JPH0522170U - 車両用シートのサスペンシヨン装置 - Google Patents

車両用シートのサスペンシヨン装置

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JPH0522170U JP7050291U JP7050291U JPH0522170U JP H0522170 U JPH0522170 U JP H0522170U JP 7050291 U JP7050291 U JP 7050291U JP 7050291 U JP7050291 U JP 7050291U JP H0522170 U JPH0522170 U JP H0522170U
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    • B60N2/54Seat suspension devices using mechanical springs
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立据付作業が非常に楽に能率良く行い得る
簡便な車両用シートのサスペンション装置を提供する。 【構成】 アッパーフレームをリンク機構及び押上ばね
を介して上下緩衝動作可能に支持するロアフレーム1の
左右部に前後動用ローラ8と前後方向付勢ばね19,2
0を設ける一方、左右一対の前後動用レール5,5を互
いに前後の連結部材26,27により連結して枠状とな
して車体フロア側に固定し、この左右の前後動用レール
5,5の相互間にロアフレーム1を前後動用ローラ8が
摺嵌する状態にスライド挿入し、この状態で左右の前後
動用レール5,5に係合部材28を挿脱可能に貫挿して
前後方向付勢ばね19,20間のセンターカラー25と
係合した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主にトラックやオフロード車等の自動車などの車両用シートのサス ペンション装置に関し、特に上下方向並びに前後方向の衝撃・振動を緩和する緩 衝動作機能を持つ車両用シートのサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の車両用シートのサスペンション装置は、図5及び図6に示す ような構成のものが多い。つまり、図中Aはサスアッセンブリを示し、これは枠 状のロアフレーム1と、このロアフレーム1の上方に配し車両用シートのシート クッション(図示せず)を支持する枠状のアッパーフレーム2と、このアッパー フレーム2とロアフレーム1との間に該アッパーフレーム2を上下動可能に支持 するリンク機構3と、シートクッションからアッパーフレーム2にかかる荷重を 上下緩衝動作可能に支持する押上ばね(図示省略)とを組み付けた構成である。
【0003】 なお、そのリンク機構3は、それぞれ左右一対ずつのリンクバー3a,3bを X状に枢着すると共に、これらリンクバー3a,3bの各上下端にそれぞれ左右 に亘る連結シャフト3c,3dを設け、これら前方に配する上下の連結シャフト 3cの両端を前記アッパーフレーム2とロアフレーム1の左右枠部材の前端寄り に枢支連結し、後方に配する連結シャフト3dの両端をアッパーフレーム2とロ アフレーム1の左右枠部の後端寄りに転動ローラ3eを介し前後動可能に摺合し ている構成である。前記押上ばねは主に空気ばね或いはコイルスプリング等が用 いられている。
【0004】 また、前記ロアフレーム1の左右に並列状態に対向配置して左右一対の前後動 用レール5,5が備えられている。これら左右の前後動用レール5,5はそれぞ れチャンネル材よりなり、前後端部をボルト6を介し前後一対の取付ベース(レ ールマウント)7,7に締結して車体フロアに固定される。
【0005】 この左右の前後動用レール5,5に摺嵌して前記ロアフレーム1を前後動可能 に案内支持する前後動用ローラ8が図6に示す如く該ロアフレーム1の左右前後 端寄り部にそれぞれ軸支されている。またそのロアフレーム1の左右部に前後方 向の緩衝動作を行う前後方向付勢ばね9,10がそれぞれ設けられている。これ ら前後方向付勢ばね9,10はそれぞれ引っ張りコイルスプリングで、各々の一 端がロア−レール1の左右に突設したブラケット11,12に係止されていると 共に、各々の他端が一つの中間リング部材13に係止して互いに連結状態とされ 、この中間リング部材13に前記前後動用レール5の内面から突設した係合ピン 14が係合されている。
【0006】 こうした車両用シートのサスペンション装置の組立据付手順は、まずロアフレ ーム1とアッパーフレーム2とリンク機構3及び押上ばねとを組付けてサスアッ センブリAを組立て、且つそのロアフレーム1の左右部に前後動用ローラ8をそ れぞれ取付けると共に、中間リング部材13を互いに連結した前後方向付勢ばね 9,10を組付ける。こうした後に、左右の前後動用レール5,5をロアフレー ム1の左右に各々真横から当てがって、この左右の前後動用レール5,5内に前 記前後動用ローラ8が摺嵌すると共に、前後方向付勢ばね9,10及び中間リン グ部材13が納まり、且つその中間リング部材13に該レール5,5から突設さ れている係合ピン14が係合する状態にセットする。この状態を手で抑えて保持 しながら、左右の前後動用レール5,5の前後端部を前後の取付ベース7,7に 接合してボルト6により締結固定する。こうしてサスペンション装置全体を組立 てた後、その装置全体を車体内に搬入して、前後の取付ベース7,7を図示しな いボルトにより車体フロアに締結することで据付固定している。そしてその上に シートクッションを取付支持する。
【0007】 これで、車両走行中に発生する上下方向の衝撃・振動に伴い、アッパーフレー ム2がリンク機構3を介し上下動すると共に、その上下動が空気ばね等の押上ば ねの緩衝作用により緩和される。一方、車両の急加速や急ブレーキ等により発生 する前後方向の衝撃・振動に伴い、ロアフレーム1が前後動用ローラ8を介して 左右の前後動用レール5,5に沿い前後動すると共に、その前後動が係合ピン1 4を介し前後方向付勢ばね9,10の緩衝作用により緩和される。つまり上下並 びに前後方向の衝撃・振動を和らげて座り心地の良いシートが得られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の構成の車両用シートのサスペンション装置では組立 据付上に問題があった。つまり、前述の如く、前後方向の緩衝作用を行うための 部材として、前後方向付勢ばね9,10がロアフレーム1の左右部に組付けられ ていると共に、これら前後方向付勢ばね9,10と中間リング13と係合する係 合ピン14が左右の前後動用レール5から突設されているので、サスアッセンブ リAのロアフレーム1と左右の前後動用レール5,5とを組付けセットするには 、その左右の前後動用レール5,5を互いにばらばらな状態で個々に真横から当 てがわなければならない。
【0009】 この状態では左右の前後動用レール5,5が前後動用ローラ8と摺嵌し且つ係 合ピン14が前後方向付勢ばね9,10の中間リング部材13に係合しているも のの、各々真横には自由に抜け外れ可能で且つ前後方向付勢ばね9,10に抗し 前後動可能な言わばフリー状態にあることから、これら左右の前後動用レール5 ,5を個々にふらふら動かないように押さえながらボルト6で前後の取付ベース 7,7に締結しなければならず、その作業が非常にしずらく面倒であった。
【0010】 しかも、その左右の前後動用レール5,5を前述の如くロアフレーム1の左右 にセットして前後の取付ベース7,7に締結した状態、即ちサスペンション装置 全体を組立てた状態で、車体フロアに締結固定しなければならず、この作業の際 も左右の前後動用レール5,5と共に前後取付ベース7,7がロアフレーム1に 対し前後に動いてしまうことと、装置全体が重いことから、非常に作業がしずら い。こうしたことから、従来のサスペンション装置の組立据付作業は煩雑で非常 に面倒であると共に非能率的であった。
【0011】 本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的とするところは、組立据付作業が非 常に楽に能率良く行い得る簡便な車両用シートのサスペンション装置を提供する ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の車両用シートのサスペンション装置は、前記目的を達成するために、 シートクッションが取付けられるアッパーフレームをロアフレームの上方にリン ク機構及び押上ばねを介して上下方向に緩衝動作可能に支持してなるサスアッセ ンブリと、車体フロア側に固定されて前記サスアッセンブリのロアフレームの左 右に並列配置するか又はシートクッションフレームと結合して前記アッパーフレ ームの左右に並列配置する左右一対の前後動用レールとを備え、且つその左右の 前後動用レールに摺嵌する前後動用ローラと、該レールに対し係合部材を介し係 合して前後方向の緩衝動作を行う前後方向付勢ばねとを前記ロアフレーム又はア ッパーフレームの左右部に設けてなり、前記左右の前後動用レールは、前記前後 動用ローラと前後方向付勢ばねを組付けた状態のロアフレーム又はアッパーフレ ームを相互間にスライド挿入可能に、互いに前後の連結部材により連結して枠状 となし、且つ前記係合部材は左右の前後動用レールに対し挿脱可能に貫挿して前 後方向付勢ばねと係合する構成としたことを特徴とする。
【0013】
【作用】
前記構成の車両用シートのサスペンション装置によれば、ロアフレームとアッ パーフレームとリンク機構及び押上ばねとによりサスアッセンブリを組立て、こ のロアフレーム又はアッパーフレームの左右部に前後動用ローラをそれぞれ取付 けると共に、前後方向付勢ばねを組付ける。一方、左右の前後動用レールを互い に前後の連結部材により連結して枠状となす。
【0014】 そして、その左右の前後動用レールがロアフレームを前後動可能に案内支持す るものの場合は、該枠状のまま前後の連結部材を介して車体フロアに締結固定す る。こうした後に、前述の左右に前後動用ローラと前後方向付勢ばねを組付けた 状態のロアフレームを、前記左右の前後動用レール相互間に該前後動用ローラが 摺嵌する状態にスライド挿入し、その状態で、左右の前後動用レールに対し貫挿 するように係合部材を差し込んで前後方向付勢ばねと係合させて、装置全体の組 立据付を終了する。この状態でアッパーフレーム上にシートクッションを取付け 支持させる。
【0015】 また、前記左右の前後動用レールがシートクッションと共にアッパーフレーム に対し前後動可能に案内支持されるものの場合は、前述のサスアッセンブリのロ アフレームを車体フロアに締結固定する。その後、前述の如く左右に前後動用ロ ーラと前後方向付勢ばねを組付けた状態のアッパーフレームの左右に、前記枠状 化により相互に結合した左右の前後動用レールをスライドさせながら該前後動用 ローラが摺嵌する状態に挿入し、その状態で、左右の前後動用レールに対し貫挿 するように係合部材を差し込んで前後方向付勢ばねと係合させて、装置全体の組 立据付を終了する。この状態で左右の前後動用レールと前後の連結部材との上側 にシートクッションを取付け支持させる。
【0016】 以上の如くして装置の組立据付作業ができるので、従来の如く左右の前後動用 レールを個々にふらふら動かないように押さえながらボルト締めすると言った煩 わしい作業が不要で、その左右の前後動用レールをロアフレーム又はアッパーレ ールの左右に非常に楽にセットして組立ることができると共に、半組立状態で車 体フロアへの締結固定作業ができるので、従来の如く装置全体を組立てた重い状 態で車体フロアに締結固定する面倒な作業が解消されるようになり、全体的に組 立据付作業が非常に楽に能率良く行い得るようになる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1及び図2により説明する。
【0018】 なお、図中図5及び図6に示した構成と重複するものには同一符号を付して説 明の簡略化を図ると共に、全体構成は図5のものと略同様であるので図示省略す る。
【0019】 まず、図1は車両用シートのサスペンション装置のロアフレーム1と左右の前 後動用レール5,5との関係を示す分解斜視図である。そのロアフレーム1は従 来と略同様に方形枠状に組立てられ、この上方に図5で示した如くリンク機構3 及び押上ばね(図示せず)を介して上下方向に緩衝動作可能にアッパーフレーム 2が支持され、この上にシートクッション(図示せず)が取付けられるようにな っている。このロアフレーム1の左右に後述する如く並列状態に対向配置するよ うにして車体フロアに固定される左右の前後動用レール5,5が備えられている 。
【0020】 ここで、前記ロアフレーム1の左右部の前後端寄りには、前記左右の前後動用 レール5、5に摺嵌して該ロアフレーム1を前後動可能に案内支持する前後動用 ローラ8がそれぞれ軸支されていると共に、そのロアフレーム1の左右部に前後 方向の緩衝動作を行う前後方向付勢ばね19,20がそれぞれ設けられている。
【0021】 その前後方向付勢ばね19,20はそれぞれ圧縮コイルスプリングで、ロアフ レーム1の左右部にねじ止め固定されるコ字形ブラケット21内にガイド軸22 を介して前後方向に直列状態に装着されている。なおその前後方向付勢ばね19 ,20の前後端にはばね受座23,24が介在され、またその前後方向付勢ばね 19,20の相互間には矩形筒状のセンターカラー25が介在されている。この センターカラー25は中間に環状溝25aを有している。
【0022】 前記左右の前後動用レール5,5は各々チャンネル材よりなり、この左右の前 後動用レール5,5は前後の連結部材である取付ベース26,27に溶接等によ り連結して予め一つの枠状に構成されている。その後端側の取付ベース27はZ 形鋼で左右の前後動用レール5,5の相互間後端を完全に閉塞する状態に結合さ れているが、前端側の取付ベース26はアングル材の上面途中を切除したもので 、左右の前後動用レール5,5の相互間前端を開放状態とするように、その左右 の前後動用レール5,5の前端下側部に結合されて、その開放前端方から前記前 後動用ローラ8と前後方向付勢ばね19,20を左右に組付けた状態のロアフレ ーム1を該左右の前後動用レール5,5相互間にスライド挿入可能に枠組み構成 されている。
【0023】 また、前記左右の前後動用レール5,5の上面板の前後方向略中間位置には左 右一対ずつのロック孔5a,5aが穿設され、このロック孔5a,5aに逆U字 形をなす係合部材28の二股足が上方から挿脱可能に貫挿して、図2に示す如く 前記前後方向付勢ばね19,20相互間のセンターカラー25の環状溝25aに 係合できるようになっている。
【0024】 なお、前記左右の前後動用レール5,5の上下面板の前端部にはピン孔5bが 穿設され、これに上方から抜け止めピン29がそれぞれ挿脱可能に差し込み係合 できるようになっている。
【0025】 而して、前述した車両用シートのサスペンション装置によれば、ロアフレーム 1とアッパーフレーム2とリンク機構3及び押上ばねとを組付けてサスアッセン ブリAを組立てる。このサスアッセンブAのロアフレーム1の左右部に前後動用 ローラ8をそれぞれ取付けると共に、コ字形ブラケット21とガイド軸22とば ね受座23,24とセンターカラー25とを介して前後方向付勢ばね19,20 を取付ける。一方、左右の前後動用レール5,5を前後の取付ベース26,27 に連結して予め一つの枠状にしておく。
【0026】 そして、その枠組みした状態の左右の前後動用レール5,5と前後の取付ベー ス26,27を車体フロアの所定位置に搬入して、その前後取付ベース26,2 7をボルトにより該車体フロアに締結することで、左右の前後動用レール5,5 を固定する。こうした後に、前述の如くアッセンブリされてアッパーフレーム2 を支持すると共に左右部に前後動用ローラ8と前後方向付勢ばね19,20が組 付けられている状態のロアフレーム1を、前記左右の前後動用レール5,5相互 間にこの前方からスライド挿入して、その左右前後動用レール5,5のチャンネ ル溝内にロアフレーム1の左右部の前後方向付勢ばね19,20やセンターカラ ー25等が納まると共に、左右の前後動用ローラ8が摺嵌する状態となす。
【0027】 この状態で、左右の前後動用レール5,5の前端部のピン孔5bに上方から抜 け止めピン29を差し込み係合して、左右の前後動用ローラ8の前方への抜け出 しを防止し、即ちロアフレーム1の前方への抜け外れを防止する。また、ロアフ レーム1を左右の前後動用レール5,5に対し適当に前後に移動させながら、該 左右の前後動用レール5,5のロック孔5a,5aに逆U字形の係合部材28の 二股足を上方から貫挿して、図2に示す如く前記前後方向付勢ばね19,20相 互間のセンターカラー25の環状溝25aに係合する。これで装置全体の組立据 付が終了し、この状態でアッパーフレーム2上にシートクッションを取付け支持 させる。
【0028】 以上のように、左右の前後動用レール5,5を前後の取付ベース26,27と 結合して枠状態で車体フロアに固定した後、その左右の前後動用レール5,5相 互間にサスアッセンブリAのロアフレーム1を摺嵌して、最後にそのロアフレー ム1の左右部の前後方向付勢ばね19,20のセンターカラー25を該左右の前 後動用レール5,5のロック孔5a,5aに貫挿する係合部材28により係合す るので、従来の如く左右の前後動用レール5,5を個々にふらふら動かないよう に押さえながらボルト締めすると言った煩わしい作業が不要で、その左右の前後 動用レール5,5とロアフレーム1とのセット作業が非常に楽に能率良くできる と共に、車体フロアへの締結固定作業が簡便にでき、従来の如く装置全体を組立 てた重い状態で車体フロアに締結固定する面倒な作業が解消されるようになる。
【0029】 前述のように組立据付した車両用シートのサスペンション装置は、車両走行中 に発生する上下方向の衝撃・振動に伴い、アッパーフレーム2がリンク機構3を 介し上下動すると共に、その上下動が空気ばね等の押上ばねの緩衝作用により緩 和される一方、車両の急加速や急ブレーキ等により発生する前後方向の衝撃・振 動に伴い、ロアフレーム1が前後動用ローラ8を介して左右の前後動用レール5 ,5に沿い前後動すると共に、その前後動が係合部材28を介し左右の前後動用 レール5,5に係合している前後方向付勢ばね19,20の緩衝作用により緩和 される。これで上下並びに前後方向の衝撃・振動が和らげられ、シートの座り心 地が良くなる。
【0030】 なお、本考案は前記実施例のみに限定されることなく、例えば、図3及び図4 に示す如きセンターカラー30を前記前後方向付勢ばね19,20相互間に介在 するようにしても可である。このセンターカラー30は、矩形筒状体の上面部に 突起30aを突設したもので、この突起30aに係合するキャップ状の係合部材 31を前記左右の前後動用レール5の上面板に形成したロック孔5cに上方から 挿脱可能に貫挿できる構成とすれば良い。
【0031】 また、前述のセンターカラーを図6に示した様なリング状のものとして、これ に係合するピン形状の係合部材(図示せず)を左右の前後動用レール5の外側板 に形成したロック孔に横から挿脱可能に貫挿できる構成としても可である。
【0032】 更には、前述の実施例では、左右の前後動用レール5,5が車体フロア側に固 定されてロアフレーム1を前後動可能に案内支持する例を述べたが、その左右の 前後動用レール5,5がサスアッセンブリAのアッパーフレーム2の左右に並列 配置してシートクッションと共に該アッパーフレームに対し前後動可能に支持さ れるタイプにおいても略同様に適用可である。
【0033】 この場合は、図示しないが、ロアフレームとアッパーフレームとリンク機構及 び押上ばねとを組付けてサスアッセンブリAを組立てると共に、そのアッパーフ レームの左右部に前後動用ローラと前後方向付勢ばねを組付ける。一方、左右の 前後動用レールを互いに前後の連結部材により連結して枠状となす。この枠状体 は図1に示したものと上下逆さまの状態となす。そして、前述のサスアッセンブ リAのロアフレームを車体フロア側に締結固定する。その後、前述の如く左右に 前後動用ローラと前後方向付勢ばねを組付けた状態のアッパーフレームの左右に 、前記枠状化により相互に結合した左右の前後動用レールをスライドさせながら 該前後動用ローラが摺嵌する状態に挿入し、その状態で、左右の前後動用レール に対し貫挿するように係合部材を差し込んで前後方向付勢ばねと係合させて、装 置全体の組立据付を終了する構成とすれば良い。この状態で左右の前後動用レー ルと前後の連結部材との上側にシートクッションを取付け支持させる。これでも 前述の実施例と略同様の作用効果が得られる。
【0034】
【考案の効果】
本考案の車両用シートのサスペンション装置は前述の如く構成したから、従来 の如く左右の前後動用レールを個々にふらふら動かないように押さえながらボル ト締めすると言った煩わしい作業が不要で、その左右の前後動用レールをロアフ レーム又はアッパーレールの左右に非常に楽にセットして組立ることができると 共に、半組立状態で車体フロアへの締結固定作業ができるので、従来の如く装置 全体を組立てた重い状態で車体フロアに締結固定する面倒な作業が解消されるよ うになり、全体的に組立据付作業が非常に楽に能率良く行い得るようになる簡便 なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用シートのサスペンション装置の
一実施例を示すロアフレームと左右の前後動用レールと
の関係を示す分解斜視図。
【図2】同上実施例のロアフレームと前後動用レールと
の組付状態の一部分の断面図。
【図3】本考案の他の実施例を示すセンターカラーと係
合部材との斜視図。
【図4】同上センターカラーと係合部材を用いたロアフ
レームと前後動用レールとの組付状態の一部分の断面
図。
【図5】従来例を示す車両用シートのサスペンション装
置全体の概略的斜視図。
【図6】同上従来例のロアフレームと左右の前後動用レ
ールとの分解斜視図。
【符号の説明】
A…サスアッセンブリ、1…ロアフレーム、2…アッパ
ーフレーム、3…リンク機構、5…前後動用レール、8
…前後動用ローラ、19,20…前後方向付勢ばね、2
6,27…連結部材,28,30…係合部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションが取付けられるアッパ
    ーフレームをロアフレームの上方にリンク機構及び押上
    ばねを介して上下方向に緩衝動作可能に支持してなるサ
    スアッセンブリと、車体フロア側に固定されて前記サス
    アッセンブリのロアフレームの左右に並列配置するか又
    はシートクッションフレームと結合して前記アッパーフ
    レームの左右に並列配置する左右一対の前後動用レール
    とを備え、且つその左右の前後動用レールに摺嵌する前
    後動用ローラと、該レールに対し係合部材を介し係合し
    て前後方向の緩衝動作を行う前後方向付勢ばねとを前記
    ロアフレーム又はアッパーフレームの左右部に設けてな
    る車両用シートのサスペンション装置において、 前記左右の前後動用レールは、前記前後動用ローラと前
    後方向付勢ばねを組付けた状態のロアフレーム又はアッ
    パーフレームを相互間にスライド挿入可能に、互いに前
    後の連結部材により連結して枠状となし、且つ前記係合
    部材は左右の前後動用レールに対し挿脱可能に貫挿して
    前後方向付勢ばねと係合する構成としたことを特徴とす
    る車両用シートのサスペンション装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110102300A (ko) * 2008-11-21 2011-09-16 파이크 코포레이션 임펄스로 작동되는 밸브
WO2017217945A1 (en) * 2016-06-14 2017-12-21 Assan Hanil Otomotiv Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi Damping mechanism for unwanted horizontal movements in addition to vertical suspensions of vehicle seats
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