JPH05208488A

JPH05208488A - 印刷機の印刷結果における印刷品質監視装置

Info

Publication number: JPH05208488A
Application number: JP4113537A
Authority: JP
Inventors: Tobias Dr Mueller; ミュラートビアス
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1991-05-04
Filing date: 1992-05-06
Publication date: 1993-08-20
Also published as: FR2676392A1; GB2258039A; GB9209496D0

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】コスト的に有利な構成の下に高いレベルの監
視機能を有する印刷品質監視装置。【構成】印刷機の印刷結果における印刷品質を監視す
る装置において、第１の光学的センサ４と同期して印刷
画像に相応する基準印刷物９を走査する第２の光学的セ
ンサ８から、目標値データが送出されるようにし、さら
に比較器６が、両方のセンサ４，８から供給されるデー
タ流の実時間処理を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、実際値データを供給す
る、印刷結果の印刷画像を走査する第１の光学センサを
有し、さらに比較器を有し、該比較器は実際値データを
所定の目標値と比較して、実際値データと目標値データ
との間に許容されない偏差が存在すると除去信号を発生
する形式の、印刷機の印刷結果における印刷品質を監視
する装置に関する。

【０００２】印刷機の印刷結果の印刷品質を監視するた
めに必要とされることは、規則的な間隔で、印刷結果を
基準と比較することである。検査されるべき印刷画像と
基準印刷との間の偏差が許容誤差の範囲内にある場合
は、印刷結果は問題がない。この比較は、印刷機そのも
のにより例えば自動的に動作する技術装置により行なえ
る。この装置は印刷結果の印刷画像を走査するために、
実際値データを比較器へ供給するセンサを有する。比較
器はさらに基準印刷の所定の目標値を供給される。実際
値と目標値との間に許容できない偏差が生ずると除去信
号が発生される、即ち印刷結果は印刷くずとされる。

【０００３】ドイツ連邦共和国特許出願公開公報第２９
２１８６２号に、印刷されたばかりの銀行券および有価
証券に対する自動画質監視機械が示されている。この機
械の場合、画質検査は、実際値データを供給するセンサ
により印刷結果を走査することにより、行なわれる。こ
の場合、実際値データが、電子メモリの中に記憶されて
いる目標値データと比較される。この目標値データは基
準データを表わしている。

【０００４】ドイツ連邦共和国特許出願公開公報第２５
５３７２１号に画像のずれを測定する方法が示されてい
る。画像は光学的に走査され、この場合、実際値データ
が発生される。この実際値データは、電子メモリの中か
ら送出される目標値データと比較される。

【０００５】ドイツ連邦共和国特許出願公開公報第３３
１４４６５号に示されている光学的表面検査法の場合
は、実際の画像が多数の走査点により光学的電子的に走
査されて、さらに記憶されている基準画像データと比較
される。基準値データはソフトウエアとして記憶されて
いる。

【０００６】最後にドイツ連邦共和国特許出願公開公報
第３７１４０１１号にしめされている画像比較方法およ
び装置の場合は、実際値データがセンサにより検出され
さらに目標値データがデータ組の中から送出される。実
際値データと目標値データとの比較により欠かん情報が
供給される。

【０００７】前述の従来技術から明らかなような基準画
像の基準供給の目的で電子メモリが用いられる。十分な
画像質監視のために必要とされる記憶場所は、この種の
半導体メモリが著しく高価になるくらいに広い。そのた
め周知の様に、基準画像の目標値データを記憶する前に
著しく多量の情報低減が行なわれ、その結果、相応に一
層少ない数の記憶場所しか必要とされなくなる。しかし
情報低減は、画質監視に対する要求のレベルを下げてし
まう。

【０００８】さらに基準画像の目標値データの電子的記
憶化は相応の算出時間を必要とし、そのためとどこおり
のない処理に対しては迅速なメモリアクセス法が必要と
され、このことが相応の費用を伴なう。

【０００９】

【発明の解決すべき問題点】本発明の課題は、観点かつ
コスト的に有利な構成の下に高いレベルの印刷画質監視
機能を有する冒頭に述べた装置を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明により
次のようにして解決されている。即ち、第１の光学的セ
ンサと同期して印刷画像に相応する基準印刷物を走査す
る第２の光学的センサから、目標値データが送出される
ようにし、さらに比較器が、前記の両方のセンサから供
給されるデータ流の実時間処理を実施するのである。

【００１１】従来技術の構成とは異なり、目標値データ
が電子メモリの中にフアイルされているのではなく、印
刷画質監視中に基準印刷の印刷画像から、光学的センサ
を用いての走査により発生される。同時に印刷結果の印
刷画像が相応の光学的センサと同期して走査され、その
ため２つのデータ流が発生される。一方のデータ流は第
１の、印刷結果を走査するセンサの実際値から発生さ
れ、他方のデータ流は基準印刷を走査するセンサから送
出される目標値データから成る。比較器は本発明によ
り、同時に供給されるデータ流の実時間処理を実施す
る。この場合−所望の解像度およびそれに伴なうデータ
量に応じて−相応に高レベルの印刷画質監視が実施でき
る。そのため基準データ用の高価な電子メモリ装置は必
要とされない。電子データメモリ中にフアイルされる基
準データではなく、本発明によれば基準画像メモリが用
いられる、即ち基準画像として、エラーのない手本の実
際の印刷画像を有するメモリが用いられる。

【００１２】本発明の構成によれば、センサは走査を行
毎におよび／または列毎に行なう。そのため印刷結果の
ないし基準印刷の印刷画像の面全体が一度に検出される
のではなく、部分面の走査が行なわれる。申し分のない
作動の目的で、両方のセンサの走査が同期して行なわれ
る。この目的で適切な制御装置が設けられている。

【００１３】例えば第２のセンサが印刷機とは別個の基
準印刷準備供給装置の中に設けられている。この装置の
中で、基準印刷を表わす印刷枚葉紙が準備供給され、第
２センサにより目標値データの供給の目的で走査され
る。この基準印刷準備供給装置の中に比較器も設けるこ
とができる。

【００１４】しかし選択的に第２のセンサを、印刷機の
内部に設けられている基準印刷準備供給装置の中に設け
ることもできる。この場合、印刷機そのものが、印刷画
質監視用の装置を有する。

【００１５】例えば第１センサは印刷機の内部に、この
センサが通常の印刷物搬送路中に存在する印刷結果の印
刷画像を走査できる様に、設けられている。このことは
次の利点を有する。即ち印刷画質監視の目的に印刷過程
だけが中断されるがしかしこの場合、検査されるべき、
印刷されたばかりの印刷結果は印刷搬送路中に残され
る、即ち外へ取り出す必要のない利点を有する。検査さ
れた印刷結果は次に、品質監視の終了後に−印刷続行の
場合のように従来通り−搬送される；そのため−印刷結
果が申し分ない限り−印刷結果はこの製品サイクル内の
ままにおかれる。

【００１６】本発明はさらに、次の構成の印刷機の印刷
結果における印刷品質監視方法も対象する。即ち実際値
データを供給する、印刷結果の印刷画像を走査する第１
の光学センサを有し、さらに比較器を有し、該比較器は
実際値データを所定の目標値と比較して、実際値データ
と目標値データとの間に許容されない偏差が存在すると
除去信号を発生する形式の、印刷機の印刷結果における
印刷品質を監視する方法において、第１の光学的センサ
と同期して印刷画像に相応する基準印刷物を走査する第
２の光学的センサから、目標値データが送出されるよう
にし、さらに比較器が、前記の両方のセンサから供給さ
れるデータ流の実時間処理を実施することを特徴とする
印刷機の印刷結果における印刷品質監視方法も対象とす
る。

【００１７】

【実施例】図１は、枚葉紙オフセット印刷機として構成
されている印刷機を示す。印刷機１は複数個の印刷機構
２を有する。最後の印刷機構２へ、印刷品質を監視する
装置が配属されている。最後の印刷機構２の印刷搬送路
の領域に第１の光学的センサ４が設けられている。この
センサは印刷停止時に、相応の印刷されたばかりの印刷
結果の印刷画像を行毎におよび／または列毎に走査でき
る。この走査の場合、第１のセンサ４が、印刷結果に相
応する相応の実際値データを供給する。この実際値デー
タは線５を介して比較器６へ導びかれる。

【００１８】さらに図１は印刷機１とは別個の基準印刷
準備供給装置７を示す。この装置は、詳細には示されて
いない第２の光学的センサ８を有する。このセンサは印
刷結果の印刷画像に相応する基準印刷９を、第１のセン
サ４の運動に同期して走査する。基準印刷９としてエラ
ーのない手本が用いられる。

【００１９】同期走査により第１のおよび第２のセンサ
４，８からデータ流が発生され、これらのデータ流は線
５と線１０を介して比較器６へ導びかれる。比較器６は
実時間処理で、供給されたデータ流のデータの比較を行
なう。そのためその都度に第１センサ４の実際値データ
が、第２のセンサ８の所属の目標値データと比較され
る。この場合、一致または所定の許容範囲内での偏差の
場合は問題なしと判定され、他方、実際値データと目標
値データとの間に許容できない偏差が存在する場合は除
去信号Ａが発生される。この除去信号Ａは、相応の印刷
結果を印刷くずとして除去する目的で、用いられる。

【００２０】図２の実施例は図１の実施例とは、基準印
刷準備供給装置７が印刷機１の内部に設けられている点
で、異なる。この構成は、付加的なユニットの設置が省
略される利点を有する。もちろん、比較器６を印刷機１
の中に取り付けることもできる。

【００２１】本発明により印刷品質の監視が画像比較に
より実施され、この場合、画像比較の目的で２つの同期
化されたセンサとオリジナルの画像原画が用いられる。
基準画像メモリ（基準印刷準備供給装置７）において、
印刷されたエラーのない手本枚葉紙が用いられる。比較
は比較器６において実時間処理で実施される。そのため
高価な電子メモリ装置が必要とされない。特に有利であ
るのは、本発明による解決手段の場合、データ組への著
しく迅速なアクセスである。この場合、両方のデータ組
（実際値データおよび目標値データ）へのアクセスは同
じ速さで行なわれる。さらに解像度とトリミングが迅速
に入れ替できる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例による装置の図面である。

【図２】第２実施例による装置の図面である。

【符号の説明】

１印刷機２印刷機構３印刷品質監視装置４，８光学的センサ５，１０線路６比較器７基準印刷準備供給装置９基準印刷

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】実際値データを供給する、印刷結果の印
刷画像を走査する第１の光学センサを有し、さらに比較
器を有し、該比較器は実際値データを所定の目標値と比
較して、実際値データと目標値データとの間に許容され
ない偏差が存在すると除去信号を発生する形式の、印刷
機の印刷結果における印刷品質を監視する装置におい
て、第１の光学的センサ（４）と同期して印刷画像に相応す
る基準印刷物（９）を走査する第２の光学的センサ
（８）から、目標値データが送出されるようにし、さら
に比較器（６）が、前記の両方のセンサ（４，８）から
供給されるデータ流の実時間処理を実施することを特徴
とする印刷機の印刷結果における印刷品質監視装置。
【請求項２】センサ（４，８）が走査を行毎におよび
／または列毎に実施する請求項１記載の装置。
【請求項３】第２のセンサ（８）が、印刷機（１）と
は別個の基準印刷準備供給装置（７）の中に設けられて
いる請求項１又は２記載の装置。
【請求項４】第２のセンサ（８）が、印刷機（１）の
内部に設けられている基準印刷準備供給装置（７）の中
に設けられている請求項１又は２記載の装置。
【請求項５】第１のセンサ（４）が、通常の印刷搬送
路中に存在する、印刷結果の印刷画像を走査できるよう
に、第１のセンサ（４）が印刷機（１）の内部に設けら
れている請求項１から４までのいずれか１項記載の装
置。
【請求項６】請求項１から５までのいずれか１項記載
の、実際値データを供給する、印刷結果の印刷画像を走
査する第１の光学センサを有し、さらに比較器を有し、
該比較器は実際値データを所定の目標値と比較して、実
際値データと目標値データとの間に許容されない偏差が
存在すると除去信号を発生する形式の、印刷機の印刷結
果における印刷品質を監視する方法において、第１の光学的センサと同期して印刷画像に相応する基準
印刷物を走査する第２の光学的センサから、目標値デー
タが送出されるようにし、さらに比較器が、前記の両方
のセンサから供給されるデータ流の実時間処理を実施す
ることを特徴とする印刷機の印刷結果における印刷品質
監視方法。