JPH05215636A - 非球面レンズの偏心測定方法 - Google Patents

非球面レンズの偏心測定方法

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JPH05215636A
JPH05215636A JP5675392A JP5675392A JPH05215636A JP H05215636 A JPH05215636 A JP H05215636A JP 5675392 A JP5675392 A JP 5675392A JP 5675392 A JP5675392 A JP 5675392A JP H05215636 A JPH05215636 A JP H05215636A
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JP
Japan
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lens
axis
aspherical
displacement
measuring
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Pending
Application number
JP5675392A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tada
武 多田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非球面レンズの偏心を測定する測定部と、レ
ンズの回転軸との関係を簡単とし、測定部の位置出しを
容易にする。 【構成】 一面が球面a、もう一面が非球面bであるレ
ンズLを、球面aの曲率半径中心をOと非球面bの中心
部の近似球面の曲率半径中心をO’を結ぶ光軸Sを軸と
して回転させ、非球面b上の点A上で光軸S方向での変
位AA’(変位量l)を測定し、この変位量lから、光
軸Sと非球面軸Tのなす角θを非球面の反射偏心量とし
て算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非球面レンズの偏心測定
方法に関し、特に非球面レンズを用いた光学系ユニット
組立時の調心接着に用いる偏心測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一面が非球面、他のもう一面が球面であ
るレンズの偏心量を求める従来の非球面レンズの偏心測
定方法及び同装置としては、例えば特開平1−2961
32号公報や特開平3−37544号公報に示されるも
のがある。これらの技術では、球面側と非球面側の軸を
一致させた軸線の周りでレンズを回転させ、この軸に対
してある角度傾いた位置から非球面の近軸曲率中心方向
の回転半径を測定し、この回転半径を0とするように測
定器の位置を調整した後、レンズを回転させたときの非
球面上の一点の変位を測定し、幾何学的な関係を導きだ
してレンズの偏芯量を求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな従来の測定では変位測定部と回転軸との位置関係が
複雑で、回転軸の精度も高精度が要求される。またこれ
らにおいては各測定ごとに変位量と偏心量の変換を幾何
光学的な関係から求める必要があり非常に面倒である。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なしたもので、測定部と回転軸との関係を簡単とし、測
定部の位置出しを容易にする非球面レンズの偏心測定方
法及び同装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非球面レン
ズの偏心測定方法は上記目的を達成するために、一面が
非球面、他のもう一面が球面であるレンズの偏心測定方
法であって、上記球面側の軸と上記非球面側の近似球面
軸とを一致させた軸線に平行で該軸線からある距離を隔
てた位置での上記非球面上の一点を測定点とし、レンズ
を上記軸線の回りで回転させた際の該測定点の上記軸線
に沿う方向での変位量を測定し、該変位量により上記軸
線と上記非球面の回転中心となる非球面軸とのなす反射
偏心量を求めるようにしたものである。
【0006】本発明に係る非球面レンズの偏心測定方法
は、上記変位量を測定する変位計として非接触変位計を
用いるようにすることができる。
【0007】本発明に係る非球面レンズの偏心測定方法
は、上記レンズのアライメントを行なうオートコリメー
タからのチャート及び上記非球面からの反射光を測定
し、上記軸線からの該反射光の最大ずれ量を測定し、該
測定結果によりレンズを微動回転させて上記両面の軸の
ずれを微調整するようにすることもできる。
【0008】本発明の原理を図1により説明する。図示
のように、一面が球面、もう一面が非球面であるレンズ
Lにおいて、球面aの曲率半径中心をO(曲率R)、非
球面bの中心部の近似球面の曲率半径中心をO’(曲率
R’)とすれば、一般に曲率半径中心O、O’を結ぶ線
が光軸Sとされる。一方、非球面bには回転中心となる
非球面軸Tが光軸Sとは別に必ず一つ存在する。球面レ
ンズの場合、曲率半径中心O、O’を結ぶ線を光軸とす
れば偏心は存在しないが、非球面の場合は光軸Sと非球
面軸Tのなす角θがゼロでないかぎり、即ち非球面bの
近似球面軸と非球面軸Tが一致しないかぎり偏心を生じ
てしまう。この光軸Sと非球面軸Tのなす角θを非球面
の反射偏心量という。
【0009】次に偏心の測定原理を説明する。レンズL
を光軸Sを軸として回転させたとき、反射偏心量θ≠0
であれば点A上で非球面bの光軸S方向での変位AA’
(変位量l)が観測される。このような形で変位を観測
するのは、レンズ形状によらず変位の検出が容易だから
である。
【0010】この変位量lと反射偏心量θの関係は、非
球面bの曲率半径中心O’を原点とし光軸S方向をx
軸、これに垂直な方向をy軸とし、非球面の式をx=f
(x)で与えるとすると、偏心があるものと考えて非球
面b上のある点(x1、y1)は原点O’での座標系を
角度θだけ回転させたものとなるから以下のようにな
る。
【数1】 ここで数式1よりx1=f’(y1)とし、点Aでの変
位量lを考えると、点Aでy=αとすれば、
【数2】 と近似できる。ところがy1=αとなるようなyを求め
ることは困難であるため、y=α1の時のy1を数式1
より求め、これをα’とし、次にy=α−(α’−α)
として新たなy1(=α”)を求め、再びy=α−
(α’−α)−(α”−α)として繰り返し、y1=α
となるyを求めておく。この結果をもとに数式2から変
位量lと反射偏心量θの関係を求める。
【0011】
【実施例】図2は本発明に係る非球面レンズの偏心測定
装置の一実施例を示すブロック図である。図中1はスピ
ンドル、2はレンズ受け部で、同心加工により取付け方
にかかわらず被検レンズ5の球面aの中心Oはスピンド
ル1の回転軸上に位置している。また図中6、7は集光
レンズ、8は照明用光源、9はチャート、10はハーフ
ミラーで、これらはオートコリメータを構成し、チャー
ト9の像は集光レンズ6、7を通過して被検レンズ5の
非球面bの中心部で反射され、再び集光レンズ6、7を
通過してハーフミラー10で反射されたものがCCDカ
メラ11上に結像し、モニタ12により観測されるよう
になっている。図中3は変位計、13はA/Dコンバー
タ、14は演算処理装置、15はモーターコントロー
ラ、16は位置検出センサである。
【0012】図中4はレンズ位置微調整装置4で、スピ
ンドル1により被検レンズ5を回転させ際に光軸と直交
方向に動き、モニタ12上の反射光の像が回転しないよ
うにするものである。これによりスピンドル1の回転軸
と被検レンズ5の光軸が一致し、被検レンズ5は光軸を
軸として回転する。このとき変位計3によりレンズ外周
部の変位を測定し、先に述べた原理によりこの変位量か
ら被検レンズ5の非球面b偏心量を求める。
【0013】実際の測定の場合には、誤差となる要因と
してスピンドル1の精度及びスピンドル1とレンズ受け
部2の同心加工誤差が考えられる。これらの誤差は変位
計3によって被検レンズ5が回転した際に正弦波として
観測される。一方偏心による変位成分も同様に正弦波と
して観測されるが、スピンドル1による変位成分とは位
相及び振幅が異なる。通常の位置での測定と、レンズ受
け部2と被検レンズ5の相対位置を180°回転させた
状態での測定との2回の測定を行ない、両者の和をとれ
ばスピンドル1による誤差成分のみ位相が180°反転
した和となるので、キャンセルされ、被検レンズ5の偏
心成分のみの変位量が抽出される。そして抽出された被
検レンズ5の偏心成分は以下のフーリエ変換により周期
の振幅と位相角が求められる。
【0014】即ち、測定された変位データが1回転の間
にn回サンプリングされ、1回目の変位をm、そのとき
の回転角をβとすると(図3参照)、
【数3】 となる。また変位量l及び位相角φは、
【数4】 で求められる。
【0015】変位計3にはダイヤルゲージなどの接触式
変位計を用いてもよいが、光マイクロなどの被接触変位
計を用いることでレンズ表面を傷つけることなく測定で
きる。変位計3からの出力はA/Dコンバータ13によ
りデジタル信号に変換され、パーソナルコンピュータな
どの演算処理装置14に送られる。またスピンドル1も
モータコントローラ15を介して演算処理装置14によ
って回転角度制御される。このような構成とすることで
数式3における回転角βの精密な制御が可能となり、ス
ピンドル1の回転に合わせたデータ測定が可能となる。
また演算処理装置14により数式3、4及びデータ補正
が簡単に行なえる。
【0016】また、被検レンズ5のアライメントにおい
てスピンドル1の回転軸と被検レンズ5の光軸が一致し
ていないと、モニタ12上で非球面bからの反射光RL
は被検レンズ5の回転とともに円を描く(図4参照)。
今、スピンドル1の回転軸とチャート像9の中心が一致
していると反射光RLはチャート像9の中心を原点とし
た図4中の破線のような円を描く。この反射光RLの中
心部の回転を位置検出センサ16で測定する。すると、
この反射光RLの回転半径がスピンドル1と被検レンズ
5の光軸との最大ずれ量に相当し、補正量となる。この
回転半径は、補正角度に換算でき、図3における回転角
βがわかる。図4において左右の図の位置関係が正しけ
れば反射光RLの中心が真上の位置に来たところで位置
微調整装置4を用いて補正量δだけレンズを動かす(回
転させる)ことでスピンドル1の回転軸と被検レンズ5
の光軸を一致させることができる。このとき補正量δ
は、測定する非球面bの近軸曲率半径R’と補正角度β
によって
【数5】 で計算できる。また1回の補正を行なっただけではまだ
ずれが生じる場合は、上記の手続によるアライメント調
整を繰り返し行なって収束させて行けばよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る非球面レンズの偏心測定
方法は以上説明してきたように、レンズの球面側の軸と
非球面側近似球面軸とを一致させた軸線に平行である距
離を隔てた位置での非球面側の変動を測定するようにし
たので、レンズの回転軸線と同一方向の変位を測定する
だけすむようになり、測定部と回転軸との関係は簡単に
なり、測定部の位置出しも容易になるという効果があ
る。
【0018】請求項2に係る非球面レンズの偏心測定方
法は、変位の測定に非接触変位計を用いるようにしたの
で、レンズ表面を傷つけることなく測定を行なうことが
できるようになるという効果がある。
【0019】請求項3に係る非球面レンズの偏心測定方
法は、オートコリメータからのチャートで非球面からの
反射光の軸線からのずれ量を測定し両面の軸のずれを微
調整するようにしたので、球面と非球面の軸を一致させ
ることが容易になり測定精度の向上を図れるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非球面レンズの偏心測定方法の原
理を示す図である。
【図2】本発明に係る非球面レンズの偏心測定方法に用
いる装置のブロック図である。
【図3】レンズのアライメントの原理を示す図である図
である。
【図4】レンズのアライメントにおける軸と反射光のず
れを示すオートコリメータのチャートである。
【符号の説明】
1 スピンドル 2 レンズ受け部 3 変位計 4 位置微調整装置 5 被検レンズ 6、7 集光レンズ 8 照明用光源 9 チャート 10 ハーフミラー 11 CCDカメラ 12 モニタ 13 A/Dコンバータ 14 演算処理装置 15 モーターコントローラ 16 位置検出センサ a レンズの球面 b レンズの非球面 S レンズの光軸 T レンズの非球面軸 θ 反射偏心量 l 変位量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が非球面、他のもう一面が球面であ
    るレンズの偏心測定方法であって、上記球面側の軸と上
    記非球面側の近似球面軸とを一致させた軸線に平行で該
    軸線からある距離を隔てた位置での上記非球面上の一点
    を測定点とし、レンズを上記軸線の回りで回転させた際
    の該測定点の上記軸線に沿う方向での変位量を測定し、
    該変位量により上記軸線と上記非球面の回転中心となる
    非球面軸とのなす反射偏心量を求めることを特徴とする
    非球面レンズの偏心測定方法。
  2. 【請求項2】 上記変位量を測定する変位計として非接
    触変位計を用いることを特徴とする請求項1の非球面レ
    ンズの偏心測定方法。
  3. 【請求項3】 上記レンズのアライメントを行なうオー
    トコリメータからのチャート及び上記非球面からの反射
    光を測定し、上記軸線からの該反射光の最大ずれ量を測
    定し、該測定結果によりレンズを微動回転させて上記両
    面の軸のずれを微調整することを特徴とする請求項1ま
    たは2の非球面レンズの偏心測定方法。
JP5675392A 1992-02-06 1992-02-06 非球面レンズの偏心測定方法 Pending JPH05215636A (ja)

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JP (1) JPH05215636A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5548396A (en) * 1993-08-13 1996-08-20 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for measuring eccentricity of aspherical lens having an aspherical surface on only one lens face
US5638169A (en) * 1994-12-21 1997-06-10 Hughes Electronics Method and apparatus for centering optical lens mount

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5548396A (en) * 1993-08-13 1996-08-20 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for measuring eccentricity of aspherical lens having an aspherical surface on only one lens face
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