JPH0521308A - ウエハ支持装置 - Google Patents

ウエハ支持装置

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JPH0521308A
JPH0521308A JP3168294A JP16829491A JPH0521308A JP H0521308 A JPH0521308 A JP H0521308A JP 3168294 A JP3168294 A JP 3168294A JP 16829491 A JP16829491 A JP 16829491A JP H0521308 A JPH0521308 A JP H0521308A
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wafer
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peltier element
suction
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真一 原
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70866Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece
    • G03F7/70875Temperature, e.g. temperature control of masks or workpieces via control of stage temperature

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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動の影響を無視できる冷却水の流速でも、
吸着ブロックに変位が生じることがなく、さらに、制御
および構成が簡略化されたウエハ支持装置を実現するこ
と。 【構成】 ウエハを保持する吸着ブロック101と、該
吸着ブロック101の温度調節を行うためのペルチェ素
子104とを備えたウエハ支持装置において、前記吸着
ブロック101と一方の面で接する前記ペルチェ素子1
04の他方の面にはヒートパイプ105が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシンクロトロン放射光を
光源とするX線露光装置に関し、特に、ウエハを支持す
るウエハ支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ごく微細なパターン、例えば0.25μ
m以下の微細なパターンを露光するためのX線露光装置
においては、1000(W/m2)程度のX線強度のシ
ンクロトロン放射光が露光光として用いられる。露光処
理が施されるウエハにはこのような強い光が照射される
ことによる温度上昇が生じ、該温度上昇による熱歪が生
じることがある。このため、この種の露光装置で使用さ
れるウエハ支持装置は、ウエハを拘束するウエハチャッ
クが温度調節機構を備えたものとされ、間接的にウエハ
を温度調節することによりウエハの温度上昇によって生
じるウエハ自身の熱歪を抑えるように構成されていた。
【0003】このようなウエハチャックの温度調整機構
として、特開平2−183514号公報に記載されたも
のがある。このものにおいては、冷却水を用いた冷却よ
りも温度制御の応答性が良いとの理由からウエハチャッ
ク内に温度センサを配し、この温度センサの検出信号に
応じてウエハチャックに取り付けられたペルチェ素子が
制御されている。
【0004】図7は上述したペルチェ素子を用いたウエ
ハチャックの構造を示す図である。本従来例において、
ウエハを保持する吸着ブロック701は、ペルチェ素子
704,冷却ブロック706を順に介してステージ70
8に取り付けられている。吸着ブロック701の吸着面
には溝702が形成され、内部には溝702と連通する
真空吸着用の配管703が設けられている。また、その
一部には温度センサ719が取り付けられ、検出した温
度を示す信号を信号線720を介して外部へ出力してい
る。ペルチェ素子704は半導体熱電素子718をセラ
ミクス板(アルミナ)716で挟んだ構造とされてい
る。セラミクス板716の半導体熱電素子718側の面
には電極717が形成されており、電流供給線724を
介して供給される電流量によって温度調節がなされる。
冷却ブロック706の内部には、流路712が形成さ
れ、該流路712は配管707と連通している。
【0005】冷却ブロック706は、配管707を通っ
て冷却ブロック706内の流路712を流れる冷却水に
よって冷却される。このとき、冷却水の流速が低すぎる
と冷却水と流路712の壁面との温度差が大きくなり、
冷却ブロック706に熱変形が生じ、ウエハチャック全
体に変形が生じてしまう。
【0006】図8は流路712の断面形状を矩形として
冷却水の流速と振動の関係を測定した結果を示すもので
ある。冷却水の流速を図8に示される振動の影響が無視
できる流速0.15(m/sec)とし、吸着ブロック
701を構成する材料として厚さ5mmの窒化アルミニ
ウム(以下、AlNと記す)を用い、冷却ブロック70
6を構成する材料としてAlNを用い、かつ冷却ブロッ
ク706の表面と流路712との距離を5mmとした。
流路の断面形状が矩形で熱伝達率が300(W/m2
K)のとき、1000(W/m2)の熱流密度に対する
冷却水と流路712の壁面との温度差はほぼ3℃とな
る。ここで、図7に示されるように冷却ブロック706
と吸着ブロック701との間にペルチェ素子704が配
されている構造では、ペルチェ素子704に供給された
熱エネルギーを加味しなくても、ペルチェ素子704の
裏面には変位が生じる。
【0007】上記のペルチェ素子704の変位量をx,
y方向に単純な1次近似で計算すると、(セラミクス板
716の構成材料であるアルミナの線膨張係数7E−
6)×(温度上昇値3℃)×(露光画角の一辺の長さ3
0mm)、つまり0.6μm膨張することとなり、吸着
ブロック701に少なからぬ変位をあたえるものとな
る。この結果、吸着ブロック701に取り付けられたウ
エハも変形し、焼付け精度が劣化してしまう。
【0008】また、ウェハチャックの冷却面と表面との
長さが短い場合には、xy平面への熱拡散は小さなもの
であり、一枚のウエハに複数個の画角が露光されるステ
ップアンドリピート方式による露光においては、露光
中、X線が照射されている画角のみの温度が上昇し、こ
の他の画角の温度はほとんど上昇しない。このため、ウ
エハをペルチェ素子を用いて高精度に温度調節されたウ
エハチャックで拘束することで該ウエハに熱歪が生じる
ことを防ぐには、少なくとも一つの画角に一対の温度セ
ンサとペルチェ素子とを配し、各ペルチェ素子は対の温
度センサの信号を受けて他のペルチェ素子と独立に制御
される構成とする必要がある。
【0009】図9は、一つの温度センサの検出信号によ
って複数のペルチェ素子を制御することにより生じる不
具合を説明するための図である。
【0010】熱流束901によって露光されるウエハ
(不図示)を保持する吸着ブロック701は、3個のペ
ルチェ素子7041〜7043によって温度調節される。
温度センサ719は吸着ブロック701の略中央に取り
付けられており、その検出温度を示す信号は変換器92
1を介してコントローラ922へ入力される。コントロ
ーラ922は温度センサ719の検出温度に基づいてペ
ルチェ素子制御器923に電流供給を行わせ、各ペルチ
ェ素子7041〜7043の温度を制御する。
【0011】図9(a)に示すように熱流束901が入
射する露光画角に温度センサ719が配置されていない
ときには、露光により温度が上昇している画角が冷却さ
れないことがある。その結果、露光画角および該領域に
配置された各ペルチェ素子7041が熱膨張し、マスク
パターンに比べて焼付け線幅が広くなったり、パターン
間の間隔が広くなってしまう。
【0012】図9(b)に示すように熱流束901が入
射する露光画角に温度センサ719が配置されていると
きには、露光されていない画角が必要以上に冷却される
ことがある。その結果、非露光画角および該領域に配置
された各ペルチェ素子704 1,7043が熱収縮しマス
クと露光画角とに位置ずれが生じてしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のウエハ
支持装置においては、冷却水を振動の影響が無視できる
流速で流したときには吸着ブロックに変位が生じ、ウエ
ハの焼付け精度が悪くなるという問題点がある。
【0014】また、少なくとも一つの画角に一対の温度
センサとペルチェ素子とを配し、各ペルチェ素子は対の
温度センサの信号を受けて他のペルチェ素子と独立に制
御される構成とする必要があるため、構成および制御が
複雑になるという問題点がある。
【0015】本発明は上記のような従来技術が有する問
題点に鑑みてなされたものであって、振動の影響を無視
できる冷却水の流速でも吸着ブロックに変位が生じるこ
とがなく、さらに、制御および構成が簡略化されたウエ
ハ支持装置を実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のウエハ支持装置
は、ウエハを保持する吸着手段と、該吸着手段の温度調
節を行うためのペルチェ素子とを備えたウエハ支持装置
において、前記吸着手段と一方の面で接する前記ペルチ
ェ素子の他方の面にはヒートパイプが設けられている。
【0017】この場合、ウエハ支持装置が、ウエハを保
持する吸着手段と、該吸着手段の温度を検出するための
温度センサと、該吸着手段の温度調節を行うためのペル
チェ素子とを備え、前記温度センサの検出温度に基づい
て前記吸着手段の温度制御が行われるものであってもよ
い。
【0018】さらに、上記のいずれの場合においても、
前記ペルチェ素子と前記吸着手段との間にヒートパイプ
が設けられてもよい。
【0019】
【作用】熱伝導率が高く、熱抵抗が低いヒートパイプに
おいては、熱は速やかに拡散する。このため、露光時に
吸着手段およびペルチェ素子を介してヒートパイプの一
方の面(受熱面)に入射した熱流は、他方の面(冷却
面)の全面に拡散され、また、露光時に吸着手段を介し
てヒートパイプの一方の面(受熱面)に入射した熱流
は、他方の面(冷却面)の全面に拡散されたうえでペル
チェ素子によって冷却されるので、冷却が効率よく行わ
れるものとなる。
【0020】また、ヒートパイプによって温度が平均化
される位置に温度センサおよびペルチェ素子のそれぞれ
を取り付けるものとすれば、これらは一つのヒートパイ
プに一対設けられればよいものとなるので、装置構成が
簡略化される。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
斜視図、図2はその断面図である。ウエハを保持する吸
着手段である吸着ブロック101は熱伝導材かつ低熱膨
張材であり、さらに加工が容易な材料にて構成されたも
ので、ペルチェ素子104、ヒートパイプ105、冷却
ブロック106を順に介してステージ108に取り付け
られている。ステージ108はアクチュエータ109、
ヒンジばね110をそれぞれ介して固定部111に取り
付けられ、x方向に微動可能とされている。本来、高精
度位置決め用のステージはx,yおよびzの各方向とそ
の回転方向の6軸に微動できる構造となっているが、こ
こではx方向に微動させる構造のみを示した。
【0023】吸着ブロック101には、図2に示される
ように吸着ブロック101の温度を検出する温度センサ
119が取り付けられている。白金測温抵抗体等の温度
センサ119は、露光光の影響を受けることがなく、ま
たヒートパイプ105によって温度が平均化される吸着
ブロック101の端部に取り付けられており、その検出
温度を示す信号は信号線120を介して変換器121に
入力される。変換器121にてディジタル信号に変換さ
れた検出温度を示す信号は、通信ケーブル125を介し
てコントローラ122へ入力される。コントローラ12
2は温度センサ119の検出温度に基づくペルチェ素子
104の設定温度を示す信号を通信ケーブル125を介
してペルチェ素子制御器123に出力し、該ペルチェ素
子制御器123はペルチェ素子104の温度が上記の設
定温度となるようにペルチェ素子104へ電流供給を行
う。
【0024】吸着ブロック101の吸着面には溝102
が形成され、内部には溝102と連通する真空吸着用の
配管103が設けられている。また、その一部には上述
したように温度センサ119が取り付けられ、検出した
温度を示す信号を信号線120を介して外部へ出力して
いる。
【0025】ペルチェ素子104は半導体熱電素子11
8をセラミクス板(アルミナ)116で挟んだ構造とさ
れている。セラミクス板116の半導体熱電素子118
側の面には電極117が形成されており、電流供給線1
24を介して供給される電流量によって温度調節がなさ
れる。
【0026】ヒートパイプ105は、容器113内に、
毛細管作用を生じさせて作動液で容器113の内面を湿
らせるためのウィック114と作動液となる飽和蒸気1
15を閉じ込めたものである。この種のヒートパイプの
製造方法については、特開昭58−096992号公報
等に示されている他、多くの変形例が提案されているの
でここでは特に示さない。
【0027】冷却ブロック106の内部には、配管10
7と連通する断面が矩形の冷却水用の流路112が形成
されている。冷却ブロック106は、配管107を通っ
て冷却ブロック106内の流路112を流れる冷却水に
よって冷却される。
【0028】次に、本実施例における熱の伝達動作につ
いて説明する。
【0029】本実施例の吸着ブロック101によって保
持されたウエハに対して露光光が照射されると、該照射
によって生じた熱はxy平面にはほとんど拡がることな
くz方向に設けられたヒートパイプ105に伝えられ
る。ヒートパイプ105は熱伝導率が非常に高く熱抵抗
が低いものであるため、ヒートパイプ105に伝わった
熱は速やかにxy平面に拡散し、ヒートパイプ105の
冷却面全面を用いた効率のよい冷却がなされる。
【0030】以下に具体的な数値をあげて説明する。
【0031】吸着ブロック101の真空吸着用の溝10
2に吸着されたウエハにX線がz方向より照射される。
ウエハに焼付けられる露光面積の一画角を3cm角(9
cm 2)、X線の入射熱流密度を1000(W/m2)、
ヒートパイプ105の冷却側(冷却ブロック106側)
の面積を15cm角(225cm2)とする。ウエハ、
吸着ブロック101およびペルチェ素子104のそれぞ
れは薄いものであるため該照射によって生じた熱はxy
平面にはほとんど拡散しない。このため、ヒートパイプ
105の受熱側(ペルチェ素子104側)にほぼ100
0(W/m2)の熱流密度の熱流が入射する。
【0032】上記のようにヒートパイプ105に伝わっ
た熱は速やかにxy平面に拡散するため、ヒートパイプ
105の冷却側での熱流密度は40(W/m2)(=1
000×9/225)となる。
【0033】冷却水を流すことにより生じる振動の振幅
について、冷却水の流速が0.15(m/sec)以下
のときには0.01μm以下に抑えられるものとする。
【0034】冷却水の流速が0.15(m/sec)で
あり、断面形状が矩形である流路112の熱伝達率が3
00(W/m2.K)である場合、40(W/m2)の熱
流密度に対する冷却水と流路112の壁面の温度上昇は
ほぼ0.1℃に抑えられる。このとき、ペルチェ素子1
04のヒートパイプ105側のxy方向の変位量をx,
y方向に単純な1次近似で計算すると、(セラミクス板
116の構成材料であるアルミナの線膨張係数7E−
6)×(温度上昇値0.1℃)×(露光画角の一辺の長
さ30mm)、つまりごく僅かな0.02μm膨張する
こととなり、これによって生じる吸着ブロック101の
変位量もきわめて少ないものとなる。
【0035】また、本実施例のものにおいては、図示す
るようにヒートパイプ105の受熱側の面積が吸着ブロ
ック101のウエハ吸着部の面積よりも大きく構成さ
れ、該ウエハ吸着部の裏面はヒートパイプ105のウィ
ックによって必ず冷却される構造とされているので、冷
却不良が生じることもない。
【0036】本実施例においては、一対の温度センサと
ペルチェ素子とを従来のように一つの画角に対して設け
る必要がなく、一つのヒートパイプに対して設ければよ
いため、装置構成が簡略化され、また、制御も容易とす
ることができた。
【0037】図3は本発明の第2の実施例の構成を示す
図である。
【0038】本実施例は第1の実施例におけるペルチェ
素子104とヒートパイプ105のz方向における順序
を入れ換え、それぞれをペルチェ素子304とヒートパ
イプ305としたものである。この他の構成は第1の実
施例と同様であるため、図2と同じ番号を付して説明は
省略する。
【0039】このような構成によっても第1の実施例の
ものと同様に露光によって生じる吸着ブロック101の
変位量を少なくすることができる。また、温度センサ1
19は、ウエハとペルチェ素子304との間に設けられ
ればよいものであるため、本実施例のものにおいては、
例えばヒートパイプ305に設けてもよい。
【0040】図4は本発明の第3の実施例の構成を示す
図である。
【0041】本実施例は第1および第2の実施例におけ
るウエハ吸着ブロックをヒートパイプの構成部材とした
ものである。
【0042】本実施例において、ヒートパイプの容器部
分は複数の構成部材4021〜4023によって構成され
るもので、これらの各構成部材4021〜4023の容器
の内側を向くそれぞれの面はウィック形成面4031
4033とされている。ウィックの形成については、ダ
イシングソー等の機械加工やエッチングまたはドライエ
ッチングを用いて深さがmm単位以下の溝を例えば格子
状に形成することによって得られるが、本実施例におい
ては機械加工を用いた。
【0043】第1の構成部材4021の外面には部分的
にウエハを保持する吸着手段としてのウエハ吸着面40
1が形成され、第3の構成部材4023の外面の一部に
はペルチェ素子404が取り付けられている。本実施例
においては、第1の構成部材4021のウエハ吸着面4
01の裏面が受熱面となり、第3の構成部材4023
ペルチェ素子404の裏面が冷却面となる。
【0044】図示されるように第1の構成部材4021
はウエハ吸着面401の全面を覆い、ウエハ吸着面40
1に裏面には必ずウィックが形成されるように構成され
ている。これにより、ウエハ吸着面401の裏面はウィ
ック形成面4031のウィックにある作動液404によ
って必ず冷却されるものとして、冷却不良が生じないも
のとなっている。また、容器内に収容される作動液40
4がウエハ吸着面401の外周より下方に位置するもの
として、縦型チャック、つまり、露光光の照射方向が重
力とほぼ直交するようにウエハを吸着する露光装置にお
いても冷却不良が生じないものとしている。 上記のよ
うに構成されたヒートパイプは、ウエハチャック支持ブ
ロック408によって支持される。ペルチェ素子404
には冷却ブロック405が取り付けられ、その内部に設
けられた流路406に配管407を介して供給される冷
却水によって冷却されている。このペルチェ素子404
に対する温度制御は温度センサ(不図示)の出力をコン
トローラ(不図示)で演算処理し、ペルチェ素子制御器
(不図示)より適当な電流をペルチェ素子404に供給
することによってなされる。
【0045】本実施例において使用される温度センサお
よびペルチェ素子の数はともに一個以上であればよい。
これはヒートパイプの温度分布が、受熱面の温度が高
く、冷却面の温度が低い他はほぼ一様のものとなるから
である。図4に示したものにおいては斜線部分の温度が
一様となり、温度センサはこのうちのいずれかの部分に
設けられればよい。
【0046】上記のように、ウエハ吸着ブロックをヒー
トパイプの構成部材とした本実施例においては、第1、
第2の実施例に比べて構造をさらに簡略化することがで
きた。
【0047】図5は本発明の第4の実施例の構成を示す
図である。
【0048】本実施例は図4に示した第3の実施例の複
数の構成部材4021〜4023によって構成されるヒー
トパイプ内に柱501を設けたものである。この柱50
1を設けることにより、ヒートパイプが、ヒートパイプ
内の作動液404の飽和蒸気圧とヒートパイプ外の雰囲
気圧力との差圧によって変形することが防止される。本
実施例においては、上記の柱501内に温度センサを設
けてもよい。
【0049】なお、上記の各実施例において、ヒートパ
イプは、図6(a)に示されるヒートパイプ601のよ
うに、露光光の入射方向からみて矩形かつ一体に形成さ
れるものとして説明したが、図6(b)に示される2分
割されたヒートパイプ602、図6(c)に示される4
分割されたヒートパイプ603のように、複数に分割し
て各分割されたヒートパイプ毎に温度センサおよびペル
チェ素子をそれぞれ設けてもよく、その形状も限定され
るものではない。ヒートパイプを複数に分割した場合に
は各分割されたヒートパイプのxy平面が小さなものと
なるので、作動液の供給がさらに速いものとなり、本発
明の効果がさらに向上する。
【0050】なお、ヒートパイプを複数に分割すること
により、従来のヒートパイプ構造では露光領域中に作動
液が存在してしまうもの〔例えば、図6(c)に示した
もの〕の場合には、作動液の貯蔵部のみを露光領域外に
設けるものとしてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0052】請求項1および請求項2に記載されたもの
においては、冷却が効率よく行われるものとすることが
でき、振動の影響を無視できる流速でも吸着ブロックに
変位が生じないものとすることができる効果がある。
【0053】請求項3および請求項4に記載されたもの
においては、一対の温度センサとペルチェ素子とを一つ
の画角に対して設ける必要がなくなるため、装置構成が
簡略化され、また、制御も容易とすることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第4の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図6】ヒートパイプの分割例を示す図である。
【図7】従来例の構成を示す断面図である。
【図8】冷却水の流速と吸着ブロックの変位量との関係
を示す図である。
【図9】従来例の露光状態を示す図であり、(a)は熱
流束が入射する露光画角に温度センサが配置されていな
い状態が示され、(b)は熱流束が入射する露光画角に
温度センサが配置されている状態が示されている。
【符号の説明】
101 吸着ブロック 102 溝 103,107 配管 104,304,404 ペルチェ素子 105,305 ヒートパイプ 106 冷却ブロック 108 ステージ 109 アクチュエータ 110 ひんじバネ 111 固定部 112 流路 113 容器 114 ウィック 115 飽和蒸気 116 セラミクス板 117 電極 118 半導体熱電素子 119 温度センサ 120 信号線 121 変換器 122 コントローラ 123 ペルチェ素子制御部 124 電流供給線 125 通信ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを保持する吸着手段と、該吸着手
    段の温度調節を行うためのペルチェ素子とを備えたウエ
    ハ支持装置において、 前記吸着手段と一方の面で接する前記ペルチェ素子の他
    方の面にはヒートパイプが設けられていることを特徴と
    するウエハ支持装置。
  2. 【請求項2】 ウエハを保持する吸着手段と、該吸着手
    段の温度調節を行うためのペルチェ素子とを備えたウエ
    ハ支持装置において、 前記ペルチェ素子と前記吸着手段との間にヒートパイプ
    が設けられていることを特徴とするウエハ支持装置。
  3. 【請求項3】 ウエハを保持する吸着手段と、該吸着手
    段の温度を検出するための温度センサと、該吸着手段の
    温度調節を行うためのペルチェ素子とを備え、前記温度
    センサの検出温度に基づいて前記吸着手段の温度制御が
    行われるウエハ支持装置において、 前記吸着手段と一方の面で接する前記ペルチェ素子の他
    方の面にはヒートパイプが設けられていることを特徴と
    するウエハ支持装置。
  4. 【請求項4】 ウエハを保持する吸着手段と、該吸着手
    段の温度を検出するための温度センサと、該吸着手段の
    温度調節を行うためのペルチェ素子とを備え、前記温度
    センサの検出温度に基づいて前記吸着手段の温度制御が
    行われるウエハ支持装置において、 前記ペルチェ素子と前記吸着手段との間にヒートパイプ
    が設けられていることを特徴とするウエハ支持装置。
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