JP2000353324A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生装置

Info

Publication number
JP2000353324A
JP2000353324A JP2000106467A JP2000106467A JP2000353324A JP 2000353324 A JP2000353324 A JP 2000353324A JP 2000106467 A JP2000106467 A JP 2000106467A JP 2000106467 A JP2000106467 A JP 2000106467A JP 2000353324 A JP2000353324 A JP 2000353324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deceleration
signal
light beam
acceleration
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000106467A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kishimoto
隆 岸本
Takeharu Yamamoto
猛晴 山元
Katsuya Watanabe
克也 渡邊
Tatsuya Takeuchi
達也 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000106467A priority Critical patent/JP2000353324A/ja
Publication of JP2000353324A publication Critical patent/JP2000353324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置への振動および光ディスクの部分偏芯や
部分面振れなどによる外乱に対して安定したトラックジ
ャンピング性能やフォーカスジャンピング性能を有する
光学式記録再生装置を提供する。 【解決手段】 トラックジャンピングにおいて、ジャン
ピング中の光ビームのある地点までの移動時間を計測す
る。すなわち、加速終了判定部114において加速時に
おけるトラッキングエラー信号が所定のレベルに達した
ことを検出し、加速開始からの時間を移動時間計測部1
13において計測する。計測した時間に応じて、加減速
パルス生成部116において減速パルスの波形を変更し
てトラッキングアクチュエータ119を駆動する。また
は、減速において、トラッキングエラー信号のレベルが
所定値以下になるまで強制的にトラッキングアクチュエ
ータ119を駆動する。フォーカスジャンピングも同様
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザなどの光源
からの光ビームを利用して、光学的に記録担体に情報を
記録する、または記録担体から情報を再生する光学式記
録再生装置に関し、特にあるトラックから隣接した他の
トラックへ移動するトラックジャンピング制御、およ
び、複数の情報面を有する記録担体においてある情報面
から隣接した他の情報面へ移動するフォーカスジャンピ
ング制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式記録再生装置において、光ヘッド
は、レーザなどの光源と光センサを備え、光源からの光
ビームを記録担体に収束して、光学的に記録担体に情報
を記録し、また、記録担体からの反射光を光センサで検
出して、記録担体から情報を再生する。記録再生のため
のフォーカス制御とトラッキング制御も、光センサを用
いて行われる。
【0003】所望する情報トラックへの検索は、トラッ
キング動作を不動作にし、トラッキングアクチュエータ
を含む光ヘッド全体を記録担体の半径方向に移動させ、
記録担体上の光ビームが横断したトラックをカウントし
て行っている。ここで、所望する情報トラックまでのト
ラック数が数トラックの場合、確実かつ安定に所望する
情報トラックに到達するために、トラッキング動作を動
作させたままトラッキングアクチュエータに加減速パル
スを印加し、隣接したトラックへ移動するトラックジャ
ンピングを繰り返し行っている。
【0004】従来のトラックジャンピング方式の1例に
ついて説明すると、隣接したトラックへのトラックジャ
ンピングを行うときは、次のようにトラッキングアクチ
ュエータに加わる駆動信号を変更し、光ヘッドの位置を
制御する。光センサにより得られたトラックずれ(T
E)信号は、ゲイン切換の後、低域通過フィルタを通さ
れる。この信号は、次に加減速パルス信号と加算され、
得られた和信号によってトラッキングアクチュエータを
駆動する。トラックジャンピングは、光ディスクのトラ
ックのうねりなどで発生する部分偏芯や偏芯の高次成分
などに影響される。低域通過フィルタのカットオフ周波
数は光ディスクの偏芯成分が十分通過する程度に低く設
定されている。これにより、TE信号の低域成分(偏芯
成分)を加減速パルス信号に加えてトラッキングアクチ
ュエータを駆動することにより、光ディスクの偏芯によ
ってトラックジャンピングが不安定になるのを低減させ
ている。
【0005】図13は、内周方向へのトラックジャンピ
ング時の波形図であり、通常時において、(a)はTE
信号であり、(b)はトラッキング駆動波形である。外
周方向へのトラックジャンピング時は、TE信号および
トラッキング駆動波形の極性が逆になるだけのため波形
図および説明は省略する。加速パルス(所定波高値A
1)の出力を開始することにより、光ヘッドは光ディス
クの内周方向に向かって移動を開始し、それに伴い正弦
波状のTE信号が現れる。加速パルスを所定時間(T
1)出力する。次に、TE信号のゼロクロス点(Z点)
が検出されると、減速パルス(所定波高値A2)の出力
を開始し、減速パルスを所定時間(T2)出力する。こ
れにより、内周方向の隣接したトラックへのトラックジ
ャンピングが終了するので、トラッキング制御を再開す
る。
【0006】また、複数の情報面を有する光ディスクに
おいてある情報面から隣接した他の情報面へ移動するフ
ォーカスジャンピング制御は、トラックジャンピング制
御と同様に、光ディスクの面振れ成分を考慮して一定波
高値、一定時間の加減速パルスをフォーカスアクチュエ
ータに印可することによって行っている。光ディスク
は、2つの情報面を有するものとし、光ヘッド103に
近い情報面をL0、遠い情報面をL1とする。ここで、
収束レンズ118を十分下げた状態から徐々に上昇させ
ていくと、図14に示すようなそれぞれの情報面に対応
した正弦波(S字)状のフォーカスエラー(FE)信号
が得られる。L0層の情報を再生する際にはX1点付近
にフォーカス制御が行われており、また、L1層の情報
を再生する際にはX2点付近にフォーカス制御が行われ
ている。L0層からL1層へのフォーカスジャンピング
時は、フォーカス制御位置をX1点付近からX2点付近
に切り換えるため、移動開始後、トラッキングジャンピ
ング時と同様に、正弦波状の波形がFE信号に現れる。
これにより、フォーカスジャンピング制御は、トラッキ
ングジャンピング制御と同様の方式にて実現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式記録再生
装置では、隣接したトラックへのトラッキングジャンピ
ング時、光ディスクの偏芯成分を考慮して一定波高値、
一定時間の加減速パルスをトラッキングアクチュエータ
に印加する。しかし、特に高速でディスク情報を記録再
生する場合に、光ディスクのトラックのうねりなどで発
生する部分偏芯や偏芯の高次成分などによる外乱周波数
が高くなり、サーボのゲインが減少して追従能力が低下
するため、この外乱に対してのオフトラック量が大きく
なる。図13は、移動速度が速いときと遅いときの状況
を示し、(c)、(e)はTE信号であり、(d)、
(f)はトラッキング駆動波形である。この状態では加
速パルス出力後の光ビームの移動速度がばらつくため、
同じ減速パルスによって減速すると到達する位置変動が
生じ、トラッキングジャンピングが不安定になるという
問題点を有していた。また外部から振動や衝撃が装置に
加わっている場合も同様の問題点が発生していた。
【0008】また、従来の光学式記録再生装置では、複
数の情報面を有する光ディスクにおいてある情報面から
隣接した他の情報面へのフォーカスジャンピング時、光
ディスクの面振れ成分を考慮して一定波高値、一定時間
の加減速パルスをフォーカスアクチュエータに印加す
る。しかし、トラッキングジャンピング制御と同様に、
特に高速でディスク情報を記録再生する場合に光ディス
クの情報面のうねりなどで発生する部分面振れや面振れ
の高次成分などによる外乱周波数が高くなり、サーボの
ゲインが減少して追従能力が低下するため、この外乱に
対してのデフォーカス量が大きくなる。この状態では、
加速パルス出力後の光ビームの移動速度がばらつくた
め、同じ減速パルスによって減速すると到達する位置変
動が生じ、フォーカスジャンピングが不安定になるとい
う問題点を有していた。また外部から振動や衝撃が装置
に加わっている場合も同様の問題点が発生していた。
【0009】本発明の目的は、安定したトラッキングジ
ャンピング性能やフォーカスジャンピング性能を有する
光学式記録再生装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の光学
式記録再生装置は、記録担体上に光ビームを収束照射す
る光ビーム収束手段と、光ビーム収束手段を記録担体上
のトラックを横切る方向に移動させる移動手段と、光ビ
ームとトラックとの位置関係に応じたトラッキングエラ
ー信号を発生するトラックずれ検出手段と、トラックず
れ検出手段が出力するトラッキングエラー信号に応じて
移動手段を駆動し、光ビームがトラック上を走査するよ
うに制御するトラッキング制御手段と、光ビームを記録
担体上の第1のトラックから隣接した第2のトラックへ
と移動する加速手段と減速手段とからなるトラックジャ
ンピング手段と、トラックジャンピング手段によって光
ビームが移動を開始した時から第1と第2のトラック間
の所定の地点に達するまでの時間を計測するビーム移動
時間計測手段とからなる。ここで、トラックジャンピン
グ手段の加速手段は第1と第2のトラック間の所定の地
点まで光ビームを加速する加速信号を移動手段に印加
し、減速手段は、加速手段によって加速された光ビーム
を減速する減速信号を移動手段に印加する。さらに、減
速手段は、ビーム移動時間計測手段の計測時間に基づい
て減速信号の波形(波高値または時間)を変更する。た
とえば、減速手段が出力する減速信号は所定周期のパル
ス信号であり、減速手段は、ビーム移動時間計測手段の
計測結果に応じて、パルス信号の波高値を変更する。好
ましくは、減速手段は、基準移動時間に対するビーム移
動時間計測手段の計測した移動時間の比を減速パルスの
基準波高値に乗じた波高値のパルス信号を減速信号とし
て出力する。また、たとえば、減速手段が出力する減速
信号は所定振幅のパルス信号であり、減速手段は、ビー
ム移動時間計測手段の計測結果に応じて、パルス信号の
出力時間を変更する。好ましくは、減速手段は、基準移
動時間に対するビーム移動時間計測手段の計測した移動
時間の比を減速パルスの基準時間に乗じた時間幅のパル
ス信号を減速信号として出力する。
【0011】本発明に係る第2の光学式記録再生装置
は、記録担体上に光ビームを収束照射する光ビーム収束
手段と、光ビーム収束手段を記録担体上のトラックを横
切る方向に移動させる移動手段と、光ビームとトラック
との位置関係に応じたトラッキングエラー信号を発生す
るトラックずれ検出手段と、トラックずれ検出手段が出
力するトラッキングエラー信号に応じて移動手段を駆動
し、光ビームがトラック上を走査するように制御するト
ラッキング制御手段と、光ビームを記録担体上の第1の
トラックから隣接した第2のトラックへと移動する加速
手段と減速手段とからなるトラックジャンピング手段
と、強制的に移動手段を駆動させる強制駆動手段とから
なる。ここで、トラックジャンピング手段の加速手段は
第1と第2のトラック間の所定の地点まで光ビームを加
速する加速信号を移動手段に印加し、減速手段は、加速
手段によって加速された光ビームを減速する減速信号を
移動手段に印加する。さらに、強制駆動手段は、トラッ
クジャンピング手段の減速手段が減速信号を出力した後
に、トラックずれ検出手段が出力するトラッキングエラ
ー信号のレベルが所定値以下になるまで強制的に移動手
段を駆動させる。また、たとえば、強制駆動手段が出力
する駆動信号は所定周期のパルス信号であり、減速終了
時のトラックずれ検出手段が出力するトラッキングエラ
ー信号のレベルに応じて強制駆動手段のパルス信号の波
高値を変更する。また、第1または第2の光学式記録再
生装置において、たとえば、ビーム移動時間計測手段
は、加速手段が印可する加速信号の出力から、加速信号
の出力の終了後に、トラックずれ検出手段が出力するト
ラッキングエラー信号が略々零付近の所定レベルに達す
るまでの時間を計測する。好ましくは、ビーム移動時間
計測手段は、加速信号出力開始後に所定の期間が経過し
た後に、トラックずれ検出手段が出力するトラッキング
エラー信号が略々零付近の所定レベルに達したことを検
出する。
【0012】本発明に係る第3の光学式記録再生装置
は、積層された複数の情報面をもつ記録担体上に光ビー
ムを収束照射する光ビーム収束手段と、光ビーム収束手
段により収束された光ビームの収束点を情報面と実質的
に垂直な方向に移動する移動手段と、記録担体上の光ビ
ームの収束状態に対応したフォーカスエラー信号を発生
する収束状態検出手段と、収束状態検出手段が出力する
フォーカスエラー信号に応じて移動手段を駆動し、記録
担体上の光ビームの収束位置が略々一定となるように制
御するフォーカス制御手段と、光ビームを記録担体上の
第1の情報面から隣接した第2の情報面へと移動する加
速手段と減速手段とからなるフォーカスジャンピング手
段と、フォーカスジャンピング手段によって光ビームが
移動を開始した時から第1と第2の情報面の間の中間の
地点(たとえば、第1と第2の情報面の間の中間層また
は第1と第2の情報面の境界付近の地点)に達するまで
の時間を計測するビーム移動時間計測手段とからなる。
ここに、フォーカスジャンピング手段の加速手段は第1
と第2の情報面の間の所定の地点まで光ビームを加速す
る加速信号を移動手段に印加し、減速手段は、加速手段
によって加速された光ビームを減速する減速信号を移動
手段に印加する。また、減速手段は、ビーム移動時間計
測手段の計測時間に基づいて減速信号の波形(波高値ま
たは時間)を変更する。たとえば、減速手段が出力する
減速信号は所定周期のパルス信号であり、減速手段は、
ビーム移動時間計測手段の計測結果に応じて、パルス信
号の波高値を変更する。好ましくは、減速手段は、基準
移動時間に対するビーム移動時間計測手段の計測した移
動時間の比を減速パルスの基準波高値に乗じた波高値の
パルス信号を減速信号として出力する。また、たとえ
ば、減速手段が出力する減速信号は所定振幅のパルス信
号であり、減速手段は、ビーム移動時間計測手段の計測
結果に応じて、パルス信号の出力時間を変更する。好ま
しくは、減速手段は、基準移動時間に対するビーム移動
時間計測手段の計測した移動時間の比を減速パルスの基
準時間に乗じた時間幅のパルス信号を減速信号として出
力する。
【0013】本発明に係る第4の光学式記録再生装置
は、積層された複数の情報面をもつ記録担体上に光ビー
ムを収束照射する光ビーム収束手段と、光ビーム収束手
段により収束された光ビームの収束点を情報面と実質的
に垂直な方向に移動する移動手段と、記録担体上の光ビ
ームの収束状態に対応したフォーカスエラー信号を発生
する収束状態検出手段と、収束状態検出手段が出力する
フォーカスエラー信号に応じて移動手段を駆動し、記録
担体上の光ビームの収束位置が略々一定となるように制
御するフォーカス制御手段と、光ビームを記録担体上の
第1の情報面から隣接した第2の情報面へと移動する加
速手段と減速手段とからなるフォーカスジャンピング手
段と、強制的に移動手段を駆動させる強制駆動手段とか
らなる。ここに、フォーカスジャンピング手段の加速手
段は第1と第2の情報面の間の所定の地点まで光ビーム
を加速する加速信号を移動手段に印加し、減速手段は、
加速手段によって加速された光ビームを減速する減速信
号を移動手段に印加する。また、強制駆動手段は、フォ
ーカスジャンピング手段の減速手段が減速信号を出力し
た後、収束状態検出手段が出力するフォーカスエラー信
号のレベルが所定値以下になるまで強制的に移動手段を
駆動させる。たとえば、強制駆動手段が出力する駆動信
号は所定周期のパルス信号であり、減速終了時の収束状
態検出手段が出力するフォーカスエラー信号のレベルに
応じて強制駆動手段のパルス信号の波高値を変更する。
また、第3または第4の光学式記録再生装置において、
たとえば、ビーム移動時間計測手段は、加速手段が印加
する加速信号の出力から、加速信号の出力の終了後に、
収束状態検出手段が出力するフォーカスエラー信号が略
々零付近の所定レベルに達するまでの時間を計測する。
好ましくは、ビーム移動時間計測手段は、加速信号出力
開始後に所定の期間が経過した後に、収束状態検出手段
が出力するフォーカスエラー信号が略々零付近の所定レ
ベルに達したことを検出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の光学式記録再生装置の構成を示すブロ
ック図である。この光学式記録再生装置は、光ディスク
101を所定の回転数で回転させるためのディスクモー
タ102、光ディスク101から情報を記録再生するた
めの光ヘッド103(半導体レーザなどの光源、カップ
リングレンズ、偏光ビームスプリッタ、偏光板、収束レ
ンズ118、集光レンズ、分割ミラー、フォトディテク
タなどで構成されているが、収束レンズ118以外は図
示を省略する)、および光ヘッド103全体を光ディス
ク101のトラックの方向に対して垂直な方向に移動さ
せるためのトラバースモータ(図示省略)を備える。
【0016】光ヘッド103の光源により発生された光
ビームは、カップリングレンズによって平行光にされた
後、偏光ビームスプリッタによって反射され、偏光板を
通過し、収束レンズ118によって収束され、光ディス
ク101の厚さ方向にフォーカス点をもつように光ビー
ムスポットが形成される。この光ビームスポットはディ
スクモータ102によって回転している光ディスク10
1に照射される。光ディスク101からの反射光は、収
束レンズ118、偏光板、偏光ビームスプリッタ、集光
レンズを通過し、分割ミラーで2方向の光ビームに分割
される。分割された光ビームのうち一方は、光ヘッド1
03内の2分割構造のフォトディテクタを介し、フォー
カス制御装置に入力される。フォーカス制御装置は、フ
ォーカスエラー信号生成部120、デジタルシグナルプ
ロセッサ(DSP)111、フォーカス駆動回路12
1、フォーカスアクチュエータ122より構成される。
フォーカスエラー信号生成部120では、フォトディテ
クタ出力の差より光ビームの収束点と光ディスク101
との位置ずれ信号(フォーカスエラー(FE)信号)を
検出し、このFE信号に基づいて、光ディスク101上
に収束点が位置するようにフォーカス制御を行う。これ
により光ディスクにおける光ビームの収束位置が略々一
定となるように制御する。このFE信号の検出は、「S
SD法」と呼ばれている。
【0017】一方、分割ミラーにより分割されたもう一
方の光ビームは、光ヘッド103内の4分割構造のフォ
トディテクタを介し、トラッキング制御装置に入力され
る。トラッキング制御装置は、トラッキングエラー信号
生成部104、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
111、トラッキング駆動回路110、トラッキングア
クチュエータ119より構成される。トラッキングエラ
ー信号生成部104では、4分割フォトディテクタの対
角に位置する信号の加算信号を各々コンパレータにおい
て2値化し、位相比較器において、2値化された信号の
位相比較を行い、位相進み、位相遅れに応じた信号が差
動増幅器に入力される。この差動増幅器の出力信号は、
光ディスク101上の光ビームの収束点とトラックとの
ずれを表す信号、すなわち光ディスク101上の光ビー
ムの収束点がトラック上を走査するように制御するため
のトラックずれ信号(トラッキングエラー(TE)信
号)となり、DSP111に入力される。このTE信号
の検出は、「位相差法」と呼ばれている。
【0018】トラッキング制御では、トラッキングアク
チュエータ119で収束レンズ118を光ディスク10
1の半径方向に移動させる。このトラッキングアクチュ
エータ119は、収束レンズ118に取り付けられてい
る可動部と固定部よりなり、可動部と固定部は4本のワ
イヤー(線材)またはゴムなどの弾性体で結合されてい
る。そして、可動部に設けられているコイルに電流を流
すと固定部に設けられている永久磁石との間で電磁力が
発生し、この電磁力で収束レンズを記録担体の半径方
向、すなわちトラックと垂直な方向に移動させる。
【0019】トラックジャンピングにおいては、加減速
パルス生成部116により駆動信号(加速パルスまたは
減速パルス)を生成して、トラッキングアクチュエータ
119に供給する。所望する情報トラックへの検索は、
トラッキング動作を不動作にし、トラッキングアクチュ
エータ119を含む光ヘッド103全体を光ディスク1
01の半径方向に移動させ、光ディスク101上の光ビ
ームが横断したトラックをカウントして行っている。こ
こで、所望する情報トラックまでのトラック数が数トラ
ックの場合、確実かつ安定に所望する情報トラックに到
達するために、トラッキング動作を動作させたままトラ
ッキングアクチュエータ119に加減速パルスを印加
し、隣接したトラックへ移動するトラックジャンピング
を繰り返し行っている。
【0020】DSP111には、スイッチ108が設け
られている。トラッキング制御を行う必要があるとき、
すなわち光学式記録再生装置が記録または再生モードに
あるときは、スイッチ108は、実線で示された位置に
設定される。また、スイッチ112は開かれる。検索時
に、隣接したトラックへのトラックジャンピングを行う
ときは、スイッチ108は、点線で示された位置に設定
される。従って、スイッチ108は、トラッキング制御
系のループの開閉動作と、トラッキング制御時(記録再
生モード時)とトラックジャンピング時とでトラッキン
グアクチュエータ119に加わる駆動信号を変更する動
作を行う。このとき、スイッチ112も閉じられる。
【0021】まず、記録再生モードについて説明する。
DSP111に入力されたTE信号は、AD変換器10
5によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、
加算器、乗算器および遅延器によって構成されたデジタ
ルフィルタである位相補償フィルタ106に入力され
る。位相補償フィルタ106はトラッキング制御系の位
相を補償するものである。位相補償フィルタ106にお
いて位相を補償されたTE信号は、トラッキング制御系
のループゲインを切り換えるゲイン切換回路107を介
してスイッチ108に入力される。スイッチ108は、
記録再生モード時においては、実線で示された位置に設
定されているので、スイッチ108を通過したTE信号
は、DA変換器109によってデジタル信号からアナロ
グ信号に変換され、トラッキング駆動回路110に入力
される。トラッキング駆動回路110は、トラッキング
制御信号を適当に電流増幅とレベル変換をしてトラッキ
ングアクチュエータ119を駆動する。以上に説明した
ように、トラッキング制御系は、トラッキングエラー信
号生成部104、AD変換器105、位相補償フィルタ
106、ゲイン切換回路107、DA変換器109、ト
ラッキング駆動回路110、トラッキングアクチュエー
タ119からなる。このようにしてトラッキングアクチ
ュエータ119は、光ディスク101上の光ビームの収
束点が所定のトラック上を走査するように駆動され、ト
ラッキング制御が実現される。
【0022】なお、このとき、同時に、光ディスク10
1上の光ビームの収束点がトラック上を走査したとき、
光ビームの収束点と収束レンズ118の中心が一致する
ように、すなわち光ディスク101に収束照射された光
ビームの光軸と収束レンズ118の光軸が一致するよう
にトラバースモータを駆動する移送制御が行われるが、
ここでは説明を省略する。
【0023】再生信号生成部123は、フォーカス制御
とトラッキング制御がなされた状態で、光ヘッド103
内のフォトディテクタで光ディスク101からの反射光
を検出して再生RF信号を生成し、アドレス/データ読
取回路124は、RF信号からアドレス/データを読み
取る。なお、図示しないが、記録時は、記録すべきデー
タに基き記録回路が記録信号を発生し、この記録信号に
応じて記録信号生成部が駆動信号を発生して光ヘッド1
03に光束を発生させて光ディスクにデータを書き込
む。この再生と記録のシステムは従来と同様なので詳細
な説明は省略する。
【0024】以下、本実施の形態におけるトラックジャ
ンピング処理について、図1のブロック図に加え、図2
の波形図および図3のDSP111のフローチャートを
参照しながら詳細に説明する。図2は、内周方向へのト
ラックジャンピング時の波形図であり、図2において、
(a)は通常時のトラッキングエラー(TE)信号であ
り、(b)は通常時のトラッキング駆動波形である。ま
た、(c)と(d)は、装置への振動および光ディスク
101の部分偏芯などによる外乱によって移動速度が速
くなった場合のTE信号とトラッキング駆動波形であ
り、(e)と(f)は逆に移動速度が遅くなった場合の
TE信号とトラッキング駆動波形である。外周方向への
トラックジャンピング時は、TE信号およびトラッキン
グ駆動波形の極性が逆になるだけのため、波形図と説明
は省略する。
【0025】トラックジャンピングのため、加減速パル
ス生成部116において、加速パルスまたは減速パルス
を発生して、加算器117を経てトラッキングアクチュ
エータ119を動作させる。さらに、スイッチ112、
移動時間計測部113、加速終了判定部114を付加す
る。スイッチ112はトラッキング制御時(記録再生モ
ード時)、オフの位置に設定されている。トラックジャ
ンピング時に、スイッチ112はオンの位置に設定さ
れ、DSP111内のAD変換器105においてアナロ
グ信号からデジタル信号に変換されたTE信号が移動時
間計測部113および加速終了判定部114に入力され
る。光センサにより得られたトラックずれ(TE)信号
は、ゲイン切換回路107によるゲイン切換の後、低域
通過フィルタ115を通される。この信号は、次に加算
器117で加速/減速パルス信号と加算され、得られた
和信号によってトラッキングアクチュエータ119を駆
動する。低域通過フィルタ115のカットオフ周波数は
光ディスクの偏芯成分が十分通過する程度に低く設定さ
れているので、TE信号の低域成分(偏芯成分)を加減
速パルス信号に加えてトラッキングアクチュエータ11
9を駆動することにより、光ディスクの偏芯によってト
ラックジャンピングが不安定になるのを低減させてい
る。さらに、次に詳細に説明するように、加速終了時の
トラッキングエラー信号のレベルを判定し、移動速度が
速くまたは遅くなったと判断される場合は、減速信号の
大きさ(波高値や時間)を変更する。
【0026】図3のフローチャートによりトラッキング
ジャンピング制御を説明すると、まず、ステップS10
1においてスイッチ108を点線で示されるトラックジ
ャンピング時の位置に設定し、スイッチ112をオンの
位置に設定する。次に、ステップS102において加減
速パルス生成部116で生成された加速パルス(所定波
高値A1)の出力を開始することにより、光ヘッド10
3は光ディスク101の内周方向に向かって移動を開始
し、それに伴い正弦波状のTE信号が現れる。なお、加
速パルス波高値A1の設定方法については後述する。加
速パルスの出力を開始すると共に、ステップS103、
S104において移動時間計測部113において加速時
間(Tmeasure)を初期化後、計測を開始する。
次に、ステップS105においてマスク時間(Tmas
k)経過したことを確認後、ステップS106において
加速終了判定部114においてTE信号が加速終了レベ
ル(V)を下回ったことを検出する。ここで、加速中T
E信号が加速終了レベル(V)と一致する点は図2にお
いてP1点とP2点の2点あるが、マスク時間(Tma
sk)ウェイトすることによりP1点を検出しないよう
にしている。マスク時間(Tmask)は装置に振動が
加わったような状態においてもP1点を検出せず、確実
にP2点が検出できるような時間に設定されている。そ
の後、ステップS107、S108において加速パルス
の出力および加速時間(Tmeasure)の計測を終
了する。さらに、ステップS109において計測した加
速時間(Tmeasure)に応じた減速パルス波高値
を以下の式(1)に基づいて演算する。
【0027】 減速パルス波高値 = A2×(T1/Tmeasure) (1) ここで、A2は基準減速パルス波高値、T1は基準加速
時間である。A2、T1の設定方法については後述す
る。
【0028】次に、ステップS110においてTEのゼ
ロクロス点(図2のZ点)が検出されるまでウェイトす
る。ここで、ゼロクロス点の検出は、ゲイン切換回路1
07を通過したTE信号と低域通過フィルタ115の出
力信号との交点を検出することによって行っている。ス
テップS111において式1から得られた波高値の減速
パルスの出力を開始し、ステップS112、S113に
おいて減速パルスを所定時間(T2)出力する。T2の
設定方法については後述する。その後、ステップS11
4においてスイッチ108を実線で示されるトラッキン
グ制御時の位置に設定し、スイッチ112をオフの位置
に設定することにより、内周方向の隣接したトラックへ
のトラックジャンピングを終了し、トラッキング制御を
再開する。
【0029】次に、加速パルス波高値A1、基準減速パ
ルス波高値A2および基準加速時間T1、減速時間T2
の設定方法について説明する。装置への振動などの外乱
が印可されていない通常状態において安定したトラック
ジャンピングが行えるようなA1、A2およびT2をト
ラッキングアクチュエータ119の感度に応じて設定す
る。この時、加速開始から加速中のTE信号が加速終了
レベル(V)に達する点(P2点)までの時間が基準加
速時間T1となる。またマスク時間(Tmask)は、
基準加速時間T1の約1/2程度に設定することによ
り、装置に振動が加わったような状態においてもP1点
を検出せず、確実にP2点が検出できる。
【0030】以上説明したように、一定時間加速を行う
のではなく、P2点を検出するまで加速を行うことによ
り、外乱によって光ヘッド103の移動速度に変化が生
じても加速終了時の光ヘッド103の位置を一定に保つ
ことが可能となる。さらに、計測した加速時間(Tme
asure)に応じて、移動速度が速い(加速時間<基
準加速時間T1)場合は減速パルス波高値を高くし、移
動速度が遅い(加速時間>基準加速時間T1)場合は減
速パルス波高値を低くすることにより、ゼロクロス点
(Z点)付近における光ヘッド103の速度変動を吸収
し、減速終了時の光ヘッド103の位置および移動速度
を一定に保つことが可能となる。このように光ヘッド1
03に対して位置制御および速度制御を行うことによ
り、装置への振動および光ディスク101の部分偏芯な
どによる外乱に対して安定したトラックジャンピングを
実現することができる。
【0031】なお、本実施の形態においては、計測した
加速時間に応じて減速パルス波高値を変更するが、減速
時間を変更するような構成にしても同等の効果を得るこ
とができる。ここで、計測した加速時間(Tmeasu
re)に応じて、移動速度が速い(加速時間<基準加速
時間T1)場合は減速時間を長くし、移動速度が遅い
(加速時間>基準加速時間T1)場合は減速時間を短く
する。
【0032】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の光学式記録再生装置の実施の形態について説明する。
図4は、光学式記録再生装置の構成を示すブロック図で
あり、図1に示す第1の実施の形態の光学式記録再生装
置において移動時間計測部113、加速終了判定部11
4を削除し、減速パルス終了後におけるTE信号のレベ
ルを検出するためのレベル検出部402を付加し、加減
速パルス生成部403内における加減速パルス生成方法
を変更することにより実現できる。ここで、第1の実施
の形態に対応する部分には、同一の参照符号を付してこ
こでは説明を省略する。
【0033】スイッチ112はトラッキング制御時(記
録再生モード時)に、オフの位置に設定されている。ト
ラックジャンピング時に、スイッチ112はオンの位置
に設定され、DSP401内のAD変換器105におい
てアナログ信号からデジタル信号に変換されたTE信号
がレベル検出部402に入力される。
【0034】トラックジャンピングにおいては、加減速
パルス生成部716により駆動信号(加速パルスまたは
減速パルス)を生成して、トラッキングアクチュエータ
119により光ヘッド103を光ディスクの半径方向に
移動する。光ビームをトラックを横切って移動するた
め、加速パルスを2つのトラックの間の所定の地点付近
までトラッキングアクチュエータ119に印加する。次
に、加速された光ビームを減速するため、可変の減速パ
ルスを印加する。ここで、減速パルスを出力した後、ト
ラッキングエラー信号のレベルが所定値以下になるまで
強制的にトラッキングアクチュエータ119を駆動させ
る。
【0035】以下、本実施の形態におけるトラックジャ
ンピング処理について図4のブロック図に加え、図5の
波形図および図6のDSP401のフローチャートを参
照しながら詳細に説明する。図5は、内周方向へのトラ
ックジャンピング時の波形図であり、図5において
(a)は通常時のTE信号であり、(b)は通常時のト
ラッキング駆動波形である。また、(c)と(d)は、
装置への振動および光ディスク101の部分偏芯などに
よる外乱によって移動速度が速くなった場合のTE信号
とトラッキング駆動波形であり、(e)と(f)は逆に
遅くなった場合のTE信号とトラッキング駆動波形であ
る。外周方向へのトラックジャンピング時は、TE信号
およびトラッキング駆動波形の極性が逆になるだけのた
め、波形図および説明は省略する。
【0036】まず、図6のフローチャートにおいて、ス
テップS201においてスイッチ108を点線で示され
るトラックジャンピング時の位置に設定し、スイッチ1
12をオンの位置に設定する。次に、ステップS202
において加減速パルス生成部403で生成された加速パ
ルス(所定波高値A1)の出力を開始することにより、
光ヘッド103は光ディスク101の内周方向に向かっ
て移動を開始し、それに伴い正弦波状のTE信号が現れ
る。ステップS203、S204において加速パルスを
所定時間(T1)出力後、ステップS205においてT
E信号のゼロクロス点(図5のZ点)が検出されるまで
ウェイトする。ここで、ゼロクロス点の検出は、ゲイン
切換回路107を通過したTE信号と低域通過フィルタ
115の出力信号との交点を検出することによって行っ
ている。次に、ステップS206において減速パルス
(所定波高値A2)の出力を開始し、ステップS20
7、S208において減速パルスを所定時間(T2)出
力する。なお、加減速パルス波高値A1、A2および加
減速時間T1、T2は、装置への振動などの外乱が印可
されていない通常状態において安定したトラックジャン
ピングが行えるような値をトラッキングアクチュエータ
119の感度に応じて設定してある。
【0037】次に、ステップS209においてレベル検
出部402において減速パルス終了時のTE信号のレベ
ル(V’、図5のQ1点)を検出し、ステップS21
0、S211において所定のレベル(V)と比較する。
ここで、所定のレベル(V)は、安定したトラッキング
引き込みが実現できるような範囲をトラッキング制御系
の周波数特性に応じて設定してある。この範囲は、1/
4トラックピッチ以下にするものであり、たとえば20
%である。検出したレベル(V’)が所定の範囲内(±
V)の場合、ステップS217においてスイッチ108
を実線で示されるトラッキング制御時の位置に設定し、
スイッチ112をオフの位置に設定することにより、内
周方向の隣接したトラックへのトラックジャンピングを
終了し、トラッキング制御を再開する。
【0038】装置への振動などの外乱によって光ヘッド
103の移動速度が速くなった場合、図5の(c)に示
すように減速パルス終了時には減速が不十分のため、ト
ラッキング制御目標位置を通り過ぎている。この場合、
ステップS212において所定波高値(A3)の強制減
速パルスの出力を開始し、ステップS214、S21
5、S216においてTE信号のレベルが所定の範囲
(±V)に入るまで(図5の(c)のQ2点)トラッキ
ングアクチュエータ119を強制減速させる。一方、移
動速度が遅くなった場合、図5の(e)に示すように減
速パルス終了時には減速しすぎのため、トラッキング制
御目標位置まで大きく達していない。この場合、ステッ
プS213において所定波高値(A3)の強制加速パル
スの出力を開始し、ステップS214、S215、S2
16においてTE信号のレベルが所定の範囲(±V)に
入るまで(図5の(e)のQ2点)トラッキングアクチ
ュエータ119を強制加速させる。その後、ステップS
217においてスイッチ108を実線で示されるトラッ
キング制御時の位置に設定し、スイッチ112をオフの
位置に設定することにより、内周方向の隣接したトラッ
クへのトラックジャンピングを終了し、トラッキング制
御を再開する。
【0039】以上説明したように、減速終了時のTE信
号のレベルを検出し、検出したレベルが所定範囲外の場
合、所定範囲内に入るまで強制的にトラッキングアクチ
ュエータ119を駆動させることにより、装置への振動
および光ディスク101の部分偏芯などによる外乱に対
して安定したトラックジャンピングを実現することがで
きる。
【0040】なお、本実施の形態においては、所定波高
値(A3)の強制加減速パルスをトラッキングアクチュ
エータ119に印可するような構成について説明した。
別の例では、ステップS209、S214において検出
したTE信号のレベルに応じて波高値を逐次変更するよ
うな構成にすることにより、強制加減速パルス終了時に
おける光ヘッド103の移動速度を一定に保つことがで
き、より高いトラッキング引き込み性能を確保すること
が可能となる。
【0041】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態の光学式記録再生装置について説明する。
図7は、光学式記録再生装置の構成を示す。この光学式
記録再生装置は、第1の実施の形態光学式記録再生装置
におけるトラックジャンピング方式を複数の情報面を有
する光ディスク701においてある情報面から隣接した
他の情報面へ移動するフォーカスジャンピング方式に応
用したものであり、第1の実施の形態の光学式記録再生
装置に対応する部分には、同一の参照符号を付してここ
では説明を省略する。なお、本実施の形態において光デ
ィスク701は2つの情報面を有するものとし、光ヘッ
ド103に近い情報面をL0層、遠い情報面をL1層と
して説明するが、3つ以上の情報面を有する光ディスク
にも適応できる。
【0042】光ヘッド103内の分割ミラー(図示省
略)において2方向に分割された光ビームのうち一方
は、すでに説明したようにトラッキング制御装置へ入力
され、トラッキング制御およびトラックジャンピング制
御が行われる。もう一方の光ビームは、光ヘッド103
内の2分割構造のフォトディテクタを介し、フォーカス
制御装置に入力される。フォーカス制御装置は、フォー
カスエラー信号生成部120、デジタルシグナルプロセ
ッサ(DSP)711、フォーカス駆動回路121、フ
ォーカスアクチュエータ122より構成される。フォー
カスエラー信号生成部120では、2分割フォトディテ
クタの出力信号が差動増幅器に入力される。この差動増
幅器の出力信号は、光ビームの収束点と光ディスク70
1との位置ずれ信号(フォーカスエラー(FE)信号)
となり、DSP711に入力される。
【0043】DSP711には、スイッチ708が設け
られている。スイッチ708は、フォーカス制御を行う
必要があるときは実線で示された位置に設定され、検索
時隣接した情報面へのフォーカスジャンピングを行うと
きは点線で示された位置に設定される。従って、スイッ
チ708は、フォーカス制御系のループの開閉動作と、
フォーカス制御時とフォーカスジャンピング時とでフォ
ーカスアクチュエータ122に加わる駆動信号を変更す
る動作を行う。
【0044】まず、フォーカス制御について説明する。
DSP711に入力されたFE信号は、AD変換器70
5によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、
加算器、乗算器および遅延器によって構成されたデジタ
ルフィルタである位相補償フィルタ706に入力され
る。位相補償フィルタ706はフォーカス制御系の位相
を補償するものである。位相補償フィルタ706におい
て位相を補償されたFE信号は、フォーカス制御系のル
ープゲインを切り換えるゲイン切換回路707を介して
スイッチ708に入力される。スイッチ708は、フォ
ーカス制御時においては、実線で示された位置に設定さ
れているので、スイッチ708を通過したFE信号は、
DA変換器709によってデジタル信号からアナログ信
号に変換され、フォーカス駆動回路121に入力され
る。フォーカス駆動回路121は、フォーカス制御信号
を適当に電流増幅とレベル変換をしてフォーカスアクチ
ュエータ122を駆動する。このようにしてフォーカス
アクチュエータ122は、光ディスク701上の光ビー
ムが常に所定の収束状態となるように駆動され、フォー
カス制御が実現される。
【0045】スイッチ712はフォーカス制御時、オフ
の位置に設定されている。フォーカスジャンピング時に
スイッチ712はオンの位置に設定され、DSP711
内のAD変換器705においてアナログ信号からデジタ
ル信号に変換されたFE信号が移動時間計測部713お
よび加速終了判定部714に入力される。
【0046】以下、本実施の形態の光学式記録再生装置
におけるフォーカスジャンピング処理について図7のブ
ロック図に加え、図8の波形図および図9のDSP71
1のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。図
8は、L0層からL1層へのフォーカスジャンピング時
の波形図であり、図8において、(a)は通常時のFE
信号であり、(b)は通常時のフォーカス駆動波形であ
る。また、(c)と(d)は、装置への振動および光デ
ィスク701の部分面振れなどによる外乱によって移動
速度が速くなった場合のFE信号とフォーカス駆動波形
であり、(e)と(f)は逆に遅くなった場合の波形で
ある。逆方向でのL1層からL0層へのフォーカスジャ
ンピング時は、FE信号およびフォーカス駆動波形の極
性が逆になるだけのため、波形図と説明は省略する。
【0047】フォーカスジャンピングにおいては、加減
速パルス生成部716により駆動信号(加速パルスまた
は減速パルス)を生成して、フォーカスアクチュエータ
122により光ヘッド103を光ディスクに垂直方向に
移動する。光ビームを光ディスクのL0層からL1層へ
と移動するため、加速信号を2つの層の間の所定の地点
(たとえば、2つの層の間の中間層または2つの層の境
界付近の所定の地点)までフォーカスアクチュエータ1
22に印加する。次に、加速された光ビームを減速する
ため、可変の減速信号を印加する。ここで、光ビームが
移動を開始した時から情報面L0、L1の間の所定の地
点に達するまでの時間を計測し、計測されたビーム移動
時間を基づいて減速信号の大きさ(波高値または時間)
を変更する。
【0048】まず、図9のフローチャートにおいて、ス
テップS301においてスイッチ708を点線で示され
るフォーカスジャンピング時の位置に設定し、スイッチ
712をオンの位置に設定する。次に、ステップS30
2において加減速パルス生成部716で生成された加速
パルス(所定波高値A1)の出力を開始することによ
り、光ヘッド103は光ディスク701のL0層からL
1層に向かって移動を開始し、それに伴い正弦波状のF
E信号が現れる。なお、加速パルス波高値A1の設定方
法については後述する。加速パルスの出力を開始すると
共に、ステップS303、S304において移動時間計
測部713において加速時間(Tmeasure)を初
期化後、計測を開始する。次に、ステップS305にお
いてマスク時間(Tmask)経過したことを確認後、
ステップS306において加速終了判定部714におい
てFE信号が加速終了レベル(V)を下回ったことを検
出する。ここで、加速中FE信号が加速終了レベル
(V)と一致する点は図8に示すP1点とP2点の2点
あるが、マスク時間(Tmask)ウェイトすることに
よりP1点を検出しないようにしている。マスク時間
(Tmask)は装置に振動が加わったような状態にお
いてもP1点を検出せず、確実にP2点が検出できるよ
うな時間に設定されている。その後、ステップS30
7、S308において加速パルスの出力および加速時間
(Tmeasure)の計測を終了する。さらに、ステ
ップS309において、計測した加速時間(Tmeas
ure)に応じた減速パルス波高値を以下の式(2)に
基づいて演算する。
【0049】 減速パルス波高値 = A2×(T1/Tmeasure) ( 2) ここで、A2は基準減速パルス波高値であり、T1は基
準加速時間である。A2とT1の設定方法については後
述する。
【0050】次に、ステップS310においてFEのゼ
ロクロス点(図8のZ点)が検出されるまでウェイトす
る。ここで、ゼロクロス点の検出は、ゲイン切換回路7
07を通過したFE信号と低域通過フィルタ715の出
力信号との交点を検出することによって行っている。ス
テップS311において式2から得られた波高値の減速
パルスの出力を開始し、ステップS312、S313に
おいて減速パルスを所定時間(T2)出力する。T2の
設定方法については後述する。その後、ステップS31
4においてスイッチ708を実線で示されるフォーカス
制御時の位置に設定し、スイッチ712をオフの位置に
設定することにより、隣接した情報面(L0層からL1
層)へのフォーカスジャンピングを終了し、フォーカス
制御を再開する。
【0051】次に、加速パルス波高値A1、基準減速パ
ルス波高値A2および基準加速時間T1、減速時間T2
の設定方法について説明する。装置への振動などの外乱
が印可されていない通常状態において安定したフォーカ
スジャンピングが行えるようなA1、A2およびT2を
フォーカスアクチュエータ122の感度に応じて設定す
る。この時、加速開始から加速中のFE信号が加速終了
レベル(V)に達する点(P2点)までの時間が基準加
速時間T1となる。またマスク時間(Tmask)は、
基準加速時間T1の約1/2程度に設定することによ
り、装置に振動が加わったような状態においてもP1点
を検出せず、確実にP2点が検出できる。
【0052】以上説明したように、トラックジャンピン
グ方式と同様に、一定時間加速を行うのではなく、P2
点を検出するまで加速を行うことにより、外乱によって
光ヘッド103の移動速度に変化が生じても加速終了時
の光ヘッド103の位置を一定に保つことが可能とな
る。さらに、計測した加速時間(Tmeasure)に
応じて、移動速度が速い(加速時間<基準加速時間T
1)場合は減速パルス波高値を高くし、移動速度が遅い
(加速時間>基準加速時間T1)場合は減速パルス波高
値を低くすることにより、ゼロクロス点(Z点)付近に
おける光ヘッド103の速度変動を吸収し、減速終了時
の光ヘッド103の位置および移動速度を一定に保つこ
とが可能となる。このように光ヘッド103に対して位
置制御および速度制御を行うことにより、装置への振動
および光ディスク701の部分面振れなどによる外乱に
対して安定したフォーカスジャンピングを実現すること
ができる。
【0053】なお、本実施の形態の光学式記録再生装置
においては、計測した加速時間に応じて減速パルスの波
高値を変更するが、減速時間を変更するような構成にし
ても同等の効果を得ることができる。ここで、計測した
加速時間(Tmeasure)に応じて、移動速度が速
い(加速時間<基準加速時間T1)場合は減速時間を長
くし、移動速度が遅い(加速時間>基準加速時間T1)
場合は減速時間を短くする。
【0054】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態の光学式記録再生装置について説明する。
図10は、光学式記録再生装置の構成を示すブロック図
であり、図7に示す第3の実施の形態光学式記録再生装
置の構成において移動時間計測部713、加速終了判定
部714を削除し、減速パルス終了後におけるFE信号
のレベルを検出するためのレベル検出部1002を付加
し、加減速パルス生成部1003内における加減速パル
ス生成方法を変更することにより実現できる。ここで、
第3の実施の形態光学式記録再生装置に対応する部分に
は、同一の参照符号を付して、ここでは説明を省略す
る。
【0055】スイッチ712はフォーカス制御時、オフ
の位置に設定されている。フォーカスジャンピング時
に、スイッチ712はオンの位置に設定され、DSP1
001内のAD変換器705においてアナログ信号から
デジタル信号に変換されたFE信号がレベル検出部10
02に入力される。
【0056】以下、本実施の形態の光学式記録再生装置
におけるフォーカスジャンピング処理について図10の
ブロック図に加え、図11の波形図および図12のDS
P1001のフローチャートを参照しながら詳細に説明
する。図11は、L0層からL1層へのフォーカスジャ
ンピング時の波形図でり、図11において、(a)は通
常時のFE信号、(b)は通常時のフォーカス駆動波形
である。また(c)と(d)は、装置への振動および光
ディスク701の部分面振れなどによる外乱によって移
動速度が速くなった場合のFE信号とフォーカス駆動波
形であり、(e)と(f)は逆に遅くなった場合の波形
である。逆方向でのL1層からL0層へのフォーカスジ
ャンピング時は、FE信号およびフォーカス駆動波形の
極性が逆になるだけのため、波形図および説明は省略す
る。
【0057】フォーカスジャンピングにおいては、加減
速パルス生成部716により駆動信号(加速パルスまた
は減速パルス)を生成して、フォーカスアクチュエータ
122により光ヘッド103を光ディスクに垂直方向に
移動する。光ビームを光ディスクのL0層からL1層へ
と移動するため、加速信号を2つの層の間の中間層また
は2つの層の境界付近の所定の地点までフォーカスアク
チュエータ122に印加する。次に、加速された光ビー
ムを減速するため、減速信号を印加する。ここで、減速
信号を出力した後、フォーカスエラー信号のレベルが所
定値以下になるまで強制的にフォーカスアクチュエータ
122を駆動させる。
【0058】図12のフローチャートにおいて、まず、
ステップS401においてスイッチ708を点線で示さ
れるフォーカスジャンピング時の位置に設定し、スイッ
チ712をオンの位置に設定する。次に、ステップS4
02において加減速パルス生成部1003で生成された
加速パルス(所定波高値A1)の出力を開始することに
より、光ヘッド103は光ディスク701のL0層から
L1層に向かって移動を開始し、それに伴い正弦波状の
FE信号が現れる。ステップS403、S404におい
て加速パルスを所定時間(T1)出力後、ステップS4
05においてFE信号のゼロクロス点(図11のZ点)
が検出されるまでウェイトする。ここで、ゼロクロス点
の検出は、ゲイン切換回路707を通過したFE信号と
低域通過フィルタ715の出力信号との交点を検出する
ことによって行っている。次に、ステップS406にお
いて減速パルス(所定波高値A2)の出力を開始し、ス
テップS407、S408において減速パルスを所定時
間(T2)出力する。なお、加減速パルス波高値A1、
A2および加減速時間T1、T2は、装置への振動など
の外乱が印可されていない通常状態において安定したフ
ォーカスジャンピングが行えるような値をフォーカスア
クチュエータ122の感度に応じて設定してある。
【0059】次に、ステップS409においてレベル検
出部1002において減速パルス終了時のFE信号のレ
ベル(V’、図11のQ1点)を検出し、ステップS4
10、S411において所定のレベル(V)と比較す
る。ここで、所定のレベル(V)は、安定したフォーカ
ス引き込みが実現できるような範囲をフォーカス制御系
の周波数特性に応じて設定してある。検出したレベル
(V’)が所定の範囲内(±V)の場合、ステップS4
17においてスイッチ708を実線で示されるフォーカ
ス制御時の位置に設定し、スイッチ712をオフの位置
に設定することにより、隣接した情報面(L0層からL
1層)へのフォーカスジャンピングを終了し、フォーカ
ス制御を再開する。
【0060】装置への振動などの外乱によって光ヘッド
103の移動速度が速くなった場合、図11の(c)に
示すように減速パルス終了時には減速が不十分のため、
フォーカス制御目標位置を通り過ぎている。この場合、
ステップS412において所定波高値(A3)の強制減
速パルスの出力を開始し、ステップS414、S41
5、S416においてFE信号のレベルが所定の範囲
(±V)に入るまで(図11の(c)のQ2点)フォー
カスアクチュエータ122を強制減速させる。一方、移
動速度が遅くなった場合、図11の(e)に示すように
減速パルス終了時には減速しすぎのため、フォーカス制
御目標位置まで大きく達していない。この場合、ステッ
プS413において所定波高値(A3)の強制加速パル
スの出力を開始し、ステップS414、S415、S4
16においてFE信号のレベルが所定の範囲(±V)に
入るまで(図11の(e)のQ2点)フォーカスアクチ
ュエータ122を強制加速させる。その後、ステップS
417においてスイッチ708を実線で示されるフォー
カス制御時の位置に設定し、スイッチ712をオフの位
置に設定することにより、隣接した情報面(L0層から
L1層)へのフォーカスジャンピングを終了し、フォー
カス制御を再開する。
【0061】以上説明したように、減速終了時のFE信
号のレベルを検出し、検出したレベルが所定範囲外の場
合、所定範囲内に入るまで強制的にフォーカスアクチュ
エータ122を駆動させることにより、装置への振動お
よび光ディスク701の部分面振れなどによる外乱に対
して安定したフォーカスジャンピングを実現できる。
【0062】なお、本実施の形態の光学式記録再生装置
においては、所定波高値(A3)の強制加減速パルスを
フォーカスアクチュエータ122に印可するような構成
について説明した。別の例では、ステップS409、S
414において検出したFE信号のレベルに応じて波高
値を逐次変更するような構成にすることにより、強制加
減速パルス終了時における光ヘッド103の移動速度を
一定に保つことができ、より高いフォーカス引き込み性
能を確保することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、隣接したトラックへの
トラックジャンピング時に、ジャンピング中の光ビーム
のある地点までの移動時間を計測し、計測した時間に応
じて減速パルスの波形を変更し、トラッキングアクチュ
エータを駆動する。または、減速信号を出力した後に、
トラッキングエラー信号のレベルが所定値以下になるま
で強制的に移動手段を駆動させる。これにより、装置へ
の振動や光ディスクの部分偏芯などによる外乱に対して
安定したトラックジャンピング性能を有し安定した高速
再生、高速記録が可能な光学式記録再生装置を提供でき
る。
【0064】また、本発明によれば、ある情報面から別
の情報面へのフォーカスジャンピング時に、ジャンピン
グ中の光ビームのある地点までの移動時間を計測し、計
測した時間に応じて減速パルスの波形を変更し、フォー
カスアクチュエータを駆動する。または、減速信号を出
力した後に、フォーカスエラー信号のレベルが所定値以
下になるまで強制的に移動手段を駆動させる。これによ
り、装置への振動や光ディスクの部分面振れなどによる
外乱に対して安定したフォーカスジャンピング性能を有
し安定した高速再生、高速記録が可能な光学式記録再生
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態である光学式記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図2】 同実施の形態におけるトラックジャンピング
方式におけるトラッキングエラー信号とトラッキング駆
動波形の関係図
【図3】 同実施の形態におけるトラックジャンピング
処理のフローチャート
【図4】 本発明の第2の実施の形態である光学式記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図5】 同実施の形態におけるトラックジャンピング
方式におけるトラッキングエラー信号とトラッキング駆
動波形の関係図
【図6】 同実施の形態におけるトラックジャンピング
処理のフローチャート
【図7】 本発明の第3の実施の形態である光学式記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図8】 同実施の形態におけるフォーカスジャンピン
グ方式におけるフォーカスエラー信号とフォーカス駆動
波形の関係図
【図9】 同実施の形態におけるフォーカスジャンピン
グ処理のフローチャート
【図10】 本発明の第4の実施の形態である光学式記
録再生装置の構成を示すブロック図
【図11】 同実施の形態におけるフォーカスジャンピ
ング方式におけるフォーカスエラー信号とフォーカス駆
動波形の関係図
【図12】 同実施の形態におけるフォーカスジャンピ
ング処理のフローチャート
【図13】 従来のトラックジャンピング方式における
部分偏芯による正常時と失敗時のトラッキングエラー信
号とトラッキング駆動波形の関係図
【図14】 2つの情報面を有する光ディスクにおける
フォーカスエラー信号の概念図
【符号の説明】
101 光ディスク 103 光ヘッド 104 トラッキングエラー信号生成部 106 位相補償フィルタ 107 ゲイン切換回路 108 スイッチ 110 トラッキング駆動回路 111 DSP 112 スイッチ 113 移動時間計測部 114 加速終了判定部 115 低域通過フィルタ 116 加減速パルス生成部 117 加算器 118 収束レンズ 119 トラッキングアクチュエータ 120 フォーカス信号生成部 121 フォーカス駆動回路 122 フォーカスアクチュエータ 123 再生信号生成部 124 アドレス/データ読取回路 401 DSP 402 レベル検出部 403 加減速パルス生成部 708 スイッチ 711 DSP 712 スイッチ 713 移動時間計測部 714 加速終了判定部 716 加減速パルス生成部 1001 DSP 1002 レベル検出部 1003 加減速パルス生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹内 達也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 BB03 BB04 BB06 DD00 DD11 DD12 EE09 EE11 EE20 EE23 EE24 FF04 FF06 FF12 FF18 FF26 FF29 FX02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録担体上に光ビームを収束照射する光
    ビーム収束手段と、 前記光ビーム収束手段を記録担体上のトラックを横切る
    方向に移動させる移動手段と、 光ビームとトラックとの位置関係に応じたトラッキング
    エラー信号を発生するトラックずれ検出手段と、 前記トラックずれ検出手段が出力するトラッキングエラ
    ー信号に応じて前記移動手段を駆動し、光ビームがトラ
    ック上を走査するように制御するトラッキング制御手段
    と、 光ビームを記録担体上の第1のトラックから隣接した第
    2のトラックへと移動する加速手段と減速手段とからな
    り、前記加速手段は第1と第2のトラック間の所定の地
    点まで光ビームを加速する加速信号を前記移動手段に印
    加し、前記減速手段は、前記加速手段によって加速され
    た光ビームを減速する減速信号を前記移動手段に印加す
    るトラックジャンピング手段と、 前記トラックジャンピング手段によって光ビームが移動
    を開始した時から前記第1と第2のトラック間の所定の
    地点に達するまでの時間を計測するビーム移動時間計測
    手段とからなり、 前記トラックジャンピング手段の前記減速手段は、前記
    ビーム移動時間計測手段の計測時間に基づいて減速信号
    の波高値または時間を変更する光学式記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記減速手段が出力する減速信号は所定
    周期のパルス信号であり、減速手段は、ビーム移動時間
    計測手段の計測結果に応じて、パルス信号の波高値を変
    更することを特徴とする請求項1記載の光学式記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記減速手段は、基準移動時間に対する
    ビーム移動時間計測手段の計測した移動時間の比を減速
    パルスの基準波高値に乗じた波高値のパルス信号を減速
    信号として出力することを特徴とする請求項2記載の光
    学式記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記減速手段が出力する減速信号は所定
    振幅のパルス信号であり、減速手段は、ビーム移動時間
    計測手段の計測結果に応じて、パルス信号の出力時間を
    変更することを特徴とする請求項1記載の光学式記録再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記減速手段は、基準移動時間に対する
    ビーム移動時間計測手段の計測した移動時間の比を減速
    パルスの基準時間に乗じた時間幅のパルス信号を減速信
    号として出力することを特徴とする請求項4記載の光学
    式記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記ビーム移動時間計測手段は、加速手
    段が印可する加速信号の出力から、加速信号の出力の終
    了後に、トラックずれ検出手段が出力するトラッキング
    エラー信号が略々零付近の所定レベルに達するまでの時
    間を計測することを特徴とする請求項1記載の光学式記
    録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ビーム移動時間計測手段は、加速信
    号出力開始後に所定の期間が経過した後に、トラックず
    れ検出手段が出力するトラッキングエラー信号が略々零
    付近の所定レベルに達したことを検出することを特徴と
    する請求項6記載の光学式記録再生装置。
  8. 【請求項8】 記録担体上に光ビームを収束照射する光
    ビーム収束手段と、 前記光ビーム収束手段を記録担体上のトラックを横切る
    方向に移動させる移動手段と、 光ビームとトラックとの位置関係に応じたトラッキング
    エラー信号を発生するトラックずれ検出手段と、 前記トラックずれ検出手段が出力するトラッキングエラ
    ー信号に応じて前記移動手段を駆動し、光ビームがトラ
    ック上を走査するように制御するトラッキング制御手段
    と、 光ビームを記録担体上の第1のトラックから隣接した第
    2のトラックへと移動する加速手段と減速手段とからな
    り、前記加速手段は第1と第2のトラック間の所定の地
    点まで光ビームを加速する加速信号を前記移動手段に印
    加し、前記減速手段は、前記加速手段によって加速され
    た光ビームを減速する減速信号を前記移動手段に印加す
    るトラックジャンピング手段と、 前記トラックジャンピング手段の減速手段が減速信号を
    出力した後に、前記トラックずれ検出手段が出力するト
    ラッキングエラー信号のレベルが所定値以下になるまで
    強制的に前記移動手段を駆動させる強制駆動手段とから
    なる光学式記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記強制駆動手段が出力する駆動信号は
    所定周期のパルス信号であり、減速終了時のトラックず
    れ検出手段が出力するトラッキングエラー信号のレベル
    に応じて強制駆動手段のパルス信号の波高値を変更する
    ことを特徴とする請求項8記載の光学式記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記ビーム移動時間計測手段は、加速
    手段が印可する加速信号の出力から、加速信号の出力の
    終了後に、トラックずれ検出手段が出力するトラッキン
    グエラー信号が略々零付近の所定レベルに達するまでの
    時間を計測することを特徴とする請求項8記載の光学式
    記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記ビーム移動時間計測手段は、加速
    信号出力開始後に所定の期間が経過した後に、トラック
    ずれ検出手段が出力するトラッキングエラー信号が略々
    零付近の所定レベルに達したことを検出することを特徴
    とする請求項10記載の光学式記録再生装置。
  12. 【請求項12】 積層された複数の情報面をもつ記録担
    体上に光ビームを収束照射する光ビーム収束手段と、 前記光ビーム収束手段により収束された光ビームの収束
    点を情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 記録担体上の光ビームの収束状態に対応したフォーカス
    エラー信号を発生する収束状態検出手段と、 前記収束状態検出手段が出力するフォーカスエラー信号
    に応じて前記移動手段を駆動し、記録担体上の光ビーム
    の収束位置が略々一定となるように制御するフォーカス
    制御手段と、 光ビームを記録担体上の第1の情報面から隣接した第2
    の情報面へと移動する加速手段と減速手段とからなり、
    前記加速手段は第1と第2の情報面の間の所定の地点ま
    で光ビームを加速する加速信号を前記移動手段に印加
    し、前記減速手段は、前記加速手段によって加速された
    光ビームを減速する減速信号を前記移動手段に印加する
    フォーカスジャンピング手段と、 前記フォーカスジャンピング手段によって光ビームが移
    動を開始した時から前記第1と第2の情報面の間の中間
    層またはその境界付近の地点に達するまでの時間を計測
    するビーム移動時間計測手段とからなり、 前記フォーカスジャンピング手段の前記減速手段は、前
    記ビーム移動時間計測手段の計測時間に基づいて減速信
    号の波高値または時間を変更する光学式記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記減速手段が出力する減速信号は所
    定周期のパルス信号であり、減速手段は、ビーム移動時
    間計測手段の計測結果に応じて、パルス信号の波高値を
    変更することを特徴とする請求項12記載の光学式記録
    再生装置。
  14. 【請求項14】 前記減速手段は、基準移動時間に対す
    るビーム移動時間計測手段の計測した移動時間の比を減
    速パルスの基準波高値に乗じた波高値のパルス信号を減
    速信号として出力することを特徴とする請求項13記載
    の光学式記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記減速手段が出力する減速信号は所
    定振幅のパルス信号であり、減速手段は、ビーム移動時
    間計測手段の計測結果に応じて、パルス信号の出力時間
    を変更することを特徴とする請求項12記載の光学式記
    録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記減速手段は、基準移動時間に対す
    るビーム移動時間計測手段の計測した移動時間の比を減
    速パルスの基準時間に乗じた時間幅のパルス信号を減速
    信号として出力することを特徴とする請求項15記載の
    光学式記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記ビーム移動時間計測手段は、加速
    手段が印加する加速信号の出力から、加速信号の出力終
    了後に収束状態検出手段が出力するフォーカスエラー信
    号が略々零付近の所定レベルに達するまでの時間を計測
    することを特徴とする請求項12記載の光学式記録再生
    装置。
  18. 【請求項18】 前記ビーム移動時間計測手段は、加速
    信号出力開始後に所定の期間が経過した後に、収束状態
    検出手段が出力するフォーカスエラー信号が略々零付近
    の所定レベルに達したことを検出することを特徴とする
    請求項17記載の光学式記録再生装置。
  19. 【請求項19】 積層された複数の情報面をもつ記録担
    体上に光ビームを収束照射する光ビーム収束手段と、 前記光ビーム収束手段により収束された光ビームの収束
    点を情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 記録担体上の光ビームの収束状態に対応したフォーカス
    エラー信号を発生する収束状態検出手段と、 前記収束状態検出手段が出力するフォーカスエラー信号
    に応じて前記移動手段を駆動し、記録担体上の光ビーム
    の収束位置が略々一定となるように制御するフォーカス
    制御手段と、 光ビームを記録担体上の第1の情報面から隣接した第2
    の情報面へと移動する加速手段と減速手段とからなり、
    前記加速手段は第1と第2の情報面の間の所定の地点ま
    で光ビームを加速する加速信号を前記移動手段に印加
    し、前記減速手段は、前記加速手段によって加速された
    光ビームを減速する減速信号を前記移動手段に印加する
    フォーカスジャンピング手段と、 前記フォーカスジャンピング手段の減速手段が減速信号
    を出力した後、前記収束状態検出手段が出力するフォー
    カスエラー信号のレベルが所定値以下になるまで強制的
    に前記移動手段を駆動させる強制駆動手段とからなる光
    学式記録再生装置。
  20. 【請求項20】 強制駆動手段が出力する駆動信号は所
    定周期のパルス信号であり、減速終了時の収束状態検出
    手段が出力するフォーカスエラー信号のレベルに応じて
    強制駆動手段のパルス信号の波高値を変更することを特
    徴とする請求項19記載の光学式記録再生装置。
  21. 【請求項21】 ビーム移動時間計測手段は、加速手段
    が印加する加速信号の出力から、加速信号の出力の終了
    後に、収束状態検出手段が出力するフォーカスエラー信
    号が略々零付近の所定レベルに達するまでの時間を計測
    することを特徴とする請求項19記載の光学式記録再生
    装置。
  22. 【請求項22】 ビーム移動時間計測手段は、加速信号
    出力開始後に所定の期間が経過した後に、収束状態検出
    手段が出力するフォーカスエラー信号が略々零付近の所
    定レベルに達したことを検出することを特徴とする請求
    項21記載の光学式記録再生装置。
JP2000106467A 1999-04-07 2000-04-07 光学式記録再生装置 Pending JP2000353324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106467A JP2000353324A (ja) 1999-04-07 2000-04-07 光学式記録再生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9966399 1999-04-07
JP11-99663 1999-04-07
JP2000106467A JP2000353324A (ja) 1999-04-07 2000-04-07 光学式記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000353324A true JP2000353324A (ja) 2000-12-19

Family

ID=26440775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000106467A Pending JP2000353324A (ja) 1999-04-07 2000-04-07 光学式記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000353324A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6762981B2 (en) 2001-02-20 2004-07-13 Funai Electric Co., Ltd. Track jump controller and a track jump method
US7196977B2 (en) 2002-10-31 2007-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Track jump control circuit for accessing optical disk drive
US7295501B2 (en) 2002-07-30 2007-11-13 Funai Electric Co., Ltd. Apparatus and method for controlling a focus jump and level thereof in a multilayer optical disk

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6762981B2 (en) 2001-02-20 2004-07-13 Funai Electric Co., Ltd. Track jump controller and a track jump method
US7295501B2 (en) 2002-07-30 2007-11-13 Funai Electric Co., Ltd. Apparatus and method for controlling a focus jump and level thereof in a multilayer optical disk
US7196977B2 (en) 2002-10-31 2007-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Track jump control circuit for accessing optical disk drive

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008262709A (ja) 光ディスク装置
US4764911A (en) Optical lens vibration control for optical information recording and/or reproducing apparatus
JPH0551973B2 (ja)
US6400663B1 (en) Optical disc apparatus
US6628580B1 (en) Optical recording and reproducing apparatus
WO1997036291A1 (fr) Appareil optique d'enregistrement et de reproduction
US6567357B2 (en) Optical disk apparatus
US6721239B2 (en) Optical disc device
JP2000353324A (ja) 光学式記録再生装置
US7196977B2 (en) Track jump control circuit for accessing optical disk drive
JP3836256B2 (ja) 光ディスク装置
JPH0765382A (ja) 光ディスク制御装置
KR100606671B1 (ko) 광 기록재생기의 액츄에이터 진동 방지 방법
JP3843656B2 (ja) 光ディスク装置
JP4202972B2 (ja) 光ディスク装置
JP3933390B2 (ja) 光ディスク装置及びフォーカス移動方法
JP2697439B2 (ja) アクセス制御装置
JPH10255278A (ja) 光ディスク装置
JP2002304750A (ja) 光ディスク装置
JP2008310837A (ja) サーボ制御装置、サーボ制御方法、およびサーボ制御プログラム
JPH11161967A (ja) ミラー信号生成装置及び情報再生装置
JP2000242935A (ja) 光ディスク装置及びトラックジャンプ方法並びにトラックジャンプ制御プログラムを記録した記録媒体
JP2001155350A (ja) 光ディスク装置
JP2000187852A (ja) 光ディスク装置及びトラックジャンプ方法
JPH06150343A (ja) トラックジャンプ装置