JPH05222560A - 横型酸洗装置用鋼帯支持ローラ - Google Patents

横型酸洗装置用鋼帯支持ローラ

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JPH05222560A
JPH05222560A JP6546591A JP6546591A JPH05222560A JP H05222560 A JPH05222560 A JP H05222560A JP 6546591 A JP6546591 A JP 6546591A JP 6546591 A JP6546591 A JP 6546591A JP H05222560 A JPH05222560 A JP H05222560A
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JP
Japan
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steel strip
pickling
support
resin sleeve
sleeve
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Pending
Application number
JP6546591A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimi Katabuchi
敏己 片渕
Kenichi Oiwa
健一 大岩
Sueo Nobuhara
季男 信原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP6546591A priority Critical patent/JPH05222560A/ja
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横型酸洗装置において、酸洗槽を通過する鋼
帯の下面にスリ疵が生じるのを防ぎ、しかも、耐用期間
の長い鋼帯支持ローラを提供する。 【構成】 酸洗槽の槽底1上に、一対のブラケット3,
3により支持軸2を架設する。支持軸2には、樹脂スリ
ーブ4を回転自在に遊嵌させる。樹脂スリーブ4の両端
には、耐食性および耐摩耗性が優れた磁気レンガ、セラ
ミックス等からなる補強リング5,5を取付ける。樹脂
スリーブ4とブラケット3との間に補強リング5が介在
することにより、樹脂スリーブ4における端面の摩耗お
よびブラケット3の摩耗が防止される。樹脂スリーブ4
の内面摩耗および支持軸2の外面摩耗を防ぐためには、
これらの面に、酸洗液を流入させる溝を設けたり、耐食
性および耐摩耗性に優れた支持体を支持軸2の外面に被
着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、槽深さが浅い複数の酸
洗槽を鋼帯が張力を付与されて水平方向に順次通過する
横型酸洗装置に使用される鋼帯支持ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延工程等で鋼帯表面に生成した酸
化スケール皮膜を連続的に酸洗除去する鋼帯酸洗装置と
しては、ダム式のものが一般に用いられている。ダム式
酸洗装置では、連設された複数の酸洗槽を鋼帯が、酸洗
槽の前後に設けたダムを乗り越えながら順次通過する。
各酸洗槽の槽深さは数mと深く、槽内で鋼帯1はループ
を形成する。このようなダム式に対し、最近は熱エネル
ギー消費量節減等の観点から、酸洗槽の槽深さが浅い浅
浴浸漬式(ローバス型、シャロ型)や、槽深さが浅くて
且つ槽内の酸洗液を攪拌させることにより酸洗処理時間
の短縮を図った噴流攪拌式(タービュランス型、噴流
型)も使用されている。これらの槽深さが浅い酸洗装置
は、鋼帯が酸洗槽の前後に設けられたリンガロール対の
間で張力を付与されて、酸洗液に完全浸漬の状態で酸洗
槽をほぼ水平方向に順次通過することから、横型と総称
されている。
【0003】横型酸洗装置においては、各酸洗槽を鋼帯
が水平方向に搬送されるように、鋼帯に張力が付加され
ているが、槽長に比して鋼帯の自重が大きいために、酸
洗槽の前後に設けたリンガロール対の間で鋼帯にカテナ
リが生じるのを避け得ない。このカテナリ量は、張力が
1〜1.5kg/mm2 の場合で70cm程度と、ダム式
酸洗装置におけるループ量と比べた場合には格段に小さ
いが、酸洗槽の槽深さが通常1m以下と極端に浅いため
に、この程度のカテナリでも鋼帯は槽底に達する。酸洗
槽の槽底には、鋼帯が直接槽底レンガに接触するのを防
止すること、及び酸洗液の攪拌効果を高めることを目的
として、天然石や磁器レンガ等の耐食、耐摩耗性に優れ
た材料からなる複数のスキッドが鋼帯帆走方向に所定間
隔で敷設されているが、これらのスキッドに鋼帯が接触
してしまうと、槽底レンガに接触するほどではないにし
ろ、その接触により、また接触部に酸洗液中の浮遊異物
が噛み込むことにより、鋼帯の下面にスリカキ状の疵が
生じる。このスリ疵は、脱スケールの進行に連れて発生
頻度が高くなり、後段の酸洗槽では多発傾向が見られ
る。
【0004】鋼帯のカテナリに伴うスリ疵を完全に無く
することを目的として、本出願人は、槽底上に鋼帯支持
ローラを配設した横型酸洗装置を先に出願した(特開平
2−414568号)。先に出願した横型酸洗装置で
は、鋼帯支持ローラとして、槽底上に水平に横架された
固定軸に、スリーブを回転自在に遊嵌させたスリーブ回
転式のローラが、軸回転式ローラと共に採用されてい
る。軸回転式ローラが、実開昭53−133815号公
報、実開昭61−103467号公報に開示されている
酸洗槽用ダムローラと同様の通常ローラであるのに対
し、スリーブ回転式のローラは、回転部がスリーブに限
られているため、慣性が小さく、しかも、スリーブと固
定軸の間が酸洗液により液潤滑されるので、鋼帯に対す
る追従回転性が良く、横型酸洗装置における鋼帯支持ロ
ーラとして特に好適と言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリー
ブ回転式ローラの特質を生かそうとすると、スリーブは
軽量で軟質な樹脂製であることが必要になる。スリーブ
を樹脂製とすることにより、スリーブに充分な追従回転
性が付与され、また、スリーブ不転等の事態が発生した
場合でもスリ疵の発生を防ぐことができるようになるの
である。ところが、樹脂製スリーブでは、固定軸および
その支持ブラケットが、鋼材に合成樹脂等の高耐食性材
を被覆した構造となる関係から、スリーブ端面とブラケ
ットとの接触や、スリーブ内面や固定軸外面との接触に
よるスリーブ自体の摩耗およびブラケットや固定軸にお
ける被覆層の摩耗が顕著となるのを避け得ない。その結
果、ローラのきめ細かな保守管理が必要となり、補修費
のアップや保守作業の煩雑化を招く。
【0006】本発明の目的は、樹脂スリーブを用いたス
リーブ回転式のローラでありながら、耐用期間の長い横
型酸洗装置用鋼帯支持ローラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の横型酸洗装置用
鋼帯支持ローラは、酸洗槽内の酸洗液に浸漬された状態
でリンガロール対の間を張力を付与されて鋼帯が水平方
向に搬送される横型酸洗装置において、リンガロール対
の間で鋼帯を下方から支持するべく酸洗槽の槽底上に配
設された鋼帯支持ローラであって、酸洗槽の槽底上にブ
ラケットにて架装された支持軸と、該支持軸に回転自在
に遊嵌された樹脂スリーブとを具備している。
【0008】そして、請求項1のローラは、支持軸に回
転自在に遊嵌された樹脂スリーブの両端部に、耐酸性お
よび耐摩耗材料からなる補強リングを、端面を覆って装
着したことを特徴としている。
【0009】請求項2のローラは、支持軸に回転自在に
遊嵌された樹脂スリーブの内面またはその支持軸の外面
の少なくとも一方に、酸洗液が流通する溝を設けたこと
を特徴としている。
【0010】請求項3のローラは、支持軸に回転自在に
遊嵌された樹脂スリーブを支持する耐酸性および耐摩耗
性の支持体を、支持軸の軸心方向に間隔をあけて、その
外周面に装着したことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1のローラでは、スリーブ端面とブラケ
ットとの間の摺動抵抗が軽減し、これらの摩耗が抑えら
れる。
【0012】請求項2のローラでは、スリーブ内面と支
持軸外面との間の液潤滑が促進され、これらの摩耗が抑
えられる。
【0013】請求項3のローラでは、スリーブ内面と支
持軸外面との間の抵抗が軽減することに加え、支持体間
への酸洗液の供給により液潤滑も促進される。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は請求項1のローラの具体例を示す縦
断正面図、図2は図1のA−A線矢視図である。ここに
示された鋼帯支持ローラは、横型酸洗装置の槽底1上
に、一対のブラケット3,3により水平に横架されてた
支持軸2を有する。支持軸2は、非回転の状態とされ、
その外面側には、支持軸2の外径より大きい内径を有す
る樹脂スリーブ4が、回転自在に遊嵌されている。そし
て、樹脂スリーブ4の両端には、該樹脂スリーブ4と同
一内径および同一外径の補強リング5,5が結合されて
いる。
【0016】樹脂スリーブ4は、耐酸性に優れたテフロ
ン等の合成樹脂からなり、補強リング5,5は磁気レン
ガやセラミックス等の耐酸性に優れ、かつ耐摩耗性に優
れた材料からなる。また、支持軸2およびブラケット
3,3は、強度と耐食性を考慮して、例えば鋼材の表面
をテフロン等の合成樹脂や軟質ゴム等の高耐食性材料で
覆った複合構造とされる。もちろん、セラミックス製、
磁器レンガ製、合成樹脂製のブラケットも使用可能であ
るが、セラミックスおよび磁器レンガは補強リング5,
5との衝突に伴う割れの危険性があるので、特にブラケ
ットには、上述した被覆複合構造や合成樹脂が望まれ
る。2aは支持軸2の鋼製本体、2bはその被覆層であ
る。
【0017】このような鋼帯支持ローラでは、樹脂スリ
ーブ4が用いられているので、スリーブ重量が軽く、鋼
帯がスリーブに接触したときに鋼帯の進行に伴ってスリ
ーブが応答性よく回転してスリ疵の発生を防ぐ。また、
万一スリーブが回転不能の自体に陥ったとしても、スリ
ーブ材質が軟らかいため、スリ疵のおそれがない。従っ
て、横型酸洗装置で問題とされていたスリ疵による品質
低下が防止される。
【0018】これに加え、樹脂スリーブ4の両端に補強
リング5,5が設けられているので、スリーブとブラケ
ット3,3との接触に伴う樹脂スリーブ4の摩耗がな
い。また、補強リング5,5は、樹脂との滑りが良く、
ブラケット3,3における被覆層の摩耗も抑える。従っ
て、鋼帯支持ローラの耐用期間が延長される。
【0019】図3は請求項2のローラの具体例を示した
縦断正面図である。ここに示された鋼帯支持ローラは、
支持軸2における鋼製本体2aの外面に被覆された被覆
層2bに、環状の溝6が軸心方向に等間隔をあけて形成
された構成になっている。この溝6は、酸洗液の流入を
促進するため、支持軸両端から中央へ向けて、反対方向
に周回されたスパイラル溝とするのが良い。ブラケット
3,3については、樹脂スリーブ2の摩耗を防ぐため
に、磁気レンガ、セラミックス等の滑りの良い高耐摩耗
性材質とするのが良い。
【0020】このような鋼帯支持ローラでは、支持軸2
の外面に形成された溝6に酸洗液が供給され、支持軸2
と樹脂スリーブ4と間の液潤滑が促進される。従って、
支持軸2における被覆層2bの摩耗と、樹脂スリーブ4
の内面からの摩耗が抑えられ、ローラ耐用期間が延長さ
れる。溝6は、樹脂スリーブ4の内面に設けてもよく、
更に、支持軸2の外面および樹脂スリーブ4の内面の両
方に設けることもできる。
【0021】図4は請求項3のローラの具体例を示した
縦断正面図、図5は図4のB−B線矢視図である。ここ
に示された鋼帯支持ローラは、支持軸2の被覆層2bに
複数の支持体7,7…が軸方向に間隔をあけて被着され
た構成になっている。各支持体7は、支持軸2の被覆層
2b上部を半周にわたって覆う半円筒状とされ、その材
質は耐食性に優れ、且つ耐摩耗性に優れた磁気レンガ、
セラミックス等である。このような鋼帯支持ローラで
は、支持体7,7…により樹脂スリーブ4が支持される
ので、支持軸2における被覆層2bの摩耗がない。樹脂
スリーブ4に対しては、支持体7,7…との摺動摩耗が
小さく、且つ、隣接する支持体7,7間に酸洗液が供給
され、液潤滑も促進される。従って、樹脂スリーブ4の
内面の摩耗も抑えられ、支持体7,7…自体の摩耗も無
論ないので、鋼帯支持ローラの耐用期間が延長される。
【0022】なお、上記実施例は、3つの摩耗対策を独
立に採用したものであるが、これらを組み合わせて用い
ることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の横型酸洗装置用鋼帯支持ローラは、スリーブ回転式で
あるため、慣性が小さく、且つ、スリーブとその支持軸
との間に酸洗液が侵入して、この間が液潤滑されるの
で、鋼帯に対する追従応答性が良い。特に、樹脂スリー
ブを使用しているので、鋼帯の進行に追従して、スリー
ブがスムーズに回転し、優れたスリ疵防止性能を発揮す
ると共に、スリーブ不転等の事態が発生した場合でもス
リ疵を発生させるおそれがない。しかも、樹脂スリーブ
の使用にもかかわらず、摩耗が抑えられるので、耐用期
間が延長され、補修に要するコストおよび手数を大幅に
低減させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に記載する鋼帯支持ローラの
具体例を示す縦断正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】本発明の請求項2に記載する鋼帯支持ローラの
具体例を示す縦断正面図である。
【図4】本発明の請求項3に記載する鋼帯支持ローラの
具体例を示す縦断正面図である。
【図5】図4のB−B線矢視図である。
【符号の説明】
1 槽底 2 支持軸 3 ブラケット 4 樹脂スリーブ 5 補強リング 6 溝 7 支持体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸洗槽内の酸洗液に浸漬された状態でリ
    ンガロール対の間を張力を付与されて鋼帯が水平方向に
    搬送される横型酸洗装置において、リンガロール対の間
    で鋼帯を下方から支持するべく酸洗槽の槽底上に配設さ
    れた鋼帯支持ローラであって、酸洗槽の槽底上にブラケ
    ットにて架装された支持軸と、該支持軸に回転自在に遊
    嵌された樹脂スリーブとを具備し、該樹脂スリーブの両
    端部に、耐酸性および耐摩耗材料からなる補強リング
    を、端面を覆って装着したことを特徴とする横型酸洗装
    置用鋼帯支持ローラ。
  2. 【請求項2】 酸洗槽内の酸洗液に浸漬された状態でリ
    ンガロール対の間を張力を付与されて鋼帯が水平方向に
    搬送される横型酸洗装置において、リンガロール対の間
    で鋼帯を下方から支持するべく酸洗槽の槽底上に配設さ
    れた鋼帯支持ローラであって、酸洗槽の槽底上にブラケ
    ットにて架装された支持軸と、該支持軸に回転自在に遊
    嵌された樹脂スリーブとを具備し、該樹脂スリーブの内
    面またはその支持軸の外面の少なくとも一方に、酸洗液
    が流通する溝を設けたことを特徴とする横型酸洗装置用
    鋼帯支持ローラ。
  3. 【請求項3】 酸洗槽内の酸洗液に浸漬された状態でリ
    ンガロール対の間を張力を付与されて鋼帯が水平方向に
    搬送される横型酸洗装置において、リンガロール対の間
    で鋼帯を下方から支持するべく酸洗槽の槽底上に配設さ
    れた鋼帯支持ローラであって、酸洗槽の槽底上にブラケ
    ットにて架装された支持軸と、該支持軸に回転自在に遊
    嵌された樹脂スリーブとを具備し、該樹脂スリーブを支
    持する耐酸性および耐摩耗性の支持体を、支持軸の軸心
    方向に間隔をあけて、その外周面に装着したことを特徴
    とする横型酸洗装置用鋼帯支持ローラ。
JP6546591A 1991-03-05 1991-03-05 横型酸洗装置用鋼帯支持ローラ Pending JPH05222560A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021223442A1 (zh) * 2020-05-05 2021-11-11 中冶南方工程技术有限公司 一种酸洗槽溢流块

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