JPH05221876A - 非刺痛性ワクチン組成物 - Google Patents
非刺痛性ワクチン組成物Info
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- JPH05221876A JPH05221876A JP4168190A JP16819092A JPH05221876A JP H05221876 A JPH05221876 A JP H05221876A JP 4168190 A JP4168190 A JP 4168190A JP 16819092 A JP16819092 A JP 16819092A JP H05221876 A JPH05221876 A JP H05221876A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接種時に刺痛の少ない生ワクチン組成物を提
供する。 【構成】 本発明のワクチン組成物は、ウイルスの安定
性を保つのに十分であるが接種時の刺痛を最少にする量
のリン酸塩、すなわち、pH約6.0〜7.0で約0.
005M〜0.075Mのリン酸塩を含む。
供する。 【構成】 本発明のワクチン組成物は、ウイルスの安定
性を保つのに十分であるが接種時の刺痛を最少にする量
のリン酸塩、すなわち、pH約6.0〜7.0で約0.
005M〜0.075Mのリン酸塩を含む。
Description
【0001】ワクチン投与に対する患者の許容性は病気
管理局による勧告に従えば備えるべき重要な要因であ
る。現在有効な弱毒性ウイルスワクチン組成物は刺痛を
ひき起こすことが報告されている。例えばはしか、おた
ふくかぜおよび風疹ウイルス含有M−M−R II (商
標)三種混合ワクチンは投与時に刺痛をひき起こすこと
が報告されている(PDR1990年、1402頁)。
この刺痛応答はワクチン安定剤pHがわずかに酸性であ
ることに起因している。決定的な実験を実施してリン酸
塩濃度を低くした組成物がウイルス安定性を保持しなが
ら刺激を減少させるという本発明が得られた。
管理局による勧告に従えば備えるべき重要な要因であ
る。現在有効な弱毒性ウイルスワクチン組成物は刺痛を
ひき起こすことが報告されている。例えばはしか、おた
ふくかぜおよび風疹ウイルス含有M−M−R II (商
標)三種混合ワクチンは投与時に刺痛をひき起こすこと
が報告されている(PDR1990年、1402頁)。
この刺痛応答はワクチン安定剤pHがわずかに酸性であ
ることに起因している。決定的な実験を実施してリン酸
塩濃度を低くした組成物がウイルス安定性を保持しなが
ら刺激を減少させるという本発明が得られた。
【0002】本発明の組成物の製造に有用な弱毒生ウイ
ルスおよびこれらのウイルスの調製方法は当業界で既知
である。例えば米国特許第3,555,149号はおた
ふくかぜウイルスおよびその調製方法を開示している。
エンダース(Enders)J.F.等(Proc.Soc.Exp.
Biol.Med.86、227(1954)ははしかウイ
ルスのエドモンストン株について報告しており、RA2
7/3株ウイスターのようなルベラ株は既知である。一
般に弱毒性のウイルスはビルレントウイルス単離株を継
代することによって調製することができ、この手法は当
業界でよく知られている。
ルスおよびこれらのウイルスの調製方法は当業界で既知
である。例えば米国特許第3,555,149号はおた
ふくかぜウイルスおよびその調製方法を開示している。
エンダース(Enders)J.F.等(Proc.Soc.Exp.
Biol.Med.86、227(1954)ははしかウイ
ルスのエドモンストン株について報告しており、RA2
7/3株ウイスターのようなルベラ株は既知である。一
般に弱毒性のウイルスはビルレントウイルス単離株を継
代することによって調製することができ、この手法は当
業界でよく知られている。
【0003】弱毒生ウイルスワクチン用の安定剤は当業
界で既知であり、低温貯蔵または凍結乾燥したワクチン
調製物の生存力を保持するために用いられる。既知の低
リン酸塩安定剤としてはSPGAがあり、0.218M
スクロース、0.0038Mリン酸一カリウム、0.0
072Mリン酸二カリウム、0.0049Mグルタミン
酸一ナトリウムおよび1%アルブミンを含有する。先行
技術の三種MMR製剤には約0.076Mリン酸緩衝液
が加えられている。低リン酸塩のウイルス安定剤は当業
界で既知であるが、現在の例えばはしか、おたふくかぜ
および風疹用三種組成物は約0.075Mまたはそれ以
上のリン酸塩を含有する。約0.075M以上のリン酸
塩レベルは組成物の投与時に刺痛覚を生じることは理解
されていなかった。一回に一成分づつ除去して臨床にお
ける被験者の反応とてらしあわせながらプラセボ組成物
を用い注意深く実験することにより刺痛性が減少する新
しい組成物を考え出した。完全なワクチンを試験して、
刺痛性が減少したワクチンを得ることができると同時に
ウイルス生存力も維持できることを発見した。
界で既知であり、低温貯蔵または凍結乾燥したワクチン
調製物の生存力を保持するために用いられる。既知の低
リン酸塩安定剤としてはSPGAがあり、0.218M
スクロース、0.0038Mリン酸一カリウム、0.0
072Mリン酸二カリウム、0.0049Mグルタミン
酸一ナトリウムおよび1%アルブミンを含有する。先行
技術の三種MMR製剤には約0.076Mリン酸緩衝液
が加えられている。低リン酸塩のウイルス安定剤は当業
界で既知であるが、現在の例えばはしか、おたふくかぜ
および風疹用三種組成物は約0.075Mまたはそれ以
上のリン酸塩を含有する。約0.075M以上のリン酸
塩レベルは組成物の投与時に刺痛覚を生じることは理解
されていなかった。一回に一成分づつ除去して臨床にお
ける被験者の反応とてらしあわせながらプラセボ組成物
を用い注意深く実験することにより刺痛性が減少する新
しい組成物を考え出した。完全なワクチンを試験して、
刺痛性が減少したワクチンを得ることができると同時に
ウイルス生存力も維持できることを発見した。
【0004】要約するに、本発明は弱毒性株はしか、お
たふくかぜ、風疹、ポリオ、肝炎、インフルエンザまた
は他のウイルスまたはその組合わせとワクチン安定剤を
包含し、この安定剤はpH約6.0〜7.0を維持する
のに十分であって投与時に組成物の刺痛がない限定量の
リン酸塩(緩衝リン酸塩約0.005〜0.075モル
/l)を含んでいる。
たふくかぜ、風疹、ポリオ、肝炎、インフルエンザまた
は他のウイルスまたはその組合わせとワクチン安定剤を
包含し、この安定剤はpH約6.0〜7.0を維持する
のに十分であって投与時に組成物の刺痛がない限定量の
リン酸塩(緩衝リン酸塩約0.005〜0.075モル
/l)を含んでいる。
【0005】以下本発明を詳細に説明する。本発明の新
規な組成物は以下に記載されるような安定剤中にいずれ
かの弱毒生ウイルスを包含する。ウイルスは当業界で既
知の方法に従って調製した弱毒性のはしか、おたふくか
ぜ、風疹、肝炎A、インフルエンザ、ロタウイルスまた
はポリオウイルス生株であることが好ましい。好ましい
実施態様としては組成物は安定剤のほかに2〜4種の該
弱毒生ウイルスの混合を包含する。組成物はpH約6.
0〜7.0を維持するのに十分であって、かつこの新規
なワクチン組成物を投与しても刺痛を生じない量のリン
酸緩衝液を有する。この目的に対して適切なリン酸緩衝
液の範囲はpH約6.0〜7.0に緩衝化される約0.0
05〜0.075Mリン酸塩である。本発明の好ましい
実施態様としては組成物は約0.0075Mのリン酸塩
を含有し、pH6〜7を有する。組成物はまたワクチン
の生ウイルス成分並びに弱毒ウイルスを安定化するため
に当業界で既知の他の許容しうる成分を含有する。
規な組成物は以下に記載されるような安定剤中にいずれ
かの弱毒生ウイルスを包含する。ウイルスは当業界で既
知の方法に従って調製した弱毒性のはしか、おたふくか
ぜ、風疹、肝炎A、インフルエンザ、ロタウイルスまた
はポリオウイルス生株であることが好ましい。好ましい
実施態様としては組成物は安定剤のほかに2〜4種の該
弱毒生ウイルスの混合を包含する。組成物はpH約6.
0〜7.0を維持するのに十分であって、かつこの新規
なワクチン組成物を投与しても刺痛を生じない量のリン
酸緩衝液を有する。この目的に対して適切なリン酸緩衝
液の範囲はpH約6.0〜7.0に緩衝化される約0.0
05〜0.075Mリン酸塩である。本発明の好ましい
実施態様としては組成物は約0.0075Mのリン酸塩
を含有し、pH6〜7を有する。組成物はまたワクチン
の生ウイルス成分並びに弱毒ウイルスを安定化するため
に当業界で既知の他の許容しうる成分を含有する。
【0006】はしかウイルスはエンダー弱毒エドモンス
トン株由来の弱毒ウイルス系である。ウイルスはニワト
リ胚の培養細胞で低温で複数回継代することによってさ
らに弱毒化することができる。開示された安定剤中に投
与量当たり約1,000以上のTCID50(米国標準ウ
イルスの指定力価による組織培養感染用量)が含まれる
べきである。はしかウイルスを回収する際にはそれを適
切な液体培地中で凍結貯蔵することが好ましい。
トン株由来の弱毒ウイルス系である。ウイルスはニワト
リ胚の培養細胞で低温で複数回継代することによってさ
らに弱毒化することができる。開示された安定剤中に投
与量当たり約1,000以上のTCID50(米国標準ウ
イルスの指定力価による組織培養感染用量)が含まれる
べきである。はしかウイルスを回収する際にはそれを適
切な液体培地中で凍結貯蔵することが好ましい。
【0007】おたふくかぜウイルスはニワトリ胚の培養
細胞に順応させ、増殖させたおたふくかぜウイルスのジ
ェリルリン株であることが好ましい。開示された安定剤
中に投与量当たり約20,000TCID50のウイルス
が含まれるべきである。おたふくかぜウイルスを回収す
る際には、それを適切な液体培地中で凍結することが好
ましい。おたふくかぜウイルスの凍結貯蔵の培地として
は上述のような溶液Aがある。
細胞に順応させ、増殖させたおたふくかぜウイルスのジ
ェリルリン株であることが好ましい。開示された安定剤
中に投与量当たり約20,000TCID50のウイルス
が含まれるべきである。おたふくかぜウイルスを回収す
る際には、それを適切な液体培地中で凍結することが好
ましい。おたふくかぜウイルスの凍結貯蔵の培地として
は上述のような溶液Aがある。
【0008】風疹ウイルスは例えば当業界で既知の方法
に従ってヒト二倍体細胞(例えばWI−38)培養で生
育させた弱毒風疹ウイルスのRA27/3株である。開
示された安定剤中に投与量当たり約1,000TCID
50が含まれるべきである。風疹ウイルスを回収する際に
は適切な液体培地中で凍結することが好ましい。
に従ってヒト二倍体細胞(例えばWI−38)培養で生
育させた弱毒風疹ウイルスのRA27/3株である。開
示された安定剤中に投与量当たり約1,000TCID
50が含まれるべきである。風疹ウイルスを回収する際に
は適切な液体培地中で凍結することが好ましい。
【0009】各々の場合において、ウイルスは、一価ま
たは多価ワクチンの最終処方にあたり希釈することがで
きるだけの濃度で培養から回収される。ウイルス標品は
残存する培地成分を含有してもよく、これはウイルス安
定化成分に添加された場合に本発明の新規な組成物を形
成する。上記で使用したような細胞培地またはウイルス
保存液または本組成物の調製物中に加えられる生理食塩
水は組成物に対して重要でない成分であり、他に重要で
ない成分としては例えばヒトアルブミン、フェノールレ
ッド、重炭酸ナトリウムおよび培地199[モルガン
(Morgan)等、Proc.Soc.Exp.Biol.& Med.
第73巻、1〜8頁(1950年)]、イーグル基礎培
地[イーグル(Eagle)、サイエンス第122巻、50
1〜504頁(1955年)、インビトロ第6巻、No.
2(1970年)]、ダルベッコ改良イーグル培地[ダ
ルベッコ(Dulbecco)等、バイロロジー第8巻、39
6頁(1959年)、スミス(Smith)等、J.Viro
l.第12巻、185〜196頁(1960年)、イン
ビトロ第6巻、No.2(1970年)]、最小必須培地
(イーグル)[サイエンス第130巻、432頁(19
59年)]または RPMI培地[モーア(Moore)等、
インビトロ第6巻、No.2(1970年)]がある。
たは多価ワクチンの最終処方にあたり希釈することがで
きるだけの濃度で培養から回収される。ウイルス標品は
残存する培地成分を含有してもよく、これはウイルス安
定化成分に添加された場合に本発明の新規な組成物を形
成する。上記で使用したような細胞培地またはウイルス
保存液または本組成物の調製物中に加えられる生理食塩
水は組成物に対して重要でない成分であり、他に重要で
ない成分としては例えばヒトアルブミン、フェノールレ
ッド、重炭酸ナトリウムおよび培地199[モルガン
(Morgan)等、Proc.Soc.Exp.Biol.& Med.
第73巻、1〜8頁(1950年)]、イーグル基礎培
地[イーグル(Eagle)、サイエンス第122巻、50
1〜504頁(1955年)、インビトロ第6巻、No.
2(1970年)]、ダルベッコ改良イーグル培地[ダ
ルベッコ(Dulbecco)等、バイロロジー第8巻、39
6頁(1959年)、スミス(Smith)等、J.Viro
l.第12巻、185〜196頁(1960年)、イン
ビトロ第6巻、No.2(1970年)]、最小必須培地
(イーグル)[サイエンス第130巻、432頁(19
59年)]または RPMI培地[モーア(Moore)等、
インビトロ第6巻、No.2(1970年)]がある。
【0010】本発明の1実施態様によればウイルス組成
物は25容量%以下のウイルスを包含する。例えば組成
物の25%容量ははしか(10%)、おたふくかぜ(1
0%)および風疹(5%)からなる。約7.5容量%は
0.1Mリン酸緩衝液であり、残りの67.5%の容量
は0.075M以下のリン酸塩を有する安定剤溶液であ
る。リン酸塩が加えられるいかなる実施態様においても
最終リン酸塩濃度0.005〜0.075Mを示すなら
ば水といろいろなリン酸塩原液のどのような組合わせも
許容しうる。このように例えば6.75%の蒸留水と
0.75%の1Mリン酸塩を添加するかわりに7.5%
の0.1Mリン酸塩を添加しても同様に有効な最終濃度
のリン酸塩0.0075モルが得られる。各々の場合に
おいて組成物は適切な容量比の成分を混合することによ
って調製される。次いでこの完全組成物は凍結または凍
結乾燥することができる。組成物の好ましい貯蔵方法は
凍結乾燥状態である。凍結乾燥調製物は投与直前に水で
簡単に再構成される。
物は25容量%以下のウイルスを包含する。例えば組成
物の25%容量ははしか(10%)、おたふくかぜ(1
0%)および風疹(5%)からなる。約7.5容量%は
0.1Mリン酸緩衝液であり、残りの67.5%の容量
は0.075M以下のリン酸塩を有する安定剤溶液であ
る。リン酸塩が加えられるいかなる実施態様においても
最終リン酸塩濃度0.005〜0.075Mを示すなら
ば水といろいろなリン酸塩原液のどのような組合わせも
許容しうる。このように例えば6.75%の蒸留水と
0.75%の1Mリン酸塩を添加するかわりに7.5%
の0.1Mリン酸塩を添加しても同様に有効な最終濃度
のリン酸塩0.0075モルが得られる。各々の場合に
おいて組成物は適切な容量比の成分を混合することによ
って調製される。次いでこの完全組成物は凍結または凍
結乾燥することができる。組成物の好ましい貯蔵方法は
凍結乾燥状態である。凍結乾燥調製物は投与直前に水で
簡単に再構成される。
【0011】本発明のワクチン組成物が実際に調製さ
れ、個々のウイルスの安定性が保持される点で効能があ
ることがわかった。この組成物はリン酸緩衝液の濃度が
低いためワクチン投与時に刺痛性が最少であり、対応す
るウイルス弱毒株を含むワクチン組成物は、ビルレント
ウイルスによる感染の予防に効能がある。以下の実施例
は本発明の開示を拡大するためのものであり本発明を特
定の実施例に制限するものではない。
れ、個々のウイルスの安定性が保持される点で効能があ
ることがわかった。この組成物はリン酸緩衝液の濃度が
低いためワクチン投与時に刺痛性が最少であり、対応す
るウイルス弱毒株を含むワクチン組成物は、ビルレント
ウイルスによる感染の予防に効能がある。以下の実施例
は本発明の開示を拡大するためのものであり本発明を特
定の実施例に制限するものではない。
【0012】実施例1 低リン酸塩含有はしか、おたふくかぜ、風疹三種混合ワ
クチンの調製 投与後の注射部位反応について、はしか・おたふくかぜ
・風疹三種混合ワクチン、M−M−RIIと低リン酸塩ワ
クチン製剤、M−M−RIILP-1とを比較した。2種のワ
クチンは以下のように調製した。
クチンの調製 投与後の注射部位反応について、はしか・おたふくかぜ
・風疹三種混合ワクチン、M−M−RIIと低リン酸塩ワ
クチン製剤、M−M−RIILP-1とを比較した。2種のワ
クチンは以下のように調製した。
【表1】 溶液 標準 低−PO4 M−M−RII M−M−RIILP-1 低リン酸塩安定剤 67.5% 67.5 % 風疹溶液 5 % 5 % はしか溶液 10 % 10 % おたふくかぜ溶液 10 % 10 % 1Mリン酸塩 7.5% 0.75% 蒸留水 0 % 6.75% これらの組成物の調製に用いられるウイルスストック
は、最終濃度が投与量当たり少なくとも1000TCI
D50のはしかおよび風疹ウイルスと、投与量当たり少な
くとも20,000TCID50のおたふくかぜウイルス
を含有するように調製した。“標準”MMR II はリン
酸塩を1リットル当たり約0.075モルを含有させ、
低リン酸塩MMR II はリン酸塩を1リットル当たり約
0.0075モルを含有させた。標準組成物は投与時に
刺痛があったが低リン酸塩組成物はなかった。ヒトボラ
ンティアにおける試験では、標準組成物と比較した場
合、低リン酸塩ワクチンの刺痛は少かった。高および低
リン酸塩組成物中のそれぞれのウイルスの分析では両方
の組成物においてほぼ等しいウイルス安定性が示され
た。
は、最終濃度が投与量当たり少なくとも1000TCI
D50のはしかおよび風疹ウイルスと、投与量当たり少な
くとも20,000TCID50のおたふくかぜウイルス
を含有するように調製した。“標準”MMR II はリン
酸塩を1リットル当たり約0.075モルを含有させ、
低リン酸塩MMR II はリン酸塩を1リットル当たり約
0.0075モルを含有させた。標準組成物は投与時に
刺痛があったが低リン酸塩組成物はなかった。ヒトボラ
ンティアにおける試験では、標準組成物と比較した場
合、低リン酸塩ワクチンの刺痛は少かった。高および低
リン酸塩組成物中のそれぞれのウイルスの分析では両方
の組成物においてほぼ等しいウイルス安定性が示され
た。
【0013】実施例2 低リン酸塩含有はしか・おたふくかぜ・風疹三種混合ワ
クチンの調製 低リン酸を含むはしか・おたふくかぜ・風疹三種混合ワク
チンM−M−RIILP-2は実施例1のM−M−R IILP-1
製剤中の水の部分を安定化成分に置き換えて調製し、標
準M−M−R II と比較した。
クチンの調製 低リン酸を含むはしか・おたふくかぜ・風疹三種混合ワク
チンM−M−RIILP-2は実施例1のM−M−R IILP-1
製剤中の水の部分を安定化成分に置き換えて調製し、標
準M−M−R II と比較した。
【表2】 溶液 標準 低−PO4 M−M−RII M−M−RIILP-2 低リン酸塩安定剤 67.5% 74.25% 風疹溶液 5 % 5 % はしか溶液 10 % 10 % おたふくかぜ溶液 10 % 10 % 1Mリン酸塩 7.5% 0.75% これらの組成物の調製において用いられるウイルススト
ックは、最終調製物が投与量当たり少なくとも1000
TCID50のはしかおよび風疹ウイルスと、投与量当た
り少なくとも20,000TCID50のおたふくかぜウ
イルスを含むように調製する。
ックは、最終調製物が投与量当たり少なくとも1000
TCID50のはしかおよび風疹ウイルスと、投与量当た
り少なくとも20,000TCID50のおたふくかぜウ
イルスを含むように調製する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディヴィッド アール.ナリン アメリカ合衆国,19382 ペンシルヴァニ ア,ウエスト チェスター,ラッキー ヒ ル ロード 100
Claims (6)
- 【請求項1】 はしか、おたふくかぜおよび風疹の弱毒
性生ウイルス、安定剤および、pH約6.0〜7.0を
維持するのに十分であってしかも、投与時に組成物によ
る刺痛がない程度の量の緩衝リン酸塩約0.005〜
0.075モル/lを包含しているワクチン組成物。 - 【請求項2】 最終リン酸塩濃度が約0.0075モル
/lの請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 少なくとも1000TCID50のはしか
と風疹ウイルスおよび少なくとも20,000TCID
50のおたふくかぜウイルスの用量を包含している請求項
2記載の組成物。 - 【請求項4】 風疹ウイルスが組成物の5%、はしかウ
イルスが10%、おたふくかぜウイルスが10%である
請求項2記載の組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれかの組成物の
凍結乾燥形態。 - 【請求項6】 投与部位の刺痛を最少にすることを特徴
とする、はしか、おたふくかぜまたは風疹ウイルス感染
の1つまたはそれ以上による病気の予防を目的としてヒ
トにワクチン接種するための請求項1記載の組成物の使
用方法。
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