JPH0521844A - Led表示装置の製造方法 - Google Patents

Led表示装置の製造方法

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JPH0521844A
JPH0521844A JP19988191A JP19988191A JPH0521844A JP H0521844 A JPH0521844 A JP H0521844A JP 19988191 A JP19988191 A JP 19988191A JP 19988191 A JP19988191 A JP 19988191A JP H0521844 A JPH0521844 A JP H0521844A
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JP
Japan
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substrate
growth
liquid phase
epitaxial growth
crystal
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Pending
Application number
JP19988191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tanaka
宏明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0521844A publication Critical patent/JPH0521844A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液相エピタキシャル結晶内に空洞を生じるこ
となく、LED表示装置の歩留まりを向上できる半絶縁
性GaP基板への埋め込み型エピタキシャル成長方法。 【構成】 Ga中のPを成長開始温度で飽和量に達しな
いように調整した液相エピタキシャル成長用融液を、液
相エピタキシャル成長領域以外をマスクした半絶縁性G
aP基板に接触させ、該基板のGaPを該液相エピタキ
シャル成長用融液中に融解させ窪みを形成させ、該窪み
の長辺a、短辺b、深さcとしたときc/aを0.2以
下となるようにエピタキシャル結晶を成長させることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のLED素子を2次
元的に配列した面状の表示装置の製造方法に関し、さら
に詳しくは半絶縁性GaP基板への埋め込み型エピタキ
シャル成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のLED素子を半絶縁性GaP基板
へ埋め込んで2次元的に配列した面状のLED表示装置
を製造する際、該基板のLED素子形成部分に窪みを形
成し、その後液相エピタキシャル法により該窪み内にの
みエピタキシャル結晶を成長させる。GaP基板に窪み
を形成する方法として、二酸化けい素膜等を保護膜とし
てエッチングする方法があるが、この方法では該窪みの
側面部分にエピタキシャル結晶が成長しないという問題
がある。その他の有効な方法として、たとえば特願平3
−43974号公報に説明されているように、成長領域
以外の部分を二酸化けい素膜でマスクした該基板にGa
中のPを成長開始温度で飽和量に達しないように調整し
た液相エピタキシャル成長用融液を接触させ、該基板を
メルトバックさせる事により窪みを形成する方法があ
る。この方法では該窪みの側面部分にエピタキシャル結
晶成長しないという問題はなくなるが、エピタキシャル
結晶内に空洞が生じる(以後、異常成長と呼ぶ)事があ
り、製品の歩留まりが悪かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
異常成長を起こさず、かつLED表示装置の歩留まりを
向上させるための半絶縁性GaP基板への改良された埋
め込み型エピタキシャル成長方法を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、Ga中のPを成長開始温度で飽和量に達し
ないように調整した液相エピタキシャル成長用融液を、
液相エピタキシャル成長領域以外をマスクした半絶縁性
GaP基板に接触させ、該基板のGaPを該液相エピタ
キシャル成長用融液中に溶解させることにより長辺a、
短辺b、深さc(ただしa≦b)の窪みを形成した後、
該窪み内にc/a値を0.2以下となるようにエピタキ
シャル結晶を成長させる方法を用いることに特徴があ
る。
【0005】
【作用】本発明ではn型及びp型のGaPを液相エピタ
キシャル法で順次成長させてLED素子を形成する。該
液相エピタキシャル成長用融液は、金属GaとGaP結
晶を原料とし、それぞれの重量を調整することによりG
a中のPを成長開始温度で飽和量に達しないように調整
しなければならない。高品質LED素子を形成するため
に原料はなるべく高純度のものを用いるのが好ましい。
液相エピタキシャル成長の過程で種々の不純物を添加す
ることにより、LEDの発光色を変えることができる。
例えば、窒素を添加すれば黄緑色に、亜鉛と酸素を添加
すれば赤色のLEDが作製できる。また、無添加ならば
緑色のLEDが作製できる。本発明で用いる半絶縁性G
aP基板とは、不純物を実質上含有せず、シリコン濃度
が1×1016cm-3以下で、かつ比抵抗が400Kで1
×109 Ωcm以上のGaP基板である。該基板に埋め
込み型のエピタキシャル結晶を成長させるにはまず、該
基板上のエピタキシャル成長領域以外を、二酸化けい素
膜等、基板のメルトバックを防ぎ、かつフォトリソ工程
により簡単にパターン形成ができるものでマスクする。
該液相エピタキシャル成長用融液を該基板に成長開始温
度で接触させ5〜60分、望ましくは5〜20分間放置
すると、Pが飽和量に達するまで該基板の該エピタキシ
ャル成長領域のGaPが該融液中に溶解する。従って、
該融液中に溶けたGaPの量だけ該エピタキシャル成長
領域が窪む。成長開始温度は通常850℃から950℃
の間である。その後、降温し成長を行なうと、該窪み内
にエピタキシャル結晶が成長し、該基板内に埋め込まれ
たエピタキシャル結晶が形成される。該エピタキシャル
結晶表面は凹凸があるので、該エピタキシャル結晶は該
窪みの深さより若干厚く成長させ、成長後基板表面をポ
リッシュすることによりフラットな基板表面を形成す
る。フラットな基板表面を得ることは、以後のフォトリ
ソ工程を歩留まり良く行なうために、重要な事である。
【0006】該窪みの大きさを長辺a、短辺b、深さc
(ただしa≦b)とし、dをエピタキシャル成長後に平
面を得るために必要な表面除去厚さとしたときのc/a
値とd/c値との関係を図1に示す。d/c=1は該窪
みの底まで異常成長による空洞部があり最も好ましくな
い状態であり、d/c=0は異常成長が起こらず、メル
トバックにより形成した窪み全体がエピタキシャル結晶
で埋まっている最も好ましい状態である。種々のa,
b,c値と異常成長との関係を調べたところ、図1から
分かるように、c/a値が0.2以下ならば異常成長は
全く起こらず、c/a値が0.2を越えると異常成長の
頻度が急激に増加することが判明した。a,bは二酸化
けい素膜のパターン設計で制御でき、cは該エピタキシ
ャル成長用融液中のPの量を調整することにより制御で
きる。該エピタキシャル成長領域は長方形には限らず、
たとえば長軸長a、短軸長bである楕円形でもよい。c
/a値の最小値は0であるが、これは埋め込むエピタキ
シャル結晶の深さが0ということで無意味である。実際
にはc/a値は0.1〜0.2に設定するのが望まし
い。
【0007】
【実施例】以下に、緑色のLED表示装置を作製した例
を示す。まず、半絶縁性GaP基板上にフォトリソ技術
を用い、140×240μmの成長領域が0.38mm
ピッチで16×16、計256個整列しているように二
酸化けい素のマスクパターンを形成する。二酸化けい素
の膜厚は約7000Aである。n型エピタキシャル成長
用融液の原料として純度99.9999重量%のGa4
0g,半絶縁製GaP結晶320mgを用いた。カーボ
ン製のスライド式液相エピタキシャル成長ボートに該エ
ピタキシャル成長用融液原料と該GaP基板をお互いに
接触しないようにセットした後、成長ボートを水素雰囲
気中で成長開始温度900℃まで昇温する。温度が安定
した後、成長ボートをスライドさせエピタキシャル成長
用融液とGaP基板を接触させる。この状態で15分間
放置し、基板の成長領域のGaPをメルトバックさせ、
深さ28μmの窪みを形成した(c/a=0.2)。引
き続き0.1℃/minの降温速度で860℃まで徐冷
することにより、該窪みに埋め込まれたn型GaP結晶
を得た。その後、基板表面を、ポリッシュする事により
平面とした。
【0008】引き続きp型GaP結晶を成長させる。ま
ず、n型エピタキシャル成長時と同じ二酸化化けい素の
マスクパターンを、p型エピタキシャル成長領域がn型
エピタキシャル結晶成長領域とその長軸がお互いに直交
するように形成する。それらの交差部分がpn接合発光
領域となる。p型エピタキシャル成長用融液の原料とし
て純度99.9999重量%のGa40g,半絶縁製G
aP結晶350mg、純度99.9999重量%のZn
800mgを用いた。エピタキシャル成長方法はn型の
成長方法と同様である。ただし、p型エピタキシャル成
長用融液原料である半絶縁製GaP結晶を350mgと
することにより、基板の成長領域の窪みの深さを18μ
mに調整した(c/a=0.13)。p型GaP結晶成
長後、基板表面のポリッシュを行い平面を得た。n層、
p層とも、c/a値を0.2以下に調整したので、異常
成長は全く発生しなかった。
【0009】引き続き、アノード電極(金−亜鉛合
金)、カソード電極(金−シリコン合金)をフォトリソ
技術を用い配線して、5.7mm角の面積内に、16×
16、計256個のLEDが0.38mm毎に配列され
ているLED表示装置を作製した。
【0010】
【発明の効果】本発明を実施する事により、窪み全体が
エピタキシャル結晶で埋まる良好な埋め込みエピタキシ
ャル結晶を再現性良く得ることができるようになったの
で、LED表示装置の製品歩留まりが飛躍的に向上し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】c/a値と、d/c値の関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 Ga中のPを成長開始温度で飽和量に達
    しないように調整した液相エピタキシャル成長用融液
    を、液相エピタキシャル成長領域以外をマスクした半絶
    縁性GaP基板に接触させ、該基板のGaPを該液相エ
    ピタキシャル成長用融液中に溶解させることにより長辺
    a、短辺b、深さc(ただしa≦b)の窪みを該基板上
    に形成した後、該窪み内にc/a値を0.2以下となる
    ようにエピタキシャル結晶を成長させる方法を用いるこ
    とを特徴としたLED表示装置の製造方法。
JP19988191A 1991-07-16 1991-07-16 Led表示装置の製造方法 Pending JPH0521844A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7497089B2 (en) 2001-02-21 2009-03-03 Mitsubishi Chemical Corporation Adsorption heat pump and use of adsorbent as adsorbent for adsorption heat pump

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7497089B2 (en) 2001-02-21 2009-03-03 Mitsubishi Chemical Corporation Adsorption heat pump and use of adsorbent as adsorbent for adsorption heat pump
US8333079B2 (en) 2001-02-21 2012-12-18 Mitsubishi Plastics, Inc. Adsorption heat pump and use of adsorbent as adsorbent for adsorption heat pump

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