JPH052217U - 減圧弁の潤滑構造 - Google Patents

減圧弁の潤滑構造

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JPH052217U
JPH052217U JP5666491U JP5666491U JPH052217U JP H052217 U JPH052217 U JP H052217U JP 5666491 U JP5666491 U JP 5666491U JP 5666491 U JP5666491 U JP 5666491U JP H052217 U JPH052217 U JP H052217U
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JP
Japan
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spool
land
pressure
port
output port
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Application number
JP5666491U
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English (en)
Inventor
昭安 高橋
Original Assignee
トーソク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧弁におけるスプールの作動不良を防止し
出力圧を一定に維持する。 【構成】 入力ポート4と出力ポート5とドレンポート
6が連通されたスプール穴3には、スプリング12によ
って軸方向へ付勢されたスプール7が内嵌されている。
ドレンポート6を開閉するスプール7の第2のランド1
0の外周面に、全周に亙る環状の潤滑溝23を形成す
る。出力ポート5と連通され、かつ潤滑溝23の内部に
開口する油圧供給路13をスプール7に設け、スプール
穴3と第2のランド10の外周面との間に油を強制的に
供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、出力圧を制御する減圧弁の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧機器等においては入力された高い入力圧を予め設定された低い出力 圧まで減じるとともに、その出力圧を一定に維持する減圧弁が用いられている。 かかる減圧弁には図2に示したようなものがある。すなわち、減圧弁1の本体2 にはスプール穴3と、該スプール穴3に連通された入力ポート4、出力ポート5 、ドレンポート6の各ポートとが設けられている。前記スプール穴3にはスプー ル7が摺動自在に内嵌されており、該スプール7はスプールロッド8および、前 記入力ポート4を閉鎖する第1のランド9と前記ドレンポート6を閉鎖する第2 のランド10とを有している。前記スプール7は軸方向一端側において、前記第 1のランド9によりスプール穴3内に背圧室11を形成するとともに、軸方向他 端側に設けられたスプリング12によって背圧室11側に付勢されている。また 前記スプール7には前記背圧室11と前記出力ポート5を連通し、背圧室11に フィードバック圧を供給するための油圧供給路13が設けられている。なお、前 記スプリング12の付勢力は、前記出力ポート5の圧力が所定の圧力にあるとき 、前記背圧所定11内部のフィードバック圧とバランスするよう設定されている 。
【0003】 かかる構成において、前記出力ポート5の出力圧が所定の圧力より低下すると 、前記背圧室12内のフィードバック圧の低下に伴い前記スプール7は付勢方向 に移動される。これにより前記入力ポート4が開となり、該入力ポート4と出力 ポート5が連通され出力圧が上昇される。一方、出力圧が所定の圧力を超えると 、前記フィードバック圧の上昇に伴いスプール7は反付勢方向へ押圧される。こ のため、入力ポート4が再び閉となり入力ポート4と出力ポート5との連通が遮 断される。また同時に、前記第2のスプールランド10が前記ドレンポート6を 開とするため、該ドレンポート6と出力ポート5とが連通され、出力ポート5の 出力圧が低下される。したがって、前記減圧弁1では入力された高い入力圧を予 め設定された低い出力圧まで減じるともに、出力圧を一定に維持することができ るのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の減圧弁1にあっては、前記入力ポート4から 前記スプール穴3内に流入する油は常に前記流出ポート5または前記ドレンポー ト6より減圧弁1の外部へ通流するため、前記スプール穴3および前記スプール 7の第2のランド10間への油の浸潤性が悪い。したがって、スプール穴3とス プール7との摩擦力が大きいためスプール7に作動不良が発生し易く、殊に前記 入力ポート4と前記出力ポート5における圧力差(圧力勾配)が大きな場合には 、いわゆる流体固着現象を発生させる要因ともなっており、その結果、前記減圧 弁1における出力圧が不安定となる不具合があった。
【0005】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、減圧弁におけ るスプールの作動不良を防止し出力圧を一定に維持することを可能とする減圧弁 の潤滑構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案にあっては、第1のランド及び第2のランド を有するスプールが内嵌されたスプール穴に、前記第1のランドにより開閉され る流入ポートと常開の出力ポートと前記第2のランドにより開閉されるドレンポ ートとを連通し、前記スプールを軸方向へ付勢する一方、前記出力ポートの出力 圧の変動に伴い前記スプールを往復移動させ、前記入力ポートと前記ドレンポー トとを交互に前記出力ポートに連通させる減圧弁において、前記スプールには、 前記出力ポートと連通されるとともに、前記スプール穴の内周壁と摺接される前 記第2のランドの外周面に開口する連通路が設けられている。また、前記第2の ランドの外周面には該外周面の全周に亙る環状の溝が形成され、該溝の内部に前 記連通路が開口されることが好ましい。
【0007】
【作用】
前記構成において、前記第2のランドの前記外周面には、前記出力ポートと連 通された前記連通路が開口されていることから、スプール穴と第2のランドとの 間には、常に前記出力ポートに通流した流体が出力ポートの出力圧によって強制 的に供給される。また、前記外周面に該外周面の全周に亙る環状の溝が形成され 、該溝の内部に前記連通路が開口された場合には、スプール穴と第2のランドと の間に供給された前記流体が、前記溝を介して第2のランドの全周に亙って供給 される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図にしたがって説明する。すなわち図1は本考案に かかる減圧弁1を示したものであって、該減圧弁1は図2に示したものと同様、 本体2には、スプール穴3と該スプール穴3に連通された入力ポート4、出力ポ ート5、ドレンポート6の各ポートが設けられている。前記スプール穴3にはス プール7が摺動自在に内嵌されており、該スプール7はスプールロッド8および 、前記入力ポート4を閉鎖する第1のランド9と前記ドレンポート6を閉鎖する 第2のランド10を有している。また、前記スプール穴3の内周壁と摺接される 前記第1のランド9及び第2のランド10の双方の外周面には、その全周に亙る 環状の溝である潤滑溝23・・が複数形成されている。
【0009】 前記スプール7は軸方向一端側に位置する前記第1のランド9によってスプー ル穴3の内部に背圧室11を形成しており、軸方向他端側に設けられたスプリン グ12によって背圧室11側に付勢されている。また前記スプール7には前記背 圧室11と前記出力ポート5を連通する連通路である油圧供給路13が設けられ ている。該油圧供給路13は、スプール7の一端側に位置した前記第1のランド 9の一端面よりスプール7の他端側に延在する大径部24と、該大径部24の先 端側において大径部24と直交するともに、前記第2のランド10の前記潤滑溝 23内に相対向して開口する小径部25とを有している。そして、油圧供給路1 3は前記スプールロッド8に設けられたオリフィス26を介して前記出力ポート 5と連通されている。なお、前述したスプリング12の付勢力は前記出力ポート 5の圧力が所定の圧力にあるとき、前記背圧所定11内部のフィードバック圧と バランスするよう設定されている。
【0010】 かかる構成において、前記減圧弁1が油圧回路内に配設された際には、前記ス プール7の第2のランド10の外周面には、前記出力ポート5と連通された前記 油圧供給路13の小径部25が開口されていることから、前記スプール穴3と第 2のランド10との間には、常に油圧供給路13を介して出力ポート5の油が該 出力ポート5の出力圧によって強制的に供給される。よって、スプール7の作動 時(従来例に示したものと同様のため省略する。)には、スプール穴3とスプー ル7との摩擦力が軽減されることからスプール7の作動速度にバラツキが生じる ことがなく、しかも、前記入力ポート4と前記出力ポート5との圧力差(圧力勾 配)が大きな場合であっても流体固着現象の発生が防止でき、前記減圧弁1にお ける出力圧を一定に維持することが可能となる。
【0011】 一方、油圧供給路13が前記第2のランド10に形成された前記潤滑溝23の 内部に開口されていることから、油圧供給路13よりスプール7と第2のランド 10間に供給された油は、潤滑溝23を介して第2のランド10の全周に供給さ れる。よって、第2のランド10及び第2のランド10間における油の浸潤性を 向上させることが可能となる。
【0012】 なお、本実施例においては、前記背圧室11と前記出力ポート5間の連通路と 、出力ポート5と連通され第2のランドの外周面に開口する連通路とを一体的に 形成することにより、加工時における容易性が向上されたものを示したが、第2 のランドの外周面に開口する連通路が背圧室11と連通される必要はない。
【0013】
【考案の効果】 以上説明したように本考案は、第1および第2のランドを有する減圧弁のスプ ールに、出力ポートと連通されるとともに、出力ポートとドレンポート間を連通 および遮断する前記第2のランドの外周面に開口する連通路が設けられたことか ら、該連通路を介して第2のランドとスプール穴の間には、常に前記出力ポート における流体が該出力ポートの出力圧により強制的に供給される。よって、スプ ール穴とスプールとの摩擦力が軽減されることから、スプールの作動不良や、減 圧弁における圧力勾配が大きな場合に発生する流体固着現象を未然に防止でき、 減圧弁における出力圧を一定に維持することが可能となる。
【0014】 また、前記第2のランドの外周面にはその全周に亙る環状の溝が形成され、該 溝に前記連通路が開口されたことから、第2のランドとスプール穴の間に供給さ れた流体は前記溝を介して第2のランドの外周面の全周に供給される。よって、 スプール穴および第2のランド間における流体の浸潤性を向上させることが可能 となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 減圧弁 3 スプール穴 4 入力ポート 5 出力ポート 6 ドレンポート 7 スプール 9 第1のランド 10 第2のランド 13 油圧供給路(連通路) 23 潤滑溝(溝)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のランド及び第2のランドを有する
    スプールが内嵌されたスプール穴に、前記第1のランド
    により開閉される流入ポートと常開の出力ポートと前記
    第2のランドにより開閉されるドレンポートとを連通
    し、前記スプールを軸方向へ付勢する一方、前記出力ポ
    ートの出力圧の変動に伴い前記スプールを往復移動さ
    せ、前記入力ポートと前記ドレンポートとを交互に前記
    出力ポートに連通させる減圧弁において、前記スプール
    には、前記出力ポートと連通されるとともに、前記スプ
    ール穴の内周壁と摺接される前記第2のランドの外周面
    に開口する連通路が設けられたことを特徴とする減圧弁
    の潤滑構造。
  2. 【請求項2】 前記第2のランドの外周面には該外周面
    の全周に亙る環状の溝が形成され、該溝の内部に前記連
    通路が開口されたことを特徴とする請求項1記載の減圧
    弁の潤滑構造。
JP5666491U 1991-06-25 1991-06-25 減圧弁の潤滑構造 Pending JPH052217U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109084063A (zh) * 2018-04-16 2018-12-25 哈曼电热系统有限公司 一种自动调节减压器

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