JPH05209376A - ポリエステル系伸縮性染色繊維構造物の処理方法 - Google Patents
ポリエステル系伸縮性染色繊維構造物の処理方法Info
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- JPH05209376A JPH05209376A JP4014085A JP1408592A JPH05209376A JP H05209376 A JPH05209376 A JP H05209376A JP 4014085 A JP4014085 A JP 4014085A JP 1408592 A JP1408592 A JP 1408592A JP H05209376 A JPH05209376 A JP H05209376A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、外観、審美性、鮮明性に優
れたポリエステル系伸縮性染色繊維構造物であり、さら
にはドライクリーニングのような安定剤を抽出する工程
を通過した後でも優れた耐光性、耐塩素性が維持される
高耐久性のポリエステル系伸縮性染色繊維構造物帛を得
ることにある。 【構成】 カチオン染料可染ポリエチレンテレフタレー
ト系ポリエステル繊維とカチオン染料可染ポリエステル
・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維とを混用した
繊維構造物をカチオン染料で染色してなるポリエステル
系伸縮性染色繊維構造物であって、カチオン染料可染ポ
リエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維の見掛染
着度Laとカチオン染料可染ポリエステル・ポリエステ
ルブロック共重合体弾性繊維の見掛染着度Lbが下記式
を満足するポリエステル系伸縮性染色繊維構造物 La−Lb≦35
れたポリエステル系伸縮性染色繊維構造物であり、さら
にはドライクリーニングのような安定剤を抽出する工程
を通過した後でも優れた耐光性、耐塩素性が維持される
高耐久性のポリエステル系伸縮性染色繊維構造物帛を得
ることにある。 【構成】 カチオン染料可染ポリエチレンテレフタレー
ト系ポリエステル繊維とカチオン染料可染ポリエステル
・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維とを混用した
繊維構造物をカチオン染料で染色してなるポリエステル
系伸縮性染色繊維構造物であって、カチオン染料可染ポ
リエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維の見掛染
着度Laとカチオン染料可染ポリエステル・ポリエステ
ルブロック共重合体弾性繊維の見掛染着度Lbが下記式
を満足するポリエステル系伸縮性染色繊維構造物 La−Lb≦35
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル系伸縮性
染色繊維構造物に関し、さらに詳しくは、外観が優れ、
鮮明で優れた染色堅牢度を有し、加えて、ドライクリー
ニング後の耐久性を有するポリエステル系伸縮性染色繊
維構造物に関するものであり、広く一般衣料用途に利用
できる。
染色繊維構造物に関し、さらに詳しくは、外観が優れ、
鮮明で優れた染色堅牢度を有し、加えて、ドライクリー
ニング後の耐久性を有するポリエステル系伸縮性染色繊
維構造物に関するものであり、広く一般衣料用途に利用
できる。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性繊維としては、ポリウレタン
系のものが多く使用されているが、ポリウレタン系弾性
繊維は、弾性回復の点では優れた特性を示す反面、耐熱
水性が劣り、ナイロン繊維との混用で酸性染料を中心に
して、ボイル温度付近で染色が行われている。
系のものが多く使用されているが、ポリウレタン系弾性
繊維は、弾性回復の点では優れた特性を示す反面、耐熱
水性が劣り、ナイロン繊維との混用で酸性染料を中心に
して、ボイル温度付近で染色が行われている。
【0003】一方、弾性繊維として、ポリエーテル・ポ
リエステルブロック共重合体弾性繊維も用いられるよう
になってきており、ポリエチレンテレフタレート系ポリ
エステル繊維と混用して、分散染料で染色する方法が提
案されている(特公昭61―49433号公報)。
リエステルブロック共重合体弾性繊維も用いられるよう
になってきており、ポリエチレンテレフタレート系ポリ
エステル繊維と混用して、分散染料で染色する方法が提
案されている(特公昭61―49433号公報)。
【0004】しかしながら、ポリウレタン系弾性繊維と
ナイロン繊維との混用においては、ナイロン繊維が寸法
安定性に劣り、満足な風合が得られにくいという問題が
あり、さらにはスポーツ衣料の一部用途では、鮮明性の
不足が指摘されてきた。
ナイロン繊維との混用においては、ナイロン繊維が寸法
安定性に劣り、満足な風合が得られにくいという問題が
あり、さらにはスポーツ衣料の一部用途では、鮮明性の
不足が指摘されてきた。
【0005】また、ポリウレタン系弾性繊維とナイロン
繊維とを組合せたものを酸性染料で染色する場合、染料
のナイロンに対する染着量が多く、逆にポリウレタン系
弾性繊維に対する染着量が少ないため、染色された布帛
を伸長させた際に著しく審美性を損なうという欠点を有
していた。
繊維とを組合せたものを酸性染料で染色する場合、染料
のナイロンに対する染着量が多く、逆にポリウレタン系
弾性繊維に対する染着量が少ないため、染色された布帛
を伸長させた際に著しく審美性を損なうという欠点を有
していた。
【0006】かかる問題に対して、カチオン染料可染ポ
リエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維とカチオ
ン染料可染ポリエーテル・ポリエステル共重合体弾性繊
維とを混用した繊維構造物に対し、2―(3―t―ブチ
ル―5―メチル―2―ヒドロキシフェニル)―5―クロ
ロベンゾトリアゾールおよび/または2―(3,5―ジ
―t―ブチル―2―ヒドロキシフェニル)―5―クロロ
ベンゾトリアゾールならびにヒンダードフェノール系化
合物を該繊維構造物に対し各々0.1〜4重量%(ow
f)添加したカチオン染料染浴で染色することを特徴と
するポリエステル系伸縮性染色繊維構造物が知られてお
り、審美性、鮮明性、染色堅牢度に優れさらには耐光劣
化性、耐塩素劣化性にも優れたものが提供されることが
開示されている(特開平3―185133)。
リエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維とカチオ
ン染料可染ポリエーテル・ポリエステル共重合体弾性繊
維とを混用した繊維構造物に対し、2―(3―t―ブチ
ル―5―メチル―2―ヒドロキシフェニル)―5―クロ
ロベンゾトリアゾールおよび/または2―(3,5―ジ
―t―ブチル―2―ヒドロキシフェニル)―5―クロロ
ベンゾトリアゾールならびにヒンダードフェノール系化
合物を該繊維構造物に対し各々0.1〜4重量%(ow
f)添加したカチオン染料染浴で染色することを特徴と
するポリエステル系伸縮性染色繊維構造物が知られてお
り、審美性、鮮明性、染色堅牢度に優れさらには耐光劣
化性、耐塩素劣化性にも優れたものが提供されることが
開示されている(特開平3―185133)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては安定剤により耐光性、耐塩素性等を付与し
ているため、ドライクリーニング等の安定剤を抽出する
ような工程を通った後は耐光性や耐塩素性が悪くなる欠
点を持っている。
法においては安定剤により耐光性、耐塩素性等を付与し
ているため、ドライクリーニング等の安定剤を抽出する
ような工程を通った後は耐光性や耐塩素性が悪くなる欠
点を持っている。
【0008】そこで、かかる欠点を解決するために検討
し、到達したのが本発明である。
し、到達したのが本発明である。
【0009】
【課題を解決するための手段】ここに本発明は、カチオ
ン染料可染ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル
繊維とカチオン染料可染ポリエステル・ポリエステルブ
ロック共重合体弾性繊維とを混用した繊維構造物を、カ
チオン染料で染色してなるポリエステル系伸縮性染色繊
維構造物であって、該カチオン染料可染ポリエチレンテ
レフタレート系ポリエステル繊維の見掛染着度Laと該
カチオン染料可染ポリエステル・ポリエステルブロック
共重合体弾性繊維の見掛染着度Lbとが、下記式(I)
を満足していることを特徴とするポリエステル系伸縮性
染色繊維構造物。
ン染料可染ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル
繊維とカチオン染料可染ポリエステル・ポリエステルブ
ロック共重合体弾性繊維とを混用した繊維構造物を、カ
チオン染料で染色してなるポリエステル系伸縮性染色繊
維構造物であって、該カチオン染料可染ポリエチレンテ
レフタレート系ポリエステル繊維の見掛染着度Laと該
カチオン染料可染ポリエステル・ポリエステルブロック
共重合体弾性繊維の見掛染着度Lbとが、下記式(I)
を満足していることを特徴とするポリエステル系伸縮性
染色繊維構造物。
【0010】|La−Lb|≦35 …(I) (式中、LaはCIE測色系で測色したカチオン染料可
染ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維のL
値を、Lbは同じくCIE測色系で測色したカチオン染
料可染ポリエステル・エステルブロック共重合体弾性繊
維のL値を表わす。)である。
染ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維のL
値を、Lbは同じくCIE測色系で測色したカチオン染
料可染ポリエステル・エステルブロック共重合体弾性繊
維のL値を表わす。)である。
【0011】本発明において用いられる弾性繊維は、ポ
リエステル・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維で
あり、ソフトセグメントとして、フタル酸類を主たる酸
成分とし、水酸基間の炭素数5〜12の脂肪族ジオール
を主たるジオール成分とする融点50℃以下のポリエス
テルを用いる。ここにフタル酸類とは、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸をいうが、特に得られるポリエ
ステルが、非晶性または融点50℃以下のポリマーとす
るため、また、製造時の飛散性の問題などから、イソフ
タル酸が使用されることが多い。一方、ジオール成分と
しては、1,6―ヘキサンジオール、1,10―デカン
ジオール等の直鎖ジオール、3―メチル―1,5―ペン
タンジオール、2―メチル―1,8―オクタンジオール
等の分岐ジオールがあげられる。本発明のポリエステル
・エステル共重合体を構成するソフトセグメントは、か
かる酸およびジオール成分を主たる構成成分とするが、
40モル%以下、好ましくは30モル%以下の他の成分
の共重合物でもよい。この共重合できる物として、他の
ジカルボン酸や、ジオールがあるが、たとえば低温での
特性を良くする目的で、脂肪族ジカルボン酸や、ポリオ
キシテトラメチレングリコール等のエーテルグリコール
等を共重合することは、ひとつの好ましい対応である。
リエステル・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維で
あり、ソフトセグメントとして、フタル酸類を主たる酸
成分とし、水酸基間の炭素数5〜12の脂肪族ジオール
を主たるジオール成分とする融点50℃以下のポリエス
テルを用いる。ここにフタル酸類とは、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸をいうが、特に得られるポリエ
ステルが、非晶性または融点50℃以下のポリマーとす
るため、また、製造時の飛散性の問題などから、イソフ
タル酸が使用されることが多い。一方、ジオール成分と
しては、1,6―ヘキサンジオール、1,10―デカン
ジオール等の直鎖ジオール、3―メチル―1,5―ペン
タンジオール、2―メチル―1,8―オクタンジオール
等の分岐ジオールがあげられる。本発明のポリエステル
・エステル共重合体を構成するソフトセグメントは、か
かる酸およびジオール成分を主たる構成成分とするが、
40モル%以下、好ましくは30モル%以下の他の成分
の共重合物でもよい。この共重合できる物として、他の
ジカルボン酸や、ジオールがあるが、たとえば低温での
特性を良くする目的で、脂肪族ジカルボン酸や、ポリオ
キシテトラメチレングリコール等のエーテルグリコール
等を共重合することは、ひとつの好ましい対応である。
【0012】一方、ハードセグメントとして用いるポリ
ブチレンテレフタレート系ポリエステルとは、ポリブチ
レンテレフタレートまたはその共重合体をさすが、この
共重合割合は30モル%以下、好ましくは20モル%以
下である。ただ、この共重合割合は、ブロック化反応時
にも生起することが多いので、最終的に得られた、ブロ
ックポリエステルの融点として170℃以上、好ましく
は180℃以上とするのがよい。
ブチレンテレフタレート系ポリエステルとは、ポリブチ
レンテレフタレートまたはその共重合体をさすが、この
共重合割合は30モル%以下、好ましくは20モル%以
下である。ただ、この共重合割合は、ブロック化反応時
にも生起することが多いので、最終的に得られた、ブロ
ックポリエステルの融点として170℃以上、好ましく
は180℃以上とするのがよい。
【0013】さらに、本ポリエステル・ポリエステル共
重合体は、全ジカルボン酸成分に対して0.1〜10モ
ル%の下記一般式(II)および/または(III )で表わ
されるスルホン酸塩類を含有する。
重合体は、全ジカルボン酸成分に対して0.1〜10モ
ル%の下記一般式(II)および/または(III )で表わ
されるスルホン酸塩類を含有する。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】なお、スルホン酸塩類はポリエステル・ポ
リエステルブロック共重合体に置けるソフトセグメント
の方に含まれる方が好ましい。
リエステルブロック共重合体に置けるソフトセグメント
の方に含まれる方が好ましい。
【0017】スルホン酸塩類(B成分)としては、具体
的には、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸テト
ラブチルホスホニウム塩、3,5―ジカルボキシベンゼ
ンスルホン酸エチルトリブチルホスホニウム塩、3,5
―ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジルトリブチル
ホスホニウム塩、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホ
ン酸フェニルトリブチルホスホニウム塩、3,5―ジカ
ルボキシベンゼンスルホン酸テトラフェニルホスホニウ
ム塩、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸エチル
トリフェニルホスホニウム塩、3,5―ジカルボキシベ
ンゼンスルホン酸ブチルトリフェニルホスホニウム塩、
3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジルトリ
フェニルホスホニウム塩、3,5―ジ(β―ヒドロキシ
エトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸テトラフェニ
ルホスホニウム塩、3―(β―ヒドロキシエトキシカル
ボニル)ベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム
塩、3―(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ベンゼ
ンスルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、4―ヒド
ロキシエトキシベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4―スル
ホン酸テトラブチルホスホニウム塩、α―テトラブチル
ホスホニウムスルホコハク酸、ジメチルイソフタレート
―S―スルホン酸ナトリウムなどを挙げることができ
る。前記スルホン酸塩類は、1種のみを単独で用いても
2種以上併用してもよい。
的には、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸テト
ラブチルホスホニウム塩、3,5―ジカルボキシベンゼ
ンスルホン酸エチルトリブチルホスホニウム塩、3,5
―ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジルトリブチル
ホスホニウム塩、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホ
ン酸フェニルトリブチルホスホニウム塩、3,5―ジカ
ルボキシベンゼンスルホン酸テトラフェニルホスホニウ
ム塩、3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸エチル
トリフェニルホスホニウム塩、3,5―ジカルボキシベ
ンゼンスルホン酸ブチルトリフェニルホスホニウム塩、
3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジルトリ
フェニルホスホニウム塩、3,5―ジ(β―ヒドロキシ
エトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸テトラフェニ
ルホスホニウム塩、3―(β―ヒドロキシエトキシカル
ボニル)ベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム
塩、3―(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ベンゼ
ンスルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、4―ヒド
ロキシエトキシベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4―スル
ホン酸テトラブチルホスホニウム塩、α―テトラブチル
ホスホニウムスルホコハク酸、ジメチルイソフタレート
―S―スルホン酸ナトリウムなどを挙げることができ
る。前記スルホン酸塩類は、1種のみを単独で用いても
2種以上併用してもよい。
【0018】なお、スルホン酸塩類(B成分)の共重合
量は、共重合体全体に対して0.2〜10モル%である
ことが必要である。B成分の共重合量が0.2モル%未
満の場合は、カチオン染料による染着度が低くなり、目
的とする良好な審美性が得られない。一方、B成分が1
0モル%を越える場合は、乾熱処理、湿熱処理時に弾性
特性が低下するため好ましくない。
量は、共重合体全体に対して0.2〜10モル%である
ことが必要である。B成分の共重合量が0.2モル%未
満の場合は、カチオン染料による染着度が低くなり、目
的とする良好な審美性が得られない。一方、B成分が1
0モル%を越える場合は、乾熱処理、湿熱処理時に弾性
特性が低下するため好ましくない。
【0019】本発明で用いられるカチオン染料可染ポリ
エチレンテレフタレート系ポリエステル繊維は、前記一
般式(II)および/または(III )で表わされるスルホ
ン酸塩類(B成分)を1〜5モル%共重合させたもので
あることが好ましい。
エチレンテレフタレート系ポリエステル繊維は、前記一
般式(II)および/または(III )で表わされるスルホ
ン酸塩類(B成分)を1〜5モル%共重合させたもので
あることが好ましい。
【0020】スルホン酸塩類(B成分)の共重合量が1
モル%未満であると、カチオン染料の染着度が低くな
り、実用性がない。逆に、5モル%を超えると、カチオ
ン染料染色物の視感による染着濃度は飽和状態になると
ともに、染色処理により該繊維の強度劣化が起こり、繊
維構造物の物性低下があり好ましくない。
モル%未満であると、カチオン染料の染着度が低くな
り、実用性がない。逆に、5モル%を超えると、カチオ
ン染料染色物の視感による染着濃度は飽和状態になると
ともに、染色処理により該繊維の強度劣化が起こり、繊
維構造物の物性低下があり好ましくない。
【0021】スルホン酸塩類の具体的化合物としては、
前記(B)成分として使用される化合物類を同一または
異なって使用でき、これらは1種のみを単独で用いても
2種以上併用してもよい。
前記(B)成分として使用される化合物類を同一または
異なって使用でき、これらは1種のみを単独で用いても
2種以上併用してもよい。
【0022】本発明に置ける繊維構造物は、不織布、織
編物などの任意の形態のものを含み、カチオン染料可染
ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維とカチ
オン染料可染ポリエステル・ポリエステルブロック共重
合体弾性繊維とを混用することにより形成されている。
混用の方法としては、例えば弾性繊維をポリエステル繊
維で被覆した糸条を用いて、この糸条単独またはポリエ
ステル繊維糸条とともに織編物とすることができる。
編物などの任意の形態のものを含み、カチオン染料可染
ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維とカチ
オン染料可染ポリエステル・ポリエステルブロック共重
合体弾性繊維とを混用することにより形成されている。
混用の方法としては、例えば弾性繊維をポリエステル繊
維で被覆した糸条を用いて、この糸条単独またはポリエ
ステル繊維糸条とともに織編物とすることができる。
【0023】弾性繊維をポリエステル繊維で被覆する方
法としては、中空スピンドルを利用した撚糸によりカバ
リングする方法、引き揃え糸を合撚し、両繊維の伸度差
により被覆する方法、精紡機を利用し、コアスパンによ
る方法などがある。さらに、弾性繊維を裸糸で使用し、
ポリエステル繊維糸条と交編織してもよい。
法としては、中空スピンドルを利用した撚糸によりカバ
リングする方法、引き揃え糸を合撚し、両繊維の伸度差
により被覆する方法、精紡機を利用し、コアスパンによ
る方法などがある。さらに、弾性繊維を裸糸で使用し、
ポリエステル繊維糸条と交編織してもよい。
【0024】弾性繊維が裸糸で使用されるのは、編物の
場合が多く、経編物、丸編物のいずれでも使用すること
ができる。
場合が多く、経編物、丸編物のいずれでも使用すること
ができる。
【0025】カチオン染料可染ポリエチレンテレフタレ
ート系ポリエステル繊維とカチオン染料可染ポリエーテ
ル・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維とを混用し
てなる繊維構造物を、カチオン染料で染色するには通常
の方法が採用される。すなわち、染色温度は、80〜1
35℃の範囲内、好ましくは100〜130℃が適当で
あり、さらには弾性繊維、ポリエステル繊維の強度劣化
を防止するために芒硝を2〜3g/l程度染浴に添加す
ることが望ましい。淡色に染色した場合の染色後の洗浄
は省略可能であるが、濃色染色後の洗浄方法はカチオン
染料を洗浄するための通常の方法が用いられる。特に好
ましくは酢酸および/またはアルキルアリルスルホン酸
塩のホルマリン縮合物の水溶液で、60〜90℃の温度
で洗浄するのが好ましい。
ート系ポリエステル繊維とカチオン染料可染ポリエーテ
ル・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維とを混用し
てなる繊維構造物を、カチオン染料で染色するには通常
の方法が採用される。すなわち、染色温度は、80〜1
35℃の範囲内、好ましくは100〜130℃が適当で
あり、さらには弾性繊維、ポリエステル繊維の強度劣化
を防止するために芒硝を2〜3g/l程度染浴に添加す
ることが望ましい。淡色に染色した場合の染色後の洗浄
は省略可能であるが、濃色染色後の洗浄方法はカチオン
染料を洗浄するための通常の方法が用いられる。特に好
ましくは酢酸および/またはアルキルアリルスルホン酸
塩のホルマリン縮合物の水溶液で、60〜90℃の温度
で洗浄するのが好ましい。
【0026】かくして染色されたポリエステル系伸縮性
染色繊維構造物において、カチオン染料可染ポリエチレ
ンテレフタレート系ポリエステル繊維の見掛染着度La
とカチオン染料可染ポリエーテル・ポリエステルブロッ
ク共重合体弾性繊維の見掛染着度Lbとが、 |La−Lb|≦35 なる関係を満足していることが必要である。ここで、見
掛染着度La,Lbは、それぞれCIE測色系で測色し
たL値であり、数値が低いほど濃色に染色していること
を示す。
染色繊維構造物において、カチオン染料可染ポリエチレ
ンテレフタレート系ポリエステル繊維の見掛染着度La
とカチオン染料可染ポリエーテル・ポリエステルブロッ
ク共重合体弾性繊維の見掛染着度Lbとが、 |La−Lb|≦35 なる関係を満足していることが必要である。ここで、見
掛染着度La,Lbは、それぞれCIE測色系で測色し
たL値であり、数値が低いほど濃色に染色していること
を示す。
【0027】この関係を満足させるには、両繊維におけ
るスルホン酸塩類の共重合量を適宜調節すればよい。|
La−Lb|が35を超えると染色繊維構造物を伸張し
た際にいらつきが生じ、審美性が悪化する。
るスルホン酸塩類の共重合量を適宜調節すればよい。|
La−Lb|が35を超えると染色繊維構造物を伸張し
た際にいらつきが生じ、審美性が悪化する。
【0028】このようにしてカチオン染料で染色された
繊維構造物は、弾性繊維とポリエステル繊維の両方がイ
オン結合によってカチオン染料と結合しており、カチオ
ン染料は酸性染料、分散染料よりも鮮明なものが多いな
どの理由から、鮮明で染色湿潤堅牢性に優れたものとな
り、しかも弾性繊維とポリエステル繊維の見掛染着度が
特定範囲内に規制されているため、外観、審美性に優れ
たものとなる。
繊維構造物は、弾性繊維とポリエステル繊維の両方がイ
オン結合によってカチオン染料と結合しており、カチオ
ン染料は酸性染料、分散染料よりも鮮明なものが多いな
どの理由から、鮮明で染色湿潤堅牢性に優れたものとな
り、しかも弾性繊維とポリエステル繊維の見掛染着度が
特定範囲内に規制されているため、外観、審美性に優れ
たものとなる。
【0029】
【発明の作用】本発明は、ポリエステル・ポリエステル
ブロック共重合体弾性繊維を、カチオン可染タイプに改
良したものを、カチオン染料可染ポリエチレンテレフタ
レート系ポリエステル繊維と混用した繊維構造物をカチ
オン染料で染色し、両繊維の見掛染着濃度を特定の範囲
に制御することにより審美性、鮮明性にも優れ、さらに
はドライクリーニングのような安定剤を抽出するような
工程を通った後でも耐光性、耐塩素性が優れた伸縮性染
色繊維構造物を得るものである。
ブロック共重合体弾性繊維を、カチオン可染タイプに改
良したものを、カチオン染料可染ポリエチレンテレフタ
レート系ポリエステル繊維と混用した繊維構造物をカチ
オン染料で染色し、両繊維の見掛染着濃度を特定の範囲
に制御することにより審美性、鮮明性にも優れ、さらに
はドライクリーニングのような安定剤を抽出するような
工程を通った後でも耐光性、耐塩素性が優れた伸縮性染
色繊維構造物を得るものである。
【0030】
【発明の効果】本発明は、外観、審美性、鮮明性に優れ
たポリエステル系伸縮性染色繊維構造物であり、さらに
はドライクリーニングのような安定剤を抽出するような
工程を通った後でも優れた耐光性、耐塩素性が維持され
る耐久性の高い伸縮性染色繊維構造物である。
たポリエステル系伸縮性染色繊維構造物であり、さらに
はドライクリーニングのような安定剤を抽出するような
工程を通った後でも優れた耐光性、耐塩素性が維持され
る耐久性の高い伸縮性染色繊維構造物である。
【0031】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0032】なお、実施例中の部は、重量基準を示す。
【0033】また、以下の実施例および比較例におい
て、L値はマクベスTYPE2020(米国モルボーゲ
ン社製)でD65光源で測色したものである。
て、L値はマクベスTYPE2020(米国モルボーゲ
ン社製)でD65光源で測色したものである。
【0034】さらに、審美性は、100%伸長時のいら
つき程度を視感判定したものである。
つき程度を視感判定したものである。
【0035】耐光性は、この物を、パークレンを用いた
ドライクリーニングと、フェードメーターを用いた、2
0時間の耐光試験の繰り返しを5回行なったあと、弾性
糸だけを取り出して染色後における強度保持率を測定し
た結果である。
ドライクリーニングと、フェードメーターを用いた、2
0時間の耐光試験の繰り返しを5回行なったあと、弾性
糸だけを取り出して染色後における強度保持率を測定し
た結果である。
【0036】
【実施例1】イソフタル酸ジメチル70部、テレフタル
酸ジメチル12部、デカンジカルボン酸40部、ヘキサ
メチレングリコール150部を、ジブチル錫ジアセテー
ト0.17部と共に加熱し、副成するメタノールおよび
水を除去した。次いで表1に示すスルホン酸塩類を添加
し、さらに減圧下の反応により、高重合度化した後、別
に重合反応を行なって得たポリブチレンテレフタレート
52部を添加した。250℃で減圧下に反応させ、15
分後フェニルフォスフォン酸0.06部を添加したの
ち、吐出、冷却したのち、切断してチップ状とした。こ
のポリエステルは、固有粘度1.10、融点192℃で
あった。
酸ジメチル12部、デカンジカルボン酸40部、ヘキサ
メチレングリコール150部を、ジブチル錫ジアセテー
ト0.17部と共に加熱し、副成するメタノールおよび
水を除去した。次いで表1に示すスルホン酸塩類を添加
し、さらに減圧下の反応により、高重合度化した後、別
に重合反応を行なって得たポリブチレンテレフタレート
52部を添加した。250℃で減圧下に反応させ、15
分後フェニルフォスフォン酸0.06部を添加したの
ち、吐出、冷却したのち、切断してチップ状とした。こ
のポリエステルは、固有粘度1.10、融点192℃で
あった。
【0037】このチップを、140℃で窒素気流下乾燥
した後、溶融紡糸装置を用い、6ホールの口金から25
0℃で吐出させ、400m/分で巻き取った。この糸は
40デニール、伸度580%、強度0.85g/deで
あった。
した後、溶融紡糸装置を用い、6ホールの口金から25
0℃で吐出させ、400m/分で巻き取った。この糸は
40デニール、伸度580%、強度0.85g/deで
あった。
【0038】一方、ジメチルテレフタレート100部、
エチレングリコール60部、酢酸マンガン水塩0.03
部(ジメチルテレフタレートに対して0.024部)、
ジメチルテレフタレートに対して表1のスルホン酸塩類
をエステル交換缶に仕込み、チッソガス雰囲気下3時間
かけて、140℃から220℃まで昇温して生成するメ
タノールを系外に留去しながらエステル交換反応させ
た。
エチレングリコール60部、酢酸マンガン水塩0.03
部(ジメチルテレフタレートに対して0.024部)、
ジメチルテレフタレートに対して表1のスルホン酸塩類
をエステル交換缶に仕込み、チッソガス雰囲気下3時間
かけて、140℃から220℃まで昇温して生成するメ
タノールを系外に留去しながらエステル交換反応させ
た。
【0039】続いて得られた生成物に、安定剤として正
リン酸の56%水溶液0.03部(ジメチルテレフタレ
ートに対して0.033モル%)を添加し、同時に過剰
のエチレングリコール昇温追い出しを開始した。10分
後に重縮合触媒として三酸化アンチモン0.04部(ジ
メチルテレフタレートに対して0.027モル%)を添
加した。内温が240℃に達した時点でエチレングリコ
ールの追い出しを完了し、反応生成物を重合缶に移し
た。次いで、昇温しながら内温が260℃に達するまで
常圧反応させたのち、1時間かけて760mmHgから1mm
Hgまで減圧し、同時に1時間30分かけて内温を280
℃まで昇温した。1lmmHg以下の減圧下、重合温度28
0℃でさらに2時間重合した時点でチッソガスで真空を
破って重合反応を終了し、チッソガス加圧下に280℃
でポリマーの移送を行なった。
リン酸の56%水溶液0.03部(ジメチルテレフタレ
ートに対して0.033モル%)を添加し、同時に過剰
のエチレングリコール昇温追い出しを開始した。10分
後に重縮合触媒として三酸化アンチモン0.04部(ジ
メチルテレフタレートに対して0.027モル%)を添
加した。内温が240℃に達した時点でエチレングリコ
ールの追い出しを完了し、反応生成物を重合缶に移し
た。次いで、昇温しながら内温が260℃に達するまで
常圧反応させたのち、1時間かけて760mmHgから1mm
Hgまで減圧し、同時に1時間30分かけて内温を280
℃まで昇温した。1lmmHg以下の減圧下、重合温度28
0℃でさらに2時間重合した時点でチッソガスで真空を
破って重合反応を終了し、チッソガス加圧下に280℃
でポリマーの移送を行なった。
【0040】このポリマーを290℃で溶融紡出し、紡
出糸の延伸後の単糸繊度が約3デニール、破断伸度が3
0%になるように吐出量を調整し、1,000m/分で
引き取った。次いで、破断伸度が30%になる延伸倍率
で予熱温度80℃で延伸し、130℃で熱セットして、
150デニール/72フィラメントのポリエステル繊維
を得た。
出糸の延伸後の単糸繊度が約3デニール、破断伸度が3
0%になるように吐出量を調整し、1,000m/分で
引き取った。次いで、破断伸度が30%になる延伸倍率
で予熱温度80℃で延伸し、130℃で熱セットして、
150デニール/72フィラメントのポリエステル繊維
を得た。
【0041】芯糸に前記弾性糸を、鞘糸に前記ポリエス
テル繊維を用いて、シングルカバーした糸を使用して経
密度240本、緯密度200本の平織組織に織成した。
テル繊維を用いて、シングルカバーした糸を使用して経
密度240本、緯密度200本の平織組織に織成した。
【0042】該織物を常法により精練、リラックスプレ
セットを実施し、下記条件にてカチオン染料で染色を実
施したのち、酢酸0.2g/lで80℃、15分の洗浄
を行なった。
セットを実施し、下記条件にてカチオン染料で染色を実
施したのち、酢酸0.2g/lで80℃、15分の洗浄
を行なった。
【0043】 カチオン染料:Cathilon Black CD-BLH (保土谷化学(株)製);7%owf 酢酸 :0.3g/l 無水芒硝:3g/l 浴比 :1:30 温度 :130℃ 時間 :45分。
【0044】
【実施例2〜4】スルホン酸塩の共重合量を表1のごと
く変化させた以外は実施例1と同様に実施した。結果を
表1に示す。
く変化させた以外は実施例1と同様に実施した。結果を
表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】 カチオン染料:Aizen Cathilon Blue CD-BLH (保土谷化学(株)製);2.0%owf 酢酸 :0.3g/l 無水芒硝:3g/l ベンゾトリアゾール系化合物;2%owf ヒンダードフェノール系化合物;2%owf 浴比 :1:30 温度 :130℃。
【0047】
【比較例1〜2】ジメチルテレフタレート167.3
部、テトラメチレングリコール105部、数平均分子量
2,000のポリテトラメチレングリコール275部、
テトラブチルチタネート0.2部を反応機に仕込み、内
温190℃でエステル交換反応を行なった。理論量の約
70重量%のメタノールが留出した時点で表2に示すス
ルホン酸塩類を添加し内温200〜240℃に昇温し、
弱真空下で60分、次いで高真空下で200分反応させ
た。
部、テトラメチレングリコール105部、数平均分子量
2,000のポリテトラメチレングリコール275部、
テトラブチルチタネート0.2部を反応機に仕込み、内
温190℃でエステル交換反応を行なった。理論量の約
70重量%のメタノールが留出した時点で表2に示すス
ルホン酸塩類を添加し内温200〜240℃に昇温し、
弱真空下で60分、次いで高真空下で200分反応させ
た。
【0048】生成したカチオン染料可染ポリエーテル・
ポリエステルブロック共重合体をペレット化したのち、
該ペレットを乾燥後250℃で溶融し、6ホールのノズ
ルを持つキャップで押し出し、40デニール/6フィラ
メントの弾性糸を得た。
ポリエステルブロック共重合体をペレット化したのち、
該ペレットを乾燥後250℃で溶融し、6ホールのノズ
ルを持つキャップで押し出し、40デニール/6フィラ
メントの弾性糸を得た。
【0049】この弾性糸とカチオン可染ポリエチレンテ
レフタレート系繊維を用いて、実施例1と同様にして平
織織物を織成した。
レフタレート系繊維を用いて、実施例1と同様にして平
織織物を織成した。
【0050】この織物に、常法により精練、リラックス
プレセットを施し、下記条件にて染色を実施したのち、
酢酸0.2g/lで80℃にて15分間洗浄した。
プレセットを施し、下記条件にて染色を実施したのち、
酢酸0.2g/lで80℃にて15分間洗浄した。
【0051】なお、染浴へのベンゾトリアゾール系化合
物および/またはヒンダードフェノール系化合物の添加
は、表2に示すようにした。
物および/またはヒンダードフェノール系化合物の添加
は、表2に示すようにした。
【0052】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/86 301 H 7199−3B (72)発明者 関本 雅章 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号 帝人株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 カチオン染料可染ポリエチレンテレフタ
レート系ポリエステル繊維とカチオン染料可染ポリエス
テル・ポリエステルブロック共重合体弾性繊維とを混用
した繊維構造物を、カチオン染料で染色してなるポリエ
ステル系伸縮性染色繊維構造物であって、該カチオン染
料可染ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維
の見掛染着度Laと該カチオン染料可染ポリエステル・
ポリエステルブロック共重合体弾性繊維の見掛染着度L
bとが、下記式(I)を満足していることを特徴とする
ポリエステル系伸縮性染色繊維構造物。 |La−Lb|≦35 …(I) (式中、LaはCIE測色系で測色したカチオン染料可
染ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維のL
値を、Lbは同じくCIE測色系で測色したカチオン染
料可染ポリエステル・エステルブロック共重合体弾性繊
維のL値を表わす。) - 【請求項2】 カチオン染料可染ポリエステルブロック
共重合体弾性繊維がイソフタル酸および/またはフタル
酸を主たる酸成分とし、炭素数6〜12の脂肪族α,ω
―ジオールを主たるグリコール成分とするソフトセグメ
ントと、芳香族ジカルボン酸成分を主たる酸成分とし炭
素数2〜4の脂肪族α,ω―ジオールおよび/または
1,4―シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコー
ル成分とするハードセグメントからなるポリエステル・
ポリエステルブロック共重合体であって、全ジカルボン
酸成分に対し0.1〜10モル%の、下記一般式(II)
および/または(III )で表されるスルホン酸塩を含む
請求項1記載のポリエステル系伸縮性染色繊維構造物。 【化1】 【化2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4014085A JPH05209376A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | ポリエステル系伸縮性染色繊維構造物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4014085A JPH05209376A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | ポリエステル系伸縮性染色繊維構造物の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05209376A true JPH05209376A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11851270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4014085A Pending JPH05209376A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | ポリエステル系伸縮性染色繊維構造物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05209376A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111534888A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-14 | 四川大学 | 一种聚酯弹性体/阳离子聚酯并列复合弹性纤维及其制备方法 |
CN114657657A (zh) * | 2020-12-22 | 2022-06-24 | 力泰国际股份有限公司 | 阳离子可染性热塑性聚酯弹性纤维,以及染有阳离子染料的热塑性聚酯弹性纤维 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP4014085A patent/JPH05209376A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111534888A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-14 | 四川大学 | 一种聚酯弹性体/阳离子聚酯并列复合弹性纤维及其制备方法 |
CN111534888B (zh) * | 2020-05-22 | 2021-04-20 | 四川大学 | 一种聚酯弹性体/阳离子聚酯并列复合弹性纤维及其制备方法 |
CN114657657A (zh) * | 2020-12-22 | 2022-06-24 | 力泰国际股份有限公司 | 阳离子可染性热塑性聚酯弹性纤维,以及染有阳离子染料的热塑性聚酯弹性纤维 |
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