JPH05214318A - ガソリン計量機用パッキン材 - Google Patents
ガソリン計量機用パッキン材Info
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- JPH05214318A JPH05214318A JP4016548A JP1654892A JPH05214318A JP H05214318 A JPH05214318 A JP H05214318A JP 4016548 A JP4016548 A JP 4016548A JP 1654892 A JP1654892 A JP 1654892A JP H05214318 A JPH05214318 A JP H05214318A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は吸入,吐出量の安定化を図ること
ができ、摺動特性に優れ、相手のシリンダを傷つけるこ
とがなく、耐薬品性に極めて優れたガソリン計量機用パ
ッキン材を提供することを主要な特徴とする。 【構成】 潤滑性ゴム3をアルミなどの非鉄金属4にシ
ールし、パッキン部をカップ形状にしてシールパッキン
グ部が形成される。潤滑性ゴム3は第1の必須成分とし
て熱可塑性フルオロ樹脂,第2の必須成分としてフッ素
ゴムおよび第3の必須成分として低分子量含フッ素重合
体を配合してなる。
ができ、摺動特性に優れ、相手のシリンダを傷つけるこ
とがなく、耐薬品性に極めて優れたガソリン計量機用パ
ッキン材を提供することを主要な特徴とする。 【構成】 潤滑性ゴム3をアルミなどの非鉄金属4にシ
ールし、パッキン部をカップ形状にしてシールパッキン
グ部が形成される。潤滑性ゴム3は第1の必須成分とし
て熱可塑性フルオロ樹脂,第2の必須成分としてフッ素
ゴムおよび第3の必須成分として低分子量含フッ素重合
体を配合してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガソリン計量機用パッ
キン材に関し、特に、ガソリン計量機ポンプのピストン
に取付けられるようなガソリン計量機用パッキン材に関
する。
キン材に関し、特に、ガソリン計量機ポンプのピストン
に取付けられるようなガソリン計量機用パッキン材に関
する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のガソリン計量機ポンプ用パ
ッキンの一例を示す側面図である。図2を参照して、従
来のガソリン計量機ポンプ用パッキンは、テフロンにガ
ラス繊維などの充填剤を入れた厚み0.5〜0.8mm
程度のテープからプレスによりドーナツ状のワッシャ1
が打抜かれ、アルミなどの非鉄金属2に接着される。そ
して、ワッシャ1の外周をカップ状に絞り加工したもの
をポンプのピストンに取付けていた。
ッキンの一例を示す側面図である。図2を参照して、従
来のガソリン計量機ポンプ用パッキンは、テフロンにガ
ラス繊維などの充填剤を入れた厚み0.5〜0.8mm
程度のテープからプレスによりドーナツ状のワッシャ1
が打抜かれ、アルミなどの非鉄金属2に接着される。そ
して、ワッシャ1の外周をカップ状に絞り加工したもの
をポンプのピストンに取付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
繊維などの硬い充填剤が相手のシリンダを傷つけやす
く、シリンダ材質として鉄系の焼入片に限られるなどの
問題点がある。また、シールパッキンも絞り加工品のた
め、絞り形状にばらつきが生じ、ポンプの吸入量や吐出
量に大きく影響するという問題点があった。
繊維などの硬い充填剤が相手のシリンダを傷つけやす
く、シリンダ材質として鉄系の焼入片に限られるなどの
問題点がある。また、シールパッキンも絞り加工品のた
め、絞り形状にばらつきが生じ、ポンプの吸入量や吐出
量に大きく影響するという問題点があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、吸
入,吐出量の安定化を図ることができ、摺動特性に優
れ、相手のシリンダを傷つけることがなく、耐薬品性に
極めて優れたガソリン計量機用パッキン材を提供するこ
とである。
入,吐出量の安定化を図ることができ、摺動特性に優
れ、相手のシリンダを傷つけることがなく、耐薬品性に
極めて優れたガソリン計量機用パッキン材を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、ガソリン計量機のポンプピストンに取付けられるガ
ソリン計量機用パッキン材であって、その摺動面を含む
一部または全部を第1の必須成分として熱可塑性フルオ
ロ樹脂,第2の必須成分をフッ素ゴムおよび第3の必須
成分を低分子量含フッ素重合体とする配分からなる潤滑
性ゴム組成物で形成したものである。
は、ガソリン計量機のポンプピストンに取付けられるガ
ソリン計量機用パッキン材であって、その摺動面を含む
一部または全部を第1の必須成分として熱可塑性フルオ
ロ樹脂,第2の必須成分をフッ素ゴムおよび第3の必須
成分を低分子量含フッ素重合体とする配分からなる潤滑
性ゴム組成物で形成したものである。
【0006】この発明において、第1必須成分である熱
可塑性フルオロ樹脂とは、主鎖に炭素鎖を持ち、側鎖に
フッ素の結合を持つポリマーである。このような熱可塑
性フルオロ樹脂としては、たとえば、テトラフルオロエ
チレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(以下PFAと略記する)、テトラフルオロエチレン・
ヘキサフルオロプロピレン・パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体(以下EPEと略記する)、テトラ
フルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(以下FEPと略記する)、テトラフルオロエチレン・
エチレン共重合体(以下ETFEと略記する)、トリフ
ルオロクロロエチレン重合体(以下CTFEと略記す
る)、トリフルオロクロロエチレン・エチレン共重合体
(以下ECTFEと略記する)、ポリビニルフルオライ
ド(以下PVFと略記する)およびポリビニリデンフル
オライド(以下PVDEと略記する)からなる群から選
ばれる1種以上の重合体であることが好ましい。特に混
練工程において繊維化しないこと、溶融性等の混練性の
容易さ、および最終製品のゴム状弾性維持を考慮すると
ETFE、PFA、FEPが好ましい。ETFEにおい
てはMI値(メルトインデックス)が300℃、216
0gにて1〜20g/10minであるものがよい。
可塑性フルオロ樹脂とは、主鎖に炭素鎖を持ち、側鎖に
フッ素の結合を持つポリマーである。このような熱可塑
性フルオロ樹脂としては、たとえば、テトラフルオロエ
チレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(以下PFAと略記する)、テトラフルオロエチレン・
ヘキサフルオロプロピレン・パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体(以下EPEと略記する)、テトラ
フルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(以下FEPと略記する)、テトラフルオロエチレン・
エチレン共重合体(以下ETFEと略記する)、トリフ
ルオロクロロエチレン重合体(以下CTFEと略記す
る)、トリフルオロクロロエチレン・エチレン共重合体
(以下ECTFEと略記する)、ポリビニルフルオライ
ド(以下PVFと略記する)およびポリビニリデンフル
オライド(以下PVDEと略記する)からなる群から選
ばれる1種以上の重合体であることが好ましい。特に混
練工程において繊維化しないこと、溶融性等の混練性の
容易さ、および最終製品のゴム状弾性維持を考慮すると
ETFE、PFA、FEPが好ましい。ETFEにおい
てはMI値(メルトインデックス)が300℃、216
0gにて1〜20g/10minであるものがよい。
【0007】上記のいずれの樹脂も、触媒乳化重合、懸
濁重合、触媒溶液重合、気相重合および電離性放射線照
射重合などの各種重合方式により製造することができ
る。分子量は、50,000以下のものが望ましく、5,0
00を超えほぼ20,000以下のものが特に望ましい。
濁重合、触媒溶液重合、気相重合および電離性放射線照
射重合などの各種重合方式により製造することができ
る。分子量は、50,000以下のものが望ましく、5,0
00を超えほぼ20,000以下のものが特に望ましい。
【0008】以上の条件に該当する代表例としては、前
記したPFAの三井・デュポンフロロケミカル社製PF
A MP10、FEPである三井・デュポンフロロケミ
カル社製テフロンFEP100、ETFEである旭硝子
社製アフロンCOP、CTFEであるダイキン工業社製
ネオフロンCTFE、PVDFである呉羽化学社製KF
ポリマ、PVFであるデュポン社製Tedlarなどが
挙げられる。
記したPFAの三井・デュポンフロロケミカル社製PF
A MP10、FEPである三井・デュポンフロロケミ
カル社製テフロンFEP100、ETFEである旭硝子
社製アフロンCOP、CTFEであるダイキン工業社製
ネオフロンCTFE、PVDFである呉羽化学社製KF
ポリマ、PVFであるデュポン社製Tedlarなどが
挙げられる。
【0009】この発明においてフッ素ゴムとは、平均し
て1個以上のフッ素原子を含む単位モノマーを重合体ま
たは共重合体であって、ガラス転移点が室温以下であ
り、室温でゴム状弾性を有するものであれば、特に限定
されるものでなく、広範囲のものを例示することができ
る。
て1個以上のフッ素原子を含む単位モノマーを重合体ま
たは共重合体であって、ガラス転移点が室温以下であ
り、室温でゴム状弾性を有するものであれば、特に限定
されるものでなく、広範囲のものを例示することができ
る。
【0010】フッ素ゴムの重合方式としては、塊状重
合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、触媒重合、電離性
放射線重合、およびレドックス重合などを挙げることが
できる。またフッ素ゴムの分子量は、通常5万以上のも
のが望ましく、可及的に高分子量のものが良好な結果を
得ることから、より望ましくは7万以上、特に望ましく
は10万〜25万程度のものを用いる。
合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、触媒重合、電離性
放射線重合、およびレドックス重合などを挙げることが
できる。またフッ素ゴムの分子量は、通常5万以上のも
のが望ましく、可及的に高分子量のものが良好な結果を
得ることから、より望ましくは7万以上、特に望ましく
は10万〜25万程度のものを用いる。
【0011】以上の条件に該当する代表例としては、テ
トラフルオロエチレン・プロピレン共重合体である旭硝
子社製アフラス、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体であるデュポン・昭和電工社製バイト
ン、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体であるモンテフルオス社
製テクノフロン、フルオロシリコーン系エラストマーで
あるダウコーニング社製シラスティックLS、フォスフ
ァゼン系エラストマーであるファイアストーン社製PN
F、およびパーフルオロ系エラストマーであるダイキン
工業社製ダイエルパーフロなどを挙げることができる。
トラフルオロエチレン・プロピレン共重合体である旭硝
子社製アフラス、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体であるデュポン・昭和電工社製バイト
ン、フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体であるモンテフルオス社
製テクノフロン、フルオロシリコーン系エラストマーで
あるダウコーニング社製シラスティックLS、フォスフ
ァゼン系エラストマーであるファイアストーン社製PN
F、およびパーフルオロ系エラストマーであるダイキン
工業社製ダイエルパーフロなどを挙げることができる。
【0012】上記したフッ素ゴムおよび熱可塑性フルオ
ロ樹脂を混合した組成物は、弾性体としての特性を有す
る。この発明において、第3必須成分である低分子量含
フッ素重合体は、このような弾性体にさらに優れた摺動
特性を付与するために配合されるものである。
ロ樹脂を混合した組成物は、弾性体としての特性を有す
る。この発明において、第3必須成分である低分子量含
フッ素重合体は、このような弾性体にさらに優れた摺動
特性を付与するために配合されるものである。
【0013】この発明において、低分子量含フッ素重合
体とは、テトラフルオロエチレン(TFE)、主要構造
単位−Cn F2n−O−(nは1〜4の整数)を有するフ
ルオロポリエーテル、主要構造単位
体とは、テトラフルオロエチレン(TFE)、主要構造
単位−Cn F2n−O−(nは1〜4の整数)を有するフ
ルオロポリエーテル、主要構造単位
【0014】
【化1】
【0015】などを有するポリフルオロアルキル基含有
化合物(炭素数2〜20)のうち分子量50,000以下
のものをいう。優れた摺動特性を付与するためには、低
分子量含フッ素重合体の分子量は5,000以下であるこ
とが特に好ましい。このような低分子量含フッ素重合体
のうち、次式で示されるテトラフルオロエチレン重合体
の平均粒径5μm以下のものが特に好ましい。
化合物(炭素数2〜20)のうち分子量50,000以下
のものをいう。優れた摺動特性を付与するためには、低
分子量含フッ素重合体の分子量は5,000以下であるこ
とが特に好ましい。このような低分子量含フッ素重合体
のうち、次式で示されるテトラフルオロエチレン重合体
の平均粒径5μm以下のものが特に好ましい。
【0016】
【化2】
【0017】このようなものとして、たとえば、デュポ
ン社製バイダックスAR、および旭硝子社製フルオンル
ブリカントL169などを挙げることができる。
ン社製バイダックスAR、および旭硝子社製フルオンル
ブリカントL169などを挙げることができる。
【0018】次に、−Cn F2n−O−(nは1〜4の整
数)の主要構造単位を有する平均分子量50,000以下
のフルオロポリエーテルとしては、
数)の主要構造単位を有する平均分子量50,000以下
のフルオロポリエーテルとしては、
【0019】
【化3】
【0020】などを例示することができる。このような
重合体は、他の配合材料および添加剤に対する親和性
(密着性)の向上のために、イソシアネート基、水酸
基、カルボキシル基、およびエステル基などの官能基を
含む構造単位を有するものが望ましい。
重合体は、他の配合材料および添加剤に対する親和性
(密着性)の向上のために、イソシアネート基、水酸
基、カルボキシル基、およびエステル基などの官能基を
含む構造単位を有するものが望ましい。
【0021】このようなフルオロポリエーテルの具体例
としては、以下のようなものが挙げられる。
としては、以下のようなものが挙げられる。
【0022】
【化4】
【0023】これらのフルオロポリエーテルは、単独で
使用してもよいし、併用してもよい。また、官能基に活
性化水素が含まれているフルオロポリエーテルとポリフ
ルオロポリエーテル基を含有しないイソシアネート化合
物とを併用してもよい。また、イソシアネート基を有す
るフルオロポリエーテルと、各種のフルオロポリエーテ
ル基を含有しないジアミン類、トリアミン類、または各
種のフルオロポリエーテル基を含有しないジオール類、
トリオール類を併用するなどの方法を採用してもよい。
使用してもよいし、併用してもよい。また、官能基に活
性化水素が含まれているフルオロポリエーテルとポリフ
ルオロポリエーテル基を含有しないイソシアネート化合
物とを併用してもよい。また、イソシアネート基を有す
るフルオロポリエーテルと、各種のフルオロポリエーテ
ル基を含有しないジアミン類、トリアミン類、または各
種のフルオロポリエーテル基を含有しないジオール類、
トリオール類を併用するなどの方法を採用してもよい。
【0024】特に官能基同士が反応して分子量の増大が
起こるようなフルオロポリエーテルを組合せて使用する
ことが好ましい。このようなものとして、たとえば、イ
ソシアネート基を含む単位を有するものと、水酸基を含
む単位を有するものとを組合せることは同様に望ましい
ことである。
起こるようなフルオロポリエーテルを組合せて使用する
ことが好ましい。このようなものとして、たとえば、イ
ソシアネート基を含む単位を有するものと、水酸基を含
む単位を有するものとを組合せることは同様に望ましい
ことである。
【0025】ポリフルオロアルキル基含有化合物として
は、たとえば以下に示すようなポリフルオロアルキル基
を有するものが挙げられる。
は、たとえば以下に示すようなポリフルオロアルキル基
を有するものが挙げられる。
【0026】
【化5】
【0027】以上のようなポリフルオロアルキル基(炭
素数2〜20)を有し、平均分子量が50,000以下の
ものとしては、
素数2〜20)を有し、平均分子量が50,000以下の
ものとしては、
【0028】
【化6】
【0029】など、反応性基およびポリフルオロアルキ
ル基を有する化合物と、その反応性基と反応する基を有
するエチレン性不飽和化合物との反応物(たとえば、フ
ルオロアルキルアクリレートなど)の重合体、ならびに
反応性基およびポリフルオロアルキル基を有する化合物
とその反応性基と反応する基を有する各種重合体との反
応物、または前記化合物の重縮合物などが挙げられる。
ル基を有する化合物と、その反応性基と反応する基を有
するエチレン性不飽和化合物との反応物(たとえば、フ
ルオロアルキルアクリレートなど)の重合体、ならびに
反応性基およびポリフルオロアルキル基を有する化合物
とその反応性基と反応する基を有する各種重合体との反
応物、または前記化合物の重縮合物などが挙げられる。
【0030】ポリフルオロアルキル基含有化合物は、上
述のフルオロポリエーテルと同様に、他の配合材料およ
び添加剤を親和性(密着性)の向上のために親和性の高
い官能基、たとえばイソシアネート基、水酸基、メリカ
プト基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基、およ
びスルフォン基などを含む単位を有する化合物が好まし
い。
述のフルオロポリエーテルと同様に、他の配合材料およ
び添加剤を親和性(密着性)の向上のために親和性の高
い官能基、たとえばイソシアネート基、水酸基、メリカ
プト基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基、およ
びスルフォン基などを含む単位を有する化合物が好まし
い。
【0031】これらのポリフルオロアルキル基含有化合
物は、単独での使用または併用のいずれでもよい。ま
た、活性化水素を有する反応基を有するポリフルオロア
ルキル基含有化合物と、ポリフルオロアルキル基を有し
ないイソシアネート化合物とを併用してもよい。また、
イソシアネート基を有するポリフルオロアルキル基含有
化合物と、各種のポリフルオロアルキル基を含有しない
ジアミン類、トリアミン類または各種のポリフルオロア
ルキル基を含有しないジオール類、トリオール類を併用
するなどの方法を採用してもよい。
物は、単独での使用または併用のいずれでもよい。ま
た、活性化水素を有する反応基を有するポリフルオロア
ルキル基含有化合物と、ポリフルオロアルキル基を有し
ないイソシアネート化合物とを併用してもよい。また、
イソシアネート基を有するポリフルオロアルキル基含有
化合物と、各種のポリフルオロアルキル基を含有しない
ジアミン類、トリアミン類または各種のポリフルオロア
ルキル基を含有しないジオール類、トリオール類を併用
するなどの方法を採用してもよい。
【0032】官能基同士の組合せは、強度増加のうえか
ら好ましく、具体的には炭素数2〜20のポリフルオロ
アルキル基を有し、かつ、水酸基、メルカプト基、カル
ボキシル基、アミノ基から選ばれる少なくとも1種類を
含む含フッ素重合体との組合せ、または炭素数2〜20
のポリフルオロアルキル基を有し、かつ、イソシアネー
ト基を含む単位を有する含フッ素重合体と、炭素数2〜
20のポリフルオロアルキル基を有し、さらに活性化水
素を有する反応基を含む単位を有する含フッ素重合体と
の組合せを挙げることができる。
ら好ましく、具体的には炭素数2〜20のポリフルオロ
アルキル基を有し、かつ、水酸基、メルカプト基、カル
ボキシル基、アミノ基から選ばれる少なくとも1種類を
含む含フッ素重合体との組合せ、または炭素数2〜20
のポリフルオロアルキル基を有し、かつ、イソシアネー
ト基を含む単位を有する含フッ素重合体と、炭素数2〜
20のポリフルオロアルキル基を有し、さらに活性化水
素を有する反応基を含む単位を有する含フッ素重合体と
の組合せを挙げることができる。
【0033】これらの低分子量含フッ素重合体のうち、
テトラフルオロエチレン重合体またはフルオロポリエー
テルを用いると、潤滑性において優れた結果が得られ、
特に平均粒径5μm以下のテトラフルオロエチレン重合
体を用いると最も望ましい結果を得ることが判明してい
る。
テトラフルオロエチレン重合体またはフルオロポリエー
テルを用いると、潤滑性において優れた結果が得られ、
特に平均粒径5μm以下のテトラフルオロエチレン重合
体を用いると最も望ましい結果を得ることが判明してい
る。
【0034】この発明において、フッ素ゴムおよび熱可
塑性フルオロ樹脂の配合比は、フッ素ゴムと熱可塑性フ
ルオロ樹脂の重量比が50:50から95:5となるこ
とが望ましい。熱可塑性フルオロ樹脂の配合重量比が5
0/100を超えると、目的の組成物に十分な弾性特性
が得られず、5/100未満になると十分な耐摩耗性が
得られないからである。
塑性フルオロ樹脂の配合比は、フッ素ゴムと熱可塑性フ
ルオロ樹脂の重量比が50:50から95:5となるこ
とが望ましい。熱可塑性フルオロ樹脂の配合重量比が5
0/100を超えると、目的の組成物に十分な弾性特性
が得られず、5/100未満になると十分な耐摩耗性が
得られないからである。
【0035】また、フッ素ゴムと熱可塑性フルオロ樹脂
の合計100重量部に対して、低分子量含フッ素重合体
は5〜50重量部であることが好ましい。低分子量含フ
ッ素重合体の配合比が5重量部未満では、十分な摺動特
性が得られず、50重量部を超えるとゴム状弾性特性が
損なわれるからである。
の合計100重量部に対して、低分子量含フッ素重合体
は5〜50重量部であることが好ましい。低分子量含フ
ッ素重合体の配合比が5重量部未満では、十分な摺動特
性が得られず、50重量部を超えるとゴム状弾性特性が
損なわれるからである。
【0036】また、上記の潤滑性ゴム組成物に対し、3
00℃において不溶融な熱硬化性樹脂の硬化粉末、また
はガラス転移点が300℃以上の耐熱性樹脂粉末を添加
して耐摩耗性を向上させることができる。
00℃において不溶融な熱硬化性樹脂の硬化粉末、また
はガラス転移点が300℃以上の耐熱性樹脂粉末を添加
して耐摩耗性を向上させることができる。
【0037】熱硬化性樹脂の粉末としては、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化後の微粉末、ガラス転
移点が300℃以上である耐熱性樹脂としては、ポリイ
ミド樹脂、芳香族アラミド樹脂等の微粉末が挙げられ
る。
樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化後の微粉末、ガラス転
移点が300℃以上である耐熱性樹脂としては、ポリイ
ミド樹脂、芳香族アラミド樹脂等の微粉末が挙げられ
る。
【0038】市販の樹脂粉末のうち、フェノール樹脂の
硬化粉砕品としては、鐘紡社製:ベルパールH300,
ポリイミド樹脂の硬化粉砕品としては、三笠産業社製:
PWA20、芳香族アラミド樹脂の粉砕品としては、旭
化成社製:MP−P、ガラス転移点Tgが300℃以上
の熱硬化性樹脂粉末としては宇部興産社製:ユーピレッ
クスS(Tg>500)などがある。
硬化粉砕品としては、鐘紡社製:ベルパールH300,
ポリイミド樹脂の硬化粉砕品としては、三笠産業社製:
PWA20、芳香族アラミド樹脂の粉砕品としては、旭
化成社製:MP−P、ガラス転移点Tgが300℃以上
の熱硬化性樹脂粉末としては宇部興産社製:ユーピレッ
クスS(Tg>500)などがある。
【0039】このような熱硬化性樹脂粉末の粒径は、1
〜15μmのものがゴム状弾性の維持と混練工程の容易
性の点で好ましい。熱硬化性樹脂粉末は、第1〜3の必
須成分に対して、5〜20重量%添加することが好まし
い。5重量%未満では耐摩耗性向上の効果がなく、20
重量%を超える多量ではゴム弾性が低下するので好まし
くない。
〜15μmのものがゴム状弾性の維持と混練工程の容易
性の点で好ましい。熱硬化性樹脂粉末は、第1〜3の必
須成分に対して、5〜20重量%添加することが好まし
い。5重量%未満では耐摩耗性向上の効果がなく、20
重量%を超える多量ではゴム弾性が低下するので好まし
くない。
【0040】なお、この発明の目的を損なわない範囲
で、上記成分の他に各種添加剤を配合してもよい。たと
えば、フッ素ゴムの加硫剤としてイソシアヌレイト、有
機過酸化物等、ステアリン酸ナトリウム、酸化マグネシ
ウム、および水酸化カルシウムなどの酸化防止剤、また
は受酸剤、カーボンなどの帯電防止剤、シリカおよびア
ルミナなどの充填剤、その他金属酸化物、着色剤、およ
び難燃剤などを適宜加えてもよいことは言うまでもな
い。
で、上記成分の他に各種添加剤を配合してもよい。たと
えば、フッ素ゴムの加硫剤としてイソシアヌレイト、有
機過酸化物等、ステアリン酸ナトリウム、酸化マグネシ
ウム、および水酸化カルシウムなどの酸化防止剤、また
は受酸剤、カーボンなどの帯電防止剤、シリカおよびア
ルミナなどの充填剤、その他金属酸化物、着色剤、およ
び難燃剤などを適宜加えてもよいことは言うまでもな
い。
【0041】以上の各種原材料を混合する方法は特に限
定されるものではなく、通常広く用いられている方法に
より混合することができる。たとえば、主原料になるエ
ラストマー、その他の原料をそれぞれ個別に順次、また
は同時に、ロール混合機その他の混合機により混合すれ
ばよい。なお、このとき摩擦による発熱を防止する意味
で温調機を設けることが望ましい。
定されるものではなく、通常広く用いられている方法に
より混合することができる。たとえば、主原料になるエ
ラストマー、その他の原料をそれぞれ個別に順次、また
は同時に、ロール混合機その他の混合機により混合すれ
ばよい。なお、このとき摩擦による発熱を防止する意味
で温調機を設けることが望ましい。
【0042】また、ロール混合機を使用する場合には、
仕上げの混合として、ロール間隔を3mm以下程度に締
めて薄通しを行なうとさらに良い。
仕上げの混合として、ロール間隔を3mm以下程度に締
めて薄通しを行なうとさらに良い。
【0043】この発明に従うガソリン計量機用パッキン
材は、成形工程において特に限定した手段を必要とする
ものではなく、通常のプレス成形方法で、一次加硫(た
とえば140〜170℃で10〜30分、加圧5〜10
kgf/cm2 )した後、二次加硫(たとえば、200
〜300℃で2〜20時間、加圧なし)して成形すれば
よい。
材は、成形工程において特に限定した手段を必要とする
ものではなく、通常のプレス成形方法で、一次加硫(た
とえば140〜170℃で10〜30分、加圧5〜10
kgf/cm2 )した後、二次加硫(たとえば、200
〜300℃で2〜20時間、加圧なし)して成形すれば
よい。
【0044】また、この発明のパッキン材の摺動部のみ
を上述の第1〜第3必須成分を含む潤滑性ゴム組成物で
成形し、その他の部分を一般の合成ゴム、プラスチック
あるいは金属で複合成形してもよい。
を上述の第1〜第3必須成分を含む潤滑性ゴム組成物で
成形し、その他の部分を一般の合成ゴム、プラスチック
あるいは金属で複合成形してもよい。
【0045】この際の一般合成ゴムとしては、ニトリル
ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴ
ム、スチレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、シリコ
ーンゴム、エチレンゴム、およびフッ素ゴムなどの加硫
ゴムまたはウレタン、ポリエステル、ポリアミド、塩ス
テル、ポリアミド、塩化ビニル、ポリブタジエン、およ
び軟質ナイロンなどの熱可塑性エラストマー、ならびに
液状ウレタンおよび液状ブタジエンなどの液状エラスト
マーが挙げられる。
ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴ
ム、スチレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、シリコ
ーンゴム、エチレンゴム、およびフッ素ゴムなどの加硫
ゴムまたはウレタン、ポリエステル、ポリアミド、塩ス
テル、ポリアミド、塩化ビニル、ポリブタジエン、およ
び軟質ナイロンなどの熱可塑性エラストマー、ならびに
液状ウレタンおよび液状ブタジエンなどの液状エラスト
マーが挙げられる。
【0046】
【発明の作用効果】この発明にかかるガソリン計量機用
パッキン材は、その摺動面を含む一部または全体を第1
の必須成分として熱可塑性フルオロ樹脂,第2の必須成
分としてフッ素ゴムおよび第3の必須成分として低分子
量含フッ素重合体とする配分からなる潤滑性ゴム組成物
で形成することにより、吸入,吐出量の安定化を図るこ
とができ、摺動特性に優れ、相手シリンダを傷つけるこ
とがなく、耐薬品性に極めて優れたものとすることがで
きる。
パッキン材は、その摺動面を含む一部または全体を第1
の必須成分として熱可塑性フルオロ樹脂,第2の必須成
分としてフッ素ゴムおよび第3の必須成分として低分子
量含フッ素重合体とする配分からなる潤滑性ゴム組成物
で形成することにより、吸入,吐出量の安定化を図るこ
とができ、摺動特性に優れ、相手シリンダを傷つけるこ
とがなく、耐薬品性に極めて優れたものとすることがで
きる。
【0047】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の側面図である。
図1を参照して、従来ガラス繊維入りテフロンで構成し
ていたシールパッキン部を、その摺動面を含む一部また
は全体を第1の必須成分として熱可塑性フルオロ樹脂,
第2の必須成分としてフッ素ゴムおよび第3の必須成分
として低分子量含フッ素重合体とする配合からなる潤滑
性ゴム3をアルミなどの非鉄金属4にシールし、パッキ
ン部をカップ形状に形成される。
図1を参照して、従来ガラス繊維入りテフロンで構成し
ていたシールパッキン部を、その摺動面を含む一部また
は全体を第1の必須成分として熱可塑性フルオロ樹脂,
第2の必須成分としてフッ素ゴムおよび第3の必須成分
として低分子量含フッ素重合体とする配合からなる潤滑
性ゴム3をアルミなどの非鉄金属4にシールし、パッキ
ン部をカップ形状に形成される。
【0048】この発明において用いる潤滑性ゴム組成物
を作製し、その摩擦特性および摩耗特性を試験した。
を作製し、その摩擦特性および摩耗特性を試験した。
【0049】実施例および比較例で用いた原材料を一括
して示すと以下の通りである。なお、各成分の配合割合
はすべて重量%であるが、(3)〜(9)に示す原材料
については(1),(2)に示す原材料の総重量100
に対する重量%である。
して示すと以下の通りである。なお、各成分の配合割合
はすべて重量%であるが、(3)〜(9)に示す原材料
については(1),(2)に示す原材料の総重量100
に対する重量%である。
【0050】(1)フッ化ビニリデン・フルオロプロピ
レン共重合体(旭モンテ社製 テクノフロンFOR42
0) (2)テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
(旭硝子社製 アフロンCOP) (3)低分子量含フッ素重合体 (低分子量TFE)
(旭硝子社製 ルーブリカントL169) (4)低分子量含フッ素重合体 (低分子量PFPE)
(日本エニモント社製 フォンブリンZ−DISC
O) (5)カーボン (ファンデルビルト社
製 MTカーボン) (6)ステアリン酸ナトリウム (一般工業材) (7)酸化マグネシウム (一般試薬) (8)水酸化カルシウム (一般試薬) (9)フェノール樹脂 (カネボウ社製 ベ
ルパールH300) (10)クロロプレン・ゴム (CR)
(一般工業材 硬度JIS−A−70) (11)ガラス繊維充填テトラフルオロエチレン
(三井デュポンフロロケミカル社製T−1103J) まず、ロール間隔5〜10mm程度に調整したロール混
合機にフッ素ゴム(1)を巻付け表1に示した割合で順
次、MTカーボン、ステアリン酸ナトリウム、MgO、
Ca(OH)2 を加えて混練した。その後、ロール間隔
を1mmに調整し、素練りを約10回行なった。なお、
このときの摩擦熱を防止する目的で、常時ロール内に冷
却水を通し、ロール温度を60℃以下に保った。次に、
冷却水を止め、ロール内にスチームを通し、ゴム温度が
70℃以上、90℃以下になるように調整し、その後、
ロール間隔を5〜10mm程度に戻し、低分子量含フッ
素重合体を少量ずつ添加しながら表1に示す各実施例の
配合割合で混練した。その後、再びロール間隔を1mm
に狭めて素練りを10回行なった。
レン共重合体(旭モンテ社製 テクノフロンFOR42
0) (2)テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
(旭硝子社製 アフロンCOP) (3)低分子量含フッ素重合体 (低分子量TFE)
(旭硝子社製 ルーブリカントL169) (4)低分子量含フッ素重合体 (低分子量PFPE)
(日本エニモント社製 フォンブリンZ−DISC
O) (5)カーボン (ファンデルビルト社
製 MTカーボン) (6)ステアリン酸ナトリウム (一般工業材) (7)酸化マグネシウム (一般試薬) (8)水酸化カルシウム (一般試薬) (9)フェノール樹脂 (カネボウ社製 ベ
ルパールH300) (10)クロロプレン・ゴム (CR)
(一般工業材 硬度JIS−A−70) (11)ガラス繊維充填テトラフルオロエチレン
(三井デュポンフロロケミカル社製T−1103J) まず、ロール間隔5〜10mm程度に調整したロール混
合機にフッ素ゴム(1)を巻付け表1に示した割合で順
次、MTカーボン、ステアリン酸ナトリウム、MgO、
Ca(OH)2 を加えて混練した。その後、ロール間隔
を1mmに調整し、素練りを約10回行なった。なお、
このときの摩擦熱を防止する目的で、常時ロール内に冷
却水を通し、ロール温度を60℃以下に保った。次に、
冷却水を止め、ロール内にスチームを通し、ゴム温度が
70℃以上、90℃以下になるように調整し、その後、
ロール間隔を5〜10mm程度に戻し、低分子量含フッ
素重合体を少量ずつ添加しながら表1に示す各実施例の
配合割合で混練した。その後、再びロール間隔を1mm
に狭めて素練りを10回行なった。
【0051】
【表1】
【0052】以上の工程で得られたコンパウンドにおい
て150×150×1tシートを1次加硫(170℃,
10分,プレス圧7Kgf/cm2 )、2次加硫(23
0℃,16時間,フリー)を行ない、製作した。各試験
片について摩擦試験、摩耗試験、非粘着性および弾性体
特性を求めた。各試験の方法は以下のとおりである。
て150×150×1tシートを1次加硫(170℃,
10分,プレス圧7Kgf/cm2 )、2次加硫(23
0℃,16時間,フリー)を行ない、製作した。各試験
片について摩擦試験、摩耗試験、非粘着性および弾性体
特性を求めた。各試験の方法は以下のとおりである。
【0053】(1)試験方法 ・摩擦摩耗試験 得られた試験片を内径φ17,外径21に加工し、φ1
7×φ21×10のSPCCリング片へ接着してリング
試験片とした。相手材はSUJ2(軸受鋼)φ6×φ3
3×φ6円盤状試験片とし、スラスト型摩擦摩耗試験機
を用いて評価した。条件は滑り速度128m/min,
面圧3.5kgf/cm2 とし、摩擦係数と摩耗係数を
表2に示す。
7×φ21×10のSPCCリング片へ接着してリング
試験片とした。相手材はSUJ2(軸受鋼)φ6×φ3
3×φ6円盤状試験片とし、スラスト型摩擦摩耗試験機
を用いて評価した。条件は滑り速度128m/min,
面圧3.5kgf/cm2 とし、摩擦係数と摩耗係数を
表2に示す。
【0054】(2)非粘着 得られた試験片において、水に対する接触角をゴニオメ
ータ式接触角度測定器で測定し、接触角度の大きいもの
ほど非粘着性は良いと判断した。その結果を表2に示
す。
ータ式接触角度測定器で測定し、接触角度の大きいもの
ほど非粘着性は良いと判断した。その結果を表2に示
す。
【0055】
【表2】
【0056】(3)弾性体特性 得られた試験片に対してJIS−K6301に準拠し、
引っ張り強度・延び・硬度(JIS−A)を調査した。
その結果を表2に示す。
引っ張り強度・延び・硬度(JIS−A)を調査した。
その結果を表2に示す。
【0057】比較例 比較例では表1に示す割合にて原材料を配合し、実施例
と全く同様な方法にてそれぞれ混練、成形、加硫を行な
った。また、試験片の調整、試験方法も実施例と全く同
様な方法を用いた。その結果を表2に示した。
と全く同様な方法にてそれぞれ混練、成形、加硫を行な
った。また、試験片の調整、試験方法も実施例と全く同
様な方法を用いた。その結果を表2に示した。
【0058】表2から明らかなように、この実施例によ
れば、比較例に比べて、動摩擦係数および磨耗係数を小
さくすることができ、相手材を損傷することのないガソ
リン計量機用パッキン材を得ることができる。
れば、比較例に比べて、動摩擦係数および磨耗係数を小
さくすることができ、相手材を損傷することのないガソ
リン計量機用パッキン材を得ることができる。
【図1】この発明の一実施例の側面図である。
【図2】従来のガソリン計量機ポンプ用パッキンの一例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
3 潤滑性ゴム 4 非鉄金属
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:06 30:12 40:02 50:08
Claims (7)
- 【請求項1】 ガソリン計量機のポンプピストンに取付
けられるガソリン計量機用パッキン材において、 その摺動面を含む一部または全部を第1の必須成分とし
て熱可塑性フルオロ樹脂,第2の必須成分をフッ素ゴム
および第3の必須成分を低分子量含フッ素重合体とする
配分からなる潤滑性ゴム組成物で形成したことを特徴と
する、ガソリン計量機用パッキン材。 - 【請求項2】 前記潤滑性ゴム組成物には、熱硬化樹脂
の硬化粉末またはガラス転移点が300℃以上の耐熱性
樹脂粉末が添加されることを特徴とする、請求項1のガ
ソリン計量機用パッキン材。 - 【請求項3】 前記第1の必須成分としての熱可塑性フ
ルオロ樹脂は、テトラフルオロエチレン・エチレン共重
合体,テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体およびテトラフルオロエチレン
・ヘキサフルオロプロピレン共重合体からなる群の1種
以上の重合体であることを特徴とする、請求項1のガソ
リン計量機用パッキン材。 - 【請求項4】 前記第2の必須成分は、分子量10万か
ら25万のフッ素ゴムである、請求項1のガソリン計量
機用パッキン材。 - 【請求項5】 前記第2の必須成分であるフッ素ゴム
は、テトラフルオロエチレン・プロピレン共重合体,フ
ッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体お
よびフッ化ビニリデン・ヘキサフルオロプロピレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体,フルオロシリコーン共
重合体,テトラフルオロエチレンからなる群から選ばれ
る1種以上の重合体であることを特徴とする、請求項1
のガソリン計量機用パッキン材。 - 【請求項6】 前記第3の必須成分である低分子量含フ
ッ素重合体は、分子量5万以下であるテトラフルオロエ
チレン重合体,フルオロポリエーテルおよびポリフルオ
ロアルキル基含有化合物からなる群から選ばれる1種以
上の重合体であることを特徴とする、請求項1のガソリ
ン計量機用パッキン材。 - 【請求項7】 前記第3の必須成分である低分子量含フ
ッ素重合体が平均粒径5μm以下のテトラフルオロエチ
レン重合体であることを特徴とする、請求項1のガソリ
ン計量機用パッキン材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4016548A JPH05214318A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ガソリン計量機用パッキン材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4016548A JPH05214318A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ガソリン計量機用パッキン材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214318A true JPH05214318A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11919328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4016548A Withdrawn JPH05214318A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ガソリン計量機用パッキン材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05214318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146096A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-06-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | 燃料系シール部材及び同部材用フッ素ゴム塗料組成物 |
JP2014070712A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-04-21 | Ntn Corp | シール部材およびその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62265481A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-18 | Komatsu Ltd | 可変容量ポンプ及びエンジンの制御装置 |
JPS63154874A (ja) * | 1986-12-18 | 1988-06-28 | Komatsu Ltd | 可変容量型油圧ポンプの制御装置 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4016548A patent/JPH05214318A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62265481A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-18 | Komatsu Ltd | 可変容量ポンプ及びエンジンの制御装置 |
JPS63154874A (ja) * | 1986-12-18 | 1988-06-28 | Komatsu Ltd | 可変容量型油圧ポンプの制御装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146096A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-06-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | 燃料系シール部材及び同部材用フッ素ゴム塗料組成物 |
US8147917B2 (en) | 2005-10-31 | 2012-04-03 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Manufacturing method for elastic member |
JP2014070712A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-04-21 | Ntn Corp | シール部材およびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |