JPH0521538U - 受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、受信装置の出力端子から中間周波数
の出力レベルを落とさずに局部発振器の発振周波数の漏
れを抑えるようにした受信装置、を提供することを目的
とする。 【構成】同調回路で選択された受信信号と局部発振器か
らの発振周波数を混合器で混ぜ、出力フィルタ−回路を
介して中間周波数を出力する受信装置において、該出力
フィルターをトラップフィルターとローパスフィルター
により構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、所定の周波数を受信する受信装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

このような受信装置は、例えば、図３に示すように構成されている。即ち、図 ３において、受信装置１は、アンテナ２から所定帯或の信号を入力する入力フィ ルター回路３と、この入力フィルター回路３から出力された受信信号を増幅する 高周波増幅器４と、高周波増幅器４から出力された受信信号の中から所定の周波 数を選択するための同調回路５と、同調回路５で選択された受信信号と局部発振 器６からの発振周波数を混ぜ中間周波数を取り出す混合器７と、この混合器７の 出力から中間周波数以外の周波数を除くための出力フィルター８とから構成され 、出力端子９より中間周波数が出力される。

【０００３】 従来このような受信装置１の出力フィルター回路８は、図４に示すようなコン デンサＣ１・Ｃ２とＬ１とからなるπ型のローパスフィルター１０からなってい る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成された従来の受信装置１においては、出力端子 ９から出力される中間周波数（例えば３８ＭＨｚ）と、局部発振器６から発振さ れる発振周波数（例えば８０ＭＨｚ）が近いため、図５に示す受信装置１の出力 の周波数出力レベルを示すグラフを見るとわかるように、出力フィルター回路８ のフィルター特性が点線で示す様な特性である為、中間周波数ＩＦに混じって局 部発振器６の発振周波数ＯＳＣが出力端子９から出力されてしまい不要輻射が問 題になる。しかし、この発振周波数の漏れを防ぐためにローパスフィルター１０ を周波数特性の傾きが急なものにすると中間周波数の出力レベルも一緒に減衰し てしまうという問題があった。

【０００５】 本考案は、以上の点に鑑み、受信装置１の出力端子９から中間周波数の出力レ ベルを落とさずに局部発振器６の発振周波数の漏れを抑えるようにした受信装置 、を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、同調回路で選択された受信信号と局部発振器か らの発振周波数を混合器で混ぜ、出力フィルタ−回路を介して中間周波数を出力 する受信装置において、該出力フィルターをトラップフィルターとローパスフィ ルターにより構成した受信装置により達成される。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、局部発振器より出力され出力端子から漏れる発振周波数だ けを、出力フィルター回路のローパスフィルター及びトラップフィルターにより 減衰するので中間周波数の出力レベルが落ちることなく出力端子より出力される 。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。

【０００９】 図３に受信装置１の構成を示す。受信装置１は、アンテナ２から所定帯或の信 号を入力する入力フィルター回路３と、この入力フィルター回路３から出力され た受信信号を増幅する高周波増幅器４と、高周波増幅器４から出力された受信信 号の中から所定の周波数を選択するための同調回路５と、同調回路５で選択され た受信信号と局部発振器６からの発振周波数を混ぜ中間周波数を取り出す混合器 ７と、この混合器７の出力から中間周波数以外の周波数を除くための出力フィル ター８とから構成され、出力端子９より中間周波数が出力される。

【００１０】 本考案の受信装置１の出力フィルター回路８は、図１に示すようなコンデンサ ーＣ１０とコイルＬ１０の並列回路とからなるトラップフィルター２０と、コン デンサＣ１１・Ｃ１２とＬ１１とからなるπ型のローパスフィルター２１からな っている。このトラップフィルター２０のカットオフ周波数は、局部発振器６の 発振周波数（例えば８０ＭＨｚ）と同じであり、ローパスフィルター２１のカッ トオフ周波数は局部発振器６の発振周波数より若干高い周波数（例えば１００Ｍ Ｈｚ）に設定されている。

【００１１】 この本考案の構成により、局部発振器６より出力された発振周波数は、出力フ ィルター回路８のトラップフィルター２０及びローパスフィルター２１により減 衰されるので、中間周波数は出力レベルが落ちることなく出力端子より出力され る。

【００１２】 図２に示す受信装置１の出力の周波数出力レベルを示すグラフを見るとわかる ように本考案の構成では、出力フィルター回路８のフィルター特性が点線で示す 様な特性となり、中間周波数ＩＦの出力レベルを落とすことなしに局部発振器６ から漏れる発振周波数ＯＳＣを１５〜２０ｄＢ減衰させることができた。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、局部発振器より出力され出力端子から漏 れる発振周波数だけを、出力フィルター回路のローパスフィルター及びトラップ フィルターにより減衰し、中間周波数の出力レベルは落ちることなく出力端子よ り出力されるので、出力端子からの不要輻射を抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による受信装置の一実施例となる出力フ
ィルターの回路図である。

【図２】本考案による受信装置の出力の周波数出力レベ
ルを示すグラフである。

【図３】本考案を説明するための受信装置のブロック図
である。

【図４】従来例となる受信装置の一実施例となる出力フ
ィルターの回路図である。

【図５】従来例となる受信装置の出力の周波数出力レベ
ルを示すグラフである。

【符号の説明】

１ 受信装置 ２ アンテナ ３ 入力フィルター回路 ４ 高周波増幅器 ５ 同調回路 ６ 局部発振器 ７ 混合器 ８ 出力フィルター回路 ９ 出力端子 １０、２１ ローパスフィルター ２０ トラップフィルター Ｃ１、Ｃ２、Ｃ１０、Ｃ１１、Ｃ１２ コンデンサ Ｌ１、Ｌ１０、Ｌ１１ コイル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同調回路で選択された受信信号と局部発
   振器からの発振周波数を混合器で混ぜ、出力フィルタ−
   回路を介して中間周波数を出力する受信装置において、
   該出力フィルターをトラップフィルターとローパスフィ
   ルターにより構成した受信装置。