JPH0521483Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は自動二輪車用ヘツドランプにおいて、
ランプユニツトのリテーナをハウジングのリムリ
テーナに取付用ビスで連結させてなる支点部でラ
ンプユニツトを上下方向のエイミングが可能なよ
うに支持したエイミング構造に関し、更に詳しく
はその支点部構造に関するものである。

＜従来の技術＞ 従来のこの種エイミング構造における支点部構
造は、第２図に示す如くランプユニツトａのリテ
ーナｂにハウジングｃのリムリテーナｄを重ね合
わせて取付用ビスｅで共締めした構造であつた。
その為、取付用ビスｅとして第３図に示すような
一般タイプのビスを使用すると、不完全ネジ部
e′の寸法にバラ付きがあるために締付け過る傾向
があり、するとランプユニツトａのリテーナｂが
ハウジングのリムリテーナｄに対して動かなくな
り、ランプユニツトのエイミングが行なえなくな
る不具合を生じ易かつた。そこで第４図に示すよ
うな特殊な取付用ビスｅを使用すると、コスト高
になるだけでなく、ワツシヤｆのセムス化ができ
なくなり、従つて組付けに時間がかかり生産性が
低下する不具合があつた。

＜考案が解決しようとする課題＞ 本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされ
たものであり、ランプユニツトのリテーナとハウ
ジングのリムリテーナとを連結する取付用ビスと
して一般タイプのビスを使用することが出来ると
共に、その取付用ビスを高トルクで締込んでもラ
ンプユニツトのエイミング操作を軽快にスムース
に行なうことが出来る自動二輪車用ヘツドランプ
におけるエイミング構造を提供せんとするもので
ある。

＜課題を解決するための手段＞ 斯る目的を達成する本考案の自動二輪車用ヘツ
ドランプにおけるエイミング構造は、ランプユニ
ツトのリテーナをハウジングのリムリテーナに取
付用ビスで連結させてなる支点部でランプユニツ
トを上下方向のエイミングが可能なように支持し
たエイミング構造において、前記リテーナにバー
リングを前記リムリテーナの板厚よりやや高くハ
ウジング側に向けて突出形成すると共に、前記リ
ムリテーナに上記バーリングの外径よりやや大径
の取付穴を開口形成し、上記バーリングの高さと
上記リムリテーナの板厚との差及び上記バーリン
グの外径と上記取付穴の内径との差によつて〓間
を形成せしめるように上記取付穴を上記バーリン
グの外周に遊嵌合させ、該バーリングと対応する
位置に開口形成したハウジングの操作用穴から取
付用ビスを前記バーリング内に螺着せしめた事を
特徴としたものである。

＜実施例＞ 以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

ランプユニツト１は従来と同様、リテーナ２及
びリムリテーナ５を介してハウジング３に、上下
方向にエイミング自在に取付け支持される。

ランプユニツト１のリテーナ２にはバーリング
４をハウジング３側に向けて突出形成してなり、
そのバーリング４の外周にハウジング３のリムリ
テーナ５に開口形成した取付穴６を遊嵌合させる
と共に、ハウジング３の操作用穴８側からバーリ
ング４内に取付用ビス７を螺着せしめて、ランプ
ユニツト１のリテーナ２をハウジング３のリムリ
テーナ５に回動自由に連結させる。

バーリング４はランプユニツト１のリテーナ２
に、ハウジング３側へ向けてハウジング３のリム
リテーナ５の板厚よりやや高く短円筒形状に突出
形成せしめ、そのバーリング４の高さとリムリテ
ーナ５の板厚との差によつて取付用ビス７を螺合
し締込んだ際にワツシヤ９とリムリテーナ５との
間に〓間１０ができるように設定される。

またハウジング３のリムリテーナ５にはランプ
ユニツト１のリテーナ２に形成したバーリング４
と対応する位置に取付穴６を開口形成せしめる。
この取付穴６はバーリング４の外径よりやや大径
に開口形成し、ランプユニツトリテーナ２のバー
リング４の外径とその取付穴６の内径との差によ
つて両者の間に〓間を形成するようにし、そのバ
ーリング４外周に遊嵌合させる。

取付用ビス７は第３図に示すような一般的タイ
プのビスを使用し、リテーナ２のバーリング４と
対応する位置に開口形成したハウジング３の操作
用穴８からランプユニツトリテーナ２のバーリン
グ４内に螺着せしめ、ワツシヤ９を介してバーリ
ング４内に締込む。

而して、ランプユニツト１をリテーナ２に支持
させ、そのリテーナ２をハウジング３内に装入さ
せて、リテーナ２のバーリング４をリムリテーナ
５の取付穴６に遊嵌合させ、予めワツシヤ９が取
付けられた取付用ビス７をハウジング３の操作用
穴８から挿込んでバーリング４に螺合させ締込む
ことにより、ランプユニツト１はハウジング３に
対してエイミング自在に支持される。尚、図示し
なかつたが、エイミングスクリユ等は従来と同様
の構造でもつて装置されているものである。

＜考案の効果＞ 本考案の自動二輪車用ヘツドランプにおけるエ
イミング支点部構造は斯様に構成したので、ラン
プユニツトのリテーナとハウジングのリムリテー
ナとをエイミング自在に連結する取付用ビスを高
トルクで締込んでも、ランプユニツトのリテーナ
に形成したバーリングによつて、取付用ビスのワ
ツシヤとハウジングのリムリテーナとの間に〓間
が保持される為、ランプユニツトのリテーナがハ
ウジングのリムリテーナに対して動けなくなると
言つた恐れは全くなくなり、従つてランプユニツ
トのエイミング操作を軽快にスムースに行なうこ
とが出来るようになる。

しかも、取付用ビスとして一般タイプのビスを
使用することが出来るので、コストの低減化を図
ることが出来ると共に、ワツシヤのセムス化が出
来るようになり、組立て作業性の向上を図ること
が出来るようになる。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の一例を示す要部の断面
図、第２図は従来例を示す断面図、第３図は及び
第４図は取付用ビスの正面図である。 図中１はランプユニツト、２はリテーナ、３は
ハウジング、４はバーリング、５はリムリテー
ナ、６は取付穴、７は取付用ビス、８は操作用
穴、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプユニツトのリテーナをハウジングのリム
   リテーナに取付用ビスで連結させてなる支点部で
   ランプユニツトを上下方向のエイミングが可能な
   ように支持したエイミング構造において、前記リ
   テーナにバーリングを前記リムリテーナの板厚よ
   りやや高くハウジング側に向けて突出形成すると
   共に、前記リムリテーナに上記バーリングの外径
   よりやや大径の取付穴を開口形成し、上記バーリ
   ングの高さと上記リムリテーナの板厚との差及び
   上記バーリングの外径と上記取付穴の内径との差
   によつて〓間を形成せしめるように上記取付穴を
   上記バーリングの外周に遊嵌合させ、該バーリン
   グと対応する位置に開口形成したハウジングの操
   作用穴から取付用ビスを前記バーリング内に螺着
   せしめた事を特徴とした自動二輪車用ヘツドラン
   プにおけるエイミング支点部の構造。