JP3304571B2 - 非球面レンズの偏心測定方法及び装置 - Google Patents
非球面レンズの偏心測定方法及び装置Info
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- JP3304571B2 JP3304571B2 JP30514893A JP30514893A JP3304571B2 JP 3304571 B2 JP3304571 B2 JP 3304571B2 JP 30514893 A JP30514893 A JP 30514893A JP 30514893 A JP30514893 A JP 30514893A JP 3304571 B2 JP3304571 B2 JP 3304571B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非球面レンズの偏心測
定に関し、特に、両面共に非球面のレンズにおけるレン
ズの光軸と非球面軸との偏心を測定する方法及び装置に
関する。
定に関し、特に、両面共に非球面のレンズにおけるレン
ズの光軸と非球面軸との偏心を測定する方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、両面に非球面を持ったレンズ
を示す。非球面レンズ1の実線で示す両面1a,1b
は、仮想線で示す参照球面1a′,1b′を基準として
設計された面である。参照球面1a′,1b′の曲率中
心Oa,Obを結ぶ線hが非球面レンズ1の光軸とな
る。
を示す。非球面レンズ1の実線で示す両面1a,1b
は、仮想線で示す参照球面1a′,1b′を基準として
設計された面である。参照球面1a′,1b′の曲率中
心Oa,Obを結ぶ線hが非球面レンズ1の光軸とな
る。
【0003】また、図10のような両面が非球面のレン
ズでは、非球面1aの頂点Aaと、参照面1a′の曲率
中心Oaとを結ぶ非球面軸iと、非球面1bの頂点Ab
と、参照面1b′の曲率中心Obとを結ぶ非球面軸jと
の2つの非球面軸がある。レンズ1が設計どおりに製作
されていれば、これら3つの軸は一致するが、実際には
そのようなレンズを製作することは不可能に近い。
ズでは、非球面1aの頂点Aaと、参照面1a′の曲率
中心Oaとを結ぶ非球面軸iと、非球面1bの頂点Ab
と、参照面1b′の曲率中心Obとを結ぶ非球面軸jと
の2つの非球面軸がある。レンズ1が設計どおりに製作
されていれば、これら3つの軸は一致するが、実際には
そのようなレンズを製作することは不可能に近い。
【0004】図11は、非球面軸iと光軸hとがずれた
状態を示す図で、実線が現実に製作された非球面1aを
示し、仮想線が理想状態(設計どおり)の非球面1a″
を示す。点Oaは、非球面1a″の近軸曲率中心で、図
10の参照面1a′の曲率中心Oaと実質的には同一で
ある。この図に示すように、非球面1aは理想状態から
傾いており、光軸hと非球面軸iとが角度θで交差して
いる。この角θが非球面1aの偏心である。非球面レン
ズを製作した場合、出来上がったレンズの評価をするた
めには、この偏心を測定する必要がある。
状態を示す図で、実線が現実に製作された非球面1aを
示し、仮想線が理想状態(設計どおり)の非球面1a″
を示す。点Oaは、非球面1a″の近軸曲率中心で、図
10の参照面1a′の曲率中心Oaと実質的には同一で
ある。この図に示すように、非球面1aは理想状態から
傾いており、光軸hと非球面軸iとが角度θで交差して
いる。この角θが非球面1aの偏心である。非球面レン
ズを製作した場合、出来上がったレンズの評価をするた
めには、この偏心を測定する必要がある。
【0005】このような要請に基づき、従来から特開平
3−37544号や特開平1−296132号に記載さ
れた測定方法が提案されている。これらの技術では、非
球面レンズとしての被検レンズをレンズホルダに取付
け、被検レンズをほぼその光軸回りに回転し、回転によ
り生じる非球面の変位を非球面と垂直な方向に測定し、
この変位量から偏心を求めたり、回転軸方向からレーザ
ビームを照射し、被検レンズから反射されるスポット像
の位置を検出することにより偏心を求める構成としてい
る。
3−37544号や特開平1−296132号に記載さ
れた測定方法が提案されている。これらの技術では、非
球面レンズとしての被検レンズをレンズホルダに取付
け、被検レンズをほぼその光軸回りに回転し、回転によ
り生じる非球面の変位を非球面と垂直な方向に測定し、
この変位量から偏心を求めたり、回転軸方向からレーザ
ビームを照射し、被検レンズから反射されるスポット像
の位置を検出することにより偏心を求める構成としてい
る。
【0006】しかし、これらの方法では、被検体となる
非球面レンズの形状に合わせて変位計を移動させ、かつ
非球面に対して垂直になるようにセットしなければなら
ず、変位計の設定が複雑でかつ困難である。また計測さ
れた変位、あるいは反射スポット像の位置を基に、非球
面の偏心を求めるには、複雑な演算を行わねばならな
い。
非球面レンズの形状に合わせて変位計を移動させ、かつ
非球面に対して垂直になるようにセットしなければなら
ず、変位計の設定が複雑でかつ困難である。また計測さ
れた変位、あるいは反射スポット像の位置を基に、非球
面の偏心を求めるには、複雑な演算を行わねばならな
い。
【0007】本発明は、上記の問題の解決を図ったもの
で、両面が非球面からなるレンズの偏心を容易に求める
ことができる測定装置と測定方法を提供することを目的
としている。
で、両面が非球面からなるレンズの偏心を容易に求める
ことができる測定装置と測定方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の装置は、両面共非球面である被検レンズを
保持する手段と、該保持手段を被検レンズの光軸とほぼ
重なる回転軸回りに回転する駆動手段と、被検レンズの
回転原点位置を検知する手段と、被検レンズに回転軸方
向から光を照射する光源と、被検レンズから反射された
光のスポット像を結像する光学系と、該光学系の結像位
置に設けられスポット像の位置を検知する手段と、被検
レンズの両面の光軸方向の変位を測定する二つの変位測
定手段と、前記スポット像位置検知手段、回転原点位置
検知手段、及び各変位測定手段からのデータを受けて非
球面軸の偏心方向及び偏心量を算出する演算手段とを有
する構成を特徴としている。
めに本発明の装置は、両面共非球面である被検レンズを
保持する手段と、該保持手段を被検レンズの光軸とほぼ
重なる回転軸回りに回転する駆動手段と、被検レンズの
回転原点位置を検知する手段と、被検レンズに回転軸方
向から光を照射する光源と、被検レンズから反射された
光のスポット像を結像する光学系と、該光学系の結像位
置に設けられスポット像の位置を検知する手段と、被検
レンズの両面の光軸方向の変位を測定する二つの変位測
定手段と、前記スポット像位置検知手段、回転原点位置
検知手段、及び各変位測定手段からのデータを受けて非
球面軸の偏心方向及び偏心量を算出する演算手段とを有
する構成を特徴としている。
【0009】さらに、前記演算手段の指示により前記被
検レンズをその光軸とほぼ直交する方向に移動させるア
クチュエータを設けた構成とすることが望ましい。又、
前記保持手段が前記回転軸とほぼ平行な軸を有する中空
円筒形状の保持部を有し、該円筒の直径が前記非球面レ
ンズのほぼ球面と見なせる近軸領域の直径より大きくな
い構成としたり、前記中空円筒形状の保持部が、薄肉円
筒からなる構成や、ナイフエッジ状の前記被検レンズと
の接触縁を有する構成としてもよい。
検レンズをその光軸とほぼ直交する方向に移動させるア
クチュエータを設けた構成とすることが望ましい。又、
前記保持手段が前記回転軸とほぼ平行な軸を有する中空
円筒形状の保持部を有し、該円筒の直径が前記非球面レ
ンズのほぼ球面と見なせる近軸領域の直径より大きくな
い構成としたり、前記中空円筒形状の保持部が、薄肉円
筒からなる構成や、ナイフエッジ状の前記被検レンズと
の接触縁を有する構成としてもよい。
【0010】本発明の測定方法は、両面共非球面である
被検レンズを一方の面で保持し、該被検レンズを該保持
面の非球面軸回りに回転し、該被検レンズに回転軸方向
から光を照射して被検レンズの他方の面からの反射光を
光学系の結像面にスポット像として結像させ、該スポッ
ト像の位置と被検レンズが回転するときに該スポット像
が描く円の大きさとから保持面の非球面軸とレンズ光軸
との偏心方向及び偏心量を求め、該偏心量から該偏心に
基づく前記他方の面の回転軸方向の変位を算出し、前記
他方の面の回転軸方向の変位を実測し、該実測値から前
記算出値を引いて前記他方の非球面軸のレンズ光軸に対
する偏心量及び偏心方向を求める構成を特徴としてい
る。
被検レンズを一方の面で保持し、該被検レンズを該保持
面の非球面軸回りに回転し、該被検レンズに回転軸方向
から光を照射して被検レンズの他方の面からの反射光を
光学系の結像面にスポット像として結像させ、該スポッ
ト像の位置と被検レンズが回転するときに該スポット像
が描く円の大きさとから保持面の非球面軸とレンズ光軸
との偏心方向及び偏心量を求め、該偏心量から該偏心に
基づく前記他方の面の回転軸方向の変位を算出し、前記
他方の面の回転軸方向の変位を実測し、該実測値から前
記算出値を引いて前記他方の非球面軸のレンズ光軸に対
する偏心量及び偏心方向を求める構成を特徴としてい
る。
【0011】又は、被検レンズを保持した面の前記回転
に伴う回転軸方向の変位を測定し、該変位が0になるよ
うに被検レンズを回転軸とほぼ直交する方向に移動して
前記保持面の非球面軸と回転軸とを一致させる構成や、
被検レンズを前記回転軸とほぼ直交する方向に移動する
アクチュエータを設け、前記保持面の変位について前記
アクチュエータを変位量に応じてフィードバック駆動す
る構成としてもよい。
に伴う回転軸方向の変位を測定し、該変位が0になるよ
うに被検レンズを回転軸とほぼ直交する方向に移動して
前記保持面の非球面軸と回転軸とを一致させる構成や、
被検レンズを前記回転軸とほぼ直交する方向に移動する
アクチュエータを設け、前記保持面の変位について前記
アクチュエータを変位量に応じてフィードバック駆動す
る構成としてもよい。
【0012】さらに、両面共非球面である被検レンズを
一方の面で保持し、他方の面の近軸曲率中心を通る軸を
中心に被検レンズを回転し、該被検レンズに回転軸方向
から光を照射して被検レンズの前記保持面からの反射光
を光学系の結像面にスポット像として結像させ、該スポ
ット像の位置と被検レンズが回転するときに該スポット
像が描く円の大きさとから回転軸と被検レンズの光軸と
の偏心方向及び偏心量を求める構成や、前記回転軸と被
検レンズの光軸との偏心量から該偏心に基づく被検レン
ズ両面の回転軸方向の変位を算出し、前記レンズ両面の
回転軸方向の変位を実測し、各実測値から前記算出値を
引いて両非球面軸のレンズ光軸に対する偏心量及び偏心
方向を求める構成とすることもできる。
一方の面で保持し、他方の面の近軸曲率中心を通る軸を
中心に被検レンズを回転し、該被検レンズに回転軸方向
から光を照射して被検レンズの前記保持面からの反射光
を光学系の結像面にスポット像として結像させ、該スポ
ット像の位置と被検レンズが回転するときに該スポット
像が描く円の大きさとから回転軸と被検レンズの光軸と
の偏心方向及び偏心量を求める構成や、前記回転軸と被
検レンズの光軸との偏心量から該偏心に基づく被検レン
ズ両面の回転軸方向の変位を算出し、前記レンズ両面の
回転軸方向の変位を実測し、各実測値から前記算出値を
引いて両非球面軸のレンズ光軸に対する偏心量及び偏心
方向を求める構成とすることもできる。
【0013】
【実施例】以下に図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の装置の1実施例である。同図におい
て、1は被検レンズで、両面1a及び1bは共に非球面
である。2はレンズの保持手段で、被検レンズ1の任意
の一方の面、この実施例では面1aの近軸領域を保持す
る。この実施例における保持手段2は中空円筒状で、内
部の気圧を下げることによりレンズを吸着する構成を採
用している。3はスピンドルを回転させる駆動手段で、
回転角を正確に制御するためにステッピングモータを使
用している。4は回転原点位置検出センサで、保持手段
2により保持されたスピンドルの回転に伴い回転する被
検レンズの回転原点位置を検知する。したがって、駆動
手段3と回転原点位置検出センサ4とで、レンズの回転
角を逐一知ることができ、任意の回転角までレンズを回
転することもできる。5は光源で、6はビームスプリッ
タ、7は光学系で二枚のレンズ7a,7bからなり、こ
のうち7bは光源5からの光束を平行になるように作用
し、7aは平行な光束を被検面に収束するように作用す
る。8は光学系7の結像面に置かれたスポット像位置検
知手段で、CCDカメラを使用している。9,10は電
気マイクロからなる変位測定手段で、被検レンズ1の各
非球面1a,1bに当接しており、被検レンズの回転に
伴い生じる各非球面の光軸方向の変位を測定する。11
は保持された非球面レンズ1に回転軸kとほぼ直交する
方向の力を加えてレンズの位置を修正するためのアクチ
ュエータで、レンズ1の周縁に当接可能なカムフォロア
11aとこのカムフォロアを駆動するステッピングモー
タ11bとを有する。12は演算手段としてのコンピュ
ータで、駆動手段3、回転原点位置検出センサ4、スポ
ット像位置検知手段8、変位測定手段9,10およびア
クチュエータ11に接続され、これらからのデータを受
け、演算処理し、その結果に基づいて各装置を制御す
る。
る。図1は本発明の装置の1実施例である。同図におい
て、1は被検レンズで、両面1a及び1bは共に非球面
である。2はレンズの保持手段で、被検レンズ1の任意
の一方の面、この実施例では面1aの近軸領域を保持す
る。この実施例における保持手段2は中空円筒状で、内
部の気圧を下げることによりレンズを吸着する構成を採
用している。3はスピンドルを回転させる駆動手段で、
回転角を正確に制御するためにステッピングモータを使
用している。4は回転原点位置検出センサで、保持手段
2により保持されたスピンドルの回転に伴い回転する被
検レンズの回転原点位置を検知する。したがって、駆動
手段3と回転原点位置検出センサ4とで、レンズの回転
角を逐一知ることができ、任意の回転角までレンズを回
転することもできる。5は光源で、6はビームスプリッ
タ、7は光学系で二枚のレンズ7a,7bからなり、こ
のうち7bは光源5からの光束を平行になるように作用
し、7aは平行な光束を被検面に収束するように作用す
る。8は光学系7の結像面に置かれたスポット像位置検
知手段で、CCDカメラを使用している。9,10は電
気マイクロからなる変位測定手段で、被検レンズ1の各
非球面1a,1bに当接しており、被検レンズの回転に
伴い生じる各非球面の光軸方向の変位を測定する。11
は保持された非球面レンズ1に回転軸kとほぼ直交する
方向の力を加えてレンズの位置を修正するためのアクチ
ュエータで、レンズ1の周縁に当接可能なカムフォロア
11aとこのカムフォロアを駆動するステッピングモー
タ11bとを有する。12は演算手段としてのコンピュ
ータで、駆動手段3、回転原点位置検出センサ4、スポ
ット像位置検知手段8、変位測定手段9,10およびア
クチュエータ11に接続され、これらからのデータを受
け、演算処理し、その結果に基づいて各装置を制御す
る。
【0014】光源5により照射された光は、ビームスプ
リッタ6により反射され、光学系7によって、非球面1
aあるいは1b上に集光される。被検レンズ5により反
射された光は、前記光路とは逆方向に進み、ビームスプ
リッタ6を透過して、光学系7の結像面にあるスポット
位置検出手段8に集束してスポット像を結像する。
リッタ6により反射され、光学系7によって、非球面1
aあるいは1b上に集光される。被検レンズ5により反
射された光は、前記光路とは逆方向に進み、ビームスプ
リッタ6を透過して、光学系7の結像面にあるスポット
位置検出手段8に集束してスポット像を結像する。
【0015】スピンドル2を回転すると、前記反射スポ
ットはスポット位置検出手段8の結像面上で回転軸kを
中心に回転する。被検面が1bの場合、前述した被検レ
ンズ1により反射され、スポット位置検出手段8に結像
したスポット像の重心座標は、被検面1bの頂点とほぼ
一致するため、前記スポット像が回転したときに描く円
について、任意の回転角度における頂点の座標をスポッ
ト位置検出手段8から読み取ることができる。
ットはスポット位置検出手段8の結像面上で回転軸kを
中心に回転する。被検面が1bの場合、前述した被検レ
ンズ1により反射され、スポット位置検出手段8に結像
したスポット像の重心座標は、被検面1bの頂点とほぼ
一致するため、前記スポット像が回転したときに描く円
について、任意の回転角度における頂点の座標をスポッ
ト位置検出手段8から読み取ることができる。
【0016】そこで、たとえば、スポット位置検知手段
8としてCCDカメラを使用してこの重心の座標を電気
信号として取り出し、その信号を演算手段12に入力す
ることにより、スポットの描く円の半径を求めることが
できる。また、被検レンズ1を回転して回転原点とスポ
ット像との間の回転角を求めれば、スポット像の方向を
知ることができる。
8としてCCDカメラを使用してこの重心の座標を電気
信号として取り出し、その信号を演算手段12に入力す
ることにより、スポットの描く円の半径を求めることが
できる。また、被検レンズ1を回転して回転原点とスポ
ット像との間の回転角を求めれば、スポット像の方向を
知ることができる。
【0017】被検レンズ1はスピンドル2に保持され、
回転原点位置検出センサ4を取りつけた駆動手段3によ
りスピンドル2の軸を回転軸として回転する。電気マイ
クロからなる変位測定手段9,10は、被検レンズ1の
回転に伴う非球面1a,1bの光軸方向のぶれ(変位)
を測定し、その値を演算装置12に入力する。
回転原点位置検出センサ4を取りつけた駆動手段3によ
りスピンドル2の軸を回転軸として回転する。電気マイ
クロからなる変位測定手段9,10は、被検レンズ1の
回転に伴う非球面1a,1bの光軸方向のぶれ(変位)
を測定し、その値を演算装置12に入力する。
【0018】変位測定手段9,10は、前記スピンドル
2の回転に伴い、たとえば、円周2πをi等分した各位
置で非球面の光軸方向の変位を測定し、そのデータを演
算手段12に入力する。ただし、ここで検知された変位
は、セッテイングずれによる誤差を含んだものである。
2の回転に伴い、たとえば、円周2πをi等分した各位
置で非球面の光軸方向の変位を測定し、そのデータを演
算手段12に入力する。ただし、ここで検知された変位
は、セッテイングずれによる誤差を含んだものである。
【0019】こうして非球面の光軸方向の変位を求める
ことにより、光軸に対する非球面軸の傾きを求めること
ができ、あるいはその逆に、非球面軸の傾きから光軸方
向の変位を求めることができるが、その求め方を以下に
説明する。
ことにより、光軸に対する非球面軸の傾きを求めること
ができ、あるいはその逆に、非球面軸の傾きから光軸方
向の変位を求めることができるが、その求め方を以下に
説明する。
【0020】図2(a) ,(b) は、非球面軸の傾き方を類
別したものである。(a) は非球面1aが、自身の面の近
軸曲率中心Oaを中心に仮想線の位置から実線の位置ま
で矢印の方向に角度θだけ回転した場合(面の偏心によ
る)で、(b) は非球面1aが、他方の面1bの近軸曲率
中心Obを中心に仮想線の位置から実線の位置まで矢印
の方向に角度αだけ回転した(被検レンズのセッティン
グによる)場合である。
別したものである。(a) は非球面1aが、自身の面の近
軸曲率中心Oaを中心に仮想線の位置から実線の位置ま
で矢印の方向に角度θだけ回転した場合(面の偏心によ
る)で、(b) は非球面1aが、他方の面1bの近軸曲率
中心Obを中心に仮想線の位置から実線の位置まで矢印
の方向に角度αだけ回転した(被検レンズのセッティン
グによる)場合である。
【0021】図2(a) の場合、非球面1aがθ傾いて、
点PがP′にδだけ移動した場合の換算係数ξを、 ξ=δ/θ (1) とする。
点PがP′にδだけ移動した場合の換算係数ξを、 ξ=δ/θ (1) とする。
【0022】また、図2(b) の場合、非球面1aがα傾
いて、点PがP′にδだけ移動した場合の換算係数τ
を、 τ=δ/α (2) とする。
いて、点PがP′にδだけ移動した場合の換算係数τ
を、 τ=δ/α (2) とする。
【0023】図2(b) で、非球面1aを保持手段2で保
持する場合、面1aが仮りに球面であるとすれば、被検
レンズ1を傾けても面1aの曲率中心Oaを常に同じ位
置に保つことができるのであるが、実際には面1aは非
球面であるから、被検レンズ1を傾けると、面1aの近
軸曲率中心でOaは一定の位置を保てない。しかしなが
ら、被検レンズ1の保持を保持面1aの近軸領域で行え
ば、近軸領域はほぼ球面と考えられるので、レンズ1を
傾けた場合の曲率中心Oaのずれをほぼ無視できる。こ
の理由から、図1に示す保持手段2は、被検レンズ1の
中心部分を把持している。
持する場合、面1aが仮りに球面であるとすれば、被検
レンズ1を傾けても面1aの曲率中心Oaを常に同じ位
置に保つことができるのであるが、実際には面1aは非
球面であるから、被検レンズ1を傾けると、面1aの近
軸曲率中心でOaは一定の位置を保てない。しかしなが
ら、被検レンズ1の保持を保持面1aの近軸領域で行え
ば、近軸領域はほぼ球面と考えられるので、レンズ1を
傾けた場合の曲率中心Oaのずれをほぼ無視できる。こ
の理由から、図1に示す保持手段2は、被検レンズ1の
中心部分を把持している。
【0024】図3により、両面共非球面である被検レン
ズ1の偏心を求める方法を説明する。被検レンズ1の一
方の面1aを保持手段2で保持すると、被検レンズ1の
保持面1aの非球面軸iと保持手段2の回転軸kとは、
理論上一致すべきであるが、実際には保持部の形状誤差
等により任意のセッティングでは通常一致しない。
ズ1の偏心を求める方法を説明する。被検レンズ1の一
方の面1aを保持手段2で保持すると、被検レンズ1の
保持面1aの非球面軸iと保持手段2の回転軸kとは、
理論上一致すべきであるが、実際には保持部の形状誤差
等により任意のセッティングでは通常一致しない。
【0025】そこで、これら非球面軸iと回転軸kを一
致させるために、被検レンズ1の保持面1aに図1に示
すように変位測定手段10を当接させ、被検レンズ1を
回転軸kの回りに回転させる。回転によって生じる保持
面1aの変位は、保持面1aの非球面軸iと回転軸kと
の軸ずれによるものと考えられるので、前記回転に伴う
変位を変位測定手段10により検出しながら、変位がほ
ぼ0になるようにアクチュエータ11で押して被検レン
ズ1の位置を調整する。
致させるために、被検レンズ1の保持面1aに図1に示
すように変位測定手段10を当接させ、被検レンズ1を
回転軸kの回りに回転させる。回転によって生じる保持
面1aの変位は、保持面1aの非球面軸iと回転軸kと
の軸ずれによるものと考えられるので、前記回転に伴う
変位を変位測定手段10により検出しながら、変位がほ
ぼ0になるようにアクチュエータ11で押して被検レン
ズ1の位置を調整する。
【0026】すなわち、まず、変位測定手段10により
検出される変位δ(図2参照)と、回転原点位置検出セ
ンサ4が示す回転角度φとの間には、図4の変位曲線で
示す関係がある。そこで、この変位曲線からその振幅D
1と初期位相γを演算手段12により求め、それらを演
算手段12に記憶させる。
検出される変位δ(図2参照)と、回転原点位置検出セ
ンサ4が示す回転角度φとの間には、図4の変位曲線で
示す関係がある。そこで、この変位曲線からその振幅D
1と初期位相γを演算手段12により求め、それらを演
算手段12に記憶させる。
【0027】そして、その振幅D1から上記の式(1) を
用いて面1aの傾き角度θ(図2(a) )に換算し、それ
をさらにレンズ外径面の回転軸kと直交する方向の変位
D2(図3)に換算する。
用いて面1aの傾き角度θ(図2(a) )に換算し、それ
をさらにレンズ外径面の回転軸kと直交する方向の変位
D2(図3)に換算する。
【0028】しかし、面1aは非球面であるため、近軸
曲率中心Oaは回転軸k上にないこともあるので、上記
D2の値は概算的なものとなる。そこで、上記変位量D
2を何等分かして、分割した量をアクチュエータ11の
前記回転軸とほぼ垂直な方向へのステップ量とする。そ
して、回転原点位置検出センサ4により検出された原点
位置から前記初期位相γだけレンズ1を回転し、その位
置からレンズ1をアクチュエータ11で前記分割した1
ステップ量ずつ押す。押しながら変位測定手段10によ
り保持面1aの変位を検出し、記憶しておいたD1だけ
保持面が変位したらアクチュエータ11を後退させる。
以上の調整をフィードバック系を構成して行い、回転に
伴う変位がほぼ0になるまで繰り返せば、保持面1aの
非球面軸iと回転軸kとの軸ずれも除去され、両軸が一
致する。
曲率中心Oaは回転軸k上にないこともあるので、上記
D2の値は概算的なものとなる。そこで、上記変位量D
2を何等分かして、分割した量をアクチュエータ11の
前記回転軸とほぼ垂直な方向へのステップ量とする。そ
して、回転原点位置検出センサ4により検出された原点
位置から前記初期位相γだけレンズ1を回転し、その位
置からレンズ1をアクチュエータ11で前記分割した1
ステップ量ずつ押す。押しながら変位測定手段10によ
り保持面1aの変位を検出し、記憶しておいたD1だけ
保持面が変位したらアクチュエータ11を後退させる。
以上の調整をフィードバック系を構成して行い、回転に
伴う変位がほぼ0になるまで繰り返せば、保持面1aの
非球面軸iと回転軸kとの軸ずれも除去され、両軸が一
致する。
【0029】前述の調整を行い、保持面1aの非球面軸
と回転軸が一致した状態で、被検レンズ1の保持面とは
反対側の面1bに回転軸kの方向から光を照射し、その
反射光を結像させる。図5にその様子を示すが、同図に
おいて、回転軸kと保持面1aの非球面軸iとは一致し
ており、面1aの近軸曲率中心Oaと面1bの近軸曲率
中心Obとを通る直線hがレンズ1の光軸となる。直線
lは結像光学系の主光線を示す。点QはCCDカメラの
撮像面におけるスポット像で、この点Qは被検レンズ1
の回転に伴い半径dpixel で回転する。1pixel のピッ
チ(CCDカメラの1画素の大きさ)をcとすると、点
Qと回転軸kとの距離は図示のようにcdとなる。点
Q′は面1bからの反射光が見かけ上発せられる点で、
あたかも点Q′を点光源として面1bからの反射が返さ
れ、レンズ7により点Qに結像されたようになる。
と回転軸が一致した状態で、被検レンズ1の保持面とは
反対側の面1bに回転軸kの方向から光を照射し、その
反射光を結像させる。図5にその様子を示すが、同図に
おいて、回転軸kと保持面1aの非球面軸iとは一致し
ており、面1aの近軸曲率中心Oaと面1bの近軸曲率
中心Obとを通る直線hがレンズ1の光軸となる。直線
lは結像光学系の主光線を示す。点QはCCDカメラの
撮像面におけるスポット像で、この点Qは被検レンズ1
の回転に伴い半径dpixel で回転する。1pixel のピッ
チ(CCDカメラの1画素の大きさ)をcとすると、点
Qと回転軸kとの距離は図示のようにcdとなる。点
Q′は面1bからの反射光が見かけ上発せられる点で、
あたかも点Q′を点光源として面1bからの反射が返さ
れ、レンズ7により点Qに結像されたようになる。
【0030】面1a,1bの近軸曲率半径をそれぞれR
a,Rbとし、被検レンズ1のレンズ厚をtとし、レン
ズ7a,7bの焦点距離をそれぞれf1,f2とし、非
球面軸iと主光線lとのなす角度をθo、非球面軸i
(回転軸k)とレンズの光軸hとがなす角度をθaとす
ると、以下のような式が成り立つ。 cd=f2tan θo (3) f1tan θo/2=Tsin θa=e (4) eは、面1bの近軸曲率中心Obが、回転軸kからずれ
た量である。
a,Rbとし、被検レンズ1のレンズ厚をtとし、レン
ズ7a,7bの焦点距離をそれぞれf1,f2とし、非
球面軸iと主光線lとのなす角度をθo、非球面軸i
(回転軸k)とレンズの光軸hとがなす角度をθaとす
ると、以下のような式が成り立つ。 cd=f2tan θo (3) f1tan θo/2=Tsin θa=e (4) eは、面1bの近軸曲率中心Obが、回転軸kからずれ
た量である。
【0031】Tは、点Oa,Ob間の距離で、Ra,R
bの相互関係で以下のように相違する。 両凸レンズのとき T=Ra+Rb−t 両凹レンズのとき T=Ra+Rb+t メニスカスレンズで|Ra|<|Rb|のとき T=Ra−Rb+t メニスカスレンズで|Ra|>|Rb|のとき T=Ra−Rb−t
bの相互関係で以下のように相違する。 両凸レンズのとき T=Ra+Rb−t 両凹レンズのとき T=Ra+Rb+t メニスカスレンズで|Ra|<|Rb|のとき T=Ra−Rb+t メニスカスレンズで|Ra|>|Rb|のとき T=Ra−Rb−t
【0032】(3) ,(4) 式により面1aの非球面軸iと
レンズ光軸hとがなす角度θa、すなわち面1aのレン
ズ光軸に対する偏心量が求められる。また前記スポット
像の回転原点に対する初期位置をCCDカメラからなる
スポット位置検知手段8にて検知することにより、面1
aの偏心方向βaが得られる。
レンズ光軸hとがなす角度θa、すなわち面1aのレン
ズ光軸に対する偏心量が求められる。また前記スポット
像の回転原点に対する初期位置をCCDカメラからなる
スポット位置検知手段8にて検知することにより、面1
aの偏心方向βaが得られる。
【0033】一方、面1bの偏心については、回転軸k
とレンズ光軸hとの軸ずれでもあるθaと面1bに当接
した変位測定手段9により検出される面の回転に伴う変
位とにより得られる。
とレンズ光軸hとの軸ずれでもあるθaと面1bに当接
した変位測定手段9により検出される面の回転に伴う変
位とにより得られる。
【0034】面1bの回転に伴う変位は、面1bの非球
面軸jと回転軸kとの軸ずれにより生じるもので、した
がって、回転軸kとレンズ光軸hとのなす角度を面1b
に当接した変位測定手段9で検出される変位に換算した
ものをそこから差し引き、そうして得られる変位曲線の
全幅を改めて角度に換算することにより非球面軸jとレ
ンズ光軸hとのなす角度、すなわち偏心が求められる。
次の(5) 式と(6) 式によりその手続きを行う。 D(i) =Do(i) +τbθa[cos{2π(i-1)/n +βa }] (5) θb =H/ξb (6)
面軸jと回転軸kとの軸ずれにより生じるもので、した
がって、回転軸kとレンズ光軸hとのなす角度を面1b
に当接した変位測定手段9で検出される変位に換算した
ものをそこから差し引き、そうして得られる変位曲線の
全幅を改めて角度に換算することにより非球面軸jとレ
ンズ光軸hとのなす角度、すなわち偏心が求められる。
次の(5) 式と(6) 式によりその手続きを行う。 D(i) =Do(i) +τbθa[cos{2π(i-1)/n +βa }] (5) θb =H/ξb (6)
【0035】(5) ,(6) 式において、D(i) は変位曲
線、Do(i)は面1bの回転に伴う変位曲線(変位測定手
段9により実測されるもの(図4参照))、τbは被検
レンズのレンズ光軸hと回転軸kとの軸ずれを変位測定
手段で検出する面1bでの変位に換算する係数(μm/
分)、nはサンプリングポイント数、iはカウント数、
βaは回転軸kとレンズ光軸hとの軸ずれの方向(偏心
方向)、Hは補正された変位曲線D(i) の全幅、ξb は
レンズ光軸と面1bの非球面軸とのなす角度を変位測定
手段(電気マイクロ)で検出される面1bでの変位に換
算する係数(μm/分)である。ただし、係数τb,ξ
b は、それぞれ被検面の形状により異なり、非球面固有
の値となる。面1bの非球面軸の傾いている方向は、変
位曲線D(i) の初期位相(図4のγに相当する角度)か
ら得られる。
線、Do(i)は面1bの回転に伴う変位曲線(変位測定手
段9により実測されるもの(図4参照))、τbは被検
レンズのレンズ光軸hと回転軸kとの軸ずれを変位測定
手段で検出する面1bでの変位に換算する係数(μm/
分)、nはサンプリングポイント数、iはカウント数、
βaは回転軸kとレンズ光軸hとの軸ずれの方向(偏心
方向)、Hは補正された変位曲線D(i) の全幅、ξb は
レンズ光軸と面1bの非球面軸とのなす角度を変位測定
手段(電気マイクロ)で検出される面1bでの変位に換
算する係数(μm/分)である。ただし、係数τb,ξ
b は、それぞれ被検面の形状により異なり、非球面固有
の値となる。面1bの非球面軸の傾いている方向は、変
位曲線D(i) の初期位相(図4のγに相当する角度)か
ら得られる。
【0036】以上より、面1a,1bそれぞれの偏心
量、すなわち、それぞれの非球面軸とレンズ光軸との傾
きθa,θbと、その傾いている方向βa,βbが得ら
れる。
量、すなわち、それぞれの非球面軸とレンズ光軸との傾
きθa,θbと、その傾いている方向βa,βbが得ら
れる。
【0037】次に、非球面レンズの偏心を求める別の方
法を説明する。図1に示すように被検レンズ1を保持
し、回転軸kの前方から曲率中心Obに収束する光を保
持面1aの反対面1bに照射し、その反射光をスポット
位置検知手段8上に結像させる。通常その状態では面1
bの近軸曲率中心Obは前記回転軸k上にはないため、
図6に示すように面1bの近軸曲率中心Obが回転軸k
上にくるように被検レンズ1の位置を調整する。その調
整は、CCDカメラにより撮像した面1bからのスポッ
ト像を観察しながら、スポット像が回転軸上で静止する
ように、手で被検レンズの位置を調整して行う。あるい
は、図示は省略するが、被検レンズ1の回転軸kと垂直
な方向への変位を検出する手段を設け、アクチュエータ
11とスポット像位置検出手段8を利用するとよい。
法を説明する。図1に示すように被検レンズ1を保持
し、回転軸kの前方から曲率中心Obに収束する光を保
持面1aの反対面1bに照射し、その反射光をスポット
位置検知手段8上に結像させる。通常その状態では面1
bの近軸曲率中心Obは前記回転軸k上にはないため、
図6に示すように面1bの近軸曲率中心Obが回転軸k
上にくるように被検レンズ1の位置を調整する。その調
整は、CCDカメラにより撮像した面1bからのスポッ
ト像を観察しながら、スポット像が回転軸上で静止する
ように、手で被検レンズの位置を調整して行う。あるい
は、図示は省略するが、被検レンズ1の回転軸kと垂直
な方向への変位を検出する手段を設け、アクチュエータ
11とスポット像位置検出手段8を利用するとよい。
【0038】図6に示すように、面1bの近軸曲率中心
Obが回転軸k上に重なったら、次に光学系を調整して
面1aの頂点に光が収束するように照射し、頂点からの
反射光がスポット像位置検出手段8に結像するようにす
る。面1bの近軸曲率中心Obが前記回転軸k上にある
状態においては、面1bの近軸曲率中心Obと回転軸k
との間にはずれがないので、前記回転軸k方向から入射
し、面1bを透過して保持面1aで反射される光の結像
位置は保持面1aの近軸曲率中心Oaと前記回転軸kと
のずれにのみ影響される。
Obが回転軸k上に重なったら、次に光学系を調整して
面1aの頂点に光が収束するように照射し、頂点からの
反射光がスポット像位置検出手段8に結像するようにす
る。面1bの近軸曲率中心Obが前記回転軸k上にある
状態においては、面1bの近軸曲率中心Obと回転軸k
との間にはずれがないので、前記回転軸k方向から入射
し、面1bを透過して保持面1aで反射される光の結像
位置は保持面1aの近軸曲率中心Oaと前記回転軸kと
のずれにのみ影響される。
【0039】面1aからの反射光は、あたかもQ′を点
光源としているかのようにして元の光路を戻り、点Qに
スポット像を結像する。
光源としているかのようにして元の光路を戻り、点Qに
スポット像を結像する。
【0040】回転軸kと直線lとのなす角度をθo、回
転軸kとレンズの光軸hとがなす角度をθ1とすると、
以下のような式が成り立つ。 cd=f2tan θo (7) f1tan θo/2=Tsin θ1=me (8) m は、面1aからの反射光線が面1bを透過するときに
かかる面1bの倍率である。Tは、前述した実施例と同
様にして求める。以上により回転軸kとレンズ光軸hと
の軸ずれθ1が求められる。
転軸kとレンズの光軸hとがなす角度をθ1とすると、
以下のような式が成り立つ。 cd=f2tan θo (7) f1tan θo/2=Tsin θ1=me (8) m は、面1aからの反射光線が面1bを透過するときに
かかる面1bの倍率である。Tは、前述した実施例と同
様にして求める。以上により回転軸kとレンズ光軸hと
の軸ずれθ1が求められる。
【0041】θ1を求めたら、後は前述と同様にして、
前述した換算係数τa,ξb (μm/分)を用いて、変位
測定手段9,10により実測される面の回転に伴う変位
から差し引く。各面における回転に伴う変位曲線は、 Da(i) =Doa(i)+τaθ1[cos{2π(i-1)/n +β1 }] (9) Db(i) =Dob(i)+ξbθ1[cos{2π(i-1)/n +β1 }] (10) により得られる。β1 はレンズ光軸と前記回転軸との軸
ずれの方向である。
前述した換算係数τa,ξb (μm/分)を用いて、変位
測定手段9,10により実測される面の回転に伴う変位
から差し引く。各面における回転に伴う変位曲線は、 Da(i) =Doa(i)+τaθ1[cos{2π(i-1)/n +β1 }] (9) Db(i) =Dob(i)+ξbθ1[cos{2π(i-1)/n +β1 }] (10) により得られる。β1 はレンズ光軸と前記回転軸との軸
ずれの方向である。
【0042】そして、次式により非球面軸i,jの偏心
量εa,εb が求められる。 εa =Ha/ ξa (11) εb =Hb/ ξb (12) ξa ,ξb は、それぞれ面の非球面軸とレンズ光軸との
なす角度を、それぞれの面に当接した電気マイクロで検
出される変位に換算する係数(μm/分)である。Ha,
Hbは、それぞれ(9) ,(10)式から得られるDa(i) ,Db
(i) の振幅(図4のD1に相当)である。また、それぞ
れの面の非球面軸i,jとレンズ光軸hとが角度をなす
方向は、変位曲線Da(i) ,Db(i) のそれぞれの初期位相
より得られる。
量εa,εb が求められる。 εa =Ha/ ξa (11) εb =Hb/ ξb (12) ξa ,ξb は、それぞれ面の非球面軸とレンズ光軸との
なす角度を、それぞれの面に当接した電気マイクロで検
出される変位に換算する係数(μm/分)である。Ha,
Hbは、それぞれ(9) ,(10)式から得られるDa(i) ,Db
(i) の振幅(図4のD1に相当)である。また、それぞ
れの面の非球面軸i,jとレンズ光軸hとが角度をなす
方向は、変位曲線Da(i) ,Db(i) のそれぞれの初期位相
より得られる。
【0043】図7は、両面が共に非球面のレンズを示
す。同図において、実線が非球面で、点線が参照球面で
ある。この図から分かるように、レンズの近軸領域(中
心近傍)においては、非球面と参照球面との差、すなわ
ち、非球面量は小さく、レンズの縁にいくにしたがって
非球面量は大きくなる。前記保持回転手段2により被検
レンズ1を保持する際、保持面が球面であれば、どのよ
うに被検レンズを保持しても、保持手段2は輪帯状に保
持面に接触するので、保持面と保持手段2との間には隙
間ができない。しかし、保持面が非球面の場合は、保持
の仕方によって隙間ができてしまう。そこで、本発明の
実施例では、図8に示すように保持手段2の保持部の外
径Cを被検面の参照球面とほぼ一致する近軸領域の直径
C′より大きくならないようにしている。
す。同図において、実線が非球面で、点線が参照球面で
ある。この図から分かるように、レンズの近軸領域(中
心近傍)においては、非球面と参照球面との差、すなわ
ち、非球面量は小さく、レンズの縁にいくにしたがって
非球面量は大きくなる。前記保持回転手段2により被検
レンズ1を保持する際、保持面が球面であれば、どのよ
うに被検レンズを保持しても、保持手段2は輪帯状に保
持面に接触するので、保持面と保持手段2との間には隙
間ができない。しかし、保持面が非球面の場合は、保持
の仕方によって隙間ができてしまう。そこで、本発明の
実施例では、図8に示すように保持手段2の保持部の外
径Cを被検面の参照球面とほぼ一致する近軸領域の直径
C′より大きくならないようにしている。
【0044】図9は保持手段2の他の実施例を示す図で
ある。(a) に示すように保持面1a,1bが凸面の場合
でも、(b) に示すように凹面の場合でも、被検レンズを
保持する近軸領域はほぼ同じ領域である。そこで、保持
手段2の中空円筒の肉厚を薄くするか、先端部をナイフ
エッジにする構成としている。
ある。(a) に示すように保持面1a,1bが凸面の場合
でも、(b) に示すように凹面の場合でも、被検レンズを
保持する近軸領域はほぼ同じ領域である。そこで、保持
手段2の中空円筒の肉厚を薄くするか、先端部をナイフ
エッジにする構成としている。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
両面共に非球面を持つレンズのそれぞれの面の非球面軸
とレンズ光軸との傾き、すなわち偏心を簡単に求めるこ
とができる。また、保持手段における保持部の外径を被
検面の近軸領域の直径より大きくならないようにするこ
とにより、被検レンズの保持面と保持手段とが隙間なく
接触し、レンズを安定した状態に保持できる。さらに、
保持部の肉厚を薄くしたり、ナイフエッジにすることに
より、保持面が凸面であるか凹面であるかにかかわら
ず、同じ保持手段を使用することができる。
両面共に非球面を持つレンズのそれぞれの面の非球面軸
とレンズ光軸との傾き、すなわち偏心を簡単に求めるこ
とができる。また、保持手段における保持部の外径を被
検面の近軸領域の直径より大きくならないようにするこ
とにより、被検レンズの保持面と保持手段とが隙間なく
接触し、レンズを安定した状態に保持できる。さらに、
保持部の肉厚を薄くしたり、ナイフエッジにすることに
より、保持面が凸面であるか凹面であるかにかかわら
ず、同じ保持手段を使用することができる。
【図1】本発明による両面共非球面からなるレンズの偏
心を測定する装置の構成を示す図である。
心を測定する装置の構成を示す図である。
【図2】(a) ,(b) は被検面のセッテイングずれを場合
分けして説明する図である。
分けして説明する図である。
【図3】保持面の非球面軸iと回転軸kとを一致させる
方法を説明する図である。
方法を説明する図である。
【図4】保持面の非球面軸iと回転軸kとが一致しない
状態でレンズを回転した場合、変位測定手段で測定され
る変位の一例を示す図である。
状態でレンズを回転した場合、変位測定手段で測定され
る変位の一例を示す図である。
【図5】保持面の非球面軸iと回転軸kとを一致させた
後、各面の非球面軸i,jと光軸hとの偏心を算出する
方法を説明する図である。
後、各面の非球面軸i,jと光軸hとの偏心を算出する
方法を説明する図である。
【図6】各面の非球面軸i,jと光軸hとの偏心を算出
する別の方法を説明する図である。
する別の方法を説明する図である。
【図7】両面が非球面のレンズと参照球面との関係を示
す図である。
す図である。
【図8】保持手段の実施例を示す図である。
【図9】保持手段のまた別の実施例を示す図である。
【図10】両面が非球面のレンズにおける光軸hと非球
面軸i,jとの関係を説明する図である。
面軸i,jとの関係を説明する図である。
【図11】非球面軸iと光軸hとの関係を説明する図で
ある。
ある。
1 被検レンズ 1a 一方の面 1b 他方の面 2 保持手段 3 駆動手段 4 回転原点位置検知手段 5 光源 7 光学系 8 スポット像位置検知手段 9,10 変位測定手段 11 アクチュエータ 12 演算手段 h 被検レンズの光軸 i 面1aの非球面軸 j 面1bの非球面軸 k 回転軸 l 主光線
Claims (9)
- 【請求項1】 両面共非球面である被検レンズを保持す
る手段と、該保持手段を被検レンズの光軸とほぼ重なる
回転軸回りに回転する駆動手段と、被検レンズの回転原
点位置を検知する手段と、被検レンズに回転軸方向から
光を照射する光源と、被検レンズから反射された光のス
ポット像を結像する光学系と、該光学系の結像位置に設
けられスポット像の位置を検知する手段と、被検レンズ
の両面の光軸方向の変位を測定する二つの変位測定手段
と、前記スポット像位置検知手段、回転原点位置検知手
段、及び各変位測定手段からのデータを受けて非球面軸
の偏心方向及び偏心量を算出する演算手段とを有するこ
とを特徴とする非球面レンズの偏心測定装置。 - 【請求項2】 前記演算手段の指示により前記被検レン
ズをその光軸とほぼ直交する方向に移動させるアクチュ
エータを設けたことを特徴とする請求項1記載の非球面
レンズの偏心測定装置。 - 【請求項3】 前記保持手段が前記回転軸とほぼ平行な
軸を有する中空円筒形状の保持部を有し、該円筒の直径
が前記非球面レンズのほぼ球面と見なせる近軸領域の直
径より大きくないことを特徴とする請求項1又は2記載
の非球面レンズの偏心測定装置。 - 【請求項4】 前記中空円筒形状の保持部が、薄肉円筒
からなることを特徴とする請求項3記載の非球面レンズ
の偏心測定装置。 - 【請求項5】 前記中空円筒形状の保持部が、ナイフエ
ッジ状の前記被検レンズとの接触縁を有することを特徴
とする請求項3記載の非球面レンズの偏心測定装置。 - 【請求項6】 両面共非球面である被検レンズを一方の
面で保持し、該被検レンズを該保持面の非球面軸回りに
回転し、該被検レンズに回転軸方向から光を照射して被
検レンズの他方の面からの反射光を光学系の結像面にス
ポット像として結像させ、該スポット像の位置と被検レ
ンズが回転するときに該スポット像が描く円の大きさと
から保持面の非球面軸とレンズ光軸との偏心方向及び偏
心量を求め、該偏心量から該偏心に基づく前記他方の面
の回転軸方向の変位を算出し、前記他方の面の回転軸方
向の変位を実測し、該実測値から前記算出値を引いて前
記他方の非球面軸のレンズ光軸に対する偏心量及び偏心
方向を求めることを特徴とする非球面レンズの偏心測定
方法。 - 【請求項7】 被検レンズを保持した面の前記回転に伴
う回転軸方向の変位を測定し、該変位が0になるように
被検レンズを回転軸とほぼ直交する方向に移動して前記
保持面の非球面軸と回転軸とを一致させることを特徴と
する請求項6記載の非球面レンズの偏心測定方法。 - 【請求項8】 被検レンズを前記回転軸とほぼ直交する
方向に移動するアクチュエータを設け、前記保持面の変
位について前記アクチュエータを変位量に応じてフィー
ドバック駆動することを特徴とする請求項7記載の非球
面レンズの偏心測定方法。 - 【請求項9】 両面共非球面である被検レンズを一方の
面で保持し、他方の面の近軸曲率中心を通る軸を中心に
被検レンズを回転し、該被検レンズに回転軸方向から光
を照射して被検レンズの前記保持面からの反射光を光学
系の結像面にスポット像として結像させ、該スポット像
の位置と被検レンズが回転するときに該スポット像が描
く円の大きさとから回転軸と被検レンズの光軸との軸ず
れ量及び軸ずれ方向を求め、前記回転軸と被検レンズの
光軸との軸ずれから該軸ずれに基づく被検レンズ両面の
回転軸方向の変位を算出し、前記レンズ両面の回転軸方
向の変位を実測し、各実測値から前記算出値を引いて両
非球面軸のレンズ光軸に対する偏心量及び偏心方向を求
めることを特徴とする非球面レンズの偏心測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30514893A JP3304571B2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 非球面レンズの偏心測定方法及び装置 |
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|---|---|
| JPH07159283A JPH07159283A (ja) | 1995-06-23 |
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| CN113251954B (zh) * | 2021-04-25 | 2023-03-21 | 中海石油(中国)有限公司 | 一种套管偏心识别方法及系统 |
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1993
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