JPH05218530A - レーザ光学部品保持装置及び固体レーザ装置 - Google Patents

レーザ光学部品保持装置及び固体レーザ装置

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JPH05218530A
JPH05218530A JP1628092A JP1628092A JPH05218530A JP H05218530 A JPH05218530 A JP H05218530A JP 1628092 A JP1628092 A JP 1628092A JP 1628092 A JP1628092 A JP 1628092A JP H05218530 A JPH05218530 A JP H05218530A
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JP
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laser
optical component
light
solid
holding device
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JP1628092A
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Tetsuya Mogi
哲哉 茂木
Hideo Hara
秀雄 原
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、有害な反射光を発生させること
なくレーザ光からレーザ光学部品保持部材等を保護する
ことを可能にしたレーザ光学部品保持装置及び該レーザ
光学部品保持装置を用いた固体レーザ装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明にかかるレーザ光学部品保持装置は、
レーザ光学部品15に入・出射するレーザ光L1 を通過
させる開口部19aと、レーザ光に対して保持部材又は
保持部材を含む周辺部材を覆うようにした保護部19b
とを備えた保護板19を、少なくともその表面が前記レ
ーザ光L1 を散乱する性質を有する光散乱性物質で構成
したものであり、本発発明にかかる固体レーザ装置は、
この発明のレーザ光学部品保持装置によって固体レーザ
媒体を保持するようにしたもので、これにより、有害な
反射光を発生させることなくレーザ光学部品を保持する
保持部材等をレーザ光から保護することを可能にしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ媒体や非線形光
学結晶等を保持するレーザ光学部品保持装置及びこのレ
ーザ光学部品保持装置を用いた固体レーザ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のレーザ光学部品保持装置の
構成を示す斜視図、図6は図5のVIーVI線断面図で
ある。
【0003】図5に示される例は、レーザ光学部品であ
る非線形光学結晶たるKTP結晶1を保持するもので、
このKTP結晶1を、半円形状をなした透明ガラス板
2.3で挾持し、これらガラス板2,3をリング状枠体
4で嵌合保持したものである。リング状枠体4は基台5
に支柱6を介して取り付けてある。このように、KTP
結晶1を透光性部材で保持するようにしてあるのは、レ
ーザ光が保持部材に照射された場合でもそのエネルギー
が吸収されて損傷されたり、あるいは、レーザ光が反射
されて他の光学部品に悪影響を与えること等がないよう
にするためである。これは、KTP結晶1にレーザ光を
照射する場合、図6に示されるように、一般に、結晶の
有効体積をできるだけフルに活用するために、照射する
レーザ光のビーム径が結晶の有効断面領域のほぼ全域を
カバーするように設定される。そうすると、レーザビー
ムは通常ガウシアン分布をなしているので、ガウシアン
分布の裾野にあたる部分でレーザ光が結晶1からはみだ
す。このはみだしたレーザ光が光吸収や反射を起こす不
透明な部材に照射されると、この部材を次第に劣化さ
せ、もしくは反射光が生じて他の光学部品に悪影響を与
えることになるからである。
【0004】また、図7は従来の固体レーザ装置の部分
断面図である。図7において、レーザ媒体10は、該レ
ーザ媒体10及び図示しない励起光源等を収容するキャ
ビティ11の壁部に形成された貫通孔11aを通じて外
部に端部を露出させて該キャビティ11に固定されてい
る。この場合、レーザ媒体10は、貫通孔11aに設け
られたOリング溝11bに嵌合されたOリング13内に
挿通されるとともに、該Oリング13を押さえ板12に
よって押圧することによりOリング13で締め付けるよ
うにして固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、波
長変換素子等の非線形光学結晶は、レーザ光の照射によ
って結晶の温度が変動するとこれに伴って特性が変化す
るので、結晶温度を一定に保持するためにペルチェ素子
等の温度制御素子やヒートシンク等を取り付ける必要が
ある場合が多い。このような場合には、上述の従来例の
ような、結晶を透光性保持部材で保持するようにした光
学部品保持装置を用いることはできない。すなわち、結
晶にはペルチェ素子等の温度制御素子や冷却装置等を接
触させる必要がある。換言すると、結晶の近傍に不透明
な物体が配置されることになる。このため、結晶に照射
されるレーザ光の一部がこれら不透明な物体に照射され
てこれら自体を損傷させ、あるいは、これら物体から反
射されたレーザ光が他の光学部品を損傷させ、さらに
は、戻り光となって光学系に悪影響を与える等の問題点
が生じていた。
【0006】また、上述の従来の固体レーザ装置では、
固体レーザ媒体10から入・出射するレーザ光の一部が
押さえ板12やOリング13に照射され、これらを直接
的もしくは間接的に劣化させるという問題があった。
【0007】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、有害な反射光を発生させることなくレーザ光
からレーザ光学部品保持部材等を保護することを可能に
したレーザ光学部品保持装置及び該レーザ光学部品保持
装置を用いた固体レーザ装置を提供することを目的とし
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明にかかるレーザ光学部品保持装置は、
(1) レーザ光が入・出射するレーザ光学部品を保持
する保持部材又は保持部材を含む周辺部材を有するレー
ザ光学部品保持装置であって、前記レーザ光学部品に入
・出射するレーザ光を通過させる開口部と、前記レーザ
光に対して前記保持部材又は保持部材を含む周辺部材を
覆うようにした保護部とを備えた保護板を有し、前記保
護板は、少なくともその表面が前記レーザ光を散乱する
性質を有する光散乱性物質で構成されたものであること
を特徴とする構成とした。
【0009】また、この構成1の態様として、(2)
構成1のレーザ光学部品保持装置において、前記光散乱
性物質は、フッ素金雲母セラミックス、酸化マグネシウ
ムセラミックス及び酸化アルミニウムセラミックスのう
ちのいずれか1又は2以上の物質からなるものであるこ
とを特徴とする構成とした。
【0010】さらに、この構成1又は2の態様として、
(3) 構成1又は2のレーザ光学部品保持装置におい
て、前記レーザ光学部品が、レーザ光発振もしくは光増
幅する固体レーザ媒体、又は、レーザ光発振及び光増
幅、レーザ光の変調、偏向もしくは波長変換を行う非線
形光学結晶であることを特徴とする構成とした。
【0011】また、本発明にかかる固体レーザ媒体は、
(4) 固体レーザ媒体と、この固体レーザ媒体を励起
する励起光源と、前記固体レーザ媒体のレーザ光路上に
光軸を共通にして配置されたレーザ共振器とを備えた固
体レーザ装置において、前記固体レーザ媒体が、構成1
又は2のレーザ光学部品保持装置によって保持されたも
のであることを特徴とする構成としたものである。
【0012】
【作用】上述の構成1〜3において、レーザ光学部品に
は保護板の開口部を通じてレーザ光が照射される。一
方、保持部材又は保持部材を含む周辺部材は、保護板の
保護部によって覆われている。ここで、この保護板の少
なくとも表面がレーザ光を散乱する性質を有する光散乱
性物質で構成されているので、仮にレーザ光が保護板に
照射されても保護板によって散乱されるから直接保持部
材等に照射されることはなく、したがって、保持部材等
が劣化したり損傷することがないとともに、保護板自体
もレーザ光のエネルギーを吸収して損傷することもな
い。しかも、保護板で散乱されたレーザ光はエネルギー
が四方に分散されるので、この散乱光によって他の光学
系に悪影響を与えるおそれもない。
【0013】また、構成4によれば、固体レーザ媒体の
端部周辺部材等がレーザ光の照射により劣化することを
防止できる。
【0014】
【実施例】レーザ光学部品保持装置の一実施例 図1は本発明の一実施例にかかるレーザ光学部品保持装
置の構成を示す斜視図、図2は図1におけるIIーII
線断面図である。
【0015】これらの図において、符号15はレーザ光
学部品を構成するBBO(βーBaB2 4 )結晶、符
号16a,16b,16c,16dはヒートシンク、符
号17a,17bはペルチェ素子、符号19は保護板、
符号20は断面略逆T字形をなした取り付け台である。
この実施例のレーザ光学部品保持装置は、レーザ光学部
品として波長変換を行う非線形光学結晶たるBBO結晶
15を保持するもので、略直方体形状のBBO結晶15
の1対の対向する側面にペルチェ素子17a,17bを
接触させ、これらペルチェ素子17a,17b並びにB
BO結晶15の他の対向する1対の側面にそれぞれヒー
トシンク16a,16b,16c,16dを接触させ、
これらヒートシンクを取り付け台20に固定することに
より、BBO結晶15をヒートシンクで挾み込むように
して保持するものである。
【0016】BBO結晶15は、寸法が5×5×7mm
の直方体をなし、5×5mmの対向する1対の面の一方
の面である入射面15aから波長1.06μmの基本波
レーザ光L1 を入射したとき、他方の面である出射面1
5bからこの基本波レーザ光の波長の1/2の波長のレ
ーザ光を含む光L2 を射出する波長変換素子である。
【0017】このBBO結晶15の対向する1対の側
面、すなわち、図1中左右の側面には、弾性を有する伝
熱シート18a,18bを介してペルチェ素子17a,
17bが所定の接触圧で接触されている。また、これら
ペルチェ素子17a,17bはヒートシンク16a,1
6bに図示しない適宜の固定手段で固定され、さらに、
これらヒートシンク16a,16bは、取り付け台20
の取り付け板部20aに取り付けビス22a,22bに
よって固定されている。すなわち、BBO結晶15は伝
熱シート18a,18bの弾性力によって保持される。
なお、伝熱シート18a,18bはボロンナイトライド
を含有したシリコンゴムで構成され、ペルチェ素子17
a,17bはそれぞれ図示しない制御装置に接続されて
いる。
【0018】また、BBO結晶15の対向する他の1対
の側面、すなわち、図1中上下の側面は、ヒートシンク
16c,16dに接触され、また、これらヒートシンク
16c,16dは、取り付け台20の取り付け板部20
aに取り付けビス22c,22dによって固定されてい
る。したがって、BBO結晶15はこれらペルチェ素子
17a,17b及びヒートシンク16a,16b,16
c,16dによってレーザ光の進行方向に直交する方向
の温度勾配が押さえられつつ一定の温度に維持されて保
持される。
【0019】取り付け台20は、図中水平方向に配置さ
れる板状基部20bと、この基部20bから図中上方に
向かって設けられた取り付け板部20aとからなり、取
り付け板部20aには、レーザ光通過孔20cが設けら
れている。このレーザ通過光孔20cはBBO結晶15
の出射面15bと略同じかやや大きい四角形状の孔であ
り、BBO結晶15を保持したとき、その出射面15b
に面するようになっている。 また、BBO結晶15の
入射面15aの前には、保護板19が配置される。この
保護板19は、フッ素金雲母セラミックスの粉末を焼結
したバルク材から、15×15×1mmの正方形状の板
材を切削加工によって切り出し、その中央部にレーザ光
を通過させる開口部19aを設けたものである。この保
護板19は、開口部19aの周囲にある板材からなる保
護部19bを4本の固定ビス23a,23b,23c,
23dでそれぞれヒートシンク16a,16b,16
c,16dに固定することによって固定してある。この
保護板19の開口部19aは4.5×4.5mmの正方
形状をなしたもので、保護板19はこの開口部19aの
中心がBBO結晶15の入射面15aの中心に一致する
ように配置される。また、保護部19bの表面は、表面
粗さがRmaxでおおよそ25μm内外の粗面となって
いる。この保護板19の保護部19bにレーザ光が照射
された場合、レーザ光は表面で散乱されてそのエネルギ
ーが四方に分散される。すなわち、保護部19bに照射
されたレーザ光は、保護部19bに吸収されたり、ある
いは、有害な反射光となるようなことはない。
【0020】ヒートシンク16a,16b,16c,1
6dはともにアルミ材からなる角柱体であり、各々の内
部に冷却水流通路が形成されており、冷却水導入パイプ
及び冷却水排出パイプを通じて冷却水が流通されるよう
になっている。なお、図1及び図2にあっては、ヒート
シンク16a及び16cに設けられた冷却水導入パイプ
16a1 ,16c1 及び冷却水排出パイプ16a2 ,1
6c2 、並びに、ヒートシンク16c,16dに設けら
れた冷却水流通路16c3 ,16d3 だけを示してあ
る。
【0021】以上の構成において、いま、保護板19a
の開口部を通じてBBO結晶15の入射面15aから波
長1.06μmの基本波レーザ光L1 を入射させると、
出射面15bからこの基本波レーザ光の波長の1/2の
波長のレーザ光を含む光L2が射出され、波長変換が行
われる。この場合、基本波レーザ光L1 の一部が保護板
19の開口部19aからはみだして保護部19bに照射
されても、このレーザ光は保護部19aの表面で散乱さ
れてそのエネルギーが四方に分散される。すなわち、保
護部19bに照射されたレーザ光は、保護部19bに吸
収されたり、あるいは、有害な反射光となるようなこと
はない。これにより、保護板19自体の損傷を防止しつ
つ、かつ、有害な反射光等を生じさせることなく、レー
ザ光L1が、保持部材たる伝熱シート18a,18bや
ペルチェ素子17a,17b、もしくはヒートシンク1
6a,16b,16c,16dに直接照射されることを
効果的に防止することができる。
【0022】固体レーザ装置の一実施例 図3は本発明の一実施例にかかる固体レーザ装置の構成
を示す断面図、図4は図3に示される固体レーザ装置の
斜視図である。
【0023】これらの図において、符号10は固体レー
ザ媒体、符号11はキャビティ、符号12は押さえ板、
符号13はOリング、符号25は励起用のフラッシュラ
ンプ、符号26はリフレクター、符号27は全反射鏡、
符号28は出力鏡である。なお、この実施例は図7に示
した従来の固体レーザ装置と基本構成が同じであるの
で、共通する部分には同一の符号を付してその詳細説明
を省略する。
【0024】箱状をなしたキャビティ11内の一方の部
位、すなわち、図中下部にはレーザ媒体10が配置さ
れ、キャビティ11に保持されている。レーザ媒体10
はNd:YAGレーザ媒体である。このレーザ媒体10
の保持方法は上述の図7に示した従来の固体レーザ装置
とほぼ同じである。すなわち、レーザ媒体10のレーザ
光の入・出射端面10a,10bの近傍の端部をキャビ
ティ11の貫通孔11a,11bを通じて外部に露出さ
せ、これら端部を貫通孔11a,11b内に取り付けら
れたOリング13,13に挿通させ、これらOリングを
押さえ板12,12によって押圧することによりOリン
グ13で締め付けるようにして固定している。また、キ
ャビティ11内の他方の部位、すなわち、図中上部には
励起用フラッシュランプ25が配置され、キャビティ1
1に保持されている。このフラッシュランプは図示しな
い外部電源装置に接続されている。さらに、キャビティ
11の内周面には、フラッシュランプ25の光を反射し
てレーザ媒体10に集光するリフレクター26が形成さ
れている。また、レーザ媒体10の入・出射端面10a
及び10bにそれぞれ対向する部位には、レーザ媒体の
レーザ光路の光軸とその光軸を共通して全反射鏡27及
び出力鏡28が配置されている。なお、以上の構成は、
従来の周知のレーザ装置の構成と同じである。この実施
例のレーザ装置が従来のレーザ装置と異る点は、押さえ
板12,12の外側にこれら押さえ板を覆い、かつ、レ
ーザ媒体10の入・出射端面10a,10bのみを外部
に露出させるようにした保護板191,192を設けた
点である。
【0025】保護板191,192は、上述のレーザ光
学部品保持装置の一実施例における保護板19を構成す
る材料と同じ材料で構成され、略同じ構成を有しおり、
それぞれレーザ光を通過させる開口部191a,192
aと、レーザ光を散乱させる保護部191b,192b
とからなる。この場合、開口部191a,192aの開
口形状は、レーザ媒体10の外径とほぼ同じ内径の円形
であり、レーザ媒体10に入・出射するレーザ光L0
押さえ板12やOリング13に直接照射されないように
なっている。なお、この実施例は、出力鏡28の外側に
光軸を共通にして上述の一実施例にかかる光学部品保持
装置を配置することにより、波長変換したレーザ光を得
られるようにしたものである。
【0026】上述の構成において、いま、励起光源25
からレーザ媒体10に励起光Lを照射すると、全反射鏡
27と出力鏡28からなるレーザ共振器内でレーザ光L
0 が生じ、出力鏡28を通じて波長1.06μmの発振
レーザ光L1 が得られる。この発振レーザ光L1 は光学
部品保持装置によって保持されたBBO結晶を通過する
ことにより、波長を1/2に変換されたレーザL2 (波
長;532nm)として取り出される。
【0027】この実施例によれば、レーザ媒体10に入
・出射するレーザ光L0 の一部がレーザ媒体10の入・
出射端面10a,10bからはみだした場合でも、この
はみだしたレーザ光は保護板191,192の保護部1
91b,192bによって散乱され、押さえ板12,1
2やOリング13,13等に直接照射されることがな
い。したがって、これら押さえ板12,12等が損傷あ
るいは劣化することがないとともに、有害な反射光を生
じさせるようなこともない。
【0028】なお、この実施例においては、BBO結晶
を保持したレーザ光学部品保持装置を全反射鏡27と出
力鏡28からなるレーザ共振器の外に設けた例をかかげ
たが、BBO結晶をレーザ共振器内に配置するようにし
てもよい。その場合には、レーザ光学部品保持装置にお
ける取り付け台20の取り付け板部20aの外側にも保
護板19と同じ保護板を取り付ける必要がある。また、
出力鏡28としては波長1.06μmのレーザ光をほぼ
100%反射し、一方、波長532nmのレーザ光をほ
ぼ100%透過するダイクロイックミラーを用いる。
【0029】また、レーザ媒体10としてレーザ発振と
波長変換との双方を行う非線形結晶、例えば、NYAB
(Ndx 1-x Als (BO3 4 )、Nd:MgO:
LiNbO3 、EYAB(Erx 1-x Al2 (B
3 4 )等を用いれば、BBO結晶を用いる必要な
く、532nmの波長のレーザ光を得ることができる。
【0030】さらに、上述の各実施例では、保護板を構
成する光散乱性物質として、フッ素金雲母セラミッスス
を用いた例をかかげたが、これと同様の機能を有する他
の物質、例えば、酸化マグネシウムセラミックス、酸化
アルミニウムセラミックス又はこれらの混合物、あるい
は、米国LABSPHERE社から販売されているフッ
素樹脂の一種であるスペクトラロン(LABSPHER
E社の商品名)等を用いてもよい。また、これらのセラ
ミックス等は特に積極的に粗面化処理を施さなくてもレ
ーザ光を散乱させる性質を有しているが、これらに積極
的に粗面化加工等の粗面化処理を施せばより散乱特性が
向上することは勿論である。
【0031】また、レーザ光学部品保持装置に保持され
るレーザ光学部品としては、BBO結晶の外に、他の波
長変換素子たるKDP、KTP、LBO、偏向用非線形
結晶たるLiNbO3 、KDP、もしくは、レーザ飽和
吸収用結晶たるLiF等がある。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかるレ
ーザ光学部品保持装置は、レーザ光学部品に入・出射す
るレーザ光を通過させる開口部と、レーザ光に対して保
持部材又は保持部材を含む周辺部材を覆うようにした保
護部とを備えた保護板を、少なくともその表面が前記レ
ーザ光を吸収せずに散乱する性質を有する光散乱性物質
で構成したものであり、本発発明にかかる固体レーザ装
置は、この発明のレーザ光学部品保持装置によって固体
レーザ媒体を保持するようにしたもので、これにより、
有害な反射光を発生させることなくレーザ光からレーザ
光学部品を保持する保持部材等を保護することを可能に
したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレーザ光学部品保持装置の
構成を示す斜視図である。
【図2】図1のIIーII線断面図である。
【図3】本発明の一実施例の固体レーザ装置の構成を示
す断面図である。
【図4】本発明の一実施例の固体レーザ装置の構成を示
す斜視図である。
【図5】従来のレーザ光学部品保持装置の構成を示す斜
視図である。
【図6】図5のVIーVI線断面図である。
【図7】従来の固体レーザ装置の構成を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
10…レーザ媒体、11…キャビティ、12…押さえ
板、13…Oリング、15…レーザ光学部品を構成する
BBO結晶、16a,16b,16c,16d…ヒート
シンク、17a,17b…ペルチェ素子、19,19
1,192…保護板、19a,191a,192a…開
口部、19b,191b,192b…保護部、20…取
り付け台。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光が入・出射するレーザ光学部品
    を保持する保持部材又は保持部材を含む周辺部材を有す
    るレーザ光学部品保持装置であって、 前記レーザ光学部品に入・出射するレーザ光を通過させ
    る開口部と、前記レーザ光に対して前記保持部材又は保
    持部材を含む周辺部材を覆うようにした保護部とを備え
    た保護板を有し、 前記保護板は、少なくともその表面が前記レーザ光を散
    乱する性質を有する光散乱性物質で構成されたものであ
    ることを特徴としたレーザ光学部品保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ光学部品保持装
    置において、 前記光散乱性物質は、フッ素金雲母セラミックス、酸化
    マグネシウムセラミックス及び酸化アルミニウムセラミ
    ックスのうちのいずれか1又は2以上の物質からなるも
    のであることを特徴としたレーザ光学部品保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のレーザ光学部品
    保持装置において、 前記レーザ光学部品が、レーザ発振もしくは光増幅する
    固体レーザ媒体、又は、レーザ発振及び光増幅、レーザ
    光の変調、偏向もしくは波長変換を行う非線形光学結晶
    であることを特徴としたレーザ光学部品保持装置。
  4. 【請求項4】 固体レーザ媒体と、 この固体レーザ媒体を励起する励起光源と、 前記固体レーザ媒体のレーザ光路上に光軸を共通にして
    配置されたレーザ共振器とを備えた固体レーザ装置にお
    いて、 前記固体レーザ媒体が、請求項1又は2に記載のレーザ
    光学部品保持装置によって保持されたものであることを
    特徴とした固体レーザ装置。
JP1628092A 1992-01-31 1992-01-31 レーザ光学部品保持装置及び固体レーザ装置 Pending JPH05218530A (ja)

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