JPH05213772A - TGF−β 組成物 - Google Patents

TGF−β 組成物

Info

Publication number
JPH05213772A
JPH05213772A JP3117523A JP11752391A JPH05213772A JP H05213772 A JPH05213772 A JP H05213772A JP 3117523 A JP3117523 A JP 3117523A JP 11752391 A JP11752391 A JP 11752391A JP H05213772 A JPH05213772 A JP H05213772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tgf
acid
pufa
linolenic acid
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3117523A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael J Newman
ジェームス ニューマン マイケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JPH05213772A publication Critical patent/JPH05213772A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/18Growth factors; Growth regulators
    • A61K38/1841Transforming growth factor [TGF]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】トランスフォーミング成長因子β (TGF−
β) 及び多不飽和脂肪酸 (PUFA) またはその誘導体
の相乗的に有効な量と組み合せてなる組成物、TGF−
β1は組み換えヒトTGF−β1が、PUFAとしては
リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸等が
使用される。 【効果】この組成物は新生物疾患、特に癌種及びメラノ
ーマに対する治療活性を増強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多不飽和脂肪酸 (PU
FA) の相乗的に有効な量を共に投与することによる、
トランスフォーミング成長因子 (TGF) の治療活性の
相乗的増強に関する。トランスフォーミング成長因子β
の好ましい形態はTGF−β1型またはTGF−β1と
して知られている。
【0002】
【従来の技術】ヒトTGF−βはヒト血小板および胎盤
から単離されそして連続ゲル濾過、陽イオン交換クロマ
トグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー (HP
LC)を用いて実質的に均質となるまで精製されてい
る。この精製されたタンパク質は、ジスルフィド結合に
よりそれぞれが結合された12,500ダルトンの2個のサブ
ユニットから成る、25,000ダルトンの分子量を有するも
のとして特徴づけられた。その分子量、サブユニット構
造およびアミノ酸組成は、ヨーロッパ特許出願公開第12
8849号 (1984年12月19日公開) に記載されているように
血小板由来増殖因子のそれらとは異なっていた。
【0003】血小板または馴化培地からTGF−βを精
製するもうひとつの方法は、酸−エタノール抽出、その
抽出物に対する陽イオン交換分離、活性画分に対する疎
水性分離を実施して均質な調製物を得ることであり、ヨ
ーロッパ特許出願公開第323842号 (1989年7月12日公
開) に記載されている。精製された生成物は傷の治癒お
よび組織修復に有用であることが指摘されている。
【0004】組換えDNA法を利用するTGF−β1の
生産は Genentech, Inc.に譲渡された米国特許出願85-7
15,142 (1985年3月22日出願) を優先権主張する日本特
許出願公開第61219395号 (1986年9月29日公開) ならび
に Asahi Chemical IndustryCo. Ltd. に譲渡された日
本特許出願公開第63028386号 (1988年2月6日公開)に
記載されている。両刊行物はTGF−β1をコードする
ヒト遺伝子のクローニングおよびその真核細胞における
発現を開示している。
【0005】PCT特許出願公開第WO8911293号 (1989
年11月30日公開) はインシュリン様成長因子1と組み合
せた傷の治癒におけるTGF−βの使用を示唆してい
る。Genentech Inc に譲渡されたヨーロッパ特許出願公
開第269408号 (1988年7月1日公開) はリウマチ性関節
炎、炎症性腸疾患、全身性紅斑性狼瘡等のような炎症性
障害の治療におけるTGF−βの使用を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】TGF−β1型 (TG
F−β1) は全ての哺乳動物組織に存在する多機能性タ
ンパク質である。このものは発達、成長、免疫系機能お
よび発癌現象の制御に関係している。TGF−β1はイ
ンビボでの傷の治癒を刺激するが、インビトロでの多く
の細胞型の増殖はこの増殖因子により阻害される。さら
に、インビトロでのTGF−β1に応答する細胞増殖は
細胞型および培養条件の両方に依存することがわかって
いる。癌腫およびメラノーマ細胞の増殖を阻害するTG
F−β1の能力には特に興味がある、なぜなら、それは
この因子の化学療法剤としての使用可能性を示唆してい
るからである。最近の研究の一つは、TGF−β1によ
る無胸腺マウスにおけるA549肺癌腫瘍増殖の60%阻
害を示している (Twardzikら、 J. Natl. Cancer Inst.
81, 1182-1185 (1989)) 。しかしながら、TGF−β1
による細胞増殖阻害の正確な機構は知られていない。
【0007】多不飽和脂肪酸 (PUFA) は腫瘍細胞に
対して細胞毒性を示すことが知られている。この活性は
ペルオキシドラジカルの生成を刺激するそれらの能力に
基づいている。したがって Beginら (Journal of the N
ational Cancer Institute,80, No.3, 188-194 (April
1988)) はγ−リノレネート (3個の二重結合) と比較
して2、4、5、および6個の二重結合を含有する一連
の脂肪酸を検査した。その結果は、癌細胞におよぼすP
UFA誘導細胞毒性の有効性はチオバルビツール酸と反
応する細胞内物質の含有量と相関することを示してい
る。3および4個の二重結合を有するγ−リノレネート
およびアラキドネートはそれぞれ最大の細胞毒性を誘導
しチオバルビツール酸検査において最大の相関関係を示
した。この研究の中で記載されている実験の全ては、T
GF−β1を含有する血清の存在下で行なわれた。同様
の効果を示す以前の結果はJournal of the National Ca
ncerInstitute, 77, No.5, 1054-1062(1986年11月) の
出版物中に同じグループにより報告された。この研究は
また、PUFA誘導細胞毒性が腫瘍細胞に比較的特異的
であることも示した。腫瘍細胞を殺す脂肪酸濃度は腫瘍
形成していない、すなわち正常細胞の増殖にほとんどま
たは全く作用しなかった。
【0008】TGF−β1に対する細胞応答は、血清中
に存在する増殖因子およびレチノイドを含む他の因子の
存在によりしばしば変化するので、無血清条件下でTG
F−β1作用の研究を行うのが好都合である。本発明に
おいては改善された無血清培地をA549ヒト肺癌、M
CF−7ヒト乳癌およびB16マウスメラノーマ細胞の
付着依存性増殖に用いた。これらの研究により、TGF
−β1による癌腫およびメラノーマ細胞増殖阻害がPU
FAの存在に依存しているという観察が導き出されてい
る。
【0009】したがって、本発明はトランスフォーミン
グ成長因子β1 (TGF−β1) および多不飽和脂肪酸
(PUFA) および/またはその誘導体を含んで成る組
成物を提供する。さらに本発明は医薬調製物製造へのこ
れら組成物の使用にも関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に明示したある種の
PUFAの1種またはそれ以上の存在はTGF−β1の
腫瘍増殖阻害性質の相乗的増強を生じ、それにより不可
逆的増殖阻害および細胞死がもたらされる。この増強は
米国特許第4,326,055号記載のレチノイン酸またはレチ
ノイドのようなレチノイドの添加により、ある種の腫瘍
の場合にさらに強化できる。TGF−β1による非腫瘍
化細胞増殖阻害はPUFAにより強化されず一般に可逆
的であることがわかった。本明細書および請求の範囲に
おいて用いられる「PUFA」なる用語は単一のPUF
Aのみならず、2個またはそれ以上の異なるPUFAの
混合物をも包含する。
【0011】本発明の添付図面を説明すれば以下のとお
りである。
【0012】
【0013】図2はTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害におよぼす脂肪酸の作用を示す。細胞を100pM T
GF−β1の非存在下 (○) または存在下 (●) で、指
示される脂肪酸を含有する無血清条件下で増殖させた。
細胞数をTGF−β1添加5日後に測定した。TGF−
β1によるA549細胞増殖のPUFA依存性阻害が12
の独立した実験で観察された。
【0014】図3はリノレン酸の存在下および非存在下
におけるTGF−β1によるA549細胞増殖の阻害に
関する用量応答曲線を示す。細胞を2μg/mlのリノレン
酸の非存在下 (○) または存在下 (●) で指示されるT
GF−β1濃度での無血清条件下に増殖させた。細胞数
をTGF−β1添加5日後に測定した。図4は1μg/ml
リノレン酸および 25pM TGF−β1の非存在下および
存在下で増殖させたA549細胞の写真である。細胞は
指示された添加物を有する無血清条件下に増殖させた。
脂肪酸およびTGF−β1添加4日後 Nikon N200 カメ
ラで写真を撮った。
【0015】図5はTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害におよぼす脂肪酸およびプロスタグランジンの作
用を示す。細胞は 40pM TGF−β1の非存在下 (−)
または存在下 (+) 、指示される脂質1μg/mlを含有す
る無血清条件下で増殖させた。細胞数はTGF−β1添
加4日後に測定した。NA、無添加;LA、リノレン
酸;LN、α−リノレン酸;DHA、ドコサヘキサエン
酸;E1 , E2 , D2 ,F2A, それぞれプロスタグラン
ジンE1 , E2 , D2 およびF2α。
【0016】図6はビタミンEによる、リノレン酸およ
びTGF−β1媒介A549細胞増殖阻害の逆転を示
す。細胞は 25pM TGF−β1の非存在下 (○) または
存在下(●) 、2μg/mlのリノレン酸および指示される
濃度のビタミンEを有する無血清条件下で増殖させた。
細胞数をTGF−β1およびビタミンE添加5日後に測
定した。同様の結果が3種の独立した実験で得られた。
【0017】図7Aは10%ウシ胎児血清および無血清培
地中におけるB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖を
示す。細胞 (1×104 /ウェル) を無血清培地 (△) ま
たは10%ウシ胎児血清含有RPMI1640培地 (○)
中で増殖させた。図7BはTGF−β1によるB16細
胞増殖阻害におよぼすα−リノレン酸およびビタミンE
の作用を示す。細胞 (5×103 /ウェル) を10μg/mlの
α−リノレン酸、100pM TGF−β1および (または)
1μM ビタミンEの非存在下または存在下無血清条件下
で増殖させた。細胞数は脂肪酸、TGF−β1およびビ
タミンE添加3日後に測定した。同様の結果が3種の独
立した実験で得られた。
【0018】本発明の実施に際して用いられるTGF−
β1は当業上知られた方法を用いて血小板またはその他
任意の哺乳動物組織から誘導されうる。さらに、組換え
細胞培養物 (この物質もまた本発明の目的に好適であ
る) から精製TGF−β1を生産することは当業上知ら
れている。TGF−β1は種特異的でないので、ヒト以
外の動物源、例えばブタまたはウシ源からのTGF−β
1の使用は本発明の範囲内である。
【0019】さらに、本発明はTGF−β1、PUFA
および/またはその誘導体および不活性で無毒の治療上
許容される担体物質を含有する医薬調製物を提供する。
これらの医薬調製物は新生物疾患、好ましくはメラノー
マおよび癌腫の治療に有用である。新生物疾患の治療に
用いられるTGF−β1組成物は治療される障害、個々
の患者の状態、TGF−β1の放出部位、投与方法およ
び診療医に知られている他の要素を考慮して、良好な医
療行為と一致した方法で処方され投与される。
【0020】TGF−β1は生理学的に許容できる担体
すなわち用いられる用量および濃度でレシピエントに無
毒である担体と所望の純度のTGF−β1を混合するこ
とにより投与用に調製される。通常、これはTGF−β
1を緩衝液、低分子量 (約10残基以下) ポリペプチド、
タンパク質、アミノ酸、グルコースまたはデキストラン
を含めた炭水化物、EDTAのようなキレート化剤およ
び他の賦形剤と混合することを必要としよう。治療用投
与に用いられるTGF−β1は無菌でなければならな
い。これはこの目的に当業上知られている膜を通した滅
菌濾過により容易に達成される。再構成のための凍結乾
燥処方物が許容されるが、TGF−β1は通常水溶液と
して保存される、なぜならこのものは熱および酸化的変
性に対して高度に安定だからである。
【0021】使用されるTGF−β1の用量は上記の要
素の如何による。一般的提案として、TGF−β1は約
0.25ng/グラム組織以上のTGF−β1レベルを新生物
組織に確立できる用量で処方され標的新生物部位に放出
されるべきである。代表的には、標的新生物部位または
その付近のTGF−β1濃度は約0.25−5.0ng/グラム
組織の範囲であるべきである。これらの組織内濃度は、
継続注入、徐放性処方物またはPEG化によるか、また
は実験的に決定された頻度で注射することによりできれ
ば治療期間中維持されるべきである。
【0022】本発明の目的はもちろん患者にTGF−β
1での治療と同時に所望のPUFAの相乗的に有効な量
を提供することである。これはいくつかの選択肢の任意
のひとつにより容易に達成できる。ひとつの態様では、
投与後新生物部位に約10−1,000μg PUFA/グラム
組織の範囲の濃度を付与するに十分な量でPUFAを1
回量形態中でTGF−β1と混合する。TGF−β1の
濃度は上に規定された有効範囲内であろう。その結果、
新生物部位でのTGF−β1:PUFAの重量比は1:
2×103−4×106 の範囲である。好ましい比率は1:1
04−5×105である。
【0023】明らかに、固定された組合せ態様を用いる
能力は選択された化合物の特性、それらの溶解度、およ
び/または処方物中に用いられる溶媒、緩衝液および担
体に対するそれらの相互適合性の如何によるであろう。
本発明はさらに、新生物疾患の治療において同時に、別
々にまたは連続的に使用するためのTGF−β1、PU
FAおよび/またはその誘導体を含有する調製物にも関
する。
【0024】しかしながら、同時にまたは別々の時間計
画量で投与される独立した用量形態で活性剤を使用する
ことも本発明の範囲内である。さらに、2種の薬剤のた
めに独立した投与経路を用いることも可能である。した
がって、例えば非経口溶液の形態でTGF−β1を投与
し、一方選択されたPUFAを精製PUFAを含有する
錠剤または軟ゼラチンカプセルまたはPUFA含有組織
抽出物のような経口投薬形態物として投与することは本
発明の範囲内である。組織は魚または種子のような動物
または植物起源であることができる。
【0025】本発明で使用できる詳細なPUFAは既知
化合物であり、2−6個の2重結合を有するものが包含
される。好適なPUFAには既知物質であるリンレン
酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、
ジホモγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサ
ヘキサエン酸およびそれらの誘導体、例えば低アルキル
エステル、例えばメチルまたはエチルエステルが包含さ
れる。これらPUFAのうちでω−3PUFAが好まし
い。選択されたPUFAの誘導体形成は、特に1回量形
態でTGF−β1と処方する場合または徐放または半減
期の延長に好適な特別の投与形態におけるそれらの使用
を探求する場合に、溶解度または安定性に影響を与える
ために使用される。
【0026】本発明のさらにもう一つの好ましい面にお
いては、レチノイドが治療法に加えられる。好適なレチ
ノイドには全てのトランスレチノイン酸全てのシスレチ
ノイン酸および米国特許第4,105,681 ; 4,193,931 ; 4,
326,055 ; 4,396,553 および4,689,350号記載のレチノ
イドが包含される。これらレチノイドは当業上知られた
治療上有効な量例えば1日当り0.1−10mg/体重kgで本
発明の上記の単一剤組成物および複数剤組成物に添加で
きる。
【0027】
【実施例】好ましい態様における本発明を下記実施例を
参照することにより説明する。 実施例1材料および細胞 無血清培地成分を得、そして貯蔵液を以下のように調製
した、すなわち結晶化した、脂肪酸不含ウシ血清アルブ
ミン (BSA)(カルシウムおよびマグネシウム不含リン
酸緩衝食塩水PSB中 50mg/ml) ; 大豆トリプシンイン
ヒビター;インシュリン (6mM HCl中 20μg/ml) ; ト
ランスフェリン (PBS中 5μg/ml) ;ヒドロコルチゾ
ン (エタノール中 500μg/ml、−20℃、アルゴン下で暗
所保存); およびトリヨードチロニン (10mM NaOH 中 20
nM)は Sigmaから得た。ブタTGF−β1 (4mM HCl、
1mg/ml BSA中) および塩基性線維芽細胞成長因子
(bFGF)(1mg/ml BSA中) はR&D (Minneapoli
s, MN)からであった。レセプター等級表皮成長因子 (E
GF)(1mg/ml のBSA含有) 、ビタミンEおよび液体
RPMI1640培地はGibco からであった。ウシ血漿
フィブロネクチンはGibco または Sigmaからであった。
ウシ皮膚I型コラーゲンは Collagen Corp. (Palo Alt
o, CA) からであった。脂肪酸は SigmaまたはNu Check
Prep(Elysian,MN) からでありアルゴン下−20℃または
−80℃でエタノール中で保存した。供給源または保存温
度にかかわりなく同様の結果が得られた。注文の脂肪酸
不含 Dulbecco's 改変 Eagle's培地/Ham's F12(DM
E/F12)は Specialty Media, Inc., Lavallette, NJ
からであった。Milli-Q (Millipore) 水を全ての実験に
おいて用いた。他のすべての材料は Sigmaまたは Gibco
からの組織培養等級であった。全ての貯蔵物は2−3ケ
月毎に新しくした。
【0028】A549ヒト肺癌細胞は Dr. Lawrence Le
vine (Brandeis University)からのものであり、ATC
C受託番号CCL185の下に American Type Culture
Collection (ATTC)からも入手できる。B16−F1マ
ウスメラノーマ細胞はATCC受託番号CRL6323
の下に入手できる。これら細胞は37℃ (5% CO2) で10
%ウシ胎児血清 (Hyclone, Logan, UT) および15mMへペ
スを含有するRPMI1640培地中で維持した。B1
6メラノーマ細胞は 100単位/mlペニシリンおよびスト
レプトマイシンの存在下でさらに維持した。新しい培養
は凍結保存物から2−3ケ月毎に開始した。A549肺癌細胞の無血清増殖 A549細胞の増殖を Brower ら、Cancer Res. 46 798
-806 (1986) の方法を改変したものにより行った。組織
培養ウエル (2cm2 ) をRPMI1640培地中の10μ
g/mlのフィブロネクチン 0.3mlで37℃で一夜処理した
後、吸引しそしてコラーゲンI型で同様の処理をした。
細胞塗布に先立ちウエルをPBSで1回洗った。A54
9細胞 (100mm 皿) を1回洗い続いて0.05%トリプシン
/PBS中0.53mM EDTA、の3mlで解離させそれを
細胞がまだ付着している間に取り出した。トリプシンイ
ンヒビター (RPMI1640中1mg/ml のもの5ml)
を加え、細胞を分散させそしてRPMI1640で2回
洗浄した。細胞 (5×103/ウエル) を1mg/ml BS
A、20μg/ml インシュリン、10μg/ml トランスフェリ
ン、0.5mM ピルビン酸ナトリウム、5ng/ml bFG
F、5ng/ml EGF、2mMグルタミン、100nM ヒドロコ
ルチゾン、 50nM 亜セレン酸ナトリウムおよび3ng/ml
レチノイン酸を含有するRPMI1640 0.5mlに塗布
した。塗布18−24時間後にTGF−β1、脂肪酸、プロ
スタグランジンおよびビタミンEを加え、続いて3、4
または5日インキュベート後に細胞数を測定した。脂肪
酸およびプロスタグランジンはエタノール2ml中に加え
るか、またはより最近は濃縮貯蔵物 (20mg/ml)の希釈後
に1mg/ml BSA (各実験ごとに新しくした) を含有す
る組織培養培地に加えた。全ての実験において、処理細
胞を賦形剤対照を与えられた細胞と比較した。全ての実
験を3組行い、その結果を平均細胞数±SDとして表わ
す。B16メラノーマ細胞の無血清増殖 組織培養ウエルをA549細胞に関し上記したようにし
て脂肪酸不含DME/F12/RPMI1640培地
(1/1/2)中のフィブロネクチン3μg で被覆し
た。細胞を非酵素性のPBSをベースとした細胞解離溶
液 (Sigma)とインキュベートし、次にDME/F12/
RPMI1640培地中に分散させた後、同じ培地で1
回洗浄した。増殖培地は Fernandez-Polら (Cancer Re
s. 46, 5153-5161 (1986))により記載されたものの改変
物であった。細胞を1mg/ml BSA、5μg/ml インシ
ュリン、5μg/ml トランスフェリン、2mM グルタミ
ン、5pMトリヨードチロニン、10nM 亜セレン酸ナトリ
ウムおよび50nM ヒドロコルチゾンを含有する脂肪酸不
含DME/F12/RPMI1640培地 0.5ml中に塗
布した。他の全ての添加および測定はA549細胞に関
して上記したようにして行った。 実施例2血清含有培地および無血清培地におけるA549細胞の
増殖に及ぼすTGF−β1の作用 改善された無血清培地をA549肺癌細胞(図1)の増
殖のために開発した。この培地は上記Browerら、により
開発されたACL−3培地に基づく。改変にはいくつか
の因子の濃度の変更、トリヨードチロニンの除外および
塩基性FGFおよびレチノイン酸の添加が包含される。
A549細胞を改変ACL−3培地中で増殖した場合、
遅滞期は何ら観察されず、倍加時間はACL−3培地中
におけるこれら細胞の増殖について報告された36時間に
比べ27.1時間であった。血清含有培地中での倍加時間
(18.7時間)は Brower ら、上記、により報告されてい
るそれに匹敵した。
【0029】TGF−β1(60pM)は、2%ウシ胎児血
清を含有する培地中でA549細胞の付着依存増殖を可
逆的に70%阻害することがわかっている(Robertsら、Pr
oc.Natl. Acad. Sci. USA, 82, 119-123 (1985))。本
研究において、200pM のTGF−β1の添加により10%
ウシ胎児血清の存在下で亜集密A549細胞増殖が33%
阻害された。一方、TGF−β1はこれら細胞の無血清
増殖を18−20%阻害できるのみであった(図1)。 実施例3外因性PUFAの存在下でのTGF−β1によるA54
9細胞増殖の阻害 5μg/ml以下の濃度のPUFAの添加はA549細胞の
無血清増殖にほとんど影響を及ぼさなかった。しかしな
がら、リノレン酸またはα−リノレン酸の存在はTGF
−β1による増殖阻害に対する細胞の感受性を有意に増
大させた。アッセイを1−3μg/mlリノレン酸またはα
−リノレン酸の存在下で行った場合、TGF−β1添加
時点の細胞密度に比べてTGF−β1はA549細胞の
増殖をほぼ 100%阻害した(図2)。同様の結果がアラ
キドン酸エイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン
酸で得られた。増殖培地中におけるレチノイン酸の存在
はTGF−β1による有意なPUFA依存増殖阻害に必
要であった(データーは示されず)。不飽和およびモノ
不飽和脂肪酸はTGF−β1による増殖阻害に対するA
549の細胞感受性を増大できなかった(図2)。同様
の結果がカプリル酸、ラウリン酸、パルミチン酸および
エライジン酸で得られた。
【0030】TGF−β1の滴定ではA549細胞によ
るこの因子への二相性応答が示された。ピコモル以下の
濃度のTGF−β1は、リノレン酸の非存在下または存
在下で細胞増殖の小さな刺激を再現可能に生じた。無血
清条件下でのTGF−β1のピコモル以下の濃度による
正常ラット腎臓細胞増殖の同様の刺激は先に Nugentお
よび Newman (J. Biol. Chem. 264 18060-18067 (198
9))により観察された。ピコモル濃度のTGF−β1は
上記のようにリノレン酸の非存在下でA549細胞増殖
を最大20%阻害した。0.5−10pM(0.0125−0.25ng/ml)
間のTGF−β1滴定は、2μg/mlリノレン酸の存在下
で細胞増殖を用量依存的に95−100%阻害した(図
3)。TGF−β1存在下での最終細胞数は初めの塗布
密度またはTGF−β1添加時の細胞密度より低かっ
た。 実施例4PUFA存在下でのTGF−β1によるA549細胞増
殖の不可逆的阻害 PUFAおよびTGF−β1の存在下で行ったA549
増殖曲線では、はじめの1−2日間はTGF−β1媒介
増殖阻害がほとんど起らないことが示された。しかしな
がら、PUFAおよびTGF−β1処理により3日目ま
でに増殖の完全な停止を生じ、それに続くインキュベー
ションの間に付着した細胞の破壊および損失を生じた。
図4はリノレン酸およびTGF−β1で細胞を処理する
と細胞増殖阻害およびそれに続く細胞破壊の両方を生じ
たことを示す。この観察は未処理細胞およびTGF−β
1処理細胞のトリパンブルー排除分析により確認され
た。リノレン酸およびTGF−β1の存在下で増殖した
後、残った細胞の約80%はトリパンブルー摂取に基づけ
ば生存能力がなかった。これらの結果はまた細胞の直接
再塗布によっても確認された。細胞をTGF−β1添加
または無添加の1μg/mlリノレン酸の存在下で4日間増
殖させた。未処理ウエルは平均 10.24×104 個の細胞を
含有し、TGF−β1処理ウエルは0.27×104 個の細胞
を含有した。TGF−β1処理細胞をトリプシン処理お
よび10%ウシ胎児血清を含有する培地中に再塗布する
と、数コロニーだけが単離された。未処理細胞は容易に
高効率で再塗布された。
【0031】PUFAの存在下での無血清条件下での非
腫瘍形成線維芽細胞および上皮細胞の増殖は、TGF−
β1による阻害に対して腫瘍細胞の増殖よりも感受性が
低いことがわかった。さらに、TGF−β1による非形
質転換細胞の増殖阻害はPUFAにより強化されず、一
般に可逆的であることがわかった(データーは示され
ず)。 実施例5TGF−β1によるA549細胞増殖阻害におけるPU
FAの役割 PUFA代謝産物がTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害の媒介物である可能性を検査した。図5は1μg/
mlのリノレン酸、α−リノレン酸またはドコサヘキサエ
ン酸はTGF−β1による増殖阻害を媒介できるが、同
様の濃度のプロスタグランジンE1 , E2 , D2 および
2αはA549細胞の増殖を阻害するのにTGF−β
1と相乗的に作用できなかったことを示す。
【0032】リノレン酸(ω−6脂肪酸)、α−リノレ
ン酸およびドコサヘキサエン酸(ω−3脂肪酸)は種々
のシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ産物の
生合成前駆体として働く。したがって上記の結果は、P
UFAそれ自体、または全てのPUFAに共通するある
産物がTGF−β1による増殖阻害の媒介をしているに
ちがいないことを示唆している。PUFAはペルオキシ
ド化され易く、有毒な分解産物を生成する。したがっ
て、1μg/mlのリノレン酸および 25pM TGF−β1に
よる細胞増殖阻害を抗酸化剤ビタミンEの存在下または
非存在下で検査した。図6はビタミンEがリノレン酸の
存在下でTGF−β1によるA549細胞増殖阻害を阻
止できることを示す。ビタミンEはTGF−β1媒介増
殖阻害を完全には逆転させなかった。 実施例6B16メラノーマ細胞増殖のTGF−β1による多不飽
和脂肪酸依存性阻害 TGF−β1による腫瘍細胞増殖阻害においてPUFA
が一般的役割を果すかどうか判定するために、第2の細
胞型を検査した。B16マウスメラノーマ細胞系が選択
された。なぜなら血清の存在下においてこの細胞型の付
着非依存型増殖はTGF−β1により阻害されるが、無
血清培地中におけるB16細胞の付着非依存型増殖はT
GF−β1により刺激されるからである。これらの結果
は、TGF−β1によるB16細胞増殖阻害はPUFA
のような血清中に含有される未確認因子に依存している
可能性を示唆する。
【0033】A549細胞に関して上記したように、本
研究はB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖のための
改良された無血清培地の開発に依存していた。培地はFe
rnandez-Pol ら、上記、により開発されたDME/F1
2+H+Fに基づく。改変には細胞付着を促進するため
に血清でなくむしろフィブロネクチンの使用、プロスタ
グランジンE1 の除外および結晶状脂肪酸不含BSAの
添加が包含される。基礎培地もまた変更され、そしてD
ME,Ham's F12およびRPMI1640の混合物で
構成される。血清の存在下および無血清培地中における
B16細胞の倍加時間は、それぞれ13.4時間および15.8
時間であった(図7A)。
【0034】無血清付着依存条件下でB16細胞を 100
pMのTGF−β1で処理すると、A549細胞に関して
上記したように増殖が10−15%阻害された(図7B)。
10μg/mlのα−リノレン酸単独の添加は細胞の増殖にほ
とんど影響しなかったが、α−リノレン酸の存在により
TGF−β1は細胞増殖を85%阻害できた。同様の結果
がリノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸およびド
コサヘキサエン酸で得られた。A549細胞について記
載されたように、TGF−β1およびPUFAでの長期
間処理によりB16細胞増殖の不可逆的阻害を生じた。
α−リノレン酸の存在下ではTGF−β1によるB16
細胞の増殖阻害はビタミンEにより逆転されたが、非存
在下ではそうではなかった(図7B)。α−リノレン酸
もまた血清の存在下でTGF−β1による増殖阻害に対
するB16の感受性を増大させた。血清存在下のTGF
−β1およびPUFAの相乗的阻害作用はレチノイン酸
の添加に依存しそしてビタミンEおよび亜セレン酸ナト
リウム両方の添加により大きく逆転された。
【図面の簡単な説明】
【図1】TGF−β1の存在下および非存在下における
10%ウシ血清含有培地および無血清培地中のA549細
胞の付着依存性増殖を示す。
【図2】TGF−β1によるA549細胞増殖阻害にお
よぼす脂肪酸の作用を示す。
【図3】リノレン酸の存在下および非存在下におけるT
GF−β1によるA549細胞増殖の阻害に関する用量
応答曲線を示す。
【図4】 1μg/ml リノレン酸および25pM TGF−β
1の非存在下および存在下で増殖させたA549細胞の
写真である。
【図5】TGF−β1によるA549細胞増殖阻害にお
よぼす脂肪酸およびプロスタグランジンの作用を示す。
【図6】ビタミンEによる、リノレン酸およびTGF−
β1媒介A549細胞増殖阻害の逆転を示す。
【図7】Aは10%ウシ胎児血清および無血清培地中にお
けるB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖を示し、B
は TGF−β1によるB16細胞増殖阻害におよぼす
α−リノレン酸をおよびビタミンEの作用を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 1μg/mlリノレン酸および25pMTG
F−β1の非存在下および存在下で増殖させたA549
細胞の生物の形態の写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 15/06 8619−4H // C12N 5/08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスフォーミング成長因子β1 (T
    GF−β1) および多不飽和脂肪酸 (PUFA) および
    /またはその誘導体を含んでなる組成物。
  2. 【請求項2】 前記TGF−β1が組換えヒトTGF−
    β1である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記PUFAが2またはそれ以上の二重
    結合を有する請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記PUFAがリノレン酸、α−リノレ
    ン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、ジホモγ−リノ
    レン酸、エイコサペンタエン酸および/またはドコサヘ
    キサエン酸、または多不飽和脂肪酸含有組織抽出物であ
    る請求項1−3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 レチノイドも含有する請求項1−4のい
    ずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記レチノイドがレチノイン酸である請
    求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 薬剤として使用するための請求項1−6
    のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 新生物疾患の治療に使用するための請求
    項1−6のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1−6のいずれかに記載の組成物
    の有効量およびかかる調製物中に一般に用いられる1ま
    たはそれ以上の不活性で無毒な治療上許容される担体物
    質を含有する医薬調製物。
  10. 【請求項10】 TGF−β1、PUFAおよび/または
    その誘導体、場合によりレチノイド、および1種または
    それ以上の不活性で無毒な治療上許容される担体を含ん
    で成る、同時の、別個のまたは連続投与用の調製物とし
    ての新生物疾患の治療に使用するための生成物。
  11. 【請求項11】 前記TGF−β1が組換えヒトTGF−
    β1である請求項10記載の生成物。
  12. 【請求項12】 前記PUFAが2またはそれ以上の二重
    結合を有する請求項10または11記載の生成物。
  13. 【請求項13】 前記PUFAがリノレン酸、α−リノレ
    ン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、ジホモγ−リノ
    レン酸、エイコサペンタエン酸および/またはドコサヘ
    キサエン酸、または多不飽和脂肪酸含有組織抽出物から
    選択される請求項10−12のいずれかに記載の生成物。
  14. 【請求項14】 PUFAまたはその誘導体と組み合せた
    有効量のTGF−β1を同時に、別個にまたは連続的に
    投与することを含んでなる、新生物疾患、特に癌腫およ
    びメラノーマを治療する方法。
  15. 【請求項15】 前記治療が有効量のレチノイドの投与を
    も包含する請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 特に実施例に関連して実質的に本文中に
    記載されている発明。
JP3117523A 1990-05-22 1991-05-22 TGF−β 組成物 Pending JPH05213772A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/527215 1990-05-22
US07/527,215 US5147854A (en) 1990-05-22 1990-05-22 Tgf-b compositions and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05213772A true JPH05213772A (ja) 1993-08-24

Family

ID=24100576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3117523A Pending JPH05213772A (ja) 1990-05-22 1991-05-22 TGF−β 組成物

Country Status (16)

Country Link
US (1) US5147854A (ja)
EP (1) EP0462398A1 (ja)
JP (1) JPH05213772A (ja)
KR (1) KR910019638A (ja)
AU (1) AU636489B2 (ja)
CA (1) CA2042973A1 (ja)
FI (1) FI912462A (ja)
HU (1) HUT57599A (ja)
IE (1) IE911736A1 (ja)
IL (1) IL98177A0 (ja)
MC (1) MC2259A1 (ja)
NO (1) NO911949L (ja)
NZ (1) NZ238179A (ja)
PT (1) PT97728A (ja)
YU (1) YU89891A (ja)
ZA (1) ZA913647B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4890152A (en) * 1986-02-14 1989-12-26 Matsushita Electric Works, Ltd. Plastic molded chip carrier package and method of fabricating the same
JP2010520922A (ja) * 2007-03-09 2010-06-17 ユニバーシティ オブ ブリストル 血管新生促進および抗血管新生剤としてのvegfスプライシング調節剤

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5248666A (en) * 1984-03-23 1993-09-28 Oncogen Methods for inhibiting neoplastic cell proliferation using platelet factor 4
US5824297A (en) * 1990-06-25 1998-10-20 Oncogene Science, Inc. Tissue-derived tumor growth inhibitors, methods of preparation and uses thereof
GB9106678D0 (en) * 1991-03-28 1991-05-15 Ferguson Mark W J Wound healing
US5817625A (en) * 1992-09-21 1998-10-06 Oncogene Science, Inc. Methods of prevention of oral mucositis with transforming growth factor beta
US5726058A (en) * 1992-12-01 1998-03-10 Jalkanen; Markku Syndecan stimulation of cellular differentiation
AU687767B2 (en) * 1992-12-01 1998-03-05 Oy Biotie Therapies Ltd Syndecan stimulation of cellular differentiation
DE4304394A1 (en) * 1993-02-13 1993-09-02 Fresenius Ag Prepn. for nourishment of oncological patients - comprises fats formulation contg. oleic acid, alpha-linolenic acid, etc., and opt. carbohydrate and proteins
US6017727A (en) * 1994-03-07 2000-01-25 Biotie Therapies Ltd. Syndecan enhancer element and syndecan stimulation of cellular differentiation
US6077828A (en) * 1996-04-25 2000-06-20 Abbott Laboratories Method for the prevention and treatment of cachexia and anorexia
AU3813597A (en) * 1996-07-26 1998-02-20 University Of Manitoba Serum-free medium for growth of anchorage-dependant mammalian cells
DE19646392A1 (de) * 1996-11-11 1998-05-14 Lohmann Therapie Syst Lts Zubereitung zur Anwendung in der Mundhöhle mit einer an der Schleimhaut haftklebenden, Pharmazeutika oder Kosmetika zur dosierten Abgabe enthaltenden Schicht
US20020141995A1 (en) * 1997-06-10 2002-10-03 Irvin Charles G. Method for treatment of inflammatory disease
US6248723B1 (en) 1997-06-10 2001-06-19 National Jewish Medical And Research Center Method for treatment of inflammatory disease
US5891925A (en) * 1997-06-27 1999-04-06 Abbott Laboratories Diagnostic method for assessing the serum cholesterol response to low diets
WO2001024812A1 (en) * 1999-10-06 2001-04-12 N.V. Nutricia USE OF TRANSFORMING GROWTH FACTOR β AND GROWTH FACTORS IN THE TREATMENT AND PREVENTION OF DISEASES OF THE INTESTINAL MUCOSA
US6767541B2 (en) * 2000-03-20 2004-07-27 The Regents Of The University Of California HER-2/neu overexpression abrogates growth inhibitory pathways
US6689810B2 (en) * 2001-08-21 2004-02-10 Cellular Sciences, Inc. Method for treating pulmonary disease states in mammals by altering indigenous in vivo levels of nitric oxide
US20040229791A1 (en) * 2002-12-31 2004-11-18 Jung San Huang Compositions and methods of modulating TGF-beta activity by fatty acids
CA2436650A1 (en) * 2003-08-06 2005-02-06 Naturia Inc. Conjugated linolenic acid (clnatm) compositions: synthesis, purification and uses
US20060186078A1 (en) * 2005-02-22 2006-08-24 David Ziegenhorn Screw on dispensing closure with structure for preventing removal
ES2264886B1 (es) * 2005-05-12 2008-02-01 Proyecto Empresarial Brudy, S.L. Utilizacion de acido docosahexaenoico para el tratamiento de enfermedades tumorales.
CA2699454C (en) * 2007-08-27 2012-07-24 Auxagen, Inc. Methods for inhibiting tgf-.beta.
PL2285242T3 (pl) * 2008-06-10 2013-09-30 Dsm Ip Assets Bv Kombinacje ekstraktu roślinnego i PUFA
WO2010033507A1 (en) * 2008-09-16 2010-03-25 St. Louis University Method of enhancing tgf-beta signalling
US10322125B2 (en) 2013-02-22 2019-06-18 Emory University TGF-beta enhancing compositions for cartilage repair and methods related thereto

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4326055A (en) * 1977-12-22 1982-04-20 Hoffmann-La Roche Inc. Stilbene derivatives
CA1275922C (en) * 1985-11-28 1990-11-06 Harunobu Amagase Treatment of cancer
US4929442A (en) * 1986-09-26 1990-05-29 Exovir, Inc. Compositions suitable for human topical application including a growth factor and/or related materials
US4816442A (en) * 1986-11-07 1989-03-28 Collagen Corporation Method of inhibiting tumor growth sensitive to CIF-βtreatment

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4890152A (en) * 1986-02-14 1989-12-26 Matsushita Electric Works, Ltd. Plastic molded chip carrier package and method of fabricating the same
JP2010520922A (ja) * 2007-03-09 2010-06-17 ユニバーシティ オブ ブリストル 血管新生促進および抗血管新生剤としてのvegfスプライシング調節剤
US9447418B2 (en) 2007-03-09 2016-09-20 University Of Bristol Pro- and anti-angiogenic treatments

Also Published As

Publication number Publication date
CA2042973A1 (en) 1991-11-23
PT97728A (pt) 1992-02-28
YU89891A (sh) 1994-06-10
FI912462A (fi) 1991-11-23
KR910019638A (ko) 1991-12-19
NZ238179A (en) 1993-04-28
HU911672D0 (en) 1991-11-28
US5147854A (en) 1992-09-15
MC2259A1 (fr) 1993-04-26
IE911736A1 (en) 1991-12-04
NO911949D0 (no) 1991-05-21
FI912462A0 (fi) 1991-05-21
EP0462398A1 (en) 1991-12-27
IL98177A0 (en) 1992-06-21
AU7713991A (en) 1991-12-12
ZA913647B (en) 1992-02-26
NO911949L (no) 1991-11-25
AU636489B2 (en) 1993-04-29
HUT57599A (en) 1991-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05213772A (ja) TGF−β 組成物
CA2106073C (en) Composition for promoting tissue repair and regeneration
JPH01121300A (ja) 乳汁に由来するポリペプチド成長因子
US8778995B2 (en) Use of hydroxyoleic acid and related compounds in the manufacture of drugs
US5043328A (en) Formulations containing unsaturated fatty acids for the synthesis of prostaglandins and hydroxy-fatty acids in biological systems
ES2312884T3 (es) Composiciones antivirales que comprenden derivados de acido fenilacetico.
JP2007145865A (ja) 抗新生物剤としての酪酸、酪酸塩、および誘導体の生理学的に安定な組成物
AU696956B2 (en) Water dispersible therapeutic compounds
US20090131537A1 (en) Wound healing compositions
WO1993016704A1 (en) Method of inhibiting carcinogenesis by treatment with dehydroepiandrosterone and analogs thereof
JP2003510367A (ja) 腸粘膜疾患の治療及び予防におけるtgfベータ及び成長因子の使用
EP0175468A2 (en) Eicosanoids for use in cancer therapy
JPH04504726A (ja) アナフィラキシーの遅反応性物質に対する拮抗薬としてのリポキシンa↓4およびその誘導体の使用
NL8303264A (nl) Materiaal en preparaten voor toepassing bij de profylaxe van kanker.
JPS62265222A (ja) 細胞膜の脂質構造および機能の修飾法並びにこれに使用する製剤組成物
CA2105997A1 (en) Method of inhibiting padgem-mediated interactions using an inhibitor comprising a 2,6 sialic acid component
JP2002302447A (ja) 局所投与用癌治療剤
JP3962538B2 (ja) コラーゲンを主成分とする創傷の皮膚繊維芽細胞遊走・増殖促進剤及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌に作用する抗菌剤
JPH03503177A (ja) 皮膚の疾患の局所的処置のためのサイモペンチンを含有する組成物
US20150071880A1 (en) Treatment of epithelial layer lesions
JP2009191015A (ja) 創傷治癒促進剤
EP0238198A2 (en) Method of modifying the lipid structure function and expression of cell membranes and pharmaceutical compositions for use therein
TW200407119A (en) Methods and compositions to treat conditions associated with neovascularization
US5994399A (en) Method of regenerating collagen-containing tissues with misoprostol
JP3593350B2 (ja) 細胞分化誘導剤