JPH05222364A - 光刺戟性リン光体 - Google Patents

光刺戟性リン光体

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JPH05222364A
JPH05222364A JP4273718A JP27371892A JPH05222364A JP H05222364 A JPH05222364 A JP H05222364A JP 4273718 A JP4273718 A JP 4273718A JP 27371892 A JP27371892 A JP 27371892A JP H05222364 A JPH05222364 A JP H05222364A
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barium
light
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JP4273718A
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Paul Leblans
ポール・レブラン
Albert D Adriaensens
アルベール・ドーマン・アドレンサン
Melvin Tecotzky
メルヴィン・テコツキイ
Den Bogaert Jan A Van
ジャン・アドリアニュ・ヴァン・ダン・ボゲール
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 透過性放射線で照射したとき貯蔵エネルギー
の暗減衰が遅いリン光体、このリン光体を結合剤層中に
分散して含有するX線スクリーン又はパネル、及びこの
パネルによる透過性放射線のパターン記録と再生の方法
を提供する。 【構成】 550nmの刺戟波長での発光強度が600
nmの刺戟波長での発光強度より大である光刺戟性リン
光体であり、前記リン光体は、共ドープ剤としてサマリ
ウムを含有する2価ユーロピウム活性化フルオロ臭素化
バリウムであり、フルオロ臭素化バリウムなる技術用語
は、(1) バリウムの小部分(50原子%未満)が、所望
により、1価アルカリ金属、バリウム以外の2価アルカ
リ土類金属、Al、Ga、In、Tl、Sb、Bi、Y
からなる群から選択した3価金属、Ce、Pr、Nd、
Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuの
稀土類金属で置換されており、(2) 臭素の小部分(50
原子%未満)が塩素及び/又は沃素によって置換されて
いる実験式の範囲内にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は透過性放射線に露光後、光刺戟時
に蛍光を放射する貯蔵リン光体に関する。
【0002】放射線写真においては、被写体の内部を透
過性放射線により再生される、この透過性放射線はX
線、γ線及び高エネルギー元素粒放射線、例えばβ線、
電子ビーム又は中性子放射線の群に属するイオン化放射
線としても知られている高エネルギー放射線である。透
過性放射線を可視光及び/又は紫外放射線に変えるた
め、リン光体と称される発光物質が使用される。
【0003】従来の放射線写真法において、X線写真は
被写体を通って像に従って透過し、いわゆる増感スクリ
ーン(X線変換スクリーン)中で相当する強度の光に変
えられるX線によって得られる、前記スクリーンにおい
て、リン光体粒子は透過されたX線を吸収し、それら
を、写真フィルムがX線の直接衝撃に対するよりも感光
性である可視光及び/又は紫外放射線に変える。
【0004】実際に、前記スクリーンによって像に従っ
て放射された光は、接触している写真ハロゲン化銀乳剤
層フィルムを照射する、これは露光後現像し、その中で
X線像と一致した銀像を形成する。
【0005】最近、例えばUS−P3859527に記
載されている如く、X線照射時に直後発光(即発発光)
に加えて、X線エネルギーの大部分を一時的に貯蔵する
性質を有する光刺戟性貯蔵リン光体を使用するX線記録
法が開発された。前記エネルギーは光刺戟に使用した光
とは波長において異なる蛍光の形で光刺戟によって放出
される。前記X線記録法において、光刺戟時に放射され
る光は光電子的に検出され、逐次電気信号に変えられ
る。
【0006】光刺戟性貯蔵リン光体で操作するかかるX
線像形成装置の基本構成成分は、一時的にX線エネルギ
ーパターンを貯蔵する通常プレート又はパネル中に粒子
の形で前記リン光体を含有する像形成センサー、光刺戟
のための走査レーザービーム、アナログ信号(これは続
いてデイジタル時系列信号に変えられる)を生ぜしめる
光電子光検出器、通常像をデイジタル的に操作するデイ
ジタル像処理器、信号記録器例えば磁気盤又はテープ、
及び写真フィルムの変調露光のための像記録器又は電子
信号表示装置例えば陰極線管である。光刺戟性潜在蛍光
像の読み取りに有用なレーザーの調査は Research Dis
closure 1989年12月、item 308117に与え
られている。
【0007】前記像記録及び再生法の応用において特に
興味あるものは、US−P4239968に明らかにさ
れている特定のフルオロハロゲン化バリウムリン光体で
ある。ヘリウム−ネオンレーザービーム(633nm)
で刺戟したときこれらのリン光体の光出力は、貯蔵リン
光体の光刺戟で操作する放射線写真の分野での基本特許
であるUS−P3859527に記載されたSrS:
0.0001Eu,0.0001Sm光刺戟性リン光体
の被刺戟光出力に匹敵する。
【0008】US−P4239968によれば、(i)
可視線もしくは赤外線刺戟性リン光体に被写体を通過す
る放射線を吸収させる工程、(ii)前記リン光体を可視
線及び赤外線から選択した刺戟線で刺戟してその中に貯
蔵された放射線のエネルギーを蛍光として放出させる工
程を含む放射線像を記録し、再生する方法が記載され、
前記リン光体は式 (Ba1-xx II )FX:yA (式中MIIはMg、Ca、Sr、Zn及びCdの1種以
上であり;XはBr、Cl又はIの1種以上であり;A
はEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、
Yb及びErからなる群の少なくとも1種であり;xは
0≦x≦6の範囲であり、yは0≦y≦0.2の範囲で
ある)によって表わされるアルカリ土類金属フルオロハ
ロゲン化物リン光体の群から選択した少なくとも1種の
リン光体であり、前記刺戟線の波長は500nm以上で
あることを特徴としている。
【0009】前記US−Pの図3において、グラフが刺
戟線の波長と被刺戟光の発光の間の関係を示している、
即ち前記種類のリン光体がHe−Neレーザービーム
(633nm)の刺戟光に対し高い光刺戟感度を有する
が、500nm未満の劣った光刺戟性を有することを知
ることができる。被刺戟光(蛍光)は約390nmで極
大を有し、350〜450nmの波長範囲に位置してい
る(定期刊行物、Radiology 1983年9月、834頁
参照)。
【0010】前記US−P4239968から、赤外線
刺戟性リン光体よりも可視線刺戟性リン光体を使用する
ことが望ましいことを知ることができる、何故ならば赤
外線刺戟性リン光体の捕捉は可視線刺戟性リン光体のこ
れらよりも狭く、従って赤外線刺戟性リン光体を含む放
射線像貯蔵パネルは比較的急速な暗減衰(退行)を示す
からである。像退行を考慮に入れると、読みとりは透過
性放射線への像に従って露光後比較的直ぐに行わなけれ
ばならず、読みとり時間(走査時間)はかなり短く保た
なければならない。事実前記US−Pに説明されている
如く、赤外線刺戟性リン光体を含むパネルを赤外線で走
査し、それから放射された蛍光を電気的に処理すると
き、パネルの全面を走査するために一定の時間を要し、
従ってパネルの初期部分及び最終部分がたとえ前もって
同じ量の放射線を吸収したとしても、初期出力と最終出
力の間に差を生じる可能性がある。
【0011】前述した問題を解決するため、退行を避け
るためできる限り深い捕捉を有する光刺戟性貯蔵リン光
体を使用すること、そして前記捕捉を空にするため、6
33nmの通常のHe−Neレーザービームよりも実質
的に大なる光子エネルギー(短波長)を有する光線を使
用することが望ましい。
【0012】像退行を減ずる目的及びフルオロハロゲン
化バリウムリン光体の蛍光放射が約390nmに位置
し、実際上450nmにないという事実を考慮に入れる
と、刺戟性光からの被刺戟光の光学フィルター手段によ
る良好な分離を可能にするため、それらの蛍光(被刺戟
光)の発光スペクトルからなお充分に離れた約500n
mで刺戟極大を有するかかるリン光体が好ましい。フィ
ルター手段は刺戟性光を吸収又は拒絶し、それを検出器
装置、例えば被刺戟光の波長範囲にマッチする感度を有
する光電子増倍管に入るのを防ぐ。
【0013】普通に使用される633nmHe−Neレ
ーザービームとの比較において短い波長の光を用いる光
刺戟の別の利点は、像鮮鋭度の改良にある、何故なら例
えば500nm以下の短い波長の光は、回折格子として
作用する分散したリン光体を結合剤中に含有するリン光
体パネル中で回折されることが小さいからである。
【0014】前述したことを心にとめて、500nmの
刺戟波長での発光強度が600nmの刺戟波長での発光
強度より大であるような刺戟性スペクトルを示すリン光
体組成物を配合する計画がなされた。前記目的に好適な
リン光体が、化学量論的に弗素過剰で臭素含有部分を有
する2価ユーロピウム活性化フルオロ臭素化バリウムリ
ン光体の形でUS−P4535237に記載されてい
る。
【0015】前記目的のため作られた2価ユーロピウム
活性化フルオロ臭素化バリウムリン光体は、予め定めら
れた量の弗化バリウム及び理論量より多い量のハロゲン
化バリウム(弗化バリウムを除く)及び3価ユーロピウ
ムの化合物を用いることによって得られる。実施例1に
説明する如く焼成は還元性雰囲気中で行い、Eu3+をE
2+に変換する。
【0016】US−P4535237のクレーム1によ
れば、500nmでの刺戟による高い発光強度を有する
リン光体の光刺戟は550〜800nmの波長範囲での
光で行う。
【0017】US−P4948696には下記式によっ
て表わされる2価ユーロピウム活性化複合ハロゲン化物
リン光体が記載されている:
【0018】BaFX.xNaX′:aEu2+ 式中X及びX′はそれぞれCl、Br及びIの少なくと
も一つであり、xは0<x≦10-1を満たす数であり、
aは0<a≦0.2を満たす数である。
【0019】前記リン光体、実際にはX、X′及びxの
定義により、理論量で弗素より過剰に弗素以外のハロゲ
ンを有する同様のリン光体が特許請求され、この中でそ
のX線露光後リン光体が450〜1100nmの波長範
囲での光で光刺戟されている。最後に述べたUS−Pの
図1において特定リン光体の与えられた刺戟スペクトル
によれば刺戟極大は600nmより上にあり、光刺戟可
能性は500nm未満でかなり低下する。
【0020】ヨーロッパ特許0021342(US−P
4512911も参照)に、リン光体の主材料の構成成
分として適切量で特定のアルカリ金属弗化物、特定の2
価金属弗化物及び特定の3価金属弗化物をリン光体中に
混入することによって光刺戟時に放射される光の輝度が
増強される稀土類元素活性化複合ハロゲン化物リン光体
が記載されており、このリン光体は下記式で表わされ
る:
【0021】 BaF2.aBaX2.bMgF2.cMeIF.dMeIIF2.eMeIIIF3 : fLn
【0022】式中Xは塩素、臭素及び沃素からなる群か
ら選択した少なくとも1種のハロゲンであり、MeI
リチウム及びナトリウムからなる群から選択した少なく
とも1種のアルカリ金属であり、MIIはベリリウム、カ
ルシウム及びストロンチウムからなる群から選択した少
なくとも1種の2価金属であり、MeIII はアルミニウ
ム、ガリウム、イツトリウム及びランタンからなる群か
ら選択した少なくとも1種の3価金属であり、Lnはユ
ーロピウム、セリウム及びテルビウムからなる群から選
択した少なくとも1種の稀土類元素であり、a、b、
c、d、e及びfは0.90≦a≦1.05、0≦b≦
1.2、0≦c≦0.9、0≦d≦1.2、0≦e≦
0.03、100-6≦f≦0.03を満たす数であり、
c+d+eはゼロに等しくない。
【0023】前記最後に示した式によるリン光体は、X
線の如きイオン化放射線に露光後、450〜800nm
の範囲の波長の光によって刺戟されたとき、従来の稀土
類元素活性化2価金属フルオロハロゲン化物リン光体よ
りも大なる輝度の光を放射することが記載されている。
前記リン光体の刺戟スペクトルは与えられておらず、光
刺戟による輝度の測定は、分光器中のキセノンランプに
より放射される光を回折格子を通して通過させることに
より得られた630nmの光で行っていた。
【0024】公開されたヨーロッパ特許出願(EP−
A)0345903、0345904、及び03459
05(米国出願07/426841、07/42689
5、07/426896、及び07/426897も参
照)には、前記EP−A0021342の前述した実験
式の範囲内に入らず、光刺戟時の蛍光の高い歩留りはス
トロンチウムの存在及び単独でとった臭素又は塩素及び
/又は沃素と組合せた臭素より理論量で大なる原子%の
弗素の存在の結果であることを記載している。EP−A
0021342のクレーム21に規定された好ましい濃
度範囲外の濃度で、他のハロゲン物に対して理論量で過
剰の弗化物と共にSrを存在させることは、例えば公開
されたEP−A0345903の図6及び公開されたE
P−A0345904の図3に示された如きHe−Ne
(633nm)レーザービームで光刺激したときX線変
換効率における実質的な増大を驚いたことにもたらす。
【0025】公開されたEP−A0345905に、下
記実験式によって表わされる稀土類金属ドープした弗化
バリウムストロンチウムリン光体が特許請求されてい
る:
【0026】Ba1-xSrxF2-a-bBraXb : zA
【0027】式中XはCl及びIからなる群から選択し
た少なくとも1員であり、xは0<x<0.15の範囲
であり、aは0.70≦a≦0.96の範囲であり、b
は0≦b<0.15の範囲であり、zは10-7<z≦
0.15の範囲であり、AはEu2+、又はEu3+、T
m、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Gd及びL
uからなる群から選択した共ドープ剤の1種以上と一緒
のEu2+であり、弗素は臭素単独又は塩素及び/又は沃
素と組合せた臭素よりも大なる原子%で前記リン光体中
に理論量的に存在する。前記最後に述べた公開されたE
P−Aの図3から、その中に記載された発明実施例1に
より作ったガドリニウム共ドープしたリン光体は500
nm未満に最高を有する刺戟スペクトルを特徴としてい
る。ガドリニウム共ドープ剤はEuF3 、BaF2 及び
SrF2 の存在下GdF3 としてリン光体焼成混合物中
に導入されている。NH4 Brの量は、臭素に対して理
論量的に過剰で弗素を有するリン光体を得るため、理論
以下の量(理論量の94.2%)で使用している。
【0028】弗化バリウムの臭化アンモニウムとの焼成
中に、臭化アンモニウムの幾らかが昇華し(542
℃)、従って原材料混合物の臭素の全部がリン光体構造
中に配合されない。
【0029】本発明の目的は、透過性放射線で照射した
とき貯蔵されたエネルギの特別に遅い暗減衰を有する新
規なリン光体を提供することにあり、この場合、前記リ
ン光体中に貯蔵されたエネルギは550nm未満の波長
範囲での光で光刺戟することにより蛍光として効率的に
放出されることができ、かくして本来1064nmで放
射する固体状態Nd−YAGレーザーの周波数二重化光
(532nm)及び514.5nm及び488nmのそ
の主発光線に相当するアルゴイオンレーザーの光が63
3nmのHe−Neレーザー光より光刺戟においてより
効率的に使用できる。
【0030】本発明の別の目的は結合剤層中に分散した
前記光刺戟性リン光体を含有するX線スクリーン又はパ
ネルを提供することにある。
【0031】本発明の更に別の目的は、分散した形で前
記リン光体を含有するパネルにより透過性放射線のパタ
ーンを記録及び再生する方法を提供し、これによって5
50nm未満の波長範囲での光で光刺戟したとき、60
0nmより上の波長範囲での光で光刺戟することによっ
て得ることのできるよりも高い鮮鋭度の像を生ぜしめ
る。
【0032】本発明の他の目的及び利点は以下の説明か
ら明らかになるであろう。
【0033】本発明によれば、550nmの刺戟波長で
の発光強度が、600nmでの刺戟波長で発光強度より
大である光刺戟性リン光体を提供し、前記リン光体は、
共ドープ剤としてサマリウムを含有する2価ユーロピウ
ム活性化フルオロ臭素化バリウムであり、周語フルオロ
臭素化バリウムは、(1)バリウムの少部分(50原子
%未満)が、所望によってアルカリ金属、バリウム以外
のアルカリ土類金属、Al、Ga、In、Tl、Sb、
Bi、Yからなる群から選択した3価金属、稀土類金属
Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb及びLuからなる群から選択した少なくとも1
種の金属で置換され、(2)臭素の少部分(50原子%
未満)が塩素及び/又は沃素で置換されている実験式の
範囲内にある。
【0034】本発明によれば、放射線像記録及び再生法
を提供し、この方法は、(i) 前記ユーロピウム活性化サ
マリウム共ドープフルオロ臭素化バリウムリン光体に、
被写体を通った又は被写体によって放射された透過性放
射線を吸収させ、前記リン光体中に前記透過性放射線の
エネルギを貯蔵させる工程、(ii)前記リン光体を440
nm〜550nmの波長範囲、好ましくは480nm〜
540nmの波長範囲での可視放射線で刺戟し、前記リ
ン光体中に貯蔵されたエネルギを刺戟性光とは波長範囲
において異なる蛍光として放出させる工程、(iii)前記
蛍光を検出する工程を含む。
【0035】本発明による好ましい光刺戟性リン光体は
バリウムに対して10-5〜10-1原子%の範囲の原子%
でサマリウムを含有する。
【0036】本発明により好ましい光刺戟性リン光体
は、バリウムに対して10-4〜10-1原子%の範囲の原
子%で、Li、Na、K、Rb及びCsからなる群から
選択したアルカり金属を含有する。
【0037】本発明により好ましい光刺戟性リン光体
は、バリウムに対して10-3〜2×10-1原子%の範囲
の原子%で、Sr、mg、及びCaからなる群から選択
したアルカリ土類金属を含有する。前記アルカリ土類金
属の中、Srがリン光体のX線変換効率を増大させるた
めに最も好ましい。
【0038】本発明による好ましい光刺戟性リン光体
は、バリウムに対して10-3〜10-1原子%の範囲の原
子%で、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、
Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選択した稀土
類金属を含有する。前記稀土類金属の中、Gdが、より
短い波長へのリン光体の光刺戟スペクトルの極大のシフ
トを得るために好ましい。
【0039】本発明による好ましい光刺戟性リン光体
は、バリウムに対して10-3〜10-1原子%の範囲の原
子%で、Al、Ga、In、Tl、Sb、BiおよびY
からなる群から選択した3価金属を含有する。前記3価
金属の中、Biが、より短波長にリン光体の光刺戟スペ
クトルの極大のシフトを得るために好ましい。
【0040】本発明によるリン光体において、臭素含有
部分は、(1)例えばUS−P4239968のクレー
ム1に記載されているリン光体における如く、化学量論
的に弗素と等しく存在してもよく、(2)例えば公開さ
れたEP−A0021342又はEP−A034590
4及びUS−P4587036に記載されている如く弗
素部分に対して化学量論以下で存在してもよく、又は
(3)例えばUS−P4535237のクレーム1に記
載されている如く弗素部分に対して化学量論以上存在し
てもよい。
【0041】本発明により使用する好ましいリン光体
は、弗素が、沃素単独又は塩素及び/又は沃素と組合せ
た臭素より大になる原子%で化学量論的に存在するリン
光体である。例えば弗素は臭素、又は塩素及び/又は沃
素と組合せた臭素より過剰で3〜12原子%で存在す
る。
【0042】本発明により特に重要なリン光体は下記実
験式(I) の範囲内にある:
【0043】 Ba1-x-y-p-3q-Z-3m SrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-b BraXb:zA:2mSm
【0044】式中XはCl及びIからなる群から選択し
た少なくとも1種のハロゲンであり、MI はLi、N
a、K、Rb及びCsからなる群から選択した少なくと
も1種のアルカリ金属であり、MIIはCa及びMgから
なる群から選択した少なくとも1種のアルカリ土類金属
であり、MIII はAl、Ga、In、Tl、Sb、B
i、Y又は3価ランタニド、例えばLa、Ce、Pr、
Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及び
Luからなる群から選択した少なくとも1種の金属であ
り、aはxが0.17≦x≦0.55であるとき0.8
5≦a≦0.96の条件を満たす数であり、xが0.1
2≦x≦0.17であるとき0.90≦a≦0.96の
条件を満たす数であり、yは0≦y≦10-1の範囲にあ
り、bは0≦b<0.15の範囲にあり、pは0≦p≦
0.3の範囲にあり、qは0≦q≦0.1の範囲にあ
り、zは10-6≦z≦10-2の範囲にあり、mは10-5
≦m≦10-1の範囲にあり、AはEu2+である。
【0045】前記実験式(I) による好ましいリン光体に
おいて、aは0.90≦a≦0.96の範囲にある。
【0046】前記実験式(I) による好ましいリン光体に
おいて、pは10-4≦p≦10-1の範囲にあり、リン光
体の刺戟スペクトルの極大を、サマリウムと組合せて短
い波長とシフトさせるための好ましいアルカリ金属はN
a又はRbである。
【0047】バリウムと組合せてストロンチウムを含有
する前記実験式(I) による好ましいリン光体において、
xの値は、0.90≦a≦0.96であるとき0.12
≦x≦0.17の範囲にあり、0.85≦a≦0.96
であるとき0.55≦x≦0.17であるのが好まし
い。
【0048】前記実験式(I) による好ましいリン光体に
おいて、MIII はGdであり、qは10-5≦q≦10-3
の範囲にある。
【0049】前記実験式(I) による好ましいリン光体に
おいて、mは10-4≦m≦10-2の範囲にあり、zは1
-6<z≦10-2の範囲である。
【0050】本発明による光刺戟性リン光体は、焼成に
当り、出発材料として、 (1) 弗化バリウム; (2) 臭化アンモニウム; (3) 場合によってハロゲン化バリウム(弗化バリウムを
除く); (4) アルカリ金属化合物、例えば弗化リチウム、塩化リ
チウム、臭化リチウム、沃化リチウム、弗化ナトリウ
ム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、弗化カリウム、
弗化ルビジウム、弗化セシウム、水酸化リチウム又は酸
化リチウム又は炭酸リチウム、好ましくは臭化ナトリウ
ム又は弗化ルビジウム; (5) ハロゲン化ストロンチウム、場合によってハロゲン
化カルシウム及び/又はハロゲン化マグネシウムと混合
したハロゲン化ストロンチウム; (6) 場合によりMIII 化合物例えばMIII が前述した定
義を有するハロゲン化物又は酸化物、好ましくはMIII
はGdである; (7) ハロゲン化ユーロピウム、酸化ユーロピウム、硝酸
ユーロピウム及び硫酸ユーロピウム、好ましくは焼成中
還元されてEu2+イオンを生ずるEuF3 ; (8) サマリウム化合物例えばハロゲン化物又は酸化物 を用いることによって作るのが好ましい。
【0051】特定の実施態様によれば、本発明によるリ
ン光体の製造は次の如くして行う:
【0052】0.86モルのBaF2 、0.985モル
のNH4 Br、及び0.001モルのEuF3 の原料混
合物を作った。この混合物に、少量(全固形分の0.1
〜1重量%の範囲で)のSm23 を加えた。かくして
得られた原料混合物を還元雰囲気中で700〜1000
℃の温度で焼成した。焼成は少なくとも3時間続けた、
しかし10時間まで行うとよい。
【0053】還元性雰囲気は水素と不活性ガス例えばア
ルゴン又は窒素の混合物である、又はその場で木炭及び
水蒸気の反応により水素と一酸化炭素の混合物又は水素
と二酸化炭素の混合物を形成することによって作る。還
元性雰囲気中で存在する3価ユーロピウムの全部又は大
部分が2価ユーロピウムに還元される。
【0054】焼成完了後得られた生成物を粉砕する。粉
砕生成物を更に焼成してもよい。多重焼成は均質性及び
リン光体の刺戟特性を改良する利点がありうる。
【0055】本発明によれば放射線像記録及び再生法を
提供し、この方法は次の工程を含む:
【0056】(i) 可視放射線刺戟性リン光体に、被写体
を通った又は被写体によって放射された透過性放射線を
吸収させ、前記実験式(I) の範囲内にある前記リン光体
中に前記透過性放射線のエネルギを貯蔵させる工程、
【0057】(ii)前記リン光体を、440nm〜550
nmの波長範囲、好ましくは480nm〜540nmの
波長範囲の可視放射線で刺戟し、刺戟性光とは波長範囲
において異なる蛍光として前記リン光体中に貯蔵された
をエネルギを放出させる工程、
【0058】(iii)刺戟性光からフィルタ手段によって
好ましくは実質的に分離した後前記蛍光を検出する工
程。
【0059】440nm〜550nmの波長範囲での刺
戟光を生ぜしめるため好ましい光源は、周波数二重化
(532nm)固体状態Nd−YAGレーザー、アルゴ
ンイオンレーザー(そこから488nm放射線又は51
4nm放射線の何れかを使用する)、及び422nmで
放射するHe−Cdレーザーである。
【0060】前記方法で使用するのに好適なフィルタ手
段はカットオフフィルタ、透過バットパスフィルタ及び
バンド拒絶フィルタであることができる。フィルタの種
類及びスペクトル透過級別の調査は、ニューヨークのJo
hn Wiley and Sons の A Wiley - Interscience Publi
cation1973年発行、Woodlief Thomas 、Jr編、SP
SE Handbook of Photographic Science and Enginee
ringの264〜326頁に与えられている。
【0061】短い波長を透過し、長い波長を拒絶する短
波通過フィルタは前記SPSE Handbookの表4.12
に掲載されている。
【0062】波長の限定されたバンドのみを透過又は拒
絶するバンドパスフィルタはそれぞれ表4.13及び
4.14に掲載されている。150〜3500nmの波
長に対する液体又は固体の多くの選択された長波、短波
通過、及びバンドパスフィルタの表は、ロンドンのChap
man and Hall 1957年発行、Photo Sensitors の9
章に、W. Summer によって与えられている。
【0063】例えば本発明による方法においては、狭い
バンドパスフィルタSCHOTTBG3(商標)を使用
する。
【0064】狭いレーザー線の光をブロックするため、
ラマンスペクトロスコピーのために設計されたホログラ
フバンド拒絶フィルタを使用するのが好ましい。かかる
フィルタは定期刊行物Applied Spectroscopy45巻、5
号(1991年)、765〜770頁に記載されてい
る。かかるフィルタはRaman Holographic Edge(RH
E)フィルタの名で、米国カリホルニア州トランスのPh
ysical Optics Corporation から市場で入手できる。選
択的に488nm、514nm及び532nmレーザ光
をブロックする。かかるフィルタは、それぞれパートN
o.RHE488、RHE514及びRHE532の名
で直径1又は2inで入手できる。
【0065】米国バーモント州ブラットルボローのOM
EGA OPTICAL INC.のカタログ(199
0年7月)に、干渉フィルタ及び被覆が記載されてい
る。前記カタログから市場に数種類の前記バンド拒絶フ
ィルタがあることを知ることができる。RAMAN N
OTCH(RN)シリーズフィルタの名で、前記カタロ
グ中に記載された1種類において、高性能拒絶バンドフ
ィルタは、山形バッフル中に配置された四つの正確に配
列された干渉フィルタからなり、四角形ハウジング中に
封入されている。カタログの図3において、514.5
アルゴンイオンレーザーに同調されたOMEGA RA
MAN NOTCHフィルタに対する光工学密度対波長
(nm)曲線が与えられている。それはレーザー光を1
-6の最小値に深く減衰し、拒絶バンドの両側でしわの
ない透過帯域を及び90%の極大透過率を有する。
【0066】OMEGA REJECTION BAN
D(RB)シリーズフィルタの名で前記カタログ中に記
載された他の種類の拒絶バンドフィルタはスペクトル線
又は狭いスペクトルバンドを減衰し、拒絶バンド中のも
のより長いそして又長い両方の光の波長を透過する。R
Bシリーズフィルタは、比較的非常に高い強度の刺戟性
レーザー光によって、弱い蛍光電磁信号をなくするのに
有用である。
【0067】本発明による方法において、光刺戟性リン
光体は、支持されるか又は自己支持性でありうる結合剤
層中に分散させた状態で使用するのが好ましく、そして
X線像貯蔵パネルと称されるスクリーン又はパネルを形
成する。
【0068】分散した形で前記リン光体を混入する結合
剤層を形成するのに好適な結合剤はフィルム形成性有機
重合体であり、例えばセルロースアセテートブチレー
ト、ポリアルキル(メタ)アクリレート例えばポリ(メ
チルメタクリレート)、ポリビニル−n−ブチルラール
例えば米国特許第3043710号に記載されたもの、
コポリ(ビニルアセテート/ビニルクロライド)及びコ
ポリ(アクリロニトリル/ブタジェン/スチレン)又は
コポリ(ビニルクロライド/ビニルアセテート/ビニル
アルコール)又はそれらの混合物がある。
【0069】高X線エネルギ吸収を得るため、少量の結
合剤を使用することが好ましい。しかしながら非常に少
量の結合剤は脆すぎる層を形成することがあり、従って
妥協をしなければならない。リン光体の被覆量は約30
0〜1500g/m2 の範囲であるのが好ましい。リン
光体層の厚さは0.05〜0.5mmの範囲であるのが
好ましい。
【0070】好ましい実施態様によれば、リン光体層は
支持体シート上の支持層として使用する。好適な支持体
材料は、フィルム形成性有機樹脂、例えばポリエチレン
テレフタレートから作る、しかしα−オレフィン樹脂層
の如き樹脂層で場合によっては被覆した紙及びカードボ
ード支持体も特に有用である。或る種の環境では更にガ
ラス及び金属支持体を使用する、後者は、工業用放射線
写真(非破壊試験)に使用するため、例えばUS−P3
872309及びUS−P3389255に記載されて
いる如く高原子量のものが好ましい。
【0071】工業用放射線写真のための特別の実施態様
によれば、リン光体スクリーンの像鮮鋭度は、リン光体
含有層と支持体の間のリン光体スクリーン中に又は支持
体の裏側でのリン光体スクリーン中に、Research Discl
osure 1979年9月、item18502に記載されてい
る如く鉛の塩又は酸化物の如き金属化合物である非蛍光
顔料を含有する顔料−結合剤層を混入することによって
改良される。
【0072】光刺戟性リン光体スクリーンの製造のた
め、リン光体粒子は有機溶媒、例えば2−メトキシプロ
パノール又はエチルアセテートを用いて結合剤の溶液中
に均質に分散させ、次いで支持体上に被覆し、乾燥す
る。本発明のリン光体結合剤層の被覆は通常の方法例え
ばスプレー、浸漬被覆、又はドクターブレード被覆によ
って行うことができる。被覆後被覆混合物の溶媒は蒸
発、例えば熱(60℃)空気流中で乾燥することによっ
て除去する。
【0073】無溶媒被覆は、例えばResearch Disclosur
e 1977年12月、item16435に記載されている
如くUV又は電子ビーム(EB)硬化性結合剤組成物を
用いて行うことができる。
【0074】リン光体−結合剤組合せの脱気を行い、充
填密度を改良するため超音波処理を適用できる。場合に
よって保護被覆を付与する前に、リン光体−結合剤層は
カレンダー仕上げして、充填密度(即ち乾燥被覆1cm
3 についてのリン光体のg数)を改良することができ
る。
【0075】場合により、リン光体含有層及びその支持
体の間に光反射性層を設け、光刺戟によって放射される
光の出力を増強する。かかる光反射性層は結合剤中に分
散させた白色顔料粒子例えば二酸化チタン粒子を含有で
きる、又はそれは蒸着金属層例えばアルミニウム層から
作ることができる、又は例えばUS−P4380702
に記載されている如く、刺戟性放射線を吸収するが放射
光を反射する着色顔料層であることができる。
【0076】所望により、リン光体含有層及びその支持
体の間に又は支持体自体中に光吸収性層を設け、支持体
とリン光体含有層の界面での光の反射及び散乱を避け
る、これによって光刺戟性リン光体スクリーンの解像を
増大させる。
【0077】光刺戟性放射線写真スクリーンで操作する
前述したX線記録法において、スクリーンは繰返し使用
されるから、機械的及び化学的損傷からリン光体含有層
を保護するためそれらに適切な上被覆を設けることが重
要である。これは各スクリーンがカセット中に内包され
ない場合の光刺戟性放射線写真スクリーンにとって特に
重要である。
【0078】保護層は、フィルム形成性有機溶媒可溶性
重合体例えばニトロセルロース、エチルセルロース又は
セルロースアセテート又はポリ(メタ)アクリル樹脂を
含有する被覆溶液を直接付与し、蒸発によって溶媒を除
去することによってリン光体含有層上に被覆できる。別
の方法によれば、公開されたEP00392472に記
載されている如く、透明で薄く、強靱、可撓性で寸法的
に安定であるポリアミドフィルムをリン光体層に結合す
る。
【0079】別の既知の方法によれば、保護上被覆は放
射線硬化性組成物で作られる。X線変換スクリーンにお
ける保護上層としての放射線硬化性被覆の使用は例えば
EP209358及び特開昭61−176900号、及
びUS−P4893021号に記載されている。例えば
保護層は、光開始剤の助けでフリーラジカル重合によっ
て重合せしめられる単量体及び/又はプレポリマーによ
って形成されたUV硬化樹脂組成物を含む。単量体生成
物は使用するプレポリマーの溶媒であるのが好ましい。
【0080】好ましい実施態様によれば、X線で像に従
って又はパターンに従って露光されたリン光体−結合剤
層の光刺戟は走査レーザービームで行う。本発明による
リン光体スクリーンと組合せて使用するため、光刺戟性
光として好ましくはアルゴンイオンレーザーの488n
m光を使用する。
【0081】光刺戟によって放射される光(被刺戟光と
称される)は、光エネルギを電気信号に変える変換器、
例えばディジタル化し、貯蔵できる逐次電気信号を与え
る光電管(光電子像倍管)で好ましくは光電子的に検出
する。貯蔵後これらの信号はディジタル処理される。デ
ィジタル処理には例えば像コントラスト増強、立体周波
数増強、像減法、像付加及び個々の像部分の輪郭明確化
を含む。
【0082】記録されたX線像の再生のための一実施態
様によれば、所望により処理されたディジタル信号は、
例えば音響−光学変調器により、書き込みレーザービー
ムを変調するため使用されるアナログ信号に変換され
る。次いで変調されたレーザービームは写真材料例えば
場合によって像処理された状態でのX線像を再生するハ
ロゲン化銀乳剤フィルムを走査するために使用される。
【0083】別の実施態様によれば光刺戟により得られ
た光に相当する電気信号のアナログ−ディジタル変換か
ら得られたディジタル信号は陰極線管上に表示される。
表示する前に信号はコンピユータによって処理できる。
通常の像処理法を適用して、像の信号対雑音比を減少
し、放射線写真の粗い又は微細な像の特長の像品質を増
強することができる。
【0084】本発明のリン光体について、それらの光物
理的性質を測定するための測定を行った。
【0085】一つの実施態様において、一定のX線量に
露光したとき貯蔵された全光刺戟性エネルギを測定す
る。X線励起前に、リン光体スクリーン中に尚存在する
残存エネルギは照射によって除去する。消去中光励起を
避けるため、435nm未満の全波長を除去するカット
オフスコットGG435フィルタを、光刺戟光を放射す
るランプとリン光体スクリーンの間に置く。次にリン光
体スクリーンは85kVp及び20mAで操作するX線
源で励起する。そのために、Siemens AG(ドイツ国の)
のMONODOR X線源を使用できる。X線スペクト
ルを硬化するため。低エネルギX線を21mmの厚さの
フィルタで濾別する。X線励起後リン光体スクリーンを
暗所で測定装置に移す。この装置で、X線被照射リン光
体スクリーンを光刺戟するためレーザー光を使用する。
この測定において使用する光刺戟性光はアルゴンイオン
レーザーの488nm光、Nd−YAGの周波数二重化
光(532nm)又は633nmHe−Neレーザー光
であった。
【0086】レーザー・オプティックスは電子シャッタ
ー、ビーム拡大器及び二つのフィルタを含む。光電子増
倍管(ハママツR1398)は、光刺戟によって放射さ
れる光を集め、相当する電流を与える。測定法は、HP
6944多重プログラマーに接続したHewlett Packard
HP9826コンピューターによって集める。電流−
電圧変換器で増幅後、TEKTRONIX 7D20ディジタルオ
ツシロスコープが得られた光電流を可視化する。電子シ
ャッターを開いたとき、レーザービームがリン光体スク
リーンを刺戟することを開始し、ディジタルオツシロス
コープがトリガーされる。スクリーンと接触させておい
たピンホールを用いると、僅か7mm2の部域が露光さ
れる。レーザー出力の半分のみがスクリーン面に到達す
る。この方法で刺戟性ビームの強度はより均一になる。
レーザーの直前に置いた赤色フィルタ(3mm SCH
OTT OG590)が、He−Neレーザー発光中及
び周波数二重化Nd−YAGレーザー発光中の弱い紫外
成分を除く。光刺戟のため488nmのアルゴンイオン
レーザー光を使用した場合、レーザー発光光の弱い紫外
成分を赤外成分の両方を除くため、SCHOTT GG
455及びBG39フィルタの組合せをレーザーの前に
置いた。光電子増倍管からの信号振幅は、光刺戟性光の
強度及び放出される光刺戟性エネルギーと直線関係にあ
る。信号は指数的に減少する。信号曲線が入ったとき、
オツシロスコープは、入力とは無関係に一定である誤差
の成分として規定されるオフセットを測定するため秒時
間でトリガーされる。このオフセットを減じた後、信号
が最高値の1/eに達した点を計算する。次に曲線の下
の積分を、開始からこの1/e点まで計算する。関数は
【数1】 で算術的に表示される。
【0087】式中Aは振幅であり、τは時定数であり、
tは刺戟時間であり、eは自然対数の底数である。
【0088】貯蔵されたエネルギーの63%がt=τで
放出された。前記結果を得るため、コンピューターは系
の感度で前記積分を乗ずる。光電子増倍管及び増幅器の
感度は従って光電子増倍管の陽極−陰極電圧の関数とし
て測定されなければならず、リン光体の発光スペクトル
の回転(convolution )及び分離フィルタの透過スペク
トルは計算されなければならない。
【0089】放射光は全ての方向に散乱されるから、放
射された光の一部のみが光電子増倍管で検出される。パ
ネル及び光電子増倍管の位置は、全発光の10%が光電
子増倍管によって検出されるようにする。
【0090】これら全ての修正がなされた後、変換効率
のための値(C.E1 )がpJ/mm2 /mRで表わし
て得られる。X線で照射されたリン光体の全量に対して
修正するため、この値はスクリーンの厚さで割ってpJ
/mm3 /mRで表示される変換効率(C.E.)を生
ぜしめる。この値はスクリーンの厚さで変化する、従っ
て比較しうる測定のため、それらは一定のリン光体被覆
量で行われなければならない。
【0091】刺戟エネルギは貯蔵さらたエネルギの63
%を放出するのに必要なレーザーエネルギとして定義さ
れ、μJ/mm2 で表示される。
【0092】光電子的に検出できる信号において光刺戟
により貯蔵されたエネルギの変換及びX線像の記録の感
度はC.E.対S.E.の比で表わすことができる。1
-9/mm.mRの単位で表わされる前記比はここで最
小感度(F.O.M.)とここでは称され、下記式で表
わされる。
【0093】 F.O.M.=1000×(C.E.)/S.E.
【0094】別の種類の測定においては刺戟スペクトル
を測定する。タングステン(石英−沃素)ランプの光は
モノクロメーター(ドイツ国のBausch and Lomb の)に
供給され、次いで単一孔を有する回転車で機械的に切ら
れる。ランプは近UVから可視スペクトルを通って赤外
まで拡がる連続スペクトルを提供する。Bausch and Lom
b からの33−86−02格子は、第一オーダーで35
0nmから800nmまでの可視範囲をカバーする13
50線/mm格子であり、500nmで輝く。刺戟光の
波長はコンピュータの制御下にモノクロメーターへ接続
されたステップ・モータを介して設定できる。モノクロ
メータの二次高調波はリン光体スクリーンの前に4mm
Schott GG35フィルタを置くことにより除去され
る。刺戟光を切る(デュティーサイクル 1/200
0)ことにより、単にリン光体中の吸収エネルギのわず
かの部分が解放される。たとえば光電子増倍管の暗電流
に起因するオフセットを除去するために単にAC信号が
測定される。幾つかのパルスを平均することにより良好
な信号対雑音比が得られる。測定を完成する際に、コン
ピュータがタングステン・ランプの強度波長依存性のた
めに、曲線を補正する。測定はくり返されて刺戟スペク
トルのエボリューション(evolution)が15時間にまで
わたって続けられるようにする。
【0095】更に別の実施態様において、リン光体の熱
的に刺戟されたルミネセンス(TSL)を測定する。そ
のため、リン光体試料を第一にX線で照射し、続いて暗
所でTSL装置のオーヴンに移す。リン光体試料は、そ
れぞれ0.5gのリン光体を含有する盤に圧縮する。オ
ーヴンの底は、電気的に加熱される中空アルミニウムシ
リンダー中に装着したアルミニウム板である。
【0096】温度は底のアルミニウム板で熱電対によっ
て記録する。前記板の上に第二アルミニウムシリンダー
を配置し、このシリンダー中に三つの石英盤を5mmの
間隔で装着し、熱絶縁を確実にする。
【0097】オーヴンは、SiO2 の熱絶縁性ブロック
(Glass Rock Foam )中で組立て、リン光体の発光光を
通すため上に円形開口を有する。
【0098】測定中試料を一定速度で加熱し、リン光体
によるルミネセンスの強度を温度の関数として測定す
る。光強度は、絶縁ブロックの円形開口の上に置いた光
電子増倍管で測定する。その開口と光電子増倍管入口の
間にBG3及びHOYA B390フィルタの組合せを
置いて480nmより長い波長の光を止める。この方法
で黒色体放射線信号は強力に除去される。TSL装置を
補正するため、LiF−TLD−100の試料をX線で
照射し、続いて10K/分の速度で加熱した。極大の位
置をこの材料の文献のデーターと比較する。全測定を1
0K/分の加熱速度で行う。
【0099】光を放出する温度はリン光体の電子捕捉セ
ンター(Fセンター)の安定性に関係する。本発明者等
は、MI カチオンの存在により、場合によってMIII
チオンと組合せたMI カチオンの存在により、前記カチ
オンを含有しないフルオロ臭素化バリウムリン光体にお
けるよりも安定なFセンターで電子が捕捉されると考え
る。前記Fセンターからの電子は、より高温でFセンタ
ーから放出される。TSFスペクトル中の極大温度は電
子捕捉の安定性に対する測度であり、暗減衰に関係す
る、極大温度が高ければ高い程暗減衰時間は長くなる。
【0100】下記実施例は本発明を示すが、これに限定
するものではない。
【0101】比較実施例 1及び本発明実施例 2及び
【0102】BaF2 ,SrF2 ,NH4 Br及びEu
3 から出発して下記実験式を有する原料混合物を作っ
た。
【0103】Ba858 Sr0.141 Eu0.001 F1.0147 Br0.9853
【0104】この原料混合物1Kgを作り、Vブレンダ
ー中で混合した。この原料混合物からそれぞれ30gの
三種の試料をとった。
【0105】比較実施例1のリン光体材料を作るため、
前記原料混合物の30gをそのまま焼成した。比較リン
光体の刺戟スペクトルを図1に示す。
【0106】本発明によるリン光体を作るため、焼成前
に原料混合物に少量のSm化合物を加えた。
【0107】全ての試料は次の方法で焼成した。
【0108】第一焼成は160分間850℃でボックス
炉中で行った。それぞれそれらの試料を含有する坩堝
を、還元性雰囲気を作るため炭素及び水を含有するより
大なる坩堝中に置いた。粉砕後、試料を、99.8容量
%のN2 と0.2容量%のH2の雰囲気中で3時間、8
30℃でチューブ炉中で第二回の焼成をした。冷却後リ
ン光体試料を再粉砕した。
【0109】本発明実施例2のリン光体を作るに当り、
第一回焼成前に原料混合物と1重量%のSm23 を完
全に混合した。前記リン光体の刺戟スペクトルを図2に
示す。
【0110】本発明実施例3のリン光体を作るに当り、
第一回焼成前に原料混合物と0.3重量%のSm23
を完全に混合した。
【0111】焼成及び冷却後、リン光体粉末を粉砕し、
次いでメチルエチルケトン中に溶解したセルロースアセ
トブチレートを含有する結合剤溶液中に分散させた。得
られた分散液を、厚さ100μmのポリエチレンテレフ
タレートの透明シート上に別々に被覆し、約1000g
/m2 の乾燥被覆重量を与えた。次に乾燥したスクリー
ンを使用してリン光体の刺戟スペクトルを測定した。
【0112】本発明実施例2により作ったリン光体の刺
戟スペクトルから、前記スペクトルの極大は、実施例1
の比較リン光体の光刺戟スペクトル(図1参照)と比較
して、より短い波長へ明らかにシフトされていることを
知ることができる。
【0113】実施例1及び本発明実施例2によるリン光
体のTSLスペクトルを前述した如く測定した。
【0114】図3は実施例1により作った比較リン光体
のTSLスペクトルを表わす。
【0115】図4は本発明実施例2により作ったリン光
体のTSLスペクトルを表わす。
【0116】前記各リン光体のTSLスペクトル中の三
つのバンド(極)の存在は三つの異なる電子捕捉の存在
を示す。高い温度に相当する強度バンドは、サマリウム
不含リン光体におけるよりもサマリウム共ドープしたリ
ン光体においてより大きく強調されている。
【0117】比較実施例1及び本発明実施例2及び3に
よって作ったリン光体のここに定義した如き最小感度
(F.O.M.)を、刺戟のため532nmの周波数二
重化Nd−YAGレーザー光を用いて測定し、比較リン
光体の最小感度を1に等しいと設定して、本発明リン光
体の相対最小感度(R.F.O.M.)を計算するため
使用した。前記操作の結果として、本発明実施例2及び
3のリン光体のR.F.O.M.はそれぞれ1.18及
び1.26であることが判った。
【0118】実施例2の材料の変換効率(C.E.)
は、光刺戟に633nmのHe−Neレーザー光及び4
88nmのアルゴンイオンレーザー光をそれぞれ用いて
測定した。
【0119】比C.E.(488nm)/C.E.(6
33nm)は1.95であり、これは実施例2のリン光
体に対し、488nmのアルゴンイオンレーザー光での
光刺戟が、633nmのHe−Neレーザー光での光刺
戟よりも非常に効率的であることを証明している。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較実施例1のリン光体の刺戟スペクトルを示
す。
【図2】本発明実施例2のリン光体の刺戟スペクトルを
示す。
【図3】比較実施例1のリン光体のTSLスペクトルを
表わす。
【図4】本発明実施例2のリン光体のTSLスペクトル
を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルベール・ドーマン・アドレンサン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 メルヴィン・テコツキイ アメリカ合衆国ニュージャージー州07945、 メンダム、ノース、リンデン、レイン 27 (72)発明者 ジャン・アドリアニュ・ヴァン・ダン・ボ ゲール ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 550nmの刺戟波長での発光強度が6
    00nmの刺戟波長での発光強度より大である光刺戟性
    リン光体において、前記リン光体が共ドープ剤としてサ
    マリウムを含有する2価ユーロピウム活性化フルオロ臭
    素化バリウムであり、周語フルオロ臭素化バリウムは、
    (1)バリウムの少部分(50原子%未満)が場合によ
    り、1価アルカリ金属、バリウム以外の2価アルカリ土
    類金属、Al、Ga、In、Tl、Sb、Bi、Yから
    なる群から選択した3価金属、稀土類金属Ce、Pr、
    Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及び
    Luからなる群から選択した少なくとも1種の金属で置
    換され、(2)臭素の少部分(50原子%未満)が塩素
    及び/又は臭素で置換されている実験式の範囲内にある
    ことを特徴とする光刺戟性リン光体。
  2. 【請求項2】 サマリウムがバリウムに対して10-5
    10-1原子%の範囲での原子%で存在することを特徴と
    する請求項1の光刺戟性リン光体。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属が、バリウムに対して10
    -4〜10-2原子%の範囲の原子%で存在し、Li、N
    a、K、Rb及びCsからなる群から選択されることを
    特徴とする請求項1又は2の光刺戟性リン光体。
  4. 【請求項4】 アルカリ土類金属が、Sr、Mg及びC
    aからなる群から選択され、バリウムに対して10-3
    2×10-1原子%の範囲の原子%で存在することを特徴
    とする請求項1〜3の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  5. 【請求項5】 稀土類金属が、Ce、Pr、Nd、G
    d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuから
    なる群から選択され、バリウムに対して10-3〜10-1
    原子%の範囲の原子%で存在することを特徴とする請求
    項1〜4の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  6. 【請求項6】 3価金属が、Al、Ga、In、Tl、
    Sb、BiおよびYからなる群から選択され、バリウム
    に対して10-3〜10-1原子%の範囲の原子%で存在す
    ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項の光刺戟
    性リン光体。
  7. 【請求項7】 前記リン光体において、臭素含有部分が
    化学量論的に弗素部分と等しく、又は弗素部分に対して
    超化学量論的に存在することを特徴とする請求項1〜6
    の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  8. 【請求項8】 ストロンチウムがバリウムと組合せた形
    で存在し、弗素が臭素単独又は塩素及び/又は沃素と組
    合せた臭素より大なる原子%で化学量論的に存在するこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れか1項の光刺戟性リ
    ン光体。
  9. 【請求項9】 弗素が、臭素又は塩素及び/又は沃素と
    組合せた臭素より多く3〜12原子%であることを特徴
    とする請求項1〜8の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  10. 【請求項10】 前記リン光体が、下記実験式(I) : Ba1-x-y-p-3q-Z-3m SrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-b BraXb:zA:2mSm (式中XはCl及びIからなる群から選択した少なくと
    も1種のハロゲンであり、MI はLi、Na、K、Rb
    及びCsからなる群から選択した少なくとも1種のアル
    カリ金属であり、MIIはCa及びMgからなる群から選
    択した少なくとも1種のアルカリ土類金属であり、M
    III はAl、Ga、In、Tl、Sb、Bi、Y又は3
    価ランタニド、例えばLa、Ce、Pr、Nd、Gd、
    Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる
    群から選択した少なくとも1種の金属であり、aはxが
    0.17≦x≦0.55であるとき0.85≦a≦0.
    96の条件を満たす数であり、xが0.12≦x≦0.
    17であるとき、0.90≦a≦0.96の条件を満た
    す数であり、yは0≦y≦10-1の範囲にあり、bは0
    ≦b≦0.15の範囲にあり、pは0≦p≦0.3の範
    囲にあり、qは0≦q≦0.1の範囲にあり、zは10
    -6≦z≦10-2の範囲にあり、mは10-5≦m≦10-1
    の範囲にあり、AはEu2+である)の範囲内にあること
    を特徴とする請求項1〜9の何れか1項の光刺戟性リン
    光体。
  11. 【請求項11】 前記実験式において、pが10-4≦p
    ≦10-1の範囲内にあり、MI がNa又はRbであるこ
    とを特徴とする請求項10の光刺戟性リン光体。
  12. 【請求項12】 前記実験式において、MIII がGdで
    あり、qが10-5≦q≦10-3の範囲にあることを特徴
    とする請求項10又は11の光刺戟性リン光体。
  13. 【請求項13】 前記実験式において、zが10-6<z
    ≦10-1の範囲にあることを特徴とする請求項10〜1
    2の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  14. 【請求項14】 下記出発材料: (1) 弗化バリウム; (2) 臭化アンモニウム; (3) 場合によってハロゲン化バリウム(弗化バリウムを
    除く); (4) 弗化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、沃化
    リチウム、弗化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナト
    リウム、弗化カリウム、弗化ルビジウム、及び弗化セシ
    ウムからなる群から選択した少なくとも1種のアルカリ
    金属化合物又は水酸化リチウム又は酸化リチウム又は炭
    酸リチウム; (5) ハロゲン化ストロンチウム又は場合によってハロゲ
    ン化カルシウム及び/又はハロゲン化マグネシウムと混
    合したハロゲン化ストロンチウム; (6) 場合によってMIII 化合物; (7) ハロゲン化ユーロピウム、酸化ユーロピウム、硝酸
    ユーロピウム及び硫酸ユーロピウムからなる群から選択
    した少なくとも1種のA含有化合物; (8) サマリウム化合物 の混合物を焼成することによって前記リン光体を製造す
    ることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項の光刺
    戟性リン光体。
  15. 【請求項15】 前記焼成を700〜1000℃の温度
    範囲で行うことを特徴とする請求項14の光刺戟性リン
    光体。
  16. 【請求項16】 有機結合剤中に分散した光刺戟性リン
    光体を結合剤層中に含有する放射線像貯蔵パネルにおい
    て、前記リン光体が請求項1〜15の何れか1項に示し
    たリン光体の定義の範囲内にあることを特徴とする放射
    線像貯蔵パネル。
  17. 【請求項17】 前記リン光体を300〜1500g/
    2 の範囲の被覆量で付与するあることを特徴とする請
    求項17の放射線像貯蔵パネル。
  18. 【請求項18】 (i) 請求項1〜17の何れか1項の可
    視放射線刺戟性リン光体に被写体を通過した又は被写体
    によって放射された透過性放射線を吸収させ、前記リン
    光体中に前記透過性放射線のエネルギを貯蔵させる工
    程、 (ii)前記リン光体を440nm〜550nmの波長範囲
    での可視放射線で刺戟して、刺戟性光とは波長範囲で異
    なる蛍光として前記リン光体中に貯蔵されたエネルギを
    放出をさせる工程、 (iii)前記蛍光を検出する工程 を含むことを特徴とする放射線像記録及び再生方法。
  19. 【請求項19】 刺戟を周波数二重化Nd−YAGレー
    ザーの532nm光で行うことを特徴とする請求項18
    の方法。
  20. 【請求項20】 刺戟をアルゴンイオンレーザーの51
    4.5nm光で行うことを特徴とする請求項18の方
    法。
  21. 【請求項21】 刺戟をアルゴンイオンレーザーの48
    8nm光で行うことを特徴とする請求項18の方法。
  22. 【請求項22】 刺戟をHe−Cdレーザーの442n
    m光で行うことを特徴とする請求項18の方法。
  23. 【請求項23】 光刺戟により放射される光の検出を光
    電子的に行うことを特徴とする請求項18〜22の何れ
    か1項の方法。
  24. 【請求項24】 光刺戟によって放射される光の検出前
    に刺戟光をフィルター手段によって実質的にブロックす
    ることを特徴とする請求項18〜23の何れか1項の方
    法。
  25. 【請求項25】 前記フィルター手段がホログラフバン
    ド拒絶フィルターを含むことを特徴とする請求項24の
    方法。
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