JPH05214312A - 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 - Google Patents
湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤Info
- Publication number
- JPH05214312A JPH05214312A JP2287692A JP2287692A JPH05214312A JP H05214312 A JPH05214312 A JP H05214312A JP 2287692 A JP2287692 A JP 2287692A JP 2287692 A JP2287692 A JP 2287692A JP H05214312 A JPH05214312 A JP H05214312A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl acetate
- parts
- polyester polyol
- rosin ester
- moisture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、溶融時粘度が低くて初期強度が高
く、かつ低モジュラス−高伸長物性を有する湿気硬化性
熱溶融型ポリウレタン系接着剤を提供する。 【構成】 本発明の湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系
接着剤は、1,6−ヘキサンジオールアジペート系もし
くは1,6−ヘキサンジオールテレフタレート系または
これらの混合系からなる数平均分子量2000〜500
0のポリエステルポリオールに酢酸ビニル含量30〜6
0モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体とロジンエス
テルを加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシアネー
ト化合物を反応させて得られる活性イソシアネート基含
有ウレタンプレポリマーから成ることを特徴とする。
く、かつ低モジュラス−高伸長物性を有する湿気硬化性
熱溶融型ポリウレタン系接着剤を提供する。 【構成】 本発明の湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系
接着剤は、1,6−ヘキサンジオールアジペート系もし
くは1,6−ヘキサンジオールテレフタレート系または
これらの混合系からなる数平均分子量2000〜500
0のポリエステルポリオールに酢酸ビニル含量30〜6
0モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体とロジンエス
テルを加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシアネー
ト化合物を反応させて得られる活性イソシアネート基含
有ウレタンプレポリマーから成ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿気硬化性熱溶融型ポリ
ウレタン系接着剤、更に詳しくは、特定のポリエステル
ポリオールにエチレン−酢酸ビニル共重合体とロジンエ
ステルを加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシアネ
ート化合物を反応させて得られる活性イソシアネート基
含有ウレタンプレポリマーから成り、溶融時粘度が低く
て初期強度が高く、かつ湿気硬化後に比較的柔軟(以
下、低モジュラスと称す)−高伸長の物性を得ることが
できる湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤に関す
る。
ウレタン系接着剤、更に詳しくは、特定のポリエステル
ポリオールにエチレン−酢酸ビニル共重合体とロジンエ
ステルを加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシアネ
ート化合物を反応させて得られる活性イソシアネート基
含有ウレタンプレポリマーから成り、溶融時粘度が低く
て初期強度が高く、かつ湿気硬化後に比較的柔軟(以
下、低モジュラスと称す)−高伸長の物性を得ることが
できる湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】湿気硬化
性熱溶融型ポリウレタン系接着剤として、たとえば1,
6−ヘキサンジオールアジペート系や1,6−ヘキサン
ジオールテレフタレート系のポリエステルポリオールと
過剰のポリイソシアネート化合物の反応で得られる活性
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーから成る接
着剤は、結晶性が高く、溶融時の粘度が低く、しかも結
晶化速度が速いために初期強度の発現が速いという特徴
を有することが既によく知られている。しかしながら、
湿気硬化後の物性は硬くかつ高強度であるが、脆く伸び
特性が低下する。従って、構造用途の接着には適応し易
いものの、低モジュラスおよび高伸長性が要求される異
種材料の接着用途には不向きであった。
性熱溶融型ポリウレタン系接着剤として、たとえば1,
6−ヘキサンジオールアジペート系や1,6−ヘキサン
ジオールテレフタレート系のポリエステルポリオールと
過剰のポリイソシアネート化合物の反応で得られる活性
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーから成る接
着剤は、結晶性が高く、溶融時の粘度が低く、しかも結
晶化速度が速いために初期強度の発現が速いという特徴
を有することが既によく知られている。しかしながら、
湿気硬化後の物性は硬くかつ高強度であるが、脆く伸び
特性が低下する。従って、構造用途の接着には適応し易
いものの、低モジュラスおよび高伸長性が要求される異
種材料の接着用途には不向きであった。
【0003】一方、かかる異種材料の接着用途に適合さ
せるため、低モジュラス−高伸長物性の接着剤が提案さ
れている。たとえば、上記ポリエステルポリオールのア
ルコール成分の一部もしくは全部として、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ルなどの炭素数の少ないジオール、あるいは1,4−ネ
オペンチルグリコール、1,4−ヘキサンジオールなど
の側鎖を持つジオールを用いることにより、得られる活
性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの結晶性
を下げ、接着剤としての凝集力を下げて低モジュラス化
を意図する試みがなされているが、初期強度が損なわれ
てしまう。
せるため、低モジュラス−高伸長物性の接着剤が提案さ
れている。たとえば、上記ポリエステルポリオールのア
ルコール成分の一部もしくは全部として、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ルなどの炭素数の少ないジオール、あるいは1,4−ネ
オペンチルグリコール、1,4−ヘキサンジオールなど
の側鎖を持つジオールを用いることにより、得られる活
性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの結晶性
を下げ、接着剤としての凝集力を下げて低モジュラス化
を意図する試みがなされているが、初期強度が損なわれ
てしまう。
【0004】さらに、分子量8000〜25000の高
分子ポリエステル樹脂、あるいはエチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などの高分子
エラストマーを主成分とし、これに架橋成分としてウレ
タンプレポリマーを組合せた、比較的に初期強度が高
く、しかも低モジュラス−高伸長性の熱溶融型ポリウレ
タン系接着剤が提案されているが、初期強度が高いとは
いうものの、エラストマー特有の粘着程度のものであ
り、初期の耐クリープ性にも限界があるし、また溶融時
粘度も高く、120〜180℃という高温での塗布作業
が必要になる。
分子ポリエステル樹脂、あるいはエチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などの高分子
エラストマーを主成分とし、これに架橋成分としてウレ
タンプレポリマーを組合せた、比較的に初期強度が高
く、しかも低モジュラス−高伸長性の熱溶融型ポリウレ
タン系接着剤が提案されているが、初期強度が高いとは
いうものの、エラストマー特有の粘着程度のものであ
り、初期の耐クリープ性にも限界があるし、また溶融時
粘度も高く、120〜180℃という高温での塗布作業
が必要になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
溶融時粘度が低くて初期強度が高く、かつ低モジュラス
−高伸長物性を有する湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン
系接着剤を提供するため鋭意検討を進めたところ、上述
の1,6−ヘキサンジオールアジペート系や1,6−ヘキ
サンジオールテレフタレート系のポリエステルポリオー
ルに、エラストマー成分としてのエチレン−酢酸ビニル
共重合体およびポリエステルポリオールとエチレン−酢
酸ビニル共重合体の相溶化剤としてのロジンエステルを
加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシアネート化合
物を反応させてウレタンプレポリマー化することによ
り、所期目的が達成しうることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
溶融時粘度が低くて初期強度が高く、かつ低モジュラス
−高伸長物性を有する湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン
系接着剤を提供するため鋭意検討を進めたところ、上述
の1,6−ヘキサンジオールアジペート系や1,6−ヘキ
サンジオールテレフタレート系のポリエステルポリオー
ルに、エラストマー成分としてのエチレン−酢酸ビニル
共重合体およびポリエステルポリオールとエチレン−酢
酸ビニル共重合体の相溶化剤としてのロジンエステルを
加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシアネート化合
物を反応させてウレタンプレポリマー化することによ
り、所期目的が達成しうることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
【0006】すなわち、本発明は、1,6−ヘキサンジ
オールアジペート系もしくは1,6−ヘキサンジオール
テレフタレート系またはこれらの混合系からなる数平均
分子量2000〜5000のポリエステルポリオールに
酢酸ビニル含量30〜60モル%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とロジンエステルを加えた3成分混合物に、
過剰のポリイソシアネート化合物を反応させて得られる
活性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(以
下、NCO含有プレポリマーと称す)から成ることを特
徴とする湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤を提
供するものである。
オールアジペート系もしくは1,6−ヘキサンジオール
テレフタレート系またはこれらの混合系からなる数平均
分子量2000〜5000のポリエステルポリオールに
酢酸ビニル含量30〜60モル%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とロジンエステルを加えた3成分混合物に、
過剰のポリイソシアネート化合物を反応させて得られる
活性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(以
下、NCO含有プレポリマーと称す)から成ることを特
徴とする湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤を提
供するものである。
【0007】本発明で用いるポリエステルポリオール
は、1,6−ヘキサンジオールとアジピン酸またはテレ
フタル酸の反応で得られる1,6−ヘキサンジオールア
ジペート系または1,6−ヘキサンジオールフタレート
系のポリエステルポリオール(1分子中のヒドロキシル
基(OH)数2〜4個、数平均分子量2000〜500
0)であって、これらの1種または2種混合物を使用す
る。数平均分子量が2000未満では、溶融型接着剤特
有の初期接着力の発現速度が遅くなり、かつ初期接着力
も低下し、また5000を越えると、溶融時の粘度が高
くなり、塗布作業上不都合となる。
は、1,6−ヘキサンジオールとアジピン酸またはテレ
フタル酸の反応で得られる1,6−ヘキサンジオールア
ジペート系または1,6−ヘキサンジオールフタレート
系のポリエステルポリオール(1分子中のヒドロキシル
基(OH)数2〜4個、数平均分子量2000〜500
0)であって、これらの1種または2種混合物を使用す
る。数平均分子量が2000未満では、溶融型接着剤特
有の初期接着力の発現速度が遅くなり、かつ初期接着力
も低下し、また5000を越えると、溶融時の粘度が高
くなり、塗布作業上不都合となる。
【0008】本発明におけるエチレン−酢酸ビニル共重
合体(以下、EVAと略す)は、得られるNCO含有プレ
ポリマーへのゴム弾性付与に寄与し、酢酸ビニル含量が
30〜60モル%、好ましくは40〜50モル%のもの
を使用する。酢酸ビニル含量が30モル%未満では、ポ
リエステルポリオールとの相溶性が低下し、また60モ
ル%を越えると、相溶性は良化するものの、EVA特有
のゴム的な性質を失ってしまう。かかるEVAの添加量
は通常、上記ポリエステルポリオール100部(重量
部、以下同様)に対して2〜30部、好ましくは5〜2
0部の範囲で選定すればよい。2部未満では、所望のゴ
ム弾性付与効果が得られず、また30部を越えると、初
期強度が低下する傾向にあり、かつ湿気硬化後の耐熱性
も低下する。
合体(以下、EVAと略す)は、得られるNCO含有プレ
ポリマーへのゴム弾性付与に寄与し、酢酸ビニル含量が
30〜60モル%、好ましくは40〜50モル%のもの
を使用する。酢酸ビニル含量が30モル%未満では、ポ
リエステルポリオールとの相溶性が低下し、また60モ
ル%を越えると、相溶性は良化するものの、EVA特有
のゴム的な性質を失ってしまう。かかるEVAの添加量
は通常、上記ポリエステルポリオール100部(重量
部、以下同様)に対して2〜30部、好ましくは5〜2
0部の範囲で選定すればよい。2部未満では、所望のゴ
ム弾性付与効果が得られず、また30部を越えると、初
期強度が低下する傾向にあり、かつ湿気硬化後の耐熱性
も低下する。
【0009】本発明で用いるロジンエステルとは、ロジ
ンもしくは水添ロジンと多価アルコール(たとえばペン
タエリスリトール、グリセロール、トリエチレングリコ
ールなど)のエステルを指称し、特に溶融温度70〜1
20℃を有するものが好ましい。かかるロジンエステル
は、上記ポリエステルポリオールとEVAの相溶化剤と
して機能し、添加量は通常、ポリエステルポリオール1
00部に対して2〜30部、好ましくは3〜20部の範
囲で選定すればよい。2部未満では、所望の相溶効果が
得られず、また30部を越えると、接着剤のゴム弾性の
特性が失われ、かつ湿気硬化後の耐熱性も低下する傾向
にある。
ンもしくは水添ロジンと多価アルコール(たとえばペン
タエリスリトール、グリセロール、トリエチレングリコ
ールなど)のエステルを指称し、特に溶融温度70〜1
20℃を有するものが好ましい。かかるロジンエステル
は、上記ポリエステルポリオールとEVAの相溶化剤と
して機能し、添加量は通常、ポリエステルポリオール1
00部に対して2〜30部、好ましくは3〜20部の範
囲で選定すればよい。2部未満では、所望の相溶効果が
得られず、また30部を越えると、接着剤のゴム弾性の
特性が失われ、かつ湿気硬化後の耐熱性も低下する傾向
にある。
【0010】本発明におけるNCO含有プレポリマー
は、上記所定割合のポリエステルポリオール、EVAお
よびロジンエステルの3成分混合物と過剰のポリイソシ
アネート化合物を、すなわち、ポリエステルポリオール
のOH(およびEVA中に存在することもあるOHも含
む)に対しポリイソシアネート化合物の活性イソシアネ
ート基(NCO)が1より大となるように、たとえば1.
3≦NCO/OH≦10の割合にて、70〜110℃で
数時間反応させることにより製造され、通常NCO含有
量1〜15%(重量%、以下同様)に調整されている。こ
の反応に際して、通常の触媒、可塑剤あるいは溶剤を用
いてもよい。
は、上記所定割合のポリエステルポリオール、EVAお
よびロジンエステルの3成分混合物と過剰のポリイソシ
アネート化合物を、すなわち、ポリエステルポリオール
のOH(およびEVA中に存在することもあるOHも含
む)に対しポリイソシアネート化合物の活性イソシアネ
ート基(NCO)が1より大となるように、たとえば1.
3≦NCO/OH≦10の割合にて、70〜110℃で
数時間反応させることにより製造され、通常NCO含有
量1〜15%(重量%、以下同様)に調整されている。こ
の反応に際して、通常の触媒、可塑剤あるいは溶剤を用
いてもよい。
【0011】上記ポリイソシアネート化合物としては、
たとえばヘキサメチレンジイソシアネート、リジンメチ
ルエステルジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシア
ネート類、水添ジフエニルメタンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネ
ートなどの脂環式ポリイソシアネート類、トリレンジイ
ソシアネート(TDI)、ジフエニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート類、お
よびこれらの混合物が挙げられる。とくに好ましいポリ
イソシアネート化合物は芳香族ポリイソシアネート類で
あって、例えばMDIなどが好適に用いられる。
たとえばヘキサメチレンジイソシアネート、リジンメチ
ルエステルジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシア
ネート類、水添ジフエニルメタンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネ
ートなどの脂環式ポリイソシアネート類、トリレンジイ
ソシアネート(TDI)、ジフエニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート類、お
よびこれらの混合物が挙げられる。とくに好ましいポリ
イソシアネート化合物は芳香族ポリイソシアネート類で
あって、例えばMDIなどが好適に用いられる。
【0012】本発明に係る湿気硬化性熱溶融型ポリウレ
タン系接着剤は、上記NCO含有プレポリマーで構成さ
れ、これに必要に応じて通常の充填剤、可塑剤、溶剤、
老化防止剤、顔料などを適量配合されてよい。
タン系接着剤は、上記NCO含有プレポリマーで構成さ
れ、これに必要に応じて通常の充填剤、可塑剤、溶剤、
老化防止剤、顔料などを適量配合されてよい。
【0013】
【発明の効果】以上の構成から成る本発明接着剤は、N
CO含有プレポリマーの製造において、ポリエステルポ
リオールへロジンエステルを介してEVAを相溶性良好
に添加したことにより、溶融時粘度の低下によって10
0℃付近の温度での塗布作業が可能となり、しかも高初
期強度並びに低モジュラス−高伸長物性の確保によっ
て、従来より要求されていた異種材料の接着用途に適合
させることができる。
CO含有プレポリマーの製造において、ポリエステルポ
リオールへロジンエステルを介してEVAを相溶性良好
に添加したことにより、溶融時粘度の低下によって10
0℃付近の温度での塗布作業が可能となり、しかも高初
期強度並びに低モジュラス−高伸長物性の確保によっ
て、従来より要求されていた異種材料の接着用途に適合
させることができる。
【0014】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。 実施例1,2および比較例1,2NCO含有プレポリマー 下記表1に示す部数の1,6−ヘキサンジオールアジペ
ート系ポリエステルジオール(数平均分子量3500)、
酢酸ビニル含量45モル%のEVA(三井デュポンポリ
ケミカル社製、エバフレックスEV−45X)および溶
融温度100℃のロジンエステル(荒川化学(株)製、ス
ーパーエステルA−100)に、MDIをNCO/OH
=2.0となるように加えて、80℃で3時間反応させ
て、表1に示すNCO含有量(%)のNCO含有プレポリ
マーを得る。
より具体的に説明する。 実施例1,2および比較例1,2NCO含有プレポリマー 下記表1に示す部数の1,6−ヘキサンジオールアジペ
ート系ポリエステルジオール(数平均分子量3500)、
酢酸ビニル含量45モル%のEVA(三井デュポンポリ
ケミカル社製、エバフレックスEV−45X)および溶
融温度100℃のロジンエステル(荒川化学(株)製、ス
ーパーエステルA−100)に、MDIをNCO/OH
=2.0となるように加えて、80℃で3時間反応させ
て、表1に示すNCO含有量(%)のNCO含有プレポリ
マーを得る。
【0015】性能試験 上記NCO含有プレポリマーの、相溶性(○は良好、×
は相溶せず)、20℃での接着可能時間および初期強度
(○は剪断接着強度5kg/cm2以上で良好)、並びに硬化
物性として50%モジュラス(kg/cm2)、破断強度(ダン
ベル物性、kg/cm2)および伸び率(%)の判定結果を表1
に併記する。
は相溶せず)、20℃での接着可能時間および初期強度
(○は剪断接着強度5kg/cm2以上で良好)、並びに硬化
物性として50%モジュラス(kg/cm2)、破断強度(ダン
ベル物性、kg/cm2)および伸び率(%)の判定結果を表1
に併記する。
【0016】
【表1】 実 施 例 比 較 例 1 2 1 2 ポリエステルジオール 100 100 100 100 EVA 5 10 − 10 ロジンエステル 5 10 − −NCO含有量(%) 1.93 1.78 2.10 1.93 相 溶 性 ○ ○ − × 接 着 可 能 時 間 60〜80 90〜120 30〜60 − (秒) 初 期 強 度 ○ ○ ○ − 50%モジュラス 100 80 − − (kg/cm2) 破 断 強 度 200 250 260 − (kg/cm2) 伸び率(%) 300 500 0 −
【0017】比較例3 実施例2の配合において、酢酸ビニル含量10モル%の
EVAを用いる以外は、同様にしてNCO含有プレポリ
マーを得たが、相溶性が悪く、用に供しえなかった。
EVAを用いる以外は、同様にしてNCO含有プレポリ
マーを得たが、相溶性が悪く、用に供しえなかった。
Claims (4)
- 【請求項1】 1,6−ヘキサンジオールアジペート系
もしくは1,6−ヘキサンジオールテレフタレート系ま
たはこれらの混合系からなる数平均分子量2000〜5
000のポリエステルポリオールに酢酸ビニル含量30
〜60モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体とロジン
エステルを加えた3成分混合物に、過剰のポリイソシア
ネート化合物を反応させて得られる活性イソシアネート
基含有ウレタンプレポリマーから成ることを特徴とする
湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤。 - 【請求項2】 ロジンエステルが70〜120℃の溶融
温度を有する請求項1記載の接着剤。 - 【請求項3】 エチレン−酢酸ビニル共重合体の添加量
が、ポリエステルポリオール100重量部に対して2〜
30重量部である請求項1または2記載の接着剤。 - 【請求項4】 ロジンエステルの添加量が、ポリエステ
ルポリオール100重量部に対して2〜30重量部であ
る請求項1乃至3のいずれか1つに記載の接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2287692A JPH05214312A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2287692A JPH05214312A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214312A true JPH05214312A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12094898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2287692A Pending JPH05214312A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05214312A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7576158B2 (en) | 2002-02-19 | 2009-08-18 | Jowat Ag | Reactive single-component coating and/or adhesive granulate |
WO2010061759A1 (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | ヘンケル・コーポレーション | 湿気硬化型ホットメルト接着剤 |
JP2011178904A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Toyo Adl Corp | 湿気硬化型接着剤組成物 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP2287692A patent/JPH05214312A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7576158B2 (en) | 2002-02-19 | 2009-08-18 | Jowat Ag | Reactive single-component coating and/or adhesive granulate |
WO2010061759A1 (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | ヘンケル・コーポレーション | 湿気硬化型ホットメルト接着剤 |
JP2010126615A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Henkel Japan Ltd | 湿気硬化型ホットメルト接着剤 |
CN102264856A (zh) * | 2008-11-27 | 2011-11-30 | 汉高公司 | 可湿气固化的热熔性胶粘剂 |
US8324299B2 (en) | 2008-11-27 | 2012-12-04 | Henkel Corporation | Moisture-curable hot melt adhesive |
JP2011178904A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Toyo Adl Corp | 湿気硬化型接着剤組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101463242B (zh) | Pvc薄膜干式复合用双组份环保型聚氨酯胶粘剂及其制造方法 | |
EP0369607B1 (en) | Moisture-curing, polyurethane hot-melt adhesive compositions | |
US7129312B1 (en) | Adhesion promoters for monomer-free reactive polyurethanes | |
US6221978B1 (en) | Moisture curable hot melt adhesive and method for bonding substrates using same | |
EP1036103B2 (en) | Modified polyurethane hotmelt adhesive | |
DE60211726T2 (de) | Feuchtigkeitshärtbarer polyurethanschmelzkleber mit grossem topfzeitbereich | |
CA1338884C (en) | Urethane polymer alloys with reactive epoxy functional groups | |
KR100360574B1 (ko) | 습기경화성우레탄접착제조성물 | |
EP1433802B1 (en) | Polyurethane reactive composition | |
JP5877945B2 (ja) | 湿気硬化性ホットメルト接着剤を製造する方法 | |
EP0665250B1 (en) | One-part moisture-curing urethane adhesive | |
EP1112296B1 (en) | High green strength reactive hot melt by a prepolymerization in the main reactor | |
US4098747A (en) | Polyurethane adhesives having high peel strength at 70° C | |
JP3361272B2 (ja) | 1液湿気硬化型ウレタン系接着剤 | |
JPH05271639A (ja) | 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 | |
JPH05214312A (ja) | 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 | |
KR100557838B1 (ko) | 수성 용융형 폴리우레탄 접착제 및 이의 제조방법 | |
US20200095486A1 (en) | Reactive hot-melt adhesive composition containing a polyester-polyurethane | |
JPH10110152A (ja) | ポリウレタンとポリアミン懸濁液とをベースにした接着剤組成物と、その製造方法および利用 | |
JP2831439B2 (ja) | 反応性ホットメルト型接着剤 | |
JP2619449B2 (ja) | ポリウレタン接着剤組成物 | |
JPH0632859A (ja) | 湿気硬化型ポリウレタン樹脂組成物およびその製造方法 | |
JPH05214311A (ja) | 湿気硬化性熱溶融型ポリウレタン系接着剤 | |
JP4055216B2 (ja) | 湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤組成物 | |
JPH06271832A (ja) | 反応性ホットメルト型接着剤 |