JPH0521858A - 圧電トランス - Google Patents
圧電トランスInfo
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- JPH0521858A JPH0521858A JP3202359A JP20235991A JPH0521858A JP H0521858 A JPH0521858 A JP H0521858A JP 3202359 A JP3202359 A JP 3202359A JP 20235991 A JP20235991 A JP 20235991A JP H0521858 A JPH0521858 A JP H0521858A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 直流高電圧電源における圧電振動子の機械振
動を利用した圧電トランスに於て、簡単な構造で、信頼
性の高い支持固定が可能な圧電トランスとすることを目
的とする。 【構成】 圧電セラミックス矩形板１１の一方の端面か
ら矩形板長さの３分の１の長さの矩形板の両面全面に対
向する入力電極１２とアース電極１３を形成し、前記端
面から３分の２の位置に帯状に分極電極１４ａ、分極電
極１４ｂを、６分の５の位置に出力電極１５ａ、出力電
極１５ｂを形成し、入力電極とアース電極間は厚さ方向
に、入力電極、アース電極と分極電極との間には入力電
極から分極電極方向に、分極電極と出力電極との間は出
力電極方向から分極電極方向へ分極を行い、入力電極と
アース電極間と出力電極間とを金属線で支持して圧電ト
ランスとする。
動を利用した圧電トランスに於て、簡単な構造で、信頼
性の高い支持固定が可能な圧電トランスとすることを目
的とする。 【構成】 圧電セラミックス矩形板１１の一方の端面か
ら矩形板長さの３分の１の長さの矩形板の両面全面に対
向する入力電極１２とアース電極１３を形成し、前記端
面から３分の２の位置に帯状に分極電極１４ａ、分極電
極１４ｂを、６分の５の位置に出力電極１５ａ、出力電
極１５ｂを形成し、入力電極とアース電極間は厚さ方向
に、入力電極、アース電極と分極電極との間には入力電
極から分極電極方向に、分極電極と出力電極との間は出
力電極方向から分極電極方向へ分極を行い、入力電極と
アース電極間と出力電極間とを金属線で支持して圧電ト
ランスとする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子式複写機や静電式
空気清浄器などに用いられる直流高電圧電源を得るの
に、特に圧電振動子の機械振動を利用した圧電トランス
に関し、入出力端子を振動の節の点から取り出すことに
より信頼性の向上を計った圧電トランスに関する。
空気清浄器などに用いられる直流高電圧電源を得るの
に、特に圧電振動子の機械振動を利用した圧電トランス
に関し、入出力端子を振動の節の点から取り出すことに
より信頼性の向上を計った圧電トランスに関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は従来の圧電トランスの構造の概略
を示す斜視図である。図５において、圧電セラミックス
矩形板１には長さ方向のおよそ半分の部分に厚さ方向に
対向する入力電極２およびアース電極３が形成され、入
力電極２およびアース電極３が形成された部分と反対の
端面に出力電極４が形成されている。図５に示される従
来の圧電トランスにおいては、入力電極２、アース電極
３の部分は厚さ方向に分極され、出力電極４と、入力電
極２とアース電極３との間の部分は圧電セラミックス矩
形板１の長さ方向に分極されている。図６は従来の圧電
トランスの動作原理の説明図であり、図６の（ａ）は圧
電セラミックス矩形板の断面図、図６の（ｂ）は圧電セ
ラミックス矩形板が長さ方向振動の１波長共振モードで
振動している場合の変位分布であり、図６の（ｃ）はそ
の時の歪み分布を示している。図６の（ａ）において、
アース電極３を接地端子とし、入力電極２に圧電セラミ
ックス矩形板の長さ方向振動の１波長共振モードの共振
周波数に等しい周波数の電圧を印加すると、矩形板は図
６の（ｂ）、図６の（ｃ）に示すように振動する。この
時アース電極３と出力電極４との間には圧電効果により
電圧を発生する。ここで入力電極２に印加した入力電圧
と出力電極４に発生した出力電圧について説明すると、
入力電極２とアース電極３の対向間隔はアース電極３と
出力電極４との間隔に比べて充分に小さく、入力電極
２、アース電極３の面積は出力電極４の面積よりも充分
大きいため、入力側の静電容量は出力側の静電容量に比
べて充分大きな値となる。従って、入力側に交流の電圧
を印加して振動子を励振した場合、アース電極と出力電
極間に発生する電圧は、入力側に印加された交流電圧に
よって出力側に発生する振動が出力側に電圧を印加した
時に同じ大きさの振動を発生させるのに必要な電圧とほ
ぼ等しい大きさの電圧が出力電極に発生することにな
る。図５および図６に示した従来の圧電トランスにおい
ては、振動子を振動に影響を与えないように支持するた
めには、図６に示した振動の節の部分で支持する必要が
ある。一方、前述したように出力端子は振動振幅の最も
大きな端面から取り出す必要があるため、リード線の重
さによる振動子特性の変化、および振動によるリード線
取り出し部の断線など、特性の劣化と信頼性の悪化を招
くという欠点があり、特に出力端子の取り出し部に導電
ゴムなどの振動に与える影響の少ない材料を用いたり、
端面電極として圧電セラミックスとの密着性の高い電極
を形成したりする必要があるなどの特別な構造上の対策
を必要としていた。
を示す斜視図である。図５において、圧電セラミックス
矩形板１には長さ方向のおよそ半分の部分に厚さ方向に
対向する入力電極２およびアース電極３が形成され、入
力電極２およびアース電極３が形成された部分と反対の
端面に出力電極４が形成されている。図５に示される従
来の圧電トランスにおいては、入力電極２、アース電極
３の部分は厚さ方向に分極され、出力電極４と、入力電
極２とアース電極３との間の部分は圧電セラミックス矩
形板１の長さ方向に分極されている。図６は従来の圧電
トランスの動作原理の説明図であり、図６の（ａ）は圧
電セラミックス矩形板の断面図、図６の（ｂ）は圧電セ
ラミックス矩形板が長さ方向振動の１波長共振モードで
振動している場合の変位分布であり、図６の（ｃ）はそ
の時の歪み分布を示している。図６の（ａ）において、
アース電極３を接地端子とし、入力電極２に圧電セラミ
ックス矩形板の長さ方向振動の１波長共振モードの共振
周波数に等しい周波数の電圧を印加すると、矩形板は図
６の（ｂ）、図６の（ｃ）に示すように振動する。この
時アース電極３と出力電極４との間には圧電効果により
電圧を発生する。ここで入力電極２に印加した入力電圧
と出力電極４に発生した出力電圧について説明すると、
入力電極２とアース電極３の対向間隔はアース電極３と
出力電極４との間隔に比べて充分に小さく、入力電極
２、アース電極３の面積は出力電極４の面積よりも充分
大きいため、入力側の静電容量は出力側の静電容量に比
べて充分大きな値となる。従って、入力側に交流の電圧
を印加して振動子を励振した場合、アース電極と出力電
極間に発生する電圧は、入力側に印加された交流電圧に
よって出力側に発生する振動が出力側に電圧を印加した
時に同じ大きさの振動を発生させるのに必要な電圧とほ
ぼ等しい大きさの電圧が出力電極に発生することにな
る。図５および図６に示した従来の圧電トランスにおい
ては、振動子を振動に影響を与えないように支持するた
めには、図６に示した振動の節の部分で支持する必要が
ある。一方、前述したように出力端子は振動振幅の最も
大きな端面から取り出す必要があるため、リード線の重
さによる振動子特性の変化、および振動によるリード線
取り出し部の断線など、特性の劣化と信頼性の悪化を招
くという欠点があり、特に出力端子の取り出し部に導電
ゴムなどの振動に与える影響の少ない材料を用いたり、
端面電極として圧電セラミックスとの密着性の高い電極
を形成したりする必要があるなどの特別な構造上の対策
を必要としていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は叙上に
示した従来の圧電トランスの問題点を除去し、簡単な構
造で信頼性の高い支持固定が可能な圧電トランスを提供
することを目的としている。
示した従来の圧電トランスの問題点を除去し、簡単な構
造で信頼性の高い支持固定が可能な圧電トランスを提供
することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電トラン
スは、図１に示す圧電セラミックス矩形板の一方の端面
からほぼ前記圧電セラミックス矩形板の長さの３分の１
の領域のほぼ全面に厚さ方向に対向する入力電極および
アース電極を形成し、同じ端面から矩形板の長さの３分
の２の位置および６分の５の位置にそれぞれ厚さ方向に
対向する分極電極および出力電極を形成し、分極電極間
および出力電極間をそれぞれ電気的に接続した後、入力
電極およびアース電極の部分に厚さ方向の分極を施し、
入力電極とアース電極と分極電極の間の部分および、分
極電極と出力電極の間の部分に矩形板の長さ方向に互い
に逆向きに示す方向に分極を施し、前記入力電極および
アース電極の形成された端面から矩形板の長さの６分の
１の部分、および前記出力電極の部分を、前記圧電セラ
ミックス矩形板の長さ方向と直角な方向に配置した金属
線により、半田付け等により接続し、前記金属線で前記
圧電セラミックス矩形板を挟むように支持して圧電トラ
ンスを得るものである。
スは、図１に示す圧電セラミックス矩形板の一方の端面
からほぼ前記圧電セラミックス矩形板の長さの３分の１
の領域のほぼ全面に厚さ方向に対向する入力電極および
アース電極を形成し、同じ端面から矩形板の長さの３分
の２の位置および６分の５の位置にそれぞれ厚さ方向に
対向する分極電極および出力電極を形成し、分極電極間
および出力電極間をそれぞれ電気的に接続した後、入力
電極およびアース電極の部分に厚さ方向の分極を施し、
入力電極とアース電極と分極電極の間の部分および、分
極電極と出力電極の間の部分に矩形板の長さ方向に互い
に逆向きに示す方向に分極を施し、前記入力電極および
アース電極の形成された端面から矩形板の長さの６分の
１の部分、および前記出力電極の部分を、前記圧電セラ
ミックス矩形板の長さ方向と直角な方向に配置した金属
線により、半田付け等により接続し、前記金属線で前記
圧電セラミックス矩形板を挟むように支持して圧電トラ
ンスを得るものである。
【０００５】即ち本発明は、圧電セラミックス矩形板の
一方の端面からほぼ前記圧電セラミックス矩形板の長さ
の３分の１の領域のほぼ全面に厚さ方向に対向する入力
電極を形成し、前記端面から矩形板の長さの３分の２の
位置に分極電極および６分の５の位置に出力電極をそれ
ぞれ厚さ方向に対向して帯状に形成し、分極電極間およ
び出力電極間をそれぞれ電気的に接続した後、入力電極
とアース電極の部分に厚さ方向の分極を施し、入力電極
とアース電極と分極電極の間の部分、および分極電極と
出力電極との間の部分に矩形板の長さ方向に、互いに逆
向きの分極を施し、前記入力電極の端面から矩形板の長
さの６分の１の部分、および前記出力電極の部分に、圧
電セラミックス矩形板の長さ方向と直角な方向に、圧電
セラミックス矩形板の両面に形成した電極から金属線を
半田付け等により接続し、かつ前記金属線で前記圧電セ
ラミックス矩形板を挟むように支持し構成したことを特
徴とする圧電トランスである。
一方の端面からほぼ前記圧電セラミックス矩形板の長さ
の３分の１の領域のほぼ全面に厚さ方向に対向する入力
電極を形成し、前記端面から矩形板の長さの３分の２の
位置に分極電極および６分の５の位置に出力電極をそれ
ぞれ厚さ方向に対向して帯状に形成し、分極電極間およ
び出力電極間をそれぞれ電気的に接続した後、入力電極
とアース電極の部分に厚さ方向の分極を施し、入力電極
とアース電極と分極電極の間の部分、および分極電極と
出力電極との間の部分に矩形板の長さ方向に、互いに逆
向きの分極を施し、前記入力電極の端面から矩形板の長
さの６分の１の部分、および前記出力電極の部分に、圧
電セラミックス矩形板の長さ方向と直角な方向に、圧電
セラミックス矩形板の両面に形成した電極から金属線を
半田付け等により接続し、かつ前記金属線で前記圧電セ
ラミックス矩形板を挟むように支持し構成したことを特
徴とする圧電トランスである。
【０００６】
【作用】圧電セラミックス矩形板の、一方の端からほぼ
圧電セラミックス矩形板の長さの３分の１の領域のほぼ
両面の全面に入力電極面とアース電極面を形成し、前記
一方の端から３分の２の位置の両面に帯状の分極電極を
セラミックス矩形板の両面に形成し、６分の５の位置に
帯状の出力電極をセラミックス矩形板の両面に形成し、
入力電極面とアース電極面方向の分極と、入力電極とア
ース電極間と分極電極との間を分極電極方向から入力電
極方向への分極、及び分極電極方向から出力電極方向へ
の分極処理を行うことにより分極電極の両側の分極の向
きは逆向きとなり、振動時歪の特性は逆極性になってい
るため、この部分に発生する電圧は相加されて大きな出
力電圧となる。又出力電極からの金属線を振動の節の位
置から取り出しているため、金属線は圧電セラミックス
矩形板の振動時、大きく振れることはない故、出力電極
からの振動による剥離を生ずることはなく圧電トランス
の信頼性が大幅に改善される。
圧電セラミックス矩形板の長さの３分の１の領域のほぼ
両面の全面に入力電極面とアース電極面を形成し、前記
一方の端から３分の２の位置の両面に帯状の分極電極を
セラミックス矩形板の両面に形成し、６分の５の位置に
帯状の出力電極をセラミックス矩形板の両面に形成し、
入力電極面とアース電極面方向の分極と、入力電極とア
ース電極間と分極電極との間を分極電極方向から入力電
極方向への分極、及び分極電極方向から出力電極方向へ
の分極処理を行うことにより分極電極の両側の分極の向
きは逆向きとなり、振動時歪の特性は逆極性になってい
るため、この部分に発生する電圧は相加されて大きな出
力電圧となる。又出力電極からの金属線を振動の節の位
置から取り出しているため、金属線は圧電セラミックス
矩形板の振動時、大きく振れることはない故、出力電極
からの振動による剥離を生ずることはなく圧電トランス
の信頼性が大幅に改善される。
【０００７】
【実施例】以下本発明の圧電トランスについて図面を用
いて詳しく説明する。図１は本発明の圧電トランスの構
造の概略を示す斜視図であり、圧電セラミックス矩形板
１１の一方の端面からおよそ前記圧電セラミックス矩形
板の長さの３分の１の領域のほぼ全面に厚さ方向に対向
する入力電極１２およびアース電極１３を形成し、同じ
端面から矩形板の長さの３分の２の位置および６分の５
の位置にそれぞれ厚さ方向に対向する分極電極１４ａ、
分極電極１４ｂ、および出力電極１５ａ、出力電力１５
ｂが形成されている。分極電極１４ａ、分極電極１４ｂ
間、および出力電極１５ａ、出力電極１５ｂ間をそれぞ
れ電気的に接続した後、入力電極１２およびアース電極
１３の部分に厚さ方向に分極を施し、入力電極１２、ア
ース電極１３と、分極電極１４ａ、分極電極１４ｂの部
分、および分極電極１４ａ、分極電極１４ｂと、出力電
極１５ａ、出力電極１５ｂの間の部分は、矩形板の長さ
方向に、矢印Ａ、矢印Ｂ、矢印Ｃの方向に互いに逆向き
に分極される。図２は１台の直流高電圧電源を用いて以
上に示した分極を行う方法の例を示す回路結線図であ
り、各電極間距離に対応した電圧が、分極を充分に飽和
させるのに必要な電界強度が得られるように抵抗器を用
いて分圧して各端子に印可される。図３は本発明による
圧電トランスの動作原理の説明図であり、図３の（ａ）
は圧電セラミックス矩形板の断面図、図３の（ｂ）は圧
電セラミックス矩形板が長さ方向振動の２分の３波長共
振モードで振動している場合の変位分布であり、図３の
（ｃ）はその時の歪分布を示している。図３において、
アース電極１３をアース端子とし、入力電極１２に圧電
セラミックス矩形板の長さ方向振動の２分の３波長共振
モードの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加する
と、圧電セラミックス矩形板は図３の（ｂ）、図３の
（ｃ）に示すように振動する。この時図６で説明したの
とほぼ同じ原理でアース電極１３をアース端子とし、出
力電極１５ａ、出力電極１５ｂに高い出力電圧を発生す
る。図３において、分極電極１４ａ、分極電極１４ｂは
分極のために用いた電極であり、圧電トランスとして用
いる場合は分極後は浮遊電極となるため、除去しても差
し支えない。
いて詳しく説明する。図１は本発明の圧電トランスの構
造の概略を示す斜視図であり、圧電セラミックス矩形板
１１の一方の端面からおよそ前記圧電セラミックス矩形
板の長さの３分の１の領域のほぼ全面に厚さ方向に対向
する入力電極１２およびアース電極１３を形成し、同じ
端面から矩形板の長さの３分の２の位置および６分の５
の位置にそれぞれ厚さ方向に対向する分極電極１４ａ、
分極電極１４ｂ、および出力電極１５ａ、出力電力１５
ｂが形成されている。分極電極１４ａ、分極電極１４ｂ
間、および出力電極１５ａ、出力電極１５ｂ間をそれぞ
れ電気的に接続した後、入力電極１２およびアース電極
１３の部分に厚さ方向に分極を施し、入力電極１２、ア
ース電極１３と、分極電極１４ａ、分極電極１４ｂの部
分、および分極電極１４ａ、分極電極１４ｂと、出力電
極１５ａ、出力電極１５ｂの間の部分は、矩形板の長さ
方向に、矢印Ａ、矢印Ｂ、矢印Ｃの方向に互いに逆向き
に分極される。図２は１台の直流高電圧電源を用いて以
上に示した分極を行う方法の例を示す回路結線図であ
り、各電極間距離に対応した電圧が、分極を充分に飽和
させるのに必要な電界強度が得られるように抵抗器を用
いて分圧して各端子に印可される。図３は本発明による
圧電トランスの動作原理の説明図であり、図３の（ａ）
は圧電セラミックス矩形板の断面図、図３の（ｂ）は圧
電セラミックス矩形板が長さ方向振動の２分の３波長共
振モードで振動している場合の変位分布であり、図３の
（ｃ）はその時の歪分布を示している。図３において、
アース電極１３をアース端子とし、入力電極１２に圧電
セラミックス矩形板の長さ方向振動の２分の３波長共振
モードの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加する
と、圧電セラミックス矩形板は図３の（ｂ）、図３の
（ｃ）に示すように振動する。この時図６で説明したの
とほぼ同じ原理でアース電極１３をアース端子とし、出
力電極１５ａ、出力電極１５ｂに高い出力電圧を発生す
る。図３において、分極電極１４ａ、分極電極１４ｂは
分極のために用いた電極であり、圧電トランスとして用
いる場合は分極後は浮遊電極となるため、除去しても差
し支えない。
【０００８】図３の（ａ）に示すように分極電極１４
ａ、分極電極１４ｂの両側の分極の向きは逆向きである
が、図３の（ｃ）に示すように分極の向きが逆向きの部
分に対応して歪みの極性が逆極性になっているため、こ
の部分に発生する電圧は互いに相加されて出力電圧とな
る。さらに本発明の圧電トランスにおいては、図３の
（ｂ）に示すように、出力端子を振動の節の位置から取
り出しているため、圧電トランスの振動特性に影響を与
えないだけでなく、端子接続部が振動しないため、端子
がはずれることもなく信頼性が大幅に改善される。
ａ、分極電極１４ｂの両側の分極の向きは逆向きである
が、図３の（ｃ）に示すように分極の向きが逆向きの部
分に対応して歪みの極性が逆極性になっているため、こ
の部分に発生する電圧は互いに相加されて出力電圧とな
る。さらに本発明の圧電トランスにおいては、図３の
（ｂ）に示すように、出力端子を振動の節の位置から取
り出しているため、圧電トランスの振動特性に影響を与
えないだけでなく、端子接続部が振動しないため、端子
がはずれることもなく信頼性が大幅に改善される。
【０００９】図４は本発明の圧電トランスの、支持、固
定方法を示す斜視図であり、入力用電極１２とアース電
極１３の端面から矩形板の長さの６分の１の部分、およ
び出力電極１５ａ、出力電極１５ｂの部分を、前記圧電
セラミックス矩形板の長さ方向と直角な方向に配置され
た金属線１６と入力電極１２、金属線１７とアース電極
１３、金属線１８と出力電極１５ａ、金属線１９と出力
電極１５ｂとを夫々半田付けにより接続している。各金
属線は両端をそれぞれ絶縁性の高いプラスチックからな
るホルダー２０、ホルダー２１に固定されており、これ
らの金属線で前記圧電セラミックス矩形板を挟まれるよ
うに支持されている。金属線として帯状の金属を用い、
しかも、ばね性を有する例えばリン青銅などの材料を使
用すると振動子の支持の安定さと振動子特性への影響が
さらに改善される。
定方法を示す斜視図であり、入力用電極１２とアース電
極１３の端面から矩形板の長さの６分の１の部分、およ
び出力電極１５ａ、出力電極１５ｂの部分を、前記圧電
セラミックス矩形板の長さ方向と直角な方向に配置され
た金属線１６と入力電極１２、金属線１７とアース電極
１３、金属線１８と出力電極１５ａ、金属線１９と出力
電極１５ｂとを夫々半田付けにより接続している。各金
属線は両端をそれぞれ絶縁性の高いプラスチックからな
るホルダー２０、ホルダー２１に固定されており、これ
らの金属線で前記圧電セラミックス矩形板を挟まれるよ
うに支持されている。金属線として帯状の金属を用い、
しかも、ばね性を有する例えばリン青銅などの材料を使
用すると振動子の支持の安定さと振動子特性への影響が
さらに改善される。
【００１０】
【発明の効果】以上示したように本発明による圧電トラ
ンスは、振動の節の位置から入出力端子を得ることが可
能で、振動の節の位置を金属線で挟んだ簡単な構造であ
り、信頼性の高いかつ出力電圧が高い圧電トランスを得
ることが可能となり、実用的上その効果は非常に大き
い。
ンスは、振動の節の位置から入出力端子を得ることが可
能で、振動の節の位置を金属線で挟んだ簡単な構造であ
り、信頼性の高いかつ出力電圧が高い圧電トランスを得
ることが可能となり、実用的上その効果は非常に大き
い。
【図１】本発明による圧電トランスの構造の概略を示す
外観斜視図。
外観斜視図。
【図２】本発明の圧電トランスの振動子の分極方法の１
例を示す回路図。
例を示す回路図。
【図３】本発明の圧電トランスの動作を説明する正面図
で、図３の（ａ）は側面断面図、図３の（ｂ）は変位分
布を示す図、図３の（ｃ）は歪分布図。
で、図３の（ａ）は側面断面図、図３の（ｂ）は変位分
布を示す図、図３の（ｃ）は歪分布図。
【図４】本発明の圧電トランスの支持固定を示す外観斜
視図。
視図。
【図５】従来の圧電トランスと構造の概略を示す斜視
図。
図。
【図６】従来の圧電トランスの動作を説明する図で、図
６の（ａ）は側面断面図、図６の（ｂ）は変位分布図、
図６の（ｃ）は歪み分布図。
６の（ａ）は側面断面図、図６の（ｂ）は変位分布図、
図６の（ｃ）は歪み分布図。
１，１１ 圧電セラミックス矩形板 ２，１２ 入力電極 ３，１３ アース電極 ４ 端面電極（出力電極） １４ａ，１４ｂ 分極電極 １５ａ，１５ｂ 出力電極 １６，１７，１８，１９ 金属線 ２０，２１ ホルダー ２２ リード線 Ａ，Ｂ，Ｃ 分極方向
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 圧電セラミックス矩形板の一方の端面か
らほぼ前記圧電セラミックス矩形板の長さの３分の１の
領域のほぼ全面に厚さ方向に対向する入力電極を形成
し、前記端面から矩形板の長さの３分の２の位置に分極
電極、および６分の５の位置に出力電極をそれぞれ厚さ
方向に対向して帯状に形成し、分極電極間および出力電
極間をそれぞれ電気的に接続した後、入力電極とアース
電極の部分に厚さ方向の分極を施し、入力電極とアース
電極と分極電極の間の部分、および分極電極と出力電極
との間の部分に矩形板の長さ方向に、互いに逆向きの分
極を施し、前記入力電極の端面から矩形板の長さの６分
の１の部分、および前記出力電極の部分に、圧電セラミ
ックス矩形板の長さ方向と直角な方向に、圧電セラミッ
クス矩形板の両面に形成した電極から金属線を半田付け
等により接続し、かつ前記金属線で前記圧電セラミック
ス矩形板を挟むように支持し構成したことを特徴とする
圧電トランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP03202359A JP3088499B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 圧電トランス |
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| JP03202359A JP3088499B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 圧電トランス |
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ID=16456205
Family Applications (1)
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| JP03202359A Expired - Fee Related JP3088499B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 圧電トランス |
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Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US5701049A (en) * | 1994-12-30 | 1997-12-23 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Piezoelectric transformer |
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1991
- 1991-07-16 JP JP03202359A patent/JP3088499B2/ja not_active Expired - Fee Related
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