JPH0522388Y2 - - Google Patents

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JPH0522388Y2
JPH0522388Y2 JP1988166462U JP16646288U JPH0522388Y2 JP H0522388 Y2 JPH0522388 Y2 JP H0522388Y2 JP 1988166462 U JP1988166462 U JP 1988166462U JP 16646288 U JP16646288 U JP 16646288U JP H0522388 Y2 JPH0522388 Y2 JP H0522388Y2
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welding
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molten
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エレクトロスラグ溶接をする場合
に、その溶接終端においてアンダカツトを生じな
いようにした溶接用エンドタブの改善に関する。
[考案の技術的背景] 例えば、第3図に示すように、側板10,11
の間に補強板12を溶接する場合に、側板10,
11には当板13が溶接などによつて取り付けら
れ、溶接開先孔14が形成される。そして、この
溶接開先孔14の下から上にかけてエレクトロス
ラグ溶接により、補強板12は、側板10,11
に溶接される。
このような箱型断面構造物に溶接開先孔14を
形成してエレクトロスラグ溶接した場合に、溶接
開先孔の溶接終端には、アンダカツトが発生す
る。このアンダカツトの発生原因は、溶接終端部
にいくに従つて母材の予熱効果が大きくなり、溶
接最終端でその温度が最大になる。そのため、母
材の溶け込みが大きくなり、スラグがこの溶け込
み部に巻き込まれるためである。このアンダカツ
トの発生を防止するために各種のエンドタブが提
案されている。
そのうち第5図に示す従来のエンドタブは、二
つ割りにしたエンドタブ本体15,16を合わ
せ、底面の直径を母材の溶け込み量5に合わせた
大きさの載頭円錐形孔17を明けたものである
(例えば、実開昭58−81083号公報参照)。
即ち、このエンドタブは、母材の溶け込みを逸
れないものとして許容しながらも、その溶け込み
を最小限に少なくすることを狙いとするものであ
る。
そのため、冷却管3にて冷却されているエンド
タブ本体15,16を母材20に直ちに接触する
ようにして母材を積極的に冷却し、母材20の溶
け込みを規制するようにしている。
このように従来のエンドタブは、母材を積極的
に冷却して母材の溶け込み量を最小限にするよう
にしていたので、次のような問題があつた。
第5図において、母材20はエンドタブ本体1
5,16にて直ちに冷却されるので溶け込み量5
は少なくなるが、同時にスラグ6も冷却されて固
化する。そして、このスラグは、母材20の溶け
込みの途中において先にエンドタブ本体15,1
6にて冷却され、かつ、母材20の溶け込みはエ
ンドタブ本体15,16の接触点19まで溶け込
みが進行するので、スラグ6が先に固化して流動
せず、このスラグは溶け込み中の溶接母材に巻き
込まれることになり、その結果、アンダカツト部
18が発生するという問題がある。
このアンダカツトは後で手作業にて削り取り、
その部分に溶接肉盛りして手直ししなければなら
ず、生産性が極めて低いという課題がある。
[従来技術とその課題] 前述したような技術的課題を解決する手段とし
て、実開昭56−112084号公報に示すようなエレク
トロスラグ溶接用銅水冷タブ材が提案されてい
る。このタブ材は、銅水冷タブ材の被溶接材との
対向面の内側角部に、この角部を一部切除して溶
接スラグ逃げ用の段状溝部を形成したものであ
る。
しかしながらスタートタブ材、エンドタブ材に
形成されたテーパー構造の縦孔の最大径が、共に
被溶接物の溶接開先孔の巾と同一であり、前記段
状溝部の径も溶接開先孔の巾より若干大きい程度
である。従つて、溶接入熱が比較的小さいスター
トタブ材においては段状溝部へ溶接スラグが逃げ
こめるが、溶接入熱の大きなエンド部においては
被溶接物の溶接開先部の溶け込み巾が大きいこと
から、この溶け込み巾が段状溝部の径より大きく
なり、所期の目的が達成し得ないという課題が残
されている。
[課題を解決するための手段] 従来技術の課題を解決する本考案の構成は、冷
却用水路3を有するエンドタブ本体に縦孔を形成
し、該縦孔の被溶接物との接触側に、縦孔の径d
よりも大きい直径Dで、かつ、所定の高さHのス
ラグ溜り4を形成したエレクトロスラグ溶接用エ
ンドタブにおいて、前記縦孔の径dを溶接開先孔
の巾W2よりも大きく、かつ、被溶接物の溶け込
み5の上端8間の溶け込み巾W1より小さく形成
するとともに、前記スラグ溜り4の直径Dを前記
溶け込み5の上端8間の溶け込み巾W1より大き
く形成したものである。
[作用] このように構成することにより、溶接終端にお
いて母材の溶け込みにつれて発生するスラグは、
段部へと流れ込みエンドタブ本体に接触して冷却
す。
そして、溶け込み中の溶融母材は当該スラグに
よつて冷却され、スラグと溶融母材との間の接触
部においては温度差がなく、エンドタブ、スラ
グ、および、溶融母材間における温度勾配は連続
的なものとなる。
これにより、スラグは溶融母材(溶融金属)内
に巻き込まれることなく両者の境界線は同一温度
条件で固化する。
[実施例] 以下本考案の一実施例について詳細に説明す
る。本実施例に示すエンドタブは、第4図に示す
ように二つ割りした2個一組のエンドタブ本体1
a,2aについて説明するが、二つ割りせずに一
体形成でもよい。3は冷却管、4はスラグ溜りで
ある。
第1図において、2個一組のエンドタブ本体1
a,2aを突き合わせた状態で直径dの縦孔1
b,2bが形成されている。この突き合わされた
縦孔1b,2bの直径dは溶接開先孔の巾W2
りも大きく、溶け込み5の上端8間の溶け込み巾
W1よりも小さく形成されている。4は所定の高
さHを有し突き合わされた状態の直径がDのスラ
グ溜りであり、この直径Dは、前記溶け込み巾
W1よりも大きく形成されている。
このように各寸法関係が決められるのは、実験
乃至経験上知ることができる母材の溶け込み巾
W1と、スラグ発生量との関係から溶け込みが直
接的にエンドタブ1a,1bにて冷却されず、か
つ、スラグ溜り4に発生スラグ6が十分溜められ
る容積を有するように決められる。
次に、このように構成した本実施例の作用につ
いて説明する。第1図において、エンドタブ1
a,2aは、母材20に接触して装着され、冷却
管3にて冷却されている。
エレクトロスラグ溶接の最終端において、中心
の溶接開先孔は、下方から溶接されてきた溶接熱
の伝導によつて昇温し、かつ、これに溶接熱が加
えられて加熱され溶け込み5を生ずる。
そして、溶融金属7の表面にスラグ6が発生す
る。最初の溶け込み時において溶融スラグ6は、
溶融金属7の表面に浮遊しながら、溶け込み5が
進むにつれて溶融金属7に押されスラグ溜り4に
流入して溜められる。
スラグ溜り4に溜つた溶融スラグ6は、スラグ
溜り4にて冷却されて次第に固化する。このスラ
グの冷却固化の過程で、溶け込み5の溶融金属7
は溶融スラグ6により冷却される。
この熱移動は、エンドタブ1a,2aによつて
先ず溶融スラグ6が冷却され、この溶融スラグ6
にて溶け込み5の溶融金属7が冷却されるように
移動する。そして、溶融スラグ6にて冷却される
溶け込み5の溶融金属7は、エンドタブ1a,2
aに直ちに接触する前に溶け込み5がなくなる。
上記の熱移動において、溶融スラグ6と溶融金
属7との境界線9では、溶融スラグ6と溶融金属
7の温度は同一であり、従つてこの境界線9での
両者の固化は同時に進行する。これにより、溶融
金属7内への溶融スラグ6の巻き込みはなく、溶
け込み5にアンダカツトは生じない。
第2図に示す例は、エンドタブ1a,2aが熱
変形して、母材20との間に隙間Cが生じている
場合である。
このような場合も、溶融金属7は溶融スラグ6
によつて間接的に冷却され、溶け込み5は、スラ
グ溜り4、および、隙間C内に侵入した溶融スラ
グ6により冷却されてその溶け込み5が、ある熱
バランスの所で停止する。
従つて、溶融スラグ6と溶融金属7との境界に
おいて両者は同時に固化し、スラグの巻き込みは
起こらない。
[考案の効果] 上述のように本考案の構成によれば、次のよう
な効果が得られる。
(a) エンドタブに設けた縦孔にスラグ溜りを設
け、このスラグ溜りに溶融スラグを溜めるよう
にして、溶融金属を溶融スラグを介して間接的
に冷却することにより、スラグの巻き込みはな
く、アンダカツトの発生が抑制しうることは勿
論のこと、 (b) 特に本考案においては、エレクトロスラグ溶
接用エンドタブにおいて、エンドタブに形成さ
れた縦孔の径dを溶接開先孔の巾W2よりも大
きく、かつ、被溶接物の溶け込み5の上端8間
の溶け込み巾W1より小さく形成し、また、ス
ラグ溜り4の直径Dを溶け込み5の上端8間の
溶け込み巾W1より大きく形成したので、特に
溶接エンド部において溶接入熱が著しく高まり
被溶接物の溶接開先部の溶け込み巾が大きくな
つても、溶融スラグのスラグ溜り4への逃げ込
みが十分に行え、溶融スラグの溶融金属への巻
き込みによるアンダカツトの発生を阻止するこ
とができるとともに、エンドタブの冷却作用と
相俟つて溶融スラグと溶融金属との境界におい
て両者を同時に固化させ、被溶接物の溶け込み
を合理的に停止させることができる。その結
果、溶接エンド部における溶接後の手直し加工
は全く不要となり、生産性の大巾な向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は母材とエンドタブとの間に隙間が生じた場
合の溶接端の縦断面図、第3図は箱型断面構造物
を斜視図で示した説明用図、第4図は本考案の一
実施例の斜視図、第5図は従来のエンドタブの縦
断面図である。 1a,2a……エンドタブ本体、1b,2b…
…縦孔、3……冷却管、4……スラグ溜り、5…
…溶け込み、6……スラグ、7……溶融金属。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 冷却用水路3を有するエンドタブ本体に縦孔を
    形成し、該縦孔の被溶接物との接触側に、縦孔の
    径dよりも大きい直径Dで、かつ、所定の高さH
    のスラグ溜り4を形成したエレクトロスラグ溶接
    用エンドタブにおいて、 前記縦孔の径dを溶接開先孔の巾W2よりも大
    きく、かつ、被溶接物の溶け込み5の上端8間の
    溶け込み巾W1より小さく形成するとともに、前
    記スラグ溜り4の直径Dを前記溶け込み5の上端
    8間の溶け込み巾W1より大きく形成したことを
    特徴とするエレクトロスラグ溶接用エンドタブ。
JP1988166462U 1988-12-22 1988-12-22 Expired - Lifetime JPH0522388Y2 (ja)

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JPH0287574U JPH0287574U (ja) 1990-07-11
JPH0522388Y2 true JPH0522388Y2 (ja) 1993-06-08

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940253A (ja) * 1972-08-25 1974-04-15
JPS52146741A (en) * 1976-06-01 1977-12-06 Nippon Steel Corp Automatic arc welding of steel by use of coated consumable nozzles

Family Cites Families (1)

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JPS5914055Y2 (ja) * 1980-01-23 1984-04-25 日「鉄」溶接工業株式会社 エレクトロスラグ溶接用銅水冷タブ材

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