JPH05220163A - レーザプローブ - Google Patents
レーザプローブInfo
- Publication number
- JPH05220163A JPH05220163A JP3052501A JP5250191A JPH05220163A JP H05220163 A JPH05220163 A JP H05220163A JP 3052501 A JP3052501 A JP 3052501A JP 5250191 A JP5250191 A JP 5250191A JP H05220163 A JPH05220163 A JP H05220163A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- laser
- optical fiber
- doped
- metal atoms
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、耐久性が高まるとともに、安全性を
確保することができるレーザプローブを提供することに
ある。 【構成】光ファイバ2からレーザ光を受ける先端チップ
4を有し、この先端チップ4を生体組織に接触させて処
置するレーザプローブにおいて、この先端チップ4は、
透光性で耐熱性の材料よりなるその基材中に、入射する
レーザ光を受けてこれを吸収して発熱する金属原子9を
先端チップ4の入射端から出射端にわたり異なる濃度で
ドープさせて形成したものである。先端チップ4の内部
にドープした金属原子9が、光ファイバ2からのレーザ
光を吸収して発熱し、その先端チップ4が接触する生体
組織を切開する。
確保することができるレーザプローブを提供することに
ある。 【構成】光ファイバ2からレーザ光を受ける先端チップ
4を有し、この先端チップ4を生体組織に接触させて処
置するレーザプローブにおいて、この先端チップ4は、
透光性で耐熱性の材料よりなるその基材中に、入射する
レーザ光を受けてこれを吸収して発熱する金属原子9を
先端チップ4の入射端から出射端にわたり異なる濃度で
ドープさせて形成したものである。先端チップ4の内部
にドープした金属原子9が、光ファイバ2からのレーザ
光を吸収して発熱し、その先端チップ4が接触する生体
組織を切開する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザメス等と
して用いられるレーザプローブに関する。
して用いられるレーザプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレーザプローブは、例え
ば特開昭61−135649号公報に示されたものが知
られている。レーザメスチップは人工サファイア等の人
工セラミックによって形成されている。また、レーザメ
スチップの先端外周面には、レーザ光を吸収して処置用
の熱に変換するため、カーボン等の熱吸収材を使用の都
度付着させている。
ば特開昭61−135649号公報に示されたものが知
られている。レーザメスチップは人工サファイア等の人
工セラミックによって形成されている。また、レーザメ
スチップの先端外周面には、レーザ光を吸収して処置用
の熱に変換するため、カーボン等の熱吸収材を使用の都
度付着させている。
【0003】また、USP第4,646,737号明細
書に記載のものにあっては、レーザプローブの先端に、
ステンレススチール等の熱吸収性のチップ部材を直接的
に取り付けるようにしている。
書に記載のものにあっては、レーザプローブの先端に、
ステンレススチール等の熱吸収性のチップ部材を直接的
に取り付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
ものは以下のような問題があった。まず、レーザメスチ
ップの先端外周面に人工セラミックを付着させたものに
あっては、その使用中に付着した人工セラミックが剥離
して体内等に落ちる虞があった。
ものは以下のような問題があった。まず、レーザメスチ
ップの先端外周面に人工セラミックを付着させたものに
あっては、その使用中に付着した人工セラミックが剥離
して体内等に落ちる虞があった。
【0005】また、レーザプローブの先端に熱吸収性の
チップ部材を直接的に取り付けるものにあっては、その
チップ部材が熱を吸収して温度が高まると、これが接続
されるレーザプローブのシースあるいはファイバ自体が
熱損傷を受ける場合がある。本発明は前記課題に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、耐久性が
高まるとともに、安全性を確保することができるレーザ
プローブを提供することにある。
チップ部材を直接的に取り付けるものにあっては、その
チップ部材が熱を吸収して温度が高まると、これが接続
されるレーザプローブのシースあるいはファイバ自体が
熱損傷を受ける場合がある。本発明は前記課題に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、耐久性が
高まるとともに、安全性を確保することができるレーザ
プローブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザガイド
からレーザ光を受ける先端チップを有し、この先端チッ
プを生体組織に接触させて処置するレーザプローブにお
いて、この先端チップは、透光性で耐熱性の材料よりな
るその基材中に、入射するレーザ光を受けてこれを吸収
して発熱する金属原子を前記先端チップの入射端から出
射端にわたり異なる濃度になるようにドープさせて形成
したものである。
からレーザ光を受ける先端チップを有し、この先端チッ
プを生体組織に接触させて処置するレーザプローブにお
いて、この先端チップは、透光性で耐熱性の材料よりな
るその基材中に、入射するレーザ光を受けてこれを吸収
して発熱する金属原子を前記先端チップの入射端から出
射端にわたり異なる濃度になるようにドープさせて形成
したものである。
【0007】
【作用】上記の構成において、先端チップの内部にドー
プした金属原子が、レーザガイドからのレーザ光を吸収
して発熱し、その先端チップが接触する生体組織を、切
開、除去、蒸散、凝固等の処置する。また、処置目的お
よび使用状況に適するように金属原子を前記先端チップ
の入射端から出射端にわたり異なる濃度でドープし、処
置能力を高める。
プした金属原子が、レーザガイドからのレーザ光を吸収
して発熱し、その先端チップが接触する生体組織を、切
開、除去、蒸散、凝固等の処置する。また、処置目的お
よび使用状況に適するように金属原子を前記先端チップ
の入射端から出射端にわたり異なる濃度でドープし、処
置能力を高める。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に係るレーザプ
ローブの先端付近の構造を示している。同図中1は可撓
性のシースであり、このシース1の内部にはレーザガイ
ド用光ファイバ2が挿通してある。シース1の先端に
は、略筒状に形成される金属製ホルダ3が取着されてい
る。このホルダ3はその後端側部分の外周にシース1の
先端部分を被嵌している。ホルダ3の先端側部分の外周
には後述する先端チップ4のコネクタ5をねじ込んで着
脱自在に取着するためのねじ部6が形成されている。
ローブの先端付近の構造を示している。同図中1は可撓
性のシースであり、このシース1の内部にはレーザガイ
ド用光ファイバ2が挿通してある。シース1の先端に
は、略筒状に形成される金属製ホルダ3が取着されてい
る。このホルダ3はその後端側部分の外周にシース1の
先端部分を被嵌している。ホルダ3の先端側部分の外周
には後述する先端チップ4のコネクタ5をねじ込んで着
脱自在に取着するためのねじ部6が形成されている。
【0009】前記ホルダ3はその内孔部3aに前記光フ
ァイバ2の先端部を嵌め込んでその外皮2aの部分を固
着している。また、光ファイバ2のガイドコアの出射端
部分2bはこの部分における外皮2aを剥離することに
より露出し、前記ホルダ3の内孔部3aの中心軸上に位
置している。ホルダ3の後端側部分とコネクタ5の先端
部にはスリット7a,7bが形成されている。
ァイバ2の先端部を嵌め込んでその外皮2aの部分を固
着している。また、光ファイバ2のガイドコアの出射端
部分2bはこの部分における外皮2aを剥離することに
より露出し、前記ホルダ3の内孔部3aの中心軸上に位
置している。ホルダ3の後端側部分とコネクタ5の先端
部にはスリット7a,7bが形成されている。
【0010】前記先端チップ4はその基材が透光性で耐
熱性の材料よりなり、先端側部分が円錐形状に形成され
ている。先端チップ4の基端側部分が前記コネクタ5の
先端部にかしめ付けられてそのコネクタ5と一体的に連
結されている。そして、この先端チップ4はその基端面
から前記光ファイバ2から出射するレーザ光を受け入
れ、円錐部8の内面による全反射で出射先端部8aまで
伝送し、その出射先端部8aに集中させるようになって
いる。なお、円錐部8の円錐角によっては途中で臨界角
を越え、円錐部8の周面からも出射させ得るが、円錐角
が5〜10゜の一般的な角度のものにおいては、ほとん
ど出射先端部8aまで達する。
熱性の材料よりなり、先端側部分が円錐形状に形成され
ている。先端チップ4の基端側部分が前記コネクタ5の
先端部にかしめ付けられてそのコネクタ5と一体的に連
結されている。そして、この先端チップ4はその基端面
から前記光ファイバ2から出射するレーザ光を受け入
れ、円錐部8の内面による全反射で出射先端部8aまで
伝送し、その出射先端部8aに集中させるようになって
いる。なお、円錐部8の円錐角によっては途中で臨界角
を越え、円錐部8の周面からも出射させ得るが、円錐角
が5〜10゜の一般的な角度のものにおいては、ほとん
ど出射先端部8aまで達する。
【0011】さらに、前記先端チップ4の円錐部8にお
いて、その基材中にはこれに入射するレーザ光を受けて
これを吸収して発熱する金属原子9がドープされてい
る。この実施例においては、特に、出射先端部8a側
程、漸次高濃度になるように金属原子9がドープされて
いる。基材中の金属原子9の濃度を変化させることは、
その基材の結晶生成時に随時ドープ量を変化させること
で可能である。なお、先端チップ4の基材としては、例
えばA2 O3 、石英、Ge等が使用され、金属原子9と
しては、Ti、Cr、Fe、Cu、Mo、Co等が使用
できる。
いて、その基材中にはこれに入射するレーザ光を受けて
これを吸収して発熱する金属原子9がドープされてい
る。この実施例においては、特に、出射先端部8a側
程、漸次高濃度になるように金属原子9がドープされて
いる。基材中の金属原子9の濃度を変化させることは、
その基材の結晶生成時に随時ドープ量を変化させること
で可能である。なお、先端チップ4の基材としては、例
えばA2 O3 、石英、Ge等が使用され、金属原子9と
しては、Ti、Cr、Fe、Cu、Mo、Co等が使用
できる。
【0012】次に、このレーザプローブを使用する場合
にはこれを図示しない内視鏡の処置具挿通用チャンネル
を通じて体腔内に導入し、あるいは硬性のハンドピース
を介して硬性内視鏡の処置具挿通用チャンネルを通じて
体腔内に導入する。そして、内視鏡による観察下で先端
チップ4の円錐部8の先端を処置対象組織部位に当てな
がら、光ファイバ2を通じて伝送されてきたレーザ光を
先端チップ4の入射端面から入射させる。この先端チッ
プ4に入射したレーザ光は、円錐部8の内面による全反
射で出射先端部8aへ向かって伝送される。この途中
で、円錐部8にドープされた金属原子9が、そのレーザ
光を吸収して発熱する。金属原子9の濃度が最も高い出
射先端部8aにおいて最も発熱量が多くなり、最も優れ
た切除または切開能力を発揮する。円錐部8のサイド周
面でも、最低限必要な切開能力を持たせることができ
る。
にはこれを図示しない内視鏡の処置具挿通用チャンネル
を通じて体腔内に導入し、あるいは硬性のハンドピース
を介して硬性内視鏡の処置具挿通用チャンネルを通じて
体腔内に導入する。そして、内視鏡による観察下で先端
チップ4の円錐部8の先端を処置対象組織部位に当てな
がら、光ファイバ2を通じて伝送されてきたレーザ光を
先端チップ4の入射端面から入射させる。この先端チッ
プ4に入射したレーザ光は、円錐部8の内面による全反
射で出射先端部8aへ向かって伝送される。この途中
で、円錐部8にドープされた金属原子9が、そのレーザ
光を吸収して発熱する。金属原子9の濃度が最も高い出
射先端部8aにおいて最も発熱量が多くなり、最も優れ
た切除または切開能力を発揮する。円錐部8のサイド周
面でも、最低限必要な切開能力を持たせることができ
る。
【0013】なお、シース1内を通じて供給された冷却
用ガスまたは流体がホルダ3のスリット7a、ホルダ3
の内孔部3a、コネクタ5のスリット7bからなる通路
を経て光ファイバ2の出射端部分2bや先端チップ4の
入射側端部を冷却する。
用ガスまたは流体がホルダ3のスリット7a、ホルダ3
の内孔部3a、コネクタ5のスリット7bからなる通路
を経て光ファイバ2の出射端部分2bや先端チップ4の
入射側端部を冷却する。
【0014】一方、この種の先端チップ4をもつ形式の
ものでは、例えば硬性管状部材としてのパイプ部材等に
光ファイバ2を内挿して固定し、硬性管状部材の先端に
直接に先端チップ4をねじ込んで取着することにより使
用することもできるものである。
ものでは、例えば硬性管状部材としてのパイプ部材等に
光ファイバ2を内挿して固定し、硬性管状部材の先端に
直接に先端チップ4をねじ込んで取着することにより使
用することもできるものである。
【0015】図2の(A)〜(D)はそれぞれ先端チッ
プ4の異なる変形例を示す。図2の(A)で示すもの
は、先端チップ4の部材中心に後端から先端側に向かっ
て円錐部8の中程まで穴11を設け、この穴11内に光
ファイバ2から出射するレーザ光を直接に導き入れる。
これによって、金属原子9の濃度の高い出射先端部8a
の部分にレーザ光を集中的に入射して円錐部8の先端で
の切開能力を高めることができる。
プ4の異なる変形例を示す。図2の(A)で示すもの
は、先端チップ4の部材中心に後端から先端側に向かっ
て円錐部8の中程まで穴11を設け、この穴11内に光
ファイバ2から出射するレーザ光を直接に導き入れる。
これによって、金属原子9の濃度の高い出射先端部8a
の部分にレーザ光を集中的に入射して円錐部8の先端で
の切開能力を高めることができる。
【0016】図2の(B)で示すものは、前述した
(A)のものの穴11の内側周面にレーザ光を全反射す
るコーティング層12を形成した。このコーティング層
12としては、アルミニューム、銀、金、誘電体多層膜
等が用いられる。これによって先端側へのレーザ光の集
中性をより高めることができる。
(A)のものの穴11の内側周面にレーザ光を全反射す
るコーティング層12を形成した。このコーティング層
12としては、アルミニューム、銀、金、誘電体多層膜
等が用いられる。これによって先端側へのレーザ光の集
中性をより高めることができる。
【0017】図2の(C)で示すものは、先端チップ4
の円錐部8にドープする金属原子9の濃度を段階的に変
えるものであり、例えば先端側の部位のもの程、濃度を
高める。これによって、使用状況に適合するように、先
端側の熱の集中性をより高めたり、側部の切開能力を高
めたりすることができる。なお、先端チップ4の基材中
に同じ金属原子9をドープする前述した各実施例の場合
には、その基材の結晶生成の際の管理が容易である。
の円錐部8にドープする金属原子9の濃度を段階的に変
えるものであり、例えば先端側の部位のもの程、濃度を
高める。これによって、使用状況に適合するように、先
端側の熱の集中性をより高めたり、側部の切開能力を高
めたりすることができる。なお、先端チップ4の基材中
に同じ金属原子9をドープする前述した各実施例の場合
には、その基材の結晶生成の際の管理が容易である。
【0018】図2の(D)で示すものは、先端チップ4
の円錐部8の部位12a,12bに応じて、異なる金属
原子9a,9bをドープした変形例であり、異なる金属
原子9a,9bとしては、例えばFe、Cr、Ti、C
u、Mo、Co等が考えられる。したがって、この場合
には、レーザ光の吸収特性に応じた金属原子を選択して
これのドープする部位を選択し、熱作用の特性を得るこ
とができる。例えば円錐部8の先端の熱作用を抑え、側
周面部の切開能力を高めることも可能である。図3は複
数の金属原子9a,9bを混ぜ合わしてドープする例で
あり、(A)で示すものは先端チップ4における円錐部
8の出射端部分8aの付近についてのみ混合し、これよ
り出射先端部8aより基端側に位置する部分にドープす
る金属原子9aとしては一種類のもののみとした。そし
て、出射先端部8aの切開能力を高めている。
の円錐部8の部位12a,12bに応じて、異なる金属
原子9a,9bをドープした変形例であり、異なる金属
原子9a,9bとしては、例えばFe、Cr、Ti、C
u、Mo、Co等が考えられる。したがって、この場合
には、レーザ光の吸収特性に応じた金属原子を選択して
これのドープする部位を選択し、熱作用の特性を得るこ
とができる。例えば円錐部8の先端の熱作用を抑え、側
周面部の切開能力を高めることも可能である。図3は複
数の金属原子9a,9bを混ぜ合わしてドープする例で
あり、(A)で示すものは先端チップ4における円錐部
8の出射端部分8aの付近についてのみ混合し、これよ
り出射先端部8aより基端側に位置する部分にドープす
る金属原子9aとしては一種類のもののみとした。そし
て、出射先端部8aの切開能力を高めている。
【0019】(B)で示すものは、混合割合は同じであ
るが、出射先端部8aよりも基端側に位置する部分にド
ープする金属原子の濃度を連続的に高め、先端側程低い
濃度としてある。(C)で示すものは、段階的に同じく
ドープする金属原子の濃度を高めたものである。そし
て、この両変形例のものでは、その円錐部8のサイドの
切開能力を高めている。なお、図示はしないが、ドープ
する金属原子の濃度を、低濃度、高濃度、低濃度と順次
まだらに配置するようにしてもよいものである。
るが、出射先端部8aよりも基端側に位置する部分にド
ープする金属原子の濃度を連続的に高め、先端側程低い
濃度としてある。(C)で示すものは、段階的に同じく
ドープする金属原子の濃度を高めたものである。そし
て、この両変形例のものでは、その円錐部8のサイドの
切開能力を高めている。なお、図示はしないが、ドープ
する金属原子の濃度を、低濃度、高濃度、低濃度と順次
まだらに配置するようにしてもよいものである。
【0020】図4は、シース21内にレーザ光ファイバ
22を内装し、そのレーザ光ファイバ22の出射端の前
方近傍に超音波振動素子23を設置するものである。こ
の超音波振動素子23は形状記憶合金部材24の作動端
に取着され、通常はレーザ光ファイバ22の出射方向の
前方へ向いている。形状記憶合金部材24の固定端は、
シース21の前端部に固定されている。この形状記憶合
金部材24は、加熱されると、(B)で示すように直線
的な形状として形状が記憶されており、通常は(A)で
示すように屈曲している。
22を内装し、そのレーザ光ファイバ22の出射端の前
方近傍に超音波振動素子23を設置するものである。こ
の超音波振動素子23は形状記憶合金部材24の作動端
に取着され、通常はレーザ光ファイバ22の出射方向の
前方へ向いている。形状記憶合金部材24の固定端は、
シース21の前端部に固定されている。この形状記憶合
金部材24は、加熱されると、(B)で示すように直線
的な形状として形状が記憶されており、通常は(A)で
示すように屈曲している。
【0021】レーザ光ファイバ22からレーザ光を出射
させない場合には、形状記憶合金部材24は、(A)で
示すように屈曲しているため、その作用端に取り付けて
ある超音波振動素子23は前方を向いている。このた
め、超音波振動素子23により超音波が出射し、および
その反射波を受信し、その受信した信号によってプロー
ブ前方の超音波像を観察できる。
させない場合には、形状記憶合金部材24は、(A)で
示すように屈曲しているため、その作用端に取り付けて
ある超音波振動素子23は前方を向いている。このた
め、超音波振動素子23により超音波が出射し、および
その反射波を受信し、その受信した信号によってプロー
ブ前方の超音波像を観察できる。
【0022】一方、レーザ光ファイバ22からレーザ光
を出射させることにより、形状記憶合金部材24を加熱
すると、形状記憶合金部材24は(B)で示すように直
線的になり、レーザ光ファイバ22の出射端前方から退
避する。このため、超音波振動素子23および形状記憶
合金部材24に邪魔されず、レーザ光の照射を行うこと
ができる。これによれば、観察するプローブとレーザ処
置用プローブが一体的になり、その取扱が簡単になる。
を出射させることにより、形状記憶合金部材24を加熱
すると、形状記憶合金部材24は(B)で示すように直
線的になり、レーザ光ファイバ22の出射端前方から退
避する。このため、超音波振動素子23および形状記憶
合金部材24に邪魔されず、レーザ光の照射を行うこと
ができる。これによれば、観察するプローブとレーザ処
置用プローブが一体的になり、その取扱が簡単になる。
【0023】図5に示すものは、シース21とレーザ光
ファイバ22の間に冷却用流体を流す流路26を形成
し、この流路26を通じて流体を流せば、形状記憶合金
部材24が冷却され、元の超音波観察位置に迅速に復帰
させることができる。なお、本発明は、前述したような
実施例のものに限定されるものではなく、その他にも種
々の変形例が考えられるものである。
ファイバ22の間に冷却用流体を流す流路26を形成
し、この流路26を通じて流体を流せば、形状記憶合金
部材24が冷却され、元の超音波観察位置に迅速に復帰
させることができる。なお、本発明は、前述したような
実施例のものに限定されるものではなく、その他にも種
々の変形例が考えられるものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、レーザガ
イドからレーザ光を受ける先端チップは、透光性で耐熱
性の材料よりなるその基材中に、入射するレーザ光を受
けてこれを吸収して発熱する金属原子をドープさせて形
成したものであるから、その先端チップの耐久性が高ま
るとともに、従来のもののようにコーティング材や熱吸
収用部材の脱落がないため、その使用上の安全性を確保
することができる。また、先端チップの基材に金属原子
をドープすることにより容易に作られるから、その生産
コストの低減化が図れる。さらに、ドープする金属原子
の種類や混入割合等の種々の選択が容易であり、しか
も、前記先端チップの入射端から出射端にわたり異なる
濃度でドープするため、使用する状況に最適な先端チッ
プを容易に提供できる。
イドからレーザ光を受ける先端チップは、透光性で耐熱
性の材料よりなるその基材中に、入射するレーザ光を受
けてこれを吸収して発熱する金属原子をドープさせて形
成したものであるから、その先端チップの耐久性が高ま
るとともに、従来のもののようにコーティング材や熱吸
収用部材の脱落がないため、その使用上の安全性を確保
することができる。また、先端チップの基材に金属原子
をドープすることにより容易に作られるから、その生産
コストの低減化が図れる。さらに、ドープする金属原子
の種類や混入割合等の種々の選択が容易であり、しか
も、前記先端チップの入射端から出射端にわたり異なる
濃度でドープするため、使用する状況に最適な先端チッ
プを容易に提供できる。
【図1】本発明の第1の実施例に係るレーザプローブの
先端部付近の横断面図。
先端部付近の横断面図。
【図2】(A)〜(D)は、前述した第1の実施例の変
形例を示すその先端チップの側面図。
形例を示すその先端チップの側面図。
【図3】(A)〜(C)は、同じく前述した第1の実施
例の変形例を示すその先端チップの側面図。
例の変形例を示すその先端チップの側面図。
【図4】レーザプローブの先端部を示し、(A)は超音
波観察時の縦断面図、(B)はレーザ照射時の縦断面
図。
波観察時の縦断面図、(B)はレーザ照射時の縦断面
図。
【図5】他のレーザプローブの先端部の縦断面図。
1…シース、2…光ファイバ、4…先端チップ、8…円
錐部、9,9a,9b…金属原子。
錐部、9,9a,9b…金属原子。
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザガイドからレーザ光を受ける先端
チップを有し、この先端チップを生体組織に接触させて
処置するレーザプローブにおいて、 前記先端チップは、透光性で耐熱性の材料よりなる基材
によって形成し、この基材中には入射するレーザ光を受
けてこれを吸収して発熱する金属原子を前記先端チップ
の入射端から出射端にわたり異なる濃度になるようにド
ープさせたことを特徴とするレーザプローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3052501A JPH05220163A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | レーザプローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3052501A JPH05220163A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | レーザプローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220163A true JPH05220163A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12916476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3052501A Withdrawn JPH05220163A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | レーザプローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05220163A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10314179A (ja) * | 1997-05-14 | 1998-12-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 先端ロッド部材およびその製造方法 |
JPH11332877A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-07 | Terumo Corp | レーザ光照射装置 |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP3052501A patent/JPH05220163A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10314179A (ja) * | 1997-05-14 | 1998-12-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 先端ロッド部材およびその製造方法 |
JPH11332877A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-07 | Terumo Corp | レーザ光照射装置 |
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