JPH05220219A - 腹水処理装置 - Google Patents

腹水処理装置

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JPH05220219A
JPH05220219A JP4061266A JP6126692A JPH05220219A JP H05220219 A JPH05220219 A JP H05220219A JP 4061266 A JP4061266 A JP 4061266A JP 6126692 A JP6126692 A JP 6126692A JP H05220219 A JPH05220219 A JP H05220219A
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JP
Japan
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ascites
filtered
hollow fiber
fiber membrane
concentrator
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Pending
Application number
JP4061266A
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English (en)
Inventor
Junko Horiguchi
純子 堀口
Shuhei Nakaji
修平 中路
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05220219A publication Critical patent/JPH05220219A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の操作に対する医師や看護婦の負担が少
なく、しかも濃縮腹水を回収する際に濾過腹水が混入し
て希釈されることがない腹水処理装置を提供する。 【構成】 腹水を貯留する容器と、腹水中の有害物質を
除去する中空糸膜を内蔵した濾過器と、濾過腹水を濃縮
する中空糸膜を内蔵した外圧濾過型の濃縮器からなる腹
水処理装置において、該濃縮器の下部に濾過腹水供給ラ
インを接続し、該ラインに濾過濃縮された腹水を回収す
るラインが接続された三方切替弁を取着するとともに、
上部に開閉可能な空気抜き口を設けた腹水処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の腹水から有害物
質を除去して濃縮した後、患者の体内へ戻すのに備える
腹水処理装置、特に処理終了時に濾過濃縮された腹水の
回収が容易な腹水処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、肝ガン、肝硬変等に起因して患者
に貯留する腹水を体外に取り出し、腹水中にふくまれる
癌細胞、細菌、血球等の大分子量有害物質を除去し、ア
ルブミン等の蛋白成分を濃縮して、再び患者の血管に静
注する腹水濾過濃縮再静注治療が盛んに行われてきてお
り、該治療用の種々の装置が提案され、利用されてい
る。かかる治療法に使用する装置として、腹水の取り出
しポンプに接続された濾過器と、上記濾過器で濾過され
た腹水を濃縮する濃縮器からなる腹水処理装置が知られ
ている(例えば、特開昭51−140387号など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の装
置は、腹水の濃縮倍率を設定するために濃縮器への濾過
腹水の流入量と濃縮器から排出される排液(限外濾過
液)の排出量をポンプ、あるいはバルブで自動的に制御
するために操作が複雑で患者の治療と看護に極めて多忙
な医師や看護婦が操作するには負担が大きいという問題
があった。
【0004】装置の操作に対する医師や看護婦の負担を
軽減するために濃縮器を外圧濾過方式で使用して濃縮器
ハウジング内に貯留する濾過濃縮された腹水を処理途中
でバッグに移し替える方法も提案されているが、この方
法はバッグに移し替える際に濃縮器に供給される濾過腹
水が回収腹水に混入して濃縮腹水が希釈されるという問
題があった。したがって本発明の目的は装置の操作に対
する医師や看護婦の負担が少なく、しかも濃縮腹水を回
収する際に濾過腹水が混入して希釈されることのない腹
水処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため濃縮操作が簡単な外圧濾過方式に着目
し、濃縮腹水の回収時に濾過腹水が流入しない方法につ
いて更に検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、腹水を貯留する容器と、腹水中の有
害物質を除去する中空糸膜を内蔵した濾過器と、濾過腹
水を濃縮する中空糸膜を内蔵した外圧濾過型の濃縮器か
らなる腹水処理装置において、該濃縮器の下部に濾過腹
水供給ラインを接続し、該ラインに濾過濃縮された腹水
を回収するラインが接続された三方切替弁を取着すると
ともに、上部に開閉可能な空気抜き口を設けたことを特
徴とする腹水処理装置である。
【0006】
【作用】本発明の腹水処理装置は、濃縮器の下部に濾過
腹水供給ラインを接続し、該ラインに、濃縮された腹水
を回収するラインが接続された三方切替弁を取着するこ
とにより濃縮腹水回収時には濾過腹水供給ラインが確実
に閉止されるために濾過腹水が回収腹水に混入すること
は皆無である。したがって濃縮された回収腹水に濾過腹
水が混入して希釈されることはない。
【0007】
【実施例】次に本発明の腹水処理装置の一実施例を図面
にて説明する。図1は本発明装置のフロー図であり、該
装置は腹水貯留バッグ1、濾過器2及び濃縮器3を主要
部としている。
【0008】濾過器2はハウジングの側壁に設られた導
入ポート21に腹水供給ライン4を介して腹水貯留容器
1が接続されるとともに、ハウジング内に内蔵された中
空糸膜24の内側空間につながる一方の導出ポート22
にポンプ6を介して濾過腹水供給ライン5が接続され、
他方の導出ポート23は閉塞されており、これによっ
て、腹水貯留容器1からの腹水が、中空糸膜24の外側
から内側へ流れて濾過されるように構成されている。
【0009】濃縮器3のハウジング内に内蔵された中空
糸膜34の外側空間につながる導入ポート31はハウジ
ングの下部に設けられ、該導入ポート31に上記濾過腹
水供給ライン5が接続される。中空糸膜34の内側につ
ながる排出ポート32は排液ライン7を介して目盛39
が付けられた排液バッグ8に接続されている。濃縮器3
における膜間圧力差は排液ライン7に設けられた流量調
節手段9を制御することにより上記ポンプ6と協働して
中空糸膜34の外側空間と内側空間に圧力差を付加し
て、濃縮器3での回収腹水の蛋白濃度を調整する。中空
糸膜の内側につながる他方の排出ポート33は閉塞され
ている。またハウジングの上部に設けられた中空糸膜の
外側空間につながるポート35には空気抜き口が設けら
れ、該空気抜き口を開閉する弁36を介して空気中の細
菌の通過を阻止する多孔性の疎水性フイルタ37が取着
されている。該弁36は通常コックが使用され腹水処理
中は閉止され、腹水回収時に開放される。濃縮器3は図
1に示すように導入ポート31側が下部に位置するよう
に上下方向にセットされる。
【0010】流量調節手段9は、濃縮器で中空糸膜を透
過した排液の流量を調節できるものであればよい。該流
量調節手段としては、構造が簡単で安価であること、医
師や看護婦が日常使い慣れていること、医療用材料とし
て安全であることなどの観点から、点滴回路などに組み
込まれて使用されているローラクランプが好ましく使用
できる。この流量調節手段で、排液の流量を変えること
により、回収腹水の蛋白濃度を簡便に調整することがで
きる。
【0011】濾過器2に内蔵される中空糸膜24は、腹
水中の有用物質、例えばアルブミン、グロブリン等の蛋
白質は通過させるが、細菌や癌細胞のような有害物質を
通過させず、しかも目づまりを起こしにくい中空糸膜が
使用される。特に、内圧循環法で測定した450オング
ストロームの粒子の阻止率が93%以下であり、かつ2
000オングストロームの粒子の阻止率が97%以上で
ある多孔性の中空糸膜が好ましく用いられる。
【0012】中空糸膜の素材には特に制限はないが、実
用性のある強度および耐圧性を有する中空糸膜を工業的
に製造することができ、滅菌が可能であるという点で、
ポリスルフォン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合
体などが好ましく使用できる。
【0013】濾過器の濾過方法としは、図1に示す外圧
方式の他に内圧方式を採用することができる。ここでい
う外圧方式とは、濾過すべき液体を中空糸膜の外側から
中空糸膜の内側へ向かって流す方式であり、内圧方式と
は、濾過すべき液体を中空糸膜の内側から中空糸膜の外
側へ向かって流す方式である。
【0014】濃縮器3に内蔵される中空糸膜34は、分
子量6.7万のアルブミンはほとんど透過させないが、
水およびそれに溶解した電解質を透過させるものであ
る。また、濃縮膜の素材としては、実用性のある強度お
よび耐圧性を有する濃縮膜を得ることができることか
ら、ポリスルフォン、ポリアクリロニトリル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体などが好ましく使用でき
る。濃縮腹水の回収時に腹水を完全に濃縮器から排出す
るためには中空糸膜同志が接触しないように、中空糸膜
束の接着時に中空糸膜同志をある程度の間隔を設けて接
着一体化することが好ましい。通常1〜2.5mmの間
隔を設ければ腹水をスムースに回収することができる。
上記中空糸膜同志の間隔は濃縮器の両端接着部に設けて
も、図1に示すように下方に拡大した円錐状のハウジン
グを用い、該ハウジングの下端接着部にのみ上記間隔を
設けてもよい。また中空糸膜を収納するハウジングの側
壁には貯留する濃縮腹水の量を示すための目盛38が付
けられている。
【0015】濾過器2と濃縮器3を連結する濾過腹水供
給ライン5には通常濾過器及び濃縮器における膜間圧力
差を付与するポンプ6が設けられている。またポンプ6
を設けずに落差で腹水を処理する場合には腹水貯留バッ
グ1、濾過器2及び濃縮器3をこの順序で上部から下部
へ配置する必要がある。この落差は通常1.0〜2.5
mである。
【0016】上記濃縮器3の下部に設けられた導入ポー
ト31に連結させる濾過腹水供給ライン5には三方切替
弁10が取着されている。該三方切替弁10は濃縮器の
導入ポート31の近傍に取着される。通常導入ポート3
1に直接取着される。該三方切替弁10には回収バッグ
12に連結された腹水回収ライン11が接続される。
【0017】次に本発明の腹水処理装置の使用方法につ
いて説明する。まず濾過器2、濃縮器3及び各ラインを
図1に示すようにセットした後患者から取り出された腹
水を収容した腹水貯留容器2に腹水供給ライン4の先端
を接続し、その後、濃縮器の空気抜き用のポート35に
取着された弁36を閉止し、かつ濾過腹水供給ライン5
に取着された三方弁10を濾過器と濃縮器が連結される
ようにセットする。この状態でポンプ6を駆動するとポ
ンプの陰圧および濾過器2と腹水貯留容器1のヘッド差
により濾過器2の中空糸膜24の内外間に圧力差が付加
されて濾過が円滑に行われる。濾過器2で濾過された腹
水はポンプ6により濾過腹水ライン5から濃縮器3へ圧
送される。
【0018】濃縮器3ではポンプ6の供給圧力により中
空糸膜34の内外間に圧力差が付加されて濃縮が行われ
る。濃縮比率の調整は排液ライン7に取着された流量調
節手段9の排液量を調整することにより行われる。つま
り濃縮器3へ供給される濾過腹水量と中空糸膜を透過し
た排液量の比率を制御することにより腹水の濃縮比率を
制御する。通常流量調節手段9は排出バッグ8に貯留す
る排液量と濃縮器に貯留する濃縮腹水の量を排液バッグ
8に付けられた目盛39及び濃縮器3に付けられた目盛
38を見ながらローラクランプ9の絞りを調整すること
により行われる。
【0019】濾過腹水が所望の比率に濃縮されると、空
気抜き口用ポート35に取着された弁36を開放し、次
いで三方切替弁10を切替えると、濃縮器3内に貯留す
る濃縮腹水は落差によって回収ライン11から回収バッ
グ12へ排出される。腹水回収時にはポンプを停止させ
ていても、駆動させていてもよい。濃縮器のハウジング
容量が小さい場合には、上記濃縮・回収操作を繰り返し
行うことにより所定量の腹水を処理することができる。
処理した腹水を貯留できる程度にハウジングの容量が大
きい場合には一回の操作で腹水を回収することができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の腹水処理装置は、濾過器からの
濾過濃縮ラインに、回収腹水ラインに接続された三方弁
を取着して、腹水処理時及び回収時に三方法弁を切替え
るため回収腹水に濾過腹水が混入して蛋白濃度を低下さ
せることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置のフロー図である。
【符号の説明】
1 腹水貯留容器 2 濾過器 3 濃縮器 4 腹水供給ライン 5 濾過腹水供給ライン 6 ポンプ 7 排液ライン 9 流量調節手段 10 三方切替弁 11 腹水回収ライン 12 腹水回収バッグ 35 ポート 36 弁 37 フィルター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹水を貯留する容器と、腹水中の有害物
    質を除去する中空糸膜を内蔵した濾過器と、濾過腹水を
    濃縮する中空糸膜を内蔵した外圧濾過型の濃縮器からな
    る腹水処理装置において、該濃縮器の下部に濾過腹水供
    給ラインを接続し、該ラインに濾過濃縮された腹水を回
    収するラインが接続された三方切替弁を取着するととも
    に、上部に開閉可能な空気抜き口を設けたことを特徴と
    する腹水処理装置。
JP4061266A 1992-02-14 1992-02-14 腹水処理装置 Pending JPH05220219A (ja)

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JP4061266A JPH05220219A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 腹水処理装置

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JP4061266A JPH05220219A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 腹水処理装置

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ID=13166257

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JP (1) JPH05220219A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009297242A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Keisuke Matsuzaki 腹水処理システムおよびこれを用いた腹水処理方法
JP2015157054A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 旭化成メディカル株式会社 腹水又は胸水の濾過液濃縮方法及び濾過液濃縮システム
JP2016154809A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 旭化成メディカル株式会社 濃縮器
JP2019013492A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 旭化成メディカル株式会社 体腔液処理装置

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JP2009297242A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Keisuke Matsuzaki 腹水処理システムおよびこれを用いた腹水処理方法
JP2015157054A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 旭化成メディカル株式会社 腹水又は胸水の濾過液濃縮方法及び濾過液濃縮システム
JP2016154809A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 旭化成メディカル株式会社 濃縮器
JP2019013492A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 旭化成メディカル株式会社 体腔液処理装置

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