JPH0522353U - 液体注出容器 - Google Patents
液体注出容器Info
- Publication number
- JPH0522353U JPH0522353U JP7950791U JP7950791U JPH0522353U JP H0522353 U JPH0522353 U JP H0522353U JP 7950791 U JP7950791 U JP 7950791U JP 7950791 U JP7950791 U JP 7950791U JP H0522353 U JPH0522353 U JP H0522353U
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- fitted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄する際、プラスチックと金属の分別処理
を容易に行える液体注出容器を提案する 【構成】 容器体口頚部外周に嵌合させた装着キャップ
4により下端のシリンダー5を容器体2内に垂下させる
とともに、上端の押下げヘッド9をシリンダー5上端開
口部より上方付勢状態で上下動可能に突出させ、ヘッド
の上下動により容器体内の液をヘッドの注出孔32より注
出する如く構成した液体注出容器であって、シリンダー
5を、コイルスプリング7下端を係止する板状リブ21及
び吸い込み弁25を含む下部シリンダー部5Bと、該下部シ
リンダー部上方の上部シリンダー部5Aとに分割形成し、
両者を液密且つ着脱自在に嵌合させて構成した。
を容易に行える液体注出容器を提案する 【構成】 容器体口頚部外周に嵌合させた装着キャップ
4により下端のシリンダー5を容器体2内に垂下させる
とともに、上端の押下げヘッド9をシリンダー5上端開
口部より上方付勢状態で上下動可能に突出させ、ヘッド
の上下動により容器体内の液をヘッドの注出孔32より注
出する如く構成した液体注出容器であって、シリンダー
5を、コイルスプリング7下端を係止する板状リブ21及
び吸い込み弁25を含む下部シリンダー部5Bと、該下部シ
リンダー部上方の上部シリンダー部5Aとに分割形成し、
両者を液密且つ着脱自在に嵌合させて構成した。
Description
【0001】
本考案は液体注出容器に関する。
【0002】
液体注出容器として、容器体口頚部外周に嵌合させた装着キャップにより下端 のシリンダーを容器体内に垂下させるとともに、上端の押し下げヘッドをシリン ダー上端開口部より上方付勢状態で上下動可能に突出させ、ヘッドの上下動によ り容器体内の液をシリンダー下端よりシリンダー内へ吸い込みヘッドの注出孔よ り注出する如く構成したものが知られている。
【0003】 これらの容器では、吐出管及び押し下げヘッドとからなる作動部材を常時上方 に付勢させるため、シリンダー内に金属製のコイルスプリングを内装し、又、吸 い込み弁の弁体として、金属製のボールをシリンダー下端に突設した内向きフラ ンジ状の吸い込み弁座上に載置したものがある。
【0004】 一方、最近では廃棄物の処理事情が悪化し、そのため効率の良い処理を行う一 環としてプラスチックと金属の分別処理が行われており、この様な状況において 上記した従来の容器は不都合であった。即ち、上記従来品では、金属部分がシリ ンダー内に内装されているため、その分別にはポンプを強制的に破壊する等しな ければならず、分別に非常に手間が掛かるからである。
【0005】 本考案は上記した従来技術の欠点を解消し、廃棄時におけるプラスチック部分 と金属部分の分別を極めて容易に行える液体注出容器を提案するものである。
【0006】
本考案の液体注出容器は上記課題を解決するため、容器体口頚部14外周に嵌合 させた装着キャップ4と、該キャップに上端を嵌着固定させて下方に垂下させた 吸い込み弁25付きシリンダー5と、該シリンダー内下部に周方向所定間隔をもっ て突設した複数の板状リブ21上面に下端面を載置してシリンダー5内上方へ立設 した金属製コイルスプリング7と、該スプリング上端に下端部を当接させて常時 上方へ付勢させるとともに、上端をシリンダー5の上端開口部上方に突設させて 上下動可能に支持させた吐出管8と、該吐出管上端に嵌着固定させた押し下げヘ ッド9と、上記シリンダー5内に外周縁を摺動可能に嵌合させた環状ピストン11 とを有し、上記押し下げヘッド9を上下動させることにより容器体2内の液をシ リンダー5内に吸い上げるとともに、シリンダー5内の液を吐出管8を介してヘ ッド9の注出孔32より注出する如く構成した液体注出容器において、上記シリン ダー5を、板状リブ21及び吸い込み弁25を含む下部シリンダー部5Bと、該下部シ リンダー部上方の上部シリンダー部5Aとに分割形成し、両者を液密且つ着脱自在 に嵌合させて構成した。
【0007】
シリンダー5を上部シリンダー部5Aと下部シリンダー部5Bとに分離できる様着 脱自在に構成し、又、この下部シリンダー部5Bをコイルスプリング7下端を係止 する板状リブ21及び吐出弁25を含むものとして構成しているため、廃棄に際し、 下部シリンダー部5Bを回動させて取り外せば、金属製のコイルスプリングを容易 に取り出すことができ、金属とプラスチックを容易に分別することができる。又 、吸い込み弁体として金属ボールを使用している場合も、下部シリンダー部に吸 い込み弁を設けているため、容易に分別させることができる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0009】 図1及び図2は本考案の一実施例を示し、本考案液体注出容器1は、容器体2 と、該容器体に装着させた吸い上げポンプ3とから構成している。
【0010】 又、吸い上げポンプ3は、装着キャップ4と、シリンダー5と、吸い込み弁部 材6と、コイルスプリング7と、吐出管8及び押し下げヘッド9とからなる作動 部材10と、環状ピストン11と、係止筒部材12とを主要部材として構成している。
【0011】 容器体2は胴部13より口頚部14を起立して構成している。
【0012】 装着キャップ4は、容器体口頚部11外周に嵌合させた周壁15上端縁より頂壁16 を延設するとともに、頂壁16中央には大型円形の窓孔17を穿設して構成している 。
【0013】 又、本考案ではシリンダー5を上部シリンダー部5Aと下部シリンダー部5Bとか ら構成している。上部シリンダー部5Aは上下端面を開口した円筒状をなし、外周 上部より外向きフランジ18を突設して構成している。
【0014】 又、下部シリンダー部5Bは、上下端面を開口した円筒状で、上方の大径部5B1 下端縁より下方に狭まるテーパ状の段部を介して縮径させた縮径部5B2 を延設し ている。又、大径部5B1 の内径を上記上部シリンダー部5A下端の内径と同径に形 成するとともに、該大径部上端より延設した外向きフランジを介して上方に嵌合 筒部19を延設している。又、段部内周縁より内向きフランジ状に突設させ且つ下 方に行くに従って縮径したテーパ状をなす吸い込み弁座20を突設し、その内周縁 を吸い込み弁孔20a として構成している。更に、大径部内周の前後左右に板状の リブ21を突設している。そして、この様に構成した下部シリンダー5Bを、その 嵌合筒部19内周を上部シリンダー部5A外周下端に螺合させて両者間を液密に且つ 着脱自在に結合させてシリンダー5を形成している。この際、下部シリンダー部 5Bの外向きフランジ上面と上部シリンダー部5Aの下端面との間にパッキン等を介 在させると両者間の液密性がより良好となるので好ましい。
【0015】 上記の如く構成したシリンダー5は、その外向きフランジ18をパッキン22を介 して容器体口頚部14上面に載置し、又、フランジ18上面をキャップ頂壁16下面に より押圧係止させ、更に、下端を容器体胴部13内に垂下させて装着している。又 、シリンダー5下端には吸い上げパイプ23の上端を嵌着し、その下端を容器体胴 部13内下部に垂下させている。
【0016】 吸い込み弁部材6は、上記吸い込み弁座20上面に液密に当接する下端面を有す る中空円柱状の基部6a上端縁より縮径した棒状の案内部6bをシリンダー内上方に 一体に立設した円柱状をなし、又、基部6a下端外周面より所定間隔をもって突設 させた四枚の板状突起24を上記板状リブ21間に位置させて上下動可能に支持させ ている。そして、この吸い込み弁部材6の下端面と上記吸い込み弁座20の上面と で吸い込み弁25を形成している。
【0017】 尚、本実施例では、上記の如くの吸い込み弁部材と吸い込み弁座により吸い込 み弁を形成しているが、金属ボールを吸い込み弁体として使用した公知機構の吸 い込み弁を使用することも可能である。但し、この場合も吸い込み弁は下部シリ ンダー部に設ける必要がある。
【0018】 吐出管8はシリンダー5内に下端を垂下させ、上端をシリンダー上端面開口よ り突設した円筒状をなし、下端外面より外向きフランジ状に突設した係止突起26 下面と上記シリンダー5の各板状リブ21上面間に金属製のコイルスプリング7を 介在させて常時上方に付勢させるとともに、上下動可能に装着させている。又、 係止突起26上面には、凹溝27を周設しており、この凹溝27内に環状ピストン11の 後述する吐出弁体部が挿入可能に構成している。
【0019】 更に、下部内面より内向きフランジ状の摺動突起28を突設して、その内周縁を 上記吸い込み弁部材の案内部6b外周に液密且つ摺動可能に当接させ、作動部材10 の下降に伴い吸い込み弁部材6をその下端面が吸い込み弁座20上面に当接するま で押し下げ、作動部材10上昇に伴い吸い込み弁部材6を所定位置まで引き上げる 様構成している。
【0020】 又、周壁下端部にシリンダー5内と連通する透孔29を穿設し、その透孔29の上 方位置の周壁外周面より外向きフランジを介して二重筒状にピストン押し下げ用 突起としての垂下筒部30を垂設し、その下端を上記係止突起26と所定間隔をあけ て垂設させている。
【0021】 押し下げヘッド9は、上記吐出管8上端に嵌合筒部31を嵌着させて装着させた もので、吐出管8上端開口から前面に開孔した注出孔32に至る流通路23を内部に 形成している。
【0022】 環状ピストン11は、上記吐出管8の垂下筒部30及び係止突起26間に位置する環 状基部の外方上面から上方に広がるスカート状をなす外部上方摺動部11a を、又 環状基部外方下面から下方に広がるスカート状をなす外部下方摺動部11b を、又 、環状基部内方上面から上方に上端が外方に広がる内部上方摺動部11c を、又、 環状基部内方下面から下方に垂下するリング板状の吐出弁体部11d を各々延設し た縦断面が略H状をなし、上記外部上方摺動部11a 上端及び外部下方摺動部11b 下端をそれぞれシリンダー5内周面に摺動可能に当接するとともに、内部上方摺 動部11c 上端を吐出管8の上記垂下筒部30内周面に摺動可能且つ液密に当接させ て装着させている。
【0023】 そして、作動部材10の上昇位置において、吐出弁体部11d 下端が上記凹溝27内 に液密に嵌合してシリンダー5内と吐出管8内との間を閉塞する様構成しており 、この凹溝27と吐出弁体部11d 下端とで吐出弁34を形成している。
【0024】 係止筒部材12は、シリンダー5の装着キャップ4上方に突出させた上端部外周 に嵌着させた嵌合筒部35上端縁より内向きフランジを介してシリンダー5内周面 上端部に嵌合する係止筒部36を垂設して構成している。上記嵌合筒部35下端縁に より装着キャップ4のシリンダー5からの抜けだしを防止している。又、係止筒 部36内周面上方には螺条を設けて、ヘッド9の嵌合筒部31外周に周設した螺条と 螺合可能に構成することにより、作動部材10の押し下げ位置での係止を可能に構 成している。又、この係止筒部36は、環状ピストン11の外部上方摺動部11a 上端 を係止して環状ピストン11の上昇位置を限定する機能も持っている。
【0025】 上記の如く構成した容器1は、押し下げヘッド9押して作動部材10を下降させ ることにより、吐出管8の摺動突起28により吸い込み弁部材6が下降して吸い込 み弁25が閉じるとともに、環状ピストン11は吐出管8の垂下筒部30下端がピスト ン上面を押圧するまで現状位置に止まるため吐出弁34が開き、シリンダー5内が 加圧されてシリンダー5内の液が吐出弁34から透孔29を通り、吐出管8内より流 通路33を介してヘッド9の注出孔32より注出される。又、作動部材10の押圧を解 除すると、スプリング7の弾発力により作動部材10が上方に押し挙げられ、それ に伴って吸い込み弁部材6が上方に引上げられて吸い込み弁25が開き、又、吐出 弁34が閉じてシリンダー5内が負圧化し、容器体2内の液が吸い上げパイプ23よ り吸い込み弁25を介してシリンダー5内に吸い込まれる如く構成している。
【0026】 尚、上記各部材は特に断りのない限り全て合成樹脂により形成している。
【0027】
以上説明した如く、本考案液体注出容器は既述構成としたことにより、廃棄の 際、下部シリンダー部を上部シリンダー部より取り外して内部の金属製スプリン グ或いは金属製ボールを容易に取り出すことができるため、金属とプラスチック の分別廃棄を容易に行え、近年の廃棄物処理事情に適したものである。
【図1】本考案液体注出容器の一実施例を示す要部縦断
面図である。
面図である。
【図2】同実施例のA−A線に沿う横断面図である。
2 容器体 4 装着キャップ 5 シリンダー 5A 上部シリンダー部 5B 下部シリンダー部 7 コイルスプリング 8 吐出管 9 押し下げヘッド 11 環状ピストン 14 口頚部 21 板状リブ 25 吸い込み弁 32 注出孔
Claims (1)
- 【請求項1】容器体口頚部14外周に嵌合させた装着キャ
ップ4と、該キャップに上端を嵌着固定させて下方に垂
下させた吸い込み弁25付きシリンダー5と、該シリンダ
ー内下部に周方向所定間隔をもって突設した複数の板状
リブ21上面に下端面を載置してシリンダー5内上方へ立
設した金属製コイルスプリング7と、該スプリング上端
に下端部を当接させて常時上方へ付勢させるとともに、
上端をシリンダー5の上端開口部上方に突設させて上下
動可能に支持させた吐出管8と、該吐出管上端に嵌着固
定させた押し下げヘッド9と、上記シリンダー5内に外
周縁を摺動可能に嵌合させた環状ピストン11とを有し、
上記押し下げヘッド9を上下動させることにより容器体
2内の液をシリンダー5内に吸い上げるとともに、シリ
ンダー5内の液を吐出管8を介してヘッド9の注出孔32
より注出する如く構成した液体注出容器において、上記
シリンダー5を、板状リブ21及び吸い込み弁25を含む下
部シリンダー部5Bと、該下部シリンダー部上方の上部シ
リンダー部5Aとに分割形成し、両者を液密且つ着脱自在
に嵌合させたことを特徴とする液体注出容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7950791U JP2550146Y2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 液体注出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7950791U JP2550146Y2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 液体注出容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522353U true JPH0522353U (ja) | 1993-03-23 |
JP2550146Y2 JP2550146Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=13691863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7950791U Expired - Fee Related JP2550146Y2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 液体注出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550146Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021008283A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | 株式会社吉野工業所 | ポンプ機構 |
JP2021084706A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社吉野工業所 | 液体噴出器 |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP7950791U patent/JP2550146Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021008283A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | 株式会社吉野工業所 | ポンプ機構 |
JP2021084706A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社吉野工業所 | 液体噴出器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2550146Y2 (ja) | 1997-10-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |