JPH0525261Y2 - - Google Patents

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JPH0525261Y2
JPH0525261Y2 JP4729986U JP4729986U JPH0525261Y2 JP H0525261 Y2 JPH0525261 Y2 JP H0525261Y2 JP 4729986 U JP4729986 U JP 4729986U JP 4729986 U JP4729986 U JP 4729986U JP H0525261 Y2 JPH0525261 Y2 JP H0525261Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、レーザ光を平行に対向する主表面間
でジグザグ状に複数回反射させて励起するレーザ
媒体を用いた表面励起、表面冷却形の固体レーザ
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
いわゆるスラブ形のレーザ装置は、板状のレー
ザ媒体において、少なくともその一方が光源に面
する主表面間でジグザグ形の光路が形成され、主
表面でレーザ光が励起されるようになつている。
この装置では、レーザ媒体中の熱ストレス、ゲイ
ン分布、熱レンズ効果熱複屈折が打消され、さら
にレーザ出力強度分布が均一になり、ロッド形の
ものに比して光路が乱れず、高出力が得られる。
しかし、このような固体レーザでは、光源に供給
する電気エネルギに対するレーザ出力光の変換効
率が通常2%以下と低いため、入力エネルギの殆
どが熱になりレーザ媒体が加熱される。レーザ媒
体の主表面と中心との温度差が数百度になると破
壊が生じるため、通常は冷却装置が必要となる。
この冷却装置としては、液冷式のものが多く使用
されるが、液体が漏れないように厳重なシールが
必要である。第7図は従来の固体レーザ装置を示
すもので、(a)は断面平面図、(b)は側面図である。
なお、第8図はレーザ媒体およびそのケースの分
解斜視図である。図において、1はスラブ形のレ
ーザ媒体、2は励起用のランプ、3はレーザ媒体
を収容するケース、3aは冷却液を出入させるた
めにケース3に形成した口、4はランプ2を収容
し、内面に反射鏡11を形成した光源ケース、5
はレーザ媒体1をケース3に支持するとともにシ
ールを行なうOリング、6は押え板、7は押え板
6をケース3に固定するためのボルト、8は共振
器を構成する全反射ミラー、9は同じく半透過ミ
ラー、10は発振レーザ光である。ケース3と光
源ケース4内には純水およびエチレングリコール
が口3aから出入りして流れるようになつてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の固体レーザ装置では、レ
ーザ媒体に入射されたレーザ光は、レーザ媒体と
冷却液の外部媒体との屈折率の関係で、主表面間
で全反射を繰返えしてジグザグの光路をとるわけ
であるが、Oリングの部分で問題が生ずる。すな
わち、Oリングはゴムからなるため一般にレーザ
媒体に比して屈折率が高く、Oリングが当接して
いる主表面の部分では入射したレーザ光は全反射
されず一部がOリングに吸収されてしまう。この
ため、レーザ媒体に当接しているOリングの幅の
分だけ吸収され、レーザ光のビーム形状が小さく
なり出力パワーが低下する。
また、シールのためにOリングをレーザ媒体の
Oリング当接面全周に強く圧接するため、励起面
である主表面の平坦度が劣化し、これにより全反
射のための入射角が他の部分と異なり、そのため
に光が全反謝されずにレーザ媒体の外部に透過し
てしまい、その分だけ出力パワーが低下するとい
う問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題を解決するために本考案は、レ
ーザ光を複数回反射させる互いに平行な対向主表
面とこの主表面の側方で互いに対向する側面とを
有するレーザ媒体とと、レーザ媒体を収納すると
ともに、レーザ媒体をその側面のみで弾性材から
なる支持体を介して保持するケースと、ケース内
に充満されレーザ媒体の表面に接触してこれを冷
やす冷却液とから構成したものである。
〔作用〕
レーザ媒体の非励起面である側面のみを支持体
で支持しているため、励起面である主表面の平坦
度は十分に保持され、レーザ出力には影響を与え
ない。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図ないし第6図は本考案に係る固体レーザ
装置の一実施例を示すものであり、第1図のaは
レーザ媒体とケースの一部断面平面図、bは一部
断面正面図、cはレーザ媒体の斜視図、dはレー
ザ媒体の平面図、第2図はレーザ媒体とケースの
分解斜視図、第3図のaはケースの部分拡大側面
図、bはそのB−B断面図、第4図のaは副ケー
スの内側面図、bはそのB−B断面図、cは外側
面図、第5図は支持部分の拡大断面図、第6図の
aは固体レーザ装置の断面平面図、bは側面図で
ある。
これらの図において、第7図と同一部分には同
符号を用いている。例えば、リン酸塩系Nd:ガ
ラスLHG8(HOYA株式会社商品名、屈折率1.52)
からなるレーザ媒体1は第1図c及びdに示すよ
うに平板状に形成されている。すなわち、レーザ
媒体1は、6mm(H)×30mm(W)×130.6mm(L)
であり、主表面1a,1bと入・出射面1f,1
eとのなす角θは42°12′である。そして、平行に
対向し、一方において1回全反射し、もう一方で
1回全反射する励起面となる主表面1a,1b
(平坦度はλ/2以上である。なお、λは633nm
である。)と、この主表面の側方(図では上下)
に対向する側面1c,1dと側面に直角で主表面
に傾斜して形成される入・出射面1e,1fとを
有する。第2図に示すように、13は枠形に形成
されたケースで、側部13aはレーザ媒体1が挿
入できるように開口が形成され、上部と下部には
純水とエチレングリコールからなる冷却液(屈折
率1.38)を供給、排出するための穴13b,13
c、が形成されている。23はケース13の側部
13aの外側に取付けられる副ケースで、この間
にはケース13の側面に開口を囲むように形成さ
れた溝13d内にシール用のOリング20が設け
られている。レーザ媒体1は、ケース13の側部
13aの開口内で上下からフツ素ゴムからなる円
柱形(直径2.6mm、長さ6mm)の弾性材からなる
支持体15a,15bによつてその側面1c,1
dで支持されている。レーザ媒体1の主表面1
a,1bは何とも接触していない。
副ケース23には外面から径が大小の長穴23
a,23b(第4図参照)が6個形成され、この
長穴23a,23bにボルト21が挿入され、こ
のボルト21をケース13の側面に形成されたね
じ穴13eにねじ込むことにより副ケース23は
ケース13に密着して取付られる。副ケース23
の外面の開口の周辺はやや凹んで段になつてお
り、その段の周囲には溝23cが形成されてい
る。段には保護ガラス22が嵌込まれ、この間に
は溝23c内にシール用のOリング24が設けら
れている。そして、押え板16をボルト17をね
じ穴23dにねじ込むことにより副ケース23に
取付けて、保護ガラス22を副ケース23に密着
させる。
第3図〜第5図にて支持体15a,15bの支
持構造についてさらに詳細に説明する。13fは
支持体15aを保持するためにケース13に形成
された保持部、13gはレーザ媒体1の側面部を
位置決めする突起部である。また、23eは副ケ
ース23の内面の開口の上、下部に内方に突出し
て形成された突起部である。第5図に示すよう
に、ケース13に副ケース23を取付けたとき、
保持部13fに設けられた支持体15aは突起部
23eに押されて内側にはみ出し、レーザ媒体1
を側面で強く支持する。支持体15bも全く同じ
である。レーザ媒体1は突起部13gで位置決め
されるので、主表面はケース13に接触すること
はない。
ケース13の穴13b,13cから冷却液が注
入され、このケース13内が充満された状態にな
るので、ケース13と副ケース23と保護ガラス
22とにより気密の空間が形成され、この空間内
にレーザ媒体1が収容されることになる。なお、
保護ガラス22には、その両面に反射防止膜が形
成され、この保護ガラス22を通るレーザ光を反
射率0.1%以下の押えるようにしている。
以上の実施例により、従来のものと異なつて側
面のみ支持していることから、ビーム形状もレー
ザ媒体の形状、すなわち6mm(H)×30mm(W)
となり、従来のものに比して約2倍のパワー特性
が得られた。なお、この実施例の構造に限定され
ず、各部の形状、構造等を、適宜変形、変更する
ことは自由である。レーザ媒体も実施例のほか
に、Nd:YAG,Nd:GGGまたはYLF等の他の
固体レーザ媒体を使うこともできる。第6図は以
上に説明したケースおよびレーザ媒体を用いた固
体レーザ装置を示すものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る固体レーザ
装置によれば、レーザ媒体はその側面のみでケー
スに支持され、励起を生じる主表面にはシール材
の接触および加圧が全くないので、ジグザグ光路
をとるレーザ光の全反射が円滑になされ、良好な
モード発振により大きなレーザ出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る固体レーザ装置の一実施
例の要部を示し、aはレーザ媒体とケースの一部
断面平面図、bは一部断面正面図、cはレーザ媒
体の斜視図、dはレーザ媒体の平面図、第2図は
レーザ媒体とケースの分解斜視図、第3図のaは
ケースの部分拡大側面図、bはそのB−B断面
図、第4図のaは副ケースの内側面図、bはその
B−B断面図、cは外側面図、第5図は支持部分
の拡大断面図、第6図のaはこれらを用いた固体
レーザ装置の断面平面図、bは側面図、第7図の
aは従来の固体レーザ装置の断面平面図、bは側
面図、第8図はそのレーザ媒体およびそのケース
の分解斜視図である。 1……レーザ媒体、13……ケース、15a,
15b……支持体、16……押え板、17,21
……ボルト、20,24……Oリング、22……
保護ガラス、23……副ケース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. レーザ光を複数回反射させる互いに平行な対向
    主表面とこの主表面の側方で互いに対向する側面
    とを有するレーザ媒体と、このレーザ媒体を収納
    するとともに、レーザ媒体をその側面のみで弾性
    材からなる支持体を介して保持するケースと、こ
    のケース内に充満されレーザ媒体の表面に接触し
    てこれを冷やす冷却液とを備えた固体レーザ装
    置。
JP4729986U 1986-03-31 1986-03-31 Expired - Lifetime JPH0525261Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4729986U JPH0525261Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JP4729986U JPH0525261Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JPS62158851U JPS62158851U (ja) 1987-10-08
JPH0525261Y2 true JPH0525261Y2 (ja) 1993-06-25

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180291489A1 (en) 2017-04-11 2018-10-11 The Boeing Company Aluminum alloy with additions of copper, lithium and at least one alkali or rare earth metal, and method of manufacturing the same

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