JP2018139791A - 血液浄化装置、及び、血液浄化方法 - Google Patents

血液浄化装置、及び、血液浄化方法 Download PDF

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晃治 四方田
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Abstract

【課題】血液回路内の残存物を低減可能な血液浄化装置を提供すること。
【解決手段】血液浄化装置1は、採血回路71中の血液から血漿を分離する第1分離器10と、第1分離器10を経た血漿から更に所定成分を分離した後に返血回路73に血漿を送り出す第2分離器20と、第1分離器10と第2分離器20とを繋ぐ中間回路74に設けられて第1分離器10から第2分離器20に向けて血漿を供給するポンプ32と、中間回路74におけるポンプ32よりも下流側の給気箇所(気液分離器40)に空気を供給可能な給気部50と、ポンプ32及び給気部50を制御する制御部110と、を備える。制御部110は、ポンプ32を停止させると共に給気部50によって給気箇所(気液分離器40)に空気を供給し、給気箇所(気液分離器40)よりも下流側の部分に存在する血漿を第2分離器20を通じて返血回路73に送り出して回収する血漿回収制御を実行可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う血液浄化装置、及び、その血液浄化装置を用いた血液浄化方法、に関する。
従来、例えば、人工透析治療を行うための装置として、血液浄化装置が提案されている。この種の血液浄化装置は、一般に、患者から採血した血液から所定成分(浄化対象の成分)を除去して血液を浄化すると共に、浄化後の血液を患者に返血するように構成されている。より具体的には、この種の血液浄化装置においては、上述した所定成分を血液から選択的に分離するための分離器(ダイアライザ)が、血液が通過する経路(血液回路)上に設けられるようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2013−052229号公報
ところで、血液浄化装置は、必要に応じて血液回路上に複数の分離器を備える場合がある。この場合、一の分離器と他の分離器とに挟まれた血液回路は、それら分離器によって他の血液回路から隔離された状態(例えば、分離器内の中空糸の内外に区分けされた状態)となっている。そのため、血液浄化処理(それら複数の分離器を順に通過するように血液回路の内圧等を操作しながら血液等を流す処理)を行った後、特段の対処を行わなければ、一の分離器と他の分離器とに挟まれた血液回路に、血液等(例えば血漿)が残存することになる。
しかし、患者の血液等の廃棄は出来る限り避けるべきとの観点から、血液浄化処理の後に血液回路に残存する血液等はより低減されることが好ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、血液浄化処理の後に血液回路に残存する血液等を低減可能な血液浄化装置、及び、血液浄化方法、を提供することにある。
本発明に係る「血液浄化装置」は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1)
採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う血液浄化装置であって、
前記採血回路内の血液から血漿を分離する第1分離器と、
前記第1分離器によって分離された血漿から更に所定成分を分離して前記返血回路に血漿を送り出す第2分離器と、
前記第1分離器と前記第2分離器とを繋ぐ中間回路に設けられ、前記第1分離器から前記第2分離器に向けて血漿を搬送するポンプと、
前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給可能な給気部と、
前記ポンプ及び前記給気部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記ポンプを停止させると共に前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給することにより、前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の部分に存在する血漿を前記第2分離器を通じて前記返血回路に送り出して回収する第1血漿回収制御を実行可能である、
血液浄化装置であること。
(2)
上記(1)に記載の血液浄化装置において、
前記中間回路の前記ポンプよりも下流側に設けられた気液分離器を、更に備え、
前記制御部が前記第1血漿回収制御を行う際、前記給気部が前記気液分離器を前記給気箇所として前記中間回路における前記ポンプよりも下流側に空気を供給する、
血液浄化装置であること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の血液浄化装置において、
前記採血回路と前記返血回路とが前記第1分離器を介して連通しており、
前記制御部は、
前記血液浄化処理を行う通常制御と、
前記第1血漿回収制御を行った後、前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給しながら、前記ポンプを前記通常制御時とは逆向きに作動させることにより、前記中間回路における前記給気箇所よりも上流側の部分に存在する血漿を前記第1分離器に送り出して回収する第2血漿回収制御と、を更に実行可能である、
血液浄化装置であること。
上記(1)の構成の血液浄化装置によれば、第1血漿回収制御を行うことによって、第1分離器と第2分離器とを繋ぐ血液回路(中間回路)に残存する血漿のうち、ポンプよりも下流側に存在する血漿が第2分離器を通じて返血回路に送り出され、回収される。具体的には、給気部が給気箇所に空気を供給して中間回路の内圧を上昇させると、中間回路におけるポンプの下流側に残存していた血漿が第2分離器を介して返血回路に押し出される。これにより、第1血漿回収制御を行わない場合に比べ、中間回路に残存する血漿を低減できる。
したがって、血液浄化処理の後に血液回路に残存する血液等を低減可能である。
さらに、本構成の血液浄化装置においては、第1血漿回収制御の実行中にポンプが停止しているため、中間回路におけるポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給しても、中間回路におけるポンプよりも上流側の部分の内圧は高まらない。そのため、その部分に存在する血漿、すなわち、第2分離器による浄化の前の血漿が第1分離器を通じて採血回路に戻ることを防止できる。換言すると、浄化前の血漿の逆流を避けられる。よって、血液浄化装置としての本来の機能と、血液回路に残存する血液等の低減と、を両立できる。
上記(2)の構成の血液浄化装置によれば、中間回路に設けられた気液分離器(例えば、エアトラップチャンバ)の気液分離構造を利用することにより、給気部への血漿の流出などを防ぎながら、第1血漿回収制御の際に、給気部が気液分離器を給気箇所として中間回路内に容易に空気を供給できる。更に、血液回路に一般的に設けられている内圧調整用の空気弁に繋がった気液分離器を第1血漿回収制御に利用することで、給気部のための専用の給気経路を設ける必要がなくなり、装置を小型化できる。
上記(3)の構成の血液浄化装置によれば、通常制御の後に中間回路におけるポンプよりも上流側の部分に残存する血漿が、第2血漿回収制御によって第1分離器に押し出される。これにより、中間回路に残存する実質的に全ての血漿を回収できる。
さらに、本発明に係る「血液浄化装置」は、下記(4)を特徴としている。
(4)
採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う血液浄化装置であって、
前記採血回路内の血液から血漿を分離する第1分離器と、
前記第1分離器によって分離された血漿から更に所定成分を分離して前記返血回路に血漿を送り出す第2分離器と、
前記第1分離器と前記第2分離器とを繋ぐ中間回路に設けられ、前記第1分離器から前記第2分離器に向けて血漿を搬送するポンプと、
前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給可能な給気部と、
前記ポンプ及び前記給気部を制御する制御部と、を備え、
前記採血回路と前記返血回路とが前記第1分離器を介して連通しており、
前記制御部は、
前記血液浄化処理を行う通常制御と、
前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給しながら、前記ポンプを前記通常制御時とは逆向きに作動させることにより、前記中間回路における前記給気箇所よりも上流側の部分に存在する血漿を前記第1分離器に送り出して回収する血漿回収制御と、を実行可能である、
血液浄化装置であること。
上記(4)の構成の血液浄化装置によれば、血漿回収制御を行うことによって、第1分離器と第2分離器とを繋ぐ血液回路(中間回路)に残存する血漿のうち、給気箇所よりも上流側に存在する血漿が第1分離器に送り出され、回収される。具体的には、給気部によって給気箇所に空気を供給しながら、ポンプを通常制御時とは逆向きに作動させることにより、通常制御の後に中間回路におけるポンプよりも上流側の部分に残存する血漿が、血漿回収制御によって第1分離器に押し出される。これにより、血漿回収制御を行わない場合に比べ、中間回路に残存する血漿を低減できる。
したがって、血液浄化処理の後に血液回路に残存する血液等を低減可能である。
さらに、本発明に係る「血液浄化方法」は、下記(5)を特徴としている。
(5)
採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う装置を用いた血液浄化方法であって、
前記装置は、
前記採血回路内の血液から血漿を分離する第1分離器と、前記第1分離器によって分離された血漿から更に所定成分を分離して前記返血回路に血漿を送り出す第2分離器と、前記第1分離器と前記第2分離器とを繋ぐ中間回路に設けられて前記第1分離器から前記第2分離器に向けて血漿を搬送するポンプと、前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給可能な給気部と、を有し、
前記ポンプを停止させると共に前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給することにより、前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の部分に存在する血漿を前記第2分離器を通じて前記返血回路に送り出して回収する血漿回収処理を行う工程、を含む、
血液浄化方法であること。
上記(5)の構成の血液浄化方法によれば、血漿回収処理を行うことによって、第1分離器と第2分離器とを繋ぐ血液回路(中間回路)に残存する血漿のうち、ポンプよりも下流側に存在する血漿が第2分離器を通じて返血回路に送り出され、回収されるる。具体的には、給気部が給気箇所に空気を供給して中間回路の内圧を上昇させると、中間回路におけるポンプの下流側に残存していた血漿が第2分離器を介して返血回路に押し出される。これにより、血漿回収処理を行わない場合に比べ、中間回路に残存する血漿を低減できる。
したがって、血液浄化処理の後に血液回路に残存する血液等を低減可能である。
さらに、本構成の血液浄化方法においては、血漿回収処理の実行中にポンプが停止しているため、中間回路におけるポンプの下流側の給気箇所に空気を供給しても、中間回路におけるポンプよりも上流側の部分の内圧は高まらない。そのため、その部分に存在する血漿、すなわち、第2分離器による浄化の前の血漿が第1分離器を通じて採血回路に戻ることを防止できる。換言すると、浄化前の血漿の逆流を避けられる。よって、血液浄化方法としての本来の機能と、血液回路に残存する血液等の低減と、を両立できる。
本発明によれば、血液浄化処理の後に血液回路に残存する血液等を低減可能である。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の実施形態に係る血液浄化装置による通常制御の作動状態を示す概略構成図である。 図1の血液浄化装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1の血液浄化装置による血漿回収制御の第1段階の作動状態を示す概略構成図である。 図1の血液浄化装置による血漿回収制御の第2段階の作動状態を示す概略構成図である。 図1の血液浄化装置による血漿回収制御の第3段階の作動状態を示す概略構成図である。 図1の血液浄化装置による血液回収制御の作動状態を示す概略構成図である。 本発明の実施形態の変形例に係る血液浄化装置による通常制御の作動状態を示す概略構成図である。
<血液浄化装置の構造>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る血液浄化装置1について説明する。
図1に示すように、血液浄化装置1は、加温式の二重濾過型の血液浄化装置であり、血液を血球成分と血漿成分とに分離する血漿分離器10と、血漿分離器10によって分離された血漿成分を低分子量成分と浄化対象の成分が含まれる高分子量成分とに分離する血漿成分分離器20と、を備える。
なお、以下の説明では、便宜上、血漿成分を単に「血漿」と称する。
血漿分離器10及び血漿成分分離器20は、例えば、チューブ状の多数の分離膜(具体的には、中空糸膜等)が円筒形のハウジングに内蔵された分離器(ダイアライザ)である。本例では、血漿分離器10及び血漿成分分離器20は、軸心方向が上下方向に一致するように配置されている。
血漿分離器10及び血漿成分分離器20の分離膜(中空糸)は、例えば、均質微孔膜、ミクロフィルトレーション膜、多孔質支持層と微孔構造層とからなる非対称膜であり、ポリビニルアルコール(PVA)系共重合体、エチレンビニルアルコール(EVA)系共重合体、セルロース誘導体、ポリスルホン等から構成される、生体親和性に優れる分離膜であることが好ましい。
血漿分離器10の分離膜の孔径は、例えば、0.1〜0.5μm(好ましくは約0.2μm)である。血漿成分分離器20の分離膜の孔径は、血漿分離器10の分離膜の孔径より小さく、例えば、0.01〜0.04μm(好ましくは約0.02μm)である。
血漿分離器10には、血液導入部71a(例えば、シャント及び注射針などの通常の採血器および貯血器と連絡できる部分)から導入された患者の血液を、血漿分離器10に供給する採血回路71が接続されている。採血回路71には、第1ポンプ31が設けられている。血液導入部71aから採血回路71に導入された患者の血液は、第1ポンプ31によって搬送され、血漿分離器10の上端部(上流部)に設けられた血液入口11から血漿分離器10に導入される。血液入口11は血漿分離器10の分離膜の内側空間と連通しており、血漿分離器10に導入された血液は、血漿分離器10の分離膜によって血球成分と血漿成分(血漿)とに分離される。なお、この分離を促進するために採血回路71の内圧を高める構造(気液分離器および空気弁など。図示省略)が、採血回路71に設けられてもよい。
血液ポンプ31の上流側の採血回路71には、容器80に貯留された生理食塩水を採血回路71に導入するための導入回路72が接続されている。導入回路72の途中には開閉バルブ(図示省略)が介挿されており、開閉バルブを開くことによって生理食塩水が採血回路71に導入され、開閉バルブを閉じることによって生理食塩水が採血回路71に導入されないようになっている。なお、容器80に貯留された生理食塩水は、後述する血液回収制御の実行時に使用される。
血漿分離器10には、分離された血球成分を患者の体内に戻す返血回路73が接続されている。血漿分離器10によって分離された血球成分は、血漿分離器10の下端部(下流部)に設けられた血液出口12から返血回路73に導出されて、血液導出部73a(シャントや点滴セット等に連結できる部分)へ導入された後、患者の体内に戻されるようになっている。血液出口12は、血漿分離器10の分離膜の内側空間と連通している。即ち、採血回路71と返血回路73とは血漿分離器10(における分離膜の内側空間)内にて連通している。なお、返血回路73の内圧を調整する構造(気液分離器および空気弁など。図示省略)が、返血回路73に設けられてもよい。
血漿成分分離器20は、中間回路74によって血漿分離器10と接続されている。中間回路74は、血漿分離器10における血液出口12の近傍の側面に設けられた血漿出口13から、血漿成分分離器20の上端部(上流部)に設けられた血漿入口21にかけて延びている。血漿出口13は、血漿分離器10の分離膜の外側空間と連通している。血漿入口21は、血漿成分分離器20の分離膜の内側空間と連通している。なお、中間回路74の内圧を調整するための機構(空気弁など。図示省略)が、血漿分離器10における血液入口11の近傍の側面に設けられた開口部14に設けられてもよい。
中間回路74には、上流側から、第2ポンプ32と、エアトラップチャンバ40(気液分離器)とが設けられている。血漿分離器10の血漿出口13から出た血漿は、第2ポンプ32により搬送され、エアトラップチャンバ40に導入されるようになっている。エアトラップチャンバ40は、エアトラップチャンバ40に設けられた空気流通路41を通じて中間回路74に空気などを供給(注入)することにより、中間回路74の内圧を調整可能であるように構成されている。
エアトラップチャンバ40の空気流通路41の先端部には、給気部50が設けられている。給気部50には開閉バルブ(図示省略)が内蔵されており、開閉バルブを閉じることによって空気流通路41を大気と遮断し、開閉バルブを開くことによって空気流通路41を大気開放できるようになっている。更に、給気部50には、エアポンプ(図示省略)が内蔵されており、開閉バルブを開き且つエアポンプを作動することにより、給気部50から、エアトラップチャンバ40(中間回路74における第2ポンプ32の下流側の箇所。以下「給気箇所」ともいう。)に空気を積極的に供給できるようになっている。
また、給気部50は、例えば、エアトラップチャンバ40の液面が下がってきた場合等に排気可能に構成されている。
エアトラップチャンバ40を経た血漿は、血漿入口21を介して血漿成分分離器20に導入され、血漿成分分離器20の分離膜によって、低分子量成分と高分子量成分とに分離されるようになっている。
血漿成分分離器20の下端部(下流部)には、分離された高分子量成分を導出するための第1血漿成分出口22が設けられており、血漿成分分離器20における第1血漿成分出口22近傍の側面には、分離された低分子量成分を導出するための第2血漿成分出口23が設けられている。第1血漿成分出口22は、血漿成分分離器20の分離膜の内側空間と連通している。第2血漿成分出口23は、血漿成分分離器20の分離膜の外側空間と連通している。
血漿成分分離器20の第1血漿成分出口22には、分離された高分子量成分を血漿成分分離器20に再度循環させるための再循環回路75が接続されている。即ち、再循環回路75と中間回路74とは血漿成分分離器20(における分離膜の内側空間)内にて連通している。再循環回路75の端部は、第2ポンプ32とエアトラップチャンバ40との間の中間回路74に接続されている。分離された高分子量成分には、濾過を重ねれば廃棄する必要のない血漿成分(患者の体内に戻すことのできる有益な血漿成分)が未だ含まれている場合がある。再循環回路75は、そのような有益な血漿成分を、血漿成分分離器20に再度導入して低分子量成分として分離するために設けられている。
再循環回路75には、第1血漿成分出口22に近い側から、第3ポンプ33と、電気式ヒーターからなる加温器60とが設けられている。第1血漿成分出口22から出た血漿の高分子量成分は、第3ポンプ33により搬送され、加温器60を経て中間回路74に導かれるようになっている。中間回路74に導かれた高分子量成分は、エアトラップチャンバ40を経て再び血漿成分分離器20に導入されるようになっている。
一方、血漿成分分離器20の第2血漿成分出口23には、分離された低分子量成分を患者の体内に戻す返血漿回路76が接続されている。返血漿回路76の下流側端部は、血漿分離器10の血液出口12から延びる返血回路73の途中に接続されている。よって、第2血漿成分出口23から出た低分子量成分は、返血漿回路76及び返血回路73を通って患者に戻されるようになっている。
また、血漿成分分離器20の血漿入口21の近傍の側面には、補充液入口24が設けられている。補充液入口24は、血漿成分分離器20の分離膜の外側空間(即ち、第2血漿成分出口23)と連通している。補充液入口24には、容器90に貯留された補充液(回収液)を血漿成分分離器20に導入するための補充液導入回路77が接続されている。即ち、補充液導入回路77と返血漿回路76とは血漿成分分離器20(における分離膜の外側空間)内にて連通している。
補充液導入回路77の途中には第4ポンプ34が介挿されており、第4ポンプ34を作動させることで補充液が血漿成分分離器20に導入され、第4ポンプ34を停止状態に維持することで補充液が血漿成分分離器20に導入されないようになっている。なお、容器90に貯留された補充液は、後述の血漿回収制御の第2段階の実行時に使用される。
第1〜第4ポンプ31〜34として、例えば、ローラポンプ(チューブポンプ、ペリスタルティックポンプ)が使用されることが好適である。第1〜第4ポンプ31〜34は、作動状態におけるポンプ機能に加え、停止状態に維持することで回路を閉じる弁機能をも有する。
また、血液浄化装置1には、コントローラ110(制御部)が設けられている。コントローラ110は、図2に示すように、第1〜第4ポンプ31〜34、給気部50(内部のエアポンプを含む)、及び、図示しない種々の開閉バルブの駆動を制御することにより、血液浄化処理を行う「通常制御」、通常制御の完了後に血液浄化装置1内に残存する血漿を回収する「血漿回収制御」、及び、血漿回収制御の完了後に血液浄化装置1内に残存する血液を回収する「血液回収制御」を実行可能となっている。
また、コントローラ110は、第1〜第4ポンプ31〜34及び給気部50を作動させるべく、CPU111(機能ブロックとして、各ポンプの回転向きを調整するポンプ回転調整部111a、各ポンプを通過する液体の流量を調整するポンプ流量調整部111b、及び、給気量を調整する給気量調整部111cを含む。)、メモリ112、並びに、各機能ブロックにて用いる各種プログラム及び制御パラメータ等を格納した記憶部113を有する。コントローラ110には、各種の入出力を行うための入力部120及び表示部130、並びに、電力供給のための電源部140が接続されている。
以下、コントローラ110による制御について、図1、図3〜図6を参照しながら順に説明する。なお、各図において、各回路上に付された白三角印は、その回路内を血液等が流れている状態を示す。また、各ポンプの近傍に付された黒矢印は、ポンプが作動中であることを示す。
<通常制御>
通常制御は、採血回路71から供給された患者の血液を浄化した後に返血回路73を通じて返血する血液浄化処理を行う制御である。図1に示すように、通常制御では、第4ポンプ34が停止状態に維持され、第1〜第3ポンプ31〜33が作動される。給気部50では、開閉バルブが閉状態に維持されると共にエアポンプが停止状態に維持される。導入回路72の開閉バルブは閉状態とされる。
通常制御では、血液導入部71aから採血回路71に導入された患者の血液は、第1ポンプ31によって搬送され、血液入口11を介して血漿分離器10内に導入され、血球成分と血漿成分とに分離される。分離された血球成分は、血漿分離器10の血液出口12から返血回路73に導出されて、血液導出部73aへ導入された後、患者の体内に戻される。
一方、分離された血漿は、血漿出口13を介して中間回路74に導かれ、第2ポンプ32により搬送され、エアトラップチャンバ40に導入される。その後、血漿は、血漿入口21を介して血漿成分分離器20に導入される。血漿成分分離器20に導入された血漿成分は、低分子量成分と高分子量成分とに分離される。
分離された高分子量成分は、第1血漿成分出口22を介して再循環回路75に導かれ、第3ポンプ33により搬送され、加温器60を経て中間回路74に導かれる。中間回路74に導かれた高分子量成分は、第2ポンプ32側から移動している血漿成分と混合されて、エアトラップチャンバ40を経て再び血漿成分分離器20に導入される。これにより、高分子量成分中に未だ含まれる有益な血漿成分が低分子量成分として分離され得る。
血漿成分分離器20によって分離された低分子量成分は、第2血漿成分出口23を介して返血漿回路76に導かれた後、返血回路73に導かれる。返血回路73に導かれた低分子量成分は、血漿分離器10側から移動している血球成分と混合されて、返血回路73を通って患者に戻される。この結果、通常制御によって、患者には、浄化された血液が戻されることになる。
<血漿回収制御>
上述した通常制御の完了後、血液浄化装置1内には、血液(血球成分+血漿成分)、血球成分、及び、血漿成分が残存する。血漿回収制御は、これら残存物のうち、特に、血漿成分を回収して患者に戻すための制御である。血漿回収制御は、第1段階、第2段階および第3段階の順に行われる。なお、回収すべき血漿が残存している位置の違いに基づき、血漿回収制御の第1段階および第2段階は「第1血漿回収制御」とも総称され、血漿回収制御の第3段階は「第2血漿回収制御」とも称呼される。以下、各段階について順に説明する。
(第1段階)
図3に示すように、血漿回収制御の第1段階(第1血漿回収制御の前半部分)では、第2,第4ポンプ32,34が停止状態に維持され、第1,第3ポンプ31,33が作動される。給気部50では、開閉バルブが開くと共にエアポンプが作動される。導入回路72の開閉バルブは閉状態とされる。
血漿回収制御の第1段階では、給気部50のエアポンプの作動によって給気箇所(エアトラップチャンバ40)に空気が供給されることにより、中間回路74における第2ポンプ32の下流側の部分に残存する血漿成分(再循環回路75内に残存する高分子量成分を含む)が加圧される。この状態にて、第3ポンプ33が作動される。この結果、その部分に残存していた血漿成分(再循環回路75内に残存していた高分子量成分を含む)が、血漿成分分離器20に送り込まれる。
血漿成分が血漿成分分離器20に送り込まれると、その血漿成分中の低分子量成分が、血漿成分分離器20における分離膜の外側空間へ送り出される(押し出される)。血漿成分分離器20における分離膜の外側空間へ送り込まれた(回収された)低分子量成分は、返血漿回路76、及び、返血回路73を通って患者に戻される。ここで、第1ポンプ31の作動により、採血回路71及び返血回路73内にて血液が流動している。そのため、この血液の流れに乗って、回収された低分子量成分を効率よく患者に戻すことができる。
上記の結果、第1段階では、中間回路74における第2ポンプ32の下流側の部分および再循環回路75の内部が、徐々に空気に置換されることになる。そして、第2ポンプ32の下流側の部分に残存していた血漿成分(再循環回路75内に残存していた高分子量成分を含む)のうち有益な低分子量成分が回収される。血漿回収制御の第1段階は、第2ポンプ32の下流側の部分および再循環回路75の内部の全てが空気に置換される頃に終了される。
なお、血漿回収制御の第1段階では、第2ポンプ32が停止しているので、給気部50のエアポンプの作動により給気箇所(エアトラップチャンバ40)に空気が供給されても、中間回路74における第2ポンプ32の上流側の部分に残存している血漿成分は加圧されない。そのため、第2ポンプ32の上流側に残存する血漿成分(即ち、血漿成分分離器20による浄化の前の高分子量成分を含む血漿成分)が血漿分離器10を通じて採血回路71側に戻ることはない。
(第2段階)
図4に示すように、血漿回収制御の第2段階(第1血漿回収制御の後半部分)では、第2,第3ポンプ32,33が停止状態に維持され、第1,第4ポンプ31,34が作動される。給気部50では、開閉バルブが閉じると共にエアポンプが停止状態に維持される。導入回路72の開閉バルブは閉状態とされる。
血漿回収制御の第2段階では、第4ポンプ34の作動により、容器90に貯留された補充液(回収液)が、補充液導入回路77を介して血漿成分分離器20における分離膜の外側空間に送り込まれる。この結果、血漿成分分離器20における分離膜の外側空間、及び、返血漿回路76の内部が補充液に次第に置換されていくと共に、血漿成分分離器20における分離膜の外側空間、及び、返血漿回路76内に残存していた低分子量成分が、返血回路73を通って患者に戻される。ここで、第1ポンプ31の作動により採血回路71及び返血回路73内にて血液が流動している。そのため、この血液の流れに乗って、回収された低分子量成分を効率よく患者に戻すことができる。
このように、血漿回収制御の第2段階によって、患者には、血漿成分分離器20における分離膜の外側空間、及び、返血漿回路76内に残存していた低分子量成分が回収される。血漿回収制御の第2段階は、血漿成分分離器20における分離膜の外側空間、及び、返血漿回路76の内部の全てが補充液に置換される頃に終了される。
(第3段階)
図5に示すように、血漿回収制御の第3段階(第2血漿回収制御)では、第3,第4ポンプ33,34が停止状態に維持され、第1ポンプ31が作動される。また、第2ポンプ32が逆向きに作動される。給気部50では、エアポンプが停止状態に維持されると共に開閉バルブが開状態とされる(即ち、空気流通路41が大気開放される)。導入回路72の開閉バルブは閉状態とされる。
血漿回収制御の第3段階では、空気流通路41が大気開放された状態で第2ポンプ32が逆向きに作動されるので、空気流通路41を介して給気箇所(エアトラップチャンバ40)に空気が吸い込まれると共に、中間回路74における第2ポンプ32の上流側の部分に残存する血漿成分が加圧される。この結果、第2ポンプ32の上流側の部分に残存していた血漿成分が血漿出口13を介して血漿分離器10に送り込まれていく。即ち、第2ポンプ32の上流側の部分の内部が空気に置換されていく。
このように、血漿成分が血漿分離器10に送り込まれると、その血漿成分が、血漿分離器10における分離膜の内側空間へ送り出される。血漿分離器10における分離膜の内側空間へ送り込まれた血漿成分は、返血回路73を通って患者に戻される。ここで、第1ポンプ31の作動により採血回路71及び返血回路73内にて血液が流動している。そのため、この血液の流れに乗って、回収された血漿成分を効率よく患者に戻すことができる。
このように、血漿回収制御の第3段階によって、患者には、中間回路74における第2ポンプ32の上流側の部分に残存していた血漿成分(即ち、血漿成分分離器20の通過前の高分子量成分を含む血漿成分)が回収される。血漿回収制御の第3段階は、第2ポンプ32の上流側の部分の内部の全てが空気に置換される頃に終了される。
なお、この場合、血漿成分分離器20による浄化の前の血漿を回収することになる。そのため、中間回路74内の実質的に全ての血漿を回収できるメリットと、浄化前の血漿を回収することになるデメリットと、を考慮した上で、メリットが優先される場合において本処理(第3段階の処理)を行うことが好ましい。
例えば、中間回路74における第2ポンプ32の上流側の部分の血漿成分に限って限定的に回収することにより、血液浄化装置1の本来の目的(浄化した血液を患者に返血する)を損なうことなく、血液浄化装置1内の残存物を更に低減できる。
以上、説明したように、血漿回収制御の第1段階〜第3段階(第1血漿回収制御および第2血漿回収制御)が順に実行されることにより、血液浄化装置1内に残存する血漿成分が回収され得る。
<血液回収制御>
上述した血漿回収制御(の第3段階)の完了後、採血回路71及び返血回路73には、血液(血球成分+血漿成分)が残存する。血液回収制御は、このよう採血回路71及び返血回路73に残存する血液(血球成分+血漿成分)を回収して患者に戻すための制御である。
図6に示すように、血液回収制御では、第2〜第4ポンプ32〜34が停止状態に維持され、第1ポンプ31のみが作動される。給気部50では、開閉バルブが閉状態に維持されると共にエアポンプが停止状態に維持される。一方、導入回路72の開閉バルブが開状態とされる。
血液回収制御では、導入回路72の開閉バルブが開状態とされることで、容器80に貯留された生理食塩水が導入回路72を介して採血回路71に導入されながら、第1ポンプ31が作動する。この結果、採血回路71(血漿分離器10における分離膜の内部空間を含む)、及び返血回路73の内部が生理食塩水に次第に置換されていくと共に、採血回路71(血漿分離器10における分離膜の内部空間を含む)、及び、返血回路73内に残存していた血液(血球成分+血漿成分)が、返血回路73を通って患者に戻される。
このように、血液回収制御によって、患者には、採血回路71(血漿分離器10における分離膜の内部空間を含む)、及び、返血回路73内に残存していた血液(血球成分+血漿成分)が回収される。血液回収制御は、採血回路71(血漿分離器10における分離膜の内部空間を含む)、及び、返血回路73の内部の全てが生理食塩水に置換される頃に終了される。
以上、説明したように、血漿回収制御の第1〜第3段階(第1血漿回収制御および第2血漿回収制御)が順に完了した後に血液回収制御が実行されることにより、血液浄化装置1内に残存する血液が回収され得る。この結果、血液浄化装置1の本来の目的(浄化した血液を患者に返血する)に沿って、血液浄化装置1内の残存物を低減できる。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係る血液浄化装置1によれば、血液浄化装置1内に残存する血液および血漿を低減できる。特に、血漿回収制御の第1段階および第2段階の実行により、中間回路74における第2ポンプ32よりも下流側の部分に残存していた血漿(再循環回路75内に残存していた高分子量成分を含む)のうち有益な低分子量成分を回収することができる。
更に、血漿回収制御の第1段階の実行時、中間回路74に介挿されたエアトラップチャンバ40を利用して給気部50から容易に空気を供給できる。そのため、敢えて別の給気経路を設けるよりも、血液浄化装置1全体を小型化できる。
更に、血漿回収制御の第3段階(即ち、第2血漿回収制御)の実行により、中間回路74における第2ポンプ32よりも上流側の部分の血漿成分さえも回収可能である。
更に、血漿回収制御の第1段階〜第3段階(第1血漿回収制御および第2血漿回収制御)の実行時、第1ポンプ31を作動させることにより、採血回路71及び返血回路73内にて血液が流動しているため、回収された血漿成分を患者に効率よく戻すことができる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態に係る血液浄化装置1では、図1等に示すように、血漿成分分離器20の第1血漿成分出口22には、下流側端部が中間回路74の途中に接続される再循環回路75が接続されている。しかし、図7に示す上記実施形態の変形例に係る血液浄化装置2のように、血漿成分分離器20の第1血漿成分出口22には、再循環回路75に代えて、下流側端部が外部に開放されるドレン回路78に接続されていてもよい。
図7に示す血液浄化装置2では、第3ポンプ33が、再循環回路75に代えてドレン回路78の途中に介挿され、加温器60が、再循環回路75に代えて返血漿回路76に介挿されている。なお、血液浄化装置2における通常制御の際には、第4ポンプ34が作動し、また、血漿回収制御の際には、第3ポンプ33が停止状態となる。
血液浄化装置2では、血液浄化装置1と異なり、血漿成分分離器20の第1血漿成分出口22から出た高分子量成分が再循環されることはないが、血液浄化装置1と同様、血漿回収制御により血漿成分を回収することができる。
更に、上記実施形態では、血漿回収制御として、第1段階〜第3段階が順に実行されているが、それらの一部のみが実行されてもよい。例えば、第1段階および第2段階(第1血漿回収制御)のみが実行されてもよいし、また、第3段階(第2血漿回収制御)のみが実行されてもよい。
更に、上記実施形態では、血漿回収制御の第1段階〜第3段階の実行中において、第1ポンプ31が作動することで採血回路71及び返血回路73内にて血液が流動している。しかし、血漿回収制御の第1段階〜第3段階の実行中において、第1ポンプ31を停止状態に維持してもよい。
1 血液浄化装置
2 血液浄化装置
10 血漿分離器(第1分離器)
20 血漿成分分離器(第2分離器)
32 第2ポンプ(ポンプ)
40 エアトラップチャンバ(気液分離器)
50 給気部
71 採血回路
73 返血回路
74 中間回路
110 コントローラ(制御部)

Claims (5)

  1. 採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う血液浄化装置であって、
    前記採血回路内の血液から血漿を分離する第1分離器と、
    前記第1分離器によって分離された血漿から更に所定成分を分離して前記返血回路に血漿を送り出す第2分離器と、
    前記第1分離器と前記第2分離器とを繋ぐ中間回路に設けられ、前記第1分離器から前記第2分離器に向けて血漿を搬送するポンプと、
    前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給可能な給気部と、
    前記ポンプ及び前記給気部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ポンプを停止させると共に前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給することにより、前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の部分に存在する血漿を前記第2分離器を通じて前記返血回路に送り出して回収する第1血漿回収制御を実行可能である、
    血液浄化装置。
  2. 請求項1に記載の血液浄化装置において、
    前記中間回路の前記ポンプよりも下流側に設けられた気液分離器を、更に備え、
    前記制御部が前記第1血漿回収制御を行う際、前記給気部が前記気液分離器を前記給気箇所として前記中間回路における前記ポンプよりも下流側に空気を供給する、
    血液浄化装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の血液浄化装置において、
    前記採血回路と前記返血回路とが前記第1分離器を介して連通しており、
    前記制御部は、
    前記血液浄化処理を行う通常制御と、
    前記第1血漿回収制御を行った後、前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給しながら、前記ポンプを前記通常制御時とは逆向きに作動させることにより、前記中間回路における前記給気箇所よりも上流側の部分に存在する血漿を前記第1分離器に送り出して回収する第2血漿回収制御と、を更に実行可能である、
    血液浄化装置。
  4. 採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う血液浄化装置であって、
    前記採血回路内の血液から血漿を分離する第1分離器と、
    前記第1分離器によって分離された血漿から更に所定成分を分離して前記返血回路に血漿を送り出す第2分離器と、
    前記第1分離器と前記第2分離器とを繋ぐ中間回路に設けられ、前記第1分離器から前記第2分離器に向けて血漿を搬送するポンプと、
    前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給可能な給気部と、
    前記ポンプ及び前記給気部を制御する制御部と、を備え、
    前記採血回路と前記返血回路とが前記第1分離器を介して連通しており、
    前記制御部は、
    前記血液浄化処理を行う通常制御と、
    前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給しながら、前記ポンプを前記通常制御時とは逆向きに作動させることにより、前記中間回路における前記給気箇所よりも上流側の部分に存在する血漿を前記第1分離器に送り出して回収する血漿回収制御と、を実行可能である、
    血液浄化装置。
  5. 採血回路を通じて供給された血液を浄化した後に返血回路を通じて返血する血液浄化処理を行う装置を用いた血液浄化方法であって、
    前記装置は、
    前記採血回路内の血液から血漿を分離する第1分離器と、前記第1分離器によって分離された血漿から更に所定成分を分離して前記返血回路に血漿を送り出す第2分離器と、前記第1分離器と前記第2分離器とを繋ぐ中間回路に設けられて前記第1分離器から前記第2分離器に向けて血漿を搬送するポンプと、前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の給気箇所に空気を供給可能な給気部と、を有し、
    前記ポンプを停止させると共に前記給気部によって前記給気箇所に空気を供給することにより、前記中間回路における前記ポンプよりも下流側の部分に存在する血漿を前記第2分離器を通じて前記返血回路に送り出して回収する血漿回収処理を行う工程、を含む、
    血液浄化方法。
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