JPH052240B2 - - Google Patents

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JPH052240B2
JPH052240B2 JP61124837A JP12483786A JPH052240B2 JP H052240 B2 JPH052240 B2 JP H052240B2 JP 61124837 A JP61124837 A JP 61124837A JP 12483786 A JP12483786 A JP 12483786A JP H052240 B2 JPH052240 B2 JP H052240B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動演奏装置に関わり、特に、テ
ープレコーダ、ビデオ等の記録媒体の再生に合わ
せた拍信号に従つて、例えば、シークエンサ等を
含む合成楽音信号生成手段からの合成楽音を自動
演奏させるためのテンポ情報(同期信号)を生成
する自動演奏用同期信号発生装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
近時、テープレコーダ等からの再生楽音のテン
ポに合わせて電子楽器から合成楽音を生成し(以
下同期合奏演奏という)、変化に富んだ音楽表現
を行うことが盛んである。このような電子楽器で
は、例えば、シークエンサに楽音情報を楽音符号
として記憶しておき、同期信号発生装置から供給
されるテンポ情報(同期信号)により表わされる
時間基準に従つてシークエンサに記憶されている
楽音符号を読み出して、後続のシンセサイザか
ら、これに応じた合成楽音信号を得る。
この場合に、電子楽器の演奏表現に変化を与
え、音楽表現を豊かにするために、単調な一定の
テンポ情報だけでなく、人間の感情表現を反映さ
せたテンポ情報をシークエンサに供給することが
要請されている。
かかるテンポ情報の取扱い可能な電子楽器の一
例が、特願昭56−26351号として提案されている。
すなわち、この提案に係る電子楽器は、同期信号
発生装置を備えていて、例えば、これに付加接続
されるテープレコーダのマルチトラツクのテープ
上に楽音情報やその他の信号情報を記録・再生す
ることが可能になつている。
先ず、「書き込みモード」において、演奏者が
テープの1つのトラツクに記録されている楽音情
報を再生し、再生楽音に合わせてタツピングキー
を叩く。すると、同期信号発生装置はタツピング
キーによる演奏者のテンポ表現に基づいて拍信号
を生成し、これをテープレコーダに供給する。テ
ープレコーダはテープ上の拍信号記録用のもう1
つのトラツクに拍信号を記録する。その結果、テ
ープの楽音情報に合わせて時系列的に記録された
拍信号が、テープ上では楽音情報に対応したもの
となる。
同期信号発生装置はこのようにして拍信号をテ
ープレコーダに供給するばかりでなく、さらにこ
れと同時に拍信号から拍間隔(拍信号における連
続する2拍の時間間隔)を確定して同期信号発生
装置に内蔵された内部メモリにその拍間隔を順次
に記憶する。
次に、「再生モード」では、テープレコーダは
テープの1つのトラツクに記録されている楽音情
報を再生しながらテープのもう1つのトラツクか
ら拍信号を再生し、これを同期信号発生装置に供
給する。すると、同期信号発生装置は、各拍の拍
信号に応答して、その発生順序に従つて内部メモ
リのアドレスを歩進させ、前述の「書込みモー
ド」において内部メモリの各アドレスに順次記憶
されている拍間隔をその順序に従つて読出す。さ
らに、同期信号発生装置は、読出された拍間隔
を、例えば、MIDI(Musical Instrument
Digital Interface)規格に従つて24等分して成る
所定周期のMIDIクロツク信号を生成し、これに
より表わされる時間基準としてのテンポ情報をシ
ークエンサに供給して、合成楽音信号を得るもの
である。ここで、内部メモリに記憶された拍間隔
を順次に読出してMIDIクロツク信号を得る動作
についてさらに詳細に説明すれば以下のとおりで
ある。同期信号発生装置内では、拍信号ごとにそ
れに続く次の拍信号との間の拍間隔にわたつて、
周期417μsecのクロツクパルスを計数することに
よつて、各拍間隔を確定するが、その際、先ず、
前記「書込みモード」において、拍間隔が、同期
信号発生装置の内部メモリの各アドレスにビツト
カウント値及びフレームカウント値として記憶さ
れる。
ここで、例えば、SMPTE(Sociaty of
Motion Picture and Engineer)規格に従つて
上記拍間隔の確定を行うならば、ビツトカウント
値とは、クロツクパルスの計数値をいい、フレー
ムカウント値とは、80個のクロツクパルスの計数
値をいうことになる。
次いで、前記「再生モード」において、同期信
号発生装置内では、その内部メモリから、拍信号
ごとの拍間隔を表わすフレームカウント値と1フ
レーム未満のビツトカウント値とが読出され、こ
れらの値に基づいて、MIDIクロツク信号が生成
される。そして、その際の、MIDIクロツク信号
の周期Toは To=(417*80*Xo+417*Yo)/24 ……(1) で表わされる。
かかるMIDIクロツク信号が、同期信号発生装
置からシークエンサに供給されると、シークエン
サはクロツク信号の周期Toで表わされるテンポ
情報としての時間基準に基づいて自ら記憶してい
る合成楽音符合を出力する。この合成楽音符号
は、シークエンサに接続されたシンセサイザに供
給され、ここで、合成楽音が生成される。その結
果、電子楽器はテープレコーダから再生される再
生楽音のテンポに同期したテンポで合成楽音を発
音し、テープ由来の再生楽音とシークエンサ由来
の合成楽音との同期合奏演奏を行うことができる
ものであつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
故に、かかる従来技術では、各拍信号に対応す
る情報記録媒体としてのテープ上の絶対位置が確
定されておらず、各拍信号の順番という相対位置
のみが確定されていることから、拍信号の脱落等
何らかの理由により、テープレコーダから再生さ
れる再生楽音の拍間隔と内部メモリから順次に読
出される拍信号ごとの拍間隔との対応関係が一旦
失われると、容易にこれを回復させることができ
ない。
そして、この場合、シークエンサ経由で合成さ
れる合成楽音のテンポを規定する時間基準がテー
プレコーダから再生される再生楽音のそれと一致
しなくなるので、合成楽音と再生楽音との同期合
奏演奏が不自然なものになるという問題点があつ
た。
さらに、上記従来技術では、内部メモリから順
次に読出される拍信号ごとの拍間隔と装置に固有
の一定周期の内部クロツクパルスとに基づいて、
シークエンサでの合成楽音符合の時間基準を与え
るためのMIDIクロツク信号が生成されるので、
拍信号が記録されているテープに過大な張力が加
わり、テープが伸長した場合等には、伸長したテ
ープ由来の拍信号で表わされる拍間隔と、伸長以
前のテープ由来の拍信号で表わされる拍間隔(内
部メモリに記憶されているもの)とが不一致とな
るが、その際、前者の拍間隔は再生楽音の時間基
準と共に伸長しているが故に、再生楽音の時間基
準としては、これに採用されるべきところ、常に
後者の拍間隔が採用され、これと一定周期の内部
クロツクパルスとに基づいてMIDIクロツク信号
が生成されることとなる。従つて、この場合、テ
ープ由来の再生楽音の時間基準とシークエンサ経
由の合成楽音のそれとの間に正確な同期が得られ
ず、やはり合奏演奏の音楽表現が不自然なものに
なるという問題点もあつた。
本発明は、上記問題点に鑑み、従来と比べより
正確な同期信号を発生する自動演奏用同期信号発
生装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明の自動演奏用
同期信号装置は、 楽音情報が表わす曲の多数の拍の時刻を記憶し
ておく記憶手段と、 タイムコード情報を入力して該タイムコード情
報が表わす時刻を識別する識別手段と、 前記記憶手段に記憶された時刻と前記識別手段
により識別された時刻とを比較することにより前
記識別手段により識別された時刻が前記記憶手段
に記憶された時刻に到達したことを検出して、前
記記憶手段に記憶された互いに近接する複数の時
刻間の時間間隔に基づいて同期信号を発生する同
期信号発生手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
ここで、前記記憶手段に記憶された前記多数の
拍の時刻は、前記楽音情報が表わす曲の演奏開始
時刻及び該演奏開始時刻に続く拍の時刻との間の
時間情報に基づいて特定されるものであつてもよ
い。
〔作用〕 本発明の自動演奏用同期信号発生装置は、楽音
情報が表わす曲の多数の拍の時刻を記憶してお
き、例えばテープ等の記憶媒体から読出されたタ
イムコード情報を入力しテープ等が所定の位置ま
で進んだことをリアルタイムで検出して、前記記
憶手段に記憶された互いに近接する複数の時刻間
の時間間隔に基づいて同期信号を発生するように
したため、テープから読出された情報に従つた同
期信号を発生することができ、テープの伸長、テ
ープの走行速度の変化等にも対処される。また、
何らかの事由により同期ずれが生じても記憶手段
に記憶された次の時刻において再度時刻の一致が
検出されるため直ちに同期が回復することにな
る。これにより従来と比べより正確な同期が実現
される。
〔実施例〕
第1図はこの発明に係る同期信号発生装置を含
む同期合奏演奏装置の一実施例を採用した電子楽
器の構成を示している。
テープレコーダ2は、マルチトラツクを有する
情報記録媒体としての図示しない磁気テープの各
トラツクに楽音情報及びタイムコード情報その他
の情報を記録することができ、さらに、すでに楽
音情報及びタイムコード情報の記録されているテ
ープを再生して内蔵のスピーカにて再生楽音を発
音できるものである。また、必要に応じて、テー
プの早送りや巻戻しも可能である。
このテープレコーダ2は1対の信号線21,2
2経由で同期信号発生装置4に接続されており、
信号線21は情報の記録時に、テープに記録させ
る情報を表わす電気信号を同期信号発生装置4か
らテープレコーダ2に供給するために使用され
る。他方の信号線22は、テープから情報を再生
する際に、再生された再生楽音情報やタイムコー
ド情報等を表わす電気信号をテープレコーダ2か
ら同期信号発生装置4に供給するために使用され
る。
同期信号発生装置4は後に詳述されるが、その
作用を概説すれば以下のとおりである。
先ず「書込みモード」では、あらかじめ
SMPTEタイムコード(以下タイムコードとい
う)が一つのトラツクに記録されているテープの
他のトラツクから楽音情報を再生しつつ、演奏者
がここには図示されていない拍信号発生手段にて
タツピングを行い、このタツピングに表わされた
テンポ表現の連続する2拍の拍間隔を表わす値を
同期信号発生装置4の内部メモリ441(第3図
参照)に記憶する。このとき、この拍間隔の記憶
に際して、テープ上の絶対位置にテンポ表現を対
応させるべく、テープ由来でテープレコーダ2か
ら再生された最初のタイムコードで表わされるイ
ニシヤルタイムを内部レジスタ(表示レジスタ)
431(第3図参照)に記憶し、以後テープの走
行に合わせて該内部レジスタ431の値を更新す
る。演奏者のタツピングによる各拍が入力される
と、これに先行する拍から当該拍までの間に増加
した内部レジスタの値を、前述のタイムコードの
ビツトを最小単位とするビツトカウント値と80ビ
ツトであるフレームを最小単位とするフレームカ
ウント値として算出し、その算出結果を前拍に対
応させて記憶する。
次いで、「再生モード」においては、すでにテ
ープ上の絶対位置とテンポ表現とはイニシヤルタ
イム及びタイムコードによつて対応させられてい
るので、テープの走行に合わせて、換言すれば、
テープ由来の再生楽音と同期をとりつつ、同期信
号発生装置4は内部メモリ441からビツトカウ
ント値とフレームカウント値とを読出して、これ
に基づいてテンポ情報を表わす電気信号を生成す
る。このテンポ情報を表わす電気信号は、MIDI
規格に従い4分音符当り24個のクロツク信号で構
成されるMIDIクロツク信号であり、その周期To
は、 To=(Co*Xo+Yo*Co/80)/24 ……(2) で表わされる。
上記(2)式において、Coはテープ中に記録され
ている1フレームのタイムコードの再生に要した
時間の実測値であり、Xoは前拍から現在の拍ま
での間に通過したフレーム数であるフレームカウ
ント値を示し、Yoは同様に1フレーム未満のビ
ツト数であるビツトカウント値を示している。
故に、上記(2)式は再生時のフレーム間隔を実測
し、該実測結果に基づき拍間隔を修正しつつ、
MIDIクロツク信号の周期(To)を算出するもの
であるので、仮にテープが伸長あるいは縮小して
もテンポ表現が不自然になることがなく、自然な
テンポ表現に基づく楽音が得られる。
次に、すでに、途中まで巻戻してあるテープを
テープレコーダ2にセツトし、該テープ由来の再
生楽音に対してシークエンサ61を含む合成楽音
生成手段6からの合成楽音を同期合奏演奏させる
には、先ず、テープからタイムコードを1つ読出
してこれを同期信号発生装置4の内部レジスタ
(表示レジスタ)431に記憶し、以降、後続す
るタイムコードのクロツク信号を計数してこれに
加算しつつテープの走行位置に該レジスタ431
の内容を追従させる。続いて、すべに「書込みモ
ード」時に記憶されている最初のタイムコード
(イニシヤルタイム)に対して内部メモリ441
を高速度で歩進させながら各アドレスに記憶され
ている値(ビツトカウント値Yoとフレームカウ
ント値Xo)を加算してゆく。その加算結果がテ
ープの走行位置を表わす内部レジスタ(表示レジ
スタ)431の内容を追い着き、さらに一つの加
算値の単位でこれを追い越すと、今度はテープの
走行による該内部レジスタ431の内容の増加を
待つて、それが上述の加算結果に追い付いた時点
でMIDIクロツク信号の周期を計算し、算出され
た周期のMIDIクロツク信号を生成出力し、同期
合奏演奏を開始する。
さらに、「前奏モード」では、テープがイニシ
ヤルタイムで表わされる位置まで走行たときに、
開始される再生楽音の生成に先がけて、やがて、
その位置から開始される第1拍とそれに続く第2
拍との間のビツトカウント値Yoとフレームカウ
ント値Xoを内部メモリ441の最初のアドレス
a1から読出して、その値に基づいて算出された
周期のMIDIクロツク信号を予め設定され前奏拍
数に対応する分の数だけ生成して、これを後続の
合成楽音生成手段6に送り、該手段中のシークエ
ンサ61を介してシンセサイザ3からの合成楽音
のみによる前奏を可能にする。
以上概説した機能を有する同期信号発生装置4
は、信号線41により合成楽音生成発生手段6中
のシークエンサ61に接続されており、該信号線
41によりMIDIクロツク信号が周期信号発生装
置4からシークエンサ61に供給される。シーク
エンサ61は、MIDIクロツク信号の周期にて表
わされているテンポ情報に従つてシークエンサ6
1の内部メモリに予め記憶されている合成楽音情
報に基づいて合成楽音を発生すればよく、このよ
うなシークエンサ61は当業者に周知である。
シークエンサ61は信号線62経由でシンセサ
イザ63に接続されており、シンセサイザ63は
さらに信号線64経由で発音体7としてのスピー
カに接続されている。これらシンセサイザ63及
びスピーカ7はいずれも当業者に周知である。
次に同期信号発生装置4の構成を第2図に示す
ブロツク図に従つて説明する。中央処理装置40
1は共通データ・バス402により、ROM40
3、RAM404(これらのメモリは同期信号発
生装置4の内部メモリ群を構成する)、シリアル
パラレル変換器(以下s−p変換器と略記する)
405、パラレルシリアル変換器(以下p−s変
換器と略記する)406、デイスプレイコントロ
ーラ407、スイツチパネル408及びメトロノ
ーム409に接続されている。中央処理装置40
1のアドレスバスは図示省略されているが、
ROM403、RAM404に接続されており、
中央処理装置401に接続されている制御バスも
(p−s変換器405および該s−p変換器40
5に信号線410を介して接続されている
SMPTE IN 411と中央処理装置401とを
それぞれ共通接続しているINT1及びINT2を
除き)省略されている。p−s変換器406は
AIDI OUT 412に接続されており、デイス
プレイコントローラ407は蛍光表示管等で構成
されて複数桁を表示可能な表示器413に接続さ
れている。メトロノーム409はスピーカ414
により可聴テンポを演奏者に供給する。デイスプ
レイコントローラ407は中央処理装置401か
ら送られてくるデータに基づき表示器413にタ
イムコード等を可視表示させる。
次に、第3図に基づき中央処理装置401の内
部レジスタ群及びRAM404で実現される内部
メモリの構成を説明する。中央処理装置401
は、テープから読み込んだSMPTEタイムコード
を表示レジスタ431、テープの走行に伴つて隣
接した2拍間に再生されたタイムコードのフレー
ム数を記憶するフレームカウンタ432、それに
1フレーム未満のテープ走行間隔をビツト数で表
わし、これを記憶するビツトレジスタ433を有
しており、ビツトレジスタ433が「80」を計数
すると、ビツトレジスタ433は「0」に戻り、
フレームカウンタ値432の値は「1」増加す
る。中央処理装置401は、さらに内部メモリ中
の後述するフレームカウントメモリとビツトカウ
ントメモリのアドレスを指定する拍子ポインタ4
34、テープから読み込んだ最初のタイムコード
を記憶するイニシヤルタイムレジスタ435、タ
イムコードを演算に際して一時的に記憶する演算
レジスタ436、演奏者によるテンポ表現である
拍を第1拍から順次計数し該拍数を記憶する拍子
カウンタ437、「前奏モード」において、その
先行する合成楽音の拍数を記憶する前奏メモリ4
38、前奏メモリの記憶している拍数と合成楽音
生成手段6にてすでに演奏した合成楽音の拍数と
の差、すなわち、さらに演奏されるべき合成楽音
の拍数を計数記憶する前奏カウンタ439、テン
ポ情報を表わすMIDIクロツク信号の周期(To
を記憶しこれを実現する計時カウンタ440を有
している。これらのレジスタ群のうち表示レジス
タ431、イニシヤルタイムレジスタ435、演
算レジスタ436の各レジスタは、0ビツトから
79ビツトまでのビツト数を記憶するビツトカウン
ト部、第0フレームから第29フレームまでのフレ
ーム数を記憶するフレームカウント部、0秒から
59秒までの秒数を記憶する秒カウント部、0分か
ら59分までの分数を記憶する分カウント部、及び
時間数を記憶する時間カウント部で構成されてお
り、これら各部はSMPTEタイムコードにそれぞ
れ準拠している。
RAM404により実現される内部メモリ44
1は各アドレスがそれぞれ2バイトの記憶素子で
構成されており、第1のバイトはビツト数を記憶
するビツトカウントメモリ442、第2バイトは
フレーム数を記憶するフレームカウントメモリ4
43として機能する。
再び、第2図に戻り、各ブロツクの機能の説明
を続ける。ROM403は中央処理装置401に
対してプログラム命令を供給し、RAM404と
相まつて後述する各機能実現手段を実現する。
SMPTE IN 411は「再生モード」時にテー
プレコーダ2から供給されるタイムコード情報、
すなわち、SMPTE タイムコードを表わすアナ
ログ電気信号(例えばFSK波形)の波形成形を
行ない、該アナログ信号をパルス信号に変換す
る。さらに、SMPTE IN 411は、このパル
ス信号に応答して、該タイムコードの最小単位で
あるビツト毎に第1の割込信号を発生し、該割込
信号を信号線INT1に出力し、中央処理装置4
01に第1の割込みを発生させる。SMPTE IN
411は、さらに、該パルス信号をs−p変換
器405に供給する。s−p変換器405は、
SMPTE タイムコード中の同期語
(Synchronizing Word)SYNDETに基づき第2
の割込信号を信号線INT2に供給し、中央処理
装置401に第2の割込みを発生させる。する
と、中央処理装置401はプログラム命令に従つ
て、テープ走行開始時に限り、s−p変換器40
5側での8ビツトの直並列変換完了を表わすステ
ータスを該変換器から読み取つて、該変換器に対
してリード指令を与えるようにして、s−p変換
器405側にてタイムコードのうちの8ビツトの
直並列変換を完了するたびごとに、それにあわせ
て8ビツトづつをデータバス402を介して並列
形態で読み取る。一方、p−s変換器406は
MIDI規格に準拠してテンポ情報を表わすMIDI
クロツク信号を直列信号として出力し、該クロツ
ク信号をMIDI OUT412を通してシークエン
サ61に供給するものである。
デイスプレイコントローラ407は、各桁の情
報に基づき表示器412を走査しつつ該各桁を表
示する。
スイツチパネル408には、0〜9の数値情報
を入力する1組の置数キーと、後述する各モード
のいずれかを指定する1組のモードキーと、演奏
者によるテンポ表現としての、一連の拍を入力す
るためのタツピングキーと、「途中再生モード」
において、イニシヤルタイムレジスタ435の内
容を置数キーの操作により、直接書換え可能にす
るイニシヤルタイム変更スイツチと、内部メモリ
441にビツトカウント値とフレームカウント値
を記憶させた後に、それらの値の一部を置数キー
で直接的に書き換え可能にし、テンポ表現の一部
変更を可能にするフレームカウントメモリ及びビ
ツトカウントメモリ変更スイツチと、「前奏モー
ド」におけるテープからの再生楽音に先行する拍
数を置数キーにより前奏メモリ438に対して入
力する前奏入力スイツチと、タツピングの終了を
入力するストツプスイツチとが設けられており、
中央処理装置401は、周期的に各キー及び各ス
イツチを走査していずれかのキーあるいはスイツ
チからの情報の入力があれば、それぞれ所定のプ
ログラム命令に従つてこれを読み込む。
メトロノーム409はシークエンサ61に対し
て、実時間演奏(キーボード等を用いる)によ
り、新たに楽音符号を記憶させる際に、該シーク
エンサ61に供給されるMIDIクロツク信号に同
期するテンポ音を発して、演奏者の便宜を図るも
のである。
前記スイツチパネル408のタツピングキーは
拍信号発生手段5を実現する。
次に、ROM403に記憶されているプログラ
ム命令に従つて、各モードにおいて、中央処理装
置401にて実現される機能を第4図乃至第10
図のフローチヤート及びタイムチヤートをも参照
しつつ説明する。
「書込みモード」 まず、「書込みモード」において、中央処理装
置401にて実現される機能を第4図のフローチ
ヤートをも参照しつつ詳説する。
演奏者がモードキーで「書込みモード」を選択
すると、中央処理装置401はROM403に記
憶されている一連のプログラム命令の先頭アドレ
スを指定し、該先頭アドレスからプログラム命令
を読出してこれを実行し、以後、アドレスを歩進
させながら順次プログラム命令を読出して実行す
る。その結果、中央処理装置401は拍子ポイン
タ434に内部メモリ441の先頭アドレスa1
を記憶させ(第4図WR1)、続いて、演奏者が
タツピングを開始したか否かを判別し、その結果
がNOの間は待機する(第4図WR2)。次いでテ
ープレコーダ2を再生動作させ、テープを走行さ
せながら、一つのトラツクから再生楽音を再生
し、これを演奏者に聴取可能に提供すると共に、
他のトラツクからSMPTEタイムコードを再生
し、該タイムコードを表わす電気信号を信号線2
2を通じてSMPTE IN 411に供給する。
SMPTEタイムコードは、第5図に示されてい
るように、1フレームが80ビツトで構成されてお
り、8バイトは時間、分、秒フレームの計数に使
用され、2バイトは同期語(Synchronizing
Word)SYNDETとして使用されている。テー
プ走行開始後、最初の同期後がs−p変換器40
5にて直並列変換されて、該変換器405から割
込信号線INT2を介して、中央処理装置401
に第2の割込み信号が与えられると、該処理装置
401では、第2の割込みが発生する。
中央処理装置401は、この第2の割込みの発
生により、先ず、表示レジスタ431のビツトカ
ウント部に数値「79」をセツトし、(この直後に
第1の割込みが発生して、後述のように表示レジ
スタ431のビツトカウント部に1を加算するの
で、実質的に数値「0」をセツトする結果とな
る)、この第2の割込みがテープ走行開始後、最
初のものである限り、続いて、タイムコードの読
み込みルーチンを開始して、s−p変換器405
からタイムコードを8ビツトづつ8回に分けて読
み取り、これを表示レジスタ431に記憶させ
る。そして、この第2の割込みがテープ走行開始
後の最初のものでないときは、s−p変換器40
5からタイムコードを読み取ることなく、表示レ
ジスタ431のビツトカウント部に数値「79」を
セツトする処理のみを実行する。その後、テープ
の走行に伴つて、タイムコードの各ビツト(クロ
ツク信号)がSMPTE IN 411に印加される
たびに、SMPTE IN 411の第1の割込信号
を信号線INT1に供給し、中央処理装置401
に第1の割込みを発生させる。この第1の割込み
により中央処理装置401は、タイムコードの各
ビツト毎に表示レジスタ431のビツトカウント
部に「1」を加える。したがつて、表示レジスタ
431は、テープの絶対位置に常に追従してこれ
を記憶でき、しかも、表示レジスタ431のビツ
トカウント部は同期後SYNDETがs−p変換器
405にて受信されるたびごとに数値「79」にセ
ツトされるので、仮にSMPTE IN 411がい
ずれかのビツトを読み落とし、表示レジスタ43
1のビツトカウント部がテープの絶対位置を一時
的に喪失しても、2番目以降の各フレームの同期
語SYNDETごとに中央処理装置401は表示レ
ジスタ431のビツトカウント部の値を同期語到
来時に対応する値に戻し、これにより、誤差の累
積を防止する。また、表示レジスタ431のビツ
トカウント部に80ビツトが印加されると、ビツト
カウンタ部は「0」になり、代つて、フレームカ
ウント部が「1」増加すると共に、フレームカウ
ンタ432も「1」増加する。
テープからの再生楽音から聴きながら、演奏者
がタツピングを開始すると、タツピングキーが叩
かれるたびごとに、データバス402を介して中
央処理装置401に拍信号が入力される。中央処
理装置401にタツピングの第1拍を表わす拍信
号B1が入力すると(第6図参照)、第4図中、
WR2の判別結果がYesになるので、表示レジス
タ431に記憶されている値をイニシヤルタイム
としてイニシヤルタイムレジスタ435に転送し
てここに記憶し(WR3)、続いて、フレームカ
ウンタ432に「0」を記憶させ(WR4)、ビ
ツトレジスタ432に表示レジスタ431ののビ
ツトカウント部の内容を転送する(WR5)。
拍信号B1に基づき以上の処理(WR3〜WR
5)が行われると、中央処理装置401は第2拍
を表わす拍信号B2が入力されたか否かを判別し
(WR6)、その判別結果がNOであると、ストツ
プスイツチからタツピングの終了が指示されたか
否かを判別する(WR7)。こうして、中央処理
装置401は、処理工程WR6とWR7を繰返し
ながら、SMPTE IN 411から供給される第
1の割込信号により表示レジスタ431の内容を
テープの絶対位置に追従させつつ、第2拍の拍信
号B2の入力を待つ。
第2拍の拍信号B2が入力されると、WR6の
判別結果がYesになるので、中央処理装置401
は演算を実行して、数値「80」からビツトレジス
タ433の内容を減じ、その結果に表示レジスタ
431のビツトカウント部に記憶されている値を
加える(WR8)。続いて、拍子ポインタ434
によつて指定されている内部メモリ441のアド
レスa1に、フレームカウント値としての、フレ
ームカウンタ432の記憶内容の値と、ビツトカ
ウント値としての、WR8の演算結果とを書込み
(WR9)、拍子ポインタ434を1増加させa2
にする(WR10)。その後、再びWR4とWR5
の処理工程を実行し、さらにWR6とWR7との
判別を繰返しながら第3拍の拍信号B3の入力を
待つ。
このようにして、拍信号B2〜Bo各々が入力
されるたびごとに、WR8〜WR10及びWR4
〜WR5の処理工程を繰り返しつつ、内部メモリ
441の各アドレス位置a1〜ao-1に、相隣接す
る2つの拍信号の間に増加したフレーム数(フレ
ームカウント値)とビツト数(ビツトカウント
値)とを記憶させる。
やがて、演奏者によるタツピングが終了し、ス
トツプスイツチが押されると、WR7の判別結果
がYesになるので、中央処理装置401は内部メ
モリ441の最後のアドレス位置anに「0」を
書込み(WR11)、「書込みモード」を終了す
る。
「再生モード」 次に、「再生モード」の動作について、第7図
のフローチヤートと第8図のタイムチヤートとを
参照しつつ説明する。まず、テープレコーダ2で
テープを完全に巻戻し、スイツチパネル408の
モードキーで再生モードを指定してから、テープ
の再生を開始する。この場合、中央処理装置40
1は、最初のタイムコードを表示レジスタ431
に読み込み、以後、テープの走行に従つてタイム
コードの各ビツト(クロツク信号)を計数しつつ
表示レジスタ431のビツトカウント部を歩進さ
せてゆく。中央処理装置401は、さらに、イニ
シヤルタイムを演算レジスタ436に転送し
(PB1)、拍子ポインタ434により、内部メモ
リ441の先頭アドレスa1を指定する(PB
2)。続いて、内部メモリ441の先頭アドレス
a1にアクセスし、そこからフレームカウント値
X1とビツトカウント値Y1とを読出し、(2)式に
従つてリズム情報を表わす電気信号、すなわち
MIDIクロツク信号の周期To1を算出する(PB
3)。こうしてMIDIクロツク信号の周期To1が
求まると、これを、計時カウンタ440にセツト
し、中央処理装置401での周期1μmsecの内部
クロツク信号をこの計時カウンタ440に印加す
る。内部クロツク信号の該カウンタでの計数値が
算出されたMIDIクロツク信号の周期に達する
と、計時カウンタ440が内部割込みを発生さ
せ、これにより該処理装置がMIDIクロツク信号
を発生させると共に(PB4)、該カウンタ440
をリセツトする。
続いて、中央処理装置401は表示レジスタ4
31のタイムコードが演算レジスタ436内のイ
ニシヤルコードと一致するか否かを判別し(PB
5)、その判別結果がNOの間は待機し、テープ
がイニシヤルタイムコードで表わされる位置まで
走行して、該判別結果がYesになると、MIDI
START信号を発信し(PB6)、以後PB3の処
理工程で算出した周期To1のMIDIクロツク信号
を24回MIDI OUT412からシークエンサ61
に出力する(第8図参照)。一方、MIDIクロツ
ク信号とAIDI START信号を受けると、シーク
エンサ61はその内部メモリから合成楽音情報を
読み出す。すなわち、テンポ情報としてのMIDI
クロツク信号にて表わされている時間基準に従つ
て、予めプログラムされ記憶されている合成楽音
符号を出力する。この合成楽音符号に従つてシン
セサイザ63は合成楽音信号を生成し、スピーカ
7にて合成音楽を聴取可能に発音させ。このよう
にしてテープ由来の再生楽音と合成楽音生成手段
6由来の合成楽音との同期合奏演奏が開始され
る。
続いて、中央処理装置401は拍子ポインタ4
34にて指定される内部メモリ441のアドレス
a1からフレームカウントX1とビツトカウント
値Y1とを読出し、これを演算レジスタ436に
記憶されている値に加え(PB7)、表示レジスタ
431の内容が演算レジスタ436の内容に一致
するか否か、すなわち、テープが第2拍の位置ま
で走行したか否かを判別する(PB8)。この判別
結果がNOの間は、前述の処理工程PB4で形成
されたMIDIクロツク信号がMIDI START信号
の出力後に、24回分、出力されていないことを意
味しているので、中央処理装置401はMIDI
OUT412から周期Tn1のMIDIクロツク信号
を出力し続ける(第8図参照)。やがて、テープ
が第2拍の位置まで走行して、表示レジスタ43
1のの内容が演算レジスタ436の内容に一致す
ると、PB8の判別結果がYesになり、換言すれ
ば、その間に、周期Tn1のMIDIクロツク信号が
24回だけ出力される。すると、中央処理装置40
1は拍子ポインタ434を歩進させてa2にし
(PB9)、拍子ポインタ434が指定するアドレ
スの内容が「0」か否かを判別する(PB10)。
演奏者によるテンポ表現が継続する間は、PB1
0の判別結果はNOになるので、中央処理装置4
01は拍子ポインタ434で指定される内部メモ
リ441のアドレスa2からフレームカウント値
X2とビツトカウント値Y2とを読み出し、これ
らに基づきMIDIクロツク信号の周期Tn2を(2)式
に基づいて計算し直す(PB11)。中央処理装置
401はPB11での計算結果に基づきPB4での
それと同様の信号処埋により周期Tn2のMIDIク
ロツク信号を形成し(PB12)、MIDI OUT4
12から周期Tn2のMIDIクロツク信号を出力さ
せる(第8図参照)。
その後、中央処理装置401はPB9で拍子ポ
インタ434の指定するアドレスa1,a2,…
anを歩進させつつ、新たに算出された周期Tnの
MIDIクロツク信号を形成し(PB7〜PB12)、
PB10の判別結果がYesになるのを待つ。内部
メモリ441に記載されているすべてのフレーム
カウント値とビツトカウント値が読み出されて、
PB10の判別結果がYesになると、中央処理装
置401はMIDI STOP信号を出力し(PB1
3)、「再生モード」を終了する。
以上のように、上記実施例によれば、情報媒体
としてのテープにその絶対位置を表わすタイムコ
ード情報を記録しておき、このテープに記録され
ている楽音を再生する際に、再生楽音と共にこの
タイムコード情報をも再生し、これと、再生楽音
に合わせた拍操作により生成される拍信号とに基
づいて拍間隔を確定し、これを内部メモリに読出
し可能に記憶するように達成したことにより、拍
信号の脱落等何らかの理由により再生楽音の拍間
隔と内部メモリから順次に読出されると拍信号ご
との拍間隔との対応関係が失われた場合でも、タ
イム情報によりテープ上の絶対位置を確定できる
ので、失われた対応関係を容易に回復させること
ができ、もつて、同期合奏演奏が少しでも不自然
にならないという優れた効果がある。
また、上記実施例よれば、内部メモリから順次
に続出される拍ごとの拍間隔を表わす値に基づい
てテンポ情報としてのMIDIクロツク信号を生成
する際に、テープレコーダから再生されたタイム
コードの1フレームの再生に要した時間の実測値
の関数に従つて該信号の周期を定めるように構成
したことにより、情報記録媒体としてのテープに
伸縮があつた場合でも、かかるテープに応じて伸
縮するタイムレコードの1フレームの再生に要す
る時間の実測値の関数としてMIDIクロツク信号
の周期を同率で伸縮させることができるので、そ
の場合でも、再生楽音のテンポと合成楽音のそれ
との間に正確な同期が確保され、もつて、両者の
同期合奏演奏が少しも不自然にならないという優
れた効果もある。
「途中再生モード」 次に「途中再生モード」について第9図に基づ
いて説明する。スイツチパネル408のモードス
イツチで再生モードを選択し、途中まで巻戻した
テープをテープレコーダ2にセツトする。
テープを走行させ、「再生モード」を開始する
と、中央処理装置401はテープのSMPTEタイ
ムコードを読み込み、これを表示レジスタ431
に記憶させ、その後テープ走行に伴つてタイムコ
ードをビツト単位で増加させる。続いて、中央処
理装置401は拍子ポインタ434により先頭ア
ドレスa1を指定し(IPB1)、拍子カウンタ4
37を「0」にリセツトする(IPB2)。次に中
央処理装置401は表示レジスタ431に記憶さ
れている値がイニシヤルタイムより大きいか否
か、すなわち、テープの現在位置がイニシヤルタ
イムコードで表わされる演奏開始位置よりも進行
方向寄りか否か判別し(IPB3)、その判別結果
がNOのときは、テープを十分に巻戻した後の再
生を意味するので、前述の「再生モード」の処理
に移行する。一方、テープの現在位置がイニシヤ
ルタイムコードで表わされる演奏開始位置よりも
進行方向寄りであつて、IPB3の判別結果がYes
であるときは、中央処理装置401は、イニシヤ
ルタイムレジスタ435に記憶されているイニシ
ヤルタイムの値を演算レジスタ436に転送し
(IPB4)、表示レジスタ431の値が演算レジス
タ436の値、すなわちイニシヤルタイムの値よ
り大きいか否かを判別する(IPB5)。ここで、
イニシヤルタイムコードに対して拍子ポインタ4
34の指定するアドレスのフレームカウント値と
ビツトカウント値を加算した値(演算レジスタ4
36の内容)に対応するテープ上の位置が、テー
プの現在位置よりも手前(進行方向と反対側)で
あつて、IPB5での判別結果がYesとなる場合に
は、拍子ポインタ434で指定されている内部メ
モリ441のアドレスa1からフレームカウント
値X1とビツトカウント値Y1とを読み出し、こ
れを演算レジスタ436の記憶している値に加え
る(IPB6)。続いて、拍子ポインタ434を歩
進させ(IPB7)、拍子カウンタ437に「1」
を加え(IPB8)、再び、IPB5の判別を行なう。
このようにして、演算レジスタ436の内容と表
示レジスタ431の内容とを比較しつつ(IPB
5)、演算レジスタ436の内容が表示レジスタ
431の内容に追いつない間は拍子ポインタ43
4を高速度で歩進させながら(IPB7)、拍子ポ
インタ434で指定されるアドレスa1,a2,
…axのフレームカウント値X2,X3,…Xx
ビツトカウント値Y2,Y3,…Yxとを演算レ
ジスタ436の内容に加算してゆく。その結果、
上述の高速度の歩進に応じて段階的に増大する演
算レジスタ436の内容が表示レジスタ431の
内容を追い越して、IPB5の判別結果がNOにな
ると、その時点で拍子カウンタ437の内容を4
倍し、MIDI SONG POSITION POUINTER
を算出する(IPB9)。この間、拍子カウンタ4
37には、演算レジスタ436の内容がイニシヤ
ルタイムの値からの表示レジスタ431のタイム
コードの値を追い越すまでに、拍子ポインタ43
4の歩進した拍数が記憶されており、4分音符の
各拍が4つのMIDIビートの期間として規定され
ているので、拍子カウンタ437の内容を4倍す
ることにより、演算レジスタ436の内容がイニ
シヤルタイムの値から表示レジスタ431の値を
追い越すまでの間に生成されたMIDIビートの数
を算出することができる。中央処理装置401は
かくして算出されたMIDIビート数で表わされた
MIDI SONG POSITION POINTERをMIDI
OUT412からシークエンサ61に伝達し
(IPB10)、シークエンサ61の方は、これに応
じてMIDI SONG POSITION POINTERで表
わされるメモリアドレスを指定して待機する。
一方、中央処理装置401は通常の再生モード
と同様に、拍子ポインタ434にて指定されたフ
レームカウント値Xxとビツトカウント値Yxとに
基づきMIDIクロツク信号の周期を算出し、該周
期のMIDIクロツク信号を出力する(IPB11)。
この間も、テープの走行に伴つて、表示レジス
タ431の値は増加してゆき、中央処理装置40
1はこれが演算レジスタ436の値に等しいか否
かを判別し(IPB12)、演算レジスタ436の
値が表示レジスタ431の値を一旦追越してい
て、その判別結果がNOの間は待機するが、演算
レジスタ436の値が表示レジスタ431のそれ
に再度追越されようとして、その判別結果がYes
になつたとたんに、シークエンサ61に対して
MIDI CONTINUE START信号を出力する
(IPB13)。これに応答して、シークエンサ61
は、MIDIクロツク信号の周期で表わされたテン
ポ情報と、内部メモリに記憶されていてその読み
出し開始アドレスがSONG POSITION
POINTERで指定された合成楽音情報とに基づき
合成楽音符号を出力し、シンセサイザ63が合成
楽音信号を生成する。このようにしてテープ由来
の再生楽音と合成楽音生成手段6由来の合成楽音
との同期合奏演奏が開始されると、中央処理装置
401はPB7の処理工程に移行し、以後PB8〜
PB13の処理工程が実行される。
かくして、別作業として、シークエンサの記憶
内容を書き換えて、該シークエンサからの合成楽
音符号の一部分を変更し、次いで、その部分だけ
を再生して、これと、テープ由来の再生楽音との
同期合奏演奏を評価するような場合に、該同期合
奏演奏に係るテープ上の任意の絶対位置に正確に
捕えて、その位置から、該同期合奏演奏を開始さ
せることができる。
なお、シークエンサ等がSONG POSITION
POINTERを受信してから、MIDI CONTINUE
START信号を受信するまでの時間が短いと即座
には追従できないことも有り得るので、同期信号
発生装置4がSONG POSITION POINTERを
送出する時点に関しては、演算レジスタ436の
値の方が表示レジスタ431の値よりも大になる
ところよりさらに数拍前の拍にこれを設定しても
よい。
このように、上記実施例によれば、途中再生に
際しては、テープ上の絶対位置として確定されて
いる演奏開始位置を表わす値に対して内部メモリ
から順次に高速度で読み出される拍ごとの拍間隔
を表わす値をテープ上の絶対位置を表わすタイム
コードの値以上となるまで累算して途中演奏開始
位置を表わす値を算出し、この算出された値とテ
ープ上の絶対位置を表わすタイムコードの値との
一致に基づいて途中同期合奏演奏開始時点を確定
するように構成したことにより、途中まで巻き戻
したテープをテープレコーダにセツトして再生す
る場合でも、テープ上の任意の位置に記録されて
いる楽音に合わせて確定して記憶してある拍間隔
を読み出すことができので、不都合なく途中再生
ができるという優れた効果がある。
「前奏モード」 次に「前奏モード」の動作について第10図に
基づいて説明する。
「前奏モード」の開始に際しては、演奏者はス
イツチパネル408の前奏入力スイツチにより置
数キーで前奏メモリ438に前奏拍数を設定可能
にし、次いで置数キーを操作して前奏拍数を前奏
メモリ438に入力する。前奏メモリ438に前
奏拍数を入力すると、中央処理装置401は前奏
メモリ438中の値に対して内部メモリ441の
先頭アドレスa1に記憶されているフレームカウ
ント値X1とビツトカウント値Y1との和を乗じ
てその乗算結果をイニシヤルタイムレジスタ43
5の値から差し引き、算出結果の値をイニシヤル
タイムレジスタ435に更新記憶させる。その結
果、イニシヤルタイムレジスタ435中の修正さ
れたイニシヤルタイムの値は、「書込みモード」
で第1拍が記憶されたテープ上の絶対位置を表わ
すタイムコードに比して前奏拍数の分だけ先行し
たテープ上の絶対位置、すなわち、前奏開始位置
を指標することとなる。
「前奏モード」が開始されると、中央処理装置
401は、まず、前奏メモリ438の値が「0」
か否かを判別し(PR1)、その判別結果がYesな
らば、すでに説明した通常の再生モードに移行す
る。一方、前奏拍数が設定されていて、PR1の
判別結果がNOであるときは、中央処理装置40
1は前奏メモリ438の値を前奏カウンタ439
へ転送し(PR2)、さらに、イニシヤルタイムレ
ジスタ435の値を演算レジスタ436に転送す
る(PR3)。
続いて、中央処理装置401は、拍子ポインタ
434にフレームカウント値X1およびビツトカ
ウント値Y1を記憶している内部メモリ441の
先頭アドレスa1を指定させる(PR4)。続い
て、中央処理装置401は内部メモリ441のア
ドレスa1からフレームカウント値X1とビツト
カウント値Y1とを読出して、(2)式に基づいて
MIDIクロツク信号の周期Tn1を算出すると共
に、該周期Tn1のMIDIクロツク信号を生成する
(PR5)。「前奏モード」の開始により、テープが
走行し始めると、テープの最初のフレームに記憶
されていたSMPTEタイムコードが表示レジスタ
431に読み込まれ、テープの走行に伴つてタイ
ムコードのビツトごとに表示レジスタ431の値
が増加してゆく。そこで中央処理装置401は、
演算レジスタ436に記憶されている修正された
イニシヤルタイムの値、すなわち、前奏開始位置
を表わす値と表示レジスタ431の値とが一致す
るか否かを判別し(PR6)、その判定結果がNO
の間は待機している。やがて、テープが前奏開始
位置まで走行し、表示レジスタ431の値が演算
レジスタ436の値に追付いて、PR6の判定結
果がYesになると、中央処理装置401はMIDI
OUT412からMIDI START信号と、MIDIク
ロツク信号とをシークエンサ61に対して出力す
る(PR7)。
これに応答して、シークエンサ61は、テープ
由来の再生楽音の生成開始に先がけて、MIDIク
ロツク信号に表わされているテンポ情報と内部メ
モリの合成楽音情報とに基づいて合成楽音符号を
生成し、後続のシンセサイザ63にてこれに応じ
た合成音楽の合成を開始する。その結果、スピー
カ7は、シンセサイザ63からの合成音楽信号
を、テープ由来の再生楽音の生成開始時点に対し
て設定された前奏拍数の分だけ先行して発音す
る。
MIDI START信号の出力後、中央処理装置4
01は、前奏カウンタ439の値から「1」を減
じ(PR8)、前奏カウンタ439の値が「0」に
なつたか否かを判別する(PR9)。いまだ前奏中
であつて、その判別結果がNOの間は、演算レジ
スタ436の値、すなわ修正されたイニシヤルタ
イムの値に対して、内部メモリ441の、拍子ポ
インタ434により指定されるアドレスa1に記
憶されているフレームカウント値X1とビツトカ
ウント値Y1とを加え(PR10)、その和が表示
レジスタ431の値と一致するか否かを判別する
(PR11)。その判別結果がNOの間は、テープ
の走行により表示レジスタ431の値が演算レジ
スタ436の値に追いつくのを待ち、PR11の
判別結果がYesになると、再びPR8〜PR11の
各処理工程を繰り返しながらテープがイニシヤル
タイムの位置まで走行して、前奏が終了しPR9
の判別結果がYesになるのを待つ。
PR9の判別結果がYesになると、前奏の終了
であるので、中央処理装置401は通常の再生モ
ードに移行し、第7図のPB7の処理工程を開始
する。その結果、テープ由来の再生楽音と合成楽
音生成手段6由来の合成楽音との同期合奏演奏が
開始する。かくして、テープ由来の再生楽音と合
成楽音生成手段由来の合成楽音との同期合奏演奏
に先がけて、合成楽音単独での前奏を行う際に、
いまだ現実には、その再生が開始されていないと
ころの再生楽音の、再生開始時に予定されている
テンポに対して、合成楽音による前奏のテンポを
合致させることができる。
このように、上記実施例によれば、前奏に際し
ては、前奏拍数を予め設定記憶しておき、最初の
拍に対応する拍間隔を表わす値に対して前奏拍数
を乗じた値を演奏開始位置から減算して前奏開始
位置を表わす値を算出し、この算出された値とテ
ープ上の絶対位置を表わすタイムコードの値との
一致に基づいて前奏開始時点を確定し、テープ上
の絶対位置を表わすタイムコードの値が前奏開始
位置を表わす値を越えて演奏開始位置を表わす値
に一致するまでの間、最初の拍に対応する拍間隔
を表わす値を前奏拍間隔として確定するように構
成したことにより、テープに記録されている楽音
の再生が開始される以前においても、テープに記
録されている楽音に合わせて確定して記憶してあ
る拍間隔の内の最初の拍に対応するものを読み出
すことで前奏のための拍間隔を得ることができる
ので、従来技術では全く行うことのできなかつた
合成楽音のみによる前奏を行うこと、つまり、既
成の曲に前奏を付与することができるという優れ
た効果がある。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、シンセサイザ
等により自動演奏される楽音情報が表わす曲の多
数の拍の時刻(位置情報)を記憶しておき、例え
ば磁気テープ等の記録媒体から入力されたタイム
コード情報が表わす時刻を識別し、この識別され
た時刻と記憶された時刻とを比較して、前記記憶
手段に記憶された互いに近接する複数の時刻間の
時間間隔に基づいて周期信号を発生するようにし
たため、例えば磁気テープの伸長や磁気テープの
走行速度変化等があつても周期が維持され、また
何らかの事由により同期ずれが生じても次のタイ
ミングでは再度時刻の一致が検出されて同期が回
復し、これにより従来と比べより正確な同期が実
現される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図はこの発明の実施例に関する
ものであり、第1図は主要なハードウエア上の構
成を示すブロツク図、第2図は同期信号発生装置
内部のハードウエア上の構成を示すブロツク図、
第3図は同期信号発生装置内部のレジスタ群に関
する説明図、第4図は「書込みモード」にて同期
信号発生装置内部で実行される演算処理のフロー
チヤート、第5図はタイムコードに関する説明
図、第6図は「書込みモード」における同期信号
発生装置での主要な信号の時系列を示すタイムチ
ヤート、第7図は「再生モード」にて同期信号発
生装置内部で実行される演算処理のフローチヤー
ト、第8図は「再生モード」における同期信号発
生装置での主要な信号の時系列を示すタイムチヤ
ート、第9図は「途中再生モード」にて同期信号
発生装置内部で実行される演算処理のフローチヤ
ート、第10図は「前奏モード」にて同期信号発
生装置内部で実行される演算処理のフローチヤー
トである。 2……テープレコーダ、4……同期信号発生装
置、6……合成楽音信号生成手段、7……スピー
カ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音情報が表わす曲の多数の拍の時刻を記憶
    しておく記憶手段と、 タイムコード情報を入力して該タイムコード情
    報が表わす時刻を識別する識別手段と、 前記記憶手段に記憶された時刻と前記識別手段
    により識別された時刻とを比較することにより前
    記識別手段により識別された時刻が前記記憶手段
    に記憶された時刻に到達したことを検出して、前
    記記憶手段に記憶された互いに近接する複数の時
    刻間の時間間隔に基づいて同期信号を発生する同
    期信号発生手段とを備えた自動演奏用同期信号発
    生装置。 2 前記記憶手段に記憶された前記多数の拍の時
    刻が、前記楽音情報が表わす曲の演奏開始時刻及
    び該演奏開始時刻に続く拍の時刻との間の時間情
    報に基づいて特定されるものである請求項1記載
    の自動演奏用同期信号発生装置。
JP61124837A 1986-05-30 1986-05-30 自動演奏用同期信号発生装置 Granted JPS62993A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63251098A (ja) * 1987-04-07 1988-10-18 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd (r)−3−ハロゲノ−1,2−プロパンジオ−ルの製造法

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JPS62993A (ja) 1987-01-06

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