JP2006324321A - 高調波レーザ装置及びレーザ加工装置 - Google Patents

高調波レーザ装置及びレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 チラーユニットに格別の負担をかけることなく高調波レーザ光の出力を安定化させること。
【解決手段】 チラーユニット16からのオン・オフ制御により温度が周期的に変動する冷却水は第2保持体42の手前でタンク52に入る。タンク52内では冷却水同士の熱交換が連続的に行われることにより、冷却水がタンク52に滞留している間に水温が平均化される。その結果、タンク52より第2保持体42に供給される冷却水の温度変動は非常に小さくなっている。これにより、第2保持体42に保持されている波長変換結晶30の温度が瞬時的にも基準値付近に安定に保たれ、このYAG高調波レーザ発振器10より生成されるYAG第2高調波レーザ光SHGの出力も設定値PS付近に安定に保たれる。

【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ加工等に用いる高調波のレーザビームを生成する高調波レーザ装置に係り、特にチラーユニットによる冷却機能を備えた高調波レーザ装置およびレーザ加工装置に関する。
近年、レーザは、製造業、特に溶接、切断および表面処理の分野で利用されている。実際、レーザ加工技術は、高精度および高速の加工を実現できること、被加工物に与える熱歪が小さいこと、高度の自動化が可能であることから、ますますその重要性を高めている。現在、レーザ加工に最も多く使用されている固体レーザは、波長約1μmの光ビームを発生するYAGレーザである。YAGレーザは、母材としてのYAG(Y3Al512)結晶に希土類活性イオン(Nd3+,Yb3+等)をドープしたものであり、代表的なNd:YAGレーザの基本波長は1064nmである。YAGレーザは、連続発振やQスイッチによるジャイアントパルス発振が可能であるほか、100μs以上(典型的には1〜10ms)のパルス幅を有するロングパルス(long pulse)のレーザ光を発生することができる。
ところで、レーザ加工においては、被加工材とレーザ光の光学的な結合性が重要である。光学的な結合性がよくないと、反射率が高くて、レーザエネルギーの吸収効率が低く、良好な加工品質を得るのが難しい。この点、1064nmの波長を有するYAG基本波のレーザ光は、銅や金に対しては光学的結合性がよくない。これらの金属に対しては、むしろ第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)のYAG高調波レーザ光が高い光学的結合性を有することが知られている。
一般に、高調波レーザ光を生成する高調波レーザ装置は、YAG基本波(1064nm)の光を共振させる光共振器の内部または外部で波長変換結晶にYAG基本波(1064nm)のレーザ光を光学的に結合させ、その非線形光学効果により高調波のレーザ光を生成するようにしている(たとえば特許文献1,2)。ここで、波長変換結晶は温度に敏感であり、結晶温度のわずかな変動によって高調波出力が大きく変動する。このため、波長変換結晶を一定の温度に保つ必要がある。一方、YAG基本波の出力を安定化するうえでYAG結晶や励起部(一般に半導体レーザまたはランプ)も一定の温度に保つ必要がある。そこで、波長変換結晶、YAG結晶および励起部等の感温性部品または発熱性部品を保持する保持体を熱伝導率の高い部材たとえば銅で構成し、水冷式のチラーユニットより一定温度に管理された冷却水を各保持体に循環供給して、各部品の温度を設定温度に維持するようにしている。
特開2002−28795号公報 特開2004−214674号公報
しかしながら、従来の高調波レーザ装置においては、上記のような温調機能を備えていてもYAG高調波出力に周期的な変動が生じるという問題があり、本発明者が究明したところ、原因はチラーユニットの動作にあることがわかった。すなわち、この種のチラーユニットは、冷却水の温度が基準値を中心として上限値と下限値との間を交互に行き来するようにオン・オフ方式のフィードバック制御で温調を行う。このため、冷却水温度の平均値または積分値が基準値に保たれても、瞬時値は上限値と下限値との間で周期的に変動する。そのような冷却水温度の周期的な変動に波長変換結晶が感応して、YAG高調波出力にも周期的な変動またはリップルが生じる。
上記のようなYAG高調波出力のリップルを抑制するために、オン・オフ制御における上下限値の幅を狭めてリップルのピーク値を小さくする手法が考えられる。この手法は、オン・オフ制御の周期を短くする方法であり、具体的にはチラーユニットにおいて電磁弁のオン・オフ回数を増やす方法である。しかしながら、リップルをたとえば半分にするには、オン・オフ回数を約2倍に増やさなければならず、それによって電磁弁の寿命が半減するというトレードオフの問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、チラーユニットに格別の負担をかけることなく高調波レーザ光の出力を安定化できるようにした高調波レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、チラーユニットに格別の負担をかけることなく高調波レーザ光の出力を安定化してレーザ加工品質を向上させるレーザ加工装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の高調波レーザ装置は、基本周波数の基本波レーザ光を生成する固体レーザと、前記固体レーザを保持する熱伝導率の高い部材からなる第1の保持体と、前記基本波レーザ光を入力して、前記基本波レーザ光の波長に対して高調波の波長を有する高調波レーザ光を生成する波長変換結晶と、前記波長変換結晶を保持する熱伝導率の高い部材からなる第2の保持体と、前記第1および第2の保持体に温調用の冷却水を循環供給し、前記冷却水の温度を周期的なオン・オフ制御で基準値に保つチラーユニットと、前記冷却水の循環供給のために前記第1および第2の保持体を前記チラーユニットに対して並列に接続する配管と、前記チラーユニットからの冷却水を前記第2の保持体に送る経路で前記配管の途中に設けられ、前記冷却水を前記第2の保持体に供給する前に一時的に蓄えるタンクとを有する。
本発明の第2の高調波レーザ装置は、光学的に対向して配置された第1および第2の終端ミラーを有する光共振器と、前記光共振器の光路上に配置された活性媒体と、基本周波数の基本波レーザ光を生成するために前記活性媒体をポンピングする励起部と、前記活性媒体および前記励起部を保持する熱伝導率の高い部材からなる第1の保持体と、前記基本波レーザ光の波長に対して高調波の波長を有する高調波レーザ光を生成するために前記光共振器の光路上に配置された波長変換結晶と、前記高調波レーザ光を前記光共振器内に留めて前記高調波レーザ光を前記光共振器の外へ出力するために前記光共振器の光路上に配置された高調波分離出力ミラーと、前記波長変換結晶を保持する熱伝導率の高い部材からなる第2の保持体と、前記第1および第2の保持体に冷却水を循環供給し、前記冷却水の温度を周期的なオン・オフ制御で基準値に保つチラーユニットと、前記冷却水の循環供給のために前記第1および第2の保持体を前記チラーユニットに対して並列に接続する配管と、前記チラーユニットからの冷却水を前記第2の保持体に送る経路で前記配管の途中に設けられ、前記冷却水を前記第2の保持体に供給する前に一時的に蓄えるタンクとを有する。
上記の装置構成においては、チラーユニット内のオン・オフ制御により、チラーユニットより送出される冷却水の温度は、平均値または積分値としてみれば基準値に保たれても、瞬時値としては基準値より高い所定の上限値と基準値より低い所定の下限値との間で行き来して周期的に変動する。しかし、チラーユニットからの冷却水がタンクに入れられると、タンク内で冷却水同士の熱交換が連続的に行われることにより、冷却水がタンクに滞留している間に冷却水の温度が平均化される。その結果、タンクより第2の保持体に送られる冷却水の温度変動は非常に小さなものとなる。ここで、タンクの容積は、オン・オフ制御の一周期の期間中に第2の保持体に供給される冷却水の量にほぼ対応する容積であるのが最も好ましい。上記のような平均化によって周期的な温度変動を除去ないし低減させた冷却水(タンク冷却水)が第2の保持体の冷却水通路を流れることで、第2の保持体に保持されている波長変換結晶の温度が瞬時的にも基準値付近に安定に保たれ、ひいてはYAG第2高調波レーザ光SHGの出力も設定値付近に安定に保たれる。
本発明の好適な一態様によれば、固体レーザが、活性媒質と、この活性媒質をポンピングする励起部とを有する。好適な一態様によるYAG高調波レーザ装置においては、活性媒質がNd:YAG、Nd:YLF、Nd:YVO4およびNd:YAGからなる群より選ばれ、波長変換結晶がLBO(LiB35)結晶およびKTP(KTiOPO4)結晶からなる群より選ばれてよい。また、オン・オフ制御の一周期の長さに応じて配管を流れる冷却水の流量を可変制御することも可能である。
本発明のレーザ加工装置は、本発明の高調波レーザ装置と、この高調波レーザ装置より生成された高調波レーザ光を被加工物に照射して所望のレーザ加工を行う出射ヘッドとを有する。この装置構成においては、高調波レーザ装置より与えられる高調波レーザ光の出力が安定しているので、所期の加工結果を得ることができる。
本発明の高調波レーザ装置によれば、上記のような構成と作用により、チラーユニットに格別の負担をかけることなく高調波レーザ光の出力を安定化することができる。また、本発明のレーザ加工装置によれば、上記のような構成と作用により、レーザ加工品質を向上させることができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるYAG高調波レーザ装置およびYAGレーザ加工装置の構成を示す。
この実施形態のYAG高調波レーザ装置10は、高調波レーザ発振器12、レーザ電源14およびチラーユニット16からなる。YAGレーザ加工装置18は、YAG高調波レーザ装置10に加えて、所望の加工場所に配置される出射ユニット(ヘッド)20と、YAG高調波レーザ装置10より生成された高調波レーザ光SHGを出射ユニット20まで伝送する光ファイバ22とを有する。
高調波レーザ発振器12は、支持台(図示せず)上に直線配列型で一対の終端ミラー24,26、固体レーザ活性媒質28、波長変換結晶30および高調波分離出力ミラー32を配置し、活性媒質28の隣または周囲にたとえば半導体レーザあるいは励起ランプからなる電気光学励起部34を配置している。
両終端ミラー24,26は平行に向かい合って光共振器を構成している。一方の終端ミラー24の反射面24aには、基本波長(1064nm)に対して反射性の膜がコーティングされている。他方の終端ミラー26の反射面26aには、基本波長(1064nm)に対して反射性の膜がコーティングされるとともに、第2高調波(532nm)に対して反射性の膜がコーティングされている。
活性媒質28は、たとえばNd:YAGロッドからなり、両終端ミラー24,26の中間(好ましくはほぼ中心)の位置に配置される。電気光学励起部34は、活性媒質28に励起光を照射して、活性媒質28を持続的にポンピングする。こうして活性媒質28で生成される基本波長(1064nm)の光ビームLBは、終端ミラー24,26の間に閉じ込められて増幅される。
波長変換結晶30は、たとえばKTP(KTiOPO4 )結晶あるいはLBO(LiB35)結晶等の非線形光学結晶からなり、他方の終端ミラー26寄りに配置され、この光共振器で励起された基本モードに光学的に結合され、基本波長との非線形光学作用により第2高調波(532nm)の光ビームSHGを光共振器の光路上に生成する。
波長変換結晶30より終端ミラー26側に出た第2高調波の光ビームSHGは、終端ミラー26で戻されて、波長変換結晶30を通り抜ける。波長変換結晶30より終端ミラー26の反対側に出た第2高調波の光ビームSHGは、光共振器の光路または光軸に対して所定の角度(たとえば45°)で斜めに配置されている高調波分離出力ミラー32に入射し、このミラー32で所定の方向つまり入射ユニット36に向けて反射または分離出力されるようになっている。
入射ユニット36は集束レンズ38を内蔵しており、高調波分離出力ミラー32からのYAG第2高調波レーザ光SHGを集束レンズ38により集束して光ファイバ22の一端面(入射端面)に入射させる。光ファイバ22は、たとえばSI(ステップインデックス)形ファイバからなり、入射ユニット36で入射したYAG第2高調波レーザ光SHGを出射ユニット20まで伝送する。出射ユニット20は、コリメートレンズや集束レンズ等の光学レンズ(図示せず)を内蔵しており、光ファイバ22の終端面より出射されたYAG第2高調波レーザ光SHGを被加工物Wの加工ポイントに集光照射する。被加工物Wは任意の金属でよいが、好ましくは銅または金からなり、YAG第2高調波レーザ光SHGを照射された加工ポイント付近の部分がレーザエネルギーを吸収して溶融または変質し、溶接、切断、表面改質等のレーザ加工が行われる。
高調波レーザ発振器12において、活性媒質28と電気光学励起部34は熱伝導率の高い部材たとえば銅からなる第1保持体40に保持されており、波長変換結晶30も同様の材質からなる第2保持体42に保持されている。各保持体40,42には、温調用の冷却水を通す通路または流路(図示せず)が設けられている。
チラーユニット16は、各保持体40,42の冷却水通路に配管44を介して温調用の冷却水を循環供給する機能を有しており、たとえば、冷却水を循環させるためのポンプ46と、帰還した直後の冷却水を所定の基準温度まで戻すように冷却する冷却器48と、ポンプ46および冷却器48の動作を制御する制御部50とを備えている。
配管44は、冷却水の循環供給のために第1および第2保持体40,42をチラーユニット16に対して並列に接続する。詳細には、チラーユニット16の送出口16aに、第1保持体40の入口が供給管44a,44bを介して接続されるとともに、第2保持体42の入口が供給管44a,44cを介して接続される。ここで、供給管44cの途中に、後述するタンク52が設けられている。また、チラーユニット16の帰還口16bに、第1保持体40の出口が回収管44d,44eを介して接続されるとともに、第2保持体42の出口が回収管44f,44eを介して接続される。
チラーユニット16においては、送出口16aより送出する冷却水の温度を基準値に保つように制御部50がオン・オフ方式のフィードバック制御(オン・オフ制御)で冷却器48の動作を制御するようになっている。
図2に示すように、冷却器48はたとえば水冷式の熱交換器(水−水熱交換器)54からなり、その一次側水路は一次側配管56を介して一次側冷却水F1の供給源(図示せず)に接続されている。一次側冷却水F1は、二次側冷却水(温調用の冷却水)F2よりも低い水温を有しており、配管56を通って熱交換器54の一次側水路に導入され、熱交換器54内で二次側冷却水F2との熱交換に供された後、熱交換器54の一次側水路より排出または回収される。
一次側配管56の途中に電磁弁(開閉弁)58が設けられている。この電磁弁58が開いている間は、一次側冷却水F1が熱交換器54の一次側水路に供給され、熱交換器54内で上記のような一次側と二次側との間の熱交換が行われ、二次側冷却水F2が冷却される。電磁弁58が閉じると、熱交換器54への一次側冷却水F1の供給が断たれ、熱交換器54における熱交換または冷却動作は中断する。
電磁弁58の開(オン)状態/閉(オフ)状態は、制御部50によって制御される。配管44(供給管44a)に二次側冷却水F2の温度を検出する温度センサ60が設けられ、この温度センサ60より二次側冷却水F2の温度を表す電気信号(水温検出信号)ECが出力される。制御部50は、温度センサ60からの水温検出信号ECをフィードバック信号として受け取り、二次側冷却水F2の温度を基準値TSに一致させるように電磁弁58を開閉制御する。より詳細には、基準値TSより上下にそれぞれ所定値だけオフセットした上限値TUおよび下限値TLが設定され、二次側冷却水F2の温度が上限値TUまで上昇した時点で電磁弁58を開(オン)状態から閉(オフ)状態に切り換え、二次側冷却水F2の温度が下限値TLまで下降した時点で電磁弁58を閉(オフ)状態から開(オン)状態に切り換える。このようなチラーユニット16内のオン・オフ制御により、二次側冷却水F2の温度は平均値または積分値としてみれば基準値TSに保たれても、瞬時値としては上限値TUと下限値TLとの間で行き来して周期的に(たとえば約30秒周期で)変動する。
上記のように、波長変換結晶30を保持する第2保持体42にはチラーユニット16からの冷却水が供給管44a,44cを介して供給されるようになっており、供給管44cの途中にタンク52が設けられている。このタンク52は、供給管44c内を送られてくる冷却水の温度の周期的変動を抑制ないし除去し、ひいてはYAG高調波レーザ光SGHの出力を安定化させるためのものであり、第2保持体42の冷却水通路に供給される直前で冷却水を一時的に蓄える機能を有する。ここで、後述するようにタンク52の容積は作用上重要であり、上記オン・オフ制御一周期(約30秒)の期間中にチラーユニット16より送られてくる冷却水の流量、つまり同期間中に第2保持体42に供給される冷却水の流量にほぼ対応する大きさの容積に設定されている。
図3および図4に示すように、タンク52は、たとえば樹脂性の密閉容器として構成され、容器上部に入口52aを設け、容器下部に出口52bを設けている。容器内部は入口52a付近から逆テーパ状に拡がっており、入口52aから導入された冷却水が容器全体に拡散するようになっている。図中、62は入口52a側のニップル、64は出口52b側のニップル、66はボルト、68はシール部材たとえばOリングである。
次に、図5の波形図について本実施形態の作用を説明する。上記のように、チラーユニット16内のオン・オフ制御により、チラーユニット16より供給管44a,44bを通って送られてくる冷却水(チラー冷却水)の温度は、基準値TSを中心に上限値TUと下限値TLとの間で行き来して周期的に(約30秒周期で)変動する(図5の(A),(B))。このように温度が周期的に変動する冷却水(チラー冷却水)は第2保持体42の手前でタンク52に入る。
タンク52に入った冷却水は、タンク内で暫く、つまりオン・オフ制御一周期(約30秒)の期間tだけ滞留してから、第2保持体42の冷却水通路に導入される。その際、タンク52内では冷却水同士の熱交換が連続的に行われることにより、冷却水がタンク52に滞留している間つまりオン・オフ制御一周期の期間tにわたって冷却水の温度が平均化される。その結果、タンク52より第2保持体42の冷却水通路に送られる冷却水(タンク冷却水)においては、その温度変動が非常に小さくなっている(図5の(C))。
上記のような平均化によって周期的な温度変動を低減させた冷却水(タンク冷却水)が第2保持体42の冷却水通路を流れることで、第2保持体42に保持されている波長変換結晶30の温度が瞬時的にも基準値付近に安定に保たれ、このYAG高調波レーザ発振器10より生成されるYAG第2高調波レーザ光SHGの出力も設定値PS付近に安定に保たれる(図5の(D))。
比較例として、タンク52を設けず、チラーユニット16からの冷却水(チラー冷却水)をそのまま第2保持体42に供給すると、冷却水(チラー冷却水)の大きな温度変動が波長変換結晶30における非線形光学効果に影響を与え、YAG第2高調波レーザ光SHGの出力に大きなリップルが現れる(図5の(E))。
一例として、チラー冷却水の温度変動が±0.4℃の場合、比較例ではSHG出力の安定度が約3%であるのに対して、この実施形態によればタンク52により温度変動を±0.1℃まで低減し、SHG出力の安定度を約0.5%まで向上できることが確認されている。
上記のように、この実施形態によれば、波長変換結晶30を保持する第2保持体42とチラーユニット16とを結ぶ供給管44cの途中に小型のタンク52を設置するだけの簡易な構成によって、YAG第2高調波レーザ光SHGの出力を大幅に安定化させることが可能であり、これによってレーザ加工の品質を向上させることができる。
なお、チラーユニット16におけるオン・オフ制御において、温調用の上限値TUおよび下限値TLを必要に応じて、あるいは任意に変更することも可能である。その場合、オン・オフ制御の一周期は、上限値TUおよび下限値TL間の幅を狭めるほど短くなり、上限値TUおよび下限値TL間の幅を広げるほど長くなる。制御部50は、オン・オフ制御の一周期の長さに関係なくオン・オフ制御の一周期分の冷却水がタンク52に蓄えられるように、ポンプ46を通じて冷却水の流量を制御すればよい。
この実施形態においては、タンク52内に冷却水を滞留させている間に冷却水同士の熱交換による平均化を通じて冷却水の周期的な温度変動をキャンセルするものであり、この作用効果を最大限に発揮させるには、上記のようにタンク52が温度変動の一周期つまりオン・オフ制御一周期分の流量に対応する容積を有するのが最も好ましい。タンク52の容積がオン・オフ制御一周期分の流量よりも少ないと、平均化が不十分なものとなり、温度変動の低減効果が低下する。また、タンク52の容積がオン・オフ制御一周期分の流量よりも大きすぎると、冷却水の周期的な温度変動をいったんは十分に低減できるものの、滞留時間が長くなることによって周囲温度、特に近くの発熱体からの熱影響を受けてしまい、タンク52から第2保持体42に送られる冷却水(タンク冷却水)の温度が不安定になりやすい。したがって、チラーユニット16より送られてくる冷却水のオン・オフ制御一周期分の流量に対して、タンク52の容積を少なくとも80%〜150%の範囲内に設定するのが好ましい。
なお、この実施形態では、活性媒質28および電気光学励起部34を保持する第1保持体40に対しては、チラーユニット16からの冷却水(チラー冷却水)をそのまま供給するようにしている。したがって、活性媒質28と電気光学励起部34は、周期的な温度変動の大きいチラー冷却水によって温調されることになるが、それらの熱容量やYAG基本波の出力は冷却水温度のリップルを打ち消すほど大きいため、実用上の支障はない。
以上、本発明の好適な一実施形態を説明したが、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。特に、YAG高調波レーザ発振器12の方式、構造、レイアウトは任意に変形または置換可能である。たとえば、光共振器内にQスイッチを配置して、QスイッチパルスのYAG高調波レーザ光を発振出力することも可能である。あるいは、上記実施形態におけるYAG高調波レーザ装置10は波長変換結晶30を光共振器内に配置する方式(共振器内部変換方式)に係るものであったが、波長変換結晶30を光共振器の外に配置する方式(共振器外部変換方式)のYAG高調波レーザ装置にも本発明を適用することができる。また、チラーユニット16の方式や構成も種々の変形が可能であり、たとえば水冷式の熱交換器(水−水熱交換器)54に代えて冷凍式の熱交換器を使用してもよい。さらに、本発明は、YAG第3高調波やYAG第4高調波等のYAG高調波レーザ光を生成するYAG高調波レーザ装置にも適用可能である。
本発明の一実施形態によるYAG高調波レーザ装置およびYAGレーザ加工装置の構成を示す図である。 実施形態のYAG高調波レーザ装置で用いるチラーユニット内の冷却器の一構成例を示す図である。 実施形態のYAG高調波レーザ装置に設けられるタンクの一構成例を示す上面図である。 上記タンクの内部構造を示す縦断面図である。 実施形態における作用を説明するための各部の波形を示す波形図である。
符号の説明
10 YAG高調波レーザ装置
12 YAG高調波レーザ発振器
14 レーザ電源
16 チラーユニット
18 レーザ加工ユニット
20 出射ユニット
22 光ファイバ
24,26 光共振器ミラー
28 活性媒質
30 波長変換結晶
32 高調波分離出力ミラー
34 電気光学励起部
44 配管
44c 供給管
46 ポンプ
48 冷却器
50 制御部
52 タンク
58 電磁弁(開閉弁)
60 温度センサ

Claims (8)

  1. 基本周波数の基本波レーザ光を生成する固体レーザと、
    前記固体レーザを保持する熱伝導率の高い部材からなる第1の保持体と、
    前記基本波レーザ光を入力して、前記基本波レーザ光の波長に対して高調波の波長を有する高調波レーザ光を生成する波長変換結晶と、
    前記波長変換結晶を保持する熱伝導率の高い部材からなる第2の保持体と、
    前記第1および第2の保持体に温調用の冷却水を循環供給し、前記冷却水の温度を周期的なオン・オフ制御で基準値に保つチラーユニットと、
    前記冷却水の循環供給のために前記第1および第2の保持体を前記チラーユニットに対して並列に接続する配管と、
    前記チラーユニットからの冷却水を前記第2の保持体に送る経路で前記配管の途中に設けられ、前記冷却水を前記第2の保持体に供給する前に一時的に蓄えるタンクと
    を有する高調波レーザ装置。
  2. 前記固体レーザが、活性媒質と、この活性媒質をポンピングする励起部とを有する請求項1に記載の高調波レーザ装置。
  3. 光学的に対向して配置された第1および第2の終端ミラーを有する光共振器と、
    前記光共振器の光路上に配置された活性媒体と、
    基本周波数の基本波レーザ光を生成するために前記活性媒体をポンピングする励起部と、
    前記活性媒体および前記励起部を保持する熱伝導率の高い部材からなる第1の保持体と、
    前記基本波レーザ光の波長に対して高調波の波長を有する高調波レーザ光を生成するために前記光共振器の光路上に配置された波長変換結晶と、
    前記高調波レーザ光を前記光共振器内に留めて前記高調波レーザ光を前記光共振器の外へ出力するために前記光共振器の光路上に配置された高調波分離出力ミラーと、
    前記波長変換結晶を保持する熱伝導率の高い部材からなる第2の保持体と、
    前記第1および第2の保持体に冷却水を循環供給し、前記冷却水の温度を周期的なオン・オフ制御で基準値に保つチラーユニットと、
    前記冷却水の循環供給のために前記第1および第2の保持体を前記チラーユニットに対して並列に接続する配管と、
    前記チラーユニットからの冷却水を前記第2の保持体に送る経路で前記配管の途中に設けられ、前記冷却水を前記第2の保持体に供給する前に一時的に蓄えるタンクと
    を有する高調波レーザ装置。
  4. 前記タンクが、前記オン・オフ制御の一周期の期間中に前記第2の保持体に供給される冷却水の量にほぼ対応する容積を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の高調波レーザ装置。
  5. 前記オン・オフ制御の一周期の長さに応じて前記配管を流れる冷却水の流量を可変制御する請求項1〜4のいずれか一項に記載の高調波レーザ装置。
  6. 前記活性媒質が、Nd:YAG、Nd:YLF、Nd:YVO4およびNd:YAGからなる群より選ばれる請求項1〜5のいずれか一項に記載の高調波レーザ装置。
  7. 前記波長変換結晶が、LBO(LiB35)結晶およびKTP(KTiOPO4)結晶からなる群より選ばれる請求項1〜6のいずれか一項に記載の高調波レーザ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載された高調波レーザ装置と、
    前記高調波レーザ装置より生成された前記高調波レーザ光を被加工物に照射して所望のレーザ加工を行うレーザ照射ヘッドと
    を有するレーザ加工装置。



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