JPH09186379A - レーザ冷却用熱交換器及びレーザ装置 - Google Patents

レーザ冷却用熱交換器及びレーザ装置

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JPH09186379A
JPH09186379A JP1696096A JP1696096A JPH09186379A JP H09186379 A JPH09186379 A JP H09186379A JP 1696096 A JP1696096 A JP 1696096A JP 1696096 A JP1696096 A JP 1696096A JP H09186379 A JPH09186379 A JP H09186379A
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heat
laser
heat exchanger
cooling
temperature
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JP1696096A
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Shinichi Nakayama
伸一 中山
Koji Kawamura
浩二 川村
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Miyachi Technos Corp
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Miyachi Technos Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化が容易で、結露のおそれがなく、信頼性
の高い温度制御を行う。 【解決手段】この熱交換器36は、放熱部材38をベー
スとし、この放熱部材38の平坦な上面(取付面)38
aの上にサーモモジュール40および吸熱部材42をこ
の順に積層配置し、吸熱部材42およびサーモモジュー
ル40の回りを断熱性のシート部材44で覆い、シート
部材44の縁部44aをシリコン接着材46で放熱部材
38の上面38aに気密に接着固定してなる。吸熱部材
42の内部には冷却水CWを流すための水路48が設け
られている。サーモモジュール40内でペルチェ効果に
より各吸熱部CJが吸熱して温度が下がることで、吸熱
部材42の水路48を流れる純水CWは冷やされ、水温
が下がる。一方、ペルチェ効果によりサーモモジュール
40の各発熱部HJで発生した熱は放熱部材38にすみ
やかに吸収され、放熱部材38の放熱フィン38bより
大気へ放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ冷却用の冷
却媒体を温調するためのレーザ冷却用熱交換器およびレ
ーザ装置に関する。
【0020】
【従来の技術】YAGレーザ等の固体レーザ装置では、
レーザ発振動作を安定化させる目的でレーザ発振部のレ
ーザロッドおよび励起光発生手段を冷却媒体たとえば純
水で強制冷却するようにしており、一般的には、図9に
示すように、純水タンク100から純水をポンプ102
で汲み出してレーザ発振部104に供給し、レーザ発振
部104で温度上昇した純水を熱交換器106で所定温
度まで冷やしてから純水タンク100に戻すようにして
いる。
【0030】従来のこの種の熱交換器106は、水冷式
の熱交換器(水−水熱交換器)からなり、互いに熱的に
結合された一次側および二次側の水路を内蔵し、一次側
の水路で市水または工業用水等の一次側冷却水を流しな
がら二次側の水路でレーザ発振器からの二次側冷却水
(純水)を流すことにより、二次側冷却水の熱を一次側
冷却水へ放出させる形で熱交換を行うようにしている。
【0040】また、フィードバック制御方式で二次側冷
却水(純水)を温調するため、たとえばタンクに温度セ
ンサ(図示せず)を取り付けるとともに、一次側冷却水
の供給管108に開閉弁110を取り付け、二次側冷却
水の温度が設定温度付近に維持されるように温度コント
ローラ(図示せず)により該開閉弁110を開閉制御す
るような温度制御が行われている。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】上記のような水冷式の
熱交換器106は、熱交換効率つまり冷却効率が低く、
冷却能力を高めようとすれば一次側冷却水の水路を大き
くしなければならず、サイズが大きくなる。
【0060】そのうえ、水冷式の熱交換器106は、ケ
ーシングの内側と外側(外気)の温度差に起因してケー
シングの外壁面に結露を生じやすい。このため、従来の
レーザ装置においては、装置ユニット内で熱交換器10
6を電源回路ないし制御基板に近接した場所に配置する
ことができず、別室(タンク100やポンプ102と同
じ室)に設ける外なく、装置ユニット内のレイアウトの
自由度が制限され、ひいては小型化も制限されていた。
【0070】また、水冷式の熱交換器106における温
調制御では、一次側冷却水(市水または工業用水)が、
温調されていないうえ、水温が変動しやすく、たとえば
冬期と夏期とでは大きな温度差がある。特に、夏期は、
一次側冷却水の温度が相当高くなり、開閉弁110が開
いたきりで、温調制御が機能しなくなり、結果としてレ
ーザ出力が変動するという不具合があった。
【0080】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、吸熱効率が高く、小型化が容易で、結露のおそ
れがなく、信頼性の高い温度制御が行えるレーザ冷却用
熱交換器を提供することを目的とする。
【0090】また、本発明は、高い信頼性と小型化を実
現し、設置や移動も容易なレーザ装置を提供することを
目的とする。
【0100】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のレーザ冷却用熱交換器は、レーザ
装置のレーザ発振部に循環供給される冷却媒体を温調す
るためのレーザ冷却用熱交換器において、前記レーザ発
振部からの前記冷却媒体を導入するための冷却媒体入口
と、温調された前記冷却媒体を排出するための冷却媒体
出口と、前記冷却媒体入口と前記冷却媒体出口との間で
所定の経路で延在する冷却媒体通路を有し、前記冷却媒
体通路を流れる前記冷却媒体から熱を吸収するための熱
伝導率の高い吸熱部材と、温調制御電気量に応じて熱電
変換により熱を吸収する吸熱部と熱を発生する発熱部と
を有し、前記吸熱部が前記吸熱部材に熱的に結合されて
いるサーモモジュールと、前記温調制御電気量を前記サ
ーモモジュールに供給するための温調用電源回路と、前
記サーモモジュールの前記発熱部に熱的に結合されてい
る熱伝導率の高い放熱部材と、前記吸熱部材および前記
サーモモジュールを外気から密閉するためのシール部材
とを具備する構成とした。
【0110】本発明の第2のレーザ冷却用熱交換器は、
上記第1のレーザ冷却用熱交換器において、前記シール
部材は、前記吸熱部材および前記サーモモジュールの上
に被せられたカバー部材と、前記カバー部材の周縁部を
前記放熱部材に気密に接続する接続手段とを含む構成と
した。
【0120】本発明の第3のレーザ冷却用熱交換器は、
上記第2のレーザ冷却用熱交換器において、前記カバー
部材は、熱収縮性を有し、前記吸熱部材および前記サー
モモジュールの上に緩く被せられてから加熱されること
により収縮して前記吸熱部材または前記サーモモジュー
ルに密着する構成とした。
【0130】本発明の第4のレーザ冷却用熱交換器は、
上記第1のレーザ冷却用熱交換器において、前記シール
部材はコルク材からなり、前記吸熱部材および前記サー
モモジュールを包むようにして前記放熱部材に取り付け
られる構成とした。
【0140】また、本発明のレーザ装置は、上記第1な
いし第4のいずれかのレーザ冷却用熱交換器を具備する
構成とした。
【0150】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を介して本発明
の実施例を説明する。
【0160】図1に、本発明の一実施例によるレーザ冷
却用熱交換器を適用したYAGレーザ加工装置の要部の
構成を示す。
【0170】このYAGレーザ加工装置において、レー
ザ発振部10は、励起光発生手段12とYAGロッド1
4と光共振器ミラー18,20とを有している。励起光
発生手段12は、たとえば励起ランプまたは半導体レー
ザからなり、レーザ電源部16より供給される励起電力
に応じて発光する。励起光発生手段12より発せられた
光はYAGロッド14の外周面または端面に照射され、
YAGロッド14はその光エネルギによって励起され、
ロッド端面より光を出す。YAGロッド14の端面から
出た光は一対の光共振器ミラー18,20間で反射を繰
り返して発振増幅ののち出力ミラー20を抜け、レーザ
光LBとして出射される。レーザ発振部10より発生さ
れたレーザ光LBは、たとえば反射ミラー22あるいは
光ファイバ(図示せず)等の光学部品を介して加工場所
付近に設置された出射部24へ送られ、そこで光学レン
ズ26により被加工物28に向けて集光照射される。
【0180】このYAGレーザ加工装置では、レーザ発
振部10内の励起光発生手段12およびYAGロッド1
4を強制冷却するために、レーザ発振部10に冷却媒体
たとえば純水CWを循環供給するレーザ冷却装置30が
設けられている。
【0190】図2に、レーザ冷却装置32の構成を示
す。従来装置(図9)と同様に、純水タンク32から純
水CWをポンプ34で汲み出してレーザ発振部10に供
給し、レーザ発振部10で温度上昇した純水CWを熱交
換器36で所定温度まで冷やしてからタンク32に戻す
ようにしている。
【0200】本実施例における熱交換器36は、市水や
工業用水等の一次側冷却水を使用するものではなく、後
述するような熱電変換素子を有するサーモモジュールを
内蔵しており、温調用電源回路37からの温調制御電圧
AEに応じたサーモモジュールの吸熱または冷却作用に
よりレーザ発振部10からの純水CWの温度を設定温度
(たとえば25〜35゜C)まで下げるように構成され
ている。また、本実施例では、純水タンク100に純水
CWの温度を検出するための温度センサ39が設けら
れ、この温度センサ39の出力信号(温度検出信号)T
Sを設定値に一致させるように温調用電源回路37がフ
ィードバック制御で温調制御電圧AEを出力するように
なっている。
【0210】図3〜図5に、本実施例における熱交換器
36の構成を示す。図3はこの熱交換器36の構成を示
す断面図、図4は熱交換器36におけるサーモモジュー
ル内部の構成を示す部分断面図、図5は熱交換器36に
おいてシール部材の内側の構造を示す斜視図である。
【0220】図3に示すように、この熱交換器36は、
放熱部材38をベースとし、この放熱部材38の平坦な
上面(取付面)38aの上にサーモモジュール40およ
び冷却または吸熱部材42をこの順に積層配置し、吸熱
部材42およびサーモモジュール40の回りを断熱性の
シート部材44で覆い、シート部材44の縁部44aを
シリコーン樹脂接着材46で放熱部材38の上面38a
に気密に接着固定してなるものである。
【0230】放熱部材38は、熱伝導率の高い材質たと
えば銅またはアルミニウムからなるプロック材であり、
下面に断面櫛歯状の放熱フィン38bを有している。
【0240】吸熱部材42は、熱伝導率の高い材質たと
えば銅またはアルミニウムからなる2枚の吸熱板42
a,42bを一体に貼り合わせてなる。図5に示すよう
に、上部吸熱板42aにはU字状の隆起部42cが形成
され、このU字状の隆起部42bの内側面と下部吸熱板
42bの平坦な内側面とで冷却水CWを流すための通路
つまり水路48が構成されている。水路48の一端には
レーザ発振部10からの純水CWを導入するための入口
側の配管接続口50が設けられ、水路48の他端には純
水CWを純水タンク32側へ排出するための出口側の配
管接続口52が設けられている。
【0250】なお、図5に示すように、吸熱部材42
は、サーモモジュール40を下に敷いた(挟んだ)状態
でボルト54により放熱部材38に取付固定される。サ
ーモモジュール40から引き出されている電気ケーブル
56は温調用電源回路38に接続されている。
【0260】図4に示すように、サーモモジュール40
の内部には、P型半導体素子60とN型半導体素子62
とが並列に交互に配置されており、各素子60,62の
上端は上部支持板64の内側面に設けられた導電性金属
パッド66に接合され、各素子60,62の下端は下部
支持板68の内側面に設けられた導電性金属パッド70
に接合されている。
【0270】各P型半導体素子60には上部導電性金属
パッド66から下部導電性金属パッド70に向かって電
流が流れ、かつ各N型半導体素子62には下部導電性金
属パッド70から上部導電性金属パッド66に向かって
電流が流れるように、直流の電圧(温調制御電圧AE)
が印加される。
【0280】そうすると、ペルチェ効果により、P型半
導体素子60およびN型半導体素子62と上部導電性金
属パッド66との各接合点(吸熱部)CJでは吸熱して
温度が下がり、P型半導体素子60およびN型半導体素
子62と下部導電性金属パッド70との各接合点(発熱
部)HJでは発熱して温度が上がる。
【0290】なお、本実施例では温調制御電気量に電圧
を用いているが、電流あるいは電力で温調制御を行うこ
とも可能である。
【0300】上部支持板64および下部支持板68はい
ずれも熱伝導率の高い絶縁部材たとえばアルミナ・セラ
ミックからなり、それぞれ熱伝導率の高い粘性体たとえ
ばシリコーン・グリース70,72を介して吸熱部材4
2,放熱部材38に密着している。これにより、サーモ
モジュール40の各吸熱部CJは上部支持板64および
シリコーン・グリース70を介して冷却部材42と熱的
に結合される一方で、各吸熱部HJは下部支持板68お
よびシリコーン・グリース72を介して放熱部材38と
熱的に結合されている。熱伝導性の高いシリコーン・グ
リースは、熱的結合をしようとする二つの部材の間に空
気が残留しないように隙間無く充填して両部材間の熱的
結合を強固にし、熱伝導を良くするという作用がある。
【0310】したがって、サーモモジュール40内でペ
ルチェ効果により各吸熱部CJが吸熱して温度が下がる
ことで、吸熱部材42内の水路48を流れる純水CWは
冷やされ、水温が下がる。一方、ペルチェ効果によりサ
ーモモジュール40の各発熱部HJで発生した熱は放熱
部材38にすみやかに吸収され、放熱部材38の放熱フ
ィン38bより大気へ放出される。
【0320】本実施例の熱交換器36では、断熱性シー
ト部材44が吸熱部材42およびサーモモジュール40
の回りを気密に覆っている。断熱性シート部材44はた
とえば塩化ビニル等の熱収縮材からなり、吸熱部材42
およびサーモモジュール40の上に緩く被せられ、周縁
部44aをシリコーン樹脂接着材46で放熱部材38の
上面38aに接着固定されてから、たとえば熱風等で加
熱されることにより収縮して、吸熱部材42に密着す
る。なお、水路48の配管接続口50,52は、断熱性
シート部材44の外に露出して、配管(図示せず)に接
続される。
【0330】かかる断熱性シート部材44が熱交換器3
6の吸熱部材42を外気から熱的に遮断するために、吸
熱部材42における純水CWに対する吸熱効率が高いう
え、外気温度に対して吸熱部材42の温度が相当低くな
っても、断熱性シート部材44の表面に結露が生じるお
それはない。また、断熱性シート部材44とシリコーン
樹脂接着材46とがサーモモジュール40を外気から遮
断するために、サーモモジュール40に水や露等が付着
するおそれはなく、サーモモジュール40の安定動作が
保証される。そのうえ、本実施例の熱交換器36は、上
記のようにペルチェ効果を利用する熱交換率または吸熱
効率の高い電子式の熱交換器であり、コンパクトな構成
を容易に実現できる。
【0340】このように、熱交換器36は、結露の問題
がなく、しかもスペースを多くとらないため、本実施例
のYAGレーザ加工装置においてレーザ電源部16に近
接させて同じ室内に配置することができ、装置全体の小
型化も容易である。
【0350】また、本実施例の熱交換器36では、サー
モモジュール40が温調用電源回路38からの温調制御
電圧AEに応じて電熱(電気−熱)変換方式により吸熱
部材42の通路48内の純水CWを冷却するため、温調
制御機能が水冷式の熱交換器のように季節や周囲温度の
影響を受けることがなく、安定した動作で純水CWの水
温を設定温度まで下げることができる。
【0360】本実施例による熱交換器36は、市水や工
業用水等の一次側冷却水を必要としないため、給水や排
水の設備が不要であり、レーザ装置の設置場所または移
動の自由度が大きくなる。また、熱交換器36、温調用
電源37、純水タンク32、ポンプ34を1つの箱体の
中に収容することで、レーザ装置の設置場所または移動
の自由度はさらに増大する。
【0370】上記した実施例における熱交換器36の構
成は本発明の実施の形態の一例にすぎないものであり、
本発明の技術的思想の範囲内で種々の変形や変更が可能
である。
【0380】たとえば、上記した実施例では断熱性シー
ト部材44の周縁部44aをシリコーン樹脂接着材46
によって放熱部材38の上面38aに気密に接続した
が、図6および図7に示すように、断熱性シート部材4
4の周縁部44aを放熱部材38の側面部38cにボル
ト74によって(図6)または接着材76を用いて(図
7)気密に接続することも可能である。
【0390】また、上記した実施例では、吸熱部材42
およびサーモモジュール40を外気から密閉するための
断熱性シール部材を熱収縮性の断熱性シート部材44で
構成した。この熱収縮性の断熱性シート部材44を用い
る構成は、低コストで比較的簡単な工程により製作でき
るという利点がある。
【0400】しかし、コスト性と製作性を問題にしなけ
れば、図8に示すように、ブロックまたは箱体型のコル
ク材(80,82)で構成することも可能である。図8
の構成例においては、吸熱部材42’を銅またはアルミ
ニウム等の熱伝導率の高い直方体ブロックで構成し、こ
のブロック42’およびサーモモジュール40の回りを
密着して囲むように下部コルク材82で肉厚の断熱壁部
を構成し、上部コルク材80で肉厚の断熱蓋部を構成し
ている。
【0410】また、熱交換器36内におけるサーモモジ
ュール40の配置個数、配置位置あるいはサーモモジュ
ール40内のペルチェ素子の配置個数、配置位置等を任
意に選択することができる。放熱部材38の材質や構
造、特に放熱フィン38bの形状も任意に変形可能であ
り、空冷式に代えて水冷式の放熱部材を用いることも可
能である。冷却または吸熱部材42の材質や構造も任意
に変形可能であり、たとえば水路48の経路をジグザグ
状にすることも可能である。
【0420】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ冷
却用熱交換器によれば、レーザ電源部に循環供給される
冷却媒体を熱伝導率の高い冷却または吸熱部材の通路で
流し、温調制御電圧に応じて電熱変換方式によりサーモ
モジュールの吸熱部に吸熱作用を行わせて吸熱部材ひい
てはその通路内の冷却媒体を冷却するようにし、断熱性
のシール部材により吸熱部材およびサーモモジュールを
外気から密閉する構造としたので、冷却または吸熱効率
が高く、小型化が容易で、結露のおそれがなく、信頼性
の高い温度制御を行うことができる。また、市水等の一
次側冷却水が不要であるため、レーザ装置の設置や移動
を容易にすることができる。
【0430】本発明のレーザ装置によれば、本発明のレ
ーザ冷却用熱交換器を具備することにより、高い信頼性
と小型化を実現するとともに、設置や移動も容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるYAGレーザ加工装
置の要部の構成を示すプロック図である。
【図2】実施例におけるレーザ冷却装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】実施例における熱交換器の構成を示す断面図で
ある。
【図4】実施例の熱交換器におけるサーモモジュール内
部の構成を示す部分断面図である。
【図5】実施例の熱交換器におけるシール部材の内側の
構造を示す斜視図である。
【図6】実施例の熱交換器における気密構造の一変形例
を示す断面図である。
【図7】実施例の熱交換器における気密構造の別の変形
例を示す断面図である。
【図8】実施例の熱交換器におけるシール部材および気
密構造の一変形例を示す断面図である。
【図9】従来のYAGレーザ加工装置におけるレーザ冷
却部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 レーザ発振部 36 熱交換器 38 放熱部材 40 サーモモジュール 42 冷却部材 46 シリコーン樹脂接着材 48 水路 CJ サーモモジュールの吸熱部 HJ サーモモジュールの発熱部 74 ボルト 76 接着材 80,82 コルク材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ装置のレーザ発振部に循環供給さ
    れる冷却媒体を温調するためのレーザ冷却用熱交換器に
    おいて、 前記レーザ発振部からの前記冷却媒体を導入するための
    冷却媒体入口と、 温調された前記冷却媒体を排出するための冷却媒体出口
    と、 前記冷却媒体入口と前記冷却媒体出口との間で所定の経
    路で延在する冷却媒体通路を有し、前記冷却媒体通路を
    流れる前記冷却媒体から熱を吸収するための熱伝導率の
    高い吸熱部材と、 温調制御電気量に応じて熱電変換により熱を吸収する吸
    熱部と熱を発生する発熱部とを有し、前記吸熱部が前記
    吸熱部材に熱的に結合されているサーモモジュールと、 前記温調制御電気量を前記サーモモジュールに供給する
    温調用電源回路と、 前記サーモモジュールの前記発熱部に熱的に結合されて
    いる熱伝導率の高い放熱部材と、 前記冷却部材および前記サーモモジュールを外気から密
    閉するためのシール部材と、を具備することを特徴とす
    るレーザ冷却用熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、前記吸熱部材および
    前記サーモモジュールの上に被せられたカバー部材と、
    前記カバー部材の周縁部を前記放熱部材に気密に接続す
    る接続手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の
    レーザ冷却用熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材は、熱収縮性を有し、前
    記吸熱部材および前記サーモモジュールの上に緩く被せ
    られてから加熱されることにより収縮して前記吸熱部材
    または前記サーモモジュールに密着することを特徴とす
    る請求項2に記載のレーザ冷却用熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記シール部材は、コルク材からなり、
    前記吸熱部材および前記サーモモジュールを包むように
    して前記放熱部材に取り付けられることを特徴とする請
    求項1に記載のレーザ冷却用熱交換器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のレ
    ーザ冷却用熱交換器を具備することを特徴とするレーザ
    装置。
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