JPH05222038A - 新規な5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチルチオイミダゾ[4,5−bピリジンの製造方法並びにその製造中間体及びその製造方法 - Google Patents
新規な5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチルチオイミダゾ[4,5−bピリジンの製造方法並びにその製造中間体及びその製造方法Info
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- JPH05222038A JPH05222038A JP2500292A JP2500292A JPH05222038A JP H05222038 A JPH05222038 A JP H05222038A JP 2500292 A JP2500292 A JP 2500292A JP 2500292 A JP2500292 A JP 2500292A JP H05222038 A JPH05222038 A JP H05222038A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式
【化1】
で示される5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−
3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジンの新規な製造方法並びにそ
の製造中間体及びそれらの製造方法である。 【効果】 本発明の製造方法によれば、抗潰瘍活性のあ
る化合物の中間体として有用な化1で示した化合物を高
価な2−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−3,5−ジ
メチルピリジンを経由する従来の方法によらず、高純度
且つ高収率で提供することができる。
3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジンの新規な製造方法並びにそ
の製造中間体及びそれらの製造方法である。 【効果】 本発明の製造方法によれば、抗潰瘍活性のあ
る化合物の中間体として有用な化1で示した化合物を高
価な2−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−3,5−ジ
メチルピリジンを経由する従来の方法によらず、高純度
且つ高収率で提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な5−メトキシ−
2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリ
ジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
の製造方法並びにその製造中間体及びそれらの製造法に
関する。
2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリ
ジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
の製造方法並びにその製造中間体及びそれらの製造法に
関する。
【0002】5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−
3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジンは式
3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジンは式
【0003】
【化14】
【0004】で示される、特開昭63−146882号
公報記載の抗潰瘍活性のある化合物5−メトキシ−2−
[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]スルフィニル]イミダゾ[4,5−b]ピ
リジンの製造中間体として有用である。
公報記載の抗潰瘍活性のある化合物5−メトキシ−2−
[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]スルフィニル]イミダゾ[4,5−b]ピ
リジンの製造中間体として有用である。
【0005】
【従来の技術】式[A]で示される化合物は式
【0006】
【化15】
【0007】で示される5−メトキシ−2−[[(4−
メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]
チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジンを酸化して製造
される。式[B]で示される化合物は式
メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]
チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジンを酸化して製造
される。式[B]で示される化合物は式
【0008】
【化16】
【0009】で示される2−メルカプト−5−メトキシ
イミダゾ[4,5−b]ピリジンと一般式
イミダゾ[4,5−b]ピリジンと一般式
【0010】
【化17】
【0011】(式中、Xはハロゲン原子を表わす。)で
示される化合物とを縮合して製造される。一般式[D]
で示される化合物は、式
示される化合物とを縮合して製造される。一般式[D]
で示される化合物は、式
【0012】
【化18】
【0013】で示される2−ヒドロキシメチル−4−メ
トキシ−3,5−ジメチルピリジンから製造される。
トキシ−3,5−ジメチルピリジンから製造される。
【0014】式[E]で示される化合物の製造方法は特
公昭63−53987号公報に記載されており、更に、
前記公報の方法よりも高収率且つ高純度で化合物[E]
を製造することが可能な特開平3−215472号公報
の方法が知られている。
公昭63−53987号公報に記載されており、更に、
前記公報の方法よりも高収率且つ高純度で化合物[E]
を製造することが可能な特開平3−215472号公報
の方法が知られている。
【0015】
【発明が解決しようとする問題点】化合物[E]は特公
昭63−53987号公報、更に、特開平3−2154
72号公報の方法によって製造しても化合物[A]の一
方の原料化合物[C]より高価であり、化合物[A]の
製造コストを下げるために化合物[E]を経ない製造法
が望まれていた。
昭63−53987号公報、更に、特開平3−2154
72号公報の方法によって製造しても化合物[A]の一
方の原料化合物[C]より高価であり、化合物[A]の
製造コストを下げるために化合物[E]を経ない製造法
が望まれていた。
【0016】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検
討した結果、下記の4通りの方法(A法、B法、C法及
びD法と仮称する)により化合物[B]が、高純度且つ
高収率で得られることを見出し本発明を完成した。
討した結果、下記の4通りの方法(A法、B法、C法及
びD法と仮称する)により化合物[B]が、高純度且つ
高収率で得られることを見出し本発明を完成した。
【0017】
【化19】
【0018】(A法)4−クロロ−2−クロロメチル−
3、5−ジメチルピリジン N−オキシド[I]と2−
メルカプト−5−メトキシイミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン[C]とを縮合し、4−クロロ−2−[[(5−メ
トキシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チ
オ]メチル]−3,5−ジメチルピリジン N−オキシ
ド[II]を製造する。反応割合は等モル量でよい。溶
媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノール、クロ
ロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げら
れ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃から溶媒
の沸点の範囲であり、30〜50℃が好ましい。
3、5−ジメチルピリジン N−オキシド[I]と2−
メルカプト−5−メトキシイミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン[C]とを縮合し、4−クロロ−2−[[(5−メ
トキシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チ
オ]メチル]−3,5−ジメチルピリジン N−オキシ
ド[II]を製造する。反応割合は等モル量でよい。溶
媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノール、クロ
ロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げら
れ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃から溶媒
の沸点の範囲であり、30〜50℃が好ましい。
【0019】化合物[II]を有機溶媒存在下、ナトリ
ウムメトキシドと反応させて4−メトキシ−2−
[[(5−メトキシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジニル)チオ]メチル]−3,5−ジメチルピリジン
N−オキシド[III]を製造する。反応割合は化合物
[II]に対しナトリウムメトキシドが2.0〜10.
0倍モル量の範囲である。溶媒としてメタノール、トル
エン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド及び此等の混合液等が挙げられ、反応温度は20
〜150℃である。
ウムメトキシドと反応させて4−メトキシ−2−
[[(5−メトキシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジニル)チオ]メチル]−3,5−ジメチルピリジン
N−オキシド[III]を製造する。反応割合は化合物
[II]に対しナトリウムメトキシドが2.0〜10.
0倍モル量の範囲である。溶媒としてメタノール、トル
エン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド及び此等の混合液等が挙げられ、反応温度は20
〜150℃である。
【0020】化合物[III]を有機溶媒存在下、三塩
化リン又は五塩化リンと反応させて5−メトキシ−2−
[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
[B]を製造する。反応割合は化合物[III]に対し
反応試薬が2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶
媒としては塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、酢
酸エチル等が挙げられ、反応温度は10℃から溶媒の沸
点の範囲であり、室温が好ましい。
化リン又は五塩化リンと反応させて5−メトキシ−2−
[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
[B]を製造する。反応割合は化合物[III]に対し
反応試薬が2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶
媒としては塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、酢
酸エチル等が挙げられ、反応温度は10℃から溶媒の沸
点の範囲であり、室温が好ましい。
【0021】
【化20】
【0022】(B法)2−クロロメチル−3,5−ジメ
チル−4−ニトロピリジン N−オキシド[VI]と化
合物[C]とを有機溶媒存在下反応し、2−[[(5−
メトキシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チ
オ]メチル]−3,5−ジメチル−4−ニトロピリジン
N−オキシド[X]を製造する。反応割合は等モル量
である。溶媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノ
ール、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等
が挙げられ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃
から溶媒の沸点の範囲であり、30〜50℃が好まし
い。 化合物[X]を有機溶媒存在下、ナトリウムメト
キシドと反応させて4−メトキシ−2−[[(5−メト
キシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チオ]
メチル]−3,5−ジメチルピリジン N−オキシド
[III]を製造する。反応割合は化合物[X]に対し
ナトリウムメトキシドが2.0〜10.0倍モル量の範
囲である。溶媒としてメタノールが好ましく、反応温度
は20〜150℃である。化合物[III]をA法と同
様に処理して化合物[B]を製造する。
チル−4−ニトロピリジン N−オキシド[VI]と化
合物[C]とを有機溶媒存在下反応し、2−[[(5−
メトキシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チ
オ]メチル]−3,5−ジメチル−4−ニトロピリジン
N−オキシド[X]を製造する。反応割合は等モル量
である。溶媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノ
ール、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等
が挙げられ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃
から溶媒の沸点の範囲であり、30〜50℃が好まし
い。 化合物[X]を有機溶媒存在下、ナトリウムメト
キシドと反応させて4−メトキシ−2−[[(5−メト
キシ−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チオ]
メチル]−3,5−ジメチルピリジン N−オキシド
[III]を製造する。反応割合は化合物[X]に対し
ナトリウムメトキシドが2.0〜10.0倍モル量の範
囲である。溶媒としてメタノールが好ましく、反応温度
は20〜150℃である。化合物[III]をA法と同
様に処理して化合物[B]を製造する。
【0023】この方法の原料化合物[VI]は以下に記
述する2通りの方法で製造する。
述する2通りの方法で製造する。
【0024】1) 特願平3−268092に記載され
た方法で製造した2−ヒドロキシメチル−3,5−ジメ
チル−4−ニトロピリジン[IV]を有機溶媒存在下、
塩化チオニルと反応させて2−クロロメチル−3,5−
ジメチル−4−ニトロピリジン[V]を製造する。化合
物[IV]に対する塩化チオニルの割合は1.0〜3.
5倍モル量の範囲である。溶媒は塩化メチレンが好まし
く、反応温度は5〜50℃の範囲であり、室温が好まし
い。
た方法で製造した2−ヒドロキシメチル−3,5−ジメ
チル−4−ニトロピリジン[IV]を有機溶媒存在下、
塩化チオニルと反応させて2−クロロメチル−3,5−
ジメチル−4−ニトロピリジン[V]を製造する。化合
物[IV]に対する塩化チオニルの割合は1.0〜3.
5倍モル量の範囲である。溶媒は塩化メチレンが好まし
く、反応温度は5〜50℃の範囲であり、室温が好まし
い。
【0025】化合物[V]を有機溶媒存在下、メタクロ
ロ過安息香酸で酸化して2−クロロメチル−3,5−ジ
メチル−4−ニトロピリジン N−オキシド[VI]を
製造する。反応割合は化合物[V]に対しメタクロロ過
安息香酸が1.0〜1.5倍モル量の範囲である。溶媒
は塩化メチレンが好ましく、反応温度は室温が好まし
い。
ロ過安息香酸で酸化して2−クロロメチル−3,5−ジ
メチル−4−ニトロピリジン N−オキシド[VI]を
製造する。反応割合は化合物[V]に対しメタクロロ過
安息香酸が1.0〜1.5倍モル量の範囲である。溶媒
は塩化メチレンが好ましく、反応温度は室温が好まし
い。
【0026】2) 2,3,5−トリメチルピリジン
[VII]を有機溶媒存在下、トリクロロイソシアヌル
酸と反応させて2−クロロメチル−3,5−ジメチルピ
リジン[VIII]を製造する。有機溶媒としては塩化
メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン等が好ま
しい。反応割合は化合物[VII]に対しトリクロロイ
ソシアヌル酸が0.4〜3.0倍モル量の範囲である。
反応温度は20℃から溶媒の沸点である。
[VII]を有機溶媒存在下、トリクロロイソシアヌル
酸と反応させて2−クロロメチル−3,5−ジメチルピ
リジン[VIII]を製造する。有機溶媒としては塩化
メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン等が好ま
しい。反応割合は化合物[VII]に対しトリクロロイ
ソシアヌル酸が0.4〜3.0倍モル量の範囲である。
反応温度は20℃から溶媒の沸点である。
【0027】化合物[VIII]を有機溶媒中、過酸化
水素水で酸化して2−クロロメチル−3,5−ジメチル
ピリジン N−オキシド[IX]を製造する。反応割合
は化合物[VIII]に対し、過酸化水素水が1.0〜
2.5倍モル量の範囲である。 反応温度は20〜90
℃の範囲である。
水素水で酸化して2−クロロメチル−3,5−ジメチル
ピリジン N−オキシド[IX]を製造する。反応割合
は化合物[VIII]に対し、過酸化水素水が1.0〜
2.5倍モル量の範囲である。 反応温度は20〜90
℃の範囲である。
【0028】化合物[IX]を濃硫酸中で硝酸にてニト
ロ化して化合物[VI]を製造する。化合物[IX]に
対する硝酸の割合は2〜6倍モル量である。反応温度は
50〜80℃の範囲である。
ロ化して化合物[VI]を製造する。化合物[IX]に
対する硝酸の割合は2〜6倍モル量である。反応温度は
50〜80℃の範囲である。
【0029】
【化21】
【0030】(C法)特願平3−268092に記載さ
れた方法で製造した4−クロロ−2−クロロメチル−
3,5−ジメチルピリジン[XI]と化合物[C]を縮
合して2−[[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−
ピリジル)メチル]チオ]−5−メトキシイミダゾ
[4,5−b]ピリジン[XII]を製造する。化合物
[XI]と化合物[C]の反応割合は等モル量である。
溶媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノール、ク
ロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等があげら
れ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃から溶媒
の沸点の範囲で、30〜50℃が好ましい。
れた方法で製造した4−クロロ−2−クロロメチル−
3,5−ジメチルピリジン[XI]と化合物[C]を縮
合して2−[[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−
ピリジル)メチル]チオ]−5−メトキシイミダゾ
[4,5−b]ピリジン[XII]を製造する。化合物
[XI]と化合物[C]の反応割合は等モル量である。
溶媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノール、ク
ロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等があげら
れ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃から溶媒
の沸点の範囲で、30〜50℃が好ましい。
【0031】化合物[XII]を有機溶媒存在下、ナト
リウムメトキシドと反応させて化合物[B]を製造す
る。反応割合は化合物[XII]に対しナトリウムメト
キシドが2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶媒
としてメタノール、トルエン、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド及びこれらの混合液等が
挙げられる。反応温度は20〜150℃の範囲である。
リウムメトキシドと反応させて化合物[B]を製造す
る。反応割合は化合物[XII]に対しナトリウムメト
キシドが2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶媒
としてメタノール、トルエン、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド及びこれらの混合液等が
挙げられる。反応温度は20〜150℃の範囲である。
【0032】この方法の製造中間体[XII]はA法の
製造中間体[II]を有機溶媒存在下、三塩化リンまた
は五塩化リンと反応させることによっても製造すること
ができる。反応割合は化合物[II]に対し、反応試薬
が2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶媒として
塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル等
があげられる。反応温度は10℃から溶媒の沸点の範囲
であり、室温が好ましい。
製造中間体[II]を有機溶媒存在下、三塩化リンまた
は五塩化リンと反応させることによっても製造すること
ができる。反応割合は化合物[II]に対し、反応試薬
が2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶媒として
塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル等
があげられる。反応温度は10℃から溶媒の沸点の範囲
であり、室温が好ましい。
【0033】
【化22】
【0034】(D法)B法の製造中間体でもある2−ク
ロロメチル−3,5−ジメチル−4−ニトロピリジン
[V]と化合物[C]を有機溶媒存在下反応し、5−メ
トキシ−2−[[(3,5−ジメチル−4−ニトロ−2
−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピ
リジン[XIII]を製造する。反応割合は等モル量で
ある。溶媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノー
ル、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等が
あげられ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃か
ら溶媒の沸点の範囲であり、30〜50℃が好ましい。
ロロメチル−3,5−ジメチル−4−ニトロピリジン
[V]と化合物[C]を有機溶媒存在下反応し、5−メ
トキシ−2−[[(3,5−ジメチル−4−ニトロ−2
−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピ
リジン[XIII]を製造する。反応割合は等モル量で
ある。溶媒はメタノ−ル、エタノール、イソプロパノー
ル、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等が
あげられ、エタノールが好ましい。反応温度は10℃か
ら溶媒の沸点の範囲であり、30〜50℃が好ましい。
【0035】化合物[XIII]を有機溶媒存在下、ナ
トリウムメトキシドと反応させて化合物[B]を製造す
る。反応割合は化合物[XIII]に対しナトリウムメ
トキシドが2.0〜10.0倍モル量の範囲である。反
応溶媒としてトルエンが好ましく、反応温度は20〜1
50℃である。
トリウムメトキシドと反応させて化合物[B]を製造す
る。反応割合は化合物[XIII]に対しナトリウムメ
トキシドが2.0〜10.0倍モル量の範囲である。反
応溶媒としてトルエンが好ましく、反応温度は20〜1
50℃である。
【0036】この方法の製造中間体[XIII]は、B
法の製造中間体[X]を有機溶媒存在下、三塩化リン又
は五塩化リンと反応させることによっても製造すること
ができる。反応割合は化合物[X]に対し反応試薬が
2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶媒として塩
化メチレン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル等が
挙げられる。反応温度は10℃から溶媒の沸点の範囲で
あり、室温が好ましい。
法の製造中間体[X]を有機溶媒存在下、三塩化リン又
は五塩化リンと反応させることによっても製造すること
ができる。反応割合は化合物[X]に対し反応試薬が
2.0〜10.0倍モル量の範囲である。溶媒として塩
化メチレン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル等が
挙げられる。反応温度は10℃から溶媒の沸点の範囲で
あり、室温が好ましい。
【0037】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、抗潰瘍活性の
ある化合物の製造中間体として有用な5−メトキシ−2
−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
を、高価な2−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−3,
5−ジメチルピリジンを経由する従来の方法によらず
に、高純度且つ高収率で提供することが出来る。
ある化合物の製造中間体として有用な5−メトキシ−2
−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
を、高価な2−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−3,
5−ジメチルピリジンを経由する従来の方法によらず
に、高純度且つ高収率で提供することが出来る。
【0038】以下実施例により本発明を説明する。
【0039】
【実施例1】化合物[II] 4−クロロ−2−クロロメチル−3,5−ジメチルピリ
ジン N−オキシド[I]1.0gと2−メルカプト−
5−メトキシイミダゾ[4,5−b]ピリジン[C]8
80mgを15mlのエタノールに溶解し、35℃で
2.5時間撹拌した。炭酸ナトリウム 290mgを水
2mlに溶解し、反応液に加え、減圧濃縮し、クロロホ
ルム抽出した。クロロホルム層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムで分離精製し、融点199℃の白色固体[II]を
1.4g(82%)得た。構造は核磁気共鳴スペクトル
で確認した。
ジン N−オキシド[I]1.0gと2−メルカプト−
5−メトキシイミダゾ[4,5−b]ピリジン[C]8
80mgを15mlのエタノールに溶解し、35℃で
2.5時間撹拌した。炭酸ナトリウム 290mgを水
2mlに溶解し、反応液に加え、減圧濃縮し、クロロホ
ルム抽出した。クロロホルム層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムで分離精製し、融点199℃の白色固体[II]を
1.4g(82%)得た。構造は核磁気共鳴スペクトル
で確認した。
【0040】赤外吸収スペクトル(KBr):158
4,1377,1309cm-1 元素分析値(C15H15ClN4O2Sとして) 理論値(%) C:51.35 H:4.31 N:1
5.97 実測値(%) C:51.31 H:4.44 N:1
5.77
4,1377,1309cm-1 元素分析値(C15H15ClN4O2Sとして) 理論値(%) C:51.35 H:4.31 N:1
5.97 実測値(%) C:51.31 H:4.44 N:1
5.77
【0041】
【実施例2】化合物[III] 化合物[II]400mg、28%ナトリウムメトキシ
ド−メタノール溶液1.4mlをトルエンに溶解し、4
時間加熱還流した。減圧濃縮後クロロホルムに溶解し、
クロロホルム溶液を水洗した。クロロホルム層を濃縮
し、シリカゲルカラムで分離精製し、白色ガラス状の
[III]を280mg(71%)得た。
ド−メタノール溶液1.4mlをトルエンに溶解し、4
時間加熱還流した。減圧濃縮後クロロホルムに溶解し、
クロロホルム溶液を水洗した。クロロホルム層を濃縮
し、シリカゲルカラムで分離精製し、白色ガラス状の
[III]を280mg(71%)得た。
【0042】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.26(3H,s),2.40(3H,s),3.7
8(3H,s),3.97(3H,s),4.71(2
H,s),6.56(1H,d,J=9Hz),7.7
(1H,d,J=9Hz),8.17(1H,s),1
4.0(1H,br.s) 赤外吸収スペクトル (KBr):1457,140
0,1377cm-1 元素分析値(C16H18N4O3Sとして) 理論値(%) C:55.48 H:5.24 N:1
6.17 実測値(%) C:55.51 H:5.30 N:1
6.27
2.26(3H,s),2.40(3H,s),3.7
8(3H,s),3.97(3H,s),4.71(2
H,s),6.56(1H,d,J=9Hz),7.7
(1H,d,J=9Hz),8.17(1H,s),1
4.0(1H,br.s) 赤外吸収スペクトル (KBr):1457,140
0,1377cm-1 元素分析値(C16H18N4O3Sとして) 理論値(%) C:55.48 H:5.24 N:1
6.17 実測値(%) C:55.51 H:5.30 N:1
6.27
【0043】
【実施例3】化合物[B] 化合物[III]200mgを塩化メチレン10mlに
溶解し、三塩化リン250mgを加えて室温で3時間撹
拌した。反応液を氷水に投入し、中和後、クロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を減圧濃縮し、白色結晶の
[B]を181mg(95%)得た。この化合物は特開
昭63−146882号公報記載の化合物[B]と融
点、核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルが一
致した。
溶解し、三塩化リン250mgを加えて室温で3時間撹
拌した。反応液を氷水に投入し、中和後、クロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を減圧濃縮し、白色結晶の
[B]を181mg(95%)得た。この化合物は特開
昭63−146882号公報記載の化合物[B]と融
点、核磁気共鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルが一
致した。
【0044】
【実施例4】化合物[X] 2−クロロメチル−3,5−ジメチル−4−ニトロピリ
ジン N−オキシド[VI]1.5gと化合物[C]
1.25gを25mlのエタノールに溶解し、35℃で
2時間撹拌した。炭酸ナトリウム 430mgを水3m
lに溶解し、反応液に加え、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムにて分離精製し、黄色固体[X]を2.3
g(92%)得た。
ジン N−オキシド[VI]1.5gと化合物[C]
1.25gを25mlのエタノールに溶解し、35℃で
2時間撹拌した。炭酸ナトリウム 430mgを水3m
lに溶解し、反応液に加え、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムにて分離精製し、黄色固体[X]を2.3
g(92%)得た。
【0045】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.29(3H,s),2.47(3H,s),3.9
6(2H,s),4.00(1H,s),4.76
(1.34H,s),4.81(0.66H,s),
6.61(1H,d,J=9Hz),7.61(0.3
H,d,J=9Hz),7.76(0.7H,d,J=
9Hz),8.22(0.3H,s),8.29(0.
7H,s),11.71(0.7H,s),11.94
(0.3H,s)(0.3個と0.7個に分裂したプロ
トンピークはイミダゾピリジン環プロトンの互変異性に
由来すると考えられる) 赤外吸収スペクトル(KBr):1732,1589,
1377,1225cm-1 元素分析値(C15H15N5O4Sとして) 理論値(%) C:49.85 H:4.18 N:1
9.38 実測値(%) C:49.66 H:4.30 N:1
9.27
2.29(3H,s),2.47(3H,s),3.9
6(2H,s),4.00(1H,s),4.76
(1.34H,s),4.81(0.66H,s),
6.61(1H,d,J=9Hz),7.61(0.3
H,d,J=9Hz),7.76(0.7H,d,J=
9Hz),8.22(0.3H,s),8.29(0.
7H,s),11.71(0.7H,s),11.94
(0.3H,s)(0.3個と0.7個に分裂したプロ
トンピークはイミダゾピリジン環プロトンの互変異性に
由来すると考えられる) 赤外吸収スペクトル(KBr):1732,1589,
1377,1225cm-1 元素分析値(C15H15N5O4Sとして) 理論値(%) C:49.85 H:4.18 N:1
9.38 実測値(%) C:49.66 H:4.30 N:1
9.27
【0046】
【実施例5】化合物[III] 化合物[X]1.4g、28%ナトリウムメトキシド−
メタノール溶液 3mlをメタノール35mlに溶解
し、5時間加熱還流した。冷却後、反応液を中和し、減
圧濃縮した。水10mlを加え、クロロホルムにて抽出
し、クロロホルム層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
にて分離精製して、微黄色固体[III]を1.1g
(82%)得た。このものの、赤外吸収スペクトル及び
核磁気共鳴スペクトルは実施例2に記載の値と一致し
た。更に、ここで得られた化合物[III]を実施例3
と同様に処理して、化合物[B]を970mg(92
%)得た。
メタノール溶液 3mlをメタノール35mlに溶解
し、5時間加熱還流した。冷却後、反応液を中和し、減
圧濃縮した。水10mlを加え、クロロホルムにて抽出
し、クロロホルム層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
にて分離精製して、微黄色固体[III]を1.1g
(82%)得た。このものの、赤外吸収スペクトル及び
核磁気共鳴スペクトルは実施例2に記載の値と一致し
た。更に、ここで得られた化合物[III]を実施例3
と同様に処理して、化合物[B]を970mg(92
%)得た。
【0047】
【実施例6】化合物[V] 2−ヒドロキシメチル−3,5−ジメチル−4−ニトロ
ピリジン[IV]2.0gをクロロホルム40mlに溶
解し、塩化チオニル1.2mlを加え3時間撹拌した。
氷水で洗浄後濃縮し、シリカゲルカラムにて分離精製
し、微黄色固体[V]を2.0g(91%)得た。
ピリジン[IV]2.0gをクロロホルム40mlに溶
解し、塩化チオニル1.2mlを加え3時間撹拌した。
氷水で洗浄後濃縮し、シリカゲルカラムにて分離精製
し、微黄色固体[V]を2.0g(91%)得た。
【0048】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.30(3H,s),2.37(3H,s),4.7
3(2H,s),8.43(1H,s) 元素分析値(C8H9ClN2O2として) 理論値(%)C:47.90 H:4.52 N:1
3.96 実測値(%)C:47.98 H:4.49 N:1
4.01
2.30(3H,s),2.37(3H,s),4.7
3(2H,s),8.43(1H,s) 元素分析値(C8H9ClN2O2として) 理論値(%)C:47.90 H:4.52 N:1
3.96 実測値(%)C:47.98 H:4.49 N:1
4.01
【0049】
【実施例7】化合物[VI] 化合物[V]2.0gを塩化メチレン50mlに溶解
し、メタクロロ過安息香酸2.5gを加え、室温で5時
間撹拌した。反応液を1規定の水酸化ナトリウム水溶液
で洗浄し、濃縮後、融点93℃の結晶[VI]を2.1
g(97%)得た。
し、メタクロロ過安息香酸2.5gを加え、室温で5時
間撹拌した。反応液を1規定の水酸化ナトリウム水溶液
で洗浄し、濃縮後、融点93℃の結晶[VI]を2.1
g(97%)得た。
【0050】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.29(3H,s),2.40(3H,s),4.9
0(2H,s),8.11(1H,s) 元素分析値(C8H9ClN2O3として) 理論値(%)C:44.36 H:4.19 N:1
2.93 実測値(%)C:44.55 H:4.19 N:1
2.91
2.29(3H,s),2.40(3H,s),4.9
0(2H,s),8.11(1H,s) 元素分析値(C8H9ClN2O3として) 理論値(%)C:44.36 H:4.19 N:1
2.93 実測値(%)C:44.55 H:4.19 N:1
2.91
【0051】
【実施例8】化合物[VIII] 2,3,5−トリメチルピリジン[VII]2.0gを
クロロホルム100mlに溶解し、トリクロロイソイア
ヌル酸2.9gを加えて、室温で2日間撹拌した。反応
液を氷水に投入し、水洗後クロロホルム層を濃縮し、シ
リカゲルカラムにて分離精製し、油状の化合物[VII
I]を2.1g(82%)得た。
クロロホルム100mlに溶解し、トリクロロイソイア
ヌル酸2.9gを加えて、室温で2日間撹拌した。反応
液を氷水に投入し、水洗後クロロホルム層を濃縮し、シ
リカゲルカラムにて分離精製し、油状の化合物[VII
I]を2.1g(82%)得た。
【0052】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.30(3H,s),2.40(3H,s),4.6
9(2H,s)7.32(1H,s),8.23(1
H,s)
2.30(3H,s),2.40(3H,s),4.6
9(2H,s)7.32(1H,s),8.23(1
H,s)
【0053】
【実施例9】化合物[IX] 化合物[VIII]1.0gを酢酸5mlに溶解し、3
0%過酸化水素水1.0gを加えて、70℃で4時間撹
拌した。反応液を1規定の水酸化ナトリウム水溶液で中
和し、クロロホルム50mlで抽出し、濃縮後、融点1
33℃の白色結晶[IX]を1.0g(91%)得た。
0%過酸化水素水1.0gを加えて、70℃で4時間撹
拌した。反応液を1規定の水酸化ナトリウム水溶液で中
和し、クロロホルム50mlで抽出し、濃縮後、融点1
33℃の白色結晶[IX]を1.0g(91%)得た。
【0054】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.26(3H,s),2.42(3H,s),4.9
2(2H,s)6.92(1H,s),8.03(1
H,s)元素分析値(C8H10ClNOとして) 理論値(%)C:55.99 H:5.87 N:8.
16 実測値(%)C:56.02 H:5.80 N:8.
20
2.26(3H,s),2.42(3H,s),4.9
2(2H,s)6.92(1H,s),8.03(1
H,s)元素分析値(C8H10ClNOとして) 理論値(%)C:55.99 H:5.87 N:8.
16 実測値(%)C:56.02 H:5.80 N:8.
20
【0055】
【実施例10】化合物[VI] 化合物[IX]1.0gと濃硫酸1.0mlの混合液に
0〜7℃で硝酸(d=1.42)1.5mlと濃硫酸
1.4mlとの混合液を加え、この混合液を74〜79
℃で4時間撹拌した。反応混合液を氷水10ml中に注
ぎ、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和したのち、クロロ
ホルムで抽出し、クロロホルム層を水で洗浄後、濃縮
し、シリカゲルカラムにて精製して白色結晶[VI]を
1.1g(87%)得た。ここで得られた[VI]の融
点及び核磁気共鳴スペクトルの値は実施例7記載の値と
一致した。
0〜7℃で硝酸(d=1.42)1.5mlと濃硫酸
1.4mlとの混合液を加え、この混合液を74〜79
℃で4時間撹拌した。反応混合液を氷水10ml中に注
ぎ、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和したのち、クロロ
ホルムで抽出し、クロロホルム層を水で洗浄後、濃縮
し、シリカゲルカラムにて精製して白色結晶[VI]を
1.1g(87%)得た。ここで得られた[VI]の融
点及び核磁気共鳴スペクトルの値は実施例7記載の値と
一致した。
【0056】
【実施例11】化合物[XII] 4−クロロ−2−クロロメチル−3,5−ジメチルピリ
ジン[XI]2.0gと化合物[C]1.9gを30m
lのエタノールに溶解し、35℃で2時間撹拌した。炭
酸ナトリウム 580mgを水15mlに溶解し、反応
液に加え、減圧濃縮した。析出した結晶を濾別し、融点
187℃の白色結晶[XII]を3.1g(88%)得
た。
ジン[XI]2.0gと化合物[C]1.9gを30m
lのエタノールに溶解し、35℃で2時間撹拌した。炭
酸ナトリウム 580mgを水15mlに溶解し、反応
液に加え、減圧濃縮した。析出した結晶を濾別し、融点
187℃の白色結晶[XII]を3.1g(88%)得
た。
【0057】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ:
2.39(3H,s),2.48(3H,s),3.9
9(3H,s),4.44(2H,s),6.61(1
H,d,J=9Hz),7.78(1H,d,J=9H
z),8.37(1H,s),12.37(1H,s) 赤外吸収スペクトル(KBr):1608,1594,
1330,1222cm-1 元素分析値(C15H15ClN4OSとして) 理論値(%)C:53.81 H:4.52 N:1
6.73 実測値(%)C:53.76 H:4.58 N:1
6.58
2.39(3H,s),2.48(3H,s),3.9
9(3H,s),4.44(2H,s),6.61(1
H,d,J=9Hz),7.78(1H,d,J=9H
z),8.37(1H,s),12.37(1H,s) 赤外吸収スペクトル(KBr):1608,1594,
1330,1222cm-1 元素分析値(C15H15ClN4OSとして) 理論値(%)C:53.81 H:4.52 N:1
6.73 実測値(%)C:53.76 H:4.58 N:1
6.58
【0058】
【実施例12】化合物[B] 化合物[XII]200mg、28%ナトリウムメトキ
シド−メタノール溶液700mgをトルエン5mlとヘ
キサメチルリン酸トリアミド1mlとの混合液に溶解
し、5時間加熱還流した。冷却後、反応液を水洗し、水
層より析出した結晶を濾取し、水洗して、白色結晶
[B]を160mg(81%)得た。
シド−メタノール溶液700mgをトルエン5mlとヘ
キサメチルリン酸トリアミド1mlとの混合液に溶解
し、5時間加熱還流した。冷却後、反応液を水洗し、水
層より析出した結晶を濾取し、水洗して、白色結晶
[B]を160mg(81%)得た。
【0059】
【実施例13】化合物[XII] 化合物[II]200mgを塩化メチレン10mlに溶
解し、三塩化リン250mgを加えて室温で3時間撹拌
した。反応液を氷水に投入し、中和後、クロロホルムで
抽出した。クロロホルム層を減圧濃縮し、白色結晶[X
II]を190mg(100%)得た。このものの、赤
外吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルは実施例1
1に記載の値と一致した。
解し、三塩化リン250mgを加えて室温で3時間撹拌
した。反応液を氷水に投入し、中和後、クロロホルムで
抽出した。クロロホルム層を減圧濃縮し、白色結晶[X
II]を190mg(100%)得た。このものの、赤
外吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルは実施例1
1に記載の値と一致した。
【0060】
【実施例14】化合物[XIII] 2−クロロメチル−3,5−ジメチル−4−ニトロピリ
ジン[V]1.0gと化合物[C]900mgを15m
lのエタノールに溶解し、30〜50℃で2時間撹拌し
た。炭酸ナトリウム 290mgを水15mlに溶解
し、反応液に加え、減圧濃縮した。析出した結晶を濾別
し、融点164℃の 白色結晶[XIII]を1.6g
(93%)得た。
ジン[V]1.0gと化合物[C]900mgを15m
lのエタノールに溶解し、30〜50℃で2時間撹拌し
た。炭酸ナトリウム 290mgを水15mlに溶解
し、反応液に加え、減圧濃縮した。析出した結晶を濾別
し、融点164℃の 白色結晶[XIII]を1.6g
(93%)得た。
【0061】核磁気共鳴スペクトル(CF3COOD
in CDCl3)δ:2.44(3H,s),2.4
8(3H,s),4.11(3H,s),4.81(2
H,s),6.96(1H,d,J=9Hz),8.1
3(1H,d,J=9Hz),8.75(1H,s) 赤外吸収スペクトル(KBr):1592,1532,
1334,1232cm-1 元素分析値(C15H15N5O3Sとして) 理論値(%)C:52.16 H:4.38 N:2
0.28 実測値(%)C:52.31 H:4.39 N:2
0.34
in CDCl3)δ:2.44(3H,s),2.4
8(3H,s),4.11(3H,s),4.81(2
H,s),6.96(1H,d,J=9Hz),8.1
3(1H,d,J=9Hz),8.75(1H,s) 赤外吸収スペクトル(KBr):1592,1532,
1334,1232cm-1 元素分析値(C15H15N5O3Sとして) 理論値(%)C:52.16 H:4.38 N:2
0.28 実測値(%)C:52.31 H:4.39 N:2
0.34
【0062】
【実施例15】化合物[B] 化合物[XIII]200mg、28%ナトリウムメト
キシド−メタノール溶液700mgをトルエン5mlに
溶解し、80℃で5時間反応した。冷却後、反応液を中
和し、クロロホルム抽出後濃縮し、白色結晶[B]を1
60mg(84%)得た。
キシド−メタノール溶液700mgをトルエン5mlに
溶解し、80℃で5時間反応した。冷却後、反応液を中
和し、クロロホルム抽出後濃縮し、白色結晶[B]を1
60mg(84%)得た。
【0063】
【実施例16】化合物[XIII] 化合物[X]200mgを塩化メチレン15mlに溶解
し、三塩化リン250mgを加えて室温で3時間撹拌し
た。反応液を氷水に投入し、中和後、クロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を減圧濃縮し、白色結晶[XI
II]を190mg(99%)得た。このものの、赤外
吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルは実施例14
に記載の値と一致した。
し、三塩化リン250mgを加えて室温で3時間撹拌し
た。反応液を氷水に投入し、中和後、クロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を減圧濃縮し、白色結晶[XI
II]を190mg(99%)得た。このものの、赤外
吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルは実施例14
に記載の値と一致した。
Claims (15)
- 【請求項1】 式 【化1】 で示される4−クロロ−2−[[(5−メトキシ−2−
イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チオ]メチル]−
3,5−ジメチルピリジン N−オキシド。 - 【請求項2】 式 【化2】 で示される4−メトキシ−2−[[(5−メトキシ−2
−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル)チオ]メチル]
−3,5−ジメチルピリジン N−オキシド。 - 【請求項3】 式 【化3】 で示される2−[[(5−メトキシ−2−イミダゾ
[4,5−b]ピリジニル)チオ]メチル]−3,5−
ジメチル−4−ニトロピリジン N−オキシド。 - 【請求項4】 式 【化4】 で示される2−[[(4−クロロ−3,5−ジメチル−
2−ピリジル)メチル]チオ]−5−メトキシイミダゾ
[4,5−b]ピリジン。 - 【請求項5】 式 【化5】 で示される2−[[(3,5−ジメチル−4−ニトロ−
2−ピリジル)メチル]チオ]−5−メトキシイミダゾ
[4,5−b]ピリジン。 - 【請求項6】 式 【化6】 で示される2−クロロメチル−3,5−ジメチル−4−
ニトロピリジン N−オキシド。 - 【請求項7】 式 【化7】 で示される2−クロロメチル−3,5−ジメチル−4−
ニトロピリジン。 - 【請求項8】 式 【化8】 で示される2−クロロメチル−3,5−ジメチルピリジ
ン N−オキシド。 - 【請求項9】 式 【化9】 で示される4−クロロ−2−クロロメチル−3,5−ジ
メチル−ピリジン N−オキシドと式 【化10】 で示される2−メルカプト−5−メトキシイミダゾ
[4,5−b]ピリジンとを縮合して請求項1記載の化
合物を製造し、これにナトリウムメトキシドを反応させ
ることにより請求項2記載の化合物に変換し、更にこの
化合物を還元することを特徴とする式 【化11】 で示される5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−
3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジンの製造方法。 - 【請求項10】 式 【化12】 で示される2−ヒドロキシメチル−3,5−ジメチル−
4−ニトロピリジンに塩化チオニルを反応させて請求項
7記載の化合物とし、これを酸化して請求項6記載の化
合物とし、この化合物と2−メルカプト−5−メトキシ
イミダゾ[4,5−b]ピリジンとを縮合させて、請求
項3記載の化合物とし、次いで、この化合物にナトリウ
ムメトキシドを反応させることにより請求項2記載の化
合物に変換し、更にこの化合物を還元することを特徴と
する5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−
ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ
[4,5−b]ピリジンの製造方法。 - 【請求項11】 2,3,5−トリメチルピリジンにト
リクロロイソシアヌル酸を反応させて2−クロロメチル
−3,5−ジメチルピリジンとし、これを酸化して請求
項8記載の化合物とし、次いで、この化合物をニトロ化
することを特徴とする請求項6記載の化合物の製造方
法。 - 【請求項12】 式 【化13】 で示される4−クロロ−2−クロロメチル−3,5−ジ
メチルピリジンと2−メルカプト−5−メトキシイミダ
ゾ[4,5−b]ピリジンとを縮合させて、請求項4記
載の化合物とし、次いで、この化合物にナトリウムメト
キシドを反応させることを特徴とする、5−メトキシ−
2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリ
ジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジン
の製造方法。 - 【請求項13】 請求項7記載の化合物と2−メルカプ
ト−5−メトキシイミダゾ[4,5−b]ピリジンを縮
合させて、請求項5記載の化合物とし、次いで、この化
合物にナトリウムメトキシドを反応させることを特徴と
する、5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5
−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ
[4,5−b]ピリジンの製造方法。 - 【請求項14】 請求項1記載の化合物を還元すること
を特徴とする、請求項4記載の化合物の製造方法。 - 【請求項15】 請求項3記載の化合物を還元すること
を特徴とする、請求項5記載の化合物の製造方法。
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---|---|---|---|
JP02500292A JP3158599B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 新規な5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジンの製造方法並びにその製造中間体及びその製造方法 |
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JP02500292A JP3158599B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 新規な5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジンの製造方法並びにその製造中間体及びその製造方法 |
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JPH05222038A true JPH05222038A (ja) | 1993-08-31 |
JP3158599B2 JP3158599B2 (ja) | 2001-04-23 |
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JP02500292A Expired - Fee Related JP3158599B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 新規な5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ]イミダゾ[4,5−b]ピリジンの製造方法並びにその製造中間体及びその製造方法 |
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JP (1) | JP3158599B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999010326A1 (en) * | 1997-08-23 | 1999-03-04 | Seal Sands Chemicals Limited | Preparation of pyridine derivatives |
JP2007284372A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Eisai R & D Management Co Ltd | 4−アルコキシピリジン−1−オキシド誘導体の製造方法 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP02500292A patent/JP3158599B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO1999010326A1 (en) * | 1997-08-23 | 1999-03-04 | Seal Sands Chemicals Limited | Preparation of pyridine derivatives |
JP2007284372A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Eisai R & D Management Co Ltd | 4−アルコキシピリジン−1−オキシド誘導体の製造方法 |
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JP3158599B2 (ja) | 2001-04-23 |
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