JPH10308545A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JPH10308545A
JPH10308545A JP9118398A JP11839897A JPH10308545A JP H10308545 A JPH10308545 A JP H10308545A JP 9118398 A JP9118398 A JP 9118398A JP 11839897 A JP11839897 A JP 11839897A JP H10308545 A JPH10308545 A JP H10308545A
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JP
Japan
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electrode
output
input
vibrator
vibration
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9118398A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Onishi
一正 大西
Yoshiro Tomikawa
義朗 富川
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の圧電トランスは、振動部分に形成され
た電極にリード線が接続されるため、リード線の接続不
良や断線が生じやすかった。 【解決手段】 圧電セラミックなどで形成された振動子
10に、縦振動を励起する入力部11aと、縦振動によ
る発電電圧を出力する出力部11bとが形成されてい
る。入力部11aに形成された入力側の電極12とアー
ス電極13、および出力部11bに形成された出力側の
電極14は、全て長辺方向を振幅とする縦振動の振動の
節を通る線Ox−Oxを含む領域に形成されている。ま
た各リード線16,17および18は、前記線Ox−O
x上において各電極に接続されている。各リード線は振
動の節の部分で電極に接続されているため、リード線の
接続部に大きな応力が作用せず、接続不良や断線を防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子を用い
た圧電トランスに係り、特に入力側および出力側のリー
ド線などが電極に安定して接続される構造の圧電トラン
スに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の圧電トランスを示す斜視図
である。この圧電トランスは、圧電材料で形成された平
板型の振動子1の入力部2が厚み方向に分極されて、表
裏両面に入力側電極3が設けられている。この入力側電
極3に与えられる駆動電圧により、横効果モードによる
縦振動が励起される。また出力部4では、端面に出力側
電極5が設けられており、縦効果モードの電気機械結合
係数により出力側電極5から、インピーダンスに応じて
変圧された電圧が取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示す従
来の圧電トランスでは、入力側電極3と出力側電極5
が、振動の節部ではなく、振動の腹部に形成されている
ため、入力側電極3に接続される入力側リード線と、出
力側電極5に接続される出力側リード線の、前記各電極
への接続部に大きな振動が作用する。そのためリード線
の接続部が接続不良になったり、断線が生じやすい。特
に、出力側電極5は、振幅が最も大きくなる位置に形成
されているため、この出力側電極5に接続されるリード
線に接続不良や断線が生じやすくなっている。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、単一の振動子で形成されたものにおいて、リード
部と電極との接続部を振動の節の部分に形成することに
より、前記リード部の接続部に接続不良や断線が生じに
くいようにした圧電トランスを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電材料で形
成された単一の振動子が、入力側電極を有する入力部
と、出力側電極を有する出力部とを有しており、前記入
力側電極と出力側電極とが形成された領域に、前記振動
子の振動の節となる部分が含まれており、前記振動の節
となる部分において前記各電極に、入力側および出力側
のリード部が接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】上記において、振動子は縦振動が励起され
る板状のもので、入力部と出力部のいずれか一方では、
厚み方向に分極され且つ厚み方向の分極に対向した電極
が形成され、他方では、板面方向に分極が形成され、こ
の分極方向に対向する電極が板面に形成されているもの
となる。
【0007】例えば、振動子はその幅方向の中心を通り
且つ長手方向に延びる中心線を境として一方の側が入力
部で他方の側が出力部であり、厚み方向に分極されてい
る部分の一方の面にアース電極が形成され、板面方向に
分極されている部分では、前記分極方向を挟んで同じ面
内で前記アース電極と他の電極とが対向しているものと
することが可能である。
【0008】この場合に、厚み方向に分極されている部
分の一方の面に形成されたアース電極が、板面方向に分
極されている部分の長辺の縁部に沿って延びて対向アー
ス電極が形成されており、前記アース電極と対向アース
電極との間に前記他の電極が形成されて、アース電極お
よび対向アース電極側から前記他の電極の方向に向けて
あるいはその逆の方向に向けて分極されている構造とす
ることが可能である。
【0009】上記において、厚み方向に分極された部分
が入力部とされ、この入力部に形成された電極に与えら
れる駆動電圧により振動子に横効果モードで縦振動が励
起され、板面方向に分極された部分が出力部とされてこ
の出力部に設けられた電極から縦効果モードによる発電
電圧が得られるものとすることができる。
【0010】本発明の振動子は、例えば全体が圧電セラ
ミックで形成された平面形状が長方形の短冊状であり、
振動子全体に縦振動が励起される。このとき、入力側電
極と出力側電極(およびアース電極)が、振動の節部、
例えば短冊状の振動子の長辺方向を振幅とする縦振動の
節となる部分を含むように形成されている。そして、前
記節となる部分において、電極にリード部が接続されて
いるため、電極とリード部との接続部に作用する応力が
小さくなり、接続不良や断線が生じにくくなる。
【0011】前記リード部は、例えば電極に半田付けさ
れるなどしたリード線である。この場合に、リード線の
接続部が常に安定し、リード線の外れなどを防止でき
る。あるいは、リード部が電極に圧接する導電性板ばね
などで形成されたリード端子であってもよい。この場合
も、リード端子は、振動子の振動の節の部分で電極に接
することになるため、リード端子の接触部分に作用する
応力が小さくなり、安定した接続が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の圧電トランスを示
す斜視図、図2は図1の圧電トランスをII矢視方向か
ら見た側面図である。図1に示す圧電トランスの振動子
10は、全体が圧電セラミックなどの圧電材料で形成さ
れているものであり、例えば圧電セラミック材料の粉末
をプレス成形し且つ焼成して形成されたものである。
【0013】この振動子10は所定の均一な厚さを有し
ており、平面形状は長方形である。図1と図2では、長
方形の長辺方向(縦方向)をY方向、短辺方向(幅方
向、横方向)をX方向としている。前記振動子10は、
幅方向(X方向)の中心を通り且つ長手方向(Y方向)
に延びる中心線O−Oに対して一方の半分が入力部11
a、他方の半分が出力部11bである。
【0014】図1にて矢印αで示されているように、入
力部11aでは、振動子10が厚さ方向に分極されてお
り、この入力部11aの一方の表面(図の下面)に電極
12が形成され、他方の表面(図の上面)に、アース電
極13が形成されている。前記入力部11aでは、電極
12とアース電極13とが広い面積に形成されて振動子
10の板厚方向に対向しており、両電極12と13と
で、入力側電極が形成されている。
【0015】出力部11bの一方の表面(図の上面)で
は、前記アース電極13が長辺の縁部まで延びて対向ア
ース電極13aが形成されている。出力部11bの表面
には、前記アース電極13と対向アース電極13aとの
中間の部分に長辺方向(Y方向)の延びる電極14が形
成されており、この電極14と、アース電極13および
対向アース電極13aとで、出力側電極が形成されてい
る。また、出力部11bの表面では、板表面に沿って、
電極14と、アース電極13および対向アース電極13
aとの間で短辺方向へ分極されている。この分極方向を
矢印βで示している。
【0016】この振動子10に縦振動が励起されると、
主に長辺方向(Y方向)へ直線的な伸縮振動を生じる。
またこのときポアッソン比に応じて短辺方向へも伸縮振
動が生じる。ただし、振幅は長辺方向に大きく、短辺方
向にきわめて小さい。図1と図2では、振動子10の長
辺方向(Y方向)への縦振動の振動の節となる線をOx
−Oxで表している。このOx−Ox線上では、振動子
10の表面が長辺方向(Y方向)ヘ変位しない。なお振
動子10が長方形の場合には、長辺方向への縦寸法をY
Lとしたときに、前記節となる部分を通る線はY方向の
中点(端面からYL/2の距離の点)に位置している。
【0017】前記アース電極13、入力側の電極12、
および出力側の電極14は、全て前記振動の節となる線
Ox−Oxの部分を含んで形成されている。そして、交
流駆動電源部15に延びるリード線16は、前記線Ox
−Ox上において電極12に半田付けなどで接続されて
いる。同様に接地されたリード線17も前記線Ox−O
x上においてアース電極13に接続されており、出力電
圧Voutが得られる出力端子19に延びるリード線18
も、線Ox−Ox上において電極14に接続されてい
る。
【0018】この圧電トランスでは、交流駆動電源部1
5から電極12に交流駆動電圧が与えられると、入力部
11aの横効果モードの電気機械結合係数K31により、
振動子10に縦振動が励起される。そして、出力部11
bでは縦効果モードの電気機械結合係数K33により、出
力側となる電極14から発電された電圧が取り出され
る。入力側の電極12の面積に対して、出力側の電極1
4の面積が小さいため、入力インピーダンスに対して出
力インピーダンスが高くなり、よって電極14からは昇
圧された出力電圧Voutが得られる。
【0019】また各リード線16と17および18は、
振動子10の長辺方向への振動の節となる部分(節を通
る線Ox−Ox上)に接続されているため、リード線1
6,17および18と、電極との接続部に長辺方向への
振幅が作用しない。また振動子10は短辺方向へ伸縮振
動するが、この振幅はきわめて小さい。したがって、各
リード線16,17,18の接続部に作用する応力が小
さくなり、接続不良や断線のおそれがなくなる。
【0020】なお、図1において電極14を入力側の電
極として使用し、電極12を出力側の電極として使用す
ることができる。この場合には、前記と同様に縦振動が
励起され、電極12から減圧された電圧と大きな電流の
出力が得られる。また、出力部11bにおいては、対向
アース電極13aを形成せず、入力部11aのアース電
極13に対向する電極14を長辺の縁部側に設け、電極
14とアース電極13との間で、板面内において分極さ
せたものであってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧電トランスで
は、振動子の振動の節の部分に電極が形成されて、この
節の部分で電極にリード部が接続されているため、リー
ド部と電極との接続部において、振動による応力が大き
く作用せず、リード部の接続不良などが生じにくくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電トランスを示す斜視図、
【図2】図1の圧電トランスをII矢視方向から見た側
面図、
【図3】従来の圧電トランスの斜視図、
【符号の説明】
10 振動子 11a 入力部 11b 出力部 12 入力側の電極 13 アース電極 13a 対向アース電極 14 出力側の電極 15 交流駆動電源部 16,17,18 リード線 19 出力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料で形成された単一の振動子が、
    入力側電極を有する入力部と、出力側電極を有する出力
    部とを有しており、前記入力側電極と出力側電極とが形
    成された領域に、前記振動子の振動の節となる部分が含
    まれており、前記振動の節となる部分において前記各電
    極に、入力側および出力側のリード部が接続されている
    ことを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 振動子は縦振動が励起される板状のもの
    で、入力部と出力部のいずれか一方では、厚み方向に分
    極され且つ厚み方向の分極に対向した電極が形成され、
    他方では、板面方向に分極が形成され、この分極方向に
    対向する電極が板面に形成されている請求項1記載の圧
    電トランス。
  3. 【請求項3】 振動子はその幅方向の中心を通り且つ長
    手方向に延びる中心線を境として一方の側が入力部で他
    方の側が出力部であり、厚み方向に分極されている部分
    の一方の面にアース電極が形成され、板面方向に分極さ
    れている部分では、前記分極方向を挟んで同じ面内で前
    記アース電極と他の電極とが対向している請求項2記載
    の圧電トランス。
  4. 【請求項4】 厚み方向に分極されている部分の一方の
    面に形成されたアース電極が、板面方向に分極されてい
    る部分の長辺の縁部に沿って延びて対向アース電極が形
    成されており、前記アース電極と対向アース電極との間
    に前記他の電極が形成されて、アース電極および対向ア
    ース電極側から前記他の電極の方向に向けてあるいはそ
    の逆の方向に向けて分極されている請求項3記載の圧電
    トランス。
  5. 【請求項5】 厚み方向に分極された部分が入力部とさ
    れ、この入力部に形成された電極に与えられる駆動電圧
    により振動子に横効果モードで縦振動が励起され、板面
    方向に分極された部分が出力部とされてこの出力部に設
    けられた電極から縦効果モードによる発電電圧が得られ
    る請求項2ないし4のいずれかに記載の圧電トランス。
JP9118398A 1997-05-08 1997-05-08 圧電トランス Withdrawn JPH10308545A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7456708B2 (en) * 2006-03-07 2008-11-25 Zippy Technology Corp. Piezoelectric plate electric connection structure

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7456708B2 (en) * 2006-03-07 2008-11-25 Zippy Technology Corp. Piezoelectric plate electric connection structure

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Effective date: 20040803