JPH05214771A - 屋根ユニットの吊り具接続構造 - Google Patents

屋根ユニットの吊り具接続構造

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Publication number
JPH05214771A
JPH05214771A JP4022737A JP2273792A JPH05214771A JP H05214771 A JPH05214771 A JP H05214771A JP 4022737 A JP4022737 A JP 4022737A JP 2273792 A JP2273792 A JP 2273792A JP H05214771 A JPH05214771 A JP H05214771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof unit
hanging
roof
base plate
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP4022737A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Mogi
雅明 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレハブ建物を建設する現場作業を簡略化す
るとともに、防水性を高められる屋根ユニットの吊り具
接続構造の提供。 【構成】 屋根ユニット10のフレーム57には、当該フレ
ーム57を構成する斜め梁57Aから野地板56の端縁に延び
る持ち出し部15を設け、この持ち出し部15の野地板端縁
部分に吊りボルト55が螺合可能な吊り具取付け部16とを
設ける。 【効果】 吊りボルト55は、野地板56を貫通することな
くフレーム57に取付け可能となるため、当該野地板56の
全面に予め工場で屋根材17を貼設しておくことができる
とともに、吊りボルト55用の貫通孔が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根ユニットの吊り具接
続構造に係り、特にユニット工法で建設されるプレハブ
建物の屋根部分に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅等の建物建設には、建設現
場における作業を簡略化し、工期の短縮とコストの低減
を目的とするユニット工法が多用されている。このユニ
ット工法は、例えば図6に示すように、プレハブ建物50
を構成する屋根ユニット51や居室ユニット52等の建物ユ
ニットを予め工場で生産しておき、これらの各建物ユニ
ットをトラック等で搬送し、建設現場で配列積層するこ
とにより建物建設を行うものである。
【0003】このようなユニット工法においては、工場
生産された各建物ユニットをトラックに積み込む際や、
あるいは建設現場で配列積層する際には、クレーン53等
の吊り具により吊り込むことが多い。
【0004】このため、屋根ユニット51においては、ク
レーン53から延びるワイヤ54に接続可能な吊りボルト55
が野地板56の表側に複数設けられている。これらの吊り
ボルト55は、屋根ユニット51の重量支持を行う関係上、
野地板56を表側から貫通して略楔形状のフレーム57に螺
合取付けされている。従って、屋根ユニット51は、その
屋根材の種類によって、工場において屋根材が野地板56
に全く貼設されない状態、あるいは各吊りボルト55の取
付け部分の野地板56が露出するように残して他の部分に
屋根材が貼設された状態で完成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した屋
根ユニット51では、建設現場における所定位置への吊り
込み設置完了後に、野地板56が露出する部分に屋根材を
貼設する作業を行う必要がある。従って、建設現場にお
ける作業が増え、ユニット工法本来の目的を充分に達成
できないという問題がある。
【0006】特に、このような屋根材の貼設作業は、屋
根ユニット51の吊り込み設置完了後に行われるため、プ
レハブ建物50の最上部での高所作業となり、その作業性
にも問題があった。
【0007】また、野地板56は、屋根ユニット51が所定
位置に吊り込み設置されるまで、少なくとも吊りボルト
55の取付け部分が露出状態となっている。従って、野地
板56が雨や雪等に晒されると、当該部分からの浸水が避
けられず、野地板56のかび発生等の問題もあった。
【0008】更に、野地板56には、吊りボルト55が貫通
するための貫通孔が複数形成されており、これらの各貫
通孔は最終的に屋根材で覆われるものの雨水による屋根
ユニット51内部への漏水等の原因となり易く、その防水
性には問題があった。
【0009】本発明の目的は、プレハブ建物を建設する
現場作業を簡略化するとともに、防水性を高められる屋
根ユニットの吊り具接続構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレハブ建物
に設置される屋根ユニットを吊り込むための吊り具を当
該屋根ユニットに接続する屋根ユニットの吊り具接続構
造であって、前記屋根ユニットのフレームに当該フレー
ムから野地板の端縁に延びる持ち出し部を設け、この持
ち出し部の野地板端縁部分に前記吊り具が接続可能な吊
り具取付部とを設けたことを特徴とする。
【0011】ここで持ち出し部としてはアングル材やパ
イプ材等が利用でき、フレームから野地板の端縁近傍に
到達するように形成しておけば良い。また、吊り具取付
け部としては、前記持ち出し部に吊りボルトが螺合可能
なナットを固定しておくか、あるいは雌ねじを形成して
おけば良い。
【0012】
【作用】このような本発明では、吊り具取付部がフレー
ムから持ち出し部を介して野地板端縁に設けられている
ため、吊りボルトを野地板に貫通する必要がなく、予め
工場において野地板全面に屋根材を貼設しておくことが
できる。従って、建設現場における屋根材の貼設作業が
不要となり、現場作業を簡略化できることになる。ま
た、屋根ユニットは工場出荷の時点で野地板の露出部分
がないため、当該野地板は雨や雪等に直接晒されること
がないことになる。更に、野地板には吊りボルトを貫通
させるための挿通孔が必要ないため、雨水等による屋根
ユニット内部への漏水の可能性が少なくなり、これらに
より前記目的が達成される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明の一実施例が示されている。
本実施例の屋根ユニット10は図6で示したプレハブ建物
50の屋根部分に適用されるものであり、その基本構成は
従来の屋根ユニット51と略同様とされている。この図に
おいて、フレーム57は略楔形状とされ、野地板56を直接
支持する斜め梁57Aの側面には各々吊りボルト55が取付
け可能な吊り具取付け構造11が形成されている。
【0014】図2及び図3には、吊り具取付け構造11が
詳細に示されている。各図に示すように、斜め梁57Aは
断面略コ字状とされ、その長手方向の所定位置に固定板
12が固定されている。固定板12の裏側には固定ナット13
が付設されており、この固定ナット13に螺合する固定ボ
ルト14で持ち出し部15がフレーム57に固定されている。
【0015】持ち出し部15は、斜め梁57A及び野地板56
の裏側に沿う断面略L字状とされている。この持ち出し
部15は、その端部が野地板56の端縁に一致するように形
成されているとともに、この野地板56の端縁近傍には野
地板56と略平行状態で吊り具取付部16が設けられてい
る。
【0016】吊り具取付部16は、吊りボルト55が螺合取
付け可能な所定長さを有するナット部材とされている。
このような吊り具取付部16は、その一端が野地板56の端
縁と面一になるように前記持ち出し部15の裏側に固定さ
れている。
【0017】このような本実施例の屋根ユニット10は、
予め工場で野地板56の全面に屋根材17を貼設して生産さ
れる(図2及び図3参照)。そして、各吊り具取付け部
16に吊りボルト55を螺合取付けするとともに、これらの
吊りボルト55にクレーンから延びるワイヤ(ともに図示
せず)に接続し、トラックへの積込み作業及び建設現場
における吊り込み設置を行う。最後に、吊りボルト55を
吊り具取付部16から取り外し、屋根ユニット10と隣接す
る他の屋根ユニットとの接合部分にコーキング材を充填
する等の接合処理を施して作業を完了する。
【0018】前述のような本実施例によれば、吊りボル
ト55にクレーンから延びるワイヤを接続することで、屋
根ユニット10の吊り込み作業が従来の屋根ユニット51と
略同様に行うことができる。
【0019】一方、本実施例の屋根ユニット10は、吊り
ボルト55が野地板56を貫通することなく斜め梁57Aの側
面に取付けられている。従って、予め工場で野地板56の
全面に屋根材17を貼設しておくことができるため、建設
現場における作業を簡略化することができる。
【0020】また、屋根ユニット10の野地板56は、屋根
材17に覆われているため露出部分がなく、雨や雪に直接
晒されることがない。
【0021】更に、野地板56には、吊りボルト55を貫通
させるための貫通孔が必要ないため、これらが原因とな
る屋根ユニット10内部への漏水等の虞れを少なくでき
る。
【0022】また、本実施例においては、吊り具取付け
部16の端部と野地板56の端縁とが略一致しているため、
当該吊り具取付け部15を取付けたままでも隣接する他の
屋根ユニットに干渉することがないとともに、吊りボル
ト55を完全に締め付けても野地板56に損傷の虞れがな
い。
【0023】その他、吊りボルト55が屋根ユニット10の
吊り込み設置後に取り外して回収できることは従来同
様、これに加えて吊り具取付部16を有する持ち出し部15
をも取り外すことができる。従って、これらの各部品を
回収して再利用することにより、部品コストを低減でき
建設コストを低くすることができる。この際、吊りボル
ト55は、吊固定ボルト12を取り外すことにより吊り具取
付部16に螺合されたままの状態で一体的に回収すること
ができ、回収作業を容易に行うことができる。
【0024】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変形
等は本発明に含まれるものである。
【0025】例えば、持ち出し部及び吊り具取付部は、
本実施例以外の形態等でも良く、図4あるいは図5に示
すようなものでも良い。
【0026】図4に示す斜め梁75Aには、固定ボルト18
を介して吊りボルト55が取付けられている。固定ボルト
18は、その頭部18Aが軸方向に延長されているととも
に、当該頭部18Aに吊りボルト55が螺合可能な雌ねじ部
19が形成されている。このような固定ボルト18は、固定
ナット13に完全に固定された際に頭部18Aが野地板56の
端縁と略面一になるように形成され、持ち出し部と吊り
具取付部との機能を合わせ持つものとされている。これ
によれば、前記実施例に比較して構成部品を少数化で
き、建物の建設コストを一層低くすることができる。
【0027】一方、図5に示す斜め梁75Aには、パイプ
材20を介して吊りボルト55が取付けられている。パイプ
材20は、その内径部分に吊りボルト55が螺合可能な雌ね
じ部21が形成されている。そして、固定板12を貫通して
斜め梁75Aに一端が当接した際に他端が野地板56の端縁
と略面一になるように形成されている。このようなパイ
プ材20は、固定板12及び斜め梁75Aに溶接等の適宜な方
法で保持されている。この方法によれば、前記実施例及
び前記変形例に比較して構成部品を更に少数化でき、建
物の建設コストを一層低くすることができる。
【0028】また、本実施例では、吊り具取付け部16の
端部が野地板56の端縁部分に略一致するようにされてい
たが、例えば吊り具取付け部16が野地板56の端縁よりも
突出するように形成しておいたり、あるいは吊り具取付
け部16が野地板56の端縁よりも内側に配置されるように
形成しておいても良い。しかしながら、吊り具取付け部
16が野地板56の端縁よりも突出するように形成した場合
には、屋根ユニットの吊り込み設置時に持ち出し部15を
取り外す必要がある。一方、吊り具取付け部16が野地板
56の端縁よりも内側に配置されるように形成した場合に
は、吊りボルト55を締め付けた際に野地板56及び屋根材
17の端縁を損傷する虞れがある。従って、本実施例のよ
うな構成とすれば、これらのような各問題を避けること
ができる。
【0029】また、斜め梁75Aへの固定板12の固定や持
ち出し部15への吊り具取付け部16の固定は、溶接,接着
等適宜な方法で行えば良く、その方法は任意である。
【0030】更に、吊り具取付部としては、吊りボルト
55が螺合可能なナット以外のものでも良く、例えば吊り
ボルト55の頭部のようなO形状のものとして、直接ワイ
ヤを接続しても良い。
【0031】また、前記実施例においては、吊りボルト
55が野地板56の両側部の各2箇所に取付けられていた
が、その設置箇所及び設置数等は任意である。しかし、
前記実施例のように、互いに対向する斜め梁57Aの各2
箇所に吊りボルト55を取付ける構成とすれば、屋根ユニ
ット10の吊り込むためのワイヤ長さの差が小さくすみ、
その吊り込み作業時にも安定性が得られる。
【0032】その他、持ち出し部15は斜め梁57Aに固定
されていたが、柱や水平梁等に固定しても良く、屋根ユ
ニット51を構成するフレームに固定されていれば、その
固定箇所は任意である。
【0033】
【発明の効果】前述のような本発明によれば、プレハブ
建物を建設する現場作業を簡略化できるとともに、屋根
ユニットの防水性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施例のA矢視図である。
【図3】前記実施例のB−B線断面図である。
【図4】本発明の変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す断面図である。
【図6】プレハブ建物を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
10,51 屋根ユニット 11 吊り具接続構造 15 持ち出し部 16 吊り具取付部 50 プレハブ建物 56 野地板 57 フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレハブ建物に設置される屋根ユニット
    を吊り込むための吊り具を当該屋根ユニットに接続する
    屋根ユニットの吊り具接続構造であって、前記屋根ユニ
    ットのフレームに当該フレームから野地板の端縁に延び
    る持ち出し部を設け、この持ち出し部の野地板端縁部分
    に前記吊り具が接続可能な吊り具取付部とを設けたこと
    を特徴とする屋根ユニットの吊り具接続構造。
JP4022737A 1992-02-07 1992-02-07 屋根ユニットの吊り具接続構造 Pending JPH05214771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4022737A JPH05214771A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 屋根ユニットの吊り具接続構造

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JP4022737A JPH05214771A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 屋根ユニットの吊り具接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05214771A true JPH05214771A (ja) 1993-08-24

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ID=12091040

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JP4022737A Pending JPH05214771A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 屋根ユニットの吊り具接続構造

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JP (1) JPH05214771A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172955A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 シァメン ジアダ エンバイロメンタル コンストラクション エンジニアリング カンパニー リミテッド 集中式冷却塔通風騒音低減システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0358415A (ja) * 1989-07-26 1991-03-13 Nec Corp 反応性イオンエッチング装置

Patent Citations (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960604