JPH05210854A - 方向判別装置 - Google Patents

方向判別装置

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JPH05210854A
JPH05210854A JP1456292A JP1456292A JPH05210854A JP H05210854 A JPH05210854 A JP H05210854A JP 1456292 A JP1456292 A JP 1456292A JP 1456292 A JP1456292 A JP 1456292A JP H05210854 A JPH05210854 A JP H05210854A
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track
optical pickup
tracking
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Keiko Shimizu
恵子 清水
Kazuhiko Kono
和彦 甲野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクにおいて、トラックと光スポット
の相対速度の速さに依らず、常に正しい方向判別を行
い、高速アクセス時及び高回転動作時のトラック引き込
みを安定に行う。 【構成】 相対速度検出手段7と、方向検出手段9と、
ホールド手段10と、第1の選択手段11とを設け、第
1の選択手段11は相対速度がある値以下のときは方向
検出手段9の出力を選択し、相対速度がある値以上のと
きはホールド手段10によって前値ホールドされた方向
検出結果を選択し、これを方向判別信号として出力す
る。この方向判別信号によって、相対速度の速さに依ら
ず、トラッキングアクチュエータはトラックに追従し、
トラック引き込みを安定に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクにおいて光ス
ポットとトラックとの相対移動方向を判別する(以下、
方向判別と略す)方向判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクは幅広い分野で応用が
進み、特に、カラオケ、データファイル、コンピュータ
外部記憶などランダムアクセスを必要とする用途におい
ては、アクセス動作及びデータ転送の高速性が要求され
ている。そのため、トラッキング制御を引き込むときに
必要とされる方向判別装置においても、高速アクセス動
作時及び高速回転動作(高転送レート)時でも安定に方
向を判別することが重要な課題とされている。
【0003】従来の方向判別装置としては、例えば特開
昭51−117005号公報に示されている。
【0004】以下に、従来の方向判別装置について説明
する。図5はこの従来の方向判別装置のブロック図を示
すものである。図5において、1は所定のトラック形態
で情報信号が記録されている光ディスク、2は光ディス
ク1を回転させる回転手段、3は光ディスク1の情報面
に光ビームを集光して光スポットを形成しその反射光を
検出することによって、記録された情報信号及びトラッ
クと光スポットとのディスク半径方向の相対位置誤差
(以下、相対誤差と略す)を出力する光ピックアップ、
4は光ピックアップ3をディスク半径方向に移動させる
トラッキングアクチュエータ、5はトラッキングアクチ
ュエータ4を駆動するトラッキング駆動手段、6は光ピ
ックアップ3の出力からトラッキング誤差信号を生成す
るトラッキング誤差信号生成手段、8はトラッキング誤
差信号を入力としてトラッキング制御を行うトラッキン
グ制御手段、9はトラッキング誤差信号と光ピックアッ
プ3の記録情報信号出力を入力として光スポットとトラ
ックとの相対移動方向を検出する(以下、方向検出と略
す)方向検出手段、12はトラッキング制御手段8の出
力を正の一定値’+a’で上限リミットする上限リミッ
ト手段、13はトラッキング制御手段8の出力を負の一
定値’−a’で下限リミットする下限リミット手段、1
4は方向検出手段9の出力によって、上限リミット手段
12の出力と下限リミット手段13の出力とのどちらか
を選択する第2の選択手段、15はトラッキング誤差信
号生成手段6の出力によって、トラッキング制御が整定
していることを検出するトラッキング制御整定検出手
段、16はトラッキング制御整定検出手段15の出力に
よって、第2の選択手段14の出力とトラッキング制御
手段8の出力とのどちらかを選択する第3の選択手段、
17はトラッキング制御のループ開閉指令を発生するト
ラッキング制御ループ開閉指令発生手段、18はトラッ
キング制御ループ開閉指令発生手段17の出力によっ
て、第3の選択手段16の出力と0レベルとのどちらか
を選択する第4の選択手段である。
【0005】以上のように構成された方向判別装置につ
いて、以下その動作について説明する。
【0006】トラッキング制御を引き込む場合には、ま
ず、0レベルを選択して出力している第4の選択手段1
8を、トラッキング制御ループ開閉指令発生手段17の
指令により、第3の選択手段16の出力を選択するよう
に切り換える。すなわち、トラッキング制御ループを開
いていた状態から閉じるようにする。このトラッキング
制御ループ内では、相対誤差が光ピックアップ3で検出
され、これがトラッキング誤差信号手段6でトラッキン
グ誤差信号となり、トラッキング制御手段8でトラッキ
ング制御を安定化するための位相補償などを行う。トラ
ッキング制御ループを閉じたとき、トラッキング制御が
整定していないときは、方向検出手段9で相対移動方向
を検出し、この相対移動方向によって、第2の選択手段
14で上限リミット手段12の出力か下限リミット手段
13の出力が選択される。この第2の選択手段14の出
力は、第3の選択手段16及び第4の選択手段18を通
してトラッキング駆動手段5に入力され、トラッキング
アクチュエータ4を駆動する。すなわち、内周から外周
へ光スポットが相対移動したときは、上限リミットされ
て外周から内周への駆動力のみが加わり、外周から内周
へ光スポットが相対移動したときは、下限リミットされ
て内周から外周への駆動力のみが加わる。このように、
相対移動を止める方向に駆動力が加わるので、トラッキ
ング制御が整定しやすくなる。そして、トラッキング制
御が整定したら、第3の選択手段16でリミッタを解除
し、トラッキング制御手段8の出力が、第3の選択手段
16及び第4の選択手段18を通してトラッキング駆動
手段5に入力され、トラッキングアクチュエータ4を駆
動し、通常の制御を行う。このようにして、トラッキン
グ制御を引き込むことができる。
【0007】次に、方向検出手段9の具体的な動作につ
いて説明する。図6は従来の方向検出手段のブロック
図、図7は光ディスクの外周から内周へ相対的に光ピッ
クアップが動いた場合の各波形を示す波形図、図8は光
ディスクの内周から外周へ相対的に光ピックアップが動
いた場合の各波形を示す波形図である。
【0008】図6において、31は記録されている情報
信号を入力として、記録されている情報信号の包絡線を
検波し、所定値と比較して2値化する包絡線検波・2値
化手段、32はトラッキング誤差信号を入力として、こ
れを2値化する2値化手段、33は包絡線検波・2値化
手段31の出力を入力として、これのエッジを検出する
第1のエッジ検出手段、34は2値化手段32の出力を
入力として、これのエッジを検出する第2のエッジ検出
手段、35は包絡線検波・2値化手段31の出力を入力
として、第2のエッジ検出手段34の出力の立ち上がり
エッジでラッチする第1のDフリップフロップ、36は
2値化手段32の出力を入力として、第1のエッジ検出
手段33の出力の立ち上がりエッジでラッチする第2の
Dフリップフロップ、37はDフリップフロップ35の
出力を入力として、Dフリップフロップ36の立ち上が
りエッジでラッチする第3のDフリップフロップであ
る。なお、A,C〜G,X〜Zは図7,図8の波形図に
おけるそれぞれの信号を示している。
【0009】図7,図8において、横軸は時間、縦軸は
電圧を表している。Aは記録されている情報信号、Bは
記録されている情報信号Aの包絡線を検出した包絡線検
出信号、Cはトラッキング誤差信号、Dは包絡線検出信
号Bを所定値と比較して2値化したオフトラック信号、
Eはオフトラック信号Dのエッジを検出した信号、Fは
トラッキング誤差信号Cを2値化したトラッククロス信
号、Gはトラッククロス信号Fのエッジを検出した信
号、Xは第1のDフリップフロップ35の出力信号、Y
は第2のDフリップフロップ36の出力信号、Zは第3
のDフリップフロップ37の出力信号、すなわち、方向
検出手段9の出力信号である。
【0010】まず、光ディスクの外周から内周へ相対的
に光ピックアップが動いたときには、記録されている情
報信号Aとトラッキング誤差信号Cは、それぞれ包絡線
検波・2値化手段31と2値化手段32によって、図7
のDとFに示すような波形になる。そして、第1のDフ
リップフロップ35で、オフトラック信号Dはトラック
クロス信号Fのエッジを検出した信号Gの立ち上がりエ
ッジでラッチされ、図7のXに示すような出力波形とな
る。また、第2のDフリップフロップ36で、トラック
クロス信号Fはオフトラック信号Dのエッジを検出した
信号Eの立ち上がりエッジでラッチされ、図7のYに示
すような出力波形となる。図7より、第2のDフリップ
フロップ36の出力信号Yの立ち上がりエッジでは、常
に第1のDフリップフロップ35の出力信号Xの波形は
0レベルであるので、第3のDフリップフロップ37の
出力信号Zは常に0レベルとなる。このように、光ディ
スクの外周から内周へ相対的に光ピックアップが動いた
ときには、方向検出手段9の出力Zは0レベルで出力さ
れる。
【0011】光ディスクの内周から外周へ相対的に光ピ
ックアップが動いたときにも同様にして考えると、図8
に示すように、第3のDフリップフロップ37の出力信
号Zは常に1レベルとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、トラックと光スポットとのディスク半径
方向の相対速度(以下、相対速度と略す)が速いとき、
記録された情報信号自身の周波数とその包絡線の周波数
との差が小さくなり、包絡線を正しく検出できなくなる
ため、方向検出手段が誤動作するという問題点を有して
いた。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、相対速度の速さに依らず、常に正しい方向判別を行
い、高速アクセス時及び高回転動作時のトラック引き込
みを安定に行う方向判別装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の方向判別装置は、光ピックアップの出力を入
力とする相対速度検出手段と、光ピックアップの出力を
入力として相対移動方向を検出する方向検出手段と、方
向検出手段の出力を入力とするホールド手段と、相対速
度検出手段の出力に応じて方向検出手段の出力とホール
ド手段の出力を選択する選択手段とを備えている。
【0015】また、本発明の方向判別装置は、上記ホー
ルド手段の代わりに所定値を用いる構成とし、選択手段
において相対速度検出手段の出力に応じて方向検出手段
の出力と所定値を選択する構成としている。
【0016】
【作用】本発明は上記した構成により、相対速度がある
値以上になれば、前値ホールドされた方向検出結果を方
向判別信号として出力する、あるいは所定値を方向判別
信号として出力することにより、相対速度の速さに依ら
ず、常に正しい方向判別を行い、高速アクセス時及び高
回転動作時のトラック引き込みを安定に行う。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例であり、トラ
ッキング制御の初期引き込みを行う場合の方向判別装置
のブロック図を示すものである。図1において、1は所
定のトラック形態で情報信号が記録されている光ディス
ク、2は光ディスク1を回転させる回転手段、3は光デ
ィスク1の情報面に光ビームを集光して光スポットを形
成しその反射光を検出することによって、記録された情
報信号及びトラックと光スポットとのディスク半径方向
の相対位置誤差(以下、相対誤差と略す)を出力する光
ピックアップ、4は光ピックアップ3をディスク半径方
向に移動させるトラッキングアクチュエータ、5はトラ
ッキングアクチュエータ4を駆動するトラッキング駆動
手段、6は光ピックアップ3の出力からトラッキング誤
差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段、7は
光ピックアップ3の出力から相対速度を検出する相対速
度検出手段、8はトラッキング誤差信号を入力としてト
ラッキング制御を行うトラッキング制御手段、9はトラ
ッキング誤差信号と光ピックアップ3の記録情報信号出
力を入力として光スポットとトラックとの相対移動方向
を検出する(以下、方向検出と略す)方向検出手段、1
0は方向検出手段9からの最も新しい出力を記憶するホ
ールド手段、11は相対速度検出手段7の出力によっ
て、方向検出手段9の出力とホールド手段10の出力と
のどちらかを選択する第1の選択手段、12はトラッキ
ング制御手段8の出力を正の一定値’+a’で上限リミ
ットする上限リミット手段、13はトラッキング制御手
段8の出力を負の一定値’−a’で下限リミットする下
限リミット手段、14は第1の選択手段11の出力によ
って、上限リミット手段12の出力と下限リミット手段
13の出力とのどちらかを選択する第2の選択手段、1
5はトラッキング誤差信号生成手段6の出力によって、
トラッキング制御が整定していることを検出するトラッ
キング制御整定検出手段、16はトラッキング制御整定
検出手段15の出力によって、第2の選択手段14の出
力とトラッキング制御手段8の出力とのどちらかを選択
する第3の選択手段、17はトラッキング制御のループ
開閉指令を発生するトラッキング制御ループ開閉指令発
生手段、18はトラッキング制御ループ開閉指令発生手
段17の出力によって、第3の選択手段16の出力と0
レベルとのどちらかを選択する第4の選択手段である。
【0019】以上のように構成された本実施例の方向判
別装置について、以下その動作について説明する。
【0020】まず、0レベルを選択して出力している第
4の選択手段18を、トラッキング制御ループ開閉指令
発生手段17の指令により、第3の選択手段16の出力
を選択するように切り換える。すなわち、トラッキング
制御ループを開いていた状態から閉じるようにする。こ
こで、ディスク偏心が小さい場合には、トラッキング制
御引き込み前の相対速度が遅いので、相対速度検出手段
7の出力によって、第1の選択手段11で方向検出手段
9の出力が選択される。そして、この方向検出手段9の
出力、すなわち方向判別信号に応じてトラッキング制御
手段8の出力のリミット方法を切り換えて、相対移動を
止める方向に駆動する。これについては従来例と同様で
ある。しかし、ディスク偏心が大きい、あるいは転送レ
ートを上げるためにディスク回転数が高い場合には、ト
ラッキング制御引き込み前の相対速度が速いので、従来
例では方向検出手段に誤動作が起こりやすかったのに対
し、本実施例では第1の選択手段11で、相対速度検出
手段7の出力によってホールド手段10の出力、すなわ
ち前値ホールドされた方向検出結果が選択され、これを
方向判別信号として出力している。この動作について、
図3を用いて詳しく説明する。
【0021】図3は本発明の第1の実施例の動作を示す
もので、光ディスクの外周から内周へ相対的に光ピック
アップが動いた場合の各波形を示す波形図である。図3
において、横軸は時間、縦軸は電圧を表している。Aは
記録されている情報信号、Bはトラッキング誤差信号、
Cは方向検出信号、Dは相対速度信号、Eは第1の選択
手段の出力信号、すなわち方向判別信号、’e’は方向
検出信号Cの値が確実に正しいとされる相対速度の最大
値である。
【0022】まず相対速度検出手段7によって、光ピッ
クアップ3の出力から実際の相対速度を検出する。この
検出方法についてはどのような方法でも良いが、ここで
は一例としてトラッキング誤差信号の0クロス時間間隔
を測定するものとする。
【0023】今、相対速度の波形がDのようであったと
き、’e’より大きな値である間では、方向検出信号は
Cに示すように正しい方向を検出していない。そこで、
このような場合には相対速度が’e’になる以前のデー
タを方向判別信号として出力する。すなわち、第1の選
択手段11でホールド手段10の出力を選択する。図3
の場合、方向検出信号はCに示すように、相対速度が’
e’を越えるまでは0レベルであったので、0レベルが
ホールド手段10に記憶され、相対速度が’e’を越え
ると、第1の選択手段11でホールド手段10の出力が
選択され、0レベルが出力される。通常、相対速度はD
に示すように連続的に変化するので、前の値をホールド
しても支障はない。なぜなら、速度の方向が変わる前
に、必ず相対速度は’e’より小さくなるからである。
このようにすると、方向判別信号は、Eに示すように常
に0レベルとなり、正しい値を示すようになる。
【0024】以上のように本実施例によれば、光ピック
アップ(3)の出力を入力として相対速度を検出する相
対速度検出手段(7)と、光ピックアップ(3)の出力
を入力として相対移動方向を検出する方向検出手段
(9)と、方向検出手段(9)からの最も新しい出力を
記憶するホールド手段(10)と、相対速度検出手段
(7)の出力に応じて方向検出手段(9)の出力とホー
ルド手段(10)の出力のどちらかを選択する選択手段
(11)とを設けることにより、回転数が高い、あるい
は、偏心が大きく、相対速度が速くても常に正しく方向
判別でき、トラッキング制御の初期引き込み動作を安定
に行うことができる。
【0025】図2は本発明の第2の実施例であり、任意
のトラックへジャンプをした後にトラッキング制御を引
き込む場合の方向判別装置のブロック図である。同図に
おいて、1〜9、12〜16は図1の構成と同様なもの
である。図1と異なるのは、トラックジャンプをするた
めの加速パルスを発生する加速パルス発生手段19と、
トラックジャンプの制御を行うトラックジャンプ制御手
段20と、トラックジャンプ制御手段20の出力によっ
て、0レベルか1レベルを選択する第5の選択手段21
とを設け、第1の選択手段11が、方向検出手段9の出
力と第5の選択手段21の出力のどちらかを選択する点
と、第4の選択手段18がトラックジャンプ制御手段2
0の出力によって、第3の選択手段16の出力と加速パ
ルス発生手段19とのどちらかを選択する点である。
【0026】上記のように構成された方向判別装置につ
いて、以下その動作を説明する。まず、トラックジャン
プ制御手段20の指令により、第4の選択手段18で加
速パルス発生手段19の出力を選択する。すると、加速
パルスがトラッキング駆動手段5に入力され、光スポッ
トは目的のトラックへジャンプをする。光スポットが目
的のトラックに達するか、あるいは、加速時間が一定時
間に達すると、トラックジャンプ制御手段20の指令に
より、第4の選択手段18で第3の選択手段16の出力
を選択し、トラッキング制御ループを閉じる。
【0027】通常、このようなタイミングでトラッキン
グ制御ループを閉じると、相対速度が速くて方向検出が
誤動作し、安定にトラッキング制御を引き込めない。し
かし、本実施例では常に安定に引き込むことができる。
以下、この動作について図4を用いて詳しく説明する。
【0028】図4は本発明の第2の実施例の動作を示す
波形図である。図4において、横軸は時間、縦軸は電圧
を表している。Jは加速パルス、Kはトラッキングアク
チュエータの速度を表す信号であり、T0はジャンプ開
始時刻、T1はジャンプ終了時刻、vaは時刻T1のと
きのトラッキングアクチュエータの速度である。
【0029】今、時刻T0で図4のJに示すような加速
パルスがトラッキングアクチュエータ駆動手段5を通し
てトラッキングアクチュエータ4に加えられたとする。
このときのトラッキングアクチュエータ4の速度はKに
示すようになる。時刻T1でのトラッキングアクチュエ
ータ4の速度vaは、ディスクの偏心による相対速度に
比べて十分に大きいとすると、時刻T1での相対速度は
ほぼvaとなる。したがって、加速パルスの印加を終了
してトラッキング制御ループを閉じる瞬間には、相対移
動方向はジャンプした方向と一致していると考えて良
い。そこで、ジャンプ終了後、トラッキング制御ループ
を閉じる前に、第5の選択手段21で、内周方向へジャ
ンプするときには内周方向に、外周方向へジャンプする
ときには外周方向にあらかじめ方向を初期設定してトラ
ッキング引き込みを行い、相対速度検出手段7によって
相対速度が遅くなったことを検出した後に、方向検出手
段9で実測した方向判別信号に切り換える。
【0030】以上のように本実施例によれば、光ピック
アップ(3)の出力を入力として相対速度を検出する相
対速度検出手段(7)と、光ピックアップ(3)の出力
を入力として相対移動方向を検出する方向検出手段
(9)と、相対速度検出手段(7)の出力に応じて方向
検出手段(9)の出力と所定値のどちらかを選択する選
択手段(11)とを設けることにより、ジャンプ速度が
速くても、常に正しく方向判別でき、トラッキング制御
の引き込み動作を安定に行うことができる。また、第1
の実施例と比べてホールド手段がなくなる分だけ装置の
構成を簡単することができる。
【0031】なお、第1の実施例において相対速度検出
手段7はトラッキング誤差信号の0クロス時間間隔を測
定するとしたが、記録された情報信号のエンベロープを
所定値と比較して2値化した信号の周期を測定する等の
ような方法を用いても良い。
【0032】また、第2の実施例において、加速パルス
印加後にトラッキング制御ループを閉じるとしたが、ト
ラックジャンプ動作自身は、どのような加減速方法であ
っても良い。
【0033】また、第1及び第2の実施例では、トラッ
キング制御の引き込みのために方向検出を用いたが、本
発明は方向判別装置であるから、トラッキング制御の引
き込みに限定されるものではなく、トラッキングジャン
プ中の方向判別など、様々な用途に応用することができ
る。
【0034】また、方向検出方法は、光ピックアップか
ら得られる情報によって、方向検出するものなら、どの
ような方法でも良い。
【0035】また、第1の実施例及び第2の実施例にお
ける各手段は、ハードウェア、ソフトウェア、アナログ
処理、ディジタル処理、いずれの方法によっても実現で
きる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、ホールド手段に
より方向検出手段の出力をホールドし、選択手段により
相対速度検出手段の出力に応じて方向検出手段の出力と
ホールド手段の出力を選択する構成、または、ホールド
手段の出力に代えて所定値を用いる構成としたため、相
対速度の速さに依らず、常に正しい方向判別を行い、高
速アクセス時及び高回転動作時のトラック引き込みを安
定に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における方向判別装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における方向判別装置の
構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例における方向判別装置の
動作を示す波形図
【図4】本発明の第2の実施例における方向判別装置の
動作を示す波形図
【図5】従来の方向判別装置の構成を示すブロック図
【図6】図5における方向検出手段9の内部構成を示す
ブロック図
【図7】従来の方向判別装置の動作を示す波形図
【図8】従来の方向判別装置の動作を示す波形図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 回転手段 3 光ピックアップ 7 相対速度検出手段 9 方向検出手段 10 ホールド手段 11 第1の選択手段 21 第5の選択手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のトラック形態で情報信号が記録され
    ている光ディスクを回転させる回転手段と、 前記光ディスクの情報面に光ビームを集光して光スポッ
    トを形成しその反射光を検出することにより、前記情報
    信号及び前記トラックと前記光スポットとのディスク半
    径方向の相対位置誤差を出力する光ピックアップと、 前記光ピックアップの出力を入力とする相対速度検出手
    段と、 前記光ピックアップの出力を入力として前記光スポット
    と前記トラックとの相対移動方向を検出する方向検出手
    段と、 前記方向検出手段の出力を入力とするホールド手段と、 前記相対速度検出手段の出力に応じて前記方向検出手段
    の出力と前記ホールド手段の出力を選択する選択手段と
    を備えた方向判別装置。
  2. 【請求項2】所定のトラック形態で情報信号が記録され
    ている光ディスクを回転させる回転手段と、 前記光ディスクの情報面に光ビームを集光して光スポッ
    トを形成しその反射光を検出することにより、前記情報
    信号及び前記トラックと前記光スポットとのディスク半
    径方向の相対位置誤差を出力する光ピックアップと、 前記光ピックアップの出力を入力とする相対速度検出手
    段と、 前記光ピックアップの出力を入力として前記光スポット
    と前記トラックとの相対移動方向を検出する方向検出手
    段と、 前記相対速度検出手段の出力に応じて前記方向検出手段
    の出力と所定値を選択する選択手段とを備えた方向判別
    装置。
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