JP3838696B2 - 圧電トランス - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機のトナー帯電用などに用いられる高電圧DC/DCコンバータや液晶バックライト用インバータなどに用いられるDC/ACインバータに利用される圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静電気発生装置や液晶ディスプレイのバックライト点灯用装置等では、IkV、数W程度の高電圧電源が用いられている。
【0003】
現在、これらの電源には、電磁式トランスが昇圧用として用いられているが、発生電磁ノイズの低減や低消費電力化、機器の小型低背化の要求により、圧電トランスが実用化されている。
【0004】
図2は、圧電トランスの構造の一例を示す斜視図である。図2に示すように、圧電セラミックス矩形板1には、一方の端面から長さ方向のおよそ2分の1の領域のほぼ全面に厚さ方向に、対向する入力用電極2及び3が形成され、入力用電極2及び3が形成された部分から遠い方の側端面に出力用電極4が形成されている。
【0005】
ここで、入力用電極2と3の間の部分は厚さ方向に分極され、出力用電極4と入力用電極2、3の間の部分は長さ方向に分極されている。
【0006】
なお、矢印は分極方向を示し、長軸の1/4、3/4の位置が変位零となり、節11a、11bとなることを示している。
【0007】
図3は圧電トランスの動作原理の説明図であり、図3(a)は圧電セラミックス矩形板1の断面図、図3(b)は圧電セラミックス矩形板1が長軸方向振動の1波長共振モードで振動している場合の変位分布aを示す図、図3(c)はそのときの歪分布bを示す図である。
【0008】
図3(a)において、入力用電極2及び3に長さ方向振動の1波長共振モードの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加すると、圧電セラミックス矩形板1は図3(b)、図3(c)に示すような変位分布a及び歪分布bを描き振動する。このとき、入力用電極2及び3と出力用電極4との間には、圧電効果により電圧を発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の圧電トランスにおいては、図3に示すような1波長共振モードの場合、出力側の電気的信号を取り出す出力用リード端子9の取り出し部が振動の節11b以外となる。従って、出力用リード端子9の取り出し部の振動が最も大きい箇所となるために、出力用リード端子9のリード線の接着部がゆるんだりとれたり、リード線が断線したりしないように、配線時に注意する必要があった。
【0010】
本発明の目的は、リード線の接続部がとれず、リード線が断線しない、配線の容易な圧電トランスを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、圧電セラミックス矩形板の表面に入力用電極及び出力用電極を設けた圧電トランスにおいて、前記表面に導体が包含された可撓性の絶縁部材を接着し、前記絶縁部材の一方の端部から露出した導体を前記出力用電極と電気的に接続し、他方の端部から露出した導体を振動の節の位置に配置し、出力用リード端子とすることを特徴とする圧電トランスを提供できる。
【0012】
本発明では、導線を包含する可撓性の絶縁部材を用いて、圧電トランスの振動の節の位置より、電気的信号を出力する出力用リード線の取り出しを可能とすることにより、リード線がゆるんだり断線したりしないので、配線が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の圧電トランスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明の圧電トランスの構造概略説明図である。例えば、図3(b)に示すような1波長共振モードで振動させた場合、出力用電極4は振動の腹の部分になる。
【0015】
そこで、図1(a)、図1(b)に示すように導体5aを包含する可撓性を持つシートからなる絶縁部材5を用いて、出力用電極4と接続した前記導体5aを振動の節点8にあたる部分まで引き出し、そこから出力用リード端子9を取り出すような構造とする。
【0016】
本実施例では、より絶縁性を確保できるようにするため、可撓性を持つシートからなる絶縁部材5にポリイミド(絶縁物)を含むフレキシブル基板(以下、FPCと記す)を用いた。
【0017】
また、出力用電極4と導体5aとは、半田を用いて電気的導通を確保した。
【0018】
FPCは、絶縁構造となっているため、圧電トランス表面に接していても、圧電効果は入力用電極2及び3と出力用電極4の間でFPCを接続する前と同様に起こる。更に、電極の取り出しは、振動の節点8から行うことが可能となる。
【0019】
FPC自体は、図1(c)に示すように、長軸方向の短い側端面に設けた出力用電極4から絶縁部材5から露出した導体5aを引き出し、前記絶縁部材5の導体5aと出力用電極4とが半田6により接続固定され、圧電トランスの振動の節点8で、リード線からなる出力用リード端子9が導体5aと電気的に接続され、導体5aを貫通する絶縁部材5が接着剤7により固定されている。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、表面に線状の導体が形成された可撓性の絶縁部材を接着し、前記可撓性の絶縁部材の一方の導体の端子を前記出力電極と電気的に接続し、他方の導体の端子を振動の節の位置に配置し、出力用リード端子とすることにより、リード線の接続部がとれず、リード線が断線しないので、配線が容易な圧電トランスの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電トランスの構造概略説明図。図1(a)は本発明の圧電トランスを示す斜視図。図1(b)は本発明の圧電トランスを示す断面図。図1(c)は図1(b)の部分拡大断面図。
【図2】圧電トランスの構造を示す斜視図。
【図3】圧電トランスの動作原理の説明図。図3(a)は圧電セラミックス矩形板の断面図。図3(b)は圧電セラミックス矩形板が長軸方向振動の1波長共振モードで振動している場合の変位分布を示す図。図3(c)は図3(b)の場合の歪分布を示す図。
【符号の説明】
1 圧電セラミックス矩形板
2,3 入力用電極
4 出力用電極
5 絶縁部材
5a 導体
6 半田
7 接着剤
8 節点
9 出力用リード端子
10 入力用リード端子
11a,11b 節
a 変位分布
b 歪分布
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機のトナー帯電用などに用いられる高電圧DC/DCコンバータや液晶バックライト用インバータなどに用いられるDC/ACインバータに利用される圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静電気発生装置や液晶ディスプレイのバックライト点灯用装置等では、IkV、数W程度の高電圧電源が用いられている。
【0003】
現在、これらの電源には、電磁式トランスが昇圧用として用いられているが、発生電磁ノイズの低減や低消費電力化、機器の小型低背化の要求により、圧電トランスが実用化されている。
【0004】
図2は、圧電トランスの構造の一例を示す斜視図である。図2に示すように、圧電セラミックス矩形板1には、一方の端面から長さ方向のおよそ2分の1の領域のほぼ全面に厚さ方向に、対向する入力用電極2及び3が形成され、入力用電極2及び3が形成された部分から遠い方の側端面に出力用電極4が形成されている。
【0005】
ここで、入力用電極2と3の間の部分は厚さ方向に分極され、出力用電極4と入力用電極2、3の間の部分は長さ方向に分極されている。
【0006】
なお、矢印は分極方向を示し、長軸の1/4、3/4の位置が変位零となり、節11a、11bとなることを示している。
【0007】
図3は圧電トランスの動作原理の説明図であり、図3(a)は圧電セラミックス矩形板1の断面図、図3(b)は圧電セラミックス矩形板1が長軸方向振動の1波長共振モードで振動している場合の変位分布aを示す図、図3(c)はそのときの歪分布bを示す図である。
【0008】
図3(a)において、入力用電極2及び3に長さ方向振動の1波長共振モードの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加すると、圧電セラミックス矩形板1は図3(b)、図3(c)に示すような変位分布a及び歪分布bを描き振動する。このとき、入力用電極2及び3と出力用電極4との間には、圧電効果により電圧を発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の圧電トランスにおいては、図3に示すような1波長共振モードの場合、出力側の電気的信号を取り出す出力用リード端子9の取り出し部が振動の節11b以外となる。従って、出力用リード端子9の取り出し部の振動が最も大きい箇所となるために、出力用リード端子9のリード線の接着部がゆるんだりとれたり、リード線が断線したりしないように、配線時に注意する必要があった。
【0010】
本発明の目的は、リード線の接続部がとれず、リード線が断線しない、配線の容易な圧電トランスを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、圧電セラミックス矩形板の表面に入力用電極及び出力用電極を設けた圧電トランスにおいて、前記表面に導体が包含された可撓性の絶縁部材を接着し、前記絶縁部材の一方の端部から露出した導体を前記出力用電極と電気的に接続し、他方の端部から露出した導体を振動の節の位置に配置し、出力用リード端子とすることを特徴とする圧電トランスを提供できる。
【0012】
本発明では、導線を包含する可撓性の絶縁部材を用いて、圧電トランスの振動の節の位置より、電気的信号を出力する出力用リード線の取り出しを可能とすることにより、リード線がゆるんだり断線したりしないので、配線が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の圧電トランスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明の圧電トランスの構造概略説明図である。例えば、図3(b)に示すような1波長共振モードで振動させた場合、出力用電極4は振動の腹の部分になる。
【0015】
そこで、図1(a)、図1(b)に示すように導体5aを包含する可撓性を持つシートからなる絶縁部材5を用いて、出力用電極4と接続した前記導体5aを振動の節点8にあたる部分まで引き出し、そこから出力用リード端子9を取り出すような構造とする。
【0016】
本実施例では、より絶縁性を確保できるようにするため、可撓性を持つシートからなる絶縁部材5にポリイミド(絶縁物)を含むフレキシブル基板(以下、FPCと記す)を用いた。
【0017】
また、出力用電極4と導体5aとは、半田を用いて電気的導通を確保した。
【0018】
FPCは、絶縁構造となっているため、圧電トランス表面に接していても、圧電効果は入力用電極2及び3と出力用電極4の間でFPCを接続する前と同様に起こる。更に、電極の取り出しは、振動の節点8から行うことが可能となる。
【0019】
FPC自体は、図1(c)に示すように、長軸方向の短い側端面に設けた出力用電極4から絶縁部材5から露出した導体5aを引き出し、前記絶縁部材5の導体5aと出力用電極4とが半田6により接続固定され、圧電トランスの振動の節点8で、リード線からなる出力用リード端子9が導体5aと電気的に接続され、導体5aを貫通する絶縁部材5が接着剤7により固定されている。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、表面に線状の導体が形成された可撓性の絶縁部材を接着し、前記可撓性の絶縁部材の一方の導体の端子を前記出力電極と電気的に接続し、他方の導体の端子を振動の節の位置に配置し、出力用リード端子とすることにより、リード線の接続部がとれず、リード線が断線しないので、配線が容易な圧電トランスの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電トランスの構造概略説明図。図1(a)は本発明の圧電トランスを示す斜視図。図1(b)は本発明の圧電トランスを示す断面図。図1(c)は図1(b)の部分拡大断面図。
【図2】圧電トランスの構造を示す斜視図。
【図3】圧電トランスの動作原理の説明図。図3(a)は圧電セラミックス矩形板の断面図。図3(b)は圧電セラミックス矩形板が長軸方向振動の1波長共振モードで振動している場合の変位分布を示す図。図3(c)は図3(b)の場合の歪分布を示す図。
【符号の説明】
1 圧電セラミックス矩形板
2,3 入力用電極
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5 絶縁部材
5a 導体
6 半田
7 接着剤
8 節点
9 出力用リード端子
10 入力用リード端子
11a,11b 節
a 変位分布
b 歪分布
Claims (1)
- 圧電セラミックス矩形板の表面に入力用電極及び出力用電極を設けた圧電トランスにおいて、前記表面に導体が包含された可撓性の絶縁部材を接着し、前記絶縁部材の一方の端部から露出した導体を前記出力用電極と電気的に接続し、他方の端部から露出した導体を振動の節の位置に配置し、出力用リード端子とすることを特徴とする圧電トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12094196A JP3838696B2 (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12094196A JP3838696B2 (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 圧電トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09283813A JPH09283813A (ja) | 1997-10-31 |
JP3838696B2 true JP3838696B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=14798765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12094196A Expired - Fee Related JP3838696B2 (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3838696B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000286477A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-13 | Taiyo Yuden Co Ltd | 圧電トランス |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP12094196A patent/JP3838696B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09283813A (ja) | 1997-10-31 |
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Legal Events
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