JPH0521848U - 包丁差し - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 包丁２の取り出し及び収納等の作業性に優れ
た包丁差しを提供する。 【構成】 箱体１の前面に包丁２の挿入孔３を有し、吊
り戸棚４の下端面５に設けてなるものであり、包丁２の
挿入孔３を使用者の略目の高さ位置にすることができる
とともに、流し台８の扉７を開閉する必要がないもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、未使用の包丁２を収納することができる包丁差しに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

包丁差しは、アルミニウム、ステンレススチール等の金属、塩化ビニール等の 合成樹脂等からなる箱体１の上面に、包丁２の挿入孔３を有し、台所用キャビネ ット６の扉７の裏面側に設けてなるものである。

【０００３】 通常第３図に示すように、流し台８の扉７の裏面側にビス９等により固定して なる包丁差しが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術においては、流し台８の扉７の裏面側の空間を有効利用するこ とができるとともに、扉７を閉めることにより外方からは見えず外観を損ねるこ とがないものである。

【０００５】 しかしながら、この包丁差しにおいては、流し台８の扉７の裏面側に設けられ るものであり、しかも比較的低い所に位置するものである。

【０００６】 このため、この包丁差しにおいては、包丁２の取り出し及び収納の度に、体を 屈める必要があるとともに、流し台８の扉７を頻繁に開閉しなければならず作業 性の悪いものである。

【０００７】 そこで本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたも のであり、すなわちその課題は、包丁２の取り出し及び収納等の作業性に優れた 包丁差しを提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の包丁差しにおいては、箱体１の前面に包丁２の挿入孔３を有し、吊り 戸棚４の下端面５に設けてなるものである。また、箱体１としては、低面が水切 り機能を有するものであっても良いものである。また、吊り戸棚４としては、中 棚部１０が昇降するものであっても良いものである。

【０００９】

【作用】

本考案の包丁差しにおいては、箱体１の前面に包丁２の挿入孔３を有し、吊り 戸棚４の下端面５に設けてなるものであり、包丁２の挿入孔３を使用者の略目の 高さ位置にすることができるとともに、流し台８の扉７を開閉する必要がないも のである。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【００１１】 第１図の包丁差しは、本考案の一実施例で、箱体１の前面に包丁２の挿入孔３ を有し、吊り戸棚４の下端面５に設けてなるものである。吊り戸棚４としては、 前面に扉を蝶着し、底面を開口した外箱１１の上板下面側と、外箱１１内を摺動 自在に上下する中棚部１０の上板上面側とをパンタグラフ１２で連結し、中棚部 １０を任意の高さに位置させて使用することができるものである。この包丁差し においては、吊り戸棚４の中棚部１０の下端面５にビス止めされ、使用時は、第 １図ａ）のように、中棚部１０とともに降ろして包丁２の挿入孔３を吊り戸棚４ の外箱１１の下方に位置させて包丁２の出し入れを行うことができるとともに、 中棚部１０を降ろしたままの状態であっても作業の邪魔にならないものである。 また、不使用時は、第１図ｂ）のように、中棚部１０とともに吊り戸棚４の外箱 １１内に収納することができ、外方から見えないものである。

【００１２】 なお、本考案の包丁差しにおいては、第２図に示す実施例の如きであっても良 いものである。すなわち、この実施例の包丁差しは、ポリエチレン樹脂からなり 、低面に水切り機能を有する箱体１の前面に包丁２の挿入孔３を形成し、吊り戸 棚４の下端面５に設けてなるものであり、濡れた包丁を収納することができるも のである。この包丁差しの前方には、上端部を吊り戸棚４の下端面５にピアノ丁 板１３により蝶着してなる幕板１４が設けられており、不使用時は、第２図ａ） のように、幕板１４を垂下状態として包丁差しの前面を覆うことができるもので ある。また、使用時は、第２図ｂ）のように、幕板１４の下端を手前に引上げ、 ピアノ丁板１３により開口状態に保つことができるものである。

【００１３】

【考案の効果】

上述の如く、本考案の包丁差しにおいては、包丁２の挿入孔３を使用者の略目 の高さ位置にすることができるため、包丁２の取り出し及び収納時に体を屈める 必要がなく、また、吊り戸棚４の下端面５に設けられるため、流し台８の扉７を 開閉する必要がないものであり、作業性に優れるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である包丁差しを示す正面図
であり、ａ）、ｂ）はそれぞれ使用状態を示すものであ
る。

【図２】本考案の別の実施例である包丁差しを示すもの
であり、ａ）は斜視図、ｂ）は側面図である。

【図３】本考案の従来例である包丁差しを示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 包丁 ３ 挿入孔 ４ 吊り戸棚 ５ 下端面 ６ 台所用キャビネット ７ 扉 ８ 流し台 ９ ビス １０ 中棚部 １１ 外箱 １２ パンタグラフ １３ ピアノ丁板 １４ 幕板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱体１の前面に包丁２の挿入孔３を有
   し、吊り戸棚４の下端面５に設けてなる包丁差し。