JPH05221684A - 無鉛フリット用添加剤における灰色変色の除去方法 - Google Patents

無鉛フリット用添加剤における灰色変色の除去方法

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JPH05221684A
JPH05221684A JP4285737A JP28573792A JPH05221684A JP H05221684 A JPH05221684 A JP H05221684A JP 4285737 A JP4285737 A JP 4285737A JP 28573792 A JP28573792 A JP 28573792A JP H05221684 A JPH05221684 A JP H05221684A
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Ronald Edgar Johnson
エドガー ジョンソン ロナルド
Kenneth A Kirk
アンドリュー カーク ケネス
Kathleen A Wexell
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉛およびカドミウムを含まないフリットが、
灰色の変色を引き起こさずに、迅速に焼成されて熟成し
たうわぐすりになるようにそのフリットを処理する方法
を提供する。 【構成】 (a)望ましい組成の、鉛およびカドミウム
を含まないガラスフリット粒子を製造する工程、(b)
前記フリット粒子の有機媒体中分散物を形成する工程、
(c)前記分散物を基材上に塗布する工程、および
(d)前記分散物を焼成して前記媒体を燃焼させ、前記
フリット粒子をうわぐすりに融解させる工程からなる。
酸化剤として少なくとも1つの酸化硫黄基を含む有機化
合物の被覆を前記フリット粒子の表面上に吸着させ、前
記分散物を焼成することにより、前記有機化合物が燃焼
し、炭素質残留物が酸化され、それによって灰色変色が
無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラスフリットを含むう
わぐすりを形成する際に生じる灰色変色の除去方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス、ガラスセラミックおよびセラミ
ック製品の表面に装飾的なデザインおよび仕上げを与え
るためのうわぐすりの使用は、古代のセラミック製品に
起源を発し、多年にわたりガラスおよびガラス−セラミ
ックの装飾に使用されている。うわぐすりは、一般的に
「フリット」と呼ばれる細かく粉砕した粒子の形で表面
に塗布される透明なガラスであり、その粒子を続いて十
分に高い温度に加熱して融解させ、その表面上に、十分
に結合した、連続的なガラス質被覆を形成する。
【0003】市販のうわぐすりは、通常比較的高濃度の
酸化鉛(PbO)、および頻度は低いがかなりの量の酸
化カドミウム(CdO)を含み、これらの酸化物のそれ
ぞれがうわぐすりフリットの成分として特に望ましい2
つの特性を有する。第1に、これらの酸化物はフラック
スとして作用する、すなわち製品の熱的変形を避けるの
に十分低い温度で製品の表面に沿ってガラスが流れるよ
うに、ガラスの融点を下げる。第2に、これらの酸化物
はガラスの屈折率を高め、それによってうわぐすりによ
り与えられる光沢を高くする。その上、CdOは特定の
フリット組成物で着色剤として使用されている。しか
し、PbOおよびCdOの両方とも毒性が高いので、食
品医薬品局により、これらの金属を含む組成物が食品と
接触する場合のこれらの金属の放出に関して、非常に厳
しい規制がなされている。
【0004】うわぐすり成分からこれらの金属を完全に
除去することによってのみ、それらの毒性の問題が最終
的に解決されることは明らかである。したがって、ガラ
ス、ガラス−セラミック、およびセラミック表面用のう
わぐすりとして使用できる、鉛およびカドミウムを含ま
ないフリットの配合を得るための広範囲な研究がなされ
ている。しかし、フリット組成物からPbOおよび/ま
たはCdOを無くすには、うわぐすりに望ましい物理的
および化学的特性を与えるためにそれらの酸化物を他の
成分で置き換える必要があることは明らかである。フリ
ットは、美学的に訴える外観を与える以外に、下記の特
性を有する必要がある。
【0005】(a)フリットは、良好なガラス安定性を
示す必要がある、すなわち物体の表面を被覆するための
焼成の際に失透してはならない、(b)フリットは、光
沢の低下、曇りおよび/または真珠光の発生、多孔質の
発生、あるいはうわぐすりの外観および/または物理特
性にとって有害な欠陥を引き起こすことがあるうわぐす
り被覆の腐食を防止するために、酸および塩基の攻撃に
対して優れた耐性を示す必要があり、(c)フリットの
融解または熟成温度、すなわちフリットが平滑で一様な
被覆を形成するのに十分な流動性を示す温度は、被覆し
ている製品の熱的変形を防ぐために、十分に低い必要が
あり、(d)ひびおよび/またはスポーリングを避ける
ために、フリットの線熱膨脹係数は被覆する表面のそれ
と相容性があり、被覆した製品を室温に冷却された時
に、熟成したうわぐすりが圧縮されるように、好ましい
フリットは線熱膨脹係数が被覆する製品のそれよりも僅
かに低い必要があり、光沢の高いうわぐすりを必要とす
る場合、(e)フリットの屈折率は被覆する表面のそれ
よりも著しく高い必要があり、うわぐすりで被覆した製
品が食品や飲み物の容器および貯蔵容器として、例えば
台所用容器および/または食器として使用される場合、
(f)フリットは、食品や飲み物中にある酸や塩基によ
る攻撃、および市販の食器洗い機に見られるような洗剤
による攻撃に対して高い耐性を示す必要がある。
【0006】鉛およびカドミウムを含まないフリット組
成物は市販されている。しかし、これらのフリットはこ
れまで特別な問題に悩まされている、すなわち通常使用
されている条件で焼成すると、これらのフリットは「水
のような白色」または無色の状態で灰色がかった色調を
示す。したがって、これらのうわぐすりを透明で無色の
状態、すなわち着色顔料を敢えて加えていない状態で観
察すると、明らかな灰色の変色を示す。「水のような白
色」のうわぐすりを求めている場合に灰色の色調は好ま
しくなく、灰色の変色は着色したうわぐすりの純度に悪
影響を与えることは明らかである。
【0007】物体の表面にうわぐすりをかけるための一
般的な方法は、望ましい組成のフリット(着色顔料を含
んでいてもよい)を、有機結合剤、界面活性剤、増量
剤、等を含んでいてもよいオイルまたは他の媒体のよう
な有機液体と混合する。そのフリットと媒体の分散物を
物体の表面に塗布し、続いてフリットが融解し、流動
し、それによって物体上に欠陥の無い被覆を形成するの
に十分高い温度で、十分な時間焼成する。
【0008】灰色のうわぐすりの走査オージェ分光法試
験により、ガラス質層の中に炭素質残留物の塊またはポ
ケットが点在することが分かる。つまり、灰色の色調
は、うわぐすりが熟成する間に形成された炭素質残留物
の除去が不十分なために引き起こされる。この問題の基
となる機構は、次のように説明されている。すなわち、
焼成工程の際に有機媒体が完全に除去される前にフリッ
ト粒子が固体うわぐすりの中に焼結(融解)し、炭素質
の残留物がガラス質層中に閉じ込められ、これがうわぐ
すりを灰色に着色するのである。
【0009】灰色化の問題を解決するための3つの一般
的な方法、すなわち(a)粒子径の最適な混合を得るた
めの、フリット粒子の粉砕(粉末化)、(b)特殊な有
機媒体の選択、および最も重要な(c)焼成工程のパラ
メータの改良が研究されている。最後の方法は、焼成工
程を遅らせる、および/または焼成作業中に特殊な気体
状雰囲気を使用することと一般的に理解されている。こ
れらの方法のどれも追加の経費がかかり、したがって商
業的製造に好ましくない経済的な影響を及ぼすことは容
易に理解できる。
【0010】1991年7月1日にJ.M.ニグリンら
により「鉛およびカドミウムを含まないうわぐすり」の
名称で提出された米国特許出願第07/724,125
号、および1991年7月1日にJ.M.ニグリンらに
より「鉛およびカドミウムを含まない透明なうわぐす
り」の名称で提出された米国特許出願第07/724,
126号は、この灰色化の問題に2つの異なった解決策
を与えている。
【0011】前者の出願は、有機媒体中に混合する前
に、フリット粒子を強酸化性金属物質で被覆する方法を
開示している。このフリットを焼成する時、吸着された
金属物質が炭素質残留物を酸化することにより除去す
る。金属酸化物に関して説明されているように、好まし
い酸化性金属物質は、Mn2 3 、SnO2 、Ti
2 、およびZnO1-x の群から選択される。
【0012】後者の出願に記載されている方法は、フリ
ットが熟成うわぐすりに焼成される時に酸化剤として作
用させるために、フリット組成物自体が大量の酸化スズ
を含むことである。
【0013】上記の簡単な説明から分かるように、どち
らの方法も、従来のフリットには一般的に存在せず、熟
成うわぐすり中に残留する物質を添加する必要がある。
そのような添加剤は、比較的少量ではあるが、フリット
および熟成したうわぐすりの特性に物質効果を及ぼし、
相殺するためにフリットの他の成分を変える必要があ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
主目的は、鉛およびカドミウムを含まないフリットが、
灰色の変色を引き起こさずに、迅速に焼成されて熟成し
たうわぐすりになるようにそのフリットを処理する手段
であって、従来のフリットには通常存在せず、熟成した
うわぐすり中に残留するような物質を添加しない方法を
提供することにある。
【0015】第2の、ただし明らかに極めて重要な目的
は、同時に、得られたうわぐすりが、上記の幾つかの重
要な化学的および物理的特性を確保しながら、上記の主
目的を達成することにある。
【0016】上記の2つの発明開示で簡単に説明したよ
うに、それぞれが基本的なフリット組成物に加えて1つ
の物質を加えている。それぞれの添加剤が、原価を増加
させることに加えて、前駆物質フリットの化学的および
物理的特性にある程度の影響を与える。そこで、本発明
の目的は、鉛および/またはカドミウムを含まないフリ
ットを急速に熟成させる間に一般的に形成される灰色の
変色を無くすための別の手段であって、フリット成分に
通常含まれず、熟成したうわぐすり中に残留するような
物質を添加しない手段を工夫することにある。添加剤が
最終的なうわぐすりの成分にならない限り、その添加剤
がうわぐすりの特性に本質的な影響を及ぼすことはない
であろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】我々は、この目的を、焼
成作業の前に、酸化剤として少なくとも一つの酸化硫黄
基を含む有機化合物をフリット粒子の表面上に吸着させ
ることにより、最も効果的に達成できることを発見し
た。硫酸化またはスルホン化した有機化合物のアルカリ
金属およびアンモニウム塩が特に有効であることが分か
った。添加剤が有効であるためには、3つの重要な必要
条件を満たさなければならない。
【0018】第1に、少なくとも1つの酸化硫黄基を含
む有機化合物はフリット粒子の表面上に吸着されなけれ
ばならない。
【0019】第2に、上記の有機化合物自体は熱分解に
より過剰の炭素質残留物を形成しない、すなわち硫酸化
またはスルホン化した有機化合物は、それ自体で、その
化合物中に存在する酸化硫黄を含む基から生じる酸素を
消費するのに十分な熱劣化により残留物を形成しない。
【0020】第3に、上記の有機化合物の劣化燃焼温度
[示差熱重量(DTG)ピーク]は、そのうわぐすり媒
体の他の有機成分のそれと同じ範囲にある。したがっ
て、有機媒体の劣化過程中に酸化硫黄を含む基が有機成
分を酸化し、それによって灰色変色を低下させると結論
されている。実験室における実験により、酸化剤自体は
焼成作業中に揮発し得ることが立証されている。その結
果、酸化剤は、有機媒体の他の原料がその劣化/燃焼反
応を受けている間、その酸化剤が存在するように選択さ
れなければならない。
【0021】フリット粒子の表面上へ酸化性物質が吸着
されることは、少なくとも次の2つの理由から有利であ
る。
【0022】第1に、酸化性物質の吸着により、他の炭
素発生成分のフリット粒子表面上への吸着が減少する。
炭素発生成分の吸着により、その吸着された物質が焼成
工程で高温に維持されるので、炭素形成の程度がさらに
増加する。
【0023】第2に、酸化剤が媒体全体に分散するので
はなく、フリットと媒体の有機物質との間の界面に存在
することも、本来還元性であり得るフリット表面によ
り、界面区域で起こる熱分解/熱劣化反応が影響を受け
るので、非常に有利であると考えられる。例えば、経験
から、同じ有機媒体を鉛含有フリットおよび鉛を含まな
いフリットに接触させ、次いでそれらのフリットを焼成
して熟成うわぐすりにすると、鉛を含まないフリットに
より多くの炭素質残留物が形成されることが分かってい
る。したがって、フリット−媒体の界面区域で起こる熱
分解/熱劣化反応は、鉛を含まないフリットの場合はよ
り還元性である。この観察は、上記の特許出願第07/
724,126に記載されているように、うわぐすり組
成物に酸化スズを加えることにより、あるいは上記の特
許出願第07/724,125に記載されているよう
に、スズ含有有機物質をうわぐすり粒子の表面上に予め
吸着させることにより、界面における酸化を高め、灰色
変色を低下させるが、酸化物を微粉砕した粉末として有
機媒体中に分散させても、灰色変色に対する影響は、あ
るにしても、非常に僅かである。したがって、酸化剤を
その区域に有することが炭素質残留物を無くす上で非常
に有利である。その上、酸化剤をそのような位置に置く
ことにより、媒体の原料が燃焼する間、酸化剤を所定の
場所に保持するのに役立つ。
【0024】酸化硫黄を含む有機化合物をフリット粒子
上に予め吸着させることは灰色変色を無くす上で非常に
有効であるが、我々は、酸化硫黄を含む有機化合物を有
機媒体中に直接混合し、続いてその混合物中にフリット
粒子を混合しても炭素質残留物を除去することができ、
場合によっては、前もって吸着させることによって得ら
れる効果に匹敵することを発見した。この結果は、作用
し得る酸化剤の多くが陰イオン性であり、それによって
フリット粒子の表面に直接付加として吸着されるためで
あると考えられる。
【0025】上で観察したように、各種の硫酸化および
スルホン化化合物が、下記の2つの基準を満足している
限り、灰色変色を除去する上で特に有効であることが分
かった。すなわち、 (1)それらの化合物のDTGピークが、使用する有機
媒体の他の成分の温度範囲と同じ温度範囲内にある、つ
まり媒体の炭素形成成分と同じ温度範囲にある。 (2)それらの化合物が、熱分解により炭素質残留物を
形成する傾向のある有機構造を有していない。
【0026】第二の必要条件の重要性は、ジイソプロピ
ルナフタレンスルホン酸二ナトリウム(アエロゾルO
S)によって立証され、この化合物は、灰色変色を除去
しないのみならず、反対に、着色を増加するようであ
る。この化合物の環状(ナフタレン性)構造が、その劣
化の際に炭素を形成し、反対に利用できる酸化硫黄を消
費する傾向があると考えられる。同じような挙動を示す
別の化合物は、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム
(カルソフトF−90)であった。芳香族または環状有
機構造を有する化合物は、より炭素質残留物を形成する
ようである。
【0027】ステアリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム
およびコハク酸などの各種の非硫酸化および非スルホン
化化合物を試験したが、これらの化合物は灰色色調を除
去するのに有効ではなかった。ポリアクリル酸のアンモ
ニウム塩も同ように効果的ではなかった。さらに、ステ
アリルアルコール、ポリエチレングリコール、ブチルカ
ルビトール、パインオイル、その他の硫黄を含まない有
機化合物を試験したが、どれも灰色変色を著しく低減し
なかった。
【0028】ガラス業界で酸化剤として良く知られてい
る、無機硫酸塩を含む無機化合物NH4 NO3 、Na2
SO4 、およびBaSO4 を試験したが、どれも灰色変
色を低減する上で著しく有利な効果は示さなかった。
【0029】結局、酸化硫黄を含む硫酸化およびスルホ
ン化した有機化合物だけが本発明で使用できることが分
かったが、その中で、硫酸化およびスルホン化したアル
カリ金属およびアンモニウム化合物が好ましい。
【0030】鉛およびカドミウムの毒性に対する関心が
益々高まっていることを考慮すると、特にこれらの成分
を含む製品を食品や飲料の包装や保存に使用する場合
の、鉛および/またはカドミウムを含む市販のうわぐす
りの特性と非常に良く似た特性を示す、鉛およびカドミ
ウムを含まないフリットを開発するための研究水準も高
まっている。下記の米国特許はそのような研究を示して
いるが、どれも本発明の方法を記載してはいない。
【0031】 4,224,074(リーデ) 4,446,241(フランセルら) 4,282,035(ニグリン) 4,537,862(フランセルら) 4,285,731(ニグリン) 4,590,171(ニグリン) 4,315,778(ウエノら) 4,814,298(ニグリン) 4,877,758(リーら) 上記の出願第07/724,125が、本発明の酸化硫
黄基を含む有機化合物を記載してはいないが、フリット
を焼成して融解させる前にフリット粒子の表面上に酸化
剤を吸着させる点で、最も関連性の高い先行技術であ
る。
【0032】
【実施例】表Iは、フリット重量に対して1%活性原料
水準で試験した添加剤のリストである。これらの添加剤
は、うわぐすりフリットで従来から使用されている有機
媒体に配合した場合、灰色変色を少なくする、または完
全に無くす、多くの硫酸化およびスルホン化した化合
物、ならびに灰色変色の除去に好ましい影響を、あるに
しても、ほとんど示さない、幾つかの硫黄を含まない、
および硫黄を含む化合物を含む。
【0033】 表I 化合物 商品名および会社 ラウリル硫酸ナトリウム ステパノールAM ステパン カンパニー ノースフィールド、IL ラウリルスルホコハク酸ナトリウム インクロサルLS クロダ Inc. ニューヨーク、NY Laureth スルホコハク酸アンモニウム インクロサルLTS クロダ Inc. ニューヨーク、NY ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム オクトウェット テクスタイル ラバー アンド ケミカル カンパニー ダルトン、GA ジイソブチルスルホコハク酸ナトリウム ゲムテックス445 フィネテックス、Inc. エルムウッド パーク、NJ ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウム モナウェットMT−70 モナ インダストリーズ、Inc. パターソン、NJ ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム モナウェットMM−80 モナ インダストリーズ、Inc. パターソン、NJ ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム アエロゾルOT アメリカン シアナミド プロセス ケミカルス Dept. ウェイン、NJ. スルホン化オレイン酸 アクトラゾルSR−75 クリマックス パーフォーマンス マテリアルス Corp. サミット、IL* 高スルホン化脂肪酸エステル エムカフォル D エムケイ ケミカル カンパニー エリザベス、NJ* 硫酸化エステル デンソールP−82 グラデン ケミカル カンパニー ハバータウン、PA ステアリン酸ナトリウム プロクター&ギャンブルカンパニー シンシナチー、OH 乳酸ナトリウム フィッシャー サイエンティフィック カンパニー、ロチェスター、NY コハク酸ナトリウム フィッシャー サイエンティフィック カンパニー、ロチェスター、NY NH4 NO3 J.T.ベーカー カンパニー フィリップスバーグ、NJ Na2 SO4 J.T.ベーカー カンパニー フィリップスバーグ、NJ BaSO4 J.T.ベーカー カンパニー フィリップスバーグ、NJ* セチル/ステアリルアルコールおよび ラネッテN 脂肪アルコール硫酸エステル ヘンケル カナダ、Ltd. モントリオール、ケベック スルホコハク酸ナトリウムの アエロゾルOT ジアミルエステル アメリカン シアナミド プロセス ケミカルス Dept. ウェイン、NJ.* スルホン化エステル ソルソール アメリカン シアナミド プロセス ケミカルス Dept. ウェイン、NJ. ペルフルオロアルキルスルホン酸カリウム フルオラッドFC−95 3M カンパニー St.パウル、MN アルキルアリールスルホン酸ナトリウム カルソフトF−90 パイロット ケミカル カンパニー サンタ フェ スプリングス、CA * スルホン酸エステル アクトラベースPS−470 クリマックス パーフォーマンス マテリアルス Corp. サミット、IL* セッケンスルホン酸エステル アクトラベース31−A クリマックス パーフォーマンス マテリアルス Corp. サミット、IL* 硫酸化植物油 ハイドロレーン80 レイリーホワイトマン、Inc. コンショホッケン、PA ジイソプロピルナフタレン アエロゾルOS スルホン酸ナトリウム アメリカン シアナミド プロセス ケミカルス Dept. ウェイン、NJ.* 硫酸化ひまし油 ラウレルR−75 レイリーホワイトマン、Inc. コンショホッケン、PA* ひまし油の、スルホン化合成 デンソール6920 代替物 グラデン ケミカル カンパニー ハバータウン、PA Laureth 硫酸アンモニウム ウィトコレイトS−1300C ウィトコ コーポレーション ニューヨーク、NY Laureth 硫酸ナトリウム ウィトコレイトS−1285C ウィトコ コーポレーション ニューヨーク、NY ラウリル硫酸ナトリウム ポリステップB−3 ステパン カンパニー ノースフィールド、IL セチル/ステアリル硫酸ナトリウム ポリステップB−26 ステパン カンパニー ノースフィールド、IL *製造者の文献に記載されている一般的化学構造を有す
る市販の専売製品。
【0034】鉛およびカドミウムを含まないフリット組
成物は、コーニング インコーポレーテッド、コーニン
グ、ニューヨークにより、E−1809の番号で開発さ
れている。このフリットは、本質的に、酸化物の重量%
で表して下記の組成を開示している米国特許第4,59
0,171号(ニグリン)に含まれる。
【0035】 LiO2 3〜4 Bi2 3 0〜3 Na2 O 0.75〜3 CaO 0〜1.5 BaO 3.5〜9.5 K2 O 0〜2 B2 3 14〜17.5 Sb2 3 0〜5 Al2 3 6.75〜8.75 SnO2 0〜2 SiO2 48〜55 SrO 0〜2 ZrO2 6.75〜10.5 TiO2 0〜3 F 3〜4 ZnO 0〜2.5 Bi2 3 +CaO+K2 O+Sb2 3 +SnO2 + SrO+TiO2 +ZnO 0〜7.5 実質的に、酸化物基準の重量%で表して3.23%のL
iO2 、7.17%のBaO、2.01%のTiO2
2.46%のNa2 O、6.78%のAl2 3 、7.
77%のZrO2 、0.96%のCaO、15.5%の
2 3 、3.72%のF、1.43%のZnOおよび
48.8%のSiO2からなるE−1809フリット
は、市販の鉛含有フリットで現在使用されている、時間
が比較的短く、温度が低いうわぐすり処理条件で焼成す
ると灰色の変色を起こす。その条件は、フリット被覆し
た製品を室温から約750〜760℃に約5〜8分間加
熱し、その後、そのうわぐすりをかけた製品を室温に空
気冷却する。しかし、E−1809および特許第4,5
90,171号の範囲内に含まれる他のフリット組成物
は、好ましくない灰色の色調を防止するには、より長い
熟成時間および/またはより高い焼成温度を必要とし、
これらの方法のどちらも原価を著しく引き上げる。それ
にも関わらず、これらのフリット組成物は、うわぐすり
に熟成すると、コーニング インコーポレーテッドから
市販されている装飾 CORELLER 卓上食器類に理想的な化
学的および物理的特性を与えるので、本研究は、これら
のうわぐすりで観察される灰色変色の問題を解決するた
めの手段を発見するために開始された。特許第4,59
0,171号に開示されたフリット組成物は、高い光沢
を示し、その卓上食器類の線熱膨脹係数に相容性のあ
る、すなわち20〜300℃の温度範囲で約57〜62
x10-7/℃の線熱膨脹係数を示し、軟化点が約600
〜625℃であり、食器洗い機で使用されるアルカリ性
洗剤の攻撃に対して優れた耐性を発揮する。本研究計画
の主目的は CORELLER 卓上食器類を装飾するためのフリ
ットを開発することなので、フリットの熟成温度は77
5℃未満であるのが望ましく、750〜760℃を超え
ない温度がより好ましい。さらに、我々の実験室におけ
る研究により、硫酸化したおよびスルホン化した化合物
は、広範囲な鉛を含まないフリット組成物の比較的急速
な焼成の際に灰色変色の問題が生じるのを防止する上で
使用できることが分かっているが、本発明の目的は、特
に、特許4,590,171号に含まれるフリットで起
こる変色現象を解決することなので、以下に、特にE−
1809を例とするフリットについて説明する。
【0036】多くの見込みのある添加剤の使用可能性を
試験するために、次の2つの基本的な技術を使用した。
【0037】(1)添加剤を有機媒体中に混合した。こ
の添加剤と有機媒体の混合物に、ローラーミルを使用し
て、約6〜7ミクロンの平均粒子径を有するE−180
9フリットを、フリット:混合物の重量比を最適粉砕に
選択して混合した。次いで、得られた分散物の粘度を、
例えば媒体または溶剤を加えることにより、基材に塗布
するのに好適な粘度に調節した。
【0038】(2)添加剤を水または体積でイソプロパ
ノールと水の1:1の溶液に溶解させた。その溶液にE
−1809フリットを混合し、得られたスラリーをロー
ラーミルで混合した。続いて、溶液を濾別し、フリット
を乾燥させ、添加剤をフリット粒子上に吸着させた。次
いで、この乾燥させ、被覆したフリットを適当な比率で
有機媒体中に混合し、基材に塗布するのに好適な粘度を
有するスラリーを製造した。
【0039】どちらの技術でも、添加剤の量は約0.5
〜5重量%(フリットの表面積に対して100〜100
0 m2 /g)であった。
【0040】下記の実施例において、有機媒体は、ドラ
ケンフェルド カラーズ、ワシントン、ペンシルバニア
から市販されているNo. 175スクリーニングオイル、
またはコーニング インコーポレーテッドによりPT−
47およびTACの名称で製造されている2種類の熱可
塑性結合剤系の1つである。PT−47は、脂肪アルコ
ール中のアクリル樹脂系の熱可塑性スクリーニング媒体
である。TACは、米国特許第4,472,537号
(ジョンソンら)に記載されている転写印刷用の圧感イ
ンクである。下記の表では、添加剤を媒体と混合してか
ら、その中にフリットを混合した。
【0041】スクリーニングオイルに混合したフリット
は、6.5”(約16.5cm)直径の CORELLER 板上に
シルクスクリーン印刷し、5.5分間以内に室温から7
50〜760℃に加熱してうわぐすりを熟成し、次いで
室温に空気冷却した。PT−47およびTACは電子レ
ンジ中で予備加熱し、その中でフリットを混合するのに
望ましい流動性を得た。すべての場合で、フリットを媒
体中に混合した後、得られたペーストを3本ロールミル
にかけ、均質に混合した。フリット/PT−47および
フリット/TAC混合物は、6.5”(16.5cm)直
径の板上にシルクスクリーン印刷またはドクターブレー
ドで薄いフィルム(約1mm厚)に塗布した。続いてこれ
らの試料を8分間以内で750〜760℃に焼成し、次
いで室温に空気冷却した。下記の表IIは、目視により
定性評価した灰色の程度を示す。
【0042】なし=本質的に灰色でない 僅か=僅かに灰色、E−1809単独よりもはるかに灰
色の程度は少ない 灰色=E−1809単独と同等の灰色 非常に灰色=E−1809単独よりも灰色の程度が高い 表II 化合物 媒体 外観 ステパノールAM PT−47 なし TAC 僅か インクロサルLS PT−47 なし TAC 僅か インクロサルLTS PT−47 なし TAC 僅か オクトウェット PT−47 なし TAC なし ゲムテックス445 PT−47 なし TAC 僅か モナウェットMT−70 PT−47 なし TAC なし モナウェットMM−80 PT−47 なし TAC なし アエロゾルOT PT−47 なし TAC なし アクトラゾルSA−75 PT−47 なし TAC 僅か エムカフォルD PT−47 なし TAC なし デンソールP−82 PT−47 なし TAC 僅か ステアリン酸ナトリウム PT−47 灰色 TAC 灰色 乳酸ナトリウム PT−47 灰色 TAC 灰色 コハク酸ナトリウム PT−47 非常に灰色 TAC 非常に灰色 NH4 NO3 PT−47 非常に灰色 TAC 非常に灰色 Na2 SO4 (無水) 175オイル 灰色 PT−47 灰色 BaSO4 175オイル 灰色 PT−47 灰色 ラネッテN 175オイル 僅か PT−47 僅か アエロゾルOS 175オイル 非常に灰色 PT−47 非常に灰色 アエロゾルAY−100 175オイル 非常に灰色 PT−47 なし ソルソール 175オイル 灰色 PT−47 なし フルオラッドFC−95 175オイル 灰色 PT−47 なし カルソフトF−90 175オイル 非常に灰色 PT−47 非常に灰色 アクトラベースPS−470 175オイル 非常に灰色 PT−47 灰色 アクトラベース31−A 175オイル 非常に灰色 PT−47 灰色 ハイドロレーン80 175オイル なし PT−47 なし ラウレルR−75 175オイル なし PT−47 なし デンソール6920 PT−47 なし TAC 僅か ウィトコレートS−1300C PT−47 なし TAC なし ウィトコレートS−1285C PT−47 なし TAC 僅か ポリステップB−3 PT−47 なし TAC なし ポリステップB−26 PT−47 僅か TAC 僅か 上記の出願第07/724,125の説明と同ように、
本発明の添加剤は最初にフリット粒子の表面上に吸着さ
せ、次いでその被覆したフリット粒子を有機媒体中に混
合することもできる。この方法は特定の場合には灰色変
色の程度をさらに減少させるが、上記の表IIに示すよ
うに、添加剤を単に有機媒体に混合し、続いてその中に
フリットを混合するだけで灰色変色は無くなっているの
で、この方法は変色を除去するために必要というわけで
はない。
【0043】いずれにせよ、表IおよびIIから分かる
ように、酸化剤として作用する酸化硫黄基の存在は本発
明の有用性にとって不可欠である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャスリーン アン ウェクセル アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14830 コーニング ウェスト セカンド スト リート 372

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛およびカドミウムを含まないガラスフ
    リット粒子を有機媒体を使用して基材に塗布し、融解さ
    せてうわぐすりを形成する場合に、炭素質残留物によっ
    て引き起こされる灰色変色を無くすための、 (a)望ましい組成の、鉛およびカドミウムを含まない
    ガラスフリット粒子を製造する工程、 (b)前記フリット粒子の有機媒体中分散物を形成する
    工程、 (c)前記分散物を基材上に塗布する工程、および (d)前記分散物を焼成して前記媒体を燃焼させ、前記
    フリット粒子をうわぐすりに融解させる工程からなる方
    法であって、酸化剤として少なくとも1つの酸化硫黄基
    を含む有機化合物の被覆を前記フリット粒子の表面上に
    吸着させ、前記分散物を焼成することにより、前記有機
    化合物が燃焼し、炭素質残留物が酸化され、それによっ
    て前記灰色変色が無くなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つの酸化硫黄基を含む
    有機化合物の被覆が、前記分散物を形成する前に、前記
    フリット粒子上に吸着されることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの酸化硫黄基を含む
    有機化合物の被覆が、前記分散物を形成する間に、前記
    フリット粒子上に吸着されることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの酸化硫黄基を含む
    有機化合物の燃焼温度が、有機媒体の成分の燃焼温度の
    範囲と同じ範囲にあることを特徴とする請求項1記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの酸化硫黄基を含む
    有機化合物が、燃焼により、形成された炭素により酸化
    硫黄基が消費される程、十分な炭素質残留物を形成する
    ような有機構造を有していないことを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  6. 【請求項6】 燃焼により炭素質残留物を形成する前記
    有機化合物が、芳香族構造および環状構造からなる群よ
    り選択された有機構造を有することを特徴とする請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つの酸化硫黄基を含む
    有機化合物が、硫酸化された、およびスルホン化された
    有機化合物からなる群より選択されることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記有機化合物が、硫酸化された、また
    はスルホン化された有機化合物のアルカリ金属塩、およ
    び硫酸化された、またはスルホン化された有機化合物の
    アンモニウム塩からなる群より選択されることを特徴と
    する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記有機化合物が、燃焼により炭素質残
    留物を形成する有機構造を有していないことを特徴とす
    る請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ガラスフリットが、実質的に、酸
    化物基準の重量%で表して3〜4%のLiO2 、0〜3
    %のBi2 3 、0.75〜3%のNa2 O、0〜1.
    5%のCaO、3.5〜9.5%のBaO、0〜2%の
    2 O、14〜17.5%のB2 3 、0〜5%のSb
    2 3 、6.75〜8.75%のAl2 3、0〜2%
    のSnO2 、48〜55%のSiO2 、0〜2%のSr
    O、6.75〜10.5%のZrO2 、0〜3%のTi
    2 、3〜4%のF、0〜2.5%のZnOおよび0〜
    7.5%のBi2 3 +CaO+K2 O+Sb2 3
    SnO2 +SrO+TiO2 +ZnOからなることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ガラスフリットが775℃未満の
    熟成温度を有することを特徴とする請求項10記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 前記フリット粒子が、約5〜8分間以
    内に室温から約750〜760℃に加熱することによ
    り、うわぐすりに融解され、その後室温に冷却されるこ
    とを特徴とする請求項11記載の方法。
JP4285737A 1991-10-31 1992-10-23 無鉛フリット用添加剤における灰色変色の除去方法 Withdrawn JPH05221684A (ja)

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