JPH05219992A - カルシウムの定量方法 - Google Patents

カルシウムの定量方法

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 試料中のカルシウムとカルシウムを活性化因
子とするトランスグルタミナーゼを接触させ、試料中の
カルシウム量に依存して変化するトランスグルタミナー
ゼ活性を測定することにより試料中のカルシウム量を定
量する。 【効果】 本発明の方法によって、体液その他各種試料
中のカルシウム量を除蛋白することなく正確に定量する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルシウムの定量方法に
関し、詳しくはカルシウムが存在しないと活性を発現し
ないアポ型トランスグルタミナーゼ(EC 2.3.
2.13)に試料中のカルシウムを接触せしめ、試料中
のカルシウム量に依存して変化するトランスグルタミナ
ーゼ活性を測定することによってカルシウムを定量する
酵素的定量法に関する。
【0002】本発明によれば試料の除蛋白操作が必要で
なく、迅速且つ正確にカルシウムの測定が実施できるの
で、ヒト血清等の生体試料を含め各種の試料中のカルシ
ウムの定量が可能であり、例えば臨床検査等に大いに貢
献するものである。
【0003】
【従来の技術及びその課題】生体内カルシウムの99%
以上は骨・歯に局在しているが、およそ700mg/日
は骨への吸収と排泄を繰り返している。そのため骨に較
べると量的には少ないが体液や細胞中にもカルシウムは
存在する。体液や細胞中のカルシウムは血液凝固のほか
“セカンドメッセンジャー”として神経伝達機能、筋収
縮機能、ホルモン作用など生体活性の重要な働きに関与
しているため、体液中特に血液中のカルシウムレベルは
厳密に一定に保たれなければならない。血液中のカルシ
ウムレベルはビタミンD、副甲状腺ホルモン、カルシト
ニンなどによって一定に保たれていることは知られてい
る通りであり、健常人の場合は、血液中には9〜11m
g/dl存在し、日内変動も多くとも±3%と厳密に維
持されている。これが一旦疾病になると、変動するよう
になり、例えば、粘液水腫、悪性腫瘍、サイコイドーシ
ス、高タンパク質血症、甲状腺機能亢進症などの疾病で
は高カルシウム血症に、また、上皮小体機能低下症、骨
軟化症、腎性クル病、尿毒症、低タンパク質血症、悪性
腫瘍骨転移などの疾病では低カルシウム血症へと変動す
る。健常人の血中カルシウムレベルは非常に厳密に維持
されているため、カルシウムレベルが僅かにでも変動を
きたしたならば、それは間違いなく疾病に起因するもの
であると容易に判定が可能であるので血中カルシウムの
定量は臨床検査上非常に重要な検査項目となる。
【0004】血中カルシウムの定量方法としては原子吸
光法、イオン電極法、OCPC(o−クレゾールフタレ
インコンプレクソン)のような試薬を用いるキレート比
色法が挙げられる。しかしながら原子吸光法やイオン電
極法は操作が繁雑なうえ特殊で高価な機器を必要とする
し、キレート比色法ではOCPCがマグネシウムに反応
する特異性の低さのためマスキング剤として8−オキシ
キノリンを添加しなければならないなど問題点は多い。
8−オキシキノリンはマグネシウムをマスキングし正誤
差を回避させるがカルシウムをもトラップしてしまうの
で発色感度を低下させたり低濃度のカルシウムが測れな
いなどの問題が生じる。また、僅かなpHの相違によっ
て発色度合いが大きくかわるため試薬の厳密な調整を必
要とするなどの問題点もかかえている。
【0005】血中カルシウムの定量方法として本方法同
様に酵素を用いた酵素的定量法もいくつか報告されてき
ている。特開昭62−36199では、試料中のカルシ
ウムをカルモジュリンと反応させカルシウム・カルモジ
ュリン複合体を形成させる。この複合体にてカルモジュ
リン依存性酵素を活性化させその酵素活性を測定するこ
とによって試料中のカルシウムを定量するというもので
あるが、測定レンジが狭く感度が高すぎるためあらかじ
め検体希釈が必要なことやカルモジュリンやカルモジュ
リン依存性酵素の基質が高価なうえに不安定であるので
なかなか広範に応用しがたい。特開昭64−2598で
は、過剰のシュウ酸塩中にカルシウムを加え沈殿、残存
するシュウ酸をシュウ酸オキシダーゼにて測定すること
によりカルシウムを定量しようとするものであるが、カ
ルシウムをシュウ酸カルシウムとして沈殿させる操作が
用手法であること、検出にシュウ酸オキシダーゼを用い
ているので試料中のアスコルビン酸やビリルビンの影響
をうけやすいこと、スタンダードカーブが右さがりにな
ること、レートアッセイができないなど、満足できるも
のではない。特開平1−231896では、ホスホリル
コリンチオエステルを基質としカルシウム濃度によって
活性の変化するホスホリパーゼA2の酵素活性を測定す
ることによって、カルシウムを定量しようとするもので
あるが、酵素活性の検出にDTNB(5,5’−ジチオ
ビス−2−ニトロ安息香酸)のようなSH定量試薬を用
いているので、血液中のシステインのような含イオウ化
合物や蛋白質の影響をまともに受けることになる。アミ
ラーゼを用いた定量法も報告されてきている(日本臨床
検査自動化学会、第23回大会予講集、演題222〜2
23)。しかし、アミラーゼは周知の通り血液中にも存
在し、病態、個々および日・時などによって大きく変動
する。そうなるとカルシウム濃度をアミラーゼ活性で定
量しようとする場合にはこの血中アミラーゼ活性の変動
がカルシウム測定に正負誤差をあたえることになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の問
題点に鑑み、鋭意研究の結果、トランスグルタミナーゼ
(EC 2.3.2.13)が血清中に存在せずしかも
カルシウムに対し極めて特異性が高い点、さらに、アポ
型トランスグルタミナーゼの酵素活性が加えられるカル
シウム量に依存し変化するという点に新たに着目し、こ
れらの新知見に基づいて本発明を完成させた。すなわ
ち、本発明はカルシウムのエンザイムアッセイに関する
ものであって、試料中のカルシウムとカルシウムを活性
化因子とするトランスグルタミナーゼを接触させ、試料
中のカルシウム量に依存して変化するトランスグルタミ
ナーゼ活性を測定することによって、試料中のカルシウ
ム量を測定することを基本的技術思想とするものであ
る。
【0007】具体的には、本発明は、カルシウムを添加
しないと活性を発現しないアポ型トランスグルタミナー
ゼ、基質、適当な緩衝液および検出系試薬を少なくとも
含む反応液に検体を加え、アポ型トランスグルタミナー
ゼを検体中のカルシウム量に比例するようにホロ型へと
変換し、その酵素活性量を測定することによって検体中
のカルシウムを定量するものである。
【0008】トランスグルタミナーゼはカルシウムに対
し高い特異性を有する(Adv.Enzymol.3
8,109〜191,1973)、カルシウム以外の金
属としてストロンチウムでもトランスグルタミナーゼは
活性化を受けるが、ストロンチウムに対するkm値がカ
ルシウムのkm値の20倍大きい事、およびストロンチ
ウムが血液や尿のような生体試料中にはほとんど含まれ
ていない事などにより臨床検査上はカルシウムに高く特
異的であると言える。したがってOCPC法で問題とな
ったようなマグネシウムへの配慮は本発明ではまったく
不要である。また、トランスグルタミナーゼは血清中に
は存在しない。赤血球や血小板には分類上トランスグル
タミナーゼの中に含まれ同様の触媒作用を現す血液凝固
因子XIIIが存在するが、これは血餅分離の際に血清から
除去される。したがって、本方法ではアミラーゼの場合
のような正負誤差の心配はいらない。トランスグルタミ
ナーゼ活性は、基質にグルタミンペプチドまたは、グル
タミンペプチドとアミンを用い、生成されるアンモニア
あるいはヒドロキサム酸を測定することによって算出さ
れる。アンモニアで検出する場合の留意点は、アンモニ
アが尿中には多量に存在する点であるが、この場合は既
存のイソクエン酸脱水素酵素(ICDH)法(特開昭6
1−247963、特開昭62−6700、特開昭62
−6699)を適用すれば問題なくカルシウムを定量す
ることが可能である。血清中のアンモニアは微量なので
無視でき、グルタミン酸脱水素酵素(GIDH)法など
で容易に定量できる。ヒドロキサム酸で検出する場合に
はなんら留意もいらない。このように本発明の方法は検
出系においても、血清成分の影響を受けにくいこと、用
いる試薬が安価なことなどから上記酵素的定量法よりも
優れ、日々の臨床検査に実用的である。
【0009】本発明の方法に使用できるトランスグルタ
ミナーゼとしては、哺乳動物各組織、植物、微生物など
から抽出し精製したものが使用されるが、好適な例とし
てモルモットの肝臓由来のものが挙げられる。モルモッ
ト肝臓を破砕後、遠心分離、上清をDEAEカラムクロ
マトグラフィー、硫安分画、ゲル濾過、疎水クロマトグ
ラフィーなどで精製する。性能としてはバックグランド
が小さくカルシウムへの特異性が高いものが望まれる。
アポ型トランスグルタミナーゼの調製には特別な工程は
必要なく精製工程中に使用するバッファーのなかにキレ
ート剤を加えておけば良い。精製した酵素のバックグラ
ンドが高いような場合には再精製するかカルシウムの除
去工程を追加する。キレート剤としては、形態について
特に問わないが、カルシウムに対するキレート安定度定
数が大きなもの(LogK ML≧10)が良く、EDT
A(エチレンジアミン四酢酸)、CyDTA(トランス
−1,2−シクロヘキサンヂアミン−N,N,N’,
N’−四酢酸)、DTPA(ジエチレントリアミン五酢
酸)、GEDTA(グリコールエーテルジアミン四酢
酸)、TTHA(トリエチレンテトラミン六酢酸)、メ
チルEDTA(ジアミノプロパン四酢酸)などが有効で
ある。0.01mM〜1M、好ましくは、0.1mM〜
100mMのキレート剤をトランスグルタミナーゼが失
活しないような条件にて使用する。本発明の方法に使用
するために最終的に透析あるいはセファデックスG−2
5のようなゲル濾過にてキレート剤を完全に除去する。
【0010】トランスグルタミナーゼ反応は以下の化1
に示す通りである。
【0011】
【化1】
【0012】トランスグルタミナーゼの基質としては供
与体単独で加えるか、または、供与体と受容体の複合で
加えるか、いずれでもトランスグルタミナーゼは酵素活
性を発現する。トランスグルタミナーゼは供与体には特
異性が高く、L−グルタミンの誘導体、L−グルタミン
を含むトリペプチド〜ポリペプチドやL−グルタミンを
含むジペプチド〜オリゴぺプチドの誘導体などが基質と
なり得るが、好適な基質としては、ベンジルオキシカル
ボニル(Z)−L−Gln−Gly、Z−L−Gln、
Z−L−Gln−L−Val、t−ブチルオキシカルボ
ニル(Boc)−L−Gln、9−フルオレニールメト
キシカルボニル(Fmoc)−L−Gln、Gly−G
ly−L−Gln−Glyなどが挙げられる。一方、ト
ランスグルタミナーゼは受容体には特異性が低いので、
入手しやすく安価な炭素鎖が3コ以上のアミンもしくは
ヒドロキシルアミンを用いる。推奨すべき基質として
は、供与体にZ−L−Gln−Gly、または、Z−L
−Gln、Boc−L−Gln、Fmoc−L−Gl
n、受容体にn−プロピルアミンまたは、n−ブチルア
ミン、n−アミルアミン、n−ヘキシルアミン、もしく
は、Lys、もしくはヒドロキシルアミンが良く、ま
た、供与体単独で測定するよりも、供与体と受容体の複
合で測定した方が大きな酵素活性が得られるので両基質
の使用が好ましい。
【0013】酵素活性の測定は、トランスグルタミナー
ゼが上記の反応を触媒するので反応によって生成するX
−(L−Glu−NH−R)−YもしくはNH3を検出
すれば良い。その際、基質として供与体単独もしくは、
供与体とヒドロキシルアミンを除く受容体の複合で測定
する場合には、NH3を、そして基質として供与体とヒ
ドロキシルアミンで測定する場合には、X−(L−Gl
u−NHOH)−Y(ヒドロキサム酸)を検出するのが
よい。NH3の検出は公知の方法ならばどの方法を用い
てもよいが、推奨する方法としてはGIDH法が挙げら
れる。もちろん、すでに多くの検査センターで実績があ
りアンモニアの消去系が考慮されたICDH法(応用例
としては、グアニジノ酢酸(特開平02−25509
8)、尿素(特開昭61−247963)、クレアチニ
ン(特開昭59−31698)など)も応用することが
できる。ヒドロキサム酸の検出も公知の方法でよく、例
えば、J.Biol.Chem.,159,p−21,
1954にもあるような、つまり、ヒドロキサム酸がF
3+と錯体を形成し赤色を呈するという性質を利用した
もので525nmの吸収を測定する、などの方法が利用
できる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明の方法をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれによってなんら制限さ
れるものではない。
【0015】
【実施例1】
【0016】
【試薬】
【0017】第1試薬;
【0018】Z−Glnをトリエタノールアミンに溶解
し、それに、L−リジン、還元型グルタチオン、塩化カ
ルシウム、α−ケトグルタル酸、ADP、NADH、グ
ルタミン酸脱水素酵素(牛肝臓由来)を加え、pHが
7.5になるように調整する。蒸留水を加え各成分の濃
度が、それぞれ、100mM、200mM、20mM、
10mM、250μM、10mM、200μM、300
μM、30U/mlとしたものを第1試薬とする。
【0019】第2試薬;
【0020】モルモット肝臓より精製したトランスグル
タミナーゼを2mMのDTTを含む10mMのトリス酢
酸バッファー(pH7)で希釈し10U/mlとする。
【0021】試料;
【0022】塩化カルシウムを蒸留水に溶解・希釈し0
mM、1mM、2mM、3mM、4mM、5mMとした
ものを試料とする。
【0023】
【操作】
【0024】日立7150型自動分析機を用いR−1に
第1試薬を、R−2に第2試薬を入れた。第1試薬20
0μlに試料10μlを加え、37℃にて5分間プレイ
ンキュベーションし、40μlの第2試薬を添加した。
同温度にて第2試薬を添加し2分放置した後の1分間の
340nmにおける吸光度の減少速度を測定した。試薬
ブランクを差し引き作図した。その結果を図1に示す。
【0025】
【結果】
【0026】図1をみてわかるように、本発明の方法を
用いると、直線的な定量曲線にて試料中のカルシウムを
定量出来ることが確認された。
【0027】
【実施例2】
【0028】
【試薬】
【0029】第1試薬;
【0030】Z−Gln−Glyを1Mのトリス溶液に
溶解し、それに、L−リジン、還元型グルタチオン、塩
化カルシウム、α−ケトグルタル酸、NADPH、グル
タミン酸脱水素酵素(酵母由来)を加え、pHが9にな
るようにNaOHにて調整する。蒸留水を加え各成分の
濃度が、それぞれ、30mM、200mM、100m
M、10mM、150μM、10mM,250μM,1
0U/mlとしたものを第1試薬とする。
【0031】第2試薬;
【0032】実施例1と同一
【0033】試料;
【0034】実施例1と同一
【0035】
【操作】
【0036】実施例1と同一、その結果を図2に示す。
【0037】
【結果】
【0038】図2をみてわかるように、本発明の方法を
用いるとカルシウム濃度に依存しトランスグルタミナー
ゼ活性が変化するので、試料中のカルシウム濃度を本方
法によれば定量出来ることが確認された。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法によれば、除蛋白操作が不
要なために簡便で迅速なカルシウムの定量を可能とし
た。したがって本発明によれば、体液をはじめ各種の試
料中のカルシウムを熟練を要することなく迅速且つ正確
に測定することが可能となり、本発明は例えば臨床診断
において多大の貢献をなすものである。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によるNADH系でのカルシウム
の定量曲線を表わす。
【図2】本発明の方法によるNADPH系でのカルシウ
ムの定量曲線を表わす。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中のカルシウムとカルシウムを活性
    化因子とするトランスグルタミナーゼを接触させ、試料
    中のカルシウム量に依存して変化するトランスグルタミ
    ナーゼ活性を測定することを特徴とする試料中のカルシ
    ウム量を定量する方法。
  2. 【請求項2】 トランスグルタミナーゼ活性の変化をト
    ランスグルタミナーゼの基質である供与体及び/又は受
    容体の変化を測定することによって測定することを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該供与体及び/又は受容体の変化の測定
    が、酵素反応の結果生成するアンモニア及び/又はヒド
    ロキサム酸誘導体の測定であることを特徴とする請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該供与体がZ−L−Gln−Gly、Z
    −L−Gln、Boc−L−Gln、又はFmoc−L
    −Glnであり、該受容体がn−プロピルアミン、n−
    ブチルアミン、n−アミルアミン、n−ヘキシルアミ
    ン、リジン、又はヒドロキシルアミンであることを特徴
    とする請求項2又は請求項3に記載の方法。
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