JPH05211898A - 水試料中の水系微生物病原体およびヒト糞便汚染の指示微生物の検出方法とそのためのキット - Google Patents

水試料中の水系微生物病原体およびヒト糞便汚染の指示微生物の検出方法とそのためのキット

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JPH05211898A
JPH05211898A JP9118457A JP1845791A JPH05211898A JP H05211898 A JPH05211898 A JP H05211898A JP 9118457 A JP9118457 A JP 9118457A JP 1845791 A JP1845791 A JP 1845791A JP H05211898 A JPH05211898 A JP H05211898A
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ロナルド・エム・アトラス
Asim K Bej
アスィム・ケー・ベイ
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ミーナ・エイチ・マブバニ
Richard Miller
リチャード・ミラー
Robert J Steffan
ロバート・ジェー・ステファン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水試料中の水系微生物病原体およびヒト糞便
汚染の指示微生物の検出方法とそのためのキットの提
供。すなわち、ヒト感染を防いだりその原因を追跡した
りする目的のために、試験管内での酵素的増幅と特定の
遺伝子配列の検出によって、試料中の微生物、とりわけ
水の試料と海の試料を含む環境試料中の水系微生物病原
体と指示微生物、特に主として糞便に由来する細菌を検
出する方法に関する。 【構成】 水試料から病原体または指示生物の細胞を回
収し、細胞を溶解して滅成されていないDNAを回収
し、ポリメラーゼ連鎖反応増幅によって病原体または指
示生物の細胞中に存在する標的遺伝子の標的遺伝子配列
を増幅し、増幅された標的遺伝子配列の存在を検出して
検査試料中に病原体または指示生物が存在するか否かを
決定することを特徴とする、水試料中の水系病原体と指
示生物を検出する方法とそのためのキット。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】水試料から病原体または指示生物の細胞を
回収し、細胞を溶解して減成されていないDNAを回収
し、ポリメラーゼ連鎖反応増幅によって病原体または指
示生物の細胞中に存在する標的遺伝子の標的遺伝子配列
を増幅し、増幅された標的遺伝子配列の存在を検出して
検査試料中に病原体または指示生物が存在するか否かを
決定することを特徴とする、水試料中の水系病原体と指
示生物を検出する方法とそのためのキット。 【0002】水試料中の水系微生物病原体およびヒト糞
便汚染の指示微生物の検出方法とそのためのキット 【0003】本発明は、ヒト感染を防いだりその原因を
追跡したりする目的のために、試験管内での酵素的増幅
と特定の遺伝子配列の検出によって、試料中の微生物、
とりわけ水の試料と海の試料を含む環境試料中の水系微
生物病原体と指示微生物、特に主として糞便に由来する
細菌を検出する方法に関する。 【0004】ほとんどの水系ヒト病原体は、糞便によっ
て汚染された水または食物の摂取によって感染とヒトの
病気を引き起こす。飲用や入浴やレクリエーションや貝
捕獲や食物の洗浄/ 調理に使われる水のヒト糞便による
汚染によって運ばれる原生動物とウイルスと細菌を含
む、様々なヒトの寄生虫と病原体がこのようにして運ば
れる。更に、汚染されたエアゾル剤によって運ばれて気
道を通って人体に入ることによって運ばれる水系病原体
も有る。在郷軍人病として知られているしばしば致命的
な呼吸器性肺炎感染であるlegionellosis
の原因微生物であるLegionella pneum
ophilaはこのようにして運ばれる。エアコン冷却
塔、不十分に塩素化されている水泳プールや温泉、温水
ヒーター、呼吸器治療器具およびシャワーヘッドの中に
見いだされる温かい滞留した家庭水がLegionel
la感染発生の原因であると確認されている。水精製の
必要性およびレクリエーションや飲用や貝捕獲のための
天然水(地下水と地表水)の安全性の十分さが、糞便細
菌とLegionellaを検出するための標準微生物
学的検査によって日常的に調べられている。legio
nellosisの抑制は、L. pneumophi
laの蓄積場所が確認され得るように環境調査を必要と
する。その後に、この細菌性病原体を少なくするかまた
は取り除くために除染処置を実行してlegionel
losisの発生の危険性を低下させることができる。
更に、追加の発生を防ぐために、legionello
sisが発生した場合にはL. pneumophil
aの源がすみやかに決定されなければならない。 【0005】多くの糞便病原体は検査するのが難しいか
または水試料の採取と濃縮が不便な程低濃度で感染性な
ので、糞便微生物による水汚染は、しばしば、「糞便腸
内細菌」、特に大腸菌等の指示生物と呼ばれているより
堅くてより強いが必ずしも病原性ではない微生物を検査
することによって評価される。 【0006】糞便細菌指示生物とLegionella
の両方についての最も普通の検査は、標準条件下での一
日から数日続けてかまたは普通培地中での培養の後に、
生育するコロニーを数えるかまたは正の液状培養物を確
認し、試料中の細菌数を決定するために最も可能性のあ
る数表を使用することを必要とする。追加の時間と費用
と特殊技能労働を必要とするけれども、これらの検査で
計数される生物の微生物学的正体を確かめるために様々
な代謝試験と生化学的検査と免疫化学的検査を用いても
よい。 【0007】微生物汚染の培養試験は退屈で、時間がか
かり、不満足なことにはゆっくりで、ヒトの健康に重大
な影響を及ぼすかもしれない決定を遅らせるものであ
り、この試験は何日間という時間的規模でではなく何時
間という時間的規模でなされるべきである。 【0008】送水設備の細菌学的安全性の日常的調査に
使われる実行可能な培養法にはいくつかの問題があり、
それらは、方法が退屈なこと、採取時と計数時との間に
細菌を生育できるように維持すること、水中の化学物質
によってストレスを受けるもの等の生育できるが培養不
可能な細菌が増殖しないこと、興味があるすべての生き
ている細胞を培養することができないこと、腸内細菌の
検出と確認のために必要な時間(日数)、大腸菌等の真
の糞便腸内細菌の検出に特異性が無いこと、直接顕微鏡
計数を使って生きている細胞を死細胞から識別すること
ができないこと、および血清学的方法を使った場合の抗
原の交差反応性に起因する生物の誤確認を含む。 【0009】その様な培養試験は、大抵は、小数の特定
微生物の存在または非存在を十分な確実性をもって保証
するのに望ましいほど特異的でもなければ感度が良くも
ない。特定の病原体または指示生物と結び付けて考えれ
ている特定領域のDNAと特異的にハイブリッド形成す
る遺伝子プローブは特異的検出の手段を提供するが、従
来の遺伝子プローブ法は、一般的に、環境調査の目的の
ために必要とされる感度の約1万分の1の感度である。 【0010】最近、コリラート試験等のβーD−グルク
ロニダーゼ検出に基づく試験が腸内細菌検出の新しいア
プローチとして示唆されている。フルオロゲニックな基
質4ーメチルウンベリフェリルーβーグルクロニドまた
はカラリメトリックな基質p−ニトロフェニルグルクロ
ニドの酵素的変換は大腸菌の存在を示すが、その様な酵
素活性の検出は依然として細菌の培養を必要とする。β
ーD−グルクロニダーゼを持たない大腸菌が高率に発生
するために、βーD−グルクロニダーゼ活性に基づいて
試験を行うと糞便腸内細菌の約30%という著しい割合
を検出できないかもしれない事も最近報告されている。 【0011】L. pneumophila検出の従来
法はプレート上生菌数測定と直接顕微鏡計数であり、後
者はいくつかの市販の蛍光抗体試薬を使って行われる。
水試料からのLegionella生菌細胞の培養が標
準的方法であるけれども、それは退屈であり時間がかか
る。加えて、標準生菌計数方法で使用される酸洗浄処理
と選択培地に感受性のL. pneumophila細
胞も有るので、培養法は生細胞の数を過小評価する場合
がある。また、生育できるが培養できないかもしれない
細胞も有る。免疫蛍光顕微鏡検査は生細胞を死細胞から
識別することができないし抗原交差反応性のために擬陽
性反応を示すLegionellaではない細胞も有る
ので、多クローン性抗体試薬を使ってのLegione
llaの血清学的検出にも同様に限界が有る。 【0012】制限酵素消化後のLegionellaの
染色体DNAから単離された放射標識された独特のDN
A遺伝子プローブフラグメントを使ったコロニーハイブ
リッド法によるLegionella検出が報告されて
いる。水冷却塔中に見いだされるような微生物数が高い
水では、コロニーハイブリッド法による検出感度レベル
は約104 mlであろう。別の遺伝子プローブを使って
5×104 細胞の感度が達成された。rRNA検出に基
づく市販の遺伝子プローブ検出キットは、103 または
104 細胞の感度を持っている。 【0013】従って、上記の問題が取り除かれているか
またはかなり低められている自然環境中の精製されてい
る水源または他の水源中の水系微生物病原体およびヒト
糞便汚染の指示微生物の検出のための方法とそのための
キットが入手可能であることが強く望まれている。本発
明の更なる目的は、非常に低濃度の病原体または指示微
生物を確実に検出するより大きい特異性と感度を持った
方法とキットを提供することである。本発明の更なる目
的は、その様な病原体と指示微生物を培養しないで検出
することを可能にする方法とそのためのキットを提供す
ることである。本発明の別の目的は、培養不可能な腸内
細菌を検出する方法とそのためのキットを提供すること
である。その様な病原体と指示微生物を何日間かではな
く何時間かで検出することを可能にする方法とそのため
のキットを提供することも本発明の目的である。本発明
の更なる目的は、指示生物の間接的検出に頼るというよ
りはむしろ水試料中の病原体を直接的に検出することを
可能にする方法とそのためのキットを提供することであ
る。 【0014】本発明の追加の目的は、legionel
losisの発生源を防ぐかまたは決定するためにLe
gionella源を検出するための効果的で特異的で
感度の良い方法とそのためのキットを提供することであ
る。本発明の更なる追加の目的は、臨床的診断と環境調
査またはL. pneumophila源追跡の両方の
ためにL. pneumophilaを特異的に検出す
るための方法とそのためのキットを提供することであ
る。本発明の別の目的は、同じ水試料中のすべてのLe
gionella種とすべてのL. pneumoph
ila血清型の両方を同時に検出することができる方法
とそのためのキットを提供することである。 【0015】本発明の追加の目的は、微生物病原体また
は指示微生物部類に属する実質上すべての種と株を検出
するだろうが他の種または属の生物は検出しないだろう
方法とそのためのキットを提供することである。更なる
目的は、変異体間の識別を可能にすると同時に場合によ
って同じ標的種または属または他の定義された群の変異
体間の識別を避けるために、標的遺伝子内の高度に多型
の配列を用いる方法とそのためのキットを提供すること
である。 【0016】本発明によると、特定のDNA標的遺伝子
配列が選ばれ、検査試料中に非常に低濃度、特に高非標
的バックグラウンドに比べて非常に低濃度に標的DNA
配列が存在する場合にさえもそれらが検出され得るよう
に試験管内でそれらが増幅される。本発明では、標的ヌ
クレオチド配列が、増幅のために選ばれ、標的ヌクレオ
チド配列の濃度が各増幅またはサイクルにつき二倍ほど
も増すことができるかまたは各一連の10増幅サイクル
につき1024倍ほども増すことができるように増幅さ
れる。 【0017】本発明は、主として糞便に由来する水系微
生物と病原体と病原体の存在の可能性を示す細菌を検出
する方法を提供するものであり、該方法は、水、しばし
ば大容量の水から該微生物を回収し、微生物を溶解して
病原体または指示生物からほとんど減成していないDN
Aを放ち、標的遺伝子とその標的遺伝子からの標的ヌク
レオチド配列を選んで、標的DNA配列の分離された標
的ストランドとハイブリッド形成するプライマーペアー
およびプライマーを延ばして標的DNA配列の十分に二
重ストランド化されたレプリカを作るためのポリメラー
ゼを使って特定の標的DNA配列を増幅し、増幅された
標的DNA配列を検出して、増幅された標的DNA配列
を検出することができたかできなかったかから元の検査
試料が標的DNA配列を持った微生物を含有していたか
どうかを結論することから成る。 【0018】本発明の方法で有用な特別の水系ヒト病原
体とヒト糞便汚染の指示微生物に対する特定の標的遺伝
子は下記のものを含む:Escherichia、En
terobacter、Citrobacterおよび
Klebsiella種に対するlacZ;Esche
richia、SalmonellaおよびShige
lla種に対するlamB;Leqionella p
neumophilaに対するmip;Escheri
chia coli、Shigella sonnei
およびShigella flexineriに対する
UidA;およびEscherichia coliと
Shigella sonneiに対するUidC。 【0019】これらの標的遺伝子の各々からの特定のD
NAヌクレオチド配列が、選ばれた各遺伝子配列に対す
るプライマーペアーを使った増幅の対象として選ばれ、
これらのプライマーは、選ばれた遺伝子配列の各々から
の選ばれた配列から成り下記に例示されている。 【0020】標的DNA配列の増幅は、以後単にPCR
と呼ぶポリメラーゼ連鎖反応として知られている方法に
従って、選ばれたプライマーペアーを使って行われる。
ヌクレオチド配列のPCR増幅は、1989年7月27
日にCetus Corporationに与えられた
K. Mullisの米国特許番号4683202に記
載されており、その開示は本明細書中に言及されてい
る。該特許中に記載されている通り、PCR増幅プロセ
スは、各々が二つのストランドのうちの一つに対して相
補的な二つのオリゴヌクレオチドプライマーで核酸配列
の二つの別々の相補的ストランドを処理して相補的スト
ランドにプライマーをアニーリングした後にプライマー
を延ばして選ばれた標的核酸配列の十分に二重ストラン
ド化されたレプリカを作るためのポリメラーゼを使って
該プライマーの延長生成物を合成することによって約1
00ー100bpの長さの選ばれたかまたは標的となる
核酸配列を増幅した後に、延長生成物を分離(変成)し
てこの増幅連続を所望のサイクル数だけ繰り返し選ばれ
た核酸配列の濃度を増すことから成る。 【0021】本発明の方法のPCR増幅段階では、反応
混合物は、(1)選ばれた標的配列へプライマーをアニ
ーリングさせるためかまたはストランド再結合のため
の、一般的に約37゜Cから70゜Cの低温と(2)プ
ライマーのポリメラーゼによる延長のための、一般的に
約70゜Cから80゜Cの中間温度と(3)ストランド
の変成または分離のための、一般的に約80゜Cから1
00゜Cのより高い温度の間を繰り返して循環させられ
る。三つの温度範囲が述べられているけれども、これら
の温度範囲のうちの二つの間で増幅プロセスを十分に実
施することができることがしばしばである。二つまたは
三つの温度の各熱サイクルが増幅された標的DNA配列
の濃度を2倍ほどにも増すことができるので、あらゆる
一連の10増幅サイクルが濃度を1025倍ほども増す
ことができる。細菌Thermusaquaticus
(Taq)から 生成されるものの等の温度安定性DN
Aポリメラーゼが使用される場合には、最初に加えられ
たポリメラーゼ酵素を増す必要なく二つまたは三つの温
度の間でポリメラーゼ反応を多回数、典型的には20ー
40回反復させることができる。 【0022】成功した標的DNA配列増幅を直接逆遺伝
子プローブハイブリッド形成によって検出するためのハ
イブリッド形成プローブとして標的遺伝子配列の各々か
らの特定のDNA配列を選んでもよい。例えば、ゲル電
気泳動や陰イオン交換高速液体クロマトグラフィーや対
イオン逆相高速液体クロマトグラフィー等の主として大
きさに基づいてDNA分子を分離する方法等の、どんな
適当なDNA分子検出法によって成功した標的DNA配
列増幅を成し遂げてもよい。 【0023】本発明の方法とキットの様々な側面を下記
により詳細に説明する。本方法の最初の側面は、増幅段
階が起こる少量の検査試料よりも多次数大きい試料から
成っている場合があり非標的バックグラウンド細胞を標
的細胞よりも多次数高い濃度で含有しているかもしれな
い水試料、即ち数リットルの容量である可能性がある水
から得られる標的水系病原体または指示生物の実質上す
べての細胞を、約0.1から約1. 0mlの次数の小検
査試料容量の水中に回収することから成る。次に、酵
素、低分子量阻害物質、または標的DNA配列の酵素的
増幅を妨げるかもしれない他の成分等の妨害する可能性
がある物質を十分にも含まないように標的細胞から事実
上すべての減成されていない標的DNA配列が回収され
るように、溶菌等によって事実上すべての標的細胞を処
理する。標的とされる系統サブセット内の事実上すべて
の生物の標的配列上の二つのプライマーの位置間の標的
DNA配列のセグメントが効率的に特異的に増幅され標
的とされる群外からのものは何も増幅されないように標
的DNAのPCR増幅を行うために、標的遺伝子からの
標的DNA配列と一対のプライマー配列とPCR反応条
件が選ばれる。標的とされるDNA配列のPCR増幅の
後に、十分に感度がよくて特異的な検出法によって増幅
された標的とされるDNAを検出する。同位体を使った
検出方法を用いてもよいけれども、安全と便利さのため
に好適な同位体を使わない検出方法が用いられるのが好
ましい。標的とされる遺伝子配列の各々からの特定のD
NA配列のプローブを利用した好適なハイブリッド形成
プローブを使って検出が行われるのが好ましい。所望さ
れる場合には、増幅された標的DNA配列の定量も実施
してもよい。 【0024】水試料から実質上すべての標的細胞を回収
する操作は、標的生物をそれらの分離を容易にする物理
的状態で捕らえるかまたは凝集させる役目をする懸濁さ
せられているかまたは溶かされている添加物によって恐
らく助けられる例えば濾過と遠心分離を含むいくつかの
好適な方法のうちのどれによって行われてもよい。微生
物がもっとずっと大きい粒子に吸着されていないかまた
は凝集させられていない場合には、効率的な捕獲を確実
なものにするために濾紙穴の大きさは約0. 2から0.
5μm、好ましくは約0. 45μmよりも大きくないべ
きである。微生物がゲル中に回収されるかまたは粒子に
吸着されている場合には、濾過を促進するためにもっと
ずっと大きい濾紙穴の大きさが好ましい。本発明の好ま
しい細胞回収は、約1ml以下の小容量試料からの遠心
分離によって得られるかまたは小容量または典型的には
100mlの大容量の試料の場合には濾過によって得ら
れる。本発明の濾過による特に好ましい細胞回収は、1
1ー13mmの直径で0.20ー0. 50μmの穴の大
きさのポリカーボネート製またはテフロン製の濾紙を通
過させることによって行われる。 【0025】標的細胞から事実上すべての減成されてい
ない標的DNA配列が回収されるように検査試料中の回
収された細胞を処理する操作は、多くの好適な方法のう
ちのどれによって行われてもよい。微生物溶解による標
的DNA配列の回収は、両極端のpH、有機溶媒、尿素
や塩酸グアニジン等のカオトロピック剤、硫酸ドデシル
ナトリウム(SDS)やトリトンX−100等の洗浄
剤、浸透ショック、リゾチーム消化、またはプロテアー
ゼ消化等に短時間さらすことによって達成されてもよ
い。例えば、有機溶媒抽出、酸沈澱、限外濾過、固体相
抽出、高速液体クロマトグラフィー、LiCl沈澱、プ
ロテアーゼ消化、RNアーゼ消化またはポリエチレング
リコール沈澱などによって、妨害物質を取り除くことが
できる。固体相抽出または高速液体クロマトグラフィー
は、イオン交換、逆相、疎水的相互作用またはシリカゲ
ル吸着相互作用に基づかせることができる。本発明の標
的細胞からのDNAの好ましい放出は、SDSーリゾチ
ーム処理とLegionellaに対しては特に凍結
(ー70゜C)解凍(25゜C)サイクルの交互実施を
使用することによって行われる。 【0026】本発明の方法のPCR増幅段階を行うため
に、広範囲の遺伝子とさらにもっと広範囲の遺伝子サブ
配列を選ぶことができる。病原性またはヒト糞便(糞便
汚染の結果としてを除く害されていない自然環境ではな
い)中への出現についての知識に基づいて標的とされる
属、種、株および血清型がひとたび特定化されると、標
的生物中に存在し事実上すべての他の生物中に存在しな
い遺伝子と標的サブ配列を選ぶ。一遺伝子内のサブ配列
は多型性が大きく異なることがしばしばであり、これ
は、環境中の微生物調査を有利にするために使うことが
できる事実である。約100ー1000bpで分離され
た非多型性サブ配列中に位置させることによってより大
きい標的セット内のすべての生物を効率的に増幅するよ
うな本発明の方法のPCR増幅段階のためのプライマー
を選んでもよく、標的DNA配列の相補的ストランド上
の約10ー30のヌクレオチド配列に対して相補的であ
り増幅された領域内の配列と効率的にハイブリッド形成
して標的生物種、属または群に対する特異性を確実にす
るようにオリゴヌクレオチドプローブは構成されてい
る。 【0027】本発明を実施するための特定の標的遺伝子
の例としては、例えば下記のものをあげることができ
る:Escherichia種とEnterobact
er種とCitrobacter種とKlebsiel
la種を含むヒト糞便汚染の有用な指示微生物である全
腸内細菌を検出するためのlacZ;ヒト糞便汚染の有
用な指示微生物である腸内細菌種大腸菌と、ヒトの病気
を引き起こしヒト糞便汚染と関連して見いだされるSa
lmonella属とShigella属の腸内病原性
細菌を検出するためのlamB;すべてのLegion
ella種を検出するための5SリボゾームRNA遺伝
子;腸内細菌種大腸菌および腸内病原体Shigell
a sonneiとShigella flexine
riを検出するためのUidA;および糞便腸内細菌指
示細菌種大腸菌と腸内病原体Shigella son
neiを検出するためのUidC。 【0028】これらの遺伝子のヌクレオチド配列は前も
ってわかっており、この事がそれらの選択とPCRでの
DNA増幅のための標的としての使用を容易にするが、
本発明前には、これらの特定の遺伝子が限られた標的群
を検出するための基礎を提供する能力は知られていなか
ったしそれらがそうするための基礎を提供するであろう
ことも明かではなかった。我々の発明は下記の新しい新
奇な発見を含む:(1)lacZ遺伝子は大腸菌(遺伝
子配列が過去に決定されていた細菌種)のみでなく腸内
細菌群(この配列を有することが知られていなかった)
を構成する他のグラム陰性ラクトース利用細菌のPCR
増幅と遺伝子プローブ検出を可能にする十分に保護され
た領域を含み、この保護された領域は非腸内グラム陰性
細菌中にもグラム陽性ラクトース利用細菌中にも見いだ
されないので、lacZは「全」腸内細菌を検出するた
めの好適な標的である;(2)lamBは大腸菌(遺伝
子配列が過去に決定されていた細菌種)のみだけでなく
SalmonellaやShigella種(この配列
を持つことがわかっていなかった)のPCR増幅と遺伝
子プローブ検出を可能にする十分に保護された領域を含
み、この保護された領域は他のグラム陰性細菌やグラム
陽性細菌中には見いだされないので、lamBは糞便指
示腸内細菌種大腸菌と糞便汚染環境中で最も関心のある
腸内病原体の検出に好適な標的である;(3)DNAを
暗号づける5SrRNA配列はすべてのLegione
lla種のPCR増幅と遺伝子プローブ検出を可能にす
る十分に保護された領域を含みこの保護された領域は他
の細菌種中には見いだされないので、5SrRNAを暗
号づけるDNAの領域はすべてのLegionella
種の検出に好適な標的である;(4)L. pneum
ophilaのmip遺伝子はL. pneumoph
ilaのすべての血清型のPCR増幅と遺伝子プローブ
検出を可能にする十分に保護された領域を含みこの保護
された領域は他のLegionella種または他の細
菌中には見いだされないので、mipはL. penu
mophilaの検出に好適な標的である;そして
(5)UidA遺伝子配列とUidC配列(UidA遺
伝子の調節領域)のいずれも大腸菌といくつかのShi
gella種のPCR増幅と遺伝子プローブ検出を可能
にする領域を含み、この領域は他のグラム陰性細菌また
はグラム陽性細菌中には見いだされないので、UidA
とUidCは糞便指示腸内細菌種大腸菌といくつかのS
higella種の検出に好適な標的である。 【0029】本発明の方法で使用するのに特に好ましい
遺伝子サブ配列は下記のプライマー対によって限定され
る:lacZに対する5’ーGGTTTATGCAGC
AACGAGACGTCAまたは5’ーCACCATG
CCGTGGGTTTCAATATTと5’ーATGA
AAGCTGGCTACAGGAAGGCC;lamB
に対する5’ーCTGATCGAATGGCTGCCA
GGCTCCと5’ーCAACCAGACGATAGT
TATCACGCAの対および5’ーGGATATTT
CTGGTCCTGGTGCCGGと5’−ACTTG
GTGCCGTTGTCGTTATCCCの対;mip
に対する5’ーGCTACAGACAAGGATAAG
TTGと5’ーGTTTTGTATGACTTTAAT
TCA;5SrRNAに対する5’ーAGAACCGC
TGATATCGCTAAACと5’−TAGGACC
GCTACTGGATGAAの対および5’ーACTA
TAGCGATTTGGAACCAと5’ーGCGAT
GACCTACTTTCGCATの対;UidAに対す
る5’ーAAAACGGCAAGAAAAAGCAGと
5’ーACGCGTGGTTACAGTCTTGCGの
対および5’−TATGGAATTTCGCCGATT
TTと5’ーTGTTTGCCTCCCTGCTGCG
Gの対および5’ーAAAACGGCAAGAAAAA
GCAGと5’ーTGTTTGCCTCCCTGCTG
CGGの対;およびUidCに対する5’ーTGTTA
CGTCCTGTAGAAAGCCCと5’−AAAA
CTGCCTGGCACAGCAATT これらのサブ配列のみからでなく、それらに含まれる配
列、それらとかなり、即ち10bpだけ重なりあう配
列、標的遺伝子内の配列、および標的遺伝子を包む配列
から効果的なプライマーを構成してもよい。 【0030】実質上減成されていない標的DNAを約1
mlの小容量の水または水性緩衝液中に回収して標的D
NA配列の相補的ストランド上の約10ー30のヌクレ
オチド配列に対して相補的な標的DNA配列に適切なオ
リゴヌクレオチドプライマー対を選択した後に、プライ
マーが分離された(変成さされた)標的DNAストラン
ドとハイブリッド形成しポリメラーゼがプライマーを延
ばして標的配列の十分に二重ストランド化されたレプリ
カを作るような条件下で、標的DNAをdNTP’sと
Mg+2とDNAポリメラーゼと共にインキュベートす
る。温度やインキュベーション時間や溶媒や酵素選択や
試薬濃度や装置などのPCR増幅条件は、標的DNA配
列の効率的で特異的な増幅がなされるように選ばれる。
様々な標的生物と様々な種類の検査試料や標的DNA配
列と選ばれたプライマー対の間で各工程段階とパラメー
ターに対する効果的で随意の条件が著しく異なるだろう
事は、容易に理解されるだろう。十分によく調節された
温度とインキュベーション時間の熱サイクルを行うため
の溶媒選択、酵素の選択と濃度、プライマー濃度、dN
TP濃度および装置選択は、DNAのPCR増幅の分野
の当業者によって一般的に理解される。臭化エチジウム
等の蛍光染料でDNAを染色した後にアガロースまたは
ポリアクリルアミドゲル電気泳動等によって増幅された
DNAの量と質を調べて試行錯誤によって、本発明の特
定の標的配列のための正確な温度とインキュベーション
時間の選択を決定してもよい。選ばれたプライマーによ
って限定されると予想される大きさの標的DNAの電気
泳動バンドの収率を最大にし他のDNAの増幅を最小限
にするかまたは好ましくは完全に防ぐ反応条件を選ぶ。 【0031】本発明のPCRでのDNA増幅を実施する
ために特に好ましい条件の例としては下記のものがあげ
られる:lacZに対する94゜Cで2分間の初期変
成、50゜Cの再アニーリング温度で30分間、72゜
Cの延長温度で60秒間、94゜Cの変成温度で60秒
間、1. 5mMのマグネシウム濃度および活性taqポ
リメラーゼ;lamBに対する94゜Cで2分間の初期
変成、60゜Cの再アニーリング温度で30秒間、72
゜Cの延長温度で30秒間、94゜Cの変成温度で60
秒間、1. 5mMのマグネシウム濃度および活性taq
ポリメラーゼ;LegionellaDNA暗号づけ5
SrRNAに対する94゜Cで3分間の初期変成、50
゜Cの再アニーリング温度で60秒間、72゜Cの延長
温度で60秒間、94゜Cの変成温度で60秒間、1.
5mMのマグネシウム濃度および活性taqポリメラー
ゼまたはamplitaq;mipに対する94゜Cで
3分間の初期変成、50゜Cの再アニーリング温度で6
0秒間、72゜Cの延長温度で60秒間、94゜Cの融
解温度で60秒間、1. 5mMのマグネシウム濃度およ
び活性taqポリメラーゼまたはamplitaq;お
よびUidAとUidCに対する94゜Cで3分間の初
期変成、50゜Cで1分間の再アニーリングと延長、9
4゜Cで60秒間の変成、1. 5mMのマグネシウム濃
度および活性taqポリメラーゼ。 【0032】増幅された標的DNAはどんな好適な様々
な方法を使って検出することもできる。高速液体クロマ
トグラフィーによる増幅されたPCR標的DNA生成物
と副生成物と未反応試薬の分離は、予想されるサイズ範
囲の増幅されたDNAが存在するか否かに関する迅速な
定量的報告を提供することができる。高速液体クロマト
グラフィーカラムは、例えば、イオン交換分離または対
イオン逆相分離または粒度排他分離に基づくものであっ
てもよい。蛍光性DNA結合性染料でのカラム後誘導後
の蛍光モニタリングと電気化学的検出もまた可能であり
一般的には分光光度法よりももっと感度がよい可能性が
あるけれども、カラム流出物は一般的には250ー28
0nmのスペクトル域での紫外線吸収によって最も簡単
に検出され定量される。増幅されたPCR標的DNA生
成物と副生成物と未反応試薬をゲル電気泳動によって分
離した後に蛍光性染料または吸収性染料でDNAを染色
することもまた、予想されるサイズ範囲の増幅されたD
NAが存在するか否かについて報告する。しかしなが
ら、これらの分析シグナルは定量するのがより困難であ
る。 【0033】標的遺伝子内の二つの選ばれたオリゴヌク
レオチドプライマー間に位置するDNAサブ配列に対し
て配列相補的である単一ストランドオリゴヌクレオチド
プローブとのハイブリッド形成によるのが、PCRで増
幅されたDNA標的配列を検出する好ましいやり方であ
る。PCRで増幅された標的DNA配列が変成させられ
ておりナイロンやニトロセルロース膜等の固体支持体上
に捕らえられている場合には、プローブを放射標識する
かまたは酵素分子に直接的または間接的に結合させても
よい。次に、ハイブリッド形成条件下で、膜に捕らえら
れたPCRで増幅された標的DNA配列生成物をプロー
ブと共にインキュベーションした後に、余分のプローブ
を洗い流してオートラジオグラフィー、放射線計数また
は放射性プローブを使って、またはプローブに結合させ
られた酵素をクロモゲニックなあるいはフルオロゲニッ
クな基質にさらすことによって検出を行うことができ
る。オリゴヌクレオチドハイブリッド形成プローブが固
体支持体に結合させられている場合には、変成させられ
たPCRで増幅された標的DNA配列生成物をハイブリ
ッド形成条件下で固体支持体と共にインキュベートする
と該PCR生成物が固定化される。アビジンや抗体等の
特定の結合分子が有るビオチンまたは何らかの他の化学
基をPCR生成物が含んでいる場合には、ストレプトア
ビジンに結合させられている西洋わさびペルオキシダー
ゼまたはアルカリホスファターゼ等の、特定の結合分子
に結合させられている酵素を使って固定化されている生
成物を検出することができる。 【0034】本発明のPCRで増幅された標的DNA配
列生成物を検出する好ましい方法は、放射性同位体で標
識された遺伝子プローブとビオチン化された遺伝子プロ
ーブでのハイブリッド形成を使用することによるもので
ある。本発明のPCRで増幅された標的DNA配列生成
物の特に好ましい検出は、ビオチン化dUTPまたはビ
オチン化プライマーからのビオチンの取り込みと膜に固
定されているポリーT−テイル遺伝子プローブの使用に
よってPCR増幅時に増幅されたDNAが標識されるこ
とを特徴とする逆ブロッティングハイブリッド形成を使
って行われる。 【0035】本発明の標的DNA遺伝子配列の検出に好
ましい遺伝子プローブ配列は下記のものを含む:lac
Zに対する5’ーTGACGTCTCGTTGCTGC
ATAAACCGACTACACAAATCAGCGA
TTTCCATTまたはこの配列に対して相補的な配
列; lamBに対する5’ーTGCGTGATAAC
TATCGTCTGGTTGATGGCGCATCGA
AAGACGGCTGGTTGまたはこの配列に対して
相補的な配列; mipに対する5’ーTTTGGGG
AAGAATTTTAAAAATCAAGGCATAG
ATGTTAATCCGGAAGCAAまたはこの配列
に対して相補的な配列; Legionella 5S
rRNAに対する5’ーCTCGAACTCAGAA
GTGAAACATTTCCGCGCCAATGATA
GTまたはこの配列に対して相補的な配列および5’ー
BCTCGAACTCAGAAGTCAAACATTT
CCCGCCAATGATAGTGTGAGGCTTC
(配列中Bはビオチン)またはこの配列に対して相補的
な配列;UidAに対する5’ーTGCCGGGATC
CATCGCAGCGTAATGCTCTACACCA
CGCCGAACACCTGGGまたはこの配列に対し
て相補的な配列および5’ーAAAGGGATCTTC
ACTCGCGACCGCAAACCGAAGTCGG
CGGCTTTTCTGCTまたはこの配列に対して相
補的な配列;そしてUidCに対する5’ーCAACC
CGTGAAATCAAAAAACTCGACGGCC
TGTGGGCATTまたはこの配列に対して相補的な
配列。 【0036】本発明の更なる側面は、本発明のPCR増
幅と検出の方法を実施する際に使用するのに好適なキッ
トから成る。水系病原体または指示生物の増幅と検出を
容易にするように考案されたそのようなキットは、一般
的に、該病原体または指示生物の標的遺伝子内の標的と
されるDNA配列の相補的ストランド上の約10ー30
のヌクレオチド配列に対して相補的な二つのオリゴヌク
レオチドプライマーから成るプライマー対と、該標的D
NA配列を検出するためのプローブ配列と、場合によっ
ては該標的DNA配列の制御DNA鋳型とから成るだろ
う。検査キットは、標的DNA配列のPCR増幅と検出
のための発表された指示と試薬を含むかもしれない。前
記のプライマー対とプローブ配列に加えて、検査キット
は、例えば溶菌剤やPCR増幅ポリメラーゼ等の標的D
NA配列のPCR増幅のための他の試薬と水試料採取の
ための濾過装置も含んでいるかもしれない。 【0037】本発明の好ましい検査キットは、前記の好
ましいプライマー対とこれもまた上記に述べた相当する
好ましいプローブ配列、および場合によっては標的DN
A配列の制御DNA鋳型から成る。例えば、Esche
richia種とEnterobacter種とCit
robacter種とKlebsiella種を検出す
るための検査キットは、lacZ遺伝子中の配列を増幅
するためと該lacZ遺伝子中の増幅された配列を検出
するためのプライマー対5’ーGGTTTATGCAG
CAACGAGACGTCAまたは5’ーCACCAT
GCCGTGGGTTTCAATATTと5’ーATG
AAAGCTGGCTACAGGAAGGCCおよび遺
伝子プローブ5’ーTGACGTCTCGTTGCTG
CATAAACCGACTACACAAATCAGCG
ATTTCCATTまたはこの配列に対して相補的な配
列から成っていてもよい。大腸菌とSalmonell
a種とShigella種の検出のための検査キット
は、lamB遺伝子中の配列の増幅のためと該lamB
遺伝子中の増幅された配列を検出するためのプライマー
対5’ーCTGATCGAATGGCTGCCAGGC
TCCと5’ーCAACCAGACGATAGTTAT
CACGCAまたは5’ーGGATATTTCTGGT
CCTGGTGCCGGと5’−ACTTGGTGCC
GTTGTCGTTATCCCおよび遺伝子プローブ
5’ーTGCGTGATAACTATCGTCTGGT
TGATGGCGCATCGAAAGACGGCTGG
TTGまたはこの配列に対して相補的な配列から成って
いてもよい。Legionella種を検出するための
検査キットは、Legionellaの5Sリボゾーム
RNA遺伝子中の配列を増幅するためと該Legion
ellaの5SリボゾームRNA遺伝子中の増幅された
配列を検出するためのプライマー対5’ーAGAACC
GCTGATATCGCTAAACと5’ーTAGGA
CCGCTACTGGATGAAおよび遺伝子プローブ
5’ーCTCGAACTCAGAAGTGAAACAT
TTCCGCGCCAATGATAGTまたはこの配列
に対して相補的な配列から成っていてもよい。Legi
onella種の検出のための検査キットは、あるい
は、Legionellaの5SリボゾームRNA遺伝
子中の配列を増幅するためと該Legionellaの
5SリボゾームRNA遺伝子中の増幅された配列を検出
するためのプライマー対5’ーACTATAGCGAT
TTGGAACCAと5’ーGCGATGACCTAC
TTTCGCATおよびビオチン化された遺伝子プロー
ブ5’ーBCTCGAACTCAGAAGTCAAAC
ATTTCCCGCCAATGATAGTGTGAGG
CTTCまたはこの配列に対して相補的な配列から成っ
ていてもよい。Legionella pneumop
hilaの検出のための検査キットは、mip遺伝子中
の配列の増幅のためと該mip遺伝子中の増幅された配
列を検出するためのプライマー対5’ーGCTACAG
ACAAGGATAAGTTGと5’ーGTTTTGT
ATGACTTTAATTCAおよび遺伝子プローブ
5’ーTTTGGGGAAGAATTTTAAAAAT
CAAGGCATAGATGTTAATCCGGAAG
CAAまたはこの配列に対して相補的な配列から成って
いてもよい。大腸菌とShigella sonnei
とShigella flexineriの検出のため
の検査キットは、UidA遺伝子中の配列を増幅するた
めと該UidA遺伝子中の増幅された配列を検出するた
めのプライマー対5’ーAAAACGGCAAGAAA
AAGCAGと5’−ACGCGTGGTTACAGT
CTTGCGおよび遺伝子プローブ5’ーTGCCGG
GATCCATCGCAGCGTAATGCTCTAC
ACCACGCCGAACACCTGGGまたはこの配
列に対して相補的な配列、またはプライマー対5’ーT
ATGGAATTTCGCCGATTTTと5’ーTG
TTTGCCTCCCTGCTGCGGおよび遺伝子プ
ローブ5’ーAAAGGGATCTTCACTCGCG
ACCGCAAACCGAAGTCGGCGGCTTT
TCTGCTまたはこの配列に対して相補的な配列、ま
たはプライマー対5’ーAAAACGGCAAGAAA
AAGCAGと5’ーTGTTTGCCTCCCTGC
TGCGGおよび遺伝子プローブ5’ーTGCCGGG
ATCCATCGCAGCGTAATGCTCTACA
CCACGCCGAACACCTGGGと5’ーAAA
GGGATCTTCACTCGCGACCGCAAAC
CGAAGTCGGCGGCTTTTCTGCTのうち
のいずれかから成っていてもよい。大腸菌とShige
lla sonneiの検出のための検査キットは、U
idC遺伝子中の配列を増幅するためと該UidC遺伝
子中の増幅された配列を検出するためのプライマー対
5’ーTGTTACGTCCTGTAGAAAGCCC
と5’−AAAACTGCCTGGCACAGCAAT
Tおよび遺伝子プローブ5’ーCAACCCGTGAA
ATCAAAAAACTCGACGGCCTGTGGG
CATTまたはこの配列に対して相補的な配列から成っ
ていてもよい。これらの例示された検査キットの各々は
水試料採取用濾過装置や、活性taqポリメラーゼやa
mplitaqポリメラーゼ等のPCR増幅用ポリメラ
ーゼや、標的遺伝子配列の制御DNA鋳型等の他の構成
要素または試薬もまた含んでいてもよい事は理解される
だろう。 【0038】水系腸内細菌とLegionella細菌
の回収とPCR増幅と検出のための下記の代表的な検査
とその結果によって本発明を説明する。 【0039】糞便腸内細菌と腸内病原体 腸内細菌DNAの回収 細菌細胞からDNAを回収するために二つの方法を用い
た。一つの方法では、一晩培養した1.5mlの試料中
の細菌細胞から硫酸ドデシルナトリウム(SDS)処理
を使ってのアルカリ溶菌によって標的DNAを放出させ
る方法によって、培養物からゲノムDNAを抽出した。
タンパク質と炭水化物を除去するためにプロテイナーゼ
K(セントルイスのシグマ)とCTAB:NAClを使
い、クロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)
抽出とフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコー
ル(24:24:2)抽出を使ってDNAを更に精製し
た後にイソプロパノールで沈澱させた。12000×g
で15分間遠心分離した後に、ペレット化したDNAを
冷70%アルコールで一回洗浄してから真空下で乾燥さ
せた。この方法を使って、各試料から約100ー150
μgの精製されたゲノムDNAが回収された。 【0040】細菌細胞から標的DNAを回収するもっと
簡単な直接溶菌法では、細菌細胞が加えられていた10
0mlの水試料から細胞を回収した。10000×gで
15分間の遠心分離によって細胞を採取した。細胞を
0.6mlエッペンドルフ試験管に移し、12000×
gで5分間遠心分離した後に、1×PCRバッファーと
1ml当たり0. 05mgのプロテイナーゼKと20m
Mジチオトレイトール(DTT)と1. 8μMSDSを
含有する20μlの溶菌液中に細胞ペレットを再懸濁さ
せ、試料を15秒間ボルテックスして37゜Cで1ー
1. 5時間インキュベートした後に、プロテイナーゼK
を不活化するためにそれらを85ー90゜Cで5分間加
熱した。その後に、更に10μlのPCRバッファーと
dNTPsとTaqポリメラーゼとプライマーを加え
て、記載されている通りにPCR増幅を行った。 【0041】PCR増幅と標的とされるDNA腸内細菌
配列 DNAサーマルサイクラーと活性Taqポリメラーゼ
(Perkin Elmer Cetus Cor
p.)を使ってPCR増幅を行った。使用されたPCR
液は1×PCR増幅緩衝液(10×緩衝液は50mM
KClと100mMTris−Cl(pH 8.13)
と15mM MgCl2と0.1%(w/v)ゼラチンを
含有する)とdNTPsの各々が200μMとプライマ
ーの各々が0. 2ー1μMと1aq(10-18 g)−1
μgの鋳型DNAと2. 5単位のTaqDNAポリメラ
ーゼと0. 1%ジエチルピロカルボネート(DEPC)
含有二重蒸留水を含んでいた。鋳型標的DNAsは最初
に94゜Cで1ー3分間変成させた。その後、下記の条
件を使って総計25ー40のPCRサイクルを行った:
94゜Cで0. 5ー1分間の変成、40゜Cまたは50
゜Cまたは60゜Cまたは70゜Cで0. 5ー1分間の
プライマーアニーリング、72゜Cで1ー2分間のDN
A延長。システックDNAシンセサイザーを使ってオリ
ゴヌクレオチドプライマーを合成し、小試料については
オリゴヌクレオチド精製カートリッジ(カリフォルニア
州のフォスター市のApplied Biosyste
ms)を大試料についてはC−8 3ミクロン逆相カラ
ム(Perkin Elmer)での逆相高速液体クロ
マトグラフィーを使って精製した。 【0042】EMBO J. 2:593−597(1
983年)にKalnins等によって報告された配列
に基づいて、大腸菌のlacZ遺伝子の876bp領域
を、24merプライマーであるZL−1675(5’
ーATGAAAGCTGGCTACAGGAAGGC
C)とZR−2548(5’ーCACCATGCCGT
GGGTTTCAATATT)を使って増幅した。プラ
イマーZL−1675を大腸菌のlacZ遺伝子の暗号
づけ配列内の1675bpと1698bpの間に位置さ
せ、ZR−2548を2525bpと2548bpの間
に位置させた。lacZのもっと短い326bp領域を
増幅するために、プライマーZL−1675と共に第二
の24merプライマーZR−2025(5’ーGGT
TTATGCAGCAACGAGACGTCA)を使用
した。プライマー配列ZR−2548よりも大腸菌のl
acZ遺伝子のアミノ末端により近い領域である200
1bpと2025bpの間にプライマーZR−2025
を位置させた。 【0043】Nature 285:78−81(19
80年)にBedouelle等によって報告された配
列に基づいて、lamBのlambda結合部位ペプチ
ドを暗号づける配列より下流の554bp配列を、二つ
の24merプライマーを使って増幅した。プライマー
BL−4899(5’ーGGATATTTCTGGTC
CTGGTGCCGG)を4899bpと4922bp
の間に位置させ、プライマーBR−5452(5’−A
CTTGGTGCCGTTGTCGTTATCCC)を
5429bpと5452bpの間に位置させた。大腸菌
のlamB遺伝子の暗号づけ領域の309bpセグメン
トを増幅するために、第二の組の24merプライマー
もまた使用した。これらのプライマーは、4910bp
と4933bpの間に位置させられたBL−4910
(5’ーCTGATCGAATGGCTGCCAGGC
TCC)と5195bpと5219bpの間に位置させ
られたBR−5219(5’ーCAACCAGACGA
TAGTTATCACGCA)と呼ばれた。 【0044】いくつかの実施例では、lacZについて
はプライマーZL−1675とZR−2548の混合物
をそしてlamBについてはBL−4899とBR−5
452の混合物を使って、lacZの領域とlamBの
領域を同時に増幅した。これらの実施例では、50ng
−1μgの標的ゲノムDNAと様々な相対的濃度のプラ
イマー(0. 125ー1. 0μMの各プライマー)が使
用された。 【0045】lamBとlamZの配列の位置番号は、
NIH−BIONETデータバンクで割り当てられてい
るものに基づく。 【0046】PNAS,83:8447−8451(1
986年)にJefferson等によって報告された
配列に基づいて大腸菌のUidA遺伝子の147bp領
域が754bpと773bpの間および880bpと9
00bpの間にそれぞれ位置させられるプライマー75
4L−1(5’ーAAAACGGCAAGAAAAAG
CAG)と879R−1(5’−ACGCGTGGTT
ACAGTCTTGCG)を使って増幅され増幅された
UidA遺伝子の検出のために800bpと849bp
の間に位置させられる遺伝子プローブUidA−1
(5’−TGCCGGGATCCATCGCAGCGT
AATGCTCTACACCACGCCGAACAGG
TGGG)が使われた場合と、UidA遺伝子の166
bp領域が1939bpと1958bpの間および20
85bpと2104bpの間にそれぞれ位置させられる
プライマー1939L−1(5’−TATGGAATT
TCGCCGATTTT)と2085R−1(5’ーT
GTTTGCCTCCCTGCTGCGG)を使って増
幅され増幅されたUidA遺伝子の検出のために199
8bpと2047bpの間に位置させられる遺伝子プロ
ーブUidA−2(5’−AAAGGGATCTTCA
CTCGCGACCGCAAACCGAAGTCGGC
GGCTTTTCTGCT)が使われた場合と、Uid
A遺伝子の1350bp領域が前記のプライマー745
L−1と2065R−1を使って増幅され増幅されたU
idA遺伝子の検出のために前記の遺伝子プローブUi
dA−1またはUidA−2が使われる場合と、Uid
A遺伝子の制御領域でありMGG,199:101−1
05(1985年)にBalnco等によって報告され
た配列に基づくUidC遺伝子の153bp領域が30
1bpと322bpの間および432bpと453bp
の間にそれぞれ位置させられるプライマー301L−1
(5’ーTGTTACGTCCTGTAGAAAGCC
C)と432R−1(5’−AAAACTGCCTGG
CACAGCAATT)を使って増幅され増幅されたU
idC遺伝子の検出のために323bpと362bpの
間に位置させられる遺伝子プローブUidC−1(5’
−CAACCCGTGAAATCAAAAAACTCG
ACGGCCTGTGGGCATT)が使われる場合に
も、本発明に従って同様に糞便腸内細菌と腸内病原体が
うまく増幅され検出される。 【0047】増幅された標的とされる腸内細菌DNA配
列の検出 ゲル電気泳動と放射標識遺伝子プローブを使って、PC
Rで増幅された標的とされる腸内細菌DNA配列を検出
した。0. 8ー1%水平アガロースゲルまたは5%垂直
ポリアクリルアミドゲルを使って、増幅された標的参照
DNAを分離した。アガロースゲル電気泳動はTAE緩
衝液(0. 04Mトリスアセテートと0. 001M E
DTA, pH8. 0)中で行った。ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動はTBE緩衝液(0. 89Mトリスボレー
トと0. 089Mほう酸と0. 002M EDT, pH
8. 0)中で5. 7ー9. 0V/cmで2ー4時間行っ
た。ゲルを、2×10-4%臭化エチジウム液中で染色し
て、Photo/PrepI紫外線トランスイルミネー
ター(ウィスコンシン州のニューベルリンのFotod
yne Inc.)で可視化して、写真撮影した。 【0048】サザン法の場合には、増幅された標的DN
A配列を、0. 4M NaOH液を使ってナイロン膜
(カリフォルニア州のコスタメサのICN Biome
dicalsまたはカリフォルニア州のリッチモンドの
BioRad)上に移し、80゜Cで1時間の焼成また
は紫外線照射によって膜上に固定した。ドットブロット
法の場合には、二重ストランド化された増幅された標的
DNA配列を、0. 1容量の3M NaOHと0. 1M
Na2 EDTAを含む変成液を加えることによって変
成させ、60゜Cで15分ー1時間インキュベートし、
1容量の冷2M酢酸アンモニウムで中和した後に、Bi
oRadのドットブロットマニフォールドを使って4ー
5psiの真空圧で試料をZetaプローブナイロン膜
(カリフォルニア州のリッチモンドのBioRad)上
にスポットした。 【0049】5×SSPE(1×SSPEは10mM燐
酸ナトリウム(pH7. 0)と0.18m NaClと
1mM Na2EDTA)と0.5%SDSと5%デンハ
ーツ液と1ml当たり100μgのフェノール抽出され
た変成させられたサケ精子DNA(シグマ)または1m
l当たり50μgのX型パン酵母tRNA(シグマ)を
含有するハイブリッド形成液を使って、ICNナイロン
膜上に固定されている増幅されたDNAをハイブリッド
形成させた。ハイブリッド形成処理は55ー60゜Cで
3ー16時間行った。ブロットを、おだやかに撹拌しな
がら、室温の2×SSPE,0. 5%SDS中で二回各
10分間と55゜Cの 0. 1×SSPE,0. 1%S
DS中で一回3ー5分間洗浄した。32P標識されたDN
Aを検出するために、ブロットをサランラップ(ペンシ
ルベニア州のピッツバーグのFisher Bioch
emical)で覆って、X線フィルム(ニューヨーク
州のロチェス ターのEastman Kodak C
o.のコダックX−ARフィルム)をそれらの上に置い
た。フィルムイクスポージャーはー70゜Cで1ー48
時間であった。 【0050】増幅されたlacZの検出のために50m
er遺伝子プローブLZ−1(5’ーTGACGTCT
CGTTGCTGCATAAACCGACTACACA
AATCAGCGATTTCCATT)を使い、増幅さ
れたlamBの検出のために50mer遺伝子プローブ
LB−1(5’ーTGCGTGATAACTATCGT
CTGGTTGATGGCGCATCGAAAGACG
GCTGGTTG)を使った。いずれの遺伝子プローブ
も、増幅された標的DNA配列のそれぞれの領域内に位
置する標的配列とバイブリッド形成する。30μl反応
液が50mMトリスHCl(pH7. 5)、10mM
MgCl2 、5mMDTT(ミズーリ州のセントルイス
のSigma Chemical)、1mM KCl、
1ー10μGオリゴヌクレオチド遺伝子プローブ、12
0pモル[32P]ATP(比活性>3000Ci/mモ
ル)(マサチューセッツ州のボストンのNew Eng
land Nuclear Corp.)、1mMスペ
ルミジン(二ナトリウム塩)および20単位のT4ポリ
ヌクレオチドキナーゼ(U.S.Biochemica
l)を含有していたことを特徴とする方法によって、遺
伝子プローブの5’ー端を[32P]ATP(>3000
Ci/mモル)で放射標識した。反応混合物を37゜C
で1時間インキュベートし、セファデックスG−50カ
ラムとTE緩衝液(10mMトリスHCl(pH7.
6), 1mMNa2 EDTA)を使って放射標識された
プローブを精製した。 【0051】腸内細菌検出の特異性 lacZ、lamB、UidAおよびUidC領域のP
CR増幅による腸内細菌検出の特異性を説明するため
に、下記の細菌株を使って検査を実施した:大腸菌AT
CC11775、大腸菌ATCC10798、大腸菌A
TCC15224、大腸菌ATCC25404、大腸菌
(lamB- )ATCC23556、大腸菌(lamB
- )ATCC23737、大腸菌(lamB- )ATC
C23739、大腸菌(lamB- )ATCC1243
5、Enterobacter cloacae AT
CC 13047、Salmonella typhi
murium ATCC 19585、Citroba
cter fuendiiATCC 33128、Kl
ebsiella pneumonia ATCC13
883、Shigella flexineri AT
CC 12022、Shigella sonnei
ATCC 25931、Pseudomonas pu
tida mt−2、Streptococcus l
actisATCC 19435、およびEntero
tubes(ロッシェ)を使って大腸菌だと同定されm
−Endo計数プレートから得られた32の環境から分
離されたもの。大腸菌株を含むすべての腸内細菌を35
゜Cで2×YT液状ブイヨン(1リットル当たり10g
のBacto−tryptoneと10gの酵母抽出物
と5gのNaCl)とTYE寒天培地(2×YT+ 1
4g/lのBacto寒天)中で培養し、Pseudo
monas putidaを Pseudomonas
単離寒天培地上で30゜Cで培養し、Streptoc
occuslactisをリトマスミルク寒天培地(D
ifco)上で37゜Cで培養した。これらの細菌の培
養物からDNAを12ー16時間抽出して、回収された
DNAの50ng−1μgをPCR方法実施時に様々な
アニーリング温度を使って先に述べられているPCR増
幅にかけた。増幅されたDNA配列を前記のサザン法と
ドットブロット法によって検出するために遺伝子プロー
ブを使った。放射標識されたプローブの比活性は680
00ー167000DPM/μgDNAであった。 【0052】腸内細菌検出の感度 大腸菌のPCR増幅ー遺伝子プローブ検出の感度を説明
するために、大腸菌からのゲノムDNA(ミズーリ州の
セントルイスのシグマ)1μgを連続希釈して1ag−
1μgの濃度範囲を確立した。大腸菌DNAが0gの対
照も含めた。試料を、その後に、lamBの場合のプラ
イマーBL4910とBR5219またはlacZの場
合のプライマーZL1675とZR2548を使ったP
CR増幅にかけ、増幅されたDNAを遺伝子プローブL
B−1とLZ−1を使ったドットブロット法によって分
析した。ハイブリッド形成反応のバックグラウンドシグ
ナルを決定するために負の対照として、1ミクログラム
のP. putidaゲノムDNAと1μgのサケ精子
DNAもまた同じプライマーとPCR条件を使ったPC
Rにかけた。ドットブロット分析のために、増幅された
試料の各々の10分の1(10μl)を使用した。 【0053】更に、腸内細菌検出のためのlamBのP
CR増幅の感度を決定するために、2×YTブイヨン中
で37゜Cで一晩(16時間)培養された大腸菌ATC
C11775の培養物を0. 1M燐酸緩衝液(pH7.
2)で連続希釈した液を使用した。脱塩素化のために
0. 1%チオ硫酸ナトリウムで処理されたオートクレー
ブで殺菌された水道水を100ml使って希釈を行っ
た。連続希釈液からの大腸菌細胞に加えて、非標的バッ
クグラウンド個体群として扱うためと試料からの細菌細
胞の採取を容易にするために、各希釈ブランクに約1×
109 個のPseudomonas putida細胞
を加えた。Sorvall RS−5遠心分離器中で1
2000×gで10分間遠心分離することによって細菌
細胞を採取し、ペレットを、小容量の無菌脱塩素化水道
水中に再懸濁させ、1. 5ml容のマイクロフュージ試
験管に移し、12000×gで5分間の遠心分離によっ
て再沈澱させた。細胞をPCR緩衝液中に懸濁させて、
lamBについて上記に述べた通りにPCR増幅と遺伝
子プローブ検出を行った。各希釈液中の生大腸菌細胞の
数を測定するために、連続希釈液の一定容部分づつをm
−Endo寒天培地上にプレートした。37゜Cでの2
4時間のインキュベーションの後に、典型的な腸内細菌
の外見を呈するコロニーを数えることによって、標的大
腸菌細胞のコロニー形成単位を測定した。アクリジンオ
レンジ直接計数方法を使って、直接的計数を行った。 【0054】検査結果 lacZのPCR増幅による腸内細菌検出の特異性 プライマーZL−1675とZL−2548および40
゜Cのプライマーアニーリング温度を使ったPCR増幅
は、腸内細菌と非腸内細菌の両方の標的DNA配列につ
いてDNA配列の正の増幅を引き起こした。Citro
bacterのDNAを鋳型として用いた場合には増幅
されたDNAは大腸菌DNAが鋳型として用いられた場
合よりも大きかったが、この事は、これらの生物間での
標的lacZ間の違いを示す。大腸菌と検査された他の
細菌種の間でプライマーアニーリング温度を上げること
に対する反応が異なることによってもまた、この違いは
示される。PCRの厳格さを増すためにプライマーアニ
ーリング温度を50゜Cに上げると、例えばPseud
omonas putidaやStreptococc
us lactis等のすべての非腸内細菌の増幅が除
かれたが、例えばEnterobacter aero
genesやCitrobacter等のいくつかの腸
内細菌の増幅もまた除かれた。50゜Cのプライマーア
ニーリング使用すると、大腸菌とEnterobact
er cloacaeおよび程度はより小さいがKle
bsiella pneumoniaeでlacZ増幅
が起こった。サザン法は、40゜Cの厳格でないプライ
マーアニーリング温度が用いられた場合にでさえ、大腸
菌とEnt. cloacaeとK. pneumon
iaeでのみの標的lacZの増幅を示すLZ−1遺伝
子プローブでのハイブリッド形成を示した。60゜Cと
70゜Cのプライマーアニーリング温度を使っても、大
腸菌とEnt. cloacaeのlacZの増幅とハ
イブリッド形成が起こった。32の環境から分離された
ものを含む検査された大腸菌の全株が、正のDNA増幅
と、875bpについて予言された位置でのlacZ用
遺伝子プローブでのハイブリッド形成を示した。Shi
gellaのDNAもまた増幅されて検出された。 【0055】プライマーZL−1675とZL−254
8での増幅は生菌数測定法による全腸内細菌計数に等し
い「全腸内細菌」検出の基盤とはならなかったので、プ
ライマーZL−1675とZR−2025および50゜
Cのプライマーアニーリング温度を使って、アミノ末端
により近くて活性部位であるlacZのもっと短い領域
を増幅した。これらのプライマーを使って増幅された領
域は、「全腸内細菌」のPCRと遺伝子プローブ検出の
基盤を提供するに十分なだけ保護されていた。しかしな
がら、増幅されたDNAの大きさに関しては検査された
様々な腸内細菌種間で幾分の変動が有ったのであり、こ
の事は、遺伝子配列の異種性を示す。lacZ増幅の使
用はShigellaの検出を許したがSalmone
llaの検出は許さなかったので、この方法では直接検
出されない腸内病原体も有るであろう。Salmone
llaと同様に、非腸内細菌は増幅も検出もされなかっ
た。 lamBのPCR増幅による腸内細菌検出の特異性 lacZのPCR増幅と同様に、lamBのPCR増幅
は、プライマーアニーリング温度が50゜C以下であっ
た場合に、非腸内細菌DNAの増幅を含む余分の非特異
的DNA増幅を引き起こした。しかしながら、プライマ
ーBL−4899とBR−5452および60゜Cのプ
ライマーアニーリング温度を使用すると正のDNA増幅
を示す細菌の範囲が限られ、検査されたすべてのlam
B- 株を含む大腸菌とS. typhimuriumと
Shigella spp.のみが60゜Cのプライマ
ーアニーリング温度が使われた時にlamBの増幅を示
し遺伝子プローブLB−1でのハイブリッド形成によっ
て検出された。プライマーアニーリング温度を更に70
゜Cまで上げると、S. typhimuriumの増
幅が除かれたが、大腸菌とShigella spp.
の増幅を依然として許した。 【0056】第二組目のプライマーBL−4910とB
R−5219および50゜Cのプライマーアニーリング
温度を使った場合には、検査されたすべてのlamB-
種を含む大腸菌とS.typhimuriumとShi
gella spp.のみが、遺伝子プローブLB−1
でハイブリッド形成した標的309bp領域の増幅を示
した。60゜Cのプライマーアニーリング温度が使用さ
れた場合にS. typhimuriumのDNAはこ
れらのプライマーで増幅しなかったのに対して、環境か
らの32分離物を含む大腸菌と Shigella s
pp.は依然として標的DNAの増幅を示した。このよ
うに、PCR増幅時にlamB用のこれらのプライマー
と60゜Cのプライマーアニーリング温度を使用するこ
とは大腸菌とShigellaの検出を許し、50゜C
というもっと低いプライマーアニーリング温度を使用す
ることはこれらの腸内細菌に加えてSalmonell
aの検出を許した。非特異的増幅を最小限にするために
はプライマーアニーリング温度はTmに近いべきである
事を、これらの結果は示す。大腸菌に加えてSalmo
nellaとShigellaがlamB遺伝子の少な
くとも一部を有するかもしれない事もまたこれらの結果
は示唆する。従って、ここに証明されたように、lam
BのPCR増幅は、糞便汚染の指示細菌種である大腸菌
並びに水系疾患発生を引き起こす主な腸内細菌病原体で
あるSalmonellaとShigellaを調査す
る方法を提供する。従って、水のヒト糞便汚染と結び付
けて考えられる細菌である指示微生物と病原体の両方
が、PCR増幅とlamB用遺伝子プローブで検出可能
である。 【0057】UidAとUidCのPCR増幅による腸
内細菌検出の特異性 50゜Cのプライマーアニーリング温度を使って、Ui
dA用プライマーとUidC用プライマーを使っての増
幅が達成された。 【0058】プライマー対UidA.745L−1とU
idA.879R−1を使っての増幅が、147bp生
成物を形成した。この生成物は、放射標識された遺伝子
プローブUidA−1を使って検出された。lamBと
lacZの場合と同じ株が検査された時に、大腸菌(検
査された全株)とShigella sonneiとS
higella flexineriのみがドットブロ
ット法分析とサザン法分析によって検出された正のシグ
ナルを生じた。プライマー対UidA.1939L−1
とUidA.2085R−1を使っての増幅が、166
bp生成物を形成した。この生成物は、放射標識された
遺伝子プローブUidA−2を使って検出された。la
mBとlacZの場合と同じ株が検査された時に、大腸
菌(検査された全株)とShigella sonne
iとShigella flexineriのみがドッ
トブロット法分析とサザン法分析によって検出された正
のシグナルを生じた。 【0059】プライマー対UidA.745L−1とU
idA.2085R−1を使っての増幅が、1350b
p生成物を形成した。この生成物は、放射標識された遺
伝子プローブUidA−2を使って検出された。lam
BとlacZの場合と同じ株が検査された時に、大腸菌
(検査された全株)とShigella sonnei
のみがドットブロット法分析とサザン法分析によって検
出された正のシグナルを生じた。 【0060】プライマー対UidC.301L−1とU
idC.432R−1を使っての増幅が、153bp生
成物を形成した。この生成物は、放射標識された遺伝子
プローブUidC−1を使って検出された。lamBと
lacZの場合と同じ株が検査された時に、大腸菌(検
査された全株)とShigella sonneiのみ
がドットブロット法分析とサザン法分析によって検出さ
れた正のシグナルを生じた。 【0061】lacZとlamBのPCR増幅による腸
内細菌検出の感度 調査の目的のために有用な標的腸内細菌に対する適切な
選択性に加えて、PCRー遺伝子プローブ法は、供給さ
れる飲用水の安全性を確実にするための十分な感度を提
供しなければならない。生菌培養法と同じぐらい申し分
ない100ml当たり1個細胞の標的感度が望ましい。
検出感度はPCR条件によって左右されることがわかっ
た。すでに論じられたように標的細胞に対するDNA増
幅の選択性を高めるプライマーアニーリング温度上昇
は、検出感度を低めた。従って、70゜Cのプライマー
アニーリング温度を使うことは、100fgより多いゲ
ノム大腸菌DNA、即ち約1agの標的DNAが存在し
た場合にはlacZの増幅と検出を許したが、もっと少
量のDNAの場合にはlacZの増幅と検出を許さなか
った。これとは対照的に、40゜Cのプライマーアニー
リング温度が使われた場合にはlacZのPCR増幅に
よって1ー10fgという少量の大腸菌DNAを検出す
ることができたのであり、lamB増幅を使って同じ検
出限界が確認された。10fgのゲノムDNAの検出は
信頼できた。1fgのゲノムDNAでは、試料の約22
%が、その濃度のゲノムDNAでの標的遺伝子の予想さ
れるポアソン分布に厳密に相当する正のシグナルを生じ
た。1fg以下の大腸菌DNA濃度は、正の増幅と遺伝
子プローブでのハイブリッド形成による正の検出を示さ
なかった。32P標識遺伝子プローブとカップリングさせ
られたlacZとlamBの増幅によって達成される検
出感度は、1ー10agの標的遺伝子、即ち単一ゲノム
コピー、単個細胞検出に相当する。 【0062】遠心分離によって回収された細胞を使った
直接溶菌法もまた、PCR増幅と遺伝子プ ローブ分析
による大腸菌の感度のよい検出を示した。100mlの
水当たり1ー5個というわずかの生細胞が検出された。
同様に、試料中のわずか1個の生細胞がlamBの増幅
を使って検出された。 【0063】PCRと遺伝子プローブの使用は、水のヒ
ト糞便汚染の指示微生物としての腸内細菌を調査する方
法の基盤として必要な特異性と感度の両方を提供するこ
とが証明された。プライマーZL−1675とZR−2
025および50゜Cのアニーリング温度を使ったla
cZのPCR増幅はほとんどの腸内細菌の検出を許し、
プライマーBL−4910とBR−5219および60
゜Cのアニーリング温度を使ったlamBのPCR増幅
は低濃度の腸内指示生物、即ち大腸菌、および重要な腸
病原性病原体、即ちSalmonellaとShige
lla、の特異的な検出を可能にする。lacZのPC
R増幅もまた、水の細菌学的安全性を評価する迅速で信
頼のおける方法を可能にし、従来の生菌培養法にとって
代わる効果的な方法を提供する。標的とされるDNAの
PCR増幅もまた、指示生物の間接的検出に頼るという
よりもむしろ環境試料中の病原体を直接検出するための
十分な感度と特異性を可能にする。 【0064】Legionella種 Legionellaの増殖とLegionellaD
NAの回収 本研究で使用された細菌株を下記の表1に示す。更に、
新鮮な環境からの七つのLegionella pne
umophila分離物が含まれた。これらの環境株
は、冷却塔から分離されたもので、システインを含まな
い培地上での増殖欠如等の表現型特徴およびL. pn
eumophilaに特異的な単クローン性抗体試薬
(シアトルのGenetic Systems)との正
の反応性等の血清学的反応に基づいて同定された。 【0065】 表 1 細菌株 属 種 亜種 株 血清群 源 1. Legionella pneumophila (Knovxille-1) 1 CDC 2. L. pneumophila (Togus-1) 2 CDC 3. L. pneumophila (Bloomington-2) 3 CDC 4. L. pneumophila (Los Angeles-1) 4 CDC 5. L. pneumophila fraseri (Los Angeles-1) 4 ATCC 33156 6. L. pneumophila (Dallas-1E) 5 CDC 7. L. pneumophila fraseri (Dallas-1E) 5 ATCC 33823 8. L. pneumophila (Chicago-2) 6 CDC 9. L. pneumophila (Chicago-8) 7 ATCC 33823 10. L. pneumophila pneumophila (Concord-3) 8 ATCC 35096 11. L. pneumophila pneumophila (IN-23-G1-CS) 9 ATCC 35289 12. L. pneumophila pneumophila (Leiden) 10 ATCC 43283 13. L. pneumophila pneumophila (797-PA-H) 11 ATCC 43130 14. L. pneumophila pneumophila (570-PA-H) 12 ATCC 43290 15. L. pneumophila pneumophila (82A3105) 13 ATCC 43736 16. L. pneumophila pneumophila (1169-MN-H) 14 ATCC 43703 17. L. pneumophila fraseri Lansing 3 ATCC 35251 18. L. pneumophila pascullei (V8W) 5 ATCC 33737 19. L. bozmanii CDC 20. L. erythra SF33P U of L 21. L. feelei CDC 22. L. longbeachae 1 CDC 23. L. longbeachae Tucker 1 2 ATCC 33484 24. L. jordanis CDC 25. L. dumoffii CDC 26. L. micdadei CDC 27. L. gormanii CDC 28. Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853 29. P. fluorescens CDC 93 CDC 30. P. fluorescens EB CDC 31. P. maltophilia CDC 32. P. alcaligenes ABB 50 CDC 33. Flavobacterium CDC 65 CDC 34. Salmonella typhimurium ATCC 19585 35. Shigella flexineri ATCC 12022 36. Escherichia coli ATCC 12435 【0066】1リットル当たり10gの酵母抽出物(デ
トロイトのDifco)と10gのACES(N−[2
−アセトアミド]ー2ーアミノエタンースルホン酸)と
から成り、KOHでpH7. 0に調整され、加熱滅菌後
にL−システインと可溶性ピロリン酸鉄(セントルイス
のシグマ)の各々0. 25gを補充された液体培地中で
すべてのLegionella株とPseudomon
as株とFlavobacterium株を培養した。
2×YT液体ブイヨン(1リットル当たり10gのBa
cto−tryptoneと10gの酵母抽出物と5g
のNaCl)とTYE寒天培地(2×YT+14g/l
バクト寒天)中で35゜Cで腸内細菌を培養した。12
0rpmで絶えず撹拌しながら37゜Cで一晩培養した
後に、染色体DNAを単離した。SDS処理でのアルカ
リ溶菌によって、1. 5mlの一晩培養試料中の細菌細
胞からDNAを放出させた。タンパク質と炭水化物を除
去するためにプロテイナーゼKとCTAB:NaClを
使用し、クロロホルム:イソアミルアルコール(24:
1)抽出とその後にフェノール:クロロホルム:イソア
ミルアルコール(24:24:2)抽出を使ってDNA
を更に精製した。その後に、DNAを、イソプロパノー
ルを使って沈澱させ、12000×gで15分間の遠心
分離によってペレット化させた。DNAペレットを、冷
70%アルコールで一回洗浄し、真空下で乾燥させた。
同様に、すべての環境分離物からの全ゲノムDNAを、
上述のDNA抽出処理の後に単離した。この方法を使っ
て、各細菌培養物から100ー150μgの精製ゲノム
DNAが回収された。 【0067】標的とされるLegionella配列の
PCR増幅 DNAサーマルサイクラーとAmplitaqDNAポ
リメラーゼ(Perkin Elmer Cetus
Corp.)を使ってPCR増幅を行った。PCR液は
1×PCR増幅緩衝液(10×緩衝液は50mM KC
lと100mMトリスHCl(pH8. 13)と15m
M MgCl2 と0. 1%(w/v)ゼラチンを含有す
る)、各々200μMのdNTP、各々0.5μMのプ
ライマー、1fg−1μgの鋳型DNA、2.5単位の
Amplitaq、および0. 1%ジエチルピロカルボ
ネート(DEPC)を含有していた。いくつかの検査で
は、PCR反応での全マグネシウムイオンの濃度を0.
8mM−4mM全Mg++の範囲にわたって変化させた
が、PCR混合物中の他の成分はメーカーの標準である
10×PCR反応緩衝液の濃度に維持した。鋳型DNA
を最初に94゜Cで1ー3分間変成させた。その後、合
計25ー30のPCRサイクルを行った。PCRサイク
ルでは、94゜Cで1分間DNAを変成させ、50゜C
で1分間プライマーをアニーリングして延長させた。い
くつかの検査では、60゜Cと70゜Cのプライマーア
ニーリング温度もまた使用した。オリゴヌクレオチドプ
ライマーを、Applied Biosystemsの
モデルDNAシンセサイザーを使って合成し、小試料に
ついてはオリゴヌクレオチド精製カートリッジ(カリフ
ォルニア州のフォスター市のApplied Bios
ystems)を使ってまた大試料についてはC−8
3ミクロン逆相カラム(Perkin Elmer)で
の逆相高速液体クロマトグラフィーを使って精製した。 【0068】Nucleic Acids Resea
rch,1335(1987年)にMacDonell
とColwellによって報告された配列に基づいて、
Legionellaの5S rRNA暗号づけ遺伝子
の104bp領域を、20merプライマーL5SL9
(5’−ACTATAGCGATTTGGAACCA−
3’)とL5SR93(5’−GCGATGACCTA
CTTTCGCAT−3’)を使って増幅した。プライ
マーL5SL9を5S rRNA遺伝子の9bpと28
bpの間に位置させ、プライマーL5SR93を93b
pと112bpの間に位置させた。Israel J.
Med. Sci.22:703−705(1986
年)にEngleberg等によって報告された配列に
基づいて、L. pneumophilaのマクロファ
ージ感染性増強(mip)遺伝子の暗号づけ領域の65
0bp配列を、二つの21merプライマーを使って増
幅した。プライマーLmipL920(5’ーGCTA
CAGACAAGGATAAGTTG−3’)をmip
遺伝子の920bpと940bpの間に位置させ、プラ
イマーLmipR1548(5’ーGTTTTGTAT
GACTTTAATTCA−3’)を1548bpと1
569bpの間に位置させた。 増幅された標的とされるDNA Legionella
配列の検出 【0069】ゲル電気泳動と放射標識遺伝子プローブを
使って、PCR増幅されたLegionellaのDN
A配列を検出した。0. 8ー1%水平アガロースゲルま
たは5%垂直ポリアクリルアミドゲルを使って、増幅さ
れた標的とされるDNA配列を分離した。アガロースゲ
ル電気泳動はTAE緩衝液(0. 04Mトリスアセテー
トと0. 001M EDTA, pH 8. 0)中で行っ
た。ポリアクリルアミドゲル電気泳動は、TBE緩衝液
(0. 089Mトリスボレートと0.089Mほう酸と
0.002M EDTA,pH8.0)中で5.7ー9. 0
V/cmで2ー4時間行った。ゲルを、2×10-4%臭
化エチジウム液中で染色してからPhoto/Prep
I紫外線トランスイルミネーター(ウィスコンシン州の
ニューベルリンのFotodyne Inc.)を使っ
て可視化した。 【0070】サザン法の場合には、DNAを、0. 4M
NaOH変成液を使ってナイロン膜(カリフォルニア
州のコスタメサのICN Biomedicalsまた
はカリフォルニア州のリッチモンドのBioRad)上
に移し、80゜Cで1時間の焼成または紫外線照射によ
って膜上に固定した。ドットブロット法の場合には、二
重ストランド化された増幅されたDNAを0. 1容量の
3M NaOHと0.1M EDTA二ナトリウムを含
有する変成液を加えることによって変成させ、60゜C
で15分間インキュベートし、1容量の冷2M酢酸アン
モニウムで中和した後に、試料をSchleicher
and Scheuellスロットブロットマニフォ
ールドを使って4ー5psiの真空圧でZetaプロー
ブナイロン膜(カリフォルニア州のリッチモンドのBi
oRad)上にスポットした。 【0071】5×SSPE(1×SSPEは10mM燐
酸ナトリウム(pH7. 0)と0.18M NaClと
1mM EDTA)、0. 5%SDS、5%デンハーツ
液および100μg/mlのフェノールで抽出された変
成させられたサケ精子DNA(シグマ)または50μg
mlのX型パン酵母tRNA(シグマ)を含有する溶液
で、ICNナイロン膜上に固定された増幅されたDNA
をハイブリッド形成させた。Zetaプローブ膜上に固
定されたDNAについては、ハイブリッド形成のために
0. 5M NaH2 PO4 (pH7. 2)と1mM N
2 EDTAと7%SDS液を使用した。いずれの種の
膜の場合にも、ハイブリッド形成は55ー60゜Cで1
5ー20分間であった。ハイブリッド形成緩衝液を除去
した後に、膜を、200ー300ngの変成させられた
放射標識遺伝子プローブを含有する新鮮なハイブリッド
形成液を使ってハイブリッド形成させ、おだやかに撹拌
しながら 55ー60゜Cで3ー16時間インキュベー
トした。おだやかに撹拌しながら、室温の2×SSPE
と0. 5%SDS中で10分間ずつ二回と55ー60゜
Cの0. 1×SSPEと0. 1%SDS中で3ー5分間
一回、ブロットを洗浄した。32P標識DNAを検出する
ために、ブロットをサランラップ(ペンシルベニア州の
ピッツバーグのFisher Biochemica
l)で覆い、X線フィルム(ニューヨーク州のロチェス
ターのEastman Kodak Co.のKoda
k X−ARフィルム)をそれらの上に置いた。すべて
のフィルムのイクスポージャーをー70゜Cで1ー48
時間行った。 【0072】使用される30μl反応液が50mMトリ
スHCl(pH7. 5)と10mMMgCl2 と5Mm
DTT(ミズーリ州のセントルイスのSigma C
hemical)と1mM KClと10μgオリゴヌ
クレオチド遺伝子プローブと120pモル [32P]A
TP(比活性>3000Ci/mモル)と1mMスペル
ミジン(二ナトリウム塩)と20単位のT4ポリヌクレ
オチドキナーゼ(U.S.Biochemical)を
含有したことを特徴とする方法で、遺伝子プローブの
5’ー端を[32P]ATP (>3000Ci/mモ
ル)(マサチューセッツ州のボストンのNew Eng
land Nuclear Corp.)で放射標識し
た。反応混合物を37゜Cで1時間インキュベートし、
セファデックスG−50カラムとTE緩衝液[10mM
トリスHCl(pH7. 6)と1mMEDTA(二ナト
リウム塩)]を使ってかまたはセントリコン10カラム
(マサチューセッツ州のDanversのAmicon
Corp.)を使って放射標識されたプローブを精製
した。 【0073】増幅された5S RNA暗号づけ遺伝子の
検出のために、50mer遺伝子プローブL5S−1
(5’−CTCAACTCAGAAGTCAAACAT
TTCCGCGCCAATGATAGTGTGAGGC
TTC)を使った。 【0074】増幅されたmip遺伝子の検出のために、
50mer遺伝子プローブLmip−1(5’−TTT
GGGGAAGAATTTTAAAAATCAAGGC
ATAGATGTTAATCCGGAAGCAA)を使
った。 【0075】LegionellaとL. pneum
ophilaの検出の特異性 PCR増幅ー遺伝子プローブ法による全Legione
lla検出の特異性を説明するために、表1に記載する
株の各々からの50ngのDNAを単独、および増幅と
検出の特異性を更に詳しく調べるためと非標的DNAが
このLegionella検出法を妨害するかどうかを
決定するために既知のLegionella種からの5
0ngのDNAと組み合わせて検査した。 【0076】同様に、L. pneumophilaの
特異的検出のために、これらの細菌株の各々からの50
ngのDNAを、プライマーLmipL920とLmi
pR1548を使ったPCR増幅にかけた。更に、増幅
と検出の特異性を更に詳しく調べるためと非標的DNA
がこのL. pneumophila検出法を妨害する
かどうかを決定するために、表1に記載するLegio
nellaの非L.pneumophila種のすべて
からのDNAの混合物50ngを単独および既知株の
L. pneumophilaからのDNAの混合物5
0ngと組み合わせて検査した。 【0077】DNA増幅を観察するためにアガロースゲ
ル電気泳動を使った。標的遺伝子配列の増幅を確認する
ために、放射標識遺伝子プローブとサザン法分析を使っ
た。 【0078】Legionella検出の感度 L. pneumophilaのPCR増幅ー遺伝子プ
ローブ検出の感度を説明するために、L. pneum
ophilaからのゲノムDNA1μgを連続希釈して
1ag (10-18 g)−1μgのゲノムDNA(約1
-4ag−102 pgの標的DNA)の濃度範囲を確立
した。LegionellaのDNAを含まない負の対
照も含めた。その後に、試料を、プライマーLmipL
920とLmipR1548を使ったPCR増幅にかけ
て、遺伝子プローブLmip−1を使ったスロットブロ
ット法によって分析した。ハイブリッド形成反応のバッ
クグラウンドシグナルを決定するために、負の対照とし
て、1ミクログラムの大腸菌ゲノムDNAと1μgのサ
ケ精子DNAもまた同じプライマーとPCR条件を使っ
たPCR増幅にかけた。増幅された試料の各々の10分
の1(10μl)をスロットブロット分析のために使っ
た。 【0079】検査結果 5S rRNAのPCR増幅によるLegionell
a検出の特異性 プライマーL5SL9とL5SR93および50゜Cの
プライマーアニーリング温度を使ったPCR増幅は、環
境からの七つのL.pneumophila分離物を含
む検査されたすべてのLegionella種につい
て、正の増幅DNAバンドを生じた。P. fluor
escens EBとP.fluorescens C
DC 93とP. maltophiliaについて
は、かすかなバンドもまた観察された。非特異的増幅を
除くためにプライマーアニーリング温度を60゜Cに上
げた時にも、同じパターンが見られた。直接蛍光抗体
(DFA)で染色される場合には、これらのPseud
omonas株はLegionellaに対する抗体と
交差反応をするが、この事は、それらが何らかの形でL
egionellaと関連している事を示唆する。しか
しながら、L5S−1プローブでのサザン法は、Leg
ionellaの増幅DNAとのみのハイブリッド形成
を示したのであり、これは、増幅された標的5S RN
A配列の特異的検出を証明する。他のどの非Legio
nella増幅試料の場合にもバンドが観察されなかっ
たしハイブリッド形成が起こらなかったのであり、この
事は、プライマーL5SL9とL5SR93を遺伝子プ
ローブL5S−1と一緒に用いることはLegione
lla種に特異的な検出システムの基盤を提供する事を
示す。 【0080】更に、LegionellaのDNAも加
えられない限りは非Legionella種からのDN
Aの混合物を使ってDNA増幅は認められなかったので
あり、この事は、5SrRNA暗号づけセグメントの増
幅はLegionella種に特異的であった事と、非
標的DNAは標的遺伝子セグメントの検出を妨げない事
を示す。 【0081】すべてのLegionella株が、PC
R反応でのMgCl2 の最終濃度1. 5M−4mMで標
的遺伝子配列の増幅を示した。典型的には、1. 5mM
のMgCl2 (最終濃度)で最適な増幅が起こった。 mipのPCR増幅によるL. pneumophil
a検出の特異性 【0082】プライマーLmipL920とLmipR
1548および50゜Cnoプライマーアニーリング温
度を使ったPCR増幅は、検査されたすべてのL. p
neumophila株について正の増幅DNAバンド
を生じた。非L. pneumophila種、即ち検
査された他のLegionella種と他の属は、mi
p用プライマーを使ってのDNA増幅を示さなかった。
mip−1遺伝子プローブを使ってのサザン法ハイブリ
ッド形成は、L. pneumophilaに特異的な
標的mip配列の増幅を示した。更に、混合物にL.
pneumophilaからのDNAが添加されない限
りは、非L. pneumophila株からのDNA
の混合物を使ってmip遺伝子のDNA増幅は検出され
なかった。 【0083】L. pneumophila Knox
ville−1(血清群1)とL.pneumophi
la Los Angeles−1(血清群4)の二株
は、それぞれ1.0mMと1. 0mMという他のLeg
ionella種より低い最終MgCl2 濃度で増幅を
示した。同じこれらの二株は、それぞれ3. 5mMと
2. 5mMのMgCl2 というPCR増幅の最適マグネ
シウム濃度を有したが、これらの濃度はL. pneum
ophilaの他の株についての1. 5mMMgCl2
という最適濃度よりも高かった。 【0084】PCR増幅によるLegionella検
出の感度 mip遺伝子増幅用プライマーを使って、L. pne
umophilaの10fgのゲノムDNAの増幅がm
ip−1プローブでのハイブリッド形成によって首尾一
貫して検出された。これは約0. 1agの標的DNAに
相当し、単一L. pneumophila mip遺
伝子セグメントの検出を表す。L. bozmanii
とL. pneumophilaからの1fgのゲノム
DNAがプライマーL5SL9とL5SR93を使って
増幅された場合には、Legionella中の5S
rRNAのためのプローブで試料の約18%が検出され
た。正の増幅結果のこのパターンは、その濃度のゲノム
DNAでの予想される標的遺伝子のポアソン分布に相当
する。 【0085】本発明を使っての標的DNA配列増幅の特
異性はDNAセグメントを暗号づける5S rRNA基
づく試料中のすべてのLegionellaの検出と、
特に、mip遺伝子に基づくL. pneumophi
laの検出を可能にする。証明された特異性は、この方
法がLegionellaとL. pneumophi
laの臨床診断と環境調査の両方のための方法を提供す
る事を示す。PCR−遺伝子プローブ法を使ってのLe
gionella検出のレベルは、L. pneumo
philaの単個細胞の検出と一致した。このように小
数のLegionellaを特異的に検出する能力は、
legionellosisにかかった個人の臨床的診
断および病院や移動式送水設備や冷却塔やLegion
ellaの可能性ある他の源の安全性を確実にするため
と在郷軍人病の発生が起こる場合にL. pneumo
philaの源を確認するための水と臨床試料の環境調
査の両方のための方法論的基盤を確立する。多数のプラ
イマーを使って、同じ試料中のすべてのLegione
lla種とすべてのL. pneumophila血清
型の両方を同時に検出することができる。 【0086】上記の説明は本発明を単に例証するもので
あり本発明は特に例示されない非常に多くの具体例を有
することは、当業者にとっては明かだろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12Q 1/68 C12R 1:185) (C12Q 1/68 C12R 1:01) (C12Q 1/68 C12R 1:22) (C12Q 1/68 C12R 1:19) (C12Q 1/68 C12R 1:42) (72)発明者 アスィム・ケー・ベイ アメリカ合衆国 ケンタッキー 40217、 ルイスヴィル、デイヴィッド・フェアーレ イ・コート 778、アパートメント・ナン バー8 (72)発明者 ミーナ・エイチ・マブバニ アメリカ合衆国 ケンタッキー 40217、 ルイスヴィル、デイヴィッド・フェアーレ イ・コート 778、アパートメント・ナン バー8 (72)発明者 リチャード・ミラー アメリカ合衆国 インディアナ 47165、 ペキン、ヴォイレス・ロード 9451 (72)発明者 ロバート・ジェー・ステファン アメリカ合衆国 ノース・ダコダ 58501、 ビスマック、ダヴル・リアン・ドライブ 402

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (1)水試料中の実質上すべての水系病
    原体と指示微生物を水試料から回収し、適当な大きさの
    濃縮標的細胞検査試料になるように濃縮し、 (2)標的細胞を溶解して実質上減成されてない標的細
    胞DNAを回収するために、濃縮検査試料を処理し、 (3)該標的細胞中に含まれている標的遺伝子を選び、
    該標的遺伝子中の標的DNAヌクレオチド配列を選び、
    標的DNAヌクレオチド配列の二つの分離されたストラ
    ンドのうちの一つに対して各プライマーが相補的であり
    それとハイブリッド形成しポリメーラーゼがプライマー
    を延長して標的DNAヌクレオチド配列の十分に二重ス
    トランド化されたレプリカを作るような、二つの選ばれ
    たオリゴヌクレオチドプライマーとDNAポリメラーゼ
    を使った増幅条件下で該標的DNAヌクレオチド配列を
    インキュベートし、 (4)増幅された標的DNAを検出して選ばれた標的D
    NAヌクレオチド配列を有する該水系病原体または指示
    微生物が検査試料中に存在するか否かを決定することか
    ら成る、水試料中に主として糞便に由来する細菌である
    水系病原体と指示微生物が存在するかどうかを検出する
    方法。 【請求項2】 Escherichia種とEnter
    obacter種とCitrobacter種とKle
    bsiella種を検出するためにlacZ遺伝子によ
    って暗号づけされる標的DNAヌクレオチド配列を増幅
    するための、特許請求の範囲第1項に記載の方法。 【請求項3】 大腸菌とSalmonella種とSh
    igella種を検出するためにlamB遺伝子で暗号
    づけされる標的DNAヌクレオチド配列を増幅するため
    の、特許請求の範囲第1項に記載の方法。 【請求項4】 Legionella pneumop
    hilaを検出するためにmip遺伝子で暗号づけされ
    た標的DNAヌクレオチド配列を増幅するための、特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。 【請求項5】 Legionella種を検出するため
    に5SリボゾームRNA遺伝子で暗号づけされた標的D
    NAヌクレオチド配列を増幅するための、特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。 【請求項6】 大腸菌とShigella sonne
    iとShigellaFlexineriを検出するた
    めにUidA遺伝子によって暗号づけられた標的DNA
    ヌクレオチド配列を増幅するための、特許請求の範囲第
    1項に記載の方法。 【請求項7】 大腸菌とShigella sonne
    iを検出するためにUidC遺伝子によって暗号づけら
    れた標的DNAヌクレオチド配列を増幅するための、特
    許請求の範囲第1項に記載の方法。 【請求項8】 プライマー配列が5’−ATGAAAG
    CTGGCTACAGGAAGGCCと5’ーCACC
    ATGCCGTGGGTTTCAATATTのすべてま
    たはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが約
    876bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第2項に記
    載の方法。 【請求項9】 プライマー配列が5’ーGGTTTAT
    GCAGCAACGAGACGTCAと5’−ATGA
    AAGCTGGCTACAGGAAGGCCのすべてま
    たはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが約
    326bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第2項に記
    載の方法。増幅された標的DNAが5’ーTGACGT
    CTCGTTGCTGCATAAACCGACTACA
    CAAATCAGCGATTTCCATTまたはこの配
    列に対して相補的な配列のすべてまたはかなりの部分か
    ら成るプローブとのハイブリッド形成によって検出され
    る、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 【請求項11】 プライマー配列が5’ーGGATAT
    TTCTGGTCCTGGTGCCGGと5’−ACT
    TGGTGCCGTTGTCGTTATCCCのすべて
    またはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが
    約554bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第3項に
    記載の方法。 【請求項12】 プライマー配列が5’ーCTGATC
    GAATGGCTGCCAGGCTCCと5’ーCAA
    CCAGACGATAGTTATCACGCAのすべて
    またはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが
    約309bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第3項に
    記載の方法。 【請求項13】 増幅された標的DNAが5’ーTGC
    GTGATAACTATCGTCTGGTTGATGG
    CGCATCGAAAGACGGCTGGTTGまたは
    この配列に対して相補的な配列のすべてまたはかなりの
    部分から成るプローブとのハイブリッド形成によって検
    出される、特許請求の範囲第3項に記載の方法。 【請求項14】 プライマー配列が5’ーGCTACA
    GACAAGGATAAGTTGと5’ーGTTTTG
    TATGACTTTAAATTCAのすべてまたはかな
    りの部分から成り、増幅された標的DNAが約649b
    pの大きさを持つ、特許請求の範囲第4項に記載の方
    法。 【請求項15】 増幅された標的DNAが5’ーTTT
    GGGGAAGAATTTTAAAAATCAAGGC
    ATAGATGTTAATCCGGAAGCAAまたは
    この配列に対して相補的な配列のすべてまたはかなりの
    部分から成るプローブとのハイブリッド形成によって検
    出される、特許請求の範囲第4項に記載の方法。 【請求項16】 プライマーが5’ーAGAACCGC
    TGATATCGCTAAACと5’−TAGGACC
    GCTACTGGATGAAのすべてまたはかなりの部
    分から成り、増幅された標的DNAが約118bpの大
    きさを持つ、特許請求の範囲第5項に記載の方法。 【請求項17】 増幅された標的DNAが5’ーCTC
    GAACTCAGAAGTGAAACATTTCCGC
    GCCAATGATAGTまたはこの配列に対して相補
    的な配列のすべてまたはかなりの部分から成るプローブ
    とのハイブリッド形成によって検出される、特許請求の
    範囲第5項に記載の方法。 【請求項18】 増幅された標的DNAが5’ーBCT
    CGAACTCAGAAGTCAAACATTTCCG
    CGCCAATGATAGTGTGAGGCTTC(B
    はビオチン)またはこの配列に対して相補的な配列のす
    べてまたはかなりの部分から成るプローブとのハイブリ
    ッド形成によって検出される、特許請求の範囲第5項に
    記載の方法。 【請求項19】 プライマー配列が5’ーAAAACG
    GCAAGAAAAAGCAGと5’−ACGCGTG
    GTTACAGTCTTGCGのすべてまたはかなりの
    部分から成り、増幅された標的DNAが約147bpの
    大きさを持つ、特許請求の範囲第6項に記載の方法。 【請求項20】 プライマー配列が5’ーTATGGA
    ATTTCGCCGATTTTと5’ーTGTTTGC
    CTCCCTGCTGCGGのすべてまたはかなりの部
    分から成り、増幅された標的DNAが約166bpの大
    きさを持つ、特許請求の範囲第6項に記載の方法。 【請求項21】 プライマー配列が5’ーAAAACG
    GCAAGAAAAAGCAGと5’ーTGTTTGC
    CTCCCTGCTGCGGのすべてまたはかなりの部
    分から成り、増幅された標的DNAが約1350bpの
    大きさを持つ、特許請求の範囲第6項に記載の方法。 【請求項22】 増幅された標的DNAが5’ーTGC
    CGGGATCCATCGCAGGCGTAATGCT
    CTACACCACGCCGAACACCTGGGまた
    は5’ーAAAGGGATCTTCACTCGCGAC
    CFCAAACCGAAGTCGGCGGCTTTTC
    TGCTまたはこれらの配列のうちの一つに対して相補
    的な配列から成るプローブとのハイブリッド形成によっ
    て検出される、特許請求の範囲第6項に記載の方法。 【請求項23】 プライマー配列が5’ーTGTTAC
    GTCCTGTAGAAAGCCCと5’ーAAAAC
    TGCCTGGCACAGCAATのすべてまたはかな
    りの部分から成り、増幅された標的DNAが約153b
    pの大きさを持つ、特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。 【請求項24】 増幅された標的DNAが5’ーCAA
    CCCGTGAAATCAAAAAACTCGACGG
    CCTGTGGGCATTまたはこの配列に対して相補
    的な配列のすべてまたはかなりの部分から成るプローブ
    とのハイブリッド形成によって検出される、特許請求の
    範囲第7項に記載の方法。 【請求項25】 主として糞便に由来する細菌である水
    系病原体または指示微生物の遺伝子中の標的DNA配列
    の相補的ストランド上の約10ー30ヌクレオチド配列
    に対して相補的な二つのオリゴヌクレオチドプライマー
    から成るプライマー対、増幅された標的DNA配列を検
    出するためのプローブ配列、および場合によっては、該
    標的DNA配列の制御DNA鋳型から成る、該水系病原
    体と指示微生物の存在を検出する方法で使用されるキッ
    ト。 【請求項26】 ポリメラーゼ連鎖反応増幅による標的
    DNA配列の増幅のための指示と他の試薬もまた含む、
    特許請求の範囲第25項に記載のキット。 【請求項27】 (a)公表された指示および(b)標
    的DNA配列の該PCR増幅と増幅された標的DNA配
    列の検出のための試薬から成る、主として糞便に由来す
    る細菌である水系病原体または指示微生物を該病原体ま
    たは指示微生物の遺伝子中の標的DNA配列をポリメラ
    ーゼ連鎖反応で増幅する方法によって検出するためのキ
    ット。 【請求項28】 (1)標的DNA配列の相補的なスト
    ランド上の約10ー30ヌクレオチド配列に対して相補
    的な二つのオリゴヌクレオチドプライマーから成るプラ
    イマー対と(2)該標的DNA配列の検出のためのプロ
    ーブ配列と、場合によっては、(3)該標的DNA配列
    の制御DNA鋳型を含む、特許請求の範囲第27項に記
    載のキット。 【請求項29】 lacZ遺伝子中の配列の増幅のため
    のプライマー対とlacZ遺伝子中の増幅された配列の
    検出のためのプローブ配列を含む、Esherichi
    a種とEnterobacter種とCitrobac
    ter種とKlebsiella種を検出するための特
    許請求の範囲第25項に記載のキット。 【請求項30】 lamB遺伝子中の配列を増幅するた
    めのプライマー対とlamB遺伝子中の増幅された配列
    を検出するためのプローブ配列を含む、大腸菌とSal
    monellaとShigellaを検出するための特
    許請求の範囲第25項に記載のキット。 【請求項31】 mip遺伝子中の配列を増幅するため
    のプライマー対とmip遺伝子中の増幅された配列を検
    出するためのプローブ配列を含む、Legionell
    a pneumophilaを検出するための特許請求
    の範囲第25項に記載のキット。 【請求項32】 5SリボゾームRNA遺伝子中の配列
    を増幅するためのプライマー対と5SリボゾームRNA
    遺伝子中の増幅された配列を検出するためのプローブ配
    列を含む、Legionella種を検出するための特
    許請求の範囲第25項に記載のキット。 【請求項33】 UidA遺伝子中の配列を増幅するた
    めのプライマー対とUidA遺伝子中の増幅された配列
    を検出するための検出用プローブ配列を含む、大腸菌と
    Shigella sonneiとShigella
    flexineriを検出するための特許請求の範囲第
    25項に記載のキット。 【請求項34】 UidC遺伝子中の配列を増幅するた
    めのプライマー対とUidC遺伝子中の増幅された配列
    を検出するためのプローブ配列を含む、大腸菌とShi
    gella sonneiを検出するための特許請求の
    範囲第25項に記載のキット。 【請求項35】 プライマー配列が5’−ATGAAA
    GCTGGCTACAGGAAGGCCと5’ーCAC
    CATGCCGTGGGTTTCAATATTのすべて
    またはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが
    約876bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第29項
    に記載のキット。 【請求項36】 プライマー配列が5’ーGGTTTA
    TGCAGCAACGAGACGTCAと5’ーATG
    AAAGCTGGCTACAGGAAGGCCのすべて
    またはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが
    約326bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第29項
    に記載のキット。 【請求項37】 増幅された標的DNAが5’ーTGA
    CGTCTCGTTGCTGCATAAACCGACT
    ACACAAATCAGCGATTTCCATTまたは
    この配列に対して相補的な配列から成るプローブとのハ
    イブリッド形成によって検出される、特許請求の範囲第
    29項に記載のキット。 【請求項38】 プライマー配列が5’ーGGATAT
    TTCTGGTCCTGGTGCCGGと5’ーACT
    TGGTGCCGTTGTCGTTATCCCのすべて
    またはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが
    約554bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第30項
    に記載のキット。 【請求項39】 プライマー配列が5’ーCTGATC
    GAATGGCTGCCAGGCTCCと5’ーCAA
    CCAGACGATAGTTATCACGCAのすべて
    またはかなりの部分から成り、増幅された標的DNAが
    約309bpの大きさを持つ、特許請求の範囲第30項
    に記載のキット。 【請求項40】 増幅された標的DNAが5’ーTGC
    GTGATAACTATCGTCTGGTTGATGG
    CGCATCGAAAGACGGCTGGTTGまたは
    この配列に対して相補的な配列のすべてまたはかなりの
    部分から成るプローブとのハイブリッド形成によって検
    出される、特許請求の範囲第30項に記載のキット。 【請求項41】 プライマー配列が5’ーGCTACA
    GACAAGGATAAGTTGと5’ーGTTTTG
    TATGACTTTAATTCAのすべてまたはかなり
    の部分から成り、増幅された標的DNAが約649bp
    の大きさを持つ、特許請求の範囲第31項に記載のキッ
    ト。 【請求項42】 増幅された標的DNAが5’ーTTT
    GGGGAAGAATTTTAAAAATCAAGGC
    ATAGATGTTAATCCGGAAGCAAまたは
    この配列に対して相補的な配列のすべてまたはかなりの
    部分から成るプローブとのハイブリッド形成によって検
    出される、特許請求の範囲第31項に記載のキット。 【請求項43】 プライマー配列が5’ーAGAACC
    GCTGATATCGCTAAACと5’ーTAGGA
    CCGCTACTGGATGAAのすべてまたはかなり
    の部分から成り、増幅された標的DNAが約118bp
    の大きさを持つ、特許請求の範囲第32項に記載のキッ
    ト。 【請求項44】 増幅された標的DNAが5’ーCTC
    GAACTCAGAAGTGAAACATTTCCGC
    GCCAATGATAGTまたはこの配列に対して相補
    的な配列のすべてまたはかなりの部分から成るプローブ
    とのハイブリッド形成によって検出される、特許請求の
    範囲第32項に記載のキット。 【請求項45】 増幅された標的DNAが5’ーBCT
    CGAACTCAGAAGTCAAACATTTCCG
    CGCCAATGATAGTGTGAGGCTTC(B
    はビオチン)またはこの配列に対して相補的な配列のす
    べてまたはかなりの部分から成るプローブとのハイブリ
    ッド形成によって検出される、特許請求の範囲第32項
    に記載のキット。 【請求項46】 プライマー配列が5’ーAAAACG
    GCAAGAAAAAGCAGと5’ーACGCGTG
    GTTACAGTCTTGCGのすべてまたはかなりの
    部分から成り、増幅された標的DNAが約147bpの
    大きさを持つ、特許請求の範囲第33項に記載のキッ
    ト。 【請求項47】 プライマー配列が5’ーTATGGA
    ATTTCGCCGATTTTと5’ーTGTTTGC
    CTCCCTGCTGCGGのすべてまたはかなりの部
    分から成り、増幅された標的DNAが約166bpの大
    きさを持つ、特許請求の範囲第33項に記載のキット。 【請求項48】 プライマー配列が5’ーAAAACG
    GCAAGAAAAAGCAGと5’ーTGTTTGC
    CTCCCTGCTGCGGのすべてまたはかなりの部
    分から成り、増幅された標的DNAが約1350bpの
    大きさを持つ、特許請求の範囲第33項に記載のキッ
    ト。 【請求項49】 増幅された標的DNAが5’ーTGC
    CGGGATCCATCGCAGGCGTAATGCT
    CTACACCACGCCGAACACCTGGGまた
    は5’ーAAAGGGATCTTCACTCGCGAC
    CFCAAACCGAAGTCGGCGGCTTTTC
    TGCTまたはこれらの配列のうちの一つに対して相補
    的な配列から成るプローブとのハイブリッド形成によっ
    て検出される、特許請求の範囲第33項に記載のキッ
    ト。 【請求項50】 プライマー配列が5’ーTGTTAC
    GTCCTGTAGAAAGCCCと5’ーAAAAC
    TGCCTGGCACAGCAATのすべてまたはかな
    りの部分から成り、増幅された標的DNAが約153b
    pの大きさを持つ、特許請求の範囲第34項に記載のキ
    ット。 【請求項51】 増幅された標的DNAが5’ーCAA
    CCCGTGAAATCAAAAAACTCGACGG
    CCTGTGGGCATTまたはこの配列に対して相補
    的な配列のすべてまたはかなりの部分から成るプローブ
    とのハイブリッド形成によって検出される、特許請求の
    範囲第34項に記載のキット。
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