JP2001176095A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JP2001176095A
JP2001176095A JP35738999A JP35738999A JP2001176095A JP 2001176095 A JP2001176095 A JP 2001176095A JP 35738999 A JP35738999 A JP 35738999A JP 35738999 A JP35738999 A JP 35738999A JP 2001176095 A JP2001176095 A JP 2001176095A
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address
signal
tracking
optical disk
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JP35738999A
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English (en)
Inventor
Takuya Asano
卓也 浅野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間欠的にアドレス情報が記録されている光デ
ィスクのアドレス領域とアドレス領域外でトラッキング
オフセット値を切り替えながら再生する。その結果、ア
ドレス領域、アドレス領域外のどちらでも最適なトラッ
キング特性を得ることができ、再生特性を改善できる。 【解決手段】 光ディスク装置において、光スポットが
光ディスク上のアドレス領域を走査中は、光スポットと
トラックのずれ量を示すプッシュプル信号の上半分と下
半分の電圧振幅が略等しくなるようにトラッキングオフ
セット値を設定し、また、データ領域を走査中は、RF
再生信号から低周波数成分を抽出した信号の値が最大に
なる時のトラッキングオフセット値を設定するトラッキ
ングオフセット制御回路37を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置に関
し、特にアドレス情報が間欠的に記録されている記録可
能な光ディスクの再生中において、アドレス領域とアド
レス外領域のトラッキングオフセット値が異なる場合で
もアドレス情報およびデータ情報を正確に再生できるト
ラッキング制御手段に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルバーサタイルディスク
(Digital Versatile Disc、以
下「DVD」という。)の登場によって大容量の光ディ
スク装置が注目されはじめ、再生専用のディスク装置の
みならず、記録可能な光ディスク(以下「DVD−RA
M」という。)用のディスク装置の開発にも拍車がかか
っている。
【0003】以下に、このDVD−RAM再生用のディ
スク装置におけるトラッキング制御回路の構成について
説明する。
【0004】図11は従来のトラッキング制御回路のブ
ロック図である。図11において、光ディスク101は
相変化型記録材料の薄膜を有し、トラックが既定間隔で
らせん状または同心円状に形成されている。スピンドル
モータ102は光ディスク101を所定の線速度で回転
させるモータである。
【0005】光ピックアップ104は、トラッキングエ
ラー信号検出用の4分割フォトディテクタ105、フォ
ーカスエラー信号検出用の2分割フォトディテクタ10
6、光スポットをトラックと垂直軸方向に移動させるト
ラッキングアクチュエータ103を具備している。図に
示すように、4分割フォトディテクタ105はトラック
方向軸とこの軸に垂直に交わる軸によって、a〜dの4
つの領域に分割されている。そして4分割した領域a〜
dの信号を処理してトラッキングのずれをエラー信号と
して検出する。
【0006】I/V変換器107、108、109、1
10は4分割ディテクタ105から出力される検出電流
を電圧に変換する。I/V変換器111、112は2分
割ディテクタ106から出力される検出電流を電圧に変
換する。
【0007】加算器117、118は、トラッキングの
ずれを示すプッシュプルトラッキングエラー信号を得る
ために、4分割フォトディテクタ105のトラック方向
に対して平行な2つの領域の信号を加算する。例えば、
加算器117は領域cと領域dの信号を、加算器118
は領域aと領域bの信号をそれぞれ加算する。
【0008】加算器113はI/V変換器111、11
2の出力と加算器117、118の出力を加算し、これ
により4分割フォトディテクタ105と2分割フォトデ
ィテクタ106で受光する光信号を全て加算した全加算
RF信号を得る。
【0009】加算器113の出力はピーク値検出回路1
14とボトム値検出回路115に入力され、ピーク値検
出回路114からは全加算RF信号の連続したピーク値
が出力され、一方、ボトム値検出回路115からは全加
算RF信号の連続したボトム値が出力される。
【0010】演算器116はピーク値検出回路114と
ボトム値検出回路115から出力された信号から全加算
RF信号のエンベロープ信号(RFENV)を演算する
ためのものである。エンベロープ信号(RFENV)は
コントローラ131へ入力される。
【0011】バランス調整回路119は加算器117、
118の出力のバランスを変化させる。差動増幅器12
0はバランス調整回路119で調整された各出力の差を
とることによりプッシュプル信号(TEDIF)を計算
する。
【0012】差動増幅器120から出力されるプッシュ
プル信号(TEDIF)には高周波成分が含まれている
ので、サーボ帯域で扱うことができるようにLPF12
1によって低域成分のみを検波し、コントローラ131
へプッシュプルトラッキングエラー信号(TEPP)と
して入力する。コントローラ131は、プッシュプルト
ラッキングエラー信号(TEPP)を参照して制御信号
(TBALPP)によりバランス調整回路119の制御
を行なう。
【0013】アドレス検出部122はプッシュプル信号
(TEDIF)に含まれるアドレス信号を検出するため
のものであり、ウォブル検出部123は光ディスク10
1のトラックに沿って刻まれているウォブル信号を検波
する。
【0014】加算器124、125は位相差トラッキン
グエラー信号(TEPH)を得るために、4分割フォト
ディテクタ105のトラック方向に対して対角の2つの
領域の信号を加算する。例えば、加算器124は領域b
と領域dの信号を、加算器125は領域aと領域cの信
号をそれぞれ加算する。
【0015】比較器126は加算器124の出力を所定
のしきい値で二値化し、比較器127は加算器125の
出力を所定のしきい値で二値化する。バランス調整回路
128は比較器126、127の出力の合成バランスを
変化させる。差動増幅器129はバランス調整回路12
8で調整された出力から位相差信号を計算する。
【0016】差動増幅器129から出力される位相差信
号は、高周波成分を含んでいるので、サーボ帯域で扱う
ことができるようにLPF130によって低域成分のみ
が検波され、コントローラ131へ位相差トラッキング
エラー信号(TEPH)として入力される。コントロー
ラ131は位相差トラッキングエラー信号(TEPH)
の波形を観測しながら制御信号(TBALPH)によっ
てバランス調整回路128の調整を行う。
【0017】トラバース駆動回路132は光ピックアッ
プ104をトラック方向軸に対して略垂直軸に沿って移
動させるトラバース機構(図示せず)のための回路であ
る。トラッキング駆動回路133は光スポットがトラッ
ク上を走査するようにトラッキングアクチュエータ10
3を制御する。
【0018】次にアドレス検出部122の詳細を図12
を用いて説明する。図12においてコンパレータ20
1、202はそれぞれのしきい値に対してアドレス信号
(TEDIF)を二値化する。
【0019】ORゲート204はコンパレータ201、
202の出力の論理和をとる。リトリガブルモノマルチ
203、205は、コンパレータ201、202の出力
を受けて適当な時間だけパルスを出力する機能と、パル
ス出力中にトリガ入力を受け付けると再びその時点から
パルス出力を行う機能を有している。電流源206、2
09とアナログスイッチ207、208はチャージポン
プ回路を構成している。アナログスイッチ210はアド
レスゲート信号(IDGT)によって開閉し、アドレス
ゲート信号が“H”の時にコンデンサ111の充放電を
行わせる。反転器212は、コンパレータ202のしき
い値電圧を反転した電圧をコンパレータ201にしきい
電圧として与える。
【0020】以上のように構成されるトラッキング制御
回路におけるDVD−RAMの再生動作について簡単に
説明する。
【0021】最初に、DVD−RAMのトラック・フォ
ーマットについて簡単に説明すると、トラックはランド
とグルーブから構成される。ここで、ランドはレーザ光
の入射面から見て凹のトラック、グルーブはレーザ光の
入射面から見て凸のトラックであり、ランドトラックと
グルーブトラックは1周ごとに交互に一定位置で接続し
ながら内周から外周に向けて1本のトラックを構成して
いる。また、ランドとグルーブ間の溝深さはクロストー
クの影響を最低限に抑えるために(レーザ波長/6)と
している。ランドトラックとグルーブトラックでは反射
光の位相ずれが異なるために4分割フォトディテクタ1
05で受光する光スポットがトラック軸に対して対象と
なるためにプッシュプルトラッキングエラー信号の極性
は反転する。
【0022】ディスクは複数のゾーンに分割され、ディ
スク1周ごとにそれぞれのゾーン固有の数(ここでは
「n」個とする)だけセクタが設けられている。セクタ
はディスク作成時にアドレスを形成するアドレス領域と
ユーザーがデータを記録可能な記録領域により構成され
る。図13に示すように、グルーブでは(m−1)番セ
クタからm番セクタへの切り替わり部分でヘッダー部分
の後側のm番セクタのアドレスが有効となる。またラン
ドでは(m+n−1)番セクタから(m+n)番セクタ
への切り替わり部分でヘッダー部分の前側の(m+n)
番セクタのアドレスが有効となる。
【0023】図14は光スポットがランドトラックまた
はグルーブトラックを移動して行く時のプッシュプルト
ラッキングエラー信号とアドレス検出部122への入出
力信号を示したものである、この図に示すように、光ス
ポットがグルーブトラック上を再生する場合とランドト
ラック上を再生する場合では、アドレス領域通過中の波
形が上下対象となり、アドレス検出信号CPDET1と
アドレス検出信号CPDET2間の位相は逆転するのが
特徴である。
【0024】ここで、アドレス領域の再生を簡単に説明
する。アドレス信号を含んだTEDIF信号がコンパレ
ータ201、202に入力するとコンパレータ201は
しきい値(−)をしきい値電圧として、またコンパレー
タ202はしきい値(+)をしきい値電圧として二値化
をする。ここで、しきい値(−)は所定のリファレンス
電圧を基準に反転器212によってしきい値(+)を反
転した電圧である。従ってしきい値(−)としきい値
(+)はリファレンス電圧に対して対称な電圧となって
いる。
【0025】図15においてTEDIF信号のリファレ
ンス電圧より上側を二値化したものが上側アドレス、下
側を二値化したものが下側アドレスといい、これらをO
Rゲート204で加算したものがCAPA信号である。
【0026】また、下側アドレスはモノマルチ203へ
トリガ信号として入力されモノマルチ203は下側アド
レス検出信号を出力する。上側アドレスはモノマルチ2
05へトリガ信号として入力され、モノマルチ205は
上側アドレス検出信号を出力する。下側アドレス検出信
号と上側アドレス検出信号はコントローラ131で加算
されてアドレス領域を識別するためのIDGT信号とし
てアナログスイッチ210のゲート信号に使用する。
【0027】アドレス信号(CAPA)は、電流源20
6、209、アナログスイッチ207、208によって
構成されるチャージポンプの入力信号となる。このチャ
ージポンプにおいては、アドレスゲート信号(IDG
T)が“H”でアナログスイッチ210がオン状態の
時、二値化アドレス信号(CAPA)の“H”期間にて
コンデンサ211に充電電流が流れ込み、二値化アドレ
ス信号の“L”期間にコンデンサ211から放電電流が
流れ出す。この構成によりアドレス領域の期間だけコン
デンサ211への充放電が行われるために、アドレスゲ
ート信号(IDGT)でゲートされる二値化アドレス信
号のパルスデューティを50%にするようにしきい値
(−)、しきい値(+)に帰還がかかるのでアドレス検
出精度が向上し、正確な二値化が可能になる。
【0028】コントローラ31はアドレス信号(CAP
A)からアドレス情報を検出し、これにより光スポット
の物理的な位置を正確に把握する。また、検出したアド
レス情報を使用してランド/グルーブ切り替えポイント
までの残りセクタ数を期待値として計算する。この計算
は正常に行われたアドレスの読み出しごとに行う。そし
てこの期待値に従い、ランドとグルーブの切り替えポイ
ントでトラッキング極性を切り替えるためのランド/グ
ルーブ切り替え信号をトラッキング駆動回路133へ与
えて極性の切り替えを行う。
【0029】このようにDVD−RAMは、1周ごとに
ランドトラックとグルーブトラックでプッシュプルトッ
ラッキングエラー信号の極性を切り替えながらアドレス
領域と記録領域を交互に再生していく。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術において、トラッキングのオフセット調整はトラッ
キングの制御を行なわない状態(トラッキングOFF状
態)で、プッシュプルトラッキングエラー信号(TEP
P)の振幅の中心がリファレンス電圧と等しくなるよう
に調整することで、光スポットがトラックの物理的な中
心上を走査するようにトラッキングオフセット値を設定
するだけであった。このため、記録領域においてピット
列の中心がトラックの物理的中心からずれた位置に記録
されている場合には、ピット列の中心とアドレス領域の
中心がずれてしまうために、記録領域とアドレス領域の
それぞれにおいて最適なトラッキングオフセット値が異
なってしまい、全体として最適なトラッキング性能を得
られない、という欠点を有していた。
【0031】即ち、DVD−RAMは一般にアドレス領
域と記録領域を交互に再生する方式を取っているので、
アドレス領域と記録領域の中心が異なる場合には記録領
域からアドレス領域への突入時や、アドレス領域から記
録領域への突入時にトラッキングがずれて光スポットが
大きくぶれるのである。
【0032】従来では、最初にアドレス領域に最適とな
るようにトラッキングオフセット値が設定されてあるの
で、記録領域のピット列の中心がトラックの物理的中心
からずれた状態でデータが記録されている場合には、記
録領域に突入してしばらくの間はトラッキングオフセッ
ト値は最適値からずれてしまい、RF信号品質が低下し
訂正エラー率の低下を招いてしまう。
【0033】また、記録領域のピット列上を光スポット
が走査してきてアドレス領域へ突入すると、図16に示
すようにプッシュプルトラッキングエラー信号(TEP
P)に現れるアドレス領域における信号の上下バランス
がくずれてしまい、振幅が小さくなった側の二値化が正
確に行われなくなるために、アドレスを正確に読み出し
できなくなる。つまり、アドレス検出部122の回路構
成はアドレス信号のリファレンス電圧より上側と下側の
波高値がほぼ等しいことを条件にしており、コンパレー
タで二値化する時のしきい値電圧もリファレンス電圧に
対して対称な電圧を発生する回路構成であるため、アド
レス信号のリファレンス電圧より上側と下側の波高値が
アンバランスになる場合には正確な二値化ができなくな
る。
【0034】図17にこのような正確な二値化ができな
い状態の一例を示す。図において、アドレス信号の上側
振幅が下側振幅に対して大きいため、上側振幅の中心に
なるようにしきい値(+)が帰還制御されるが、次に下
側振幅のスライスに入る部分で下側波形をとらえること
ができなくなり、結局、下側アドレスが検出できずにコ
ンデンサ111から放電電流が流出し続ける。
【0035】また、アドレスの読み出しができなけれ
ば、光ディスク装置はランド/グルーブ切替えポイント
の期待値の計算ができなくなるばかりでなく、間違った
ポイントで切替え信号を出す可能性も有し、その結果、
ランド/グルーブのスムーズな切替えができなくなり、
最悪はトラッキングが外れる状態が繰り返されて再生不
可能となってしまう。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の光ディスク装置では、アドレス情報が記録
されるアドレス領域とデータが記録される記録領域とが
トラック上において交互に設けられた光ディスクに対し
てレーザ光をスポット状に照射し、その反射光により得
られる再生信号に基き、記録データを再生する装置であ
って、光スポットと前記トラック中心との位置ずれ量を
検出し、プッシュプル信号として出力するトラッキング
エラー検出手段と、少なくとも前記プッシュプル信号の
値に基きトラッキング調整のための制御量であるトラッ
キング制御量を求める制御量検出手段と、トラッキング
制御量に基づいて前記光スポットが前記トラック中心に
位置するように制御するトラッキング制御手段と、トラ
ッキングエラー検出手段から出力されるプッシュプル信
号のオフセット値を制御するオフセット値制御手段と、
光スポットの走査領域がアドレス領域であるか否かを検
出するアドレス領域検出手段とを備える。オフセット値
制御手段は、アドレス領域検出手段からの出力に基い
て、光スポットの走査領域毎にプッシュプル信号のオフ
セット値を走査領域に応じた値に切り換える。
【0037】オフセット値制御手段は、アドレス領域に
対するプッシュプル信号のオフセット値である第1のオ
フセット値を検出する第1のオフセット値検出手段と、
記録領域に対するプッシュプル信号のオフセット値であ
る第2のオフセット値を検出する第2のオフセット値検
出手段と、前記第1のオフセット値と前記第2のオフセ
ット値の差を求める減算手段と、光スポットの走査領域
がアドレス領域及び記録領域のうちの所定の一方である
ときのみ前記差を前記プッシュプル信号に加算するオフ
セット値加算手段とを有してもよい。
【0038】プッシュプル信号はトラック方向とそれに
直交する方向により4分割された領域を有したフォトデ
ィテクタからの出力信号のうち、トラック方向に対して
平行な2つの領域から得られる信号の加算結果を比較す
ることにより得られてもよく、このとき、第1のオフセ
ット値検出手段は、プッシュプル信号の高電圧側と低電
圧側の電圧振幅の差が所定値以内になるとき、すなわ
ち、両者がほぼ等しいときにプッシュプル信号のオフセ
ット値を、アドレス領域に対するオフセット値として検
出するようにしてもよい。
【0039】また、第2のオフセット値検出手段は、光
スポットの反射光から得られる再生信号の低周波成分を
検波した信号の振幅が最大になる時のオフセット値を、
記録領域のオフセット値として検出してもよい。
【0040】また、アドレス領域検出手段は、トラッキ
ングエラー検出手段からのプッシュプル信号を所定のし
きい値で二値化するための比較手段を備えてもよい。
【0041】また、オフセット値制御手段は、再生位置
の光ディスクの中心からの距離に応じて、トラッキング
制御手段の応答を加速させる制御パルスを出力する加速
駆動手段を備えてもよい。
【0042】好ましくは、加速駆動手段は、光スポット
がアドレス領域に入出するときに、所定時間だけ、光ス
ポットがアドレス領域を通過する通過時間の長さに対応
させて制御パルスの波高値を変化させるようにしてもよ
い。
【0043】好ましくは、加速駆動手段は、再生位置の
光ディスクの中心からの距離を、アドレス領域検出手段
からの出力信号パルスのパルス間の時間間隔に基いて検
出するようにしてもよい。
【0044】オフセット値制御手段は、反射光を受信す
る光ピックアップを目標アドレスへ移動させた直後から
最初にアドレスを検出するまでの間は、アドレス領域の
トラッキングオフセット値を用いてもよい。
【0045】また、オフセット値制御手段は好ましく
は、その出力極性を前記光ピックアップを目標アドレス
へ移動開始した時から最初にアドレスを検出するまでは
アドレス領域でのトラッキング極性に設定する。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光ディスク装
置の実施形態について添付の図面を参照しながら説明す
る。以下に説明する第1の実施形態の光ディスク装置
は、アドレス領域のプッシュプル信号オフセット値を、
アドレス領域におけるプッシュプル信号の上半分と下半
分の電圧振幅が略等しくなる時の値とし、また、アドレ
ス領域外のプッシュプル信号オフセット値はRFエンベ
ロープ検出手段の出力が最大になる時の値とし、アドレ
ス領域プッシュプル信号オフセット値とアドレス領域外
プッシュプル信号オフセット値の差から、各々の領域で
最適なトラッキングオフセット値を演算しておき、アド
レス領域とアドレス領域外を検出しながら、各々の領域
で最適なトラッキングオフセット値を切り替えながらデ
ータを再生する。その結果、アドレス領域、アドレス領
域外のどちらでも最適なトラッキング特性を得ることが
でき、再生特性を改善できる。
【0047】また、第2の実施形態の光ディスク装置
は、光ディスクを角速度一定で回転させて再生するCA
V(Constant Angular Velocity)再生に適合したもの
である。すなわち、CAV再生では、再生位置によって
光スポットがアドレス領域を通過する通過時間が異なる
ので、光スポットがアドレス領域へ入る時とアドレス領
域から出る時に、通過時間の長さに対応させてトラッキ
ングオフセット値制御パルスの波高値をトラッキングア
クチュエータの応答速度が速くなるように既定時間だけ
変化させる。これにより、トラッキングアクチュエータ
の応答速度を速くし、アドレス領域とアドレス領域外で
トラッキングオフセット値を迅速に切り替えることを可
能とする。
【0048】また、第3の実施形態の光ディスク装置
は、光ピックアップを目標アドレスへ移動させた直後か
ら最初にアドレスを検出するまでの間は、アドレス領域
でのトラッキング極性に設定するとともにアドレス領域
に最適なトラッキングオフセット値を用いることによ
り、移動直後のアドレス読み取り性能を向上させること
ができ、短時間での移動を可能にできる。
【0049】尚、以下に示す実施形態はあくまでも一例
であって、本発明の範囲は必ずしもこの実施の形態に限
定されるものではない。
【0050】(第1の実施形態)本発明に係る光ディス
ク装置の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0051】図1は第1の実施の形態の光ディスク装置
におけるトラッキング制御回路のブロック図である。図
1において、光ディスク1は相変化型記録材料の薄膜を
有しており、トラックが所定間隔でらせん状または同心
円状に形成されている。
【0052】スピンドルモータ2は光ディスク1を所定
の線速度で回転させるためのモータである。光ピックア
ップ4は、トラッキングエラー信号を検出するための4
分割フォトディテクタ5、フォーカスエラー信号を検出
するための2分割フォトディテクタ6、光スポットをト
ラックと垂直軸方向に移動させるトラッキングアクチュ
エータ3を備えている。図示のように、4分割フォトデ
ィテクタ5はトラック方向軸とこの軸に垂直に交わる軸
によって、4つの領域a、b、c、dに分割されてい
る。そして各領域a、b、c、dからの信号を処理して
トラッキングエラー信号を検出する。トラッキングエラ
ー信号は、光スポットの軌跡がトラックの中心からずれ
ていることを検出するための信号である。
【0053】I/V変換器7、8、9、10は4分割デ
ィテクタ5から出力される検出電流を電圧に変換する。
I/V変換器11、12は2分割ディテクタ6から出力
される検出電流を電圧に変換する。
【0054】加算器17、18はプッシュプルトラッキ
ングエラー信号を得るために、4分割フォトディテクタ
5のトラック方向に対して平行な2つの領域の信号を加
算する。加算器17は領域cと領域dからの信号を、加
算器18は領域aと領域bからの信号をそれぞれ加算す
る。
【0055】加算器13はI/V変換器11、12の出
力と加算器17、18の出力を加算し、これにより4分
割フォトディテクタ5と2分割フォトディテクタ6で受
光する光信号を全て加算した全加算RF信号を得る。加
算器13の出力はピーク値検出回路14とボトム値検出
回路15に入力され、ピーク値検出回路14からは全加
算RF信号の連続したピーク値が出力され、一方、ボト
ム値検出回路15からは全加算RF信号の連続したボト
ム値が出力される。
【0056】差動増幅器16はピーク値検出回路14と
ボトム値検出回路15から出力された信号から全加算R
F信号のエンベロープ信号(RFENV)を演算する。
エンベロープ信号(RFENV)はコントローラ31へ
入力される。バランス調整回路19は加算器17、18
の出力の合成バランスを変化させる。差動増幅器20は
バランス調整回路19で調整された出力からプッシュプ
ル信号を計算する。
【0057】差動増幅器20から出力されるプッシュプ
ル信号(TEDIF)は高周波成分を含んでいるので、
サーボ帯域で扱うことができるようにLPF21によっ
て低域成分のみが検波され、プッシュプルトラッキング
エラー信号(TEPP1)としてコントローラ31に入
力される。コントローラ31はプッシュプルトラッキン
グエラー信号(TEPP1)の波形を観測しながらTB
ALPP1信号によりバランス調整回路19の調整を行
う。
【0058】バランス調整回路34は加算器17、18
の出力の合成バランスを変化させ、差動増幅器35はバ
ランス調整回路34で調整された出力からプッシュプル
信号を計算する。LPF36はプッシュプル信号から高
域成分を除去するためのものである。この出力はTEP
P2としてコントローラ31へ入力され、アドレス領域
のプッシュプル信号の上半分と下半分の電圧振幅をモニ
ターするために使用するので、LPF36のカットオフ
周波数は波形がなまらないようにLPF21のカットオ
フ周波数より高く設定しておく。ここで、バランス調整
回路34、差動増幅器35及びLPF36はアドレス領
域とデータ領域(記録領域)におけるオフセットの値を
検出するための手段を構成する。
【0059】アドレス検出部22はプッシュプル信号
(TEDIF)に含まれるアドレス信号を検出する。ウ
ォブル検出器23は光ディスク1のトラックに沿って刻
まれているウォブル信号を検波する。また、アドレス検
出部22は差動増幅器35から出力される信号(TED
IF2)からもアドレス信号を検出できる構成となって
いる。すなわち、アドレス検出部22の構成は図11に
示した構成とほぼ同様であるが、図2に示すようにコン
トローラ31からの制御信号(OFSDET)に基いて
差動増幅器20の出力(TEDIF1)及び差動増幅器
35の出力(TEDIF2)のうちのいずれか一方を選
択して入力するためのセレクタ回路220をさらに備え
ている。すなわち、コントローラ31は、後述するよう
なトラッキングオフセット値の算出動作時には、制御信
号(OFSDET)により差動増幅器35の出力(TE
DIF2)がアドレス検出部22に入力されるように
し、それ以外のトラッキング制御時には差動増幅器20
の出力(TEDIF1)がアドレス検出部22に入力さ
れるように制御する。
【0060】加算器24、25は位相差トラッキングエ
ラー信号を得るために、4分割フォトディテクタ5のト
ラック方向に対して対角同士の2つの領域の信号を加算
する。本例では、加算器24は領域bと領域dの信号
を、加算器25は領域aと領域cの信号をそれぞれ加算
する。
【0061】比較器26は加算器24の出力を所定のし
きい値で二値化する。比較器27は加算器25の出力を
所定のしきい値で二値化する。バランス調整回路28は
比較器26、27の出力の合成バランスを変化させる。
差動増幅器29はバランス調整回路28で調整された出
力から位相差信号を計算する。
【0062】差動増幅器29から出力される位相差信号
には高周波成分が含まれているので、サーボ帯域で扱う
ことができるようにLPF30によって低域成分のみを
検波し、コントローラ31へ位相差トラッキングエラー
信号(TEPH)として入力される。バランス調整回路
28の調整はコントローラ31が位相差トラッキングエ
ラー信号(TEPH)の波形を観測しながら制御信号
(TBALPH)によって行う。
【0063】トラバース駆動回路32は光ピックアップ
4をトラック方向軸に対して略垂直軸に沿って移動させ
るトラバース機構(図示せず)のための駆動回路であ
る。トラッキング駆動回路33は光スポットがトラック
上を走査するようにトラッキングアクチュエータ3を制
御する。
【0064】図3はトラッキングオフセット制御回路3
7の内部構成を示すブロック図である。
【0065】ゲイン・位相補償フィルタ301はトラッ
キング制御系のゲイン・位相補償回路であり、オープン
ループ特性の改善を行う。
【0066】メモリ302は記録領域のトラッキングオ
フセット値を記憶しておくデータ領域オフセットメモリ
であり、光スポットが記録領域の記録ピットの中心を走
査するときのバランス調整回路19に対する制御信号
(TBALPP)の値を記憶する。メモリ303はアド
レス領域のトラッキングオフセット値を記憶しておくア
ドレス領域オフセットメモリであり、光スポットがアド
レス領域のプリピットの中心を走査するときの制御信号
(TBALPP)の値を記憶する。
【0067】減算器304はデータ領域オフセットメモ
リ302とアドレス領域オフセットメモリ303に格納
されたオフセット値(TBALPP)の差を演算し出力
する。その出力はオフセット電圧演算器305へ入力さ
れる。オフセット電圧演算器305は、オフセット値の
差からデータ領域とアドレス領域との間のオフセット距
離を演算し、データ領域からアドレス領域へ突入時また
はアドレス領域からデータ領域への突入時にトラッキン
グアクチュエータへ印加する直流オフセット電圧を演算
する。
【0068】アナログスイッチ306は、制御端子が
“H”の時にオフセット電圧演算器305の出力を加算
器307へ出力する。加算器307はゲイン・位相補償
フィルタ301の出力とアナログスイッチ306の出力
を合成する。OR回路308はCPDET1信号とCP
DET2信号の論理和をとってアドレスゲート信号(I
DGT)を作成する。
【0069】アナログスイッチ309は制御端子が
“H”の時にONし、アナログスイッチ311は制御端
子が“L”の時にONする。アナログスイッチ311へ
は加算器307の出力を反転器310で−1倍したすな
わち極性を反転させた信号が入力される。アナログスイ
ッチ309、311の制御端子はトラッキング極性切替
え器312により制御される。トラッキング極性切替え
器312はランドとグルーブで極性を切替える。ここで
は“H”でグルーブ、“L”でランドのトラッキング極
性を設定できるとする。
【0070】以上のように構成される光ディスク装置に
ついて、図4及び図5を用いて光スポットがグルーブト
ラックを走査している場合についてその動作を簡単に説
明する。
【0071】本光ディスク装置では、所定のタイミング
で(例えば光ディスク交換時)、光ディスク1の記録領
域及びアドレス領域それぞれにおけるトラッキングオフ
セット値を予め求めて、記憶しておき、その後、記録領
域及びアドレス領域でそれぞれのトラッキングオフセッ
ト値を切り換えながらトラッキング制御を行なう。
【0072】アドレス領域におけるトラッキングオフセ
ット値は以下のように求める。トラッキングON状態
(トラッキング制御を行なっている状態)で、所定のス
テップで、バランス調整回路19に対する制御信号(以
下「TBALPP1信号」という。)の値を変化させ、
光スポットのトラッキングをずらしていく。この時、ア
ドレスゲート信号(IDGT)を用いてアドレス領域で
はトラッキング制御をホールドして記録領域の走査軌跡
のままアドレス領域を走査するようにする。このように
TBALPP1信号の値を変化させることにより、加算
器17、18の出力の合成バランスを変化させてプッシ
ュプルトラッキングエラー信号が計算されるために、光
スポットを記録マーク列の中心からずらして走査させる
ことができ、意図的に光スポットの走査軌跡にオフセッ
トを与えることができる。そして、各ステップごとにT
BALPP1信号の値を変化させてプッシュプルトラッ
キングエラー信号(TEPP2)をモニターし、アドレ
ス領域においてリファレンス電圧(Vref)からのプッ
シュプルトラッキングエラー信号の上半分(高圧側)と
下半分(低圧側)の振幅が等しくなるようなTBALP
P1信号の値を探索し、その時の値をオフセット値Aと
してアドレス領域オフセットメモリ303へ格納する。
ここで、プッシュプルトラッキングエラー信号の上半分
と下半分の振幅は正確に等しくなるように調整するのは
困難であるため、その差が所定範囲内となったときに等
しくなると判断するようにしてよい。
【0073】次に記録領域におけるトラッキングオフセ
ット値を以下のように求める。前述のようにして求めた
アドレス領域のトラッキングオフセット値Aを基準とし
て、TBALPP1信号の値を数段階変化させながら同
時にRFエンベロープ信号(以下「RFENV信号」と
いう。)をコントローラ31で測定し、RFENV信号
が最大値をとるときのTBALPP1信号の値を求め
る。そしてこれをオフセット値Bとしてデータ領域オフ
セットメモリ302へ格納する。図4を用いてオフセッ
ト値Bの求め方について詳細に説明する。
【0074】図4は本発明のトラッキングオフセット処
理のRFエンベロープ信号最大値の探索動作を説明する
ための図である。図4(a)はTBALPP1信号の変
化方向と、それに対して得られるRFENV信号の値を
示し、図4(b)は順次変化させたRFENV信号の値
を示した図である。
【0075】図4(a)に示すように、まず、TBAL
PP1信号の値をオフセット値Aから+方向へV
c(V)だけ増加させてRFENV1信号を測定する。
次にTBALPP1信号をオフセット値Aから−方向へ
c(V)だけ減少させてRFENV2信号を測定す
る。なお、n回目に測定したRFENV信号を「RFE
NVn」信号と表記することにする。そして、コントロ
ーラ31はRFENV1信号とRFENV2信号を比較
していずれの信号の値が大きいかを判断する。その後、
コントローラ31は判断結果にしたがい、より大きいR
FENV信号が得られたTBALPP1信号と同じ方向
においてTBALPP1信号を段階的に変化させてRF
ENV信号を測定する。本例では、図4(a)に示すよ
うに、RFENV1信号がRFENV2信号よりも大き
いため、その後は、+方向へTBALPP1信号を変化
させる。例えば、オフセット値A(Vrefとする。)か
ら+側に2Vc(V)だけ増加させてRFENV3信号
を測定し、順次オフセット電圧をVc(V)だけ増加さ
せてRFENV4信号、RFENV5信号、RFENV
6信号を測定している。このとき、図4(a)に示すよ
うに、RFENV4信号が最大値をとるのでオフセット
電圧としてはVref+3Vc(V)をデータ領域のオフセ
ット値Bとする。
【0076】以上のようにして求められたオフセット値
Aとオフセット値Bの差から、オフセット電圧演算器3
05はトラッキング駆動オフセット量を求める。トラッ
クピッチをTP(μm)とし、トラッキングエラー信号
のリニア範囲率をα(%)とすると、リニア範囲は次の
ように表すことができる。 TP×α=αTP(μm) (1) リニア範囲はTEPP1信号のリニア部分であり、この
部分でトラッキングエラーを検出するように設計してい
る。よって、αTPはTEPP1信号のリニア部分の振
幅電圧に対応し、これを予めコントローラ31へ記憶さ
せておき、これをVofstとする。
【0077】従って、先に求めたオフセット値Aとオフ
セット値Bの差がリニア範囲の何%になるかを求めるこ
とでオフセット距離を計算できる。
【0078】Vofstを用いてオフセット値Aとオフセッ
ト値Bの差を実際の距離Xofに換算すると次のようにな
る。 Xof={(オフセット値A−オフセット値B)/Vofst}×αTP (2)
【0079】距離Xofが判ると、トラッキングアクチュ
エータの直流感度を用いてトラッキングアクチュエータ
に加える電流を求めることができる。通常、直流感度の
単位は(m/A)で表される。直流感度をKdcとおく
と、Xof/Kdcで印加電流が演算できる。また、駆動回
路のドライバICのゲインはKdrive(A/V)で定義
されるのでXof、Kdc、Kdriveを用いてトラッキング
駆動回路へ与える電圧Vは次のように表すことができ
る。 V=Xof/(Kdc・Kdrive) (3)
【0080】図5はデータ領域オフセットメモリ302
に記憶している電圧がVref+3Vc(V)、アドレス領
域オフセットメモリ303に記憶している電圧がVref
(V)の場合にトラッキング駆動回路33へ入力する電
圧波形を示している。ここでは、式(2)において(オ
フセット値A−オフセット値B)の値は3Vcとしてい
る。V1はアドレス領域でオフセット電圧演算器305
が出力する電圧、V2は記録領域でオフセット電圧演算
器305が出力する電圧である。
【0081】光スポットが記録領域においてピット列上
を走査しているときは、オフセット電圧はV2となって
いる。この状態でアドレス領域へ突入すると、アドレス
領域ではIDGT信号が“H”になるのでアナログスイ
ッチ306がONし、加算器307によってオフセット
電圧演算器305の出力がゲイン・位相補償フィルタ3
01の出力に加算されて、アドレス信号の上半分と下半
分の振幅が等しくなるような部分を光スポットが走査す
るようにトラッキングオフセット電圧を設定する。図5
では、オフセット電圧V1に制御している。再度、記録
領域に突入するとIDGT信号が“L”になりアナログ
スイッチ306がOFFし、アドレス領域へ突入する以
前のオフセット電圧V2に戻す。
【0082】以上では光スポットがグルーブトラックを
走査している場合の例を示したが、ランドトラックを走
査する場合は記録領域でのトラッキング極性を反転させ
て同様の処理を行えばよい。
【0083】以上のように本実施の形態の光ディスク装
置によれば、走査中の領域がアドレス領域か記録領域か
を判断し、その判断結果に基きアドレス領域と記録領域
のオフセット値を各領域の適正値に切替えながら再生を
行うので、アドレス領域突入時やデータ領域突入時のト
ラッキング乱れを防止することができる。
【0084】(第2の実施形態)本発明に係る光ディス
ク装置の第2の実施形態を説明する。本実施形態の光デ
ィスク装置の目的はCAV再生時においてもトラッキン
グオフセット制御の応答速度を向上させることにある。
【0085】第2の実施形態においてもハードウェアは
図1はの構成を用いるが、スピンドルモータ2がCAV
回転制御するのと、トラッキングオフセット制御回路の
内部構成が異なるものである。
【0086】図6は第2の実施の形態においてのトラッ
キングオフセット制御回路37の内部構成を示すブロッ
ク図である。トラッキング制御系のゲイン・位相補償フ
ィルタ301〜加算器312は第1の実施形態のものと
同じ動作を行う。
【0087】図6に示す回路では、図3に示す回路の構
成に加えて、立ち上がり検出器313、立ち下がり検出
器315、計測スタートパルス発生器314、計測終了
パルス発生器316、IDGT期間計測器317及び加
速パルス発生器318からなる加速駆動手段をさらに設
けている。これらの構成要素は、記録領域からアドレス
領域へ又はアドレス領域から記録領域へ走査領域が切り
替わる際のオフセット位置までの移動時間を短くするた
めにトラッキングアクチュエータを高速移動させるため
の手段を構成する。
【0088】立ち上がり検出器313はIDGT信号の
立ち上がりエッジを検出してIDGT期間計測スタート
パルス発生器314へトリガパルスを発生する。立ち下
がり検出器315はIDGT信号の立ち下がりエッジを
検出してIDGT期間計測終了パルス発生器316へト
リガパルスを発生する。IDGT期間計測器317は、
IDGT期間計測スタートパルス発生器314から発生
するパルスをトリガとして基準クロックでIDGT期間
をカウントアップし始め、IDGT期間計測終了パルス
発生器316から発生するパルスでカウントを終了す
る。
【0089】加速パルス発生器318はIDGT期間計
測器313で計測した時間に比例してIDGT信号の立
ち上がり位置、立下り位置に加える加速パルスを発生さ
せる。加算器319は加速パルス発生器の出力をアナロ
グスイッチ306の出力に加算する。
【0090】以上のように構成される光ディスク装置に
ついて、図7から図9を用いてその動作を説明する。こ
こでは、第1の実施形態と同様に、アドレス領域とデー
タ領域のオフセット値を適正値に切替えながら再生を行
う。
【0091】まず、IDGT期間計測器317から発生
するパルスを元に加速パルス発生器318から発生させ
る加速パルスを計算する方法について説明する。
【0092】トラッキングオフセット制御を行う際にト
ラッキングアクチュエータへ駆動電流を与えるが、CA
V再生時はアドレス領域を通過する時間が最外周と最内
周で約2.5倍異なり、最内周と同じように最外周で駆
動電流を与えると十分にオフセットしないままアドレス
領域を通過してしまう。そこで、トラッキングアクチュ
エータへ駆動電流を与える際に一定時間バンバン駆動し
て、トラッキングアクチュエータを高速移動させオフセ
ット位置までの移動時間を速くする。これにより最外周
付近でアドレス領域通過時間が短くてもオフセット移動
をスムーズに実行できるものである。
【0093】ここでバンバン制御について説明する。
今、アクチュエータ15を直線振動系で表した場合の質
量をm、減衰係数をc、バネ定数をk、駆動力をf
(t)、変位をx(t)とした場合の運動方程式は下式とな
る。 (4)
【0094】計算を簡単にする為にアクチュエータ15
がほとんどバネ系であることから減衰係数c≒0と近似
して(4)式を変形すると下式となる。 (5)
【0095】ここで、駆動力は磁気回路中のコイルが発
生するものであることからフレミングの左手の法則より
平均磁束密度B、有効コイル長L、コイル電流i(t)と
すると次式で表すことができる。 f(t)=B・L・i(t) (6) (5)、(6)式をラプラス変換すると伝達関数G(s)
は次式のようになる。 G(s)=x(s)/i(s)=(B・L)/(m・s2+k) (7) ここで、i(t)をステップ関数u(t)と波高値Isで定義
する。 i(t)=Is・u(t) (8)
【0096】以上より(7)、(8)式を解いてx
(t)を求めると次式のようになる。 x(t)=((B・L・Is)/k)・(1−cos(√(k/m))t) (9)
【0097】(9)式を微分して速度v(t)を求める
と次式のようになる。 v(t)=(B・L・Is)√(1/(k・m))sin(√(k/m))t (10)
【0098】(9)、(10)式において、√(k/
m)=2πf0(f0は1次共振周波数)と置き換えるこ
とができる。実際の光ディスク装置においてはf0=3
0(Hz)付近のアクチュエータが多く、例としてf0
=30(Hz)を代入とすると(9)、(10)式は次
式のようになる。 x(t)={(B・L・Is)/k}・(1−cos(60π・t)) (11) v(t)=(B・L・Is)√(1/(k・m))sin(60π・t) (12)
【0099】実際にアクチュエータをバンバン制御する
時間はたかだか数十μ秒〜数百μ秒であるのでt=0〜
1(msec)の短時間を考えれば良い。そこで、(1
2)式のsin項について実際にt=0〜1(msec)
間を計算した結果を図7に示す。図7からわかるよう
に、0≦t≦1(msec)の短時間では直線近似が可
能であり、波高値Isが一定であればこの区間ではステ
ップパルス印加時間とアクチュエータ15の速度がほぼ
比例している。
【0100】同様に、(11)式の(1−cos(60π・
t))項についてt=0〜1(msec)間を計算した
結果を図8に示す。図8に示すように、0≦t≦1(m
sec)の短時間では波高値Isが一定であればアクチ
ュエータ15の距離はステップパルス印加時間の二乗に
比例している。
【0101】上記結果をふまえて(11)、(12)式
を以下のように変形する。但し、C1、C2は比例係数で
ある。 x(t)={(B・L・Is)/k}・C1・t2 (13) v(t)=(B・L・Is)√(1/(k・m))・C2・t (14)
【0102】目標のオフセット距離Xofを移動するため
には、速度が時間に比例していることから0〜Xof/2
までは加速パルスを加え、Xof/2〜Xofまでは減速パ
ルスを加えればよい。従って、加速と減速の切替え時間
swを(13)式を用いて計算すると次のようになる。 Tsw=√{(Xof・k)/(2C1・B・L・Is)} (15) (15)式より明らかなように、最外周付近を再生する
ときに目標のTswを小さくするためには波高値Isを大
きくすればよいことがわかる。
【0103】IDGT期間計測器317は光スポットが
アドレス領域を通過する通過時間を計測し、この通過時
間を加速パルス発生器318へ通知する。加速パルス発
生器318は通過時間に比例してTswを設定し、各々の
swになるように波高値Isを計算する。計算する時に
使用するパラメータのk、C1、B、Lは予めコントロ
ーラ31に記憶させておく。
【0104】上述したように最外周の線速度は最内周の
約2.5倍であるので、トラッキングサーボのオープン
ループゲイン交点も外周ほど高くしている。従って、最
外周の方がオープンループゲイン交点が高いので外乱に
強くなるとともにバンバン駆動時の波高値Isも高くで
きるが、最内周はオープンループゲイン交点を低くして
いるので最外周と同じ波高値Isを印加するとトラッキ
ングがはずれる可能性があるので、いきなり内周から大
きな波高値Isを与えることはできず、再生位置が最内
周から最外周へ移るに従って波高値Isを適当に変化さ
せる必要がある。そして、外周ほどアドレス領域通過時
間が短いためにオフセット位置へ迅速に移動しなければ
ならないので、外周ほど迅速に移動させる必要性があ
り、再生位置が最内周から最外周へ移るに従って波高値
sを大きく変化させていくのである。
【0105】この時のタイミングチャートを図9に示
す。波高値Isの設定例としては最内周のときの波高値
をIs( 内周 )、線速度をLV ( 内周 )、アドレス領域通過
時間をTadr( 内周 )とし、任意の再生位置での線速度を
LVとすると、任意の再生位置でのアドレス領域通過時
間をTadrとすると、 Is=Is( 内周 )・{LV/LV( 内周 )} =Is( 内周 )・{Tadr/Tadr( 内周 )} (16) となる。つまり、アドレス領域通過時間の比は線速度の
比として使用できるので、これにより波高値Isを変化
させるとよい。
【0106】本実施形態では光スポットがアドレス領域
を通過する通過時間を計測して再生位置の判別を行った
が、IDGT信号を検出する時間間隔によって再生位置
を判別してもよい。
【0107】以上のように本実施形態の光ディスク装置
によれば、トラッキングアクチュエータへ駆動電流を与
える際に一定時間バンバン駆動して、トラッキングアク
チュエータを高速移動させオフセット位置までの移動時
間を速くする。これにより最外周付近でアドレス領域通
過時間が短くてもオフセット移動をスムーズに実行する
ことができる。
【0108】(第3の実施形態)本発明に係る光ディス
ク装置の第3の実施形態を説明する。本実施形態の光デ
ィスク装置の目的は、光ピックアップを目標アドレスへ
移動させた直後のアドレス読み取り性能を向上させるこ
とにある。このため、光ディスク装置は、光ピックアッ
プを目標アドレスへ移動させた直後から最初にアドレス
を検出するまでの間、アドレス領域でのトラッキング極
性に設定するとともに、アドレス領域プッシュプル信号
オフセット値検出手段によって検出した値を用いるよう
にする。
【0109】本実施形態におけるトラッキングオフセッ
ト制御回路37の内部構成を図10に示す。図10にお
いて、トラッキング制御系のゲイン・位相補償フィルタ
301〜加算器312は実施の形態1のものと同じ動作
を行う。
【0110】本実施形態のトラッキングオフセット制御
回路37は、図3に示す回路の構成に加えて、シーク後
オフセット制御器321を備え、また、シーク後オフセ
ット制御器321によってもスイッチ306がオンされ
るようにOR回路320を備えている。
【0111】OR回路320はIDGT信号とシーク後
オフセット制御器321から出力されるパルスの論理和
を演算する。
【0112】以上のように構成される本実施形態に係る
光ディスク装置についてその動作を説明する。ここでは
光スポットを目標アドレスへシークさせた直後のトラッ
キングオフセット制御回路の動作について説明する。
【0113】目標アドレスへ光ピックアップをシークさ
せる場合、コントローラ31は現在のアドレスと目標ア
ドレスの差からシークトラック本数を演算する。コント
ローラ31はこのシークトラック本数からトラバース駆
動回路へ与える駆動パルスのプロファイルを決定し、シ
ークを開始する。通常、光ピックアップ4は加速−定速
−減速のプロファイルに従って移動し、目標アドレス付
近でトラッキングONする。
【0114】本実施形態においては、シーク後のトラッ
キングON時には、トラッキング極性切替え器312の
出力を“H”にしてトラッキング極性をグルーブ領域を
走査する際の極性にしておく。これは次の理由による。
すなわち、アドレス領域のトラッキング極性はグルーブ
領域のトラッキング極性と同じであることから、トラッ
キングON後最初にアドレス領域に突入する際にランド
領域から突入すると、ランド領域のトラッキング極性か
らグルーブ領域のトラッキング極性への切替えが必要に
なりアドレスの読取りが不安定になる。このような不安
定を防止するためにトラッキング極性をグルーブ領域に
適した極性に設定しておくのである。
【0115】また、同時に、シーク後オフセット制御器
321は“H”を出力する。これにより、スイッチ30
6がオンとなり、アドレス領域のためのオフセット値が
出力される。これは次の理由による。仮にトラッキング
ONとなったポイントがアドレス領域の直前であると、
記録領域のデータを読取る前にアドレス領域へ突入する
確率が高く、一旦記録領域のオフセット値を設定してす
ぐにアドレス領域のオフセット値を設定しなければなら
ないため、光スポットの動きが乱れる。この乱れを防止
するために、シーク後直後はアドレス領域のオフセット
値を設定するようにしている。これによりトラッキング
ONポイントがアドレス領域の直前の場合でも、アドレ
ス領域の上半分と下半分の振幅が同じになるようなトラ
ッキングオフセット値を出力し、アドレス領域突入時の
トラッキング乱れを防止してアドレスの読取り性能を向
上させる。そして、シーク後オフセット制御器321は
少なくとも1つ以上のアドレスを読取ると出力を“L”
にして通常の動作に戻す。
【0116】以上のように本実施例の形態によれば、光
ピックアップを目標アドレスへ移動させた直後から最初
にアドレスを検出するまでの間は、アドレス領域でのト
ラッキング極性に設定するとともに、アドレス領域のト
ラッキングオフセット値を用いることにより、移動直後
のアドレス読み取り性能を向上させることができ、短時
間での移動を可能にできる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ディスク装置
によれば、アドレス領域と、記録領域でトラッキングオ
フセット値を切り替えながら再生するため、アドレス領
域、記録領域のどちらでも最適なトラッキング特性を得
ることができ、再生特性を改善できる。
【0118】また、本発明の光ディスク装置によれば、
光ディスクを角速度一定で回転させる場合、再生位置に
よって光スポットがアドレス領域を通過する通過時間が
異なるので、その長さに対応させて、光スポットがアド
レス領域へ入る時とアドレス領域から出る時に、トラッ
キングオフセット値制御パルスの波高値を既定時間だけ
変化させてもよく、これにより、トラッキングアクチュ
エータの応答速度を速くし、アドレス領域とアドレス領
域外でトラッキングオフセット値を迅速に切り替えるこ
とができる。
【0119】さらに、本発明の光ディスク装置によれ
ば、光ピックアップを目標アドレスへ移動させた直後か
ら最初にアドレスを検出するまでの間は、アドレス領域
でのトラッキング極性に設定するとともに、アドレス領
域プッシュプル信号オフセット値検出手段によって検出
した値を用いてもよく、これにより、移動直後のアドレ
ス読み取り性能を向上させることができ、短時間での移
動を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ディスク装置の第1の実施形
態のブロック図である。
【図2】 本発明に係る光ディスク装置の第1の実施形
態におけるアドレス検出部の構成の一部を示した図であ
る。
【図3】 本発明に係る光ディスク装置の第1の実施形
態におけるトラッキングオフセット制御回路のブロック
図である。
【図4】 第1の実施形態に係る光ディスク装置の動作
を示すグラフである。
【図5】 第1の実施形態に係る光ディスク装置の動作
を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明に係る光ディスク装置の第2の実施の
形態におけるトラッキングオフセット制御回路のブロッ
ク図である。
【図7】 本発明に係る光ディスク装置の第2の実施形
態の動作におけるトラッキングアクチュエータ速度特性
を示すグラフである。
【図8】 本発明に係る光ディスク装置の第2の実施形
態の動作におけるトラッキングアクチュエータ移動距離
特性を示すグラフである。
【図9】 本発明に係る光ディスク装置の第2の実施形
態の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】 本発明に係る光ディスク装置の第3の実施
形態におけるトラッキングオフセット制御回路のブロッ
ク図である。
【図11】 従来の光ディスク装置のブロック図であ
る。
【図12】 従来の光ディスク装置のアドレス検出部の
ブロック図である。
【図13】 ランドとグルーブの関係を示すブロック図
である。
【図14】 従来の光ディスク装置の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図15】 従来の光ディスク装置のアドレス検出部の
動作を示すタイミングチャートである。
【図16】 従来の光ディスク装置の不具合動作を示す
タイミングチャートである
【図17】 従来の光ディスク装置のアドレス検出部の
不具合動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・光ディスク 2・・・スピンドルモータ 3・・・トラッキングアクチュエータ 4・・・光ピックアップ 5・・・4分割フォトディテクタ 6・・・2分割フォトディテクタ 7、8、9、10、11、12・・・I/V変換器 13、17、18、24、25・・・加算器 14・・・ピーク値検出回路 15・・・ボトム値検出回路 16、20、29、35・・・差動増幅器 19、28、34・・・バランス調整回路 21、30、36・・・LPF 22・・・アドレス検出部 23・・・ウォブル検出器 26、27・・・比較器 31・・・コントローラ 32・・・トラバース駆動回路 33・・・トラッキング駆動回路 37・・・トラッキングオフセット制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレス情報が記録されているアドレス
    領域とデータが記録されている記録領域とがトラック上
    において交互に設けられた光ディスクに対してレーザ光
    をスポット状に照射し、その反射光により得られる再生
    信号に基き、記録データを再生する装置であって、 前記光スポットと前記トラック中心との位置ずれ量を検
    出し、プッシュプル信号として出力するトラッキングエ
    ラー検出手段と、 少なくとも前記プッシュプル信号の値に基きトラッキン
    グ調整のための制御量であるトラッキング制御量を求め
    る制御量検出手段と、 前記トラッキング制御量に基づいて前記光スポットが前
    記トラック中心に位置するように制御するトラッキング
    制御手段と、 前記トラッキングエラー検出手段から出力されるプッシ
    ュプル信号のオフセット値を制御するオフセット値制御
    手段と、 光スポットの走査領域がアドレス領域であるか否かを検
    出するアドレス領域検出手段とを備え、 前記オフセット値制御手段は、前記アドレス領域検出手
    段からの出力に基いて、光スポットの走査領域毎にプッ
    シュプル信号のオフセット値を走査領域に応じた値に切
    り換えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記オフセット値制御手段は、 アドレス領域に対するプッシュプル信号のオフセット値
    である第1のオフセット値を検出する第1のオフセット
    値検出手段と、 記録領域に対するプッシュプル信号のオフセット値であ
    る第2のオフセット値を検出する第2のオフセット値検
    出手段と、 前記第1のオフセット値と前記第2のオフセット値の差
    を求める減算手段と、 光スポットの走査領域がアドレス領域及び記録領域のう
    ちの所定の一方であるときのみ前記差を前記プッシュプ
    ル信号に加算するオフセット値加算手段とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記プッシュプル信号は、トラック方向
    とそれに直交する方向により4分割された領域を有した
    フォトディテクタからの出力信号のうち、トラック方向
    に対して平行な2つの領域から得られる信号の加算結果
    を比較することにより得られ、 前記第1のオフセット値検出手段は、前記プッシュプル
    信号の高電圧側と低電圧側の電圧振幅の差が所定値以内
    になるときのプッシュプル信号のオフセット値を、アド
    レス領域に対するオフセット値として検出することを特
    徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のオフセット値検出手段は、光
    スポットの反射光から得られる再生信号の低周波成分を
    検波した信号の値が最大になる時のオフセット値を、記
    録領域のオフセット値として検出することを特徴とする
    請求項2記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス領域検出手段は、前記トラ
    ッキングエラー検出手段からのプッシュプル信号を所定
    のしきい値で二値化するための比較手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記オフセット値制御手段は、再生位置
    の光ディスクの中心からの距離に応じて、前記トラッキ
    ング制御手段の応答を加速させる制御パルスを出力する
    加速駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記加速駆動手段は、前記光スポットが
    アドレス領域に入出するときに、所定時間だけ、光スポ
    ットがアドレス領域を通過する通過時間の長さに対応さ
    せて前記制御パルスの波高値を変化させることを特徴と
    した請求項6記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記加速駆動手段は、前記再生位置の光
    ディスクの中心からの距離を、前記アドレス領域検出手
    段からの出力信号パルスのパルス間の時間間隔に基いて
    検出することを特徴とした請求項6記載の光ディスク装
    置。
  9. 【請求項9】 前記オフセット値制御手段は、反射光を
    受信する光ピックアップを目標アドレスへ移動させた直
    後から最初にアドレスを検出するまでの間は、アドレス
    領域のトラッキングオフセット値を用いることを特徴と
    した請求項2記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記オフセット値制御手段は、その出
    力極性を前記光ピックアップを目標アドレスへ移動開始
    した時から最初にアドレスを検出するまではアドレス領
    域でのトラッキング極性に設定することを特徴とした請
    求項9記載の光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7142488B2 (en) 2002-06-17 2006-11-28 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk recording/reproducing apparatus
JP2008135082A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスク装置及び光ディスク装置のトラッキングサーボ方法

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