JPH05213772A - TGF−β 組成物 - Google Patents
TGF−β 組成物Info
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- JPH05213772A JPH05213772A JP3117523A JP11752391A JPH05213772A JP H05213772 A JPH05213772 A JP H05213772A JP 3117523 A JP3117523 A JP 3117523A JP 11752391 A JP11752391 A JP 11752391A JP H05213772 A JPH05213772 A JP H05213772A
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- acid
- pufa
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- A61K38/1841—Transforming growth factor [TGF]
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- A61P35/00—Antineoplastic agents
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】トランスフォーミング成長因子β (TGF−
β) 及び多不飽和脂肪酸 (PUFA) またはその誘導体
の相乗的に有効な量と組み合せてなる組成物、TGF−
β1は組み換えヒトTGF−β1が、PUFAとしては
リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸等が
使用される。 【効果】この組成物は新生物疾患、特に癌種及びメラノ
ーマに対する治療活性を増強する。
β) 及び多不飽和脂肪酸 (PUFA) またはその誘導体
の相乗的に有効な量と組み合せてなる組成物、TGF−
β1は組み換えヒトTGF−β1が、PUFAとしては
リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸等が
使用される。 【効果】この組成物は新生物疾患、特に癌種及びメラノ
ーマに対する治療活性を増強する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多不飽和脂肪酸 (PU
FA) の相乗的に有効な量を共に投与することによる、
トランスフォーミング成長因子 (TGF) の治療活性の
相乗的増強に関する。トランスフォーミング成長因子β
の好ましい形態はTGF−β1型またはTGF−β1と
して知られている。
FA) の相乗的に有効な量を共に投与することによる、
トランスフォーミング成長因子 (TGF) の治療活性の
相乗的増強に関する。トランスフォーミング成長因子β
の好ましい形態はTGF−β1型またはTGF−β1と
して知られている。
【0002】
【従来の技術】ヒトTGF−βはヒト血小板および胎盤
から単離されそして連続ゲル濾過、陽イオン交換クロマ
トグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー (HP
LC)を用いて実質的に均質となるまで精製されてい
る。この精製されたタンパク質は、ジスルフィド結合に
よりそれぞれが結合された12,500ダルトンの2個のサブ
ユニットから成る、25,000ダルトンの分子量を有するも
のとして特徴づけられた。その分子量、サブユニット構
造およびアミノ酸組成は、ヨーロッパ特許出願公開第12
8849号 (1984年12月19日公開) に記載されているように
血小板由来増殖因子のそれらとは異なっていた。
から単離されそして連続ゲル濾過、陽イオン交換クロマ
トグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー (HP
LC)を用いて実質的に均質となるまで精製されてい
る。この精製されたタンパク質は、ジスルフィド結合に
よりそれぞれが結合された12,500ダルトンの2個のサブ
ユニットから成る、25,000ダルトンの分子量を有するも
のとして特徴づけられた。その分子量、サブユニット構
造およびアミノ酸組成は、ヨーロッパ特許出願公開第12
8849号 (1984年12月19日公開) に記載されているように
血小板由来増殖因子のそれらとは異なっていた。
【0003】血小板または馴化培地からTGF−βを精
製するもうひとつの方法は、酸−エタノール抽出、その
抽出物に対する陽イオン交換分離、活性画分に対する疎
水性分離を実施して均質な調製物を得ることであり、ヨ
ーロッパ特許出願公開第323842号 (1989年7月12日公
開) に記載されている。精製された生成物は傷の治癒お
よび組織修復に有用であることが指摘されている。
製するもうひとつの方法は、酸−エタノール抽出、その
抽出物に対する陽イオン交換分離、活性画分に対する疎
水性分離を実施して均質な調製物を得ることであり、ヨ
ーロッパ特許出願公開第323842号 (1989年7月12日公
開) に記載されている。精製された生成物は傷の治癒お
よび組織修復に有用であることが指摘されている。
【0004】組換えDNA法を利用するTGF−β1の
生産は Genentech, Inc.に譲渡された米国特許出願85-7
15,142 (1985年3月22日出願) を優先権主張する日本特
許出願公開第61219395号 (1986年9月29日公開) ならび
に Asahi Chemical IndustryCo. Ltd. に譲渡された日
本特許出願公開第63028386号 (1988年2月6日公開)に
記載されている。両刊行物はTGF−β1をコードする
ヒト遺伝子のクローニングおよびその真核細胞における
発現を開示している。
生産は Genentech, Inc.に譲渡された米国特許出願85-7
15,142 (1985年3月22日出願) を優先権主張する日本特
許出願公開第61219395号 (1986年9月29日公開) ならび
に Asahi Chemical IndustryCo. Ltd. に譲渡された日
本特許出願公開第63028386号 (1988年2月6日公開)に
記載されている。両刊行物はTGF−β1をコードする
ヒト遺伝子のクローニングおよびその真核細胞における
発現を開示している。
【0005】PCT特許出願公開第WO8911293号 (1989
年11月30日公開) はインシュリン様成長因子1と組み合
せた傷の治癒におけるTGF−βの使用を示唆してい
る。Genentech Inc に譲渡されたヨーロッパ特許出願公
開第269408号 (1988年7月1日公開) はリウマチ性関節
炎、炎症性腸疾患、全身性紅斑性狼瘡等のような炎症性
障害の治療におけるTGF−βの使用を開示している。
年11月30日公開) はインシュリン様成長因子1と組み合
せた傷の治癒におけるTGF−βの使用を示唆してい
る。Genentech Inc に譲渡されたヨーロッパ特許出願公
開第269408号 (1988年7月1日公開) はリウマチ性関節
炎、炎症性腸疾患、全身性紅斑性狼瘡等のような炎症性
障害の治療におけるTGF−βの使用を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】TGF−β1型 (TG
F−β1) は全ての哺乳動物組織に存在する多機能性タ
ンパク質である。このものは発達、成長、免疫系機能お
よび発癌現象の制御に関係している。TGF−β1はイ
ンビボでの傷の治癒を刺激するが、インビトロでの多く
の細胞型の増殖はこの増殖因子により阻害される。さら
に、インビトロでのTGF−β1に応答する細胞増殖は
細胞型および培養条件の両方に依存することがわかって
いる。癌腫およびメラノーマ細胞の増殖を阻害するTG
F−β1の能力には特に興味がある、なぜなら、それは
この因子の化学療法剤としての使用可能性を示唆してい
るからである。最近の研究の一つは、TGF−β1によ
る無胸腺マウスにおけるA549肺癌腫瘍増殖の60%阻
害を示している (Twardzikら、 J. Natl. Cancer Inst.
81, 1182-1185 (1989)) 。しかしながら、TGF−β1
による細胞増殖阻害の正確な機構は知られていない。
F−β1) は全ての哺乳動物組織に存在する多機能性タ
ンパク質である。このものは発達、成長、免疫系機能お
よび発癌現象の制御に関係している。TGF−β1はイ
ンビボでの傷の治癒を刺激するが、インビトロでの多く
の細胞型の増殖はこの増殖因子により阻害される。さら
に、インビトロでのTGF−β1に応答する細胞増殖は
細胞型および培養条件の両方に依存することがわかって
いる。癌腫およびメラノーマ細胞の増殖を阻害するTG
F−β1の能力には特に興味がある、なぜなら、それは
この因子の化学療法剤としての使用可能性を示唆してい
るからである。最近の研究の一つは、TGF−β1によ
る無胸腺マウスにおけるA549肺癌腫瘍増殖の60%阻
害を示している (Twardzikら、 J. Natl. Cancer Inst.
81, 1182-1185 (1989)) 。しかしながら、TGF−β1
による細胞増殖阻害の正確な機構は知られていない。
【0007】多不飽和脂肪酸 (PUFA) は腫瘍細胞に
対して細胞毒性を示すことが知られている。この活性は
ペルオキシドラジカルの生成を刺激するそれらの能力に
基づいている。したがって Beginら (Journal of the N
ational Cancer Institute,80, No.3, 188-194 (April
1988)) はγ−リノレネート (3個の二重結合) と比較
して2、4、5、および6個の二重結合を含有する一連
の脂肪酸を検査した。その結果は、癌細胞におよぼすP
UFA誘導細胞毒性の有効性はチオバルビツール酸と反
応する細胞内物質の含有量と相関することを示してい
る。3および4個の二重結合を有するγ−リノレネート
およびアラキドネートはそれぞれ最大の細胞毒性を誘導
しチオバルビツール酸検査において最大の相関関係を示
した。この研究の中で記載されている実験の全ては、T
GF−β1を含有する血清の存在下で行なわれた。同様
の効果を示す以前の結果はJournal of the National Ca
ncerInstitute, 77, No.5, 1054-1062(1986年11月) の
出版物中に同じグループにより報告された。この研究は
また、PUFA誘導細胞毒性が腫瘍細胞に比較的特異的
であることも示した。腫瘍細胞を殺す脂肪酸濃度は腫瘍
形成していない、すなわち正常細胞の増殖にほとんどま
たは全く作用しなかった。
対して細胞毒性を示すことが知られている。この活性は
ペルオキシドラジカルの生成を刺激するそれらの能力に
基づいている。したがって Beginら (Journal of the N
ational Cancer Institute,80, No.3, 188-194 (April
1988)) はγ−リノレネート (3個の二重結合) と比較
して2、4、5、および6個の二重結合を含有する一連
の脂肪酸を検査した。その結果は、癌細胞におよぼすP
UFA誘導細胞毒性の有効性はチオバルビツール酸と反
応する細胞内物質の含有量と相関することを示してい
る。3および4個の二重結合を有するγ−リノレネート
およびアラキドネートはそれぞれ最大の細胞毒性を誘導
しチオバルビツール酸検査において最大の相関関係を示
した。この研究の中で記載されている実験の全ては、T
GF−β1を含有する血清の存在下で行なわれた。同様
の効果を示す以前の結果はJournal of the National Ca
ncerInstitute, 77, No.5, 1054-1062(1986年11月) の
出版物中に同じグループにより報告された。この研究は
また、PUFA誘導細胞毒性が腫瘍細胞に比較的特異的
であることも示した。腫瘍細胞を殺す脂肪酸濃度は腫瘍
形成していない、すなわち正常細胞の増殖にほとんどま
たは全く作用しなかった。
【0008】TGF−β1に対する細胞応答は、血清中
に存在する増殖因子およびレチノイドを含む他の因子の
存在によりしばしば変化するので、無血清条件下でTG
F−β1作用の研究を行うのが好都合である。本発明に
おいては改善された無血清培地をA549ヒト肺癌、M
CF−7ヒト乳癌およびB16マウスメラノーマ細胞の
付着依存性増殖に用いた。これらの研究により、TGF
−β1による癌腫およびメラノーマ細胞増殖阻害がPU
FAの存在に依存しているという観察が導き出されてい
る。
に存在する増殖因子およびレチノイドを含む他の因子の
存在によりしばしば変化するので、無血清条件下でTG
F−β1作用の研究を行うのが好都合である。本発明に
おいては改善された無血清培地をA549ヒト肺癌、M
CF−7ヒト乳癌およびB16マウスメラノーマ細胞の
付着依存性増殖に用いた。これらの研究により、TGF
−β1による癌腫およびメラノーマ細胞増殖阻害がPU
FAの存在に依存しているという観察が導き出されてい
る。
【0009】したがって、本発明はトランスフォーミン
グ成長因子β1 (TGF−β1) および多不飽和脂肪酸
(PUFA) および/またはその誘導体を含んで成る組
成物を提供する。さらに本発明は医薬調製物製造へのこ
れら組成物の使用にも関する。
グ成長因子β1 (TGF−β1) および多不飽和脂肪酸
(PUFA) および/またはその誘導体を含んで成る組
成物を提供する。さらに本発明は医薬調製物製造へのこ
れら組成物の使用にも関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に明示したある種の
PUFAの1種またはそれ以上の存在はTGF−β1の
腫瘍増殖阻害性質の相乗的増強を生じ、それにより不可
逆的増殖阻害および細胞死がもたらされる。この増強は
米国特許第4,326,055号記載のレチノイン酸またはレチ
ノイドのようなレチノイドの添加により、ある種の腫瘍
の場合にさらに強化できる。TGF−β1による非腫瘍
化細胞増殖阻害はPUFAにより強化されず一般に可逆
的であることがわかった。本明細書および請求の範囲に
おいて用いられる「PUFA」なる用語は単一のPUF
Aのみならず、2個またはそれ以上の異なるPUFAの
混合物をも包含する。
PUFAの1種またはそれ以上の存在はTGF−β1の
腫瘍増殖阻害性質の相乗的増強を生じ、それにより不可
逆的増殖阻害および細胞死がもたらされる。この増強は
米国特許第4,326,055号記載のレチノイン酸またはレチ
ノイドのようなレチノイドの添加により、ある種の腫瘍
の場合にさらに強化できる。TGF−β1による非腫瘍
化細胞増殖阻害はPUFAにより強化されず一般に可逆
的であることがわかった。本明細書および請求の範囲に
おいて用いられる「PUFA」なる用語は単一のPUF
Aのみならず、2個またはそれ以上の異なるPUFAの
混合物をも包含する。
【0011】本発明の添付図面を説明すれば以下のとお
りである。
りである。
【0012】
【0013】図2はTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害におよぼす脂肪酸の作用を示す。細胞を100pM T
GF−β1の非存在下 (○) または存在下 (●) で、指
示される脂肪酸を含有する無血清条件下で増殖させた。
細胞数をTGF−β1添加5日後に測定した。TGF−
β1によるA549細胞増殖のPUFA依存性阻害が12
の独立した実験で観察された。
殖阻害におよぼす脂肪酸の作用を示す。細胞を100pM T
GF−β1の非存在下 (○) または存在下 (●) で、指
示される脂肪酸を含有する無血清条件下で増殖させた。
細胞数をTGF−β1添加5日後に測定した。TGF−
β1によるA549細胞増殖のPUFA依存性阻害が12
の独立した実験で観察された。
【0014】図3はリノレン酸の存在下および非存在下
におけるTGF−β1によるA549細胞増殖の阻害に
関する用量応答曲線を示す。細胞を2μg/mlのリノレン
酸の非存在下 (○) または存在下 (●) で指示されるT
GF−β1濃度での無血清条件下に増殖させた。細胞数
をTGF−β1添加5日後に測定した。図4は1μg/ml
リノレン酸および 25pM TGF−β1の非存在下および
存在下で増殖させたA549細胞の写真である。細胞は
指示された添加物を有する無血清条件下に増殖させた。
脂肪酸およびTGF−β1添加4日後 Nikon N200 カメ
ラで写真を撮った。
におけるTGF−β1によるA549細胞増殖の阻害に
関する用量応答曲線を示す。細胞を2μg/mlのリノレン
酸の非存在下 (○) または存在下 (●) で指示されるT
GF−β1濃度での無血清条件下に増殖させた。細胞数
をTGF−β1添加5日後に測定した。図4は1μg/ml
リノレン酸および 25pM TGF−β1の非存在下および
存在下で増殖させたA549細胞の写真である。細胞は
指示された添加物を有する無血清条件下に増殖させた。
脂肪酸およびTGF−β1添加4日後 Nikon N200 カメ
ラで写真を撮った。
【0015】図5はTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害におよぼす脂肪酸およびプロスタグランジンの作
用を示す。細胞は 40pM TGF−β1の非存在下 (−)
または存在下 (+) 、指示される脂質1μg/mlを含有す
る無血清条件下で増殖させた。細胞数はTGF−β1添
加4日後に測定した。NA、無添加;LA、リノレン
酸;LN、α−リノレン酸;DHA、ドコサヘキサエン
酸;E1 , E2 , D2 ,F2A, それぞれプロスタグラン
ジンE1 , E2 , D2 およびF2α。
殖阻害におよぼす脂肪酸およびプロスタグランジンの作
用を示す。細胞は 40pM TGF−β1の非存在下 (−)
または存在下 (+) 、指示される脂質1μg/mlを含有す
る無血清条件下で増殖させた。細胞数はTGF−β1添
加4日後に測定した。NA、無添加;LA、リノレン
酸;LN、α−リノレン酸;DHA、ドコサヘキサエン
酸;E1 , E2 , D2 ,F2A, それぞれプロスタグラン
ジンE1 , E2 , D2 およびF2α。
【0016】図6はビタミンEによる、リノレン酸およ
びTGF−β1媒介A549細胞増殖阻害の逆転を示
す。細胞は 25pM TGF−β1の非存在下 (○) または
存在下(●) 、2μg/mlのリノレン酸および指示される
濃度のビタミンEを有する無血清条件下で増殖させた。
細胞数をTGF−β1およびビタミンE添加5日後に測
定した。同様の結果が3種の独立した実験で得られた。
びTGF−β1媒介A549細胞増殖阻害の逆転を示
す。細胞は 25pM TGF−β1の非存在下 (○) または
存在下(●) 、2μg/mlのリノレン酸および指示される
濃度のビタミンEを有する無血清条件下で増殖させた。
細胞数をTGF−β1およびビタミンE添加5日後に測
定した。同様の結果が3種の独立した実験で得られた。
【0017】図7Aは10%ウシ胎児血清および無血清培
地中におけるB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖を
示す。細胞 (1×104 /ウェル) を無血清培地 (△) ま
たは10%ウシ胎児血清含有RPMI1640培地 (○)
中で増殖させた。図7BはTGF−β1によるB16細
胞増殖阻害におよぼすα−リノレン酸およびビタミンE
の作用を示す。細胞 (5×103 /ウェル) を10μg/mlの
α−リノレン酸、100pM TGF−β1および (または)
1μM ビタミンEの非存在下または存在下無血清条件下
で増殖させた。細胞数は脂肪酸、TGF−β1およびビ
タミンE添加3日後に測定した。同様の結果が3種の独
立した実験で得られた。
地中におけるB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖を
示す。細胞 (1×104 /ウェル) を無血清培地 (△) ま
たは10%ウシ胎児血清含有RPMI1640培地 (○)
中で増殖させた。図7BはTGF−β1によるB16細
胞増殖阻害におよぼすα−リノレン酸およびビタミンE
の作用を示す。細胞 (5×103 /ウェル) を10μg/mlの
α−リノレン酸、100pM TGF−β1および (または)
1μM ビタミンEの非存在下または存在下無血清条件下
で増殖させた。細胞数は脂肪酸、TGF−β1およびビ
タミンE添加3日後に測定した。同様の結果が3種の独
立した実験で得られた。
【0018】本発明の実施に際して用いられるTGF−
β1は当業上知られた方法を用いて血小板またはその他
任意の哺乳動物組織から誘導されうる。さらに、組換え
細胞培養物 (この物質もまた本発明の目的に好適であ
る) から精製TGF−β1を生産することは当業上知ら
れている。TGF−β1は種特異的でないので、ヒト以
外の動物源、例えばブタまたはウシ源からのTGF−β
1の使用は本発明の範囲内である。
β1は当業上知られた方法を用いて血小板またはその他
任意の哺乳動物組織から誘導されうる。さらに、組換え
細胞培養物 (この物質もまた本発明の目的に好適であ
る) から精製TGF−β1を生産することは当業上知ら
れている。TGF−β1は種特異的でないので、ヒト以
外の動物源、例えばブタまたはウシ源からのTGF−β
1の使用は本発明の範囲内である。
【0019】さらに、本発明はTGF−β1、PUFA
および/またはその誘導体および不活性で無毒の治療上
許容される担体物質を含有する医薬調製物を提供する。
これらの医薬調製物は新生物疾患、好ましくはメラノー
マおよび癌腫の治療に有用である。新生物疾患の治療に
用いられるTGF−β1組成物は治療される障害、個々
の患者の状態、TGF−β1の放出部位、投与方法およ
び診療医に知られている他の要素を考慮して、良好な医
療行為と一致した方法で処方され投与される。
および/またはその誘導体および不活性で無毒の治療上
許容される担体物質を含有する医薬調製物を提供する。
これらの医薬調製物は新生物疾患、好ましくはメラノー
マおよび癌腫の治療に有用である。新生物疾患の治療に
用いられるTGF−β1組成物は治療される障害、個々
の患者の状態、TGF−β1の放出部位、投与方法およ
び診療医に知られている他の要素を考慮して、良好な医
療行為と一致した方法で処方され投与される。
【0020】TGF−β1は生理学的に許容できる担体
すなわち用いられる用量および濃度でレシピエントに無
毒である担体と所望の純度のTGF−β1を混合するこ
とにより投与用に調製される。通常、これはTGF−β
1を緩衝液、低分子量 (約10残基以下) ポリペプチド、
タンパク質、アミノ酸、グルコースまたはデキストラン
を含めた炭水化物、EDTAのようなキレート化剤およ
び他の賦形剤と混合することを必要としよう。治療用投
与に用いられるTGF−β1は無菌でなければならな
い。これはこの目的に当業上知られている膜を通した滅
菌濾過により容易に達成される。再構成のための凍結乾
燥処方物が許容されるが、TGF−β1は通常水溶液と
して保存される、なぜならこのものは熱および酸化的変
性に対して高度に安定だからである。
すなわち用いられる用量および濃度でレシピエントに無
毒である担体と所望の純度のTGF−β1を混合するこ
とにより投与用に調製される。通常、これはTGF−β
1を緩衝液、低分子量 (約10残基以下) ポリペプチド、
タンパク質、アミノ酸、グルコースまたはデキストラン
を含めた炭水化物、EDTAのようなキレート化剤およ
び他の賦形剤と混合することを必要としよう。治療用投
与に用いられるTGF−β1は無菌でなければならな
い。これはこの目的に当業上知られている膜を通した滅
菌濾過により容易に達成される。再構成のための凍結乾
燥処方物が許容されるが、TGF−β1は通常水溶液と
して保存される、なぜならこのものは熱および酸化的変
性に対して高度に安定だからである。
【0021】使用されるTGF−β1の用量は上記の要
素の如何による。一般的提案として、TGF−β1は約
0.25ng/グラム組織以上のTGF−β1レベルを新生物
組織に確立できる用量で処方され標的新生物部位に放出
されるべきである。代表的には、標的新生物部位または
その付近のTGF−β1濃度は約0.25−5.0ng/グラム
組織の範囲であるべきである。これらの組織内濃度は、
継続注入、徐放性処方物またはPEG化によるか、また
は実験的に決定された頻度で注射することによりできれ
ば治療期間中維持されるべきである。
素の如何による。一般的提案として、TGF−β1は約
0.25ng/グラム組織以上のTGF−β1レベルを新生物
組織に確立できる用量で処方され標的新生物部位に放出
されるべきである。代表的には、標的新生物部位または
その付近のTGF−β1濃度は約0.25−5.0ng/グラム
組織の範囲であるべきである。これらの組織内濃度は、
継続注入、徐放性処方物またはPEG化によるか、また
は実験的に決定された頻度で注射することによりできれ
ば治療期間中維持されるべきである。
【0022】本発明の目的はもちろん患者にTGF−β
1での治療と同時に所望のPUFAの相乗的に有効な量
を提供することである。これはいくつかの選択肢の任意
のひとつにより容易に達成できる。ひとつの態様では、
投与後新生物部位に約10−1,000μg PUFA/グラム
組織の範囲の濃度を付与するに十分な量でPUFAを1
回量形態中でTGF−β1と混合する。TGF−β1の
濃度は上に規定された有効範囲内であろう。その結果、
新生物部位でのTGF−β1:PUFAの重量比は1:
2×103−4×106 の範囲である。好ましい比率は1:1
04−5×105である。
1での治療と同時に所望のPUFAの相乗的に有効な量
を提供することである。これはいくつかの選択肢の任意
のひとつにより容易に達成できる。ひとつの態様では、
投与後新生物部位に約10−1,000μg PUFA/グラム
組織の範囲の濃度を付与するに十分な量でPUFAを1
回量形態中でTGF−β1と混合する。TGF−β1の
濃度は上に規定された有効範囲内であろう。その結果、
新生物部位でのTGF−β1:PUFAの重量比は1:
2×103−4×106 の範囲である。好ましい比率は1:1
04−5×105である。
【0023】明らかに、固定された組合せ態様を用いる
能力は選択された化合物の特性、それらの溶解度、およ
び/または処方物中に用いられる溶媒、緩衝液および担
体に対するそれらの相互適合性の如何によるであろう。
本発明はさらに、新生物疾患の治療において同時に、別
々にまたは連続的に使用するためのTGF−β1、PU
FAおよび/またはその誘導体を含有する調製物にも関
する。
能力は選択された化合物の特性、それらの溶解度、およ
び/または処方物中に用いられる溶媒、緩衝液および担
体に対するそれらの相互適合性の如何によるであろう。
本発明はさらに、新生物疾患の治療において同時に、別
々にまたは連続的に使用するためのTGF−β1、PU
FAおよび/またはその誘導体を含有する調製物にも関
する。
【0024】しかしながら、同時にまたは別々の時間計
画量で投与される独立した用量形態で活性剤を使用する
ことも本発明の範囲内である。さらに、2種の薬剤のた
めに独立した投与経路を用いることも可能である。した
がって、例えば非経口溶液の形態でTGF−β1を投与
し、一方選択されたPUFAを精製PUFAを含有する
錠剤または軟ゼラチンカプセルまたはPUFA含有組織
抽出物のような経口投薬形態物として投与することは本
発明の範囲内である。組織は魚または種子のような動物
または植物起源であることができる。
画量で投与される独立した用量形態で活性剤を使用する
ことも本発明の範囲内である。さらに、2種の薬剤のた
めに独立した投与経路を用いることも可能である。した
がって、例えば非経口溶液の形態でTGF−β1を投与
し、一方選択されたPUFAを精製PUFAを含有する
錠剤または軟ゼラチンカプセルまたはPUFA含有組織
抽出物のような経口投薬形態物として投与することは本
発明の範囲内である。組織は魚または種子のような動物
または植物起源であることができる。
【0025】本発明で使用できる詳細なPUFAは既知
化合物であり、2−6個の2重結合を有するものが包含
される。好適なPUFAには既知物質であるリンレン
酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、
ジホモγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサ
ヘキサエン酸およびそれらの誘導体、例えば低アルキル
エステル、例えばメチルまたはエチルエステルが包含さ
れる。これらPUFAのうちでω−3PUFAが好まし
い。選択されたPUFAの誘導体形成は、特に1回量形
態でTGF−β1と処方する場合または徐放または半減
期の延長に好適な特別の投与形態におけるそれらの使用
を探求する場合に、溶解度または安定性に影響を与える
ために使用される。
化合物であり、2−6個の2重結合を有するものが包含
される。好適なPUFAには既知物質であるリンレン
酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、
ジホモγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサ
ヘキサエン酸およびそれらの誘導体、例えば低アルキル
エステル、例えばメチルまたはエチルエステルが包含さ
れる。これらPUFAのうちでω−3PUFAが好まし
い。選択されたPUFAの誘導体形成は、特に1回量形
態でTGF−β1と処方する場合または徐放または半減
期の延長に好適な特別の投与形態におけるそれらの使用
を探求する場合に、溶解度または安定性に影響を与える
ために使用される。
【0026】本発明のさらにもう一つの好ましい面にお
いては、レチノイドが治療法に加えられる。好適なレチ
ノイドには全てのトランスレチノイン酸全てのシスレチ
ノイン酸および米国特許第4,105,681 ; 4,193,931 ; 4,
326,055 ; 4,396,553 および4,689,350号記載のレチノ
イドが包含される。これらレチノイドは当業上知られた
治療上有効な量例えば1日当り0.1−10mg/体重kgで本
発明の上記の単一剤組成物および複数剤組成物に添加で
きる。
いては、レチノイドが治療法に加えられる。好適なレチ
ノイドには全てのトランスレチノイン酸全てのシスレチ
ノイン酸および米国特許第4,105,681 ; 4,193,931 ; 4,
326,055 ; 4,396,553 および4,689,350号記載のレチノ
イドが包含される。これらレチノイドは当業上知られた
治療上有効な量例えば1日当り0.1−10mg/体重kgで本
発明の上記の単一剤組成物および複数剤組成物に添加で
きる。
【0027】
【実施例】好ましい態様における本発明を下記実施例を
参照することにより説明する。 実施例1材料および細胞 無血清培地成分を得、そして貯蔵液を以下のように調製
した、すなわち結晶化した、脂肪酸不含ウシ血清アルブ
ミン (BSA)(カルシウムおよびマグネシウム不含リン
酸緩衝食塩水PSB中 50mg/ml) ; 大豆トリプシンイン
ヒビター;インシュリン (6mM HCl中 20μg/ml) ; ト
ランスフェリン (PBS中 5μg/ml) ;ヒドロコルチゾ
ン (エタノール中 500μg/ml、−20℃、アルゴン下で暗
所保存); およびトリヨードチロニン (10mM NaOH 中 20
nM)は Sigmaから得た。ブタTGF−β1 (4mM HCl、
1mg/ml BSA中) および塩基性線維芽細胞成長因子
(bFGF)(1mg/ml BSA中) はR&D (Minneapoli
s, MN)からであった。レセプター等級表皮成長因子 (E
GF)(1mg/ml のBSA含有) 、ビタミンEおよび液体
RPMI1640培地はGibco からであった。ウシ血漿
フィブロネクチンはGibco または Sigmaからであった。
ウシ皮膚I型コラーゲンは Collagen Corp. (Palo Alt
o, CA) からであった。脂肪酸は SigmaまたはNu Check
Prep(Elysian,MN) からでありアルゴン下−20℃または
−80℃でエタノール中で保存した。供給源または保存温
度にかかわりなく同様の結果が得られた。注文の脂肪酸
不含 Dulbecco's 改変 Eagle's培地/Ham's F12(DM
E/F12)は Specialty Media, Inc., Lavallette, NJ
からであった。Milli-Q (Millipore) 水を全ての実験に
おいて用いた。他のすべての材料は Sigmaまたは Gibco
からの組織培養等級であった。全ての貯蔵物は2−3ケ
月毎に新しくした。
参照することにより説明する。 実施例1材料および細胞 無血清培地成分を得、そして貯蔵液を以下のように調製
した、すなわち結晶化した、脂肪酸不含ウシ血清アルブ
ミン (BSA)(カルシウムおよびマグネシウム不含リン
酸緩衝食塩水PSB中 50mg/ml) ; 大豆トリプシンイン
ヒビター;インシュリン (6mM HCl中 20μg/ml) ; ト
ランスフェリン (PBS中 5μg/ml) ;ヒドロコルチゾ
ン (エタノール中 500μg/ml、−20℃、アルゴン下で暗
所保存); およびトリヨードチロニン (10mM NaOH 中 20
nM)は Sigmaから得た。ブタTGF−β1 (4mM HCl、
1mg/ml BSA中) および塩基性線維芽細胞成長因子
(bFGF)(1mg/ml BSA中) はR&D (Minneapoli
s, MN)からであった。レセプター等級表皮成長因子 (E
GF)(1mg/ml のBSA含有) 、ビタミンEおよび液体
RPMI1640培地はGibco からであった。ウシ血漿
フィブロネクチンはGibco または Sigmaからであった。
ウシ皮膚I型コラーゲンは Collagen Corp. (Palo Alt
o, CA) からであった。脂肪酸は SigmaまたはNu Check
Prep(Elysian,MN) からでありアルゴン下−20℃または
−80℃でエタノール中で保存した。供給源または保存温
度にかかわりなく同様の結果が得られた。注文の脂肪酸
不含 Dulbecco's 改変 Eagle's培地/Ham's F12(DM
E/F12)は Specialty Media, Inc., Lavallette, NJ
からであった。Milli-Q (Millipore) 水を全ての実験に
おいて用いた。他のすべての材料は Sigmaまたは Gibco
からの組織培養等級であった。全ての貯蔵物は2−3ケ
月毎に新しくした。
【0028】A549ヒト肺癌細胞は Dr. Lawrence Le
vine (Brandeis University)からのものであり、ATC
C受託番号CCL185の下に American Type Culture
Collection (ATTC)からも入手できる。B16−F1マ
ウスメラノーマ細胞はATCC受託番号CRL6323
の下に入手できる。これら細胞は37℃ (5% CO2) で10
%ウシ胎児血清 (Hyclone, Logan, UT) および15mMへペ
スを含有するRPMI1640培地中で維持した。B1
6メラノーマ細胞は 100単位/mlペニシリンおよびスト
レプトマイシンの存在下でさらに維持した。新しい培養
は凍結保存物から2−3ケ月毎に開始した。A549肺癌細胞の無血清増殖 A549細胞の増殖を Brower ら、Cancer Res. 46 798
-806 (1986) の方法を改変したものにより行った。組織
培養ウエル (2cm2 ) をRPMI1640培地中の10μ
g/mlのフィブロネクチン 0.3mlで37℃で一夜処理した
後、吸引しそしてコラーゲンI型で同様の処理をした。
細胞塗布に先立ちウエルをPBSで1回洗った。A54
9細胞 (100mm 皿) を1回洗い続いて0.05%トリプシン
/PBS中0.53mM EDTA、の3mlで解離させそれを
細胞がまだ付着している間に取り出した。トリプシンイ
ンヒビター (RPMI1640中1mg/ml のもの5ml)
を加え、細胞を分散させそしてRPMI1640で2回
洗浄した。細胞 (5×103/ウエル) を1mg/ml BS
A、20μg/ml インシュリン、10μg/ml トランスフェリ
ン、0.5mM ピルビン酸ナトリウム、5ng/ml bFG
F、5ng/ml EGF、2mMグルタミン、100nM ヒドロコ
ルチゾン、 50nM 亜セレン酸ナトリウムおよび3ng/ml
レチノイン酸を含有するRPMI1640 0.5mlに塗布
した。塗布18−24時間後にTGF−β1、脂肪酸、プロ
スタグランジンおよびビタミンEを加え、続いて3、4
または5日インキュベート後に細胞数を測定した。脂肪
酸およびプロスタグランジンはエタノール2ml中に加え
るか、またはより最近は濃縮貯蔵物 (20mg/ml)の希釈後
に1mg/ml BSA (各実験ごとに新しくした) を含有す
る組織培養培地に加えた。全ての実験において、処理細
胞を賦形剤対照を与えられた細胞と比較した。全ての実
験を3組行い、その結果を平均細胞数±SDとして表わ
す。B16メラノーマ細胞の無血清増殖 組織培養ウエルをA549細胞に関し上記したようにし
て脂肪酸不含DME/F12/RPMI1640培地
(1/1/2)中のフィブロネクチン3μg で被覆し
た。細胞を非酵素性のPBSをベースとした細胞解離溶
液 (Sigma)とインキュベートし、次にDME/F12/
RPMI1640培地中に分散させた後、同じ培地で1
回洗浄した。増殖培地は Fernandez-Polら (Cancer Re
s. 46, 5153-5161 (1986))により記載されたものの改変
物であった。細胞を1mg/ml BSA、5μg/ml インシ
ュリン、5μg/ml トランスフェリン、2mM グルタミ
ン、5pMトリヨードチロニン、10nM 亜セレン酸ナトリ
ウムおよび50nM ヒドロコルチゾンを含有する脂肪酸不
含DME/F12/RPMI1640培地 0.5ml中に塗
布した。他の全ての添加および測定はA549細胞に関
して上記したようにして行った。 実施例2血清含有培地および無血清培地におけるA549細胞の
増殖に及ぼすTGF−β1の作用 改善された無血清培地をA549肺癌細胞(図1)の増
殖のために開発した。この培地は上記Browerら、により
開発されたACL−3培地に基づく。改変にはいくつか
の因子の濃度の変更、トリヨードチロニンの除外および
塩基性FGFおよびレチノイン酸の添加が包含される。
A549細胞を改変ACL−3培地中で増殖した場合、
遅滞期は何ら観察されず、倍加時間はACL−3培地中
におけるこれら細胞の増殖について報告された36時間に
比べ27.1時間であった。血清含有培地中での倍加時間
(18.7時間)は Brower ら、上記、により報告されてい
るそれに匹敵した。
vine (Brandeis University)からのものであり、ATC
C受託番号CCL185の下に American Type Culture
Collection (ATTC)からも入手できる。B16−F1マ
ウスメラノーマ細胞はATCC受託番号CRL6323
の下に入手できる。これら細胞は37℃ (5% CO2) で10
%ウシ胎児血清 (Hyclone, Logan, UT) および15mMへペ
スを含有するRPMI1640培地中で維持した。B1
6メラノーマ細胞は 100単位/mlペニシリンおよびスト
レプトマイシンの存在下でさらに維持した。新しい培養
は凍結保存物から2−3ケ月毎に開始した。A549肺癌細胞の無血清増殖 A549細胞の増殖を Brower ら、Cancer Res. 46 798
-806 (1986) の方法を改変したものにより行った。組織
培養ウエル (2cm2 ) をRPMI1640培地中の10μ
g/mlのフィブロネクチン 0.3mlで37℃で一夜処理した
後、吸引しそしてコラーゲンI型で同様の処理をした。
細胞塗布に先立ちウエルをPBSで1回洗った。A54
9細胞 (100mm 皿) を1回洗い続いて0.05%トリプシン
/PBS中0.53mM EDTA、の3mlで解離させそれを
細胞がまだ付着している間に取り出した。トリプシンイ
ンヒビター (RPMI1640中1mg/ml のもの5ml)
を加え、細胞を分散させそしてRPMI1640で2回
洗浄した。細胞 (5×103/ウエル) を1mg/ml BS
A、20μg/ml インシュリン、10μg/ml トランスフェリ
ン、0.5mM ピルビン酸ナトリウム、5ng/ml bFG
F、5ng/ml EGF、2mMグルタミン、100nM ヒドロコ
ルチゾン、 50nM 亜セレン酸ナトリウムおよび3ng/ml
レチノイン酸を含有するRPMI1640 0.5mlに塗布
した。塗布18−24時間後にTGF−β1、脂肪酸、プロ
スタグランジンおよびビタミンEを加え、続いて3、4
または5日インキュベート後に細胞数を測定した。脂肪
酸およびプロスタグランジンはエタノール2ml中に加え
るか、またはより最近は濃縮貯蔵物 (20mg/ml)の希釈後
に1mg/ml BSA (各実験ごとに新しくした) を含有す
る組織培養培地に加えた。全ての実験において、処理細
胞を賦形剤対照を与えられた細胞と比較した。全ての実
験を3組行い、その結果を平均細胞数±SDとして表わ
す。B16メラノーマ細胞の無血清増殖 組織培養ウエルをA549細胞に関し上記したようにし
て脂肪酸不含DME/F12/RPMI1640培地
(1/1/2)中のフィブロネクチン3μg で被覆し
た。細胞を非酵素性のPBSをベースとした細胞解離溶
液 (Sigma)とインキュベートし、次にDME/F12/
RPMI1640培地中に分散させた後、同じ培地で1
回洗浄した。増殖培地は Fernandez-Polら (Cancer Re
s. 46, 5153-5161 (1986))により記載されたものの改変
物であった。細胞を1mg/ml BSA、5μg/ml インシ
ュリン、5μg/ml トランスフェリン、2mM グルタミ
ン、5pMトリヨードチロニン、10nM 亜セレン酸ナトリ
ウムおよび50nM ヒドロコルチゾンを含有する脂肪酸不
含DME/F12/RPMI1640培地 0.5ml中に塗
布した。他の全ての添加および測定はA549細胞に関
して上記したようにして行った。 実施例2血清含有培地および無血清培地におけるA549細胞の
増殖に及ぼすTGF−β1の作用 改善された無血清培地をA549肺癌細胞(図1)の増
殖のために開発した。この培地は上記Browerら、により
開発されたACL−3培地に基づく。改変にはいくつか
の因子の濃度の変更、トリヨードチロニンの除外および
塩基性FGFおよびレチノイン酸の添加が包含される。
A549細胞を改変ACL−3培地中で増殖した場合、
遅滞期は何ら観察されず、倍加時間はACL−3培地中
におけるこれら細胞の増殖について報告された36時間に
比べ27.1時間であった。血清含有培地中での倍加時間
(18.7時間)は Brower ら、上記、により報告されてい
るそれに匹敵した。
【0029】TGF−β1(60pM)は、2%ウシ胎児血
清を含有する培地中でA549細胞の付着依存増殖を可
逆的に70%阻害することがわかっている(Robertsら、Pr
oc.Natl. Acad. Sci. USA, 82, 119-123 (1985))。本
研究において、200pM のTGF−β1の添加により10%
ウシ胎児血清の存在下で亜集密A549細胞増殖が33%
阻害された。一方、TGF−β1はこれら細胞の無血清
増殖を18−20%阻害できるのみであった(図1)。 実施例3外因性PUFAの存在下でのTGF−β1によるA54
9細胞増殖の阻害 5μg/ml以下の濃度のPUFAの添加はA549細胞の
無血清増殖にほとんど影響を及ぼさなかった。しかしな
がら、リノレン酸またはα−リノレン酸の存在はTGF
−β1による増殖阻害に対する細胞の感受性を有意に増
大させた。アッセイを1−3μg/mlリノレン酸またはα
−リノレン酸の存在下で行った場合、TGF−β1添加
時点の細胞密度に比べてTGF−β1はA549細胞の
増殖をほぼ 100%阻害した(図2)。同様の結果がアラ
キドン酸エイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン
酸で得られた。増殖培地中におけるレチノイン酸の存在
はTGF−β1による有意なPUFA依存増殖阻害に必
要であった(データーは示されず)。不飽和およびモノ
不飽和脂肪酸はTGF−β1による増殖阻害に対するA
549の細胞感受性を増大できなかった(図2)。同様
の結果がカプリル酸、ラウリン酸、パルミチン酸および
エライジン酸で得られた。
清を含有する培地中でA549細胞の付着依存増殖を可
逆的に70%阻害することがわかっている(Robertsら、Pr
oc.Natl. Acad. Sci. USA, 82, 119-123 (1985))。本
研究において、200pM のTGF−β1の添加により10%
ウシ胎児血清の存在下で亜集密A549細胞増殖が33%
阻害された。一方、TGF−β1はこれら細胞の無血清
増殖を18−20%阻害できるのみであった(図1)。 実施例3外因性PUFAの存在下でのTGF−β1によるA54
9細胞増殖の阻害 5μg/ml以下の濃度のPUFAの添加はA549細胞の
無血清増殖にほとんど影響を及ぼさなかった。しかしな
がら、リノレン酸またはα−リノレン酸の存在はTGF
−β1による増殖阻害に対する細胞の感受性を有意に増
大させた。アッセイを1−3μg/mlリノレン酸またはα
−リノレン酸の存在下で行った場合、TGF−β1添加
時点の細胞密度に比べてTGF−β1はA549細胞の
増殖をほぼ 100%阻害した(図2)。同様の結果がアラ
キドン酸エイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン
酸で得られた。増殖培地中におけるレチノイン酸の存在
はTGF−β1による有意なPUFA依存増殖阻害に必
要であった(データーは示されず)。不飽和およびモノ
不飽和脂肪酸はTGF−β1による増殖阻害に対するA
549の細胞感受性を増大できなかった(図2)。同様
の結果がカプリル酸、ラウリン酸、パルミチン酸および
エライジン酸で得られた。
【0030】TGF−β1の滴定ではA549細胞によ
るこの因子への二相性応答が示された。ピコモル以下の
濃度のTGF−β1は、リノレン酸の非存在下または存
在下で細胞増殖の小さな刺激を再現可能に生じた。無血
清条件下でのTGF−β1のピコモル以下の濃度による
正常ラット腎臓細胞増殖の同様の刺激は先に Nugentお
よび Newman (J. Biol. Chem. 264 18060-18067 (198
9))により観察された。ピコモル濃度のTGF−β1は
上記のようにリノレン酸の非存在下でA549細胞増殖
を最大20%阻害した。0.5−10pM(0.0125−0.25ng/ml)
間のTGF−β1滴定は、2μg/mlリノレン酸の存在下
で細胞増殖を用量依存的に95−100%阻害した(図
3)。TGF−β1存在下での最終細胞数は初めの塗布
密度またはTGF−β1添加時の細胞密度より低かっ
た。 実施例4PUFA存在下でのTGF−β1によるA549細胞増
殖の不可逆的阻害 PUFAおよびTGF−β1の存在下で行ったA549
増殖曲線では、はじめの1−2日間はTGF−β1媒介
増殖阻害がほとんど起らないことが示された。しかしな
がら、PUFAおよびTGF−β1処理により3日目ま
でに増殖の完全な停止を生じ、それに続くインキュベー
ションの間に付着した細胞の破壊および損失を生じた。
図4はリノレン酸およびTGF−β1で細胞を処理する
と細胞増殖阻害およびそれに続く細胞破壊の両方を生じ
たことを示す。この観察は未処理細胞およびTGF−β
1処理細胞のトリパンブルー排除分析により確認され
た。リノレン酸およびTGF−β1の存在下で増殖した
後、残った細胞の約80%はトリパンブルー摂取に基づけ
ば生存能力がなかった。これらの結果はまた細胞の直接
再塗布によっても確認された。細胞をTGF−β1添加
または無添加の1μg/mlリノレン酸の存在下で4日間増
殖させた。未処理ウエルは平均 10.24×104 個の細胞を
含有し、TGF−β1処理ウエルは0.27×104 個の細胞
を含有した。TGF−β1処理細胞をトリプシン処理お
よび10%ウシ胎児血清を含有する培地中に再塗布する
と、数コロニーだけが単離された。未処理細胞は容易に
高効率で再塗布された。
るこの因子への二相性応答が示された。ピコモル以下の
濃度のTGF−β1は、リノレン酸の非存在下または存
在下で細胞増殖の小さな刺激を再現可能に生じた。無血
清条件下でのTGF−β1のピコモル以下の濃度による
正常ラット腎臓細胞増殖の同様の刺激は先に Nugentお
よび Newman (J. Biol. Chem. 264 18060-18067 (198
9))により観察された。ピコモル濃度のTGF−β1は
上記のようにリノレン酸の非存在下でA549細胞増殖
を最大20%阻害した。0.5−10pM(0.0125−0.25ng/ml)
間のTGF−β1滴定は、2μg/mlリノレン酸の存在下
で細胞増殖を用量依存的に95−100%阻害した(図
3)。TGF−β1存在下での最終細胞数は初めの塗布
密度またはTGF−β1添加時の細胞密度より低かっ
た。 実施例4PUFA存在下でのTGF−β1によるA549細胞増
殖の不可逆的阻害 PUFAおよびTGF−β1の存在下で行ったA549
増殖曲線では、はじめの1−2日間はTGF−β1媒介
増殖阻害がほとんど起らないことが示された。しかしな
がら、PUFAおよびTGF−β1処理により3日目ま
でに増殖の完全な停止を生じ、それに続くインキュベー
ションの間に付着した細胞の破壊および損失を生じた。
図4はリノレン酸およびTGF−β1で細胞を処理する
と細胞増殖阻害およびそれに続く細胞破壊の両方を生じ
たことを示す。この観察は未処理細胞およびTGF−β
1処理細胞のトリパンブルー排除分析により確認され
た。リノレン酸およびTGF−β1の存在下で増殖した
後、残った細胞の約80%はトリパンブルー摂取に基づけ
ば生存能力がなかった。これらの結果はまた細胞の直接
再塗布によっても確認された。細胞をTGF−β1添加
または無添加の1μg/mlリノレン酸の存在下で4日間増
殖させた。未処理ウエルは平均 10.24×104 個の細胞を
含有し、TGF−β1処理ウエルは0.27×104 個の細胞
を含有した。TGF−β1処理細胞をトリプシン処理お
よび10%ウシ胎児血清を含有する培地中に再塗布する
と、数コロニーだけが単離された。未処理細胞は容易に
高効率で再塗布された。
【0031】PUFAの存在下での無血清条件下での非
腫瘍形成線維芽細胞および上皮細胞の増殖は、TGF−
β1による阻害に対して腫瘍細胞の増殖よりも感受性が
低いことがわかった。さらに、TGF−β1による非形
質転換細胞の増殖阻害はPUFAにより強化されず、一
般に可逆的であることがわかった(データーは示され
ず)。 実施例5TGF−β1によるA549細胞増殖阻害におけるPU
FAの役割 PUFA代謝産物がTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害の媒介物である可能性を検査した。図5は1μg/
mlのリノレン酸、α−リノレン酸またはドコサヘキサエ
ン酸はTGF−β1による増殖阻害を媒介できるが、同
様の濃度のプロスタグランジンE1 , E2 , D2 および
F2αはA549細胞の増殖を阻害するのにTGF−β
1と相乗的に作用できなかったことを示す。
腫瘍形成線維芽細胞および上皮細胞の増殖は、TGF−
β1による阻害に対して腫瘍細胞の増殖よりも感受性が
低いことがわかった。さらに、TGF−β1による非形
質転換細胞の増殖阻害はPUFAにより強化されず、一
般に可逆的であることがわかった(データーは示され
ず)。 実施例5TGF−β1によるA549細胞増殖阻害におけるPU
FAの役割 PUFA代謝産物がTGF−β1によるA549細胞増
殖阻害の媒介物である可能性を検査した。図5は1μg/
mlのリノレン酸、α−リノレン酸またはドコサヘキサエ
ン酸はTGF−β1による増殖阻害を媒介できるが、同
様の濃度のプロスタグランジンE1 , E2 , D2 および
F2αはA549細胞の増殖を阻害するのにTGF−β
1と相乗的に作用できなかったことを示す。
【0032】リノレン酸(ω−6脂肪酸)、α−リノレ
ン酸およびドコサヘキサエン酸(ω−3脂肪酸)は種々
のシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ産物の
生合成前駆体として働く。したがって上記の結果は、P
UFAそれ自体、または全てのPUFAに共通するある
産物がTGF−β1による増殖阻害の媒介をしているに
ちがいないことを示唆している。PUFAはペルオキシ
ド化され易く、有毒な分解産物を生成する。したがっ
て、1μg/mlのリノレン酸および 25pM TGF−β1に
よる細胞増殖阻害を抗酸化剤ビタミンEの存在下または
非存在下で検査した。図6はビタミンEがリノレン酸の
存在下でTGF−β1によるA549細胞増殖阻害を阻
止できることを示す。ビタミンEはTGF−β1媒介増
殖阻害を完全には逆転させなかった。 実施例6B16メラノーマ細胞増殖のTGF−β1による多不飽
和脂肪酸依存性阻害 TGF−β1による腫瘍細胞増殖阻害においてPUFA
が一般的役割を果すかどうか判定するために、第2の細
胞型を検査した。B16マウスメラノーマ細胞系が選択
された。なぜなら血清の存在下においてこの細胞型の付
着非依存型増殖はTGF−β1により阻害されるが、無
血清培地中におけるB16細胞の付着非依存型増殖はT
GF−β1により刺激されるからである。これらの結果
は、TGF−β1によるB16細胞増殖阻害はPUFA
のような血清中に含有される未確認因子に依存している
可能性を示唆する。
ン酸およびドコサヘキサエン酸(ω−3脂肪酸)は種々
のシクロオキシゲナーゼまたはリポキシゲナーゼ産物の
生合成前駆体として働く。したがって上記の結果は、P
UFAそれ自体、または全てのPUFAに共通するある
産物がTGF−β1による増殖阻害の媒介をしているに
ちがいないことを示唆している。PUFAはペルオキシ
ド化され易く、有毒な分解産物を生成する。したがっ
て、1μg/mlのリノレン酸および 25pM TGF−β1に
よる細胞増殖阻害を抗酸化剤ビタミンEの存在下または
非存在下で検査した。図6はビタミンEがリノレン酸の
存在下でTGF−β1によるA549細胞増殖阻害を阻
止できることを示す。ビタミンEはTGF−β1媒介増
殖阻害を完全には逆転させなかった。 実施例6B16メラノーマ細胞増殖のTGF−β1による多不飽
和脂肪酸依存性阻害 TGF−β1による腫瘍細胞増殖阻害においてPUFA
が一般的役割を果すかどうか判定するために、第2の細
胞型を検査した。B16マウスメラノーマ細胞系が選択
された。なぜなら血清の存在下においてこの細胞型の付
着非依存型増殖はTGF−β1により阻害されるが、無
血清培地中におけるB16細胞の付着非依存型増殖はT
GF−β1により刺激されるからである。これらの結果
は、TGF−β1によるB16細胞増殖阻害はPUFA
のような血清中に含有される未確認因子に依存している
可能性を示唆する。
【0033】A549細胞に関して上記したように、本
研究はB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖のための
改良された無血清培地の開発に依存していた。培地はFe
rnandez-Pol ら、上記、により開発されたDME/F1
2+H+Fに基づく。改変には細胞付着を促進するため
に血清でなくむしろフィブロネクチンの使用、プロスタ
グランジンE1 の除外および結晶状脂肪酸不含BSAの
添加が包含される。基礎培地もまた変更され、そしてD
ME,Ham's F12およびRPMI1640の混合物で
構成される。血清の存在下および無血清培地中における
B16細胞の倍加時間は、それぞれ13.4時間および15.8
時間であった(図7A)。
研究はB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖のための
改良された無血清培地の開発に依存していた。培地はFe
rnandez-Pol ら、上記、により開発されたDME/F1
2+H+Fに基づく。改変には細胞付着を促進するため
に血清でなくむしろフィブロネクチンの使用、プロスタ
グランジンE1 の除外および結晶状脂肪酸不含BSAの
添加が包含される。基礎培地もまた変更され、そしてD
ME,Ham's F12およびRPMI1640の混合物で
構成される。血清の存在下および無血清培地中における
B16細胞の倍加時間は、それぞれ13.4時間および15.8
時間であった(図7A)。
【0034】無血清付着依存条件下でB16細胞を 100
pMのTGF−β1で処理すると、A549細胞に関して
上記したように増殖が10−15%阻害された(図7B)。
10μg/mlのα−リノレン酸単独の添加は細胞の増殖にほ
とんど影響しなかったが、α−リノレン酸の存在により
TGF−β1は細胞増殖を85%阻害できた。同様の結果
がリノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸およびド
コサヘキサエン酸で得られた。A549細胞について記
載されたように、TGF−β1およびPUFAでの長期
間処理によりB16細胞増殖の不可逆的阻害を生じた。
α−リノレン酸の存在下ではTGF−β1によるB16
細胞の増殖阻害はビタミンEにより逆転されたが、非存
在下ではそうではなかった(図7B)。α−リノレン酸
もまた血清の存在下でTGF−β1による増殖阻害に対
するB16の感受性を増大させた。血清存在下のTGF
−β1およびPUFAの相乗的阻害作用はレチノイン酸
の添加に依存しそしてビタミンEおよび亜セレン酸ナト
リウム両方の添加により大きく逆転された。
pMのTGF−β1で処理すると、A549細胞に関して
上記したように増殖が10−15%阻害された(図7B)。
10μg/mlのα−リノレン酸単独の添加は細胞の増殖にほ
とんど影響しなかったが、α−リノレン酸の存在により
TGF−β1は細胞増殖を85%阻害できた。同様の結果
がリノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸およびド
コサヘキサエン酸で得られた。A549細胞について記
載されたように、TGF−β1およびPUFAでの長期
間処理によりB16細胞増殖の不可逆的阻害を生じた。
α−リノレン酸の存在下ではTGF−β1によるB16
細胞の増殖阻害はビタミンEにより逆転されたが、非存
在下ではそうではなかった(図7B)。α−リノレン酸
もまた血清の存在下でTGF−β1による増殖阻害に対
するB16の感受性を増大させた。血清存在下のTGF
−β1およびPUFAの相乗的阻害作用はレチノイン酸
の添加に依存しそしてビタミンEおよび亜セレン酸ナト
リウム両方の添加により大きく逆転された。
【図1】TGF−β1の存在下および非存在下における
10%ウシ血清含有培地および無血清培地中のA549細
胞の付着依存性増殖を示す。
10%ウシ血清含有培地および無血清培地中のA549細
胞の付着依存性増殖を示す。
【図2】TGF−β1によるA549細胞増殖阻害にお
よぼす脂肪酸の作用を示す。
よぼす脂肪酸の作用を示す。
【図3】リノレン酸の存在下および非存在下におけるT
GF−β1によるA549細胞増殖の阻害に関する用量
応答曲線を示す。
GF−β1によるA549細胞増殖の阻害に関する用量
応答曲線を示す。
【図4】 1μg/ml リノレン酸および25pM TGF−β
1の非存在下および存在下で増殖させたA549細胞の
写真である。
1の非存在下および存在下で増殖させたA549細胞の
写真である。
【図5】TGF−β1によるA549細胞増殖阻害にお
よぼす脂肪酸およびプロスタグランジンの作用を示す。
よぼす脂肪酸およびプロスタグランジンの作用を示す。
【図6】ビタミンEによる、リノレン酸およびTGF−
β1媒介A549細胞増殖阻害の逆転を示す。
β1媒介A549細胞増殖阻害の逆転を示す。
【図7】Aは10%ウシ胎児血清および無血清培地中にお
けるB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖を示し、B
は TGF−β1によるB16細胞増殖阻害におよぼす
α−リノレン酸をおよびビタミンEの作用を示す。
けるB16メラノーマ細胞の付着依存性増殖を示し、B
は TGF−β1によるB16細胞増殖阻害におよぼす
α−リノレン酸をおよびビタミンEの作用を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 1μg/mlリノレン酸および25pMTG
F−β1の非存在下および存在下で増殖させたA549
細胞の生物の形態の写真である。
F−β1の非存在下および存在下で増殖させたA549
細胞の生物の形態の写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 15/06 8619−4H // C12N 5/08
Claims (16)
- 【請求項1】 トランスフォーミング成長因子β1 (T
GF−β1) および多不飽和脂肪酸 (PUFA) および
/またはその誘導体を含んでなる組成物。 - 【請求項2】 前記TGF−β1が組換えヒトTGF−
β1である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 前記PUFAが2またはそれ以上の二重
結合を有する請求項1または2記載の組成物。 - 【請求項4】 前記PUFAがリノレン酸、α−リノレ
ン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、ジホモγ−リノ
レン酸、エイコサペンタエン酸および/またはドコサヘ
キサエン酸、または多不飽和脂肪酸含有組織抽出物であ
る請求項1−3のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項5】 レチノイドも含有する請求項1−4のい
ずれかに記載の組成物。 - 【請求項6】 前記レチノイドがレチノイン酸である請
求項5記載の組成物。 - 【請求項7】 薬剤として使用するための請求項1−6
のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項8】 新生物疾患の治療に使用するための請求
項1−6のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項9】 請求項1−6のいずれかに記載の組成物
の有効量およびかかる調製物中に一般に用いられる1ま
たはそれ以上の不活性で無毒な治療上許容される担体物
質を含有する医薬調製物。 - 【請求項10】 TGF−β1、PUFAおよび/または
その誘導体、場合によりレチノイド、および1種または
それ以上の不活性で無毒な治療上許容される担体を含ん
で成る、同時の、別個のまたは連続投与用の調製物とし
ての新生物疾患の治療に使用するための生成物。 - 【請求項11】 前記TGF−β1が組換えヒトTGF−
β1である請求項10記載の生成物。 - 【請求項12】 前記PUFAが2またはそれ以上の二重
結合を有する請求項10または11記載の生成物。 - 【請求項13】 前記PUFAがリノレン酸、α−リノレ
ン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、ジホモγ−リノ
レン酸、エイコサペンタエン酸および/またはドコサヘ
キサエン酸、または多不飽和脂肪酸含有組織抽出物から
選択される請求項10−12のいずれかに記載の生成物。 - 【請求項14】 PUFAまたはその誘導体と組み合せた
有効量のTGF−β1を同時に、別個にまたは連続的に
投与することを含んでなる、新生物疾患、特に癌腫およ
びメラノーマを治療する方法。 - 【請求項15】 前記治療が有効量のレチノイドの投与を
も包含する請求項14記載の方法。 - 【請求項16】 特に実施例に関連して実質的に本文中に
記載されている発明。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/527215 | 1990-05-22 | ||
US07/527,215 US5147854A (en) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | Tgf-b compositions and method |
Publications (1)
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JPH05213772A true JPH05213772A (ja) | 1993-08-24 |
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JP3117523A Pending JPH05213772A (ja) | 1990-05-22 | 1991-05-22 | TGF−β 組成物 |
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JP (1) | JPH05213772A (ja) |
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ZA (1) | ZA913647B (ja) |
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