JPH05211063A - 水素吸蔵合金電極及びその製造方法 - Google Patents

水素吸蔵合金電極及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05211063A
JPH05211063A JP3304213A JP30421391A JPH05211063A JP H05211063 A JPH05211063 A JP H05211063A JP 3304213 A JP3304213 A JP 3304213A JP 30421391 A JP30421391 A JP 30421391A JP H05211063 A JPH05211063 A JP H05211063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen storage
storage alloy
battery
hydrogen
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3304213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3043143B2 (ja
Inventor
Masao Takee
正夫 武江
Fusago Mizutaki
房吾 水瀧
Mamoru Kimoto
衛 木本
Yoshito Konno
義人 近野
Yoshinori Matsuura
義典 松浦
Koji Nishio
晃治 西尾
Sanehiro Furukawa
修弘 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17793821&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH05211063(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Publication of JPH05211063A publication Critical patent/JPH05211063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043143B2 publication Critical patent/JP3043143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/38Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
    • H01M4/383Hydrogen absorbing alloys
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイクル当初より水素吸蔵合金の活性化を図
って、これを用いた電池の初期容量を飛躍的に増大する
ことができる水素吸蔵合金電極及びその製造方法を提供
することを目的とする。 【構成】 可逆的に水素を吸蔵,放出する水素吸蔵合金
を含む水素吸蔵合金電極において、前記水素吸蔵合金
は、不均一歪の値が5.4×10-3を超え8.0×10
-3以下となるように構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆的に水素を吸蔵,
放出する水素吸蔵合金を含む水素吸蔵合金電極及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からよく用いられる蓄電池として
は、鉛電池及びニッケル−カドミウム電池がある。しか
し、近年、これら電池より軽量で且つ高容量となる可能
性があるということで、特に常圧で負極活物質である水
素を可逆的に吸蔵及び放出することのできる水素吸蔵合
金を備えた電極を負極に用い、水酸化ニッケルなどの金
属酸化物を正極活物質とする電極を正極に用いた金属−
水素アルカリ蓄電池が注目されている。
【0003】ところで、上記金属−水素アルカリ蓄電池
においては、電池の充放電サイクル初期の充電において
水素を十分吸蔵,放出することができないので、初期容
量が小さくなるという課題を有していた。そこで、従来
より、電池の出荷以前に水素を吸蔵,放出させて合金体
積の膨張と収縮とを繰り返すことにより、水素吸蔵合金
の表面にクラックを形成させるような化成処理を行っ
て、水素吸蔵合金を活性化するような方法が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、十分に活性化を図ることができない。このた
め、やはり初期容量の飛躍的な増加を図ることができな
いという課題を有していた。本発明はかかる現状に鑑み
てなされたものであり、サイクル当初より水素吸蔵合金
の活性化を図って、これを用いた電池の初期容量を飛躍
的に増大することができる水素吸蔵合金電極及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達
成するために、可逆的に水素を吸蔵,放出する水素吸蔵
合金を含む水素吸蔵合金電極において、上記水素吸蔵合
金は、不均一歪の値が5.4×10-3を超え8.0×1
-3以下となるように構成されていることを特徴とす
る。 水素吸蔵合金を構成する元素を溶融させ、溶湯を作製
する第1ステップと、上記溶湯を8℃/min 以上の速度
で急冷させる第2ステップとを有することを特徴とす
る。 水素吸蔵合金を構成する元素と添加元素とを混合して
溶融させ、溶湯を作製する第1ステップと、上記溶湯を
冷却させて水素吸蔵合金内に添加元素を分散させる第2
ステップとを有することを特徴とする。 前記第2ステップの後に、添加元素が分散された水素
吸蔵合金をアニール処理する第3ステップを有する。 可逆的に水素を吸蔵,放出する水素吸蔵合金を含む水
素吸蔵合金電極において、上記水素吸蔵合金は、水素化
した場合に膨張率が異なる2以上の相から成ることを特
徴とする。 前記2以上の相のうち、少なくとも1つの相は金属の
酸化物或いは水酸化物の相とする。 前記水素吸蔵合金は、アルカリ水溶液中での耐蝕性に
優れた第1合金と活性の高い第2合金とから成り、且つ
上記第1合金粒子内に上記第2合金が存在している。 水素吸蔵合金粉末を作製する第1ステップと、この水
素吸蔵合金粉末と金属酸化物或いは金属水酸化物とを混
合して、メカニカルアロイング処理を施す第2ステップ
とを有することを特徴とする。 アルカリ水溶液中での耐蝕性に優れた第1水素吸蔵合
金粉末と、活性の高い第2水素吸蔵合金粉末とを作製す
る第1ステップと、上記第1水素吸蔵合金粉末と第2水
素吸蔵合金粉末とを混合して、メカニカルアロイング処
理を施す第2ステップとを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成の如く、水素吸蔵合金の不均一歪
を大きくすれば、水素の吸蔵,放出に伴って、内部応力
が発生して、水素吸蔵合金に多数のクラックが生じる。
したがって、水素吸蔵合金の表面積が大きくなって、充
放電サイクル当初より合金の活性化が進行することにな
る。
【0007】そして、上記の如く水素吸蔵合金の不均一
歪を大きくするには、例えばに示すように、水素化し
た場合に膨張率が異なる2以上の相から水素吸蔵合金が
形成されていればよい。また、具体的には、の方法、
の方法及びの方法で作製することができる。特に、
の方法で作製すれば、アニール処理により各相の結晶
性が増大するので、各相間における内部応力が飛躍的に
大きくなって、更にクラック数の増大を図ることが可能
となる。
【0008】また、上記の構成の如く、前記2以上の
相のうち、少なくとも1つの相は金属の酸化物或いは水
酸化物相であれば、充放電サイクルを繰り返し水素吸蔵
合金にクラック等の新たな表面が露出するにつれて、徐
々に上記金属酸化物等が電解液に接して還元され、新た
な表面に金属が析出することになる。したがって、上記
に示す効果の他、サイクル後半になっても負極容量の減
少を抑制することができると共に、導電剤として作用す
るため充放電効率を高く維持することができる。尚、こ
のような水素吸蔵合金電極は、に示す方法により作製
することができる。
【0009】上記の構成の如く、水素吸蔵合金が、ア
ルカリ水溶液中での耐蝕性に優れた第1合金の他に活性
の高い第2合金を有していれば、初期容量が大きくな
り、且つ上記第1合金粒子内に上記第2合金が存在する
ような構成であれば、活性の高い第2合金の腐食が抑制
されるので、サイクル寿命も長くなる。尚、このような
水素吸蔵合金電極は、に示す方法により作製すること
ができる。
【0010】
【実施例】(第1実施例)本発明の第1実施例を、図1
〜図9に基づいて、以下に説明する。 〔実施例1〕図1は本発明の電極を用いた密閉円筒型ニ
ッケル−水素アルカリ蓄電池の断面図であり、焼結式ニ
ッケルから成る正極1と、水素吸蔵合金を含む負極2
と、これら正負両極1・2間に介挿されたセパレータ3
とから成る電極群4は渦巻状に巻回されている。この電
極群4は負極端子兼用の外装罐6内に配置されており、
この外装罐6と上記負極2とは負極用導電タブ5により
接続されている。上記外装罐6の上部開口にはパッキン
グ7を介して封口体8が装着されており、この封口体8
の内部にはコイルスプリング9が設けられている。この
コイルスプリング9は電池内部の内圧が異常上昇したと
きに矢印A方向に押圧されて内部のガスが大気中に放出
されるように構成されている。また、上記封口体8と前
記正極1とは正極用導電タブ10にて接続されている。
【0011】ここで、上記構造の密閉円筒型ニッケル−
水素アルカリ蓄電池を、以下のようにして作製した。先
ず、市販のLaとNiとMgとを元素比で1:4.9
9:0.01の割合となるように秤量した後、高周波溶
解炉内で溶解して溶湯を作成する。次に、上記溶湯を急
冷し、更にアニール処理を施すことにより、LaNi
4.9 Mg0.01で示される水素吸蔵合金鋳塊を作成した。
尚、上記アニール処理は、1200℃で10時間行っ
た。次に、この水素吸蔵合金鋳塊の粒径が50μm以下
となるように粉砕した後、この水素吸蔵合金粉末に結着
剤を加えて混練し、更にこの混合物に圧力を加えること
により負極2を作製した。
【0012】次に、この負極2と、理論容量1000mA
h の焼結式ニッケル正極1とを、不織布からなるセパレ
ータ3を介して巻回し、電極群4を作製した。しかる
後、この電極群4を外装罐6内に挿入し、更に30重量
%のKOH水溶液を上記外装罐6内に注液した後、外装
罐6を密閉することにより理論容量1000mAh の密閉
円筒型ニッケル−水素蓄電池を作製した。
【0013】このようにして作製した電池を、以下(A
1 )電池と称する。 〔実施例2〜12〕添加元素として、Mgの代わりに、
Ca,Ti,Zr,V,Nb,Ta,Cr,C,W,
B,Moをそれぞれ用いる他は、上記実施例1と同様に
して電池を作製した。
【0014】このようにして作製した電池を、以下それ
ぞれ(A2 )電池〜(A12)電池と称する。 〔実施例13〕アニール処理を施さない他は、上記実施
例1と同様にして電池を作製した。このようにして作製
した電池を、以下(a1 )電池と称する。 〔実施例14〜24〕アニール処理を施さない他は、上
記実施例2〜12と同様にして電池を作製した。
【0015】このようにして作製した電池を、以下それ
ぞれ(a2 )電池〜(a12)電池と称する。 〔比較例1〕添加元素を用いない他は、上記実施例1と
同様にして電池を作製した。このようにして作製した電
池を、以下(W)電池と称する。 〔比較例2〕添加元素を用いず、且つアニール処理を施
さない他は、上記実施例1と同様にして電池を作製し
た。
【0016】このようにして作製した電池を、以下
(w)電池と称する。 〔実験1〕上記本発明の(A1 )電池〜(A12)電池,
(a1 )電池〜(a12)電池、及び比較例の(W)電
池,(w)電池における、放電容量を調べたので、その
結果を下記表1に示す。尚、実験条件は、充電電流1C
mAで1.2時間充電した後、1.5CmAの電流で電池電
圧が1Vまで放電するという条件である。また、測定は
化成処理終了後に行った。
【0017】
【表1】 上記表1より明らかなように、比較例の(W)電池,
(w)電池では、それぞれ放電容量が550mAh ,60
0mAh であるのに対して、本発明の(A1 )電池〜(A
12)電池,(a1 )電池〜(a12)電池は、全て放電容
量が700mAh 以上であることが認められ、特に、アニ
ール処理を施した(A1 )電池〜(A12)電池では、全
て840mAh 以上であることが認められる。
【0018】そこで、本願出願人は、本発明の(A1
電池〜(A12)電池,(a1 )電池〜(a12)電池が比
較例の(W)電池,(w)電池に比べて優れているとい
う理由を検討すべく、以下のような実験を行った。 〔実験2〕上記本発明の(a11)電池,(a12)電池に
用いる水素吸蔵合金(LaNi4.9 0.01、LaNi
4.9 Mo0.01)及び比較例の(w)電池に用いられる水
素吸蔵合金(LaNi5 )の他、下記表2に示す水素吸
蔵合金の不均一歪について調べたので、その結果を表2
に示す。尚、不均一歪とは、以下のように定義される。 ・不均一歪の定義 ラウエカメラ等でデバイ環を測定した際、このデバイ環
がブロードになるという現象の原因の一つであって、下
記数1により定義される。
【0019】
【数1】
【0020】
【表2】 上記表2から明らかなように、本発明の電池に用いる水
素吸蔵合金は、不均一歪が大きくなっていることが認め
られる。このように、不均一歪が大きくなるのは、水素
吸蔵時に体積膨張を生じる水素吸蔵合金内に、水素吸蔵
時に体積膨張率の異なる相(例えばLaNi5 で約27
%、Mn2 Niで約20%)或いは体積膨張を生じない
金属相が形成されるという理由によるものと考えられ
る。
【0021】そして、このように体積膨張率の異なる2
相が形成されることにより、2相の境界部分において内
部応力が発生して、水素吸蔵合金に多数のクラックが生
じる。したがって、水素吸蔵合金の表面積が大きくなっ
て、充放電サイクル当初より合金の活性化が進行するの
で、実験1に示す如く初期の放電容量が大きくなるもの
と考えられる。
【0022】ここで、特に(A1 )電池〜(A12)電池
の初期放電容量が大きくなるのは、実験には示さない
が、以下の理由によるものと考えられる。即ち、
(A1 )電池〜(A12)電池では、アニール処理を施し
ているので、各相の結晶性が増加する。したがって、ア
ニール処理を施していない(a1 )電池〜(a12)電池
よりも不均一歪が更に大きくなるため、両相の境界部分
において内部応力が著しく大きくなって、一層クラック
が生じ易くなるという理由による。
【0023】また、比較例の(W)電池,(w)電池の
初期放電容量が小さいのは、単に水素吸蔵合金の吸蔵,
放出に伴う単一相の体積変化のみに依存しているため、
クラックの発生が生じ難いということに起因するものと
考えられる。尚、(A1 )電池〜(A12)電池の場合に
は、活性化時における水素の吸蔵が効率よく進行するの
で、活性化処理を短時間で終了させることができるとい
う効果もある。 〔実験3〕上記の如くMo,B等を添加した水素吸蔵合
金では、2相構造になっているという仮定を証明すべ
く、該水素吸蔵合金をX線回折法により調べたので、そ
の結果を図2及び図3に示す。尚、水素吸蔵合金として
は、Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 Mo0.09とMm
(Ni−Co−Mn−Al)5 0.09とを用いた。
【0024】図2より明らかなように、Mm(Ni−C
o−Mn−Al)5 Mo0.09では3相構造となってお
り、また図3より明らかなように、Mm(Ni−Co−
Mn−Al)5 0.09では2相構造となっていることが
認められる。 〔実験4〕上記実験3に示す水素吸蔵合金〔Mm(Ni
−Co−Mn−Al)5 Mo0.09,Mm(Ni−Co−
Mn−Al)5 0.09〕及びMoやBを添加していない
水素吸蔵合金〔Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 〕を
用い、前記実施例1と同様にして電池を作製し、これら
電池を1サイクル充放電した後の、各水素吸蔵合金を電
子顕微鏡(SEM)で調べたので、その結果をそれぞれ
図4〜図6に示す。尚、充放電条件は前記実験1で示す
条件と同様の条件である。
【0025】図4〜図6から明らかなように、MoやB
を添加した水素吸蔵合金(図4及び図5参照)はMoや
Bを添加していない水素吸蔵合金(図6参照)に比べ
て、多数のクラックが形成されていることが認められ
る。 〔実験5〕上記の如く、水素吸蔵合金の不均一歪が大き
いと初期放電容量が大きくなるものと考えられる。そこ
で、水素吸蔵合金の不均一歪と水素吸蔵合金を用いた電
池の初期放電容量との関係を調べたので、その結果を図
7に示す。尚、充放電条件は前記実験1で示す条件と同
様の条件である。
【0026】図7より明らかなように、不均一歪が5.
4×10-3を超えると初期放電容量が大きくなり、特に
5.8×10-3以上になると飛躍的に大きくなっている
ことが認められる。したがって、不均一歪は5.4×1
-3を超えている必要があり、特に5.8×10-3以上
であることが望ましい。 〔実験6〕前記実験1で示す如く、水素吸蔵合金の不均
一歪を大きくするには、Mo等の元素を添加すればよい
ということが判明した。そこで、Moの添加量と水素吸
蔵合金の不均一歪との関係を調べたので、その結果を図
8に示す。尚、この場合の水素吸蔵合金鋳塊の冷却速度
は8℃/min で行った。
【0027】図8より明らかなように、Moの添加量が
金属水素化物に対して0.01モル以上であれば不均一
歪が大きくなり、特に0.1モル以上であれば不均一歪
が極めて大きくなっていることが認められる。したがっ
て、Mo等の添加量は0.01モル以上添加することが
好ましく、特に0.1モル以上添加することが好まし
い。但し、0.5モルを超えると電池容量の現象を招く
ので、0.5モル以下であるのが望ましい。 〔実験7〕本願出願人は、Mo等の元素を添加する以外
に不均一歪を大きくする方法を調べるべく、各種の実験
を行ったところ、水素吸蔵合金鋳塊の冷却速度を大きく
すれば、不均一歪を大きくすることができることを見出
した。そこで、水素吸蔵合金鋳塊の冷却速度と不均一歪
との関係を調べたので、その結果を図9に示す。尚、水
素吸蔵合金としては、MmNi3.4 Co0.8 Mn0.4
0.4 を用いた。
【0028】図9より明らかなように、冷却速度が8℃
/min 以上であれば、不均一歪の値が5.4を超えてい
ることが認められ、特に冷却速度が10℃/min を超え
ていれば、不均一歪の値が極めて大きくなることが認め
られる。したがって、水素吸蔵合金鋳塊の冷却速度は8
℃/min 以上であることが必要であり、特に10℃/mi
n 以上であることが望ましい。 〔その他の事項〕上記実施例においては、母相となる
水素吸蔵合金としてLaNi5 を用いるが、これに限定
するものではなく、その他の希土類系水素吸蔵合金、T
i系水素吸蔵合金、アルカリ土類系水素吸蔵合金等であ
っても同様の効果を有することを確認している。 母相がLaNi5 合金である場合のアニール処理の条
件としては、上記実施例では処理温度1200℃,処理
時間10時間という条件で行ったが、このような条件に
限定するものではなく、温度1000℃〜1250℃
(LaNi5 合金の融点は1300℃)、処理時間1〜
24時間の範囲であれば上記と同様の効果がある。ま
た、母相がLaNi5 合金以外の場合の処理温度として
は、母相の融点直下(融点より50〜300℃低い温
度)が適当である。 本発明は上記円筒型の蓄電池に限定するものではな
く、偏平型の蓄電池であっても同様の効果を有する。
【0029】(第2実施例) 〔実施例1〕以下のようにして負極2を作製する他は、
上記第1実施例の実施例1と同様にして電池を作製し
た。先ず、上記第1実施例の実施例1と同様にして水素
吸蔵合金鋳塊を作製(但し、本実施例ではLaNi5
あり、Mgは含んでいない)した後、この鋳塊の粒径が
50μm以下となるように粉砕した。次に、この水素吸
蔵合金粉末(95g)とCuO(5g)とを金属ポット
中に装填し、更に金属ポット内にアルゴンガスを封入し
た。この後、室温でメカニカルアロイング処理を行っ
た。これにより、LaNi5 粒子内にCuOが点在する
ことになる。尚、メカニカルアロイング処理の処理条件
は、ポットの回転数80rpm、処理時間20時間であ
る。次いで、上記水素吸蔵合金粉末に結着剤を加えて混
練し、更にこの混合物に圧力を加えて負極2を作製し
た。
【0030】このようにして作製した電池を、以下(B
1 )電池と称する。 〔実施例2〜23〕水素吸蔵合金粉末に添加するものと
して、CuOの代わりに、Cu(OH)2,Bi
2 3 ,Bi2 5 ,Ag2 3 ,Au(OH)3 ,F
2 3 ,TiO3 ,V2 5 ,SnO2 ,PbO,P
bO2 ,Pb3 4 ,Zr2 7 ,HfO3 ,Mn
2 ,CoO2 ,Ni(OH)2 ,ZnO2 ,Cd(O
H)2 ,As23 ,Sb2 3 ,TeO3 をそれぞれ
用いる他は、上記実施例1と同様にして電池を作製し
た。
【0031】このようにして作製した電池を、以下それ
ぞれ(B2 )電池〜(B23)電池と称する。 〔比較例1〕第1実施例の実施例1と同様にして作製し
た粒径が50μm以下の水素吸蔵合金粉末と、CuOと
結着剤を加えて混練し、更にこの混合物に圧力を加えて
負極を作製する他は、上記実施例1と同様にして電池を
作製した。
【0032】このようにして作製した電池を、以下(X
1 )電池と称する。 〔比較例2〜23〕CuOの代わりに、Cu(O
H)2 ,Bi2 3 ,Bi2 5 ,Ag2 3 ,Au
(OH)3 ,Fe2 3 ,TiO3 ,V2 5 ,SnO
2 ,PbO,PbO2 ,Pb3 4 ,Zr2 7 ,Hf
3 ,MnO2 ,CoO2 ,Ni(OH)2,Zn
2 ,Cd(OH)2 ,As2 3 ,Sb2 3 ,Te
3 をそれぞれ用いる他は、上記比較例1と同様にして
電池を作製した。
【0033】このようにして作製した電池を、以下それ
ぞれ(X2 )電池〜(X23)電池と称する。 〔比較例24〕CuOを添加しない他は、上記比較例1
と同様にして電池を作製した。このようにして作製した
電池を、以下(X24)電池と称する。 〔比較例25〕CuOを添加しない他は、上記実施例1
と同様にして電池を作製した。
【0034】このようにして作製した電池を、以下(X
25)電池と称する。 〔実験1〕上記本発明の(B1 )電池〜(B23)電池及
び比較例の(X1 )電池〜(X25)電池における、サイ
クル寿命を調べたので、その結果を下記表3,表4に示
す。尚、実験条件は、上記第1実施例の実験と同様の条
件であり、放電容量が最大容量の50%まで低下した時
点をサイクル寿命とした。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】 上記表2,表4より明らかなように、比較例の(X1
電池〜(X25)電池では、サイクル寿命が全て200サ
イクル未満であるのに対して、本発明の(B1)電池〜
(B23)電池は、サイクル寿命が全て250サイクル以
上であることが認められる。
【0037】これは、比較例の(X24)電池、(X25
電池では、負極容量が減少すると共に合金の酸化に使わ
れた電気容量に相当する水素が負極に蓄積する。このた
め、実際に充放電に使用できる負極容量減少し、充電時
に水素ガスが発生して、水素ガスが電池外に放出され
る。また、比較例の(X1 )電池〜(X23)電池では、
充電時に負極で還元される金属の酸化物や水酸化物が存
在しているが、これらの物を単に混合しているだけなの
で、サイクル当初より上記金属酸化物等が電解液に接す
ることになる。したがって、最初の充電時に全て還元さ
れるため、やはり水素ガスが発生する。これに対して、
本発明の(B1 )電池〜(B23)電池では、合金粒子内
に金属の酸化物や水酸化物が存在することになるので、
充放電サイクルを繰り返し水素吸蔵合金にクラック等の
新たな表面が露出するにつれて、徐々に上記金属酸化物
等が電解液に接して還元され、合金表面に析出すること
になる。したがって、サイクル後半になっても負極容量
の減少を抑制することができるので、水素ガスが発生す
るのを抑えることが可能となるという理由によるものと
考えられる。 〔実験2〕本発明の(B1 )電池〜(B23)電池と比較
例の(X25)電池において、0.2Cで放電した場合と
4Cで放電した場合との容量比を調べたので、その結果
を下記表5に示す。尚、本実験は50サイクル目の充放
電時に行った。
【0038】
【表5】 上記表5に示すように、本発明の(B1 )電池〜
(B23)電池は比較例の(X 25)電池に比べて、容量比
が高くなっていることが認められる。また、表には示さ
ないが、(B1 )電池〜(B23)電池は比較例の
(X1 )電池〜(X23)電池と比べて、略同等の値を示
すことを確認している。 〔実験3〕水素吸蔵合金粉末にCd(OH)2 及びZn
2 を添加した水素吸蔵合金の不均一歪を調べた。その
結果、前者では6.1×10-3、後者では5.9×10
-3であって、5.4×10-3より大きくなっていること
が確認された。 〔その他の事項〕水素吸蔵合金粉末に添加するものと
しては、上記CuO等に限定されるものではない。 本実施例の場合にも、上記第1実施例の如く、水素吸
蔵合金相と金属酸化物相等とにおける水素吸蔵時の膨張
率が異なるので、上記第1実施例と同様の効果もある。 本発明は上記円筒型の蓄電池に限定するものではな
く、偏平型の蓄電池であっても同様の効果を有する。
【0039】(第3実施例) 〔実施例1〕以下のようにして負極2を作製する他は、
上記第1実施例の実施例1と同様にして電池を作製し
た。先ず、上記第1実施例の実施例1と同様の方法で、
平均粒径50μmのLaNi5 と、平均粒径50μmの
CaNi5 とを作製する。しかる後、上記LaNi5
末に対して、CaNi5 粉末10wt%の割合で両者を混
合した後、この混合物を金属ポット中に装填し、更に金
属ポット内にアルゴンガスを封入した。この後、室温で
メカニカルアロイング処理を行った。これにより、La
Ni5 粒子内にCaNi5 が点在することになる。尚、
メカニカルアロイング処理の処理条件は、ポットの回転
数は80rpm、処理時間は20時間である。次いで、
上記水素吸蔵合金粉末に結着剤を加えて混練し、更にこ
の混合物に圧力を加えて負極2を作製した。
【0040】このようにして作製した電池を、以下(C
1 )電池と称する。 〔実施例2〜6〕CaNi5 粉末の混合比を、20,3
0,40,50,60wt%とする他は、上記実施例1と
同様にして電池を作製した。このようにして作製した電
池を、以下それぞれ(C2 )電池〜(C6 )電池と称す
る。 〔比較例1〕第1実施例の実施例1と同様にして作製し
た平均粒径50μmのLaNi5 に、平均粒径50μm
のCaNi5 をLaNi5 に対して10wt%の割合で添
加し、更にこれらに結着剤を加えて混練した後、この混
合物に圧力を加えて負極を作製する他は、上記実施例1
と同様にして電池を作製した。
【0041】このようにして作製した電池を、以下(Y
1 )電池と称する。 〔比較例2〜6〕CaNi5 粉末の混合比を、20,3
0,40,50,60wt%とする他は、上記比較例1と
同様にして電池を作製した。このようにして作製した電
池を、以下それぞれ(Y2 )電池〜(Y6 )電池と称す
る。 〔比較例7〕CaNi5 粉末を添加しない他は、上記実
施例1と同様にして電池を作製した。
【0042】このようにして作製した電池を、以下(Y
7 )電池と称する。 〔比較例8〕CaNi5 粉末を添加しない他は、上記比
較例1と同様にして電池を作製した。このようにして作
製した電池を、以下(Y8 )電池と称する。 〔実験1〕上記本発明の(C1 )電池〜(C6 )電池及
び比較例の(Y1 )電池〜(Y8)電池における、初期
容量とサイクル寿命とを調べたので、その結果を下記表
6に示す。尚、実験条件は、前記第1実施例の実験と同
様の条件であり、放電容量が最大容量の50%まで低下
した時点をサイクル寿命とした。
【0043】
【表6】 ・初期容量について 上記表6より明らかなように、CaNi5 粉末を添加し
ない比較例の(Y7 )電池,(Y8 )電池では、初期容
量が共に600mAh であって非常に低くなっている。ま
た、同一量だけCaNi5 粉末を添加した電池同士(但
し、メカニカルアロイング処理の有無が異なる)を比較
すると〔例えば(C1 )電池と(Y1 )電池、(C2
電池と(Y2 )電池〕、初期容量は略同等であることが
認められる。 ・サイクル寿命について 上記表6より明らかなように、CaNi5 粉末を添加し
ない比較例の(Y7 )電池,(Y8 )電池では、サイク
ル寿命が共に176サイクルであって非常に短くなって
いる。また、同一量だけCaNi5 粉末を添加した電池
同士を比較すると、本発明の(C1 )電池〜(C6 )電
池は比較例の(Y1 )電池〜(Y6 )電池に比べて、飛
躍的にサイクル寿命が長くなっていることが認められ
る。
【0044】これは、以下に示す理由によるものと考え
られる。即ち、希土類系水素吸蔵合金(LaNi5 )は
耐蝕性に優れるが、初期活性化に劣る。一方、アルカリ
土類系水素吸蔵合金(CaNi5 )は、初期活性化に優
れるが、耐蝕性に劣る。したがって、希土類系水素吸蔵
合金のみから成る比較例の(Y7 )電池,(Y8 )電池
では、初期容量が極端に低くなる。また、希土類系水素
吸蔵合金とアルカリ土類系水素吸蔵合金とから成る比較
例の(Y1 )電池〜(Y6 )電池では、アルカリ土類系
水素吸蔵合金を含むので初期容量が大きくなるが、単に
両合金を混合しているだけなので、充放電サイクル経過
後には上記アルカリ土類系水素吸蔵合金が腐食し、この
結果サイクル寿命が短くなる。これに対して、本発明の
(C1 )電池〜(C6 )電池では、アルカリ土類系水素
吸蔵合金を含むので初期容量が大きくなり、且つこのア
ルカリ土類系水素吸蔵合金は希土類系水素吸蔵合金内部
に位置するので、腐食が抑制され、この結果サイクル寿
命も長くなるものと考えられる。 〔実施例7〕LaNi5 の代わりに、平均粒径50μm
のTiNiを用いる他は、上記実施例1と同様にして電
池を作製した。
【0045】このようにして作製した電池を、以下(C
7 )電池と称する。 〔実施例8〜12〕CaNi5 粉末の混合比を、20,
30,40,50,60wt%とする他は、上記実施例7
と同様にして電池を作製した。このようにして作製した
電池を、以下それぞれ(C8 )電池〜(C12)電池と称
する。 〔比較例9〕LaNi5 の代わりに、平均粒径50μm
のTiNiを用いる他は、上記比較例1と同様にして電
池を作製した。
【0046】このようにして作製した電池を、以下(Y
9 )電池と称する。 〔比較例10〜14〕CaNi5 粉末の混合比を、2
0,30,40,50,60wt%とする他は、上記比較
例9と同様にして電池を作製した。このようにして作製
した電池を、以下それぞれ(Y10)電池〜(Y14)電池
と称する。 〔比較例15〕CaNi5 粉末を添加しない他は、上記
実施例7と同様にして電池を作製した。
【0047】このようにして作製した電池を、以下(Y
15)電池と称する。 〔比較例16〕CaNi5 粉末を添加しない他は、上記
比較例9と同様にして電池を作製した。このようにして
作製した電池を、以下(Y16)電池と称する。 〔実験2〕上記本発明の(C7 )電池〜(C12)電池及
び比較例の(Y9 )電池〜(Y16)電池における、初期
容量とサイクル寿命とを調べたので、その結果を下記表
7に示す。尚、実験条件は、上記実験1と同様の条件で
ある。
【0048】
【表7】 ・初期容量について 上記表7より明らかなように、CaNi5 粉末を添加し
ない比較例の(Y15)電池,(Y16)電池では、初期容
量が共に425mAh であって非常に低くなっている。ま
た、同一量だけCaNi5 粉末を添加した電池同士(但
し、メカニカルアロイング処理の有無が異なる)を比較
すると〔例えば(C7 )電池と(Y9 )電池〕、初期容
量は略同等であることが認められる。 ・サイクル寿命について 上記表7より明らかなように、CaNi5 粉末を添加し
ない比較例の(Y15)電池,(Y16)電池では、サイク
ル寿命が共に97サイクルであって非常に短くなってい
る。また、同一量だけCaNi5 粉末を添加した電池同
士を比較すると、本発明の(C7 )電池〜(C12)電池
は比較例の(Y9 )電池〜(Y14)電池に比べて、飛躍
的にサイクル寿命が長くなっていることが認められる。
【0049】これは、Ti系水素吸蔵合金(TiNi)
は前記希土類系水素吸蔵合金(LaNi5 )と同様の性
質を有しているので、上記実験1で示す理由と同様の理
由により上記のような結果となるものと考えられる。 〔その他の事項〕希土類系水素吸蔵合金、Ti系水素
吸蔵合金、アルカリ土類系水素吸蔵合金としては、上記
実施例に示すものに限定されるものではなく、その他の
ものを用いても同様の効果がある。また、水素吸蔵合金
としては、上記希土類系水素吸蔵合金等に限定されるも
のではない。 本実施例の場合にも、上記第1実施例の如く、水素吸
蔵合金相と金属酸化物相等とにおける水素吸蔵時の膨張
率が異なるので、上記第1実施例と同様の効果もある。 本発明は上記円筒型の蓄電池に限定するものではな
く、偏平型の蓄電池であっても同様の効果を有する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
部応力が大きくなるために、非常に多くのクラックが生
じることになる。したがって、サイクル当初より合金の
表面積が大きくなって、活性化が十分に進行することに
なるので、サイクル当初より電池容量が飛躍的に増大す
る。特に、アニール処理を付加すれば、上記効果は更に
顕著となる。
【0051】また、水素吸蔵合金が、水素化した場合に
膨張率が異なる2以上の相から成り、且つこれら2以上
の相のうち、少なくとも1つの相を金属の酸化物或いは
水酸化物相から構成すれば、上記に示す効果の他、サイ
クル後半になっても負極容量の減少を抑制することがで
きる。したがって、サイクル特性を飛躍的に向上させる
ことが可能となる。
【0052】更に、水素吸蔵合金が、アルカリ水溶液中
での耐蝕性に優れた第1合金と活性の高い第2合金とか
ら成り、且つ第1合金粒子内に第2合金が存在するよう
な構成とすれば、上記に示す効果の他、サイクル特性を
飛躍的に向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水素吸蔵合金電極を用いた円筒型
ニッケル−水素アルカリ蓄電池の断面図である。
【図2】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 Mo0.09
X線回折図である。
【図3】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 0.09のX
線回折図である。
【図4】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 Mo0.09
電子顕微鏡写真である。
【図5】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 0.09の電
子顕微鏡写真である。
【図6】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 の電子顕微
鏡写真である。
【図7】不均一歪の値と水素吸蔵合金を用いた電池の初
期放電容量との関係を示すグラフである。
【図8】Moの添加量と不均一歪の値との関係を示すグ
ラフである。
【図9】水素吸蔵合金鋳塊の冷却速度と不均一歪の値と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水素吸蔵合金電極を用いた円筒型
ニッケル−水素アルカリ蓄電池の断面図である。
【図2】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 Mo0.09
X線回折図である。
【図3】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 0.09のX
線回折図である。
【図4】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 Mo0.09
金属組織を示す電子顕微鏡写真である。
【図5】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 0.09
属組織を示す電子顕微鏡写真である。
【図6】Mm(Ni−Co−Mn−Al)5 金属組織
を示す電子顕微鏡写真である。
【図7】不均一歪の値と水素吸蔵合金を用いた電池の初
期放電容量との関係を示すグラフである。
【図8】Moの添加量と不均一歪の値との関係を示すグ
ラフである。
【図9】水素吸蔵合金鋳塊の冷却速度と不均一歪の値と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 正極 2 負極 3 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近野 義人 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内 (72)発明者 松浦 義典 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内 (72)発明者 古川 修弘 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可逆的に水素を吸蔵,放出する水素吸蔵
    合金を含む水素吸蔵合金電極において、 前記水素吸蔵合金は、不均一歪の値が5.4×10-3
    超え8.0×10-3以下となるように構成されているこ
    とを特徴とする水素吸蔵合金電極。
  2. 【請求項2】 水素吸蔵合金を構成する元素を溶融さ
    せ、溶湯を作製する第1ステップと、 上記溶湯を8℃/min 以上の速度で急冷させる第2ステ
    ップと、 を有することを特徴とする水素吸蔵合金電極の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 水素吸蔵合金を構成する元素と添加元素
    とを混合して溶融させ、溶湯を作製する第1ステップ
    と、 上記溶湯を冷却させて水素吸蔵合金内に添加元素を分散
    させる第2ステップと、 を有することを特徴とする水素吸蔵合金電極の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記第2ステップの後に、添加元素が分
    散された水素吸蔵合金をアニール処理する第3ステップ
    を有することを特徴とする請求項3記載の水素吸蔵合金
    電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記添加元素は、金属水素化物1モルに
    対して、0.01モル以上添加されていることを特徴と
    する請求項3記載の水素吸蔵合金電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 可逆的に水素を吸蔵,放出する水素吸蔵
    合金を含む水素吸蔵合金電極において、 上記水素吸蔵合金は、水素化した場合に膨張率が異なる
    2以上の相から成ることを特徴とする水素吸蔵合金電
    極。
  7. 【請求項7】 前記2以上の相は、全て水素吸蔵合金か
    ら成ることを特徴とする請求項6記載の水素吸蔵合金電
    極。
  8. 【請求項8】 前記2以上の相のうち少なくとも1つの
    相は、水素を吸蔵しない金属相であることを特徴とする
    請求項6記載の水素吸蔵合金電極。
  9. 【請求項9】 前記2以上の相のうち、少なくとも1つ
    の相は金属の酸化物或いは水酸化物の相であることを特
    徴とする請求項6記載の水素吸蔵合金電極。
  10. 【請求項10】 前記水素吸蔵合金は、アルカリ水溶液
    中での耐蝕性に優れた第1合金と活性の高い第2合金と
    から成り、且つ上記第1合金粒子内に上記第2合金が存
    在していることを特徴とする請求項7記載の水素吸蔵合
    金電極。
  11. 【請求項11】 水素吸蔵合金粉末を作製する第1ステ
    ップと、 この水素吸蔵合金粉末と金属酸化物或いは金属水酸化物
    とを混合して、メカニカルアロイング処理を施す第2ス
    テップと、 を有することを特徴とする水素吸蔵合金電極の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 アルカリ水溶液中での耐蝕性に優れた
    第1水素吸蔵合金粉末と、活性の高い第2水素吸蔵合金
    粉末とを作製する第1ステップと、 上記第1水素吸蔵合金粉末と第2水素吸蔵合金粉末とを
    混合して、メカニカルアロイング処理を施す第2ステッ
    プと、 を有することを特徴とする水素吸蔵合金電極の製造方
    法。
JP03304213A 1990-10-29 1991-10-22 水素吸蔵合金電極及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3043143B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-293363 1990-10-29
JP29336390 1990-10-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05211063A true JPH05211063A (ja) 1993-08-20
JP3043143B2 JP3043143B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=17793821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03304213A Expired - Fee Related JP3043143B2 (ja) 1990-10-29 1991-10-22 水素吸蔵合金電極及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3043143B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152442A (ja) * 1995-05-08 2006-06-15 Ovonic Battery Co Inc 異質粉末粒子を含有する電気化学的水素貯蔵合金及び電池
JP2009064698A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Gs Yuasa Corporation:Kk ニッケル水素蓄電池とその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152442A (ja) * 1995-05-08 2006-06-15 Ovonic Battery Co Inc 異質粉末粒子を含有する電気化学的水素貯蔵合金及び電池
JP2009064698A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Gs Yuasa Corporation:Kk ニッケル水素蓄電池とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3043143B2 (ja) 2000-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920010422B1 (ko) 수소흡수저장전극 및 그 제조법
JPH0773878A (ja) 金属水素化物電極の製造方法
JP3043143B2 (ja) 水素吸蔵合金電極及びその製造方法
JPH0580106B2 (ja)
JP3432870B2 (ja) 金属水素化物電極の製造方法
JP3071003B2 (ja) 水素吸蔵合金電極及びその製造方法
JP3113345B2 (ja) 水素吸蔵合金電極
JP3171401B2 (ja) 水素化物二次電池
JP3343417B2 (ja) 金属酸化物・水素二次電池
JP3301792B2 (ja) 水素吸蔵合金電極
JP3369148B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP3519836B2 (ja) 水素吸蔵合金電極
JPH0815078B2 (ja) 水素吸蔵電極の製造方法
JP3454780B2 (ja) アルカリ蓄電池
JPH11191412A (ja) アルカリ蓄電池
JP2957745B2 (ja) 水素吸蔵合金電極の製造方法
JP3222902B2 (ja) 水素吸蔵合金電極の製造方法
JPH02306541A (ja) アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極の製造方法
JP3091514B2 (ja) 金属−水素アルカリ蓄電池
JP3268013B2 (ja) 水素吸蔵合金電極
JP2989300B2 (ja) 金属−水素アルカリ蓄電池
JP3258728B2 (ja) 金属・水素化物二次電池用の水素吸蔵合金電極
JP3096464B2 (ja) ニッケル・水素アルカリ蓄電池
JPH06111815A (ja) 水素吸蔵合金電極
JPH0586622B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees