JPH0521931Y2 - - Google Patents

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JPH0521931Y2
JPH0521931Y2 JP9914987U JP9914987U JPH0521931Y2 JP H0521931 Y2 JPH0521931 Y2 JP H0521931Y2 JP 9914987 U JP9914987 U JP 9914987U JP 9914987 U JP9914987 U JP 9914987U JP H0521931 Y2 JPH0521931 Y2 JP H0521931Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンセント、スイツチ等の電線結線
或いは電話の通話線結線等の際に用いるスイツチ
ボツクス等の配線ボツクスに関するものである。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の配線ボツクスは壁内配線孔に差し込んだ
後、爪を外側に突出させてネジ送りで爪を前移動
させることで壁板裏面に圧接し、表面のフランジ
片との間で壁板を挟持することで取付けていたの
である。
しかしながら、この作業は狭い場所で行なうた
め、しかもその建物内の結線数が多いことからき
わめて面倒なものであつた。また、ネジ送り用の
金属ネジの使用は漏電の原因となつて安全性に支
障があつた。
そこで本願出願人は、先に第12図で示すよう
な、側板部に可撓片Aを多数並列させると共に
夫々の可撓片Aに壁面からの距離を異にするスト
ツパBを突設して、差し込むだけで可撓片Aを撓
ませ壁板の厚みに応じた位置のストツパBとつば
片Cとで壁板を挟持できるものを提供した。これ
によるとワンタツチで壁内配線孔に装着できるの
であるが、壁板の板厚みが3〜10mm位の薄い場合
はそれを保持する部位の可撓片A′が短いため弾
力不足で破損したり或いは強い保持押圧が得られ
ず適切な壁板挟持とならない問題点が考えられる
のである。
(問題点を解決するための手段) そこで本考案は、それらを差し込むだけでワン
タツチに壁板の配線孔に装着でき、しかも板厚の
薄い壁板でも適切に挟持できるようにしたものを
提供するものである。
このため本考案は、壁内の配線孔に収容するプ
ラスチツク製配線ボツクスであり、ボツクス本体
の側面欠設部に差し込み方向と平行な可撓片を開
口部から底部に向けて複数並列すると共に、夫々
の可撓片の外側にストツパを突設し、該ストツパ
と前面に突設したつば片との間で板厚の厚い壁板
を挟持して壁内配線孔に装着するものにおいて、
板厚の薄い壁板を挟持する部位の夫々の可撓片を
ボツクス本体の底部から開口部に向けて形成する
と共に、壁板裏面に当接するストツパを該可撓片
の前端部外側に突設したことを特徴としている。
(作用) 壁内配線孔への差し込みによつて、夫々の可撓
片のストツパが壁板の開口端面によつて押圧され
ることから可撓片が内側に撓んで壁板を通過した
後、壁板の厚みと同じ長さに位置したストツパが
壁板の裏面に当接し、該ストツパと表側のつば片
で壁板を挟持することで壁内配置孔に挿着できる
のである。この際、ストツパまでの長さが壁板の
厚み以上の可撓片は夫々外側に復位するが、スト
ツパまでの長さが壁板の厚み以下の長さの可撓片
は可撓されたままの状態でその復元力でストツパ
が壁板の端面に押し付けられる状態となることか
ら一層強く保持できるのである。
(実施例) 以下、本考案の詳細を図示実施例で説明する。
第1図乃至第4図に示す本例のプラスチツク製
スイツチボツクスSは、前面を開口させた四角形
ボツクス本体1の前面長手方向辺に、壁板表面に
おける配線孔の開口周縁部に係止当接するつば片
2を外側に向けて突設している。また、長手方向
の対向する側板部には1mmの小さな間隙の欠設孔
1aを切欠して壁内配線孔への差し込み方向、即
ち、ボツクス本体1の開口部から底部に向つて伸
びた複数(本例では20片)の可撓片3,…が約1
mmの間隙をおいて一体に並列形成してある。夫々
の該後向きの可撓片3の後端外側部には外向きの
ストツパ4が突設してあり、その外側部に後端側
から前側に向うにつれ拡大傾斜させて壁板への当
りを案内するガイド面4aを形成すると共に、壁
板の裏部に当接できるようストツパ4の表側端面
を可撓片3の突設方向と直角の平面状なストツパ
面4bとしている。なお、このストツパ面4bの
突出端は第4図のようにつば片2の端面より突出
しない方がよいが、突出しても可撓片のため支障
はない。
また、本例で特徴のある構成は、ボツクス本体
1の巾方向側の対向する側板部にも1mmの小さな
間隙の欠設孔1bを切欠して壁内配線孔への差し
込み方向と平行であるがボツクス本体1の底部か
ら開口部に向つて伸びた複数(本例では8片)の
可撓片5,…が約1mmの間隙をおいて一体に並列
形成してある。該夫々の該前向きの可撓片5の前
端外側部には、前記ストツパ4と同一のガイド面
6a及びストツパ面6bを有するストツパ6が突
設してある。
即ち、巾方向の側板部の可撓片5は前向きに形
成されてその前端にストツパ6が突設してあるの
に対し、長手方向の側板部の可撓片3は後向きに
形成されてストツパ4はその後端に突設してある
のである。
そして、前向きの可撓片5は夫々その長さを同
一としているが、ボツクスの開口前端面からその
ストツパ6までの距離Eを3〜10mmの1mm毎に変
化させて階段状に並列形成している。一方、後向
きの可撓片3も両側部側の可撓片を除いて同一の
長さとしており、つば片2からの距離を11〜30mm
の1mm毎に変化させて階段状に並列形成してい
る。なお、夫々の側板部の中央部は樹脂注入導路
及び補強のため可撓片は形成されていない。
また、ボツクス本体1には電線挿通孔や結線器
具の取付用ビス孔等が形成してある。
このようにした本例スイツチボツクスSは、壁
板Kを切り外して形成された配線孔Nに差し込む
だけで挿着できるのである。
即ち、差し込むことにより前面からの距離Eの
長い可撓片3,5から順に中に差し込まれ、夫々
のストツパ4,6のガイド面4a,6aが壁板K
の開口端面Kcで押圧されるため夫々の可撓片3,
5が内側に撓んでボツクスSが壁内に侵入する。
そして、壁板Kの開口端面Kcを抜けた夫々の可
撓片3,5は夫々復位することから、壁板Kの厚
みと同じ距離に配置されたストツパ4,6のスト
ツパ面4b,6bが壁板Kの裏面の開口部周縁
Kbに当接し、壁板K表面の開口部周縁Kaに当接
したつば片2とで壁板Kを挟持するのである。
ストツパ4,6による挟持が対向する両側板部
で2ケ所の挟持部となることから強く壁板Kに保
持されるのである。
第5図で示す状態は壁板Kが3mmの薄い厚みの
場合であり、第6図の状態が石膏ボードのように
板厚20mmの厚い壁板Kに使用した場合である。
3mm〜10mmの薄い壁板の場合は巾方向に設けた
側板部の前向きの可撓片5の対応するいずれかの
ストツパ6で挟持でき、また10mm以上の厚い壁板
の場合は長手方向に設けた側板部の後向きの可撓
片3の対応するいずれかのストツパ4で挟持でき
ることになる。いずれの板厚でも、その厚みに対
応した位置のストツパ4,6が壁板Kの裏面に当
接係止するのであり、第6図仮想線のようにそれ
より短い可撓片が可撓した状態のまま復元力で壁
板Kの開口端面Kcに圧接した状態となることか
ら一層強く壁板Kに保持されるのである。
なお、ボツクスSを壁板Kにさらに強く固着し
たい場合はつば片2に透設したビス孔2aで壁板
Kにビス止めすればよい。
このように本例によると、差し込むだけでスイ
ツチボツクスSを配線孔Nに簡単に装着できるの
であり、特に板厚の薄い壁板を挟持する部位の可
撓片5を後側から前向きに形成したため可撓片5
の長さを長くできてストツパ6による挟持力を強
くできると共に可撓片5の可撓時の破損を防止で
きるのである。また夫々の可撓片の長さがほぼ同
一であることから均一な挟持力を確保できるので
ある。
本例は前記のように構成したが本考案において
はこれに限定されない。
例えば、配線ボツクスとしての種類は問わず、
コンセント用ボツクス、電話線用ボツクス或いは
テレビ線用ボツクス等でもよい。
また、板厚の薄い壁板に当接する部位の前向き
の可撓片の数及び形状は限定されず、前向きの可
撓片7を第7図のように後向きの可撓片群に混在
させて形成してもよい。或いはその前向きの可撓
片の夫々の長さも適宜であり、第8図のように可
撓片8を形成してもよい。
さらに、要旨ではないが、後向きの可撓片の長
さ、配置部位及び数は問わず、第9図のような階
段状としてもよく、或いは板厚の厚い壁板に対処
するため、第10図のように側板部を突設して可
撓片を形成してもよい。
また、ストツパの形状も適宜であり、つば片の
形状及び突設位置も任意である。
さらに可撓片は本例のようにボツクス本体の側
板部に直接形成する他、第11図のようにボツク
ス10に固着する装着部材の側板に可撓片9を設
けた構成でもよい。
(考案の効果) このように本考案によると、壁内配線孔に差し
込むたけで可撓片が撓んで壁板の厚みに応じた位
置のストツパが該壁板の裏面に当接して表面のつ
ば片との間で任意の厚みの壁板をワンタツチで挟
持できるもので、特に薄い壁板でもそれを挟持す
る部位の可撓片が底部から開口部に向けて長く形
成できることから薄い壁板を円滑且つ確実に強く
挟持できる効果が大きく、製造も容易となる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図はその一部を断面した平面図、第3図はその一
部を断面した巾方向の側面図、第4図はその一部
を断面した長手方向の側面図、第5図は前向きの
可撓片のストツパによる壁板挟持状態の縦断面
図、第6図は後向きの可撓片のストツパによる壁
板挟持状態の縦断面図、第7図及び第8図は夫々
別例ボツクスの側面図、第9図は後向き可撓片の
別例配置状態の側面図、第10図はさらに別例の
斜視図、第11図は可撓片の形成部位の別例を示
す要部断面図、第12図は先の出願にかかるボツ
クスの斜視図である。 1……ボツクス本体、2……つば片、3……後
向きの可撓片、5,7,8,9……前向きの可撓
片、4,6……ストツパ、4a,6a……ガイド
面、4b,6b……ストツパ面、K……壁板、
Ka……表面の開口部周縁、Kb……裏面の開口部
周縁、Kc……開口端面、N……配線孔、E……
距離。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 壁内の配線孔に収容する配線ボツクスであ
    り、ボツクス本体の側面欠設部に差し込み方向
    と平行な可撓片を開口部から底部に向けて複数
    並列すると共に、夫々の可撓片の外側にストツ
    パを突設し、該ストツパと前面に突設したつば
    片との間で板厚の厚い壁板を挟持して壁内配線
    孔に装着するものにおいて、板厚の薄い壁板を
    挟持する部位の夫々の可撓片をボツクス本体の
    底部から開口部に向けて形成すると共に、壁板
    裏面に当接するストツパを該可撓片の前端部外
    側に突設したことを特徴とする埋め込み用配線
    ボツクス。 (2) 夫々の可撓片の長さを略同一の長さに形成し
    た実用新案登録請求の範囲第1項記載の配線ボ
    ツクス。
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