やはり正確に
記号を認識することができなくなる。したがって、磁性
体微粉末粉の残留磁化の上限値および下限値は上記の値
に設定する必要がある。
【0009】また、磁性トナーの残留磁化σrtは、4.
2<σrt≦7emu/gの範囲に設定する必要があり、
好ましくは、4.6〜6.6emr/gの範囲に設定す
る。磁性トナーの残留磁化σrtが4.2emu/g以下
の場合には、磁化が弱く正確に記号を認識することがで
きない。また、7emu/gより大きい場合には、磁化
が強すぎて、やはり正確に記号を認識することができな
くなる。したがって、磁性トナーの残留磁化の上限値お
よび下限値は上記の値に設定する必要がある。
【0010】更にまた、磁性体微粉末の磁性トナーに対
する含有量Wは、30≦W≦70重量%の範囲に設定す
る必要があり、好ましくは、30〜60重量%、特に、
35〜55重量%の範囲に設定する。磁性体微粉末含有
量Wが、30重量%より少ない場合には、帯電量のコン
トロールが難しく、特に、低温低湿環境下では、画像濃
度の低下あるいは不均一現像が生じ、読み取り機で正し
く記号を読みとることができなくなり、また、70重量
%より多い場合には、磁性トナーの定着性が悪化し、M
ICR用の読取り機では、画像が擦り取られたり、磁性
体微粉末の剥離が生じ、正確に記号を認識できなくなる
からである。
【0011】本発明において使用される磁性体微粉末と
しては、公知の磁性体微粉末、例えば、鉄、コバルト、
ニッケル等の金属及びこれらの合金、Fe3 4 、γ−
Fe2 3 、コバルト添加酸化鉄等の金属酸化物、Mn
Znフェライト、NiZnフェライト等の各種のフェラ
イト、マグネタイト、ヘマタイト等が使用できる。これ
等の磁性体微粉末は、粒状粉、針状粉のいずれを選択す
ることも可能であり、また、粒径は、0.05〜1μm
の範囲が好ましい。上記磁性体微粉末は、その表面をチ
タネートカップリング剤、シランカップリング剤または
アルミニウムカップリング剤などの表面処理剤で処理し
てもよい。特に、チタネートカップリング剤で処理され
たものが好ましく使用される。チタネートカップリング
剤は、磁性体微粉末の表面に付着することによって、そ
の正帯電量が高くなり、磁性トナーの正帯電量を上昇さ
せ、磁性トナーの負帯電性の上昇を抑えることができる
ため、現像性を高めることができるという効果がある。
即ち、本発明の磁性トナーにおいては、ポリエチレンが
添加されるが、ポリエチレンは、負帯電性であるため
に、スリーブに付着(フィルミング)すると、負帯電性
トナーと反発してスリーブ上にトナーが乗りにくくな
る。また、フィルミング自体によって、トナーの搬送性
が低下してしまい、トナーと帯電ブレードとの接触確率
が高くなり、帯電量の上昇が生ずる。しかしながら、上
記チタネートカップリング剤を添加すると、上記のよう
に、磁性体微粉末の正帯電性が高くなり、磁性トナーの
負帯電性の上昇を抑えることができるため、現像性を高
めることができる。チタネートカップリング剤として
は、具体的には、下記表1に記載したものが使用され
る。処理方法は、乾式法及び湿式法等、公知の手段で行
うことができ、具体的には、溶液を磁性粉に添加し、乾
燥反応させることにより得られる。
【0012】
【表1】
【0013】(表1つづき)
【0014】本発明の磁性トナーには、ポリエチレン樹
脂が必須成分として配合されるが、ポリエチレンは、滑
剤として、上記したようにリーダー部の圧力により印字
が剥離するのを防止する作用を行なう。そのために、数
平均分子量が、1000〜10000の範囲にあるもの
を使用することが必要である。特に、数平均分子量が、
2000から5000の範囲が好ましい。数平均分子量
が10000を越えると、トナーの定着性を悪化させ、
また、1000より小さいと、耐擦り性が劣化するな
ど、好ましくない影響が生じるので、上記の範囲にある
ことが必要である。上記ポリエチレン樹脂は、トナー1
00重量部に対し、0.5〜100重量部、好ましく
は、1〜6重量部の範囲の含有量で配合させる。ポリエ
チレン樹脂のトナーにおける配合量が上記の範囲の場合
には、良好な耐擦り性を付与することができる。
【0015】結着樹脂としては、公知の樹脂あれば如何
なる樹脂でもよいが、例えば、スチレン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、オレフィン樹脂、ジエン系樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ系樹脂、弗素樹脂、シリコーン樹脂、
フェノール樹脂、石油樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹
脂および天然樹脂が使用できる。
【0016】本発明の磁性トナーには、さらに酸化ポリ
エチレンを含有させることができる。酸化ポリエチレン
は、ポリエチレン樹脂の分散助剤として作用するもので
ある。すなわち、ポリエチレン樹脂は、その含有量を増
加させると、トナー中での分散が粗くなり、トナーの帯
電性、現像性に悪影響を及ぼすが、酸化ポリエチレンを
含有させることにより、ポリエチレン自体の分散性を向
上させ、磁性トナー表面への移行を防止することによ
り、スリーブに付着(フィルミング)を防止し、現像性
を防止するという効果がある。酸化エチレンは、トナー
100重量部に対し0.3〜3.0重量部の範囲で含有
させるのが好ましく、その範囲においては、ポリエチレ
ン樹脂の分散状態を改善し、他のトナー特性、例えば、
粉体流動性等に悪影響を与えない。
【0017】本発明において、磁性トナーには、色調調
節のために着色剤として、公知の染料または顔料を添加
してもよい。また、電荷制御、電気抵抗制御等の目的で
種々の物質を添加することができる。例えば、フッ素系
界面活性剤、サリチル酸クロム錯体のようなクロム系染
料、マレイン酸を単量体成分として含む共重合体のごと
き高分子酸、4級アンモニウム塩、ニグロシン等のアジ
ン系染料、カーボンブラック等を添加することができ
る。
【0018】さらに、トナーの耐久性、流動性或いはク
リーニング性を向上することを目的として、シリカ等の
無機微粉末、脂肪酸或いはその誘導体及び金属塩等の有
機微粉末、フッ素系樹脂微粉末等を添加することもでき
る。
【0019】更にまた、耐オフセット性をより完全なも
のにするために、離型剤を添加してもよい。離型剤とし
ては、炭素数8以上のパラフィン、低分子量ポリプロピ
レン等が好ましい。具体的には、パラフィンワックス、
パラフィンラテックス、マイクロクリスタリンワックス
等が使用できる。
【0020】本発明の磁性トナーは、公知の如何なる方
法によっても製造できるが、特に、粉砕方式によるもの
が好ましい。即ち、結着樹脂、磁性体微粉末、ポリエチ
レン樹脂、着色剤等を熱混練機を用いて溶融混練し、冷
却後粉砕、分級を行いトナーを得る方法が好ましい。ま
た、磁性トナーは、その体積平均粒径(d50)を10μ
m以下にすることが好ましい。体積平均粒径が10μm
をこえると、現像の際にトナーの飛び散りが多くなり、
また、線が太り、潜像を忠実に再現しないという不具合
を生ずる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
これらにより本発明が限定されるものではない。なお、
各例において、「部」は、特に記載のない限り、重量部
を意味する。また、本発明の重量平均分子量は、GPC
により測定される。また、本発明における重量平均分子
量の測定以外の測定法および評価法は、次に示す方法に
より行なった。
【0022】実施例1〜12および比較例1〜17につ
いて 定着性(最低定着温度) (1)レーザービームプリンターXP−11(富士ゼロ
ックス社製)改造機にて、定着後の画像濃度が一定(光
学濃度で1.3程度)になるように現像バイアスを調整
してから、普通紙に未定着像を採取する。 (2)未定着像を採取した普通紙を、熱ロール温度可変
の定着器(ロールスピード:100mm/sec、ニッ
プ圧力:1.0Kg/cm2 )に通過させる。 (3)定着された定着像を荷重750Kgの擦り試験器
で10回こする。 (4)擦り試験前後の画像濃度比 が70%を越えるときの熱ロール温度を最低定着温度と
する。 シグナル強度 と同じレーザービームプリンターの標準条件で小切手
用紙に印字を行い、その磁気をSigna Measu
reIV(XYTEC Corp)で測定する。なお、
この値が100〜200%の範囲内にあれば、実際のM
ICRリーダーソーターでもシグナル強度による読み取
り不良が発生しないことを確認した。 リーダーソーターにおける耐擦り性 で作成したものと同一の印字サンプルを、NCR67
5 MICR Reader Sorterに20回通
した後の印字の擦られ程度を評価する。また、同時に、
その際の読み取りエラー率を求める。[n=20×50
0(PassChecks)] 画像安定性 と同じプリンターを用い5000枚走行前後の濃度差
で評価した。(初期濃度−5000枚走行後の濃度)
【0023】実施例13〜16および比較例17〜22
について レーザービームプリンターXP−11(富士ゼロックス
(株)製)改造機を用いて、初期画像濃度が光学濃度で
1.2〜1.3の範囲に合せてから、30℃、90%R
Hの条件で5000枚、その後15℃、35%RHの条
件で5000枚の小切手用紙にプリントを行い、各環境
で100枚おきにサンプルを抜き取った。 画質欠陥 上記100枚のプリントサンプルについて、背景部への
磁性トナーの飛び散り、線の太り、尾引きなどを官能的
に総合評価した。 画像濃度 上記100枚のプリントサンプルについて、マクベス濃
度計で測定した。 シグナル強度 各環境での1000枚おきの計10サンプルについて、
その磁気をSignaMeasure IV(XYTEC
Corp)で測定した。この値が100〜200%の
範囲内にあれば、実際のMICRリーダーソーターでも
シグナル強度による読み取り不良が発生しないことを確
認した。 読み取り不良率 上記100枚のプリントサンプルを、NCR675 M
ICRリーダーソーターに5回通し、その際の読み取り
不良率を求めた。また、磁性トナーの残留磁化σrtの測
定は、東英工業社製VSMにより、測定磁場1KOeで
行ない、磁性体微粉末そのものについては10KOeで
のσrmを求めた。更に、磁性トナーの粒度は、コールタ
ーカウンター社製粒度測定機TA−IIによりアパーチ
ャー径100μmで測定した。
【0024】実施例1 磁性体微粉末:マグネタイト(σrm=8.9) 50部 結着樹脂:スチレン−ブチルアクリレート共重合体 44部 (Mn;約4000、Mw;約300000) 帯電制御剤:含Cr染料 1部 離型剤:低分子量ポリプロピレン 3部 滑剤:ポリエチレン(数平均分子量3000) 2部 上記組成よりなる混合物を押出機により加熱混練し、冷
却、粉砕後、これをさらに、分級により平均粒径約12
μmのトナー組成物を得た。このトナー組成物100部
に対し、疎水性シリカ(粒子径16nm)0.3部を加
え、ブレンダーにて混合し、トナーとした。また、この
ときのトナーの残留磁化σrtは、4.2emu/gであ
った。
【0025】実施例2 磁性体微粉末として、σrm=15.0emu/gのマグ
ネタイトを用いた以外は、実施例1と全く同様にして磁
性トナーを得た。トナーの残留磁化σrmは、6.9em
u/gであった。
【0026】実施例3 磁性体微粉末として、σrm=11.3emu/gのマグ
ネタイトを、また、滑剤として、数平均分子量2000
のポリエチレンを用いた以外は、実施例1と全く同様に
して磁性トナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、5.
0emu/gであった。
【0027】実施例4 磁性体微粉末として、残留磁化σrm=11.3emu/
gのマグネタイトを、また、滑剤として、数平均分子量
9000のポリエチレンを用いた以外は、実施例1と全
く同様にして磁性トナーを得た。トナーの残留磁化σrt
は、5.5emu/gであった。
【0028】比較例1 磁性体微粉末として、残留磁化σrm=4.5emu/g
のマグネタイトを用いた以外は、実施例1と全く同様に
して磁性トナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、2.
0emu/gであった。
【0029】比較例2 磁性体微粉末として、残留磁化σrm=21emu/gの
マグネタイトを用いた以外は、実施例1と全く同様にし
て磁性トナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、10e
mu/gであった。
【0030】比較例3 トナ−中にポリエチレンを含まない以外は、実施例3と
全く同様にして磁性トナーを得た。
【0031】比較例4 滑剤として、数平均分子量700のポリエチレンを用い
た以外は、実施例3と全く同様にして磁性トナーを得
た。
【0032】比較例5 滑剤として、数平均分子量12000のポリエチレンを
用いた以外は、実施例3と全く同様にして磁性トナーを
得た。
【0033】
【表2】 なお、表中の○は良好、×は不良、△は○と△の中間を
意味する。
【0034】実施例5 磁性体微粉末:マグネタイト(σrm=8.9) 50部 (イソプロピルトリイソステアロイルチタ ネートを磁性粉100重量部に対して 1.5重量部で表面処理したもの) 結着樹脂:スチレン−ブチルアクリレート共重合体 44部 (Mn;約4000、Mw;約300000) 帯電制御剤:含Cr染料 1部 離型剤:低分子量ポリプロピレン 3部 滑剤:ポリエチレン(数平均分子量3000) 2部 上記組成よりなる混合物を押出機により加熱混練し、冷
却、粉砕後、これをさらに、分級により平均粒径約12
μmのトナー組成物を得た。このトナー組成物100部
に対し、疎水性シリカ0.3部を加え、ブレンダーにて
混合し、トナーとした。また、このときのトナーの残留
磁化σrtは、4.2emu/gであった。
【0035】実施例6 磁性体微粉末として、σrm=15.0のマグネタイトを
用い以外は、実施例5と全く同様にして磁性トナーを得
た。トナーの残留磁化σrtは、6.9であった。
【0036】実施例7 磁性体微粉末として、σrm=11.3のマグネタイト
を、また、滑剤として、数平均分子量2000のポリエ
チレンを用いた以外は、実施例1と全く同様にして磁性
トナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、5.5であっ
た。
【0037】実施例8 磁性体微粉末として、残留磁化σrm=11.3のマグネ
タイトを、また、滑剤として、数平均分子量9000の
ポリエチレンを用いた以外は、実施例5と全く同様にし
て磁性トナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、5.5
であった。
【0038】比較例6 磁性体微粉末として、残留磁化σrm=4.5のマグネタ
イトを用いた以外は、実施例5と全く同様にして磁性ト
ナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、2.0であっ
た。
【0039】比較例7 磁性体微粉末として、残留磁化σrm=21のマグネタイ
トを用いた以外は、実施例5と全く同様にして磁性トナ
ーを得た。トナーの残留磁化σrtは、10であった。
【0040】比較例8 トナ−中にポリエチレンを含まない以外は、実施例7と
全く同様にして磁性トナーを得た。
【0041】比較例9 滑剤として、数平均分子量1000のポリエチレンを用
いた以外は、実施例7と全く同様にして磁性トナーを得
た。
【0042】比較例10 滑剤として、数平均分子量12000のポリエチレンを
用いた以外は、実施例7と全く同様にして磁性トナーを
得た。
【0043】実施例9 磁性体微粉末の表面を処理しない以外は、実施例5と全
く同様にして磁性トナーを得た。
【0044】
【表3】 なお、表中の○は良好、×は不良、△は○と×の中間を
意味する。
【0045】実施例10 磁性体微粉末:マグネタイト 50部 (粒径0.3μm、σrm=11.3emu/g) 結着樹脂:スチレン−ブチルアクリレート共重合体 44部 (Mn;約4000、Mw;約300000) 帯電制御剤:含Cr染料 1部 離型剤:低分子量ポリプロピレン 1部 滑剤:ポリエチレン(数平均分子量2000) 4部 上記組成よりなる混合物を押出機により加熱混練し、冷
却、粉砕後、これをさらに、分級により平均粒径約11
μmのトナー組成物を得た。このトナー組成物100部
に対し、疎水性シリカ0.3部を加え、ブレンダーにて
混合し、トナーとした。また、このときのトナーの残留
磁化σrtは、5.5emu/gであった。
【0046】実施例11 磁性体微粉末として、σrm=8.9のマグネタイトを用
いた以外は、実施例10と全く同様にして磁性トナーを
得た。トナーの残留磁化σrtは、4.2emu/gであ
った。
【0047】実施例12 滑剤として、ポリエチレン2部、酸化ポリエチレンを
0.5部を用いた以外は、実施例10と全く同様にして
磁性トナーを得た。
【0048】実施例13 磁性体微粉末として、マグネタイトの含有量を40部と
した以外は、実施例10と全く同様にして磁性トナーを
得た。トナーの残留磁化σrtは、4.4emu/gであ
った。
【0049】比較例11 磁性体微粉末として、σrm=
4.5のマグネタイトを用いた以外は、実施例10と全
く同様にして磁性トナーを得た。トナーの残留磁化σrt
は、2.0emu/gであった。
【0050】比較例12 磁性体微粉末として、σrm=21のマグネタイト(針状
粉)を用いた以外は、実施例10と全く同様にして磁性
トナーを得た。トナーの残留磁化σrtは、10.1em
u/gであった。
【0051】比較例13 トナ−中にポリエチレンを含まない以外は、実施例10
と全く同様にして磁性トナーを得た。
【0052】比較例14 滑剤として、数平均分子量700のポリエチレンを用い
た以外は、実施例10と全く同様にして磁性トナーを得
た。
【0053】比較例15 滑剤として、数平均分子量12000のポリエチレンを
用いた以外は、実施例10と全く同様にして磁性トナー
を得た。
【0054】実施例14 トナ−中に酸化ポリエチレンを含まない以外は、実施例
10と全く同様にして磁性トナーを得た。
【0055】
【表4】
【0056】(表4つづき) なお、表中の○は良好、×は不良、△は○と×の中間を
意味する。
【0057】実施例15 スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 45部 (Mn:約4000、Mw:約300000) 磁性体A(σrm=17emu/g) 50部 低分子量ポリプロピレン 3部 ポリエチレン(分子量3000) 2部 含クロム染料 2部 上記組成物を混合し、二軸押し出し機で溶融混練後、粉
砕、分級工程を経て、上記磁性トナー100部に対し疎
水化シリカ0.5部を加え、ヘンシェルミキサーにて混
合し磁性トナーを得た。得られた磁性トナーのd50
8.9μm、σrtは5.7emu/gであった。
【0058】実施例16 実施例15において、磁性体Aを40部にした以外は、
全く同様にして磁性トナーを得た。得られた磁性トナー
のd50は9.5μm、σrtは4.7emu/gであっ
た。
【0059】実施例17 実施例15において磁性体Aの代りに磁性体B(σrm=
23.2emu/g;10KOe)を用いた以外は、全
く同様にして磁性トナーを得た。得られた磁性トナーの
50は、6.6μm、σrtは、6.1emu/gであっ
た。
【0060】実施例18 実施例15においてスチレン−n−ブチルアクリレート
共重合体の代りに、イソフタル酸、テレフタル酸、エチ
レングリコール、1,6−ヘキサンジオール、無水トリ
メリット酸より成るポリエステル樹脂(THF可溶分の
GPCによる分子量Mn:約3000、Mw:約200
00)を用いた以外は、全く同様にして磁性トナーを得
た。得られた磁性トナーのd50は、8.8μm、σrt
は、5.6emu/gであった。
【0061】比較例16 実施例15において磁性体Aの代りに磁性体C(σrm=
8emu/g:10KOe)を用いた以外は、全く同様
にして磁性トナーを得た。得られた磁性トナーのd50
9.0μm、σrtは3.9emu/gであった。
【0062】比較例17 実施例15において磁性体Aの代りに磁性体D(σrm=
7.1emu/g)を用いた以外は、全く同様にして磁
性トナーを得た。得られた磁性トナーのd50は6.8μ
m、σrtは3.4emu/gであった。
【0063】比較例18 実施例15において磁性体Aの代りに磁性体E(σrm=
5.3emu/g)を用いた以外は、全く同様にして磁
性トナーを得た。得られた磁性トナーのd50は8.0μ
m、σrtは2.6emu/gであった。
【0064】実施例19 実施例15において磁性体Aの代わりに磁性体F(σrm
=12emu/g)を用いた以外は、全く同様にして磁
性トナーを得た。得られた磁性トナーのd50は11.5
μm、1KOe外部磁場下の残留磁化は5.7emu/
gであった。
【0065】比較例19 実施例15において、ポリエチレンを用いない以外は、
全く同様にして磁性トナーを得た。得られたトナーのd
50は、9.0μm、σrtは、5.8emu/gであっ
た。
【0066】
【表5】 なお、表中の画質欠陥の評価における、○は良好、×は
不良を意味する。また、画像濃度の評価は、100枚測
定中の最少光学濃度が、1.3以上は○、0.7〜1.
3は、△、×は、0.69以下を意味する。
【0067】
【発明の効果】本発明の磁性トナーは、トナーの飛び散
りがなく、少ない消費量で潜像を忠実に再現することが
でき、そして、形成された磁気画像は、耐摩擦性および
定着性が優れ、また、環境などにより画像濃度が変化し
ても十分なシグナル強度が得られ、トナーの飛び散りに
よるノイズの発生がない優れた画質を有するものであ
る。したがって、本発明の磁性トナーは、磁気ヘッドに
よりトナー像の剥離を生じることがなく、読み取り不良
が発生しないので、MICR用トナーとして極めて有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 晴英 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社竹松事業所内 (72)発明者 高木 誠一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社竹松事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分として、少なくとも結着樹脂と磁
    性体微粉末とを含有するトナーにおいて、前記磁性体微
    粉末の残留磁化をσrm、トナーの残留磁化をσrt、磁性
    体微粉末のトナーに対する含有量をW重量%とした場
    合、 4.2<σrt≦7 7≦σrm≦24 30≦W≦70 であり、かつ必須成分として、数平均分子量1000〜
    10000のポリエチレンを含有することを特徴とする
    磁性トナー。
  2. 【請求項2】 トナーの体積平均粒径(d50)が、10
    μm以下であることを特徴とする請求項1記載の磁性ト
    ナー。
  3. 【請求項3】 分散助剤として、酸化ポリエチレンを含
    むことを特徴とする請求項1記載の磁性トナー。
  4. 【請求項4】 表面をチタネートカップリング剤で処理
    した磁性体微粉末を含むことを特徴とする請求項1記載
    の磁性トナー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10171150A (ja) * 1996-12-06 1998-06-26 Hitachi Metals Ltd 三成分系磁性現像剤
JP2009156979A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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