JP4560317B2 - ファラデー旋光子 - Google Patents

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Description

この発明は、ファラデー旋光子に関する。
ファラデー旋光子(Faraday Rotator)は、ファラデー効果を利用して直線偏光の偏光面を回転させる光学素子である。下記の非特許文献1には、磁気光学材料から構成される光学媒質(いわゆる、ファラデー媒質)とそれを覆う永久磁石からなるファラデー旋光子が開示されている(非特許文献1を参照)。ファラデー旋光子は、多重パス増幅方式の固体レーザシステムで使用されることがある。
栖原敏明、「光波光学」、コロナ社、1998年、223頁
励起用LDの進歩や、レーザ媒質の熱効果を制御する技術の発達により、LD励起固体レーザの平均出力の向上が進められている。実際、1kW級の平均出力や10kW級のCW出力の達成が報告されている。しかし、高い平均出力のもとでは、レーザシステムを構成する光学素子がレーザ光を吸収することにより内部発熱を起こす。このため、熱による線膨張、屈折率の温度依存性に応じた屈折率分布などに起因して発生する熱効果が問題になる。
熱効果には、熱レンズ効果、熱複屈折効果、熱変形および熱応力破壊がある。熱レンズ効果は、光学素子に含まれる光学媒質内に生じる温度分布と屈折率の温度依存性とに基づいて光学媒質内の屈折率が空間分布を持つために発生する。熱複屈折効果は、熱応力により光学媒質が光学的異方性(複屈折性)を持つ現象である。媒質中に光学的異方性(複屈折性)が生じると、媒質の主軸方向とこれに直交する方向の屈折率が異なるようになり、そのため、媒質内を進行する光の位相速度が進行方向に応じて異なってしまう。この結果、直交する方向に進行する二つの光の相対位相差が原因となって偏光が解消されてしまう。これは直線偏光の偏光面の回転を利用する多重パス増幅方式のレーザシステムでは、出力の損失をもたらす。熱変形は、光学媒質の熱膨張が原因となって光学媒質が変形する現象である。熱応力破壊は、温度勾配をもつ光学媒質の熱膨張が原因となって熱応力が生じ、その熱応力によって光学媒質が破壊されてしまう現象である。
多重パス増幅方式のレーザシステムで使用されるファラデー旋光子は、通常、レーザシステム中の他の光学素子に比較して高い吸収係数(10−3/cm)および線膨張係数を有し、さらに屈折率の温度依存性を有する光学媒質を含んでいる。したがって、ファラデー旋光子は熱効果の影響を受けやすい。ファラデー旋光子は、光学媒質に磁界を印加するとそこを通過する光の偏光面が回転するというファラデー効果を利用する偏光回転素子である。ファラデー旋光子は、高利得増幅器間のアイソレータとして、あるいは、光路を逆行しようとする光の遮断や多重パス増幅における偏光制御などの用途に使用される。ファラデー旋光子に熱効果が発生すると、本来得るべき旋光角を得ることができなくなり、レーザシステムの効率の低下を招くばかりでなく、安定したレーザ動作そのものの妨げにもなる。
そこで、本発明は、熱効果の低減が可能なファラデー旋光子を提供することを課題とする。
本発明のファラデー旋光子は、第1〜第n(nは2以上の整数)の光学媒質と、第1〜第nの光学媒質に磁界を印加する永久磁石と、第1〜第nの光学媒質の間に配置された石英旋光子と、を備え、nは偶数2m(mは自然数)であり、第1〜第nの光学媒質は、連続して並んだ第1〜第mの光学媒質と、連続して並んだ第(m+1)〜第2mの光学媒質から構成されており、石英旋光子は、第mおよび第(m+1)の光学媒質の間において光軸と同軸に配置されており、第1〜第mの光学媒質の全体の旋光角が22.5度、第(m+1)〜第2mの光学媒質の全体の旋光角が22.5度、及び、石英旋光子の旋光角が67.5度と設定されることにより、第1〜第mの光学媒質と第(m+1)〜第2mの光学媒質とが互いに熱複屈折効果を補償し合うように構成されている。第1〜第nの光学媒質は、磁気光学材料から構成され、共通の光軸を有しており、互いに離間している。第1〜第nの光学媒質および永久磁石はハウジングに収容されていてもよい。
一般に、光学媒質の旋光角は、光学媒質の長さが増すにつれて大きくなる。本発明のファラデー旋光子の旋光角は、個々の光学媒質の旋光角の合計である。このため、単一の光学媒質を用いるファラデー旋光子に比べて、同じ旋光角を得るために必要な個々の光学媒質の長さを短くし、それに応じて個々の光学媒質の体積を低減できる。光が光学媒質を透過するときに光学媒質の内部に蓄積される熱量は、光学媒質の体積に伴って減少する。また、単一の光学媒質を用いるファラデー旋光子に比べて、光学媒質の全表面積が増加するので、放熱作用が高まる。この結果、光学媒質の内部発熱に起因する熱効果が低減される。ファラデー旋光子内を伝搬する直線偏光の偏光面が石英旋光子によって適切な角度だけ回転されると、第1〜第mの光学媒質からなる媒質群と、第(m+1)〜第2mの光学媒質からなる媒質群とが、互いの熱複屈折効果を補償し合うようになる。これにより、熱複屈折効果がさらに低減される。
本発明のファラデー旋光子は旋光角θを有していてもよい。第1〜第nの光学媒質は、実質的に同一のベルデ定数Vを有していてもよい。永久磁石が第1〜第nの光学媒質にそれぞれ印加する磁界は、実質的に同一の静磁束密度Hを有していてもよい。第1〜第nの光学媒質は、以下の式
Figure 0004560317
を満たす長さL〜Lを光軸に沿ってそれぞれ有していてもよい。
ベルデ定数Vを有する単一の光学媒質に静磁束密度Hの磁界を印加するファラデー旋光子では、その光学媒質の光軸に沿った長さLはθ/VHに等しい。上記の式から明らかなように、第1〜第nの光学媒質の長さL〜LはこのLよりも短い。したがって、各光学媒質の内部発熱が抑えられるとともに放熱作用が高まり、その結果、熱効果が低減される。
第1〜第nの光学媒質は、光軸の周りに対称な形状を有していてもよい。永久磁石は、互いに離間した複数の単位永久磁石を含んでいてもよい。これらの単位永久磁石は、第1〜第nの光学媒質の光軸の周りに対称な筒状体であってもよい。これらの単位永久磁石は、第1〜第nの光学媒質のうち互いに異なる一つ以上の光学媒質を同軸に包囲していてもよい。ファラデー旋光子は、第1〜第nの光学媒質および複数の単位永久磁石を収容するハウジングを更に備えていてもよい。各光学媒質には、その光学媒質を包囲する単位永久磁石から磁界が印加される。このため、光学媒質に印加する磁界を単位永久磁石ごとに定めることができる。この結果、ファラデー旋光子の設計の自由度が高まる。
ファラデー旋光子は、第1〜第nの光学媒質を冷却する冷媒用の流路をさらに備えていてもよい。この流路に冷媒を流せば、第1〜第nの光学媒質が冷却される。その結果、熱効果がさらに低減される。
第1〜第nの光学媒質は、実質的に同一の屈折率を有し、かつ、その光軸と交差する端面を有していてもよい。ファラデー旋光子は、向かい合うこれらの端面の間に配置された屈折率整合材をさらに備えていてもよい。屈折率整合材によって光学媒質の端面における光反射が抑えられる。これに応じて、ファラデー旋光子の光損失が低減される。
屈折率整合材は液体であってもよい。ファラデー旋光子は、屈折率整合材用の流入口および流出口、ならびに流入口および流出口間に延在する流路をさらに備えていてもよい。充分に低温の屈折率整合材を流路に流せば、第1〜第nの光学媒質が冷却される。その結果、熱効果がさらに低減される。
ファラデー旋光子は、第1〜第nの光学媒質および永久磁石を収容するとともに屈折率整合材を封入するハウジングをさらに備えていてもよい。ハウジングによって屈折率整合材の漏出が防止される。
第1〜第nの光学媒質は、その光軸と交差する端面を有していてもよい。向かい合うこれらの端面間の間隙は真空であってもよい。真空によって断熱効果が高まり、光学媒質内で発した熱の散逸が防がれる。これにより光学媒質内の温度分布が均一になるので、熱効果、特に熱レンズ効果が低減される。
本発明のファラデー旋光子は、離間した複数の光学媒質を有するため、各光学媒質に蓄積されうる熱量を削減でき、それに応じて熱効果を低減することができる。したがって、本発明のファラデー旋光子は、平均出力の高いレーザシステムで好適に使用することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。図2(a)および(b)は、このファラデー旋光子の正面図および縦断面図である。ファラデー旋光子10は、ファラデー効果を利用して直線偏光の偏光面を旋光角θだけ回転させる光学素子である。本実施形態では、ファラデー旋光子10の旋光角θは45°である。
ファラデー旋光子10は、4個の光学媒質11〜14を内蔵している。これらの光学媒質の各々は、磁気光学材料から構成されたディスク、すなわち円形の平面形状を有する平行平板である。本実施形態では、光学媒質11〜14は同じ磁気光学材料から構成されており、同じ寸法形状および屈折率を有している。磁気光学材料の例としては、TGG結晶、TGGセラミック、ファラデーガラスなどが挙げられる。一般に、光学媒質は、その組成に応じたベルデ定数を有する。本実施形態では、光学媒質11〜14は実質的に同一のベルデ定数を有している。さらに、光学媒質11〜14は共通の光軸30を有している。光学媒質11〜14は、光軸30の周りに対称な形状を有している。光学媒質11〜14は、光軸30に沿って互いに離間させて配置されている。光学媒質11〜14の側面は光軸30に平行であり、端面は光軸30と直交する。
図3(b)に示されるように、光学媒質11〜14の各々の周縁部には、円環状のホルダ31〜34が取り付けられている。各ホルダの内周面には溝が設けられており、その溝に光学媒質の周縁部が収容および固定されている。本実施形態では、光学媒質11〜14は、接着剤72を用いてホルダ31〜34に接着されている。
光学媒質11〜14およびホルダ31〜34は、円筒形の内側ハウジング20に収容されている。内側ハウジング20は、光学媒質11〜14と同軸に配置されている。すなわち、内側ハウジング20の中心軸は光軸30と合致する。内側ハウジング20の内周面はホルダ31〜34の外周面を覆う。ホルダ31〜34は、内側ハウジング20に接着されていてもよいし、ネジ部品などの固定部品を用いて内側ハウジング20に固定されていてもよい。
内側ハウジング20の外周面には、円筒形の永久磁石22が取り付けられている。永久磁石22は光学媒質11〜14と同軸に配置されており、その中心軸は光軸30に合わせられている。永久磁石22は、その中心軸(または光軸30)のまわりに対称な形状を有している。永久磁石22は、その中心軸に平行な磁界をその内部に形成する。この磁界は、永久磁石22の内部でほぼ一様な静磁束密度を有している。この磁界が光学媒質11〜14に印加され、ファラデー効果が引き起こされる。永久磁石22としては、希土類磁石や超伝導マグネットなどを使用することができる。永久磁石22の内周面は、内側ハウジング20の外周面を覆う。永久磁石22は、内側ハウジング20に接着されていてもよいし、ネジ部品などの固定部品を用いて内側ハウジング20に固定されていてもよい。
永久磁石22の外周面は、円筒形の外側ハウジング24によって覆われている。外側ハウジング24は、内側ハウジング20および永久磁石22と同軸に配置されており、その中心軸は光軸30に合わせられている。外側ハウジング24は、永久磁石22に接着されていてもよいし、ネジ部品などの固定部品を用いて永久磁石22に固定されていてもよい。
ファラデー旋光子10の一端に位置するホルダ31は、外部に露出する端面31aを有している。この端面31aには流入口26が取り付けられている。同様に、ファラデー旋光子10の他端に位置するホルダ34の外部に露出する端面34aには流出口28が取り付けられている。流入口26は、外部からファラデー旋光子10内に流体を受け入れるための管であり、流出口28は、ファラデー旋光子10内から外部に流体を排出するための管である。ホルダ31〜34の各々には、光軸30に沿って延びる貫通孔41〜44が設けられている。流入口26は、端面31aに設けられた開口を通じてホルダ31の貫通孔41に連通している。流出口28は、端面34aに設けられた開口を通じてホルダ34の貫通孔44に連通している。
本実施形態では、流入口26および貫通穴41〜44を通じてファラデー旋光子10内にインデックスマッチング液46が供給される。この結果、図3(b)に示されるように、光学媒質11〜14の向かい合う端面間の間隙45がインデックスマッチング液46によって満たされる。貫通孔41〜44および間隙45は、流入口26および流出口28間に延びるインデックスマッチング液46用の流路47を成している。インデックスマッチング液46は、光学媒質11〜14の屈折率に充分に近い屈折率を有しており、隣り合う光学媒質11〜14間で屈折率の整合を達成する。インデックスマッチング液46としては、水(HO)、フルオロカーボン、重水素デカリンなどを使用することができる。
インデックスマッチング液46は、光学媒質11〜14を冷却する冷媒としても機能する。インデックスマッチング液46は、流入口26からファラデー旋光子10に流入し、流路47を流れ、流出口28から排出される。流入口26および流出口28は図示しないチラー装置に接続されており、インデックスマッチング液46はそのチラー装置からファラデー旋光子10に供給される。ファラデー旋光子10とチラー装置の間をインデックスマッチング液46が循環することより、光学媒質11〜14が冷却される。流入口26、流出口28、貫通孔41および流路44はOリングを用いてシールされており、これにより、インデックスマッチング液46の外部への漏出が防止されている。
直線偏光が光軸30に沿ってファラデー旋光子10に入射すると、光学媒質11〜14を順次に透過する。このとき、直線偏光の偏光面は、光学媒質11〜14によって順次に回転させられる。各光学媒質での回転角θ〜θは、それぞれV、V、VおよびVのように表される。ここで、V〜VおよびL〜Lは、それぞれ光学媒質11〜14のベルデ定数および光軸30に沿った長さであり、H〜Hは、永久磁石22が光学媒質11〜14にそれぞれ印加する磁界の静磁束密度である。各光学媒質は同じ方向に偏光面を回転させるので、ファラデー旋光子10の旋光角θは(θ+θ+θ+θ)に等しい。より一般的には、ファラデー旋光子10の旋光角θは、
Figure 0004560317
のように表される。ここで、iは1〜nの整数であり、nは光学媒質の個数(本実施形態では4)である。
本実施形態では、永久磁石22は、ほぼ一様な静磁束密度を有する磁界を内部に形成している。また、光学媒質11〜14は実質的に同一のベルデ定数を有している。したがって、以下ではHをH、VをVと表記する。(1)式を書き改めると、
Figure 0004560317
のようになる。
ファラデー旋光子10は、レーザシステムに使用することができる。図3は、ファラデー旋光子10を有する多重パス増幅方式のMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)レーザシステムの構成を示している。
マスター発振器111から発した被増幅レーザ光は、ファラデーアイソレータ112を通過してビーム整形器113に入射する。ファラデーアイソレータ112は、レーザ光のマスター発振器111への逆行とそれによるマスター発振器111の損傷を防止する。ビーム整形器113はレーザ光を整形して前置増幅器114に送る。前置増幅器114によって増幅されたレーザ光は、ミラー115および116によってビーム整形器117に向けて反射される。レーザ光はビーム整形器117によって整形された後、像転送器118に入射する。像転送(イメージリレー)器118は、レーザ光のビームパターンを光学像として転送する。レーザ光は、ミラー119および120によって反射され、ポラライザ121に向かう。ポラライザ121は、レーザ光を直線偏光に変換する。この後、レーザ光は、ファラデーアイソレータ122を通過し、ミラー123によって反射されて主増幅器124に入射する。
主増幅器123は、固体レーザ媒質125と、固体レーザ媒質125を挟むように配置された一対の励起光源126を有する。固体レーザ媒質125は、励起光の照射に応じて反転分布を形成し、特定の波長の光を誘導放出することができる。各励起光源126は、励起光を生成して固体レーザ媒質125に照射し、固体レーザ媒質125を励起する。マスター発振器111から発するレーザ光は、固体レーザ媒質125が誘導放出可能な波長を有している。この例では、固体レーザ媒質125は、長尺のスラブ形状を有するNd添加ガラスである。
レーザ光は、固体レーザ媒質125の一方の端面に対して斜めに入射し、固体レーザ媒質125の両側面で繰り返し反射されながらジグザグ光路上を進行する。レーザ光がジグザグ光路に沿って伝搬する間、誘導放出が生じ、レーザ光が増幅される。レーザ光は、固体レーザ媒質125の他方の端面から出射し、ミラー127および128によって反射され、再び固体レーザ媒質125に入射する。レーザ光は再び増幅された後、固体レーザ媒質125を出射し、ミラー129へ向かう。レーザ光は、ミラー129によって反射され、像転送器130を通過した後、上述したファラデー旋光子10に入射する。
ファラデー旋光子10は、レーザ光の偏光面を所定の回転方向に45°回転させる。ファラデー旋光子10から出射したレーザ光は、ミラー132によって反射され、再びファラデー旋光子10に入射する。ファラデー旋光子10は、再びレーザ光の偏光面を同じ回転方向に45°回転させる。この結果、レーザ光の偏光面は合計で90°回転させられることになる。この後、レーザ光は、再び固体レーザ媒質125に入射して増幅される。さらに、ミラー127および128によって反射されて、もう一度、固体レーザ媒質125に入射し、増幅される。このように、主増幅器124はレーザ光を4回増幅する。
固体レーザ媒質125から出射したレーザ光は、ミラー123によって反射され、ファラデーアイソレータ122を通過した後、ポラライザ121に戻る。ファラデー旋光子10によってレーザ光の偏光面が90°回転させられたため、レーザ光はポラライザ121により反射される。この反射光がMOPAシステム100の出力光である。
以下では、比較例を挙げて、本実施形態のファラデー旋光子10の利点を説明する。この比較例は、単一の光学媒質を有するファラデー旋光子である。図4は、比較例のファラデー旋光子を示す斜視図である。このファラデー旋光子90は、円柱状の光学媒質15を有する。光学媒質15の外周面は円筒形の永久磁石25によって覆われている。光学媒質15は上記の光学媒質11〜14と同じ磁気光学材料から構成されている。永久磁石25は永久磁石22と同じ材料から構成されており、永久磁石22と同じ磁界をその内部に形成する。
ファラデー旋光子90では、以下の式
Figure 0004560317
が成り立つ。ここで、Vは光学媒質15のベルデ定数、Hは永久磁石25が光学媒質15に印加する磁界の静磁束密度、Lは光学媒質15の光軸30に沿った長さである。一方、ファラデー旋光子10では、上記(2)式に基づいて、以下の式
Figure 0004560317
が成り立つ。ここで、Vは光学媒質11〜14のベルデ定数、Hは永久磁石22が光学媒質11〜14に印加する磁界の静磁束密度、L〜Lは光学媒質11〜14の光軸30に沿った長さである。
この二式から明らかなように、ファラデー旋光子10および90が同一の旋光角θを有する場合、Lは(L+L+L+L)に等しい。したがって、光学媒質11〜14の個々の長さは光学媒質15の長さよりも短いことになる。これに応じて、光学媒質11〜14の個々の体積も光学媒質15の体積より小さくなる。光が光学媒質を透過するときに光学媒質の内部に蓄積される熱量は、光学媒質の体積に応じて増加する。つまり、体積が小さいほど光学媒質に蓄積される熱量は少ない。この結果、比較的長い単一の光学媒質15から構成されるファラデー旋光子90に比べ、比較的短い複数の光学媒質11〜14から構成されるファラデー旋光子10は、光学媒質の内部発熱に起因する熱効果を抑えることができる。
図5は、比較例のファラデー旋光子90に光軸30に沿ってレーザ光を入射させ、偏光解消の程度を測定した結果を示している。図5の横軸は入射レーザ光のパワーを示し、縦軸は偏光解消比を示している。丸印は実験結果のプロット点であり、実線は理論曲線を示す。図5に示されるように、入射レーザ光のパワーが増すにつれて偏光解消比が高まっており、300Wのパワーでは約10%の損失が発生してしまう。これは、ファラデー旋光子で発生した熱複屈折効果によって、レーザ光の直線偏光性が弱まるためである。
図6は、本実施形態および比較例の双方におけるファラデー旋光子の温度分布を数値計算した結果を示している。図6の横軸は入射レーザ光のパワーを示し、縦軸は光学媒質における最大温度差を示している。実線は比較例のファラデー旋光子90、波線は本実施形態のファラデー旋光子10の温度分布をそれぞれ示している。図6には、2枚および3枚の光学媒質を有するファラデー旋光子の温度分布も、それぞれ一点鎖線、二点鎖線として示されている。図6に示されるように、入射レーザ光のパワーが300Wのとき、本実施形態における温度上昇は、比較例に比べて10分の1以下に抑えられている。温度上昇の抑制は、すなわち熱効果の抑制を示す。このように、本実施形態のファラデー旋光子が採用する多段媒質構造は、熱効果の抑制に有効である。
ファラデー旋光子10では、光学媒質11〜14の向かい合う端面間の間隙45にインデックスマッチング液46が満たされている。これにより光学媒質11〜14の端面での光反射が低減されるので、光学媒質11〜14間を伝搬する光の損失を低減できる。さらに、インデックスマッチング液46は光学媒質11〜14を冷却する冷媒としても働く。インデックスマッチング液46が光学媒質11〜14の端面に接触しながらファラデー旋光子10内を流通することにより、光学媒質11〜14が冷却される。これにより、光学媒質11〜14内の温度差が低減され、光学媒質11〜14内の温度分布が均一になる。これにより、光学媒質11〜14での熱効果、特に熱レンズ効果をいっそう抑えることができる。
(第2実施形態)以下では、本発明の第2の実施形態を説明する。図7は、本実施形態に係るファラデー旋光子を示す斜視図である。図7において符号50は、このファラデー旋光子10aを透過する光ビームを示している。ファラデー旋光子10aは、冷媒を流す流路の構造が第1実施形態のファラデー旋光子10と異なる。ファラデー旋光子10aでは、光学媒質16〜18の側面を包囲するように円筒状の流路49が設けられ、そこを冷却水48が流れる。流路49は光学媒質16〜18と同軸に形成されている。
ファラデー旋光子10aは、円柱状の光学媒質16〜18を有する。光学媒質16〜18は共通の光軸30に沿って互いに離間させて配置されている。光学媒質16〜18の側面は光軸30に平行であり、端面は光軸30と直交する。これらの光学媒質の組成は第1実施形態における光学媒質11〜14と同じである。光学媒質16〜18は円筒形の内側ハウジング20内に収容され固定されている。内側ハウジング20は光学媒質16〜18と同軸に配置されており、その中心軸は光軸30に合わせられている。内側ハウジング20内において光学媒質16〜18は、第1実施形態と同じようにホルダによって保持されていてもよい。本実施形態では、内側ハウジング20は熱伝導性の高い材料、例えば銅から構成されている。円筒形の永久磁石22は、内側ハウジング20の外周面を覆うように設置される。永久磁石22は光学媒質16〜18と同軸に配置されており、その中心軸は光軸30に合わせられている。永久磁石22の内周面と内側ハウジング20の外周面とは一定の間隔をあけて離間されている。この内周面と外周面の間に形成される間隙が冷却水48用の流路49である。永久磁石22の外周面は外側ハウジング24によって覆われている。外側ハウジング24は光学媒質16〜18と同軸に配置されており、その中心軸は光軸30に合わせられている。
ファラデー旋光子10aの旋光角θは、以下の式
Figure 0004560317
のように表される。ここで、Vは光学媒質16〜18のベルデ定数、Hは永久磁石25が光学媒質16〜18に印加する磁界の静磁束密度、L〜Lは光学媒質16〜18の光軸30に沿った長さである。
冷却水48はファラデー旋光子10aの軸方向、すなわち光軸30に平行な方向に沿ってファラデー旋光子10a内を流通する。このような軸流冷却方式を採用しても、第1実施形態と同様の効果を達成することができる。複数の光学媒質16〜18を用いているので、各光学媒質の体積を低減して熱効果を抑えることができる。冷却水48は内側ハウジング20を通じて光学媒質16〜18から熱を吸収し、光学媒質16〜18を冷却する。これにより、光学媒質16〜18での熱効果、特に熱レンズ効果をいっそう抑えることができる。
(第3実施形態)以下では、本発明の第3の実施形態を説明する。図8は、第3実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。このファラデー旋光子10bは、第2実施形態のファラデー旋光子10aにおいて光学媒質17を石英旋光子70で置き換えた構造を有している。他の構成は第2実施形態と同様なので重複する説明を省略する。
石英旋光子70は、溶融石英の円柱体から構成されている。石英旋光子70は、光学媒質16および18と実質的に同一の外径を有している。石英旋光子70は、石英の自然旋光性に基づいて光の偏光面を回転させる。石英旋光子70は光学媒質16および18と同軸に配置されており、石英旋光子70の光軸(中心軸)は光学媒質16および18の光軸30に合わせられている。本実施形態では、光学媒質16および18の個々の旋光角は22.5°であり、石英旋光子70の旋光角は67.5°である。石英旋光子70の旋光角は、光軸30に沿った石英円柱体の長さに応じて決まる。
一般に、磁気光学効果は非相反性を有するため、光学媒質16および18を透過する光の偏光面は、その光の進行方向によらず同じ方向に回転する。したがって、光学媒質16および18を光が光軸30に沿って往復透過する場合、光の偏光面は往路と復路で同じ方向に回転する。一方、石英旋光子70による自然旋光は相反性を有しており、石英旋光子70による偏光面の回転方向は、光の進行方向に対して時計回りまたは反時計回りのいずれかに決まっている。したがって、光が石英旋光子70を光軸30に沿って往復透過する場合、光の偏光面は往路と復路で反対方向に同じ角度だけ回転する。つまり、石英旋光子70による偏光面の回転は往路と復路とで相殺されてしまう。
このため、ファラデー旋光子10bは入射光の進行方向に応じて異なる旋光角(112.5°および−22.5°)を有する。しかし、ファラデー旋光子10bは、光軸30に沿ってファラデー旋光子10bを往復透過する直線偏光の偏光面を90°回転するという点では、ファラデー旋光子10と同じである。したがって、ファラデー旋光子10bは、多重パス増幅方式のレーザシステムにおいて、45°の旋光角を有するファラデー旋光子10と同じように使用できる。
石英旋光子70によって直線偏光の偏光面を適切な角度だけ回転させると、ファラデー旋光子10bを直線偏光が光軸30に沿って往復透過するときに、光学媒質16および18が互いの熱複屈折効果を補償しあうようになる。これにより、熱複屈折効果をいっそう低減することができる。熱複屈折効果の補償に適した石英旋光子70の旋光角は、ジョーンズ行列を用いた解析計算により求めることができる。なお、熱複屈折効果を効率良く低減するためには、光学媒質16および18が同じ相対位相差および主軸方向を有していることが好ましい。
本実施形態では、石英旋光子70の前後に光学媒質が一つずつ配置されている。しかし、石英旋光子70の前後に複数の光学媒質が配置されていてもよい。石英旋光子70の前後に同数の光学媒質を配置すれば、熱複屈折効果を補償することができる。一般的に述べると、ファラデー旋光子10bは、連続して並んだ第1〜第m(mは自然数)の光学媒質と、連続して並んだ第(m+1)〜第2mの光学媒質を含んでいてもよい。これらの光学媒質は互いに離間している。石英旋光子70は、第mおよび第(m+1)の光学媒質の間に配置される。石英旋光子70の旋光角を適切に設定することにより、第1〜第mの光学媒質からなる媒質群と、第(m+1)〜第2mからなる媒質群とが、互いに熱複屈折効果を補償し合う。これにより、熱複屈折効果が低減される。
(第4実施形態)以下では、本発明の第4の実施形態を説明する。図9は、第4実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。このファラデー旋光子10cは、永久磁石の構造が第1実施形態のファラデー旋光子10と異なる。ファラデー旋光子10bは、単一の永久磁石22の代わりに、複数の永久磁石(単位永久磁石)61〜64を有している。永久磁石61〜64の各々は、光軸30の周りに対称な円環形状を有している。永久磁石61〜64は、光軸30に沿って互いに同軸に、かつ互いに離間させて配置されている。永久磁石61〜64は、ホルダ31〜34および内側ハウジング20を挟んで光学媒質11〜14の外周面を包囲している。他の構成は第1実施形態と同様なので、重複する説明を省略する。
本実施形態のように、光学媒質11〜14は複数の永久磁石によって別個に包囲されていてもよい。永久磁石61〜64の内部に形成される磁界の静磁束密度をH〜H、光学媒質11〜14の光軸30に沿った長さをL〜L、光学媒質11〜14のベルデ定数をV〜Vとすると、以下の式
Figure 0004560317
が成り立つ。光学媒質11〜14のベルデ定数および磁石61〜64の静磁束密度を適切に選択すれば、単一の光学媒質15から構成された同じ旋光角θのファラデー旋光子90と比べて、光学媒質11〜14の長さを低減できる。したがって、上記の実施形態と同様に、各光学媒質の体積を低減し、熱効果を抑えることができる。
光学媒質11〜14には、それらを包囲する永久磁石61〜64から個別に磁界が印加される。このため、光学媒質11〜14の各々に印加する磁界を永久磁石61〜64ごとに異ならせることも可能である。したがって、本実施形態のファラデー旋光子10cは、設計の自由度が高い。
なお、本実施形態では、単位永久磁石61〜64が光学媒質11〜14を一対一に収容している。しかし、単位永久磁石は光学媒質と同数でなくてもよい。一つの単位永久磁石が複数の光学媒質を収容し、それらの光学媒質に磁界を印加してもよい。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、ファラデー旋光子内の流路に冷媒を流すことにより光学媒質が冷却される。しかし、この代わりに、光学媒質の向かい合う端面間の間隙(例えば、第1実施形態における間隙45)を真空にしてもよい。これにより、断熱効果が高まり、光学媒質の内部に生じた熱が外部に逃げにくくなる。光学媒質の外部に熱が逃げると光学媒質内の温度分布が不均一になりやすい。不均一な温度分布は光学媒質を通過する光に熱レンズ効果を及ぼし、その結果、光のビームパターンを歪めるといった問題を引き起こす。したがって、光学媒質の端面間の間隙を真空にして熱の散逸を防止すれば、光学媒質内の温度分布を均一に保ち、熱レンズ効果を抑えることができる。
上記実施形態では円板状または円柱状の光学媒質が使用されている。しかし、他の任意の形状の光学媒質、例えばスラブ形状の光学媒質を使用することができる。また、光学媒質の光軸に垂直な断面の形状は円形に限られるわけではなく、任意の形状を採用できる。
第1実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。 (a)はファラデー旋光子の正面図であり、(b)はファラデー旋光子の縦断面図である。 ファラデー旋光子を有するレーザシステムの構成を示す図である。 比較例のファラデー旋光子を示す斜視図である。 比較例の偏光解消比を示す図である。 第1実施形態および比較例の温度分布を示す図である。 第2実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。 第3実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。 第4実施形態のファラデー旋光子を示す斜視図である。
符号の説明
10…ファラデー旋光子、11〜18…光学媒質、20…内側ハウジング、22…永久磁石、24…外側ハウジング、26…流入口、28…流出口、30…光軸、31〜34…ホルダ、41〜44…貫通孔、45…間隙、46…インデックスマッチング液、47および49…流路、48…冷却水、70…石英旋光子。

Claims (8)

  1. 磁気光学材料から構成され、共通の光軸を有し、互いに離間した第1〜第n(nは2以上の整数)の光学媒質と、
    前記第1〜第nの光学媒質に磁界を印加する永久磁石と、
    前記第1〜第nの光学媒質の間に配置された石英旋光子と、
    を備え、
    前記nは偶数2m(mは自然数)であり、
    前記第1〜第nの光学媒質は、連続して並んだ第1〜第mの前記光学媒質と、連続して並んだ第(m+1)〜第2mの前記光学媒質から構成されており、
    前記石英旋光子は、前記第mおよび第(m+1)の光学媒質の間において前記光軸と同軸に配置されており、
    前記第1〜第mの前記光学媒質の全体の旋光角が22.5度、前記第(m+1)〜第2mの前記光学媒質の全体の旋光角が22.5度、及び、前記石英旋光子の旋光角が67.5度と設定されることにより、前記第1〜第mの前記光学媒質と前記第(m+1)〜第2mの前記光学媒質とが互いに熱複屈折効果を補償し合うように構成されている、
    ことを特徴とするファラデー旋光子。
  2. 旋光角θを有する請求項1に記載のファラデー旋光子であって、
    前記第1〜第nの光学媒質は、実質的に同一のベルデ定数Vを有しており、
    前記永久磁石が前記第1〜第nの光学媒質にそれぞれ印加する磁界は、実質的に同一の静磁束密度Hを有しており、
    前記第1〜第nの光学媒質は、以下の式
    Figure 0004560317

    を満たす長さL〜Lを前記光軸に沿ってそれぞれ有している、
    請求項1に記載のファラデー旋光子。
  3. 前記第1〜第nの光学媒質は、前記光軸の周りに対称な形状を有しており、
    前記永久磁石は、互いに離間した複数の単位永久磁石を含んでおり、
    前記複数の単位永久磁石は、前記光軸の周りに対称な筒状体であり、前記第1〜第nの光学媒質のうち互いに異なる一つ以上の光学媒質を同軸に包囲しており、
    前記第1〜第nの光学媒質および前記複数の単位永久磁石を収容するハウジングを更に備える請求項1または2に記載のファラデー旋光子。
  4. 前記第1〜第nの光学媒質を冷却する冷媒用の流路をさらに備える請求項1〜のいずれかに記載のファラデー旋光子。
  5. 前記第1〜第nの光学媒質は、実質的に同一の屈折率を有し、かつ、前記光軸と交差する端面を有しており、
    向かい合う前記端面の間に配置された屈折率整合材をさらに備える請求項1〜のいずれかに記載のファラデー旋光子。
  6. 前記屈折率整合材は液体であり、
    前記屈折率整合材用の流入口および流出口、ならびに前記流入口および前記流出口間に延在する流路をさらに備える請求項に記載のファラデー旋光子。
  7. 前記第1〜第nの光学媒質および前記永久磁石を収容するとともに前記屈折率整合材を封入するハウジングをさらに備える請求項5または6に記載のファラデー旋光子。
  8. 前記第1〜第nの光学媒質は、前記光軸と交差する端面を有しており、
    向かい合う前記端面間の間隙が真空である、
    請求項1〜のいずれかに記載のファラデー旋光子。
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