JPH05222365A - 光刺戟性リン光体 - Google Patents

光刺戟性リン光体

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JPH05222365A
JPH05222365A JP27372392A JP27372392A JPH05222365A JP H05222365 A JPH05222365 A JP H05222365A JP 27372392 A JP27372392 A JP 27372392A JP 27372392 A JP27372392 A JP 27372392A JP H05222365 A JPH05222365 A JP H05222365A
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JP
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phosphor
light
range
photostimulation
radiation
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Application number
JP27372392A
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English (en)
Inventor
Paul Leblans
ポール・レブラン
Albert D Adriaensens
アルベール・ドーマン・アドレンサン
Melvin Tecotzky
メルヴィン・テコツキイ
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Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 透過性放射線で照射したとき貯蔵エネルギー
の暗減衰が低いリン光体、このリン光体を結合剤層中に
分散して含有するX線スクリーンまたはパネル、及びこ
のパネルによる透過性放射線のパターンの記録と再生の
方法を提供する。 【構成】 式 Ba1-x-y-p-3q-ZSrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-bBraXb : zA の範囲内の光刺戟性リン光体である。(XはCl及び/
又はI、MI はLi、Na、K、Rb及び/又はCs、
IIはCa及び/又はMg、MIII はAl、Ga、I
n、Tl、Sb、Bi、Y又は3価ランタニド例えばL
a、Ce、Pr、Nb、Sm、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb及びLuから選択した1種以上の
金属、aはxが0.17≦x≦0.55のとき0.85
≦a≦0.96で、xが0.12≦x≦0.17のとき
0.90≦a≦0.96であり、yは0≦y≦0.1
0、bは0≦b<0.15、pは0<p≦0.3、qは
0≦q≦0.1、zは10-6≦z≦10-2、AはEu2+
である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は透過性放射線に露光後、光刺戟時
に蛍光を放射する貯蔵リン光体に関する。
【0002】放射線写真においては、被写体の内部を透
過性放射線により再生される、この透過性放射線はX
線、γ線及び高エネルギー元素粒放射線、例えばβ線、
電子ビーム又は中性子放射線の群に属するイオン化放射
線としても知られている高エネルギー放射線である。透
過性放射線を可視光及び/又は紫外放射線に変えるた
め、リン光体と称される発光物質が使用される。
【0003】従来の放射線写真法において、X線写真は
被写体を通って像に従って透過し、いわゆる増感スクリ
ーン(X線変換スクリーン)中で相当する強度の光に変
えられるX線によって得られる、前記スクリーンにおい
て、リン光体粒子は透過されたX線を吸収し、それら
を、写真フィルムがX線の直接衝撃に対するよりも感光
性である可視光及び/又は紫外放射線に変える。
【0004】実際に、前記スクリーンによって像に従っ
て放射された光は、接触している写真ハロゲン化銀乳剤
層フィルムを照射する、これは露光後現像し、その中で
X線像と一致した銀像を形成する。
【0005】最近、例えばUS−P3859527に記
載されている如く、X線照射時に直後発光(即発発光)
に加えて、X線エネルギーの大部分を一時的に貯蔵する
性質を有する光刺戟性貯蔵リン光体を使用するX線記録
法が開発された。前記エネルギーは光刺戟に使用した光
とは波長において異なる蛍光の形で光刺戟によって放出
される。前記X線記録法において、光刺戟時に放射され
る光は光電子的に検出され、逐次電気信号に変えられ
る。
【0006】光刺戟性貯蔵リン光体で操作するかかるX
線像形成装置の基本構成成分は、一時的にX線エネルギ
ーパターンを貯蔵する通常プレート又はパネル中に粒子
の形で前記リン光体を含有する像形成センサー、光刺戟
のための走査レーザービーム、アナログ信号(これは続
いてデイジタル時系列信号に変えられる)を生ぜしめる
光電子光検出器、通常像をデイジタル的に操作するデイ
ジタル像処理器、信号記録器例えば磁気盤又はテープ、
及び写真フィルムの変調露光のための像記録器又は電子
信号表示装置例えば陰極線管である。光刺戟性潜在蛍光
像の読み取りに有用なレーザーの調査は Research Dis
closure 1989年12月、item 308117に与え
られている。
【0007】前記像記録及び再生法の応用において特に
興味あるものは、US−P4239968に明らかにさ
れている特定のフルオロハロゲン化バリウムリン光体で
ある。ヘリウム−ネオンレーザービーム(633nm)
で刺戟したときこれらのリン光体の光出力は、貯蔵リン
光体の光刺戟で操作する放射線写真の分野での基本特許
であるUS−P3859527に記載されたSrS:
0.0001Eu,0.0001Sm光刺戟性リン光体
の被刺戟光出力に匹敵する。
【0008】US−P4239968によれば、(i)
可視線もしくは赤外線刺戟性リン光体に被写体を通過す
る放射線を吸収させる工程、(ii)前記リン光体を可視
線及び赤外線から選択した刺戟線で刺戟してその中に貯
蔵された放射線のエネルギーを蛍光として放出させる工
程を含む放射線像を記録し、再生する方法が記載され、
前記リン光体は式 (Ba1-xx II )FX:yA (式中MIIはMg、Ca、Sr、Zn及びCdの1種以
上であり;XはBr、Cl又はIの1種以上であり;A
はEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、
Yb及びErからなる群の少なくとも1種であり;xは
0≦x≦6の範囲であり、yは0≦y≦0.2の範囲で
ある)によって表わされるアルカリ土類金属フルオロハ
ロゲン化物リン光体の群から選択した少なくとも1種の
リン光体であり、前記刺戟線の波長は500nm以上で
あることを特徴としている。
【0009】前記US−Pの図3において、グラフが刺
戟線の波長と被刺戟光の発光の間の関係を示している、
即ち前記種類のリン光体がHe−Neレーザービーム
(633nm)の刺戟光に対し高い光刺戟感度を有する
が、500nm未満の劣った光刺戟性を有することを知
ることができる。被刺戟光(蛍光)は約390nmで極
大を有し、350〜450nmの波長範囲に位置してい
る(定期刊行物、Radiology 1983年9月、834頁
参照)。
【0010】前記US−P4239968から、赤外線
刺戟性リン光体よりも可視線刺戟性リン光体を使用する
ことが望ましいことを知ることができる、何故ならば赤
外線刺戟性リン光体の捕捉は可視線刺戟性リン光体のこ
れらよりも狭く、従って赤外線刺戟性リン光体を含む放
射線像貯蔵パネルは比較的急速な暗減衰(退行)を示す
からである。像退行を考慮に入れると、読みとりは透過
性放射線への像に従って露光後比較的直ぐに行わなけれ
ばならず、読みとり時間(走査時間)はかなり短く保た
なければならない。事実前記US−Pに説明されている
如く、赤外線刺戟性リン光体を含むパネルを赤外線で走
査し、それから放射された蛍光を電気的に処理すると
き、パネルの全面を走査するために一定の時間を要し、
従ってパネルの初期部分及び最終部分がたとえ前もって
同じ量の放射線を吸収したとしても、初期出力と最終出
力の間に差を生じる可能性がある。
【0011】前述した問題を解決するため、退行を避け
るためできる限り深い捕捉を有する光刺戟性貯蔵リン光
体を使用すること、そして前記捕捉を空にするため、6
33nmの通常のHe−Neレーザービームよりも実質
的に大なる光子エネルギー(短波長)を有する光線を使
用することが望ましい。
【0012】像退行を減ずる目的及びフルオロハロゲン
化バリウムリン光体の蛍光放射が約390nmに位置
し、実際上450nmにないという事実を考慮に入れる
と、刺戟性光からの被刺戟光の光学フィルター手段によ
る良好な分離を可能にするため、それらの蛍光(被刺戟
光)の発光スペクトルからなお充分に離れた約500n
mで刺戟極大を有するかかるリン光体が好ましい。フィ
ルター手段は刺戟性光を吸収又は拒絶し、それを検出器
装置、例えば被刺戟光の波長範囲にマッチする感度を有
する光電子増倍管に入るのを防ぐ。
【0013】普通に使用される633nmHe−Neレ
ーザービームとの比較において短い波長の光を用いる光
刺戟の別の利点は、像鮮鋭度の改良にある、何故なら例
えば500nm以下の短い波長の光は、回折格子として
作用する分散したリン光体を結合剤中に含有するリン光
体パネル中で回折されることが小さいからである。
【0014】前述したことを心にとめて、500nmの
刺戟波長での発光強度が600nmの刺戟波長での発光
強度より大であるような刺戟性スペクトルを示すリン光
体組成物を配合する計画がなされた。前記目的に好適な
リン光体が、化学量論的に弗素過剰で臭素含有部分を有
する2価ユーロピウム活性化フルオロ臭素化バリウムリ
ン光体の形でUS−P4535237に記載されてい
る。
【0015】前記目的のため作られた2価ユーロピウム
活性化フルオロ臭素化バリウムリン光体は、予め定めら
れた量の弗化バリウム及び理論量より多い量のハロゲン
化バリウム(弗化バリウムを除く)及び3価ユーロピウ
ムの化合物を用いることによって得られる。実施例1に
説明する如く焼成は還元性雰囲気中で行い、Eu3+をE
2+に変換する。
【0016】US−P4535237のクレーム1によ
れば、500nmでの刺戟による高い発光強度を有する
リン光体の光刺戟は550〜800nmの波長範囲での
光で行う。
【0017】US−P4948696には下記式によっ
て表わされる2価ユーロピウム活性化複合ハロゲン化物
リン光体が記載されている:
【0018】BaFX.xNaX′:aEu2+ 式中X及びX′はそれぞれCl、Br及びIの少なくと
も一つであり、xは0<x≦10-1を満たす数であり、
aは0<a≦0.2を満たす数である。
【0019】前記リン光体、実際にはX、X′及びxの
定義により、理論量で弗素より過剰に弗素以外のハロゲ
ンを有する同様のリン光体が特許請求され、この中でそ
のX線露光後リン光体が450〜1100nmの波長範
囲での光で光刺戟されている。最後に述べたUS−Pの
図1において特定リン光体の与えられた刺戟スペクトル
によれば刺戟極大は600nmより上にあり、光刺戟可
能性は500nm未満でかなり低下する。
【0020】ヨーロッパ特許0021342(US−P
4512911も参照)に、リン光体の主材料の構成成
分として適切量で特定のアルカリ金属弗化物、特定の2
価金属弗化物及び特定の3価金属弗化物をリン光体中に
混入することによって光刺戟時に放射される光の輝度が
増強される稀土類元素活性化複合ハロゲン化物リン光体
が記載されており、このリン光体は下記式で表わされ
る:
【0021】BaF2.aBaX2.bMgF2.cMeIF.dMeIIF2.eMeIIIF
3 : fLn
【0022】式中Xは塩素、臭素及び沃素からなる群か
ら選択した少なくとも1種のハロゲンであり、MeI
リチウム及びナトリウムからなる群から選択した少なく
とも1種のアルカリ金属であり、MIIはベリリウム、カ
ルシウム及びストロンチウムからなる群から選択した少
なくとも1種の2価金属であり、MeIII はアルミニウ
ム、ガリウム、イツトリウム及びランタンからなる群か
ら選択した少なくとも1種の3価金属であり、Lnはユ
ーロピウム、セリウム及びテルビウムからなる群から選
択した少なくとも1種の稀土類元素であり、a、b、
c、d、e及びfは0.90≦a≦1.05、0≦b≦
1.2、0≦c≦0.9、0≦d≦1.2、0≦e≦
0.03、100-6≦f≦0.03を満たす数であり、
c+d+eはゼロに等しくない。
【0023】前記最後に示した式によるリン光体は、X
線の如きイオン化放射線に露光後、450〜800nm
の範囲の波長の光によって刺戟されたとき、従来の稀土
類元素活性化2価金属フルオロハロゲン化物リン光体よ
りも大なる輝度の光を放射することが記載されている。
前記リン光体の刺戟スペクトルは与えられておらず、光
刺戟による輝度の測定は、分光器中のキセノンランプに
より放射される光を回折格子を通して通過させることに
より得られた630nmの光で行っていた。
【0024】公開されたヨーロッパ特許出願(EP−
A)0345903、0345904、及び03459
05(米国出願07/426841、07/42689
5、07/426896、及び07/426897も参
照)には、前記EP−A0021342の前述した実験
式の範囲内に入らず、光刺戟時の蛍光の高い歩留りはス
トロンチウムの存在及び単独でとった臭素又は塩素及び
/又は沃素と組合せた臭素より理論量で大なる原子%の
弗素の存在の結果であることを記載している。EP−A
0021342のクレーム21に規定された好ましい濃
度範囲外の濃度で、他のハロゲン物に対して理論量で過
剰の弗化物と共にSrを存在させることは、例えば公開
されたEP−A0345903の図6及び公開されたE
P−A0345904の図3に示された如きHe−Ne
(633nm)レーザービームで光刺激したときX線変
換効率における実質的な増大を驚いたことにもたらす。
【0025】公開されたEP−A0345905に、下
記実験式によって表わされる稀土類金属ドープした弗化
バリウムストロンチウムリン光体が特許請求されてい
る:
【0026】Ba1-xSrxF2-a-bBraXb : zA
【0027】式中XはCl及びIからなる群から選択し
た少なくとも1員であり、xは0<x<0.15の範囲
であり、aは0.70≦a≦0.96の範囲であり、b
は0≦b<0.15の範囲であり、zは10-7<z≦
0.15の範囲であり、AはEu2+、又はEu3+、T
m、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Gd及びL
uからなる群から選択した共ドープ剤の1種以上と一緒
のEu2+であり、弗素は臭素単独又は塩素及び/又は沃
素と組合せた臭素よりも大なる原子%で前記リン光体中
に理論量的に存在する。前記最後に述べた公開されたE
P−Aの図3から、その中に記載された発明実施例1に
より作ったガドリニウム共ドープしたリン光体は500
nm未満に最高を有する刺戟スペクトルを特徴としてい
る。ガドリニウム共ドープ剤はEuF3 、BaF2 及び
SrF2 の存在下GdF3 としてリン光体焼成混合物中
に導入されている。NH4 Brの量は、臭素に対して理
論量的に過剰で弗素を有するリン光体を得るため、理論
以下の量(理論量の94.2%)で使用している。
【0028】弗化バリウムの臭化アンモニウムとの焼成
中に、臭化アンモニウムの幾らかが昇華し(542
℃)、従って原材料混合物の臭素の全部がリン光体構造
中に配合されない。
【0029】本発明の目的は透過性放射線で照射したと
き貯蔵されたエネルギーの特に低暗減衰を有する新規な
リン光体を提供することにあり、この場合において、前
記リン光体中に貯蔵されたエネルギーが550nm未満
の波長範囲の光での光刺戟により蛍光として効率的に放
出されることができる、従って本来1064nmで放射
される固体状態Nd−YAGレーザーの周波数二重化光
(532nm)及び514及び488nmのその主放射
線に相当するアルゴンイオンレーザーの光が、633n
mのHe−Neレーザー光より光刺戟においてより効率
的に使用できる。前記リン光体は442nmで放射する
He−Cdレーザーの光でさえ光刺戟できる。
【0030】本発明の別の目的は結合剤層中に分散した
前記光刺戟性リン光体を含有するX線スクリーンまたは
パネルを提供することにある。
【0031】本発明の更に別の目的は、分散した形で前
記リン光体を含むパネルによって透過性放射線のパター
ンを記録し、再生する方法を提供し、これによって60
0nmより上の波長範囲の光での光刺戟によって得るこ
とができるより高鮮鋭度の像を550nm未満の波長範
囲の光で光刺戟したとき生ぜしめる。
【0032】本発明の他の目的及び利点は以下の説明か
ら明らかになるであろう。
【0033】本発明によれば、下記実験式(I)の範囲
内にある光刺戟性リン光体を提供する:
【0034】 Ba1-x-y-p-3q-ZSrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-bBraXb : zA (I)
【0035】式中XはCl及びIからなる群から選択し
た少なくとも1種のハロゲンであり;MI はLi、N
a、K、Rb及びCsからなる群から選択した少なくと
も1種のアルカリ金属であり;MIIはCa及びMgから
なる群から選択した少なくとも1種のアルカリ土類金属
であり;MIII はAl、Ga、In、Tl、Sb、B
i、Y又は3価ランタニド、例えばLa、Ce、Pr、
Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b及びLuからなる群から選択した少なくとも1種の金
属であり;aはxが0.17≦x≦0.55であるとき
0.85≦a≦0.96の条件を満たし、xが0.12
≦x≦0.17であるとき0.90≦a≦0.96の条
件を満たす数であり;yは0≦y≦0.10の範囲にあ
り;bは0≦b<0.15の範囲にあり;pは0<p≦
0.3の範囲にあり;qは0≦q≦0.1の範囲にあ
り;zは10-6≦z≦10-2の範囲にあり;AはEu2+
である。
【0036】前記実験式(I)による好ましいリン光体
において、弗素は、臭素単独又は塩素と組合せた臭素よ
り化学量論的に少なくとも4〜10原子%大で存在す
る、従って“a”は0.90≦a≦0.96の範囲にあ
るのが好ましい。
【0037】本発明により使用する好ましいリン光体に
おいて、pは10-4≦p≦10-1の範囲にあり、リン光
体の刺戟スペクトルの極大を短い波長にシフトするため
の好ましいアルカリ金属ハロゲン化物は弗化物である。
【0038】バリウムと組合せたストロンチウムを含有
する本発明による好ましいリン光体において、“x”の
値は、0.90≦a≦0.96であるとき0.12≦x
≦0.17の範囲にあるのが好ましく0.85≦a≦
0.96であるとき0.55≦x≦0.17の範囲にあ
るのが好ましい。
【0039】本発明により使用する好ましいリン光体に
おいて、MIII はサマリウム及び/又はGdであり、
“p”は10-5≦q≦10-2の範囲にある。
【0040】本発明により使用する好ましいリン光体に
おいて、“z”は10-6≦z≦10-1の範囲にある。
【0041】本発明により光刺戟性リン光体は、焼成に
当って、出発材料として下記の材料を用いて作るのが好
ましい:
【0042】(1)弗化バリウム; (2)臭化アンモニウム; (3)所望によりハロゲン化バリウム(弗化バリウムを
除く); (4)アルカリ金属化合物、例えば弗化リチウム、塩化
リチウム、臭化リチウム、沃化リチウム、弗化ナトリウ
ム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、弗化カリウム、
弗化ルビジウム、弗化セシウム、水酸化リチウム、酸化
リチウム及び炭酸リチウム(好ましいのは前記弗化物で
ある)、又はそれらの混合物; (5)ハロゲン化ストロンチウム、所望によりハロゲン
化カルシウム及び/又はマグネシウムとの混合物の形で
のハロゲン化ストロンチウム; (6)MIII 化合物、例えばMIII が前述した定義を有
するもののハロゲン化物又は酸化物、好ましいMIII
Gd及び/又はSmである; (7)ハロゲン化ユーロピウム、酸化ユーロピウム、硝
酸ユーロピウム及び硫酸ユーロピウム、好ましくは焼成
中Eu2+イオンを生ぜしめるため還元されるEuF3
【0043】焼成は700〜1000℃の温度範囲で、
還元性雰囲気中で行うのが好ましい。
【0044】好ましい実施態様によれば、本発明による
リン光体の製造は下記の如く行う:
【0045】0.86モルのBaF2 、0.14モルの
SrF2 、0.985モルのNH4Br及び0.001
モルのEuF3 の原料混合物を作った。その混合物に少
量(全固形分に対し0.1〜1重量%の範囲で)のNa
Br及び/又はRbFを加えた。次にかくして得られた
原料混合物を還元性雰囲気下に700〜1000℃の温
度で焼成した。焼成は3時間続けた、しかし10時間迄
行うことができる。
【0046】還元性雰囲気は水素と不活性ガス例えばア
ルゴン又は窒素との混合物であるか、又はその場で水蒸
気と木炭の反応により、水素と一酸化炭素又は水素と二
酸化炭素の混合物で形成する。還元性雰囲気中で3価ユ
ーロピウムの大部分又は全部が2価ユーロピウムに還元
される。
【0047】焼成完了後得られた生成物を粉末化する。
粉末にした生成物を更に焼成してもよい。多重焼成はリ
ン光体の均質性及び刺戟性を改良するのに有利であるこ
とができる。
【0048】本発明によれば、放射線像記録及び再生法
を提供する、この方法は: (i)可視放射線刺戟性リン光体に、被写体を通過した
又は被写体によって放射された透過性放射線を吸収さ
せ、そして前記透過性放射線のエネルギーを前記実験式
(I)の範囲内にある前記リン光体中に貯蔵させる工
程、 (ii)前記リン光体を、440nm〜550nmの波長
範囲、好ましくは480nm〜540nmの波長範囲で
の可視放射線で刺戟し、刺戟性光とは波長範囲で異なる
蛍光として前記リン光体中に貯蔵されたエネルギーを放
出させる工程、 (iii) 好ましくは刺戟性光からフィルター手段によって
分離後の前記蛍光を検出する工程 を含む。
【0049】440nm〜550nmの波長範囲での刺
戟光を生ぜしめるための好ましい光源は、周波数二重化
(532nm)Nd−YAGレーザー、アルゴンイオン
レーザー(そこから488nm線又は514.5nm発
光線を使用する)、及び442nmで放射するHe−C
dレーザーである。
【0050】前記方法で使用するのに好適なフィルター
手段は、カットオフフィルター、透過バンドパスフィル
ター及びバンド拒絶フィルターであることができる。フ
ィルターの種類及びスペクトル透過率級別の調査は、ニ
ューヨークの John Wileyand Sons の A Wiley - In
terscience Publication 1973年発行、Woodlief
Thomas Jr. 編、SPSE Handbook of Photographic
Science and Engineering の264〜326頁に与え
られている。
【0051】短い波長を透過し、長い波長を拒絶する短
波パスフィルターは前記 SPSE Handbook の表4.12
に掲載されている。
【0052】限定された波長帯のみを透過し又は拒絶す
るバンドパスフィルターは、それぞれ表4.13及び表
4.14に掲載されている。150〜3500nmの波
長にに対する液体及び固体の両方の多くの選択された長
波、短波パス、及びバンドパスフィルターの表は、ロン
ドンの Chapman and Hall 1957年発行、 PhotSeu
sitors の9章に W. Summer によって与えられてい
る。
【0053】例えば狭いバンドパスフィルターSCHO
TT BG3(商標)は本発明の記録及び再生法に応用
するのに適している。
【0054】狭いレーザー線の光をブロックするため、
ラマンスペクトロスコピーのため設計されたホログラフ
バンド拒絶フィルターを使用するのが好ましい。かかる
フィルターは Applied Spectroscopy 45巻、5号
(1991年)、765〜770頁に記載されている。
かかるフィルターは、Raman Holographic Edge (R
HE)フィルターの名で、米国カリフオルニア州トーラ
ンス、グラマーシープレイスの Physical Optics Co
rporation から市場で入手できる。それぞれ488n
m、514nm及び532nmレーザー光を選択的にブ
ロックするかかるフィルターは、パートNo.RHE4
88、RHE514及びRHE532でそれぞれ命名さ
れ、直径1又2inで市場で入手できる。
【0055】米国のブラトルボロ・バーモントの会社O
MEGA OPTICAL Inc.のカタログ(19
90年7月)に、干渉フィルター及び被覆が記載されて
いる。前記カタログから、市場に前記バンド拒絶フィル
ターの数種があることを知ることができる。RAMAN
NOTCH(RN) SERIESフィルターの名の
下に前記カタログ中に記載された1種において、高性能
拒絶バンドフィルターは、山形バッフル中に配置された
四つの正確に並べられた干渉フィルターからなり(主カ
タログの14頁参照)、四角形ハウジング中に封入され
ている。カタログの図3に、514.5アルゴン−イオ
ンレーザーに調整されたOMEGA RAMAN NO
TCHフィルターに対する光学密度対波長(nm)曲線
が与えられている。それはレーザー光を10-6の最小に
深く減衰し、90%の極大透過率、及び拒絶バンドの両
側での波しわのない透過帯域を有する。
【0056】OMEGA REJECTION BAN
D(RB)シリーズフィルターの名の下に前記カタログ
中に記載された他の種類の拒絶バンドフィルターは、ス
ペクトル線又は狭いスペクトルバンドの光を減衰し、拒
絶バンド中のものより長い及び短い両方の光の波長を透
過する。RBシリーズフィルターは、弱い蛍光電磁放射
線信号が、刺戟性レーザー光の相対的に非常に高い強度
によって不分明にされる。
【0057】本発明による方法において、光刺戟性リン
光体は、支持されるか又は自己支持性でありうる結合剤
層中に分散した状態で使用するのが好ましく、X線像貯
蔵パネルと称されるスクリーン又はパネルを形成する。
【0058】分散した形で前記リン光体を混入する結合
剤層を形成するために好適な結合剤にはフィルム形成性
有機重合体、例えばセルロースアセテートブチレート、
ポリアルキル(メタ)アクリレート例えばポリ(メチル
メタクリレート)、例えばUS−P3043710に記
載されている如きポリビニル−n−ブチラール、コポリ
(ビニルアセテート/ビニルクロライド)及びコポリ
(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)又はコポ
リ(ビニルクロライド/ビニルアセテート/ビニルアル
コール)又はそれらの混合物がある。
【0059】高X線エネルギー吸収を得るため、最少量
の結合剤を使用するのが好ましい。しかしながら、非常
に少ない量の結合剤は脆すぎる層を形成することがあ
る、従って妥協をしなければならない。リン光体の被覆
量は約300〜1500g/m2 の範囲にあるのが好ま
しい。リン光体層の厚さは0.05〜0.5mmの範囲
にあるのが好ましい。
【0060】好ましい実施態様によれば、リン光体層
は、支持体シート上の支持体層として使用する。好適な
支持体材料はフィルム形成性有機樹脂、例えばポリエチ
レンテレフタレートから作られる、しかし、所望により
α−オレフィン樹脂層の如き樹脂層で被覆された紙及び
カードボードも特に有用である。一定の状況の下では更
にガラス及び金属支持体を使用する、後者は工業用放射
線写真(非破壊試験)に使用するため、例えばUS−P
3872309及びUS−P3389255に記載され
ている如き高原子量のものが好ましい。
【0061】工業用放射線写真のための特定の実施態様
によれば、リン光体スクリーンの像鮮鋭度は、リン光体
含有層と支持体の間及び/又は支持体の裏側でリン光体
スクリーン中に、金属化合物例えば Research Disclos
ure 1979年9月、item18502に記載されている
如き鉛の塩又は酸化物である非蛍光顔料を含有する顔料
−結合剤層を導入することによって改良される。
【0062】光刺戟性リン光体スクリーンの製造のた
め、リン光体粒子は、有機溶媒、例えば2−メトキシプ
ロパノール又はエチルアセテートを用い結合剤の溶液中
に緊密に分散させ、次いで支持体上に被覆し、乾燥す
る。本発明のリン光体−結合剤層の被覆は通常の方法、
例えばスプレー、浸漬被覆、又はドクターブレード被覆
により行うことができる。被覆後、被覆混合物の溶媒は
蒸発により、例えば熱(60℃)空気流中で乾燥するこ
とにより除去する。
【0063】無溶媒被覆は、例えば Research Disclos
ure 1977年12月、item 16435に記載されて
いる如く、UV又は電子ビーム(EB)硬化性結合剤組
成物を用いることによって行うことができる。
【0064】リン光体−結合剤組合せの脱気を行うため
及び充填密度を改良するため超音波処理を適用すること
ができる。場合により保護被覆を付与する前に、リン光
体−結合剤層は充填密度(即ち乾燥被覆1cm3 につい
てのリン光体のg数)を改良するためカレンダー仕上げ
してもよい。
【0065】場合によっては、光刺戟によって放射され
る光の出力を増強するため、リン光体含有層とその支持
体の間に光反射性層を設ける。かかる光反射性層は結合
剤中に分散した白色顔料粒子例えば二酸化チタン粒子を
含有できる、又はそれは蒸着金属層例えばアルミニウム
層から作ることができる、又はそれは例えばUS−P4
380702に記載されている如く、刺戟性放射線を吸
収するが放射された光を反射する着色顔料層であること
ができる。
【0066】場合により、支持体とリン光体含有層の界
面での光の反射又は散乱を避け、これによって光刺戟性
リン光体スクリーンの解像を増大させるため、リン光体
層と支持体の間又は支持体自体中に光吸収性層を設け
る。
【0067】光刺戟性放射線写真スクリーンで操作する
前述したX線記録法において、スクリーンは繰返して使
用されるから、リン光体含有層を機械的及び化学的損傷
から保護するため、それらに適切な上被覆を設けること
が重要である。これは各スクリーンが通常カセット中に
封入されていない光刺戟性放射線写真スクリーンにとっ
て特に重要である。
【0068】保護層は、ニトロセルロース、エチルセル
ロース又はセルロースアセテート又はポリ(メタ)アク
リル樹脂の如きフィルム形成性有機溶媒可溶性重合体を
含有する被覆溶液をリン光体含有層上に直接付与し、蒸
発によって溶媒を除去することによってその上に直接被
覆することができる。別の方法によれば、公開されたE
P00392474に記載されている如く、透明で薄
く、強靱、可撓性の寸法的に安定なポリアミドフィルム
をリン光体層に結合させる。
【0069】別に知られている方法によれば、保護上被
覆は放射線硬化性組成物で作る。X線変換スクリーンに
おける保護上層としての放射線硬化性被覆の使用は、例
えばEP209358及び特願昭61−176900号
及びUS−P4893021に記載されている。例えば
保護層は、光開始剤の助けでフリーラジカル重合によっ
て重合する単量体及び/又はプレポリマーによって形成
されるUV硬化樹脂組成物を含む。単量体生成物は使用
するプレポリマーに対する溶媒であるのが好ましい。
【0070】好ましい実施態様によれば、X線で像に従
って又はパターンに従って露光されたリン光体−結合剤
層の光刺戟は走査レーザービームで行う。本発明による
リン光体スクリーンと組合せて使用するため、光刺戟性
光として、アルゴンイオンレーザーの514.5nm又
は488nm光又は周波数二重化Nb−YAGレーザー
の532nm光を使用する。
【0071】光刺戟によって放射される光(被刺戟光と
称する)は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する
変換器、例えばデイジタル化及び貯蔵できる逐次電気信
号を生ぜしめる光電子管(光電子増倍管)で検出するの
が好ましい。貯蔵後これらの信号はデイジタル処理を受
けることができる。デイジタル処理には、例えば像コン
トラスト増強、立体周波数増強、像減法、像付加及び粒
子像部分の輪郭鮮明を含む。
【0072】記録されたX線像の再生のための一実施態
様によれば、所望により処理したデイジタル信号を、例
えば音響−光学変調器により書き込みレーザービームを
変調させるため使用するアナログ信号に変える。そして
変調されたレーザービームは写真材料、例えばハロゲン
化銀乳剤フィルムを走査するために使用し、その上に像
処理した状態でX線像を再生する。
【0073】別の実施態様によれば、光刺戟によって得
られた光に相当する電気信号のアナログ−デイジタル変
換から得られたデイジタル信号は、陰極線管上に表示さ
れる。表示する前に、信号はコンピューターで処理する
とよい。従来の像処理法が像の信号対雑音比を減少し、
放射線写真の粗い又は微細な像の特長の像品質を増強す
るために用いることができる。
【0074】本発明のリン光体について、それらの光−
物理的性質を決定するため測定を行った。
【0075】一つの測定において、一定のX線量に露光
したとき貯蔵される全光刺戟性エネルギーを測定する。
X線励起前に、リン光体スクリーン中になお存在する残
存エネルギーを照射によって除去する。消去中光励起を
避けるため、435nm未満の全波長を除去するカット
オフSchott GG435フィルターを、光刺戟光
を放射するランプとリン光体スクリーンの間に置く。次
にリン光体スクリーンを85kVp及び20mAで操作
するX線源で励起する。そのためドイツ国のSiemens AG
のMONODOR X線源を使用できる。低エネルギー
X線は、X線スペクトルを硬化するため21nmの厚さ
のアルミニウム板で濾別する。X線励起後、リン光体ス
クリーンを暗所で、測定セット中に移す。このセット中
でX線照射したリン光体スクリーンを光刺激するためレ
ーザー光を使用する。この測定で使用する光刺戟性光は
He−Neレーザー光(633nm)又は488nmの
アルゴンイオンレーザー光であった。
【0076】レーザー・オプティックスは電子シャッタ
ー、ビーム拡大器及び二つのフィルターを含む。光電子
増倍管(ハママツR1398)は、光刺戟によって放射
される光を集め、相当する電流を与える。測定法は、H
P6944多重プログラマーに接続したHewlett Packa
rd HP9826コンピューターによって集める。電流
−電圧変換器で増幅後、TEKTRONIX 7D20
デイジタル・オツシロスコープが得られた光電流を可視
化する。電子シャッターを開いたとき、レーザービーム
がリン光体スクリーンを刺戟することを開始し、デイジ
タルオツシロスコープがトリガーされる。スクリーンと
接触させておいたピンホールを用いると、僅か7mm2
の部域が露光される。レーザー出力の半分のみがスクリ
ーン面に到達する。この方法で刺戟性ビームの強度はよ
り均一になる。He−Neレーザーの直前に置いた赤色
フィルター(3mm SCHOTT OG590)がレ
ーザー発光中の弱い紫外成分を除く。光刺戟のため48
8nmのアルゴンイオンレーザー光を使用した場合、レ
ーザー発光光の弱い紫外成分と赤外成分の両方を除くた
め、SCHOTT GG455及びBG39フィルター
の組合せをレーザーの前に置いた。光電子増倍管からの
信号振幅は、光刺戟性光の強度及び放出される光刺戟性
エネルギーと直線関係にある。信号は指数的に減少す
る。信号曲線が入ったとき、オツシロスコープは、入力
とは無関係に一定である誤差の成分として規定されるオ
フセットを測定するため秒時間でトリガーされる。この
オフセットを減じた後、信号が最高値の1/eに達した
点を計算する。次に曲線の下の積分を、開始からこの1
/e点まで計算する。関数は f(t)=A.e- t/τ で算術的に表示される。
【0077】式中Aは振幅であり、τは時定数であり、
tは刺戟時間であり、eは自然対数の底数である。
【0078】貯蔵されたエネルギーの63%がt=τで
放出された。前記結果を得るため、コンピューターは系
の感度で前記積分を乗ずる。光電子増倍管及び増幅器の
感度は従って光電子増倍管の陽極−陰極電圧の関数とし
て測定されなければならず、リン光体の発光スペクトル
の回転(convolution )及び分離フィルターの透過スペ
クトルは計算されなければならない。
【0079】放射光は全ての方向に散乱されるから、放
射された光の一部のみが光電子増倍管で検出される。パ
ネル及び光電子増倍管の位置は、全発光の10%が光電
子増倍管によって検出されるようにする。
【0080】これら全ての修正がなされた後、変換効率
のための値(C.E1 )がPJ/mm2 /mRで表わし
て得られる。X線で照射されたリン光体の全量に対して
修正するため、この値はスクリーンの厚さで割ってPJ
/mm3 /mRで表示される変換効率(C.E.)を生
ぜしめる。この値はスクリーンの厚さで変化する、従っ
て比較しうる測定のため、それらは一定のリン光体被覆
量で行われなければならない。
【0081】別の種類の測定においては刺戟スペクトル
を測定する。タングステン(石英−沃素)ランプの光は
モノクロメーター(ドイツ国の Bausch and Lombの)
に供給され、次いで単一孔を有する回転車で機械的に切
られる。ランプは近UVから可視スペクトルを通って赤
外まで拡がる連続スペクトルを提供する。Bausch and
Lomb からの33−86−02格子は、第一オーダーで
350nmから800nmまでの可視範囲をカバーする
1350線/mm格子であり、500nmで輝く。刺戟
光の波長はコンピューターの制御下にモノクロメーター
へ接続されたステップ・モーターを介して設定出来る。
モノクロメーターの二次高調波はリン光体スクリーンの
前に4mm Schott GG35フィルターを置く
ことにより除去される。刺戟光を切る(デュティーサイ
クル 1/2000)ことにより、単にリン光体中の吸
収エネルギーのわずかの部分が解放される。たとえば光
電子増倍管の暗電流に起因するオフセットを除去するた
めに単にAC信号が測定される。幾つかのパルスを平均
することにより良好な信号対雑音比が得られる。測定を
完成する際に、コンピューターがタングステン・ランプ
の強度波長依存性のために、曲線を補正する。測定はく
り返されて刺戟スペクトルのエボリューション(evolut
ion )が15時間にまでわたって続けられるようにす
る。
【0082】別の実験において、リン光体の熱的輝尽ル
ミネセンス(Thermally stimulated luminescence )
(TSL)を測定する。そのためリン光体試料を初めに
X線で照射し、続いて暗所でTSL装置のオーブンに移
す。リン光体試料は、それぞれがリン光体0.5gを含
有する盤に圧縮する。オーブンの底はアルミニウム板で
あり、電気的に加熱される中空アルミニウムシリンダー
中に装着した。
【0083】温度は底のアルミニウム板で熱電対で記録
する。前記板の上に第二のアルミニウムシリンダーを配
置し、このシリンダー中に三つの石英盤を、熱絶縁を確
実にするため5mmの間隔をおいて装着する。
【0084】オーブンをSiO2 の熱絶縁ブロック(Gl
ass Rock Foam )中に入れ、オーブンは発光によるリ
ン光体を光らせるため上に円形開口を有する。
【0085】測定中試料を一定の速度で加熱し、リン光
体によるルミネセンスの強度を温度の関数として測定す
る。光強度は絶縁ブロックの円形開口の上に置いた光電
子増倍管で測定する。その開口と光電子増倍管入口の間
に、BG3及びHOYA B390フィルターの組合せ
を置き、480nmより長い波長の光を止める。この方
法で黒色体放射線信号は強力に減少する。TSL装置を
補正するため、LiF−TLD−100の試料をX線で
照射し、続いて10K/分の速度で加熱する。極大の位
置を、この材料の文献データと比較する。全測定を10
K/分の加熱速度で行う。
【0086】光が放出される温度はリン光体の電子捕捉
センター(F−センター)の安定性に関係する。本発明
者等は、MI カチオン、そして場合によってはMIII
チオンと組合せたMI カチオンの存在により、前記カチ
オンを含有しないフルオロ臭素化バリウムにおけるより
も安定なF−センター中に電子が捕捉されるものと推定
する。前記F−センターからの電子はより高い温度でF
−センターから放出される。
【0087】TSLスペクトル中の極大温度は電子捕捉
の安定性に対する測度であり、暗減衰に関係する、極大
温度が高ければ高い程、暗減衰時間は長い。
【0088】下記実施例は本発明を示すがこれに限定す
るものではない。
【0089】 比較実施例 1及び本発明実施例 2〜14
【0090】BaF2 ,SrF2 ,NH4 Br及びEu
3 から出発して、実験的組成Ba0.858 Sr0.141
0.0011.0147Br0.9853を有する原料混合物を作っ
た。この原料混合物1Kgを作り、V型ブレンダー中で
混合した。この原料混合物からそれぞれ30gの三つの
試料をとった。
【0091】比較実施例1のリン光体材料を作るため、
前記原料混合物30gをそのまま焼成した。比較リン光
体の輝尽スペクトルを図1に示す。
【0092】本発明によるリン光体を作るため、少量の
I 化合物を焼成する前に原料混合物に加えた。
【0093】全ての試料を次の方法で焼成した:
【0094】第一焼成は160分間850℃でボックス
炉中で行った。それらの各試料を含有する坩堝を、還元
性雰囲気を作るため水及び炭素を含有するより大きな坩
堝中にそれぞれ置いた。粉砕後、各試料を、99.8容
量%のN2 及び0.2容量%のH2 O雰囲気中で3時間
830℃でチューブ炉中で第2回の焼成をした。冷却後
各リン光体試料を再粉砕した。
【0095】本発明の実施例2のリン光体の製造におい
ては、第1回の焼成前に、0.3重量%のLiFを原料
混合物と完全に混合した。前記実施例2のリン光体の輝
尽スペクトルを図2に示す。
【0096】本発明の実施例3及び4のリン光体の製造
においては、第1回の焼成前に、それぞれ0.1重量%
及び1重量%のLiClを原料混合物と完全に混合し
た。前記実施例3及び4のリン光体の輝尽スペクトルを
図3及び図4にそれぞれ示す。
【0097】本発明の実施例5のリン光体の製造におい
ては、第1回の焼成の前に、1重量%のLiBrを原料
混合物と完全に混合した。前記リン光体の輝尽スペクト
ルを図5に示す。
【0098】本発明実施例6及び7のリン光体の製造に
おいては、第1回の焼成前にそれぞれ0.1重量%及び
0.3重量%のLiOHを原料混合物と完全に混合し
た。前記実施例6及び7のリン光体の輝尽スペクトルを
図6及び図7にそれぞれ示す。
【0099】本発明実施例8,9及び10のリン光体の
製造においては、第1回の焼成前に、それぞれ0.1重
量%、0.3重量%及び1重量%のLi2 CO3 を原料
混合物と完全に混合した。前記実施例8,9及び10の
リン光体の輝尽スペクトルを図8、図9及び図10にそ
れぞれ示す。
【0100】本発明実施例11のリン光体の製造におい
ては、1重量%のNaClを第1回の焼成前に原料混合
物と完全に混合した。前記リン光体の輝尽スペクトルを
図11に示す。
【0101】本発明実施例12のリン光体の製造におい
ては、第1回の焼成前に0.3重量%のNaBrを原料
混合物と完全に混合した。前記リン光体の輝尽スペクト
ルを図12に示す。
【0102】本発明実施例13のリン光体の製造におい
ては、第1回の焼成前に1重量%のRbFを原料混合物
と完全に混合した。前記リン光体の輝尽スペクトルを図
13に示す。
【0103】リン光体粉末を焼成し、冷却した後粉砕
し、次いでメチルエチルケトンに溶解したセルロースア
セトブチレートを含有する結合剤溶液に分散した。得ら
れた分散液を別々に、ポリエチレンテレフタレートの厚
さ100μmの透明シート上に被覆して、約1000g
/m2 の乾燥被覆重量を与えた。次いでリン光体の輝尽
スペクトルを測定するため乾燥したスクリーンを使用し
た。
【0104】本発明実施例2〜13により作ったリン光
体の輝尽スペクトルから、前記スペクトルの極大が、実
施例1の比較リン光体の光刺戟スペクトル(図1参照)
と比較して明らかに短い波長にシフトされていることを
知ることができる。
【0105】実施例1及び本発明実施例4によるリン光
体のTSLスペクトルを前述した如く測定した。
【0106】図14は実施例1により作った比較リン光
体のTSLスペクトルを示す。
【0107】図15は本発明実施例4により作ったリン
光体のTSLスペクトルを示す。
【0108】前記各リン光体のTSLスペクトル中に三
つのバンド(極大)の存在があることは、三つの異なる
電子捕捉の存在を示している。高温に相当する強度バン
ドは、比較リン光体におけるよりも本発明リン光体にお
いて非常に強調されている。
【0109】実施例12の変換効率(C.E.)を、そ
れぞれ488nmのアルゴンイオンレーザー光及び63
3nmのHe−Neレーザー光を光刺戟に使用して測定
した。比C.E.(488nm)/C.E.(633n
m)は4.2であり、これは実施例12のリン光体につ
いて、488nmのアルゴンイオンレーザー光での光刺
戟が、633nmのHe−Neレーザー光での光刺戟よ
り非常に効率が大であることを証明している。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較実施例1のリン光体の輝尽スペクトルを示
す。
【図2】本発明実施例2のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図3】本発明実施例3のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図4】本発明実施例4のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図5】本発明実施例5のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図6】本発明実施例6のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図7】本発明実施例7のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図8】本発明実施例8のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図9】本発明実施例9のリン光体の輝尽スペクトルを
示す。
【図10】本発明実施例10のリン光体の輝尽スペクト
ルを示す。
【図11】本発明実施例11のリン光体の輝尽スペクト
ルを示す。
【図12】本発明実施例12のリン光体の輝尽スペクト
ルを示す。
【図13】本発明実施例13のリン光体の輝尽スペクト
ルを示す。
【図14】比較実施例1の比較リン光体のTSLスペク
トルを示す。
【図15】本発明実施例4のリン光体のTSLスペクト
ルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルベール・ドーマン・アドレンサン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 メルヴィン・テコツキイ アメリカ合衆国ニュージャージー州07945、 メンダム、ノース、リンデン、レイン 27

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記実験式(I): Ba1-x-y-p-3q-ZSrxMy IIM2p IM2q IIIF2-a-bBraXb : zA (式中XはCl及びIからなる群から選択した少なくと
    も1種のハロゲンであり;MI はLi、Na、K、Rb
    及びCsからなる群から選択した少なくとも1種のアル
    カリ金属であり;MIIはCa及びMgからなる群から選
    択した少なくとも1種のアルカリ土類金属であり;M
    III はAl、Ga、In、Tl、Sb、Bi、Y及び3
    価ランタニドからなる群から選択した少なくとも1種の
    金属であり;aはxが0.17≦x≦0.55であると
    き0.85≦a≦0.96の条件を満たす数であり、か
    つxが0.12≦x≦0.17であるとき0.90≦a
    ≦0.96を満たす数であり;yは0≦y≦0.10の
    範囲にあり;bは0≦b<0.15の範囲にあり;pは
    0<p≦0.3の範囲にあり;qは0≦q≦0.1の範
    囲にあり;zは10-6≦z≦10-2の範囲にあり;Aは
    Eu2+である)の範囲内にあることを特徴とする光刺戟
    性リン光体。
  2. 【請求項2】 弗素が、化学量論的に臭素単独又は臭素
    と塩素の合計よりも少なくとも4〜10原子%多く存在
    することを特徴とする請求項1の光刺戟性リン光体。
  3. 【請求項3】 pが10-4≦p≦10-1の範囲にあり、
    アルカリ金属MI がNa又はRbであることを特徴とす
    る請求項1又は2の光刺戟性リン光体。
  4. 【請求項4】 MIII がSm及び/又はGdであり、q
    が10-5≦q≦10-2の範囲にあることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  5. 【請求項5】 zが10-5<z≦10-2の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れか1項の光刺戟性リ
    ン光体。
  6. 【請求項6】 前記ランタニドがLa、Ce、Pr、N
    d、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb
    及びLuからなる群から選択した少なくとも1員である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項の光刺戟性
    リン光体。
  7. 【請求項7】 前記リン光体が、下記出発材料: (1)弗化バリウム; (2)臭化アンモニウム; (3)所望によりハロゲン化バリウム(弗化バリウムを
    除く); (4)弗化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、沃
    化リチウム、弗化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナ
    トリウム、弗化カリウム、弗化ルビジウム、弗化セシウ
    ム、水酸化リチウム、酸化リチウム及び炭酸リチウムか
    らなる群から選択した少なくとも1種のアルカリ金属化
    合物; (5)ハロゲン化ストロンチウム又は所望によりハロゲ
    ン化カルシウム及び/又はマグネシウムと混合物の形で
    のハロゲン化ストロンチウム; (6)所望によりMIII のハロゲン化物又は酸化物であ
    るMIII 化合物; (7)焼成中にEu2+イオンに還元されるハロゲン化ユ
    ーロピウム、酸化ユーロピウム、硝酸ユーロピウム及び
    硫酸ユーロピウムからなる群から選択した少なくとも1
    種のA含有化合物の混合物を焼成することによって作ら
    れることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項の光刺
    戟性リン光体。
  8. 【請求項8】 前記リン光体が700〜1000℃の温
    度範囲で焼成することによって作られることを特徴とす
    る請求項7の光刺戟性リン光体。
  9. 【請求項9】 前記リン光体が、スペクトルの最高が6
    0nmより短い波長である光刺戟性スペクトルで特性を
    有するが、前記スペクトルが500nmでよりも600
    nmで大なる光刺戟性を示すことを特徴とする請求項1
    〜8の何れか1項の光刺戟性リン光体。
  10. 【請求項10】 有機結合剤中に分散した光刺戟性リン
    光体を結合剤層中に含有する放射線像貯蔵パネルにおい
    て、前記リン光体が請求項1〜9の何れか1項の範囲内
    にあることを特徴とする放射線像貯蔵パネル。
  11. 【請求項11】 前記リン光体を300〜1500g/
    2 の範囲の被覆量で付与することを特徴とする請求項
    10の放射線像貯蔵パネル。
  12. 【請求項12】 (i)可視放射線刺戟性リン光体に、
    被写体を通過した又は被写体によって放射された透過放
    射線を吸収させ、前記透過性放射線のエネルギーを請求
    項1〜9の何れか1項の範囲内の前記リン光体中に貯蔵
    させる工程、 (ii)440nm〜550nmの波長範囲での可視放射線
    で前記リン光体を刺戟し、前記リン光体中に貯蔵された
    エネルギーを刺戟光とは波長範囲において異なる蛍光と
    して放出させる工程、 (iii) 前記蛍光を検出する工程を含むことを特徴とする
    放射線像記録及び再生方法。
  13. 【請求項13】 刺戟を周波数2倍化Nd−YAGレー
    ザーの532nm光で行うことを特徴とする請求項12
    の方法。
  14. 【請求項14】 刺戟をアルゴンイオンレーザーの51
    4.5nm光で行うことを特徴とする請求項12の方
    法。
  15. 【請求項15】 刺戟をアルゴンイオンレーザーの48
    8nm光で行うことを特徴とする請求項12の方法。
  16. 【請求項16】 刺戟をHe−Cdレーザーの442n
    m光で行うことを特徴とする請求項12の方法。
  17. 【請求項17】 光刺戟によって放射される光の検出
    を、デイジタル化される電気信号を生ぜしめる光電管で
    行うことを特徴とする請求項12〜16の何れか1項の
    方法。
  18. 【請求項18】 光刺戟により放射される光の検出前
    に、刺戟性光をフィルター手段によって実質的にブロッ
    クすることを特徴とする請求項12〜17の何れか1項
    の方法。
  19. 【請求項19】 前記フィルター手段がホログラフ帯拒
    絶フィルター又はラマンホログラフ縁フィルターを含む
    ことを特徴とする請求項18の方法。
  20. 【請求項20】 光刺戟により得られる光に相当する電
    気信号のアナログ−デイジタル変換から得られるデイジ
    タル信号を、陰極線管上に表示するか又は書き込みレー
    ザービームを変調するために使用することを特徴とする
    請求項17の方法。
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