JP2003291312A - 印刷物の品質管理装置 - Google Patents

印刷物の品質管理装置

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JP2003291312A JP2002097824A JP2002097824A JP2003291312A JP 2003291312 A JP2003291312 A JP 2003291312A JP 2002097824 A JP2002097824 A JP 2002097824A JP 2002097824 A JP2002097824 A JP 2002097824A JP 2003291312 A JP2003291312 A JP 2003291312A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物の品質管理装置に関し、無駄の無い構
成により省スペース且つ低コストで印刷物の品質管理で
きるようにする。 【解決手段】 品質管理のためのデータ入力手段として
ラインセンサ50を用い、このラインセンサ50で読み
取った印刷絵柄データを利用して各種の品質管理処理を
行うことで、印刷物の品質管理にかかる複数の機能(版
掛け誤り判別、断裁見当制御、インキキー開度制御、印
刷欠陥検出)を一つの装置40に統合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機で印刷され
る印刷物の品質管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機には、従来、生産した印刷物の品
質を管理するための種々の品質管理装置が備えられてい
る。図7はこのような品質管理装置が備えられる印刷機
の一つである輪転印刷機の概略構成を示している。輪転
印刷機の印刷部には、版5が装着された版胴4とブラン
ケット胴3とを備えた印刷ユニットが連続する帯状の用
紙1を挟んで上下に2組配置されている。各印刷ユニッ
トには、インキ元ローラ6とインキ元ローラ6の軸方向
に並んで配置された複数のインキキー7からなるインキ
供給部が備えられており(図7では上側の印刷ユニット
のインキ供給部のみ示している)、インキ元ローラ6と
各インキキー7との隙間から版胴4へ図示しない複数の
インキローラを介してインキが供給される。版胴4に供
給されたインキは版5の親油性領域に付着し、この版5
に付着したインキがブランケット胴3を介して用紙1に
転写されることで、印刷絵柄2が用紙1に連続して形成
される。そして、印刷部の下流に設けられた図示しない
折り機(断裁部)により印刷絵柄2を含む所定領域毎に
用紙1を断裁することで、枚葉状の印刷物が得られるよ
うになっている。
【0003】このような輪転印刷機で生産される印刷物
の品質管理装置としては、図7に示すように版掛け誤り
判別処理装置20,印刷欠陥検査装置21,断裁見当制
御装置22及び濃度制御装置23が知られている。版掛
け誤り判別処理装置20は、版5の掛け誤り、例えば、
版胴4に誤った版5が装着されていないか或いは版5の
天地方向が逆になっていないかを判別する装置である。
従来、版5の左右何れかの余白部には、版5を区別する
ためのバーコード5aが記されている。版掛け誤り判別
処理装置20は、このバーコード5aをバーコードリー
ダ(或いはカメラ)10で読み取ることで、正しく版5
が装着されているか判別するようになっている。版掛け
誤り判別処理装置20による判別結果は、専用の表示器
30に表示される。
【0004】印刷欠陥検査装置21は、用紙1に印刷さ
れた印刷絵柄2内の印刷欠陥を検査する装置である。こ
こでいう印刷欠陥とは、インキが付くべきところにイン
キが付いていなかったり、インキが付きすぎて絵柄が潰
れてしまっていたりするような、通常の濃度調整では対
処できない異常を指している。印刷欠陥検査装置21は
ラインセンサ11で印刷絵柄2を読み取って、得られた
印刷絵柄2の画像データと予め印刷開始後に取込んだ印
刷絵柄(正常な印刷絵柄の印刷物)の画像データとを所
定のエリア毎に比較し、濃度差が所定の閾値を超えてい
るエリアについては、印刷欠陥が有ると判定するように
なっている。なお、比較の単位となる上記のエリアは、
ラインセンサ11の画素単位或いは所定画素数のブロッ
ク単位で定められている。また、印刷欠陥検査装置21
による検査結果は、専用の表示器31に表示される。
【0005】断裁見当制御装置22は、折り機での用紙
1の断裁位置を制御する装置である。折り機は用紙1の
走行速度(印刷速度)と同期した速度で用紙2を断裁し
ており、また、折り9の断裁タイミング(位相)は、印
刷絵柄2が用紙1を断裁して得られる枚葉状の印刷物の
所定位置にくるように設定されている。しかしながら、
印刷中には、テンション変動による用紙1の伸び量の変
化等によって印刷部から折り機までの用紙1の走行長が
微妙に変化し、この走行長の変化によって基準位置に対
して断裁位置がずれてしまい、その結果、印刷物中での
絵柄の位置が変化してしまう。そこで、断裁見当制御装
置22は、CCDカメラ12を用いて用紙1の印刷絵柄
領域2外の領域に印刷されたマーク(断裁見当マーク)
2aを撮影し、その画像データから断裁見当マーク2a
の基準位置に対するずれを計測する。この基準位置は、
断裁見当のずれがなければ断裁見当マークが位置してい
るはずの仮想の位置である。断裁見当制御装置22は、
計測した断裁見当マーク2aの基準位置に対するずれに
応じてコンペンセータ駆動モータ9を制御し、用紙1を
案内するコンペンセータロール8の位置を図7中の矢印
方向に修正することで、印刷部から折り機までの用紙1
の走行長を修正し、これにより断裁見当のずれを修正し
ている。また、断裁見当制御装置22による制御結果
は、専用の表示器32に表示される。
【0006】濃度制御装置23は、印刷絵柄2の濃度を
制御する装置である。印刷絵柄2の濃度はインキの供給
量で決まり、このインキ供給量は、インキ元ローラ6と
インキキー7との隙間量(インキキー開度)により、イ
ンキキー7の幅単位で印刷絵柄2の幅方向に任意に設定
することができる。濃度制御装置23は、濃度制御用の
濃度センサ11により印刷絵柄2を読み取り、得られた
印刷絵柄2の濃度データと予め読み取っておいたOKシ
ートの濃度データとをインキキー7の幅単位で比較し、
その濃度差に応じて各インキキー7の開度を調整するよ
うになっている。また、濃度制御装置23による制御結
果は、専用の表示器33に表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の品質管理装置2
0,21,22,23は、高品質の印刷物を生産する上
で、輪転印刷機にとってはいずれも不可欠な装置である
ものの、用紙1の走行経路に沿って複数の入力装置1
0,11,12,13が設置されることになるため、輪
転印刷機内に多くの設置スペースが必要になってしま
う。また、各品質管理装置20,21,22,23は独
立しており、且つそれぞれに専用の表示器30,31,
32,33を有しているために、これらの品質管理装置
20,21,22,23や表示器30,31,32,3
3を設置するための多くの設置スペースも必要になって
しまう。さらに、このように多くの装置類が必要となる
ためにコストも高くなってしまう。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、無駄の無い構成により省スペース且つ低コス
トで印刷物の品質管理できるようにした、印刷物の品質
管理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、本発明は、品質管理のためのデータ入力
手段としてラインセンサを用い、このラインセンサで読
み取った印刷絵柄データを利用して各種の品質管理処理
を行うことで、印刷物の品質管理にかかる複数の機能を
一つの装置に統合した。
【0010】まず、本発明の第1の品質管理装置は、印
刷機の印刷部の下流に配置されて印刷部で用紙に印刷さ
れた印刷絵柄を読み取るラインセンサと、印刷絵柄の見
本となる見本絵柄データを取得するデータ取得手段と、
ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データとデータ取
得手段で取得した見本絵柄データとを利用して印刷欠陥
を検出する印刷欠陥検出手段、及びインキキーの開度を
調整するインキキー開度制御手段を備えている。印刷欠
陥検出手段は、印刷絵柄データと見本絵柄データとをラ
インセンサの画素単位或いは所定画素数のブロック単位
で比較して画素毎或いはブロック毎に濃度差(或いは濃
度に相関するパラメータ値の差)を計算し、計算した差
と所定の閾値との比較により印刷欠陥を検出する。イン
キキー開度制御手段は、印刷絵柄データと見本絵柄デー
タとを印刷絵柄の幅方向に印刷部のインキキーの幅単位
で比較してインキキー幅毎に濃度差(或いは濃度に相関
するパラメータ値の差)を計算し、計算した差の大きさ
に応じてインキキーの開度を調整する。このような構成
によれば、ラインセンサが読み取った画像データを印刷
欠陥の検出とインキキー開度の調整に有効活用すること
ができ、印刷欠陥の検出機能とインキキー開度の調整機
能(印刷物の濃度制御機能)とを一つの装置に統合して
省スペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0011】上記の第1の品質管理装置は、印刷絵柄デ
ータと見本絵柄データとの全体的な一致/不一致により
版の掛け誤りを判別する版掛け誤り判別手段をさらに備
えることもできる。これにより、ラインセンサが読み取
った画像データを印刷欠陥の検出とインキキー開度の調
整に加えて、版の掛け誤りの判別にも有効活用すること
ができ、印刷欠陥の検出機能、インキキー開度の調整機
能、及び版の掛け誤り判別機能を一つの装置に統合して
さらに省スペース化と低コスト化とを実現することがで
きる。
【0012】また、本発明の第2の品質管理装置は、印
刷機の印刷部の下流に配置されて印刷部で用紙に印刷さ
れた印刷絵柄を読み取るラインセンサと、印刷絵柄の見
本となる見本絵柄データを取得するデータ取得手段と、
ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データとデータ取
得手段で取得した見本絵柄データとを利用して印刷欠陥
を検出する印刷欠陥検出手段、及び版の掛け誤りを判別
する版掛け誤り判別手段を備えている。印刷欠陥検出手
段の機能、版掛け誤り判別手段の機能はそれぞれ上述の
通りである。このような構成によれば、ラインセンサが
読み取った画像データを印刷欠陥の検出と版の掛け誤り
の判別に有効活用することができ、印刷欠陥の検出機能
と版の掛け誤り判別機能とを一つの装置に統合して省ス
ペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0013】第1の品質管理装置が版掛け誤り判別手段
を備える場合、或いは第2の品質管理装置において、版
掛け誤り判別手段による判別処理は次のような処理方法
が好ましい。すなわち、印刷絵柄データの濃度ヒストグ
ラムと見本絵柄データの濃度ヒストグラムとを印刷欠陥
検出手段での比較単位よりも広いエリア単位で比較し
て、そのエリア毎の濃度ヒストグラムの一致/不一致に
より版の掛け誤りを判別する。このように印刷欠陥検出
手段での比較単位よりも広いエリア単位での処理を行う
ことで比較計算の計算量を少なくすることができ、版掛
け誤り判別機能の統合に伴う計算負荷を低減することが
できる。
【0014】また、上記の第1の品質管理装置、第2の
品質管理装置において、用紙が連続する帯状の用紙であ
り、印刷機が印刷絵柄を含む所定領域毎に印刷速度に同
期した速度で用紙を断裁する断裁部を備えた輪転印刷機
である場合には、ラインセンサを印刷部と断裁部との間
に配置するとともに、印刷部から断裁部までの用紙の走
行長を調整する走行長調整手段と、走行長調整手段を制
御して上記走行長を修正する断裁見当制御手段とをさら
に備える。断裁見当制御手段は、ラインセンサの印刷絵
柄データから印刷絵柄の天地方向の境界位置と断裁基準
位置とのずれを検出し、検出したずれを打ち消す方向に
走行長調整手段を制御する。これにより、ラインセンサ
が読み取った画像データを断裁見当の制御にも有効活用
することができ、断裁見当の制御機能も一つの装置に統
合してさらに省スペース化と低コスト化とを実現するこ
とができる。
【0015】用紙が連続する帯状の用紙であり、印刷機
が印刷絵柄を含む所定領域毎に印刷速度に同期した速度
で用紙を断裁する断裁部を備えた輪転印刷機である場合
には、次のような本発明の第3の品質管理装置も好まし
い。この第3の品質管理装置は、印刷部と断裁部との間
に配置されて印刷部で用紙に印刷された印刷絵柄を読み
取るラインセンサと、印刷絵柄の見本となる見本絵柄デ
ータを取得するデータ取得手段と、ラインセンサで読み
取られた印刷絵柄データとデータ取得手段で取得した見
本絵柄データとを利用して印刷欠陥を検出する印刷欠陥
検出手段とを備え、さらに、印刷部から断裁部までの用
紙の走行長を調整する走行長調整手段と、走行長調整手
段を制御して上記走行長を修正する断裁見当制御手段と
をさらに備える。印刷欠陥検出手段、断裁見当制御手段
の詳しい機能はそれぞれ上述の通りである。このような
構成によれば、ラインセンサが読み取った画像データを
印刷欠陥の検出と断裁見当の制御に有効活用することが
でき、印刷欠陥の検出機能と断裁見当の制御機能とを一
つの装置に統合して省スペース化と低コスト化とを実現
することができる。
【0016】なお、第1の品質管理装置、第2の品質管
理装置が断裁見当制御手段を備える場合、或いは第3の
品質管理装置において、ラインセンサによる印刷絵柄の
読み取りは次のような方法で行うのが好ましい。すなわ
ち、印刷絵柄の少なくとも一方の天地方向の境界近傍は
細かい分解能で読み取り、この境界近傍を除く印刷絵柄
上の領域は境界近傍よりも粗い分解能で読み取る。断裁
見当の制御のためには印刷絵柄の境界位置を正確に把握
する必要があるが、このように境界近傍領域のみ細かい
分解能で読み取り、他の領域は粗い分解能で読み取るこ
とで解析に伴う計算量を少なくすることができ、断裁見
当制御機能の統合に伴う計算負荷を低減することができ
る。
【0017】また、本発明の第4の品質管理装置は、印
刷機の印刷部の下流に配置されて印刷部で用紙に印刷さ
れた印刷絵柄を読み取るラインセンサと、印刷絵柄の見
本となる見本絵柄データを取得するデータ取得手段と、
ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データとデータ取
得手段で取得した見本絵柄データとを利用してインキキ
ーの開度を調整するインキキー開度制御手段、及び版の
掛け誤りを判別する版掛け誤り判別手段を備えている。
インキキー開度制御手段の機能、版掛け誤り判別手段の
詳しい機能はそれぞれ上述の通りである。このような構
成によれば、ラインセンサが読み取った画像データをイ
ンキキー開度の調整と版の掛け誤りの判別に有効活用す
ることができ、インキキー開度の調整機能と版の掛け誤
り判別機能とを一つの装置に統合して省スペース化と低
コスト化とを実現することができる。
【0018】また、本発明は以下の構成の品質管理装置
も提供する。本発明の第5の品質管理装置は、印刷機の
印刷部の下流に配置されて上記印刷部で用紙に印刷され
た印刷絵柄を読み取るラインセンサと、印刷絵柄の見本
となる見本絵柄データを取得するデータ取得手段と、ラ
インセンサで読み取られた印刷絵柄データとデータ取得
手段で取得した見本絵柄データとを利用して版の掛け誤
りを判別する版掛け誤り判別手段とを備えている。掛け
誤り判別手段の詳しい機能は上述の通りである。このよ
うな構成によれば、従来のように版に予めバーコードを
記しておく必要がなくなり、バーコードの作製や管理に
ともなう負担をなくすことができる。
【0019】本発明の第6の品質管理装置は、用紙が連
続する帯状の用紙であり、印刷機が印刷絵柄を含む所定
領域毎に印刷速度に同期した速度で用紙を断裁する断裁
部を備えた輪転印刷機に好適の品質管理装置であり、印
刷部と断裁部との間に配置されて印刷部で用紙に印刷さ
れた印刷絵柄を読み取るラインセンサと、印刷部から断
裁部までの用紙の走行長を調整する走行長調整手段と、
走行長調整手段を制御して上記走行長を修正する断裁見
当制御手段とを備えている。断裁見当制御手段の詳しい
機能はそれぞれ上述の通りである。このような構成によ
れば、従来のように版に印刷絵柄とは別に断裁見当マー
クを印刷する必要がなくなり、断裁見当マークが印刷さ
れている領域を切除するための後工程をなくすことがで
きる。
【0020】なお、上記の第1〜第5の品質管理装置に
おいて、データ取得手段による見本絵柄データの取得方
法は以下の何れかの方法が好ましい。一つは、印刷部で
用いられる版を作製した製版システムから、版の作製に
用いられた版作成用の画像データを見本絵柄データとし
て取得する方法である。もう一つは、所望の印刷品質を
備えた見本印刷物をラインセンサにより読み取ることで
見本絵柄データを取得する方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
る印刷物の品質管理装置の輪転印刷機への適用例を示す
概略構成図である。なお、図1において従来と同一の部
位については同一の符号を用いている。ここでは、従来
と同一部位についての説明は省略し、本発明の要部につ
いて重点的に説明する。
【0022】図1に示すように、本実施形態にかかる印
刷物の質管理装置は、本体である一体化品質管理装置4
0にラインセンサ50と表示器60とが組み合わせられ
ている。ラインセンサ50は、コンペンセータローラ8
の下流で図示しない折り機(断裁部)の上流に配置され
ており、用紙1に連続して印刷されている印刷絵柄2を
所定のタイミングで読み取っている。一体化品質管理装
置40には、このラインセンサ50からの画像データで
ある印刷絵柄データの他、上流工程である製版システム
70から見本絵柄のデータ(見本絵柄データ)が入力さ
れるようになっている。見本絵柄データは製版のための
データであり、製版システム70ではこの見本絵柄デー
タに基づいて版5が作製される。一方、一体化品質管理
装置40からは、品質管理に関する種々の情報が表示器
60に送信されるとともに、インキ供給量を制御するた
めの制御信号(インキキー開度修正指令)がインキキー
7に送信され、用紙1の走行長を制御するための制御信
号(コンペン修正指令)がコンペンセータ駆動モータ9
に送信されるようになっている。
【0023】一体化品質管理装置40の機能は、図2の
機能ブロック図に詳細に示されている。図2に示すよう
に一体化品質管理装置40は、印刷絵柄データ記憶部4
01、見本絵柄データ記憶部402、ヒストグラム作成
部403、版掛け誤り判別部404、境界位置ずれ検出
部405、断裁見当制御部406、インキキー幅別濃度
比較部407、インキキー開度制御部408、画素別濃
度比較部409及び印刷欠陥検出部410を備えてい
る。なお、一体化品質管理装置40は一般的なコンピュ
ータを用いて実現することも可能であり、この場合はC
PU、RAM、ROM等のコンピュータの構成部品とプ
ログラムとの協働によって、上記の各部401〜410
が仮想的に構成されることになる。
【0024】印刷絵柄データ記憶部401は、ラインセ
ンサ50で読み取られた印刷絵柄データを記憶する部位
である。ラインセンサ50から印刷絵柄データ記憶部4
01へは所定の周期で印刷絵柄データが送信され、印刷
絵柄データ記憶部401は少なくとも一つの印刷絵柄2
に相当する量の印刷絵柄データを一時的に記憶するよう
になっている。ラインセンサ50のデータ読み取りの周
期は、図3の平面図に模式的に示される。図3中、用紙
1を横切る破線と破線との間がデータ読み取りの周期を
示しており、周期が短い領域S1と長い領域S2とが存
在していることがわかる。データ読み取りの周期は印刷
絵柄データの分解能に関わり、領域S1では印刷絵柄2
の天地方向にL1の細かい分解能が得られるのに対し、
領域S2では領域S1よりも粗い印刷絵柄2の天地方向
にL2の分解能が得られる。領域S1は、印刷絵柄2の
天地方向の境界近傍と印刷絵柄2,2間の非印刷領域に
対応しており、領域S2は、境界近傍を除く印刷絵柄2
上の領域に対応している。
【0025】見本絵柄データ記憶部402は、製版シス
テム70から取得した見本絵柄データを記憶する部位で
ある。製版システム70から見本絵柄データ記憶部40
2への見本絵柄データの入力は、通信ネットワークを介
したオンライン入力でもよく、磁気ディスク等の記録媒
体を介したオフライン入力でもよい。なお、ラインセン
サ50では一般にスペクトル値が計測される一方、見本
絵柄データのデータ形式としては、各色(C,M,Y,
K)の網点面積率や濃度や色座標値(L,a,b)が用
いられる。一体化品質管理装置40には、これらスペク
トル値、網点面積率、濃度及び色座標値を互いに関連づ
けるテーブル(図示略)が予め容易されており、印刷絵
柄データと見本絵柄データは、それぞれ同内容のデー
タ、ここでは濃度に変換された上でそれぞれの記憶部4
01,402に記憶される。
【0026】ヒストグラム作成部403と版掛け誤り判
別部404とは、本発明にかかる版掛け誤り判別手段に
相当する部位である。ヒストグラム作成部403は、印
刷絵柄データ記憶部401に記憶された印刷絵柄データ
の濃度ヒストグラムを所定のエリア毎に作成するととも
に、同エリア毎に見本絵柄データ記憶部402に記憶さ
れている見本絵柄データの濃度ヒストグラムも作成す
る。
【0027】版掛け誤り判別部404は、ヒストグラム
作成部403で作成された印刷絵柄データの濃度ヒスト
グラムと見本絵柄データの濃度ヒストグラムとの一致/
不一致により、版5の掛け誤りを判別する機能を有して
いる。図4において見本絵柄データの濃度ヒストグラム
が実線で表される場合、版胴4に正しい版5が正しい方
向で装着されている場合には印刷絵柄データの濃度ヒス
トグラムも同じく実線で表されるか、或いは略同じ形状
の濃度ヒストグラムで表される。ところが、誤った版が
装着されていたり、正しい版でも天地の装着方向が誤っ
ていたりする場合には、図4中に二点鎖線で示すように
印刷絵柄データの濃度ヒストグラムは見本絵柄データの
濃度ヒストグラムとは全く異なった形状となる。版掛け
誤り判別部404は、このような濃度ヒストグラムの比
較を複数のエリアについて行い、その全体的な一致/不
一致によって版5の掛け誤りを判別している。なお、濃
度ヒストグラムを作成するエリアは、図3において一読
み取り周期に対応する領域(破線と破線とで挟まれた領
域)としてもよく、複数周期にわたるより広い領域とし
てもよい。ただし、版5の掛け誤りをより正確に判定す
るためにはエリアは細分化されているほうが好ましく、
少なくとも天地方向に2つのエリアは設けるようにす
る。版自体の誤りは絵柄データ全体の濃度ヒストグラム
を比較することでも判別できるが、天地の装着方向の誤
りは全体の濃度ヒストグラムの比較では判別できず、少
なくとも天地方向に2つのエリアでの比較が必要になる
からである。版掛け誤り判別部404の判別結果は表示
器60に出力され、版の掛け誤りがある場合には表示器
60に警告が表示される。
【0028】境界位置ずれ検出部405と断裁見当制御
部406とは、本発明にかかる断裁見当制御手段に相当
する部位である。境界位置ずれ検出部405は、印刷絵
柄データ記憶部401に記憶された印刷絵柄データから
印刷絵柄2の天地方向境界位置の断裁基準位置に対する
ずれを検出する。図3に示すように、印刷絵柄2はライ
ンセンサ50によって天地方向に時間的に連続した複数
のフレームに細分化されて読み取られ、この細分化され
た複数のフレームが全体として印刷絵柄データとして印
刷絵柄データ記憶部401に記憶される。境界位置ずれ
検出部405は、印刷絵柄データ記憶部401に記憶さ
れた印刷絵柄データを構成する複数のフレームの中から
印刷絵柄2の天地方向の境界が含まれるフレームを画像
解析により検出し、そのフレームの基準フレームからの
ずれを検出する。基準フレームは断裁見当のずれがなけ
れば印刷絵柄2の境界が含まれるフレームであり、断裁
基準位置に相当する。
【0029】断裁見当制御部406は、境界位置ずれ検
出部405で検出された印刷部2の境界位置のずれ量に
応じてコンペンセータ駆動モータ9に制御信号(コンペ
ン修正指令)を出力する。制御信号によりコンペンセー
タ駆動モータ9が作動し、コンペンセータロール8が図
1中の矢印方向に移動することで、印刷部から折り機ま
での用紙1の走行長が変化する。コンペンセータロール
8とコンペンセータ駆動モータ9とは、本発明にかかる
走行長調整手段に相当する。断裁見当制御部406は、
コンペンセータロール8の移動による用紙1の走行長の
変化が、印刷絵柄2の境界位置の断裁基準位置に対する
ずれ、すなわち断裁見当のずれを吸収する方向にコンペ
ンセータ駆動モータ9を作動させる。本実施形態では、
図3に示すように印刷絵柄2の境界近傍の領域S1はラ
インセンサ50のデータ読み取りの周期が短く設定され
ているので、印刷絵柄2の境界位置の時間的な検出誤差
を少なくすることができ、断裁見当のずれ量を正確に求
めることができる。逆にいえば、境界位置の検出に必要
な部分のみデータ読み取り周期を短くすることで、全体
の計算量が少なくなり計算負荷が低減される。断裁見当
制御部406の制御結果は表示器60に出力され、コン
ペンセータロール8の位置制御の状況が表示器60に表
示される。
【0030】インキキー幅別濃度比較部407とインキ
キー開度制御部408とは、本発明にかかるインキキー
開度制御手段に相当する部位である。インキキー幅別濃
度比較部407は、図5に示すように、印刷絵柄データ
記憶部401に記憶された印刷絵柄データと見本絵柄デ
ータ記憶部402に記憶されている見本絵柄データとを
印刷絵柄2の幅方向にインキキー7の幅Wの領域A1単
位で比較し、このインキキー幅領域A1毎に濃度差を計
算する。
【0031】インキキー開度制御部408は、インキキ
ー幅別濃度比較部407で計算された各領域A1の濃度
差に応じて対応するインキキー7に制御信号(インキキ
ー開度修正指令)を出力する。制御信号によりインキキ
ー7の先端が上下方向に揺動することで、インキ元ロー
ラ6とインキキー7との隙間量(インキキー開度)が変
化してインキの供給量が変化する。インキキー開度制御
部408は、インキキー開度の変化に伴うインキ供給量
の変化が、印刷絵柄2と見本絵柄との濃度差を解消する
方向にインキキー7を作動させる。インキキー開度制御
部408の制御結果は表示器60に出力され、各インキ
キー7の現在のインキキー開度が表示器60に表示され
る。
【0032】画素別濃度比較部409と印刷欠陥検出部
410とは、本発明にかかる印刷欠陥検出手段に相当す
る部位である。画素別濃度比較部409は、図6に示す
ようにラインセンサ50の画素P単位で印刷絵柄データ
記憶部401に記憶された印刷絵柄データと見本絵柄デ
ータ記憶部402に記憶されている見本絵柄データとを
比較し、画素P毎に濃度差を計算する。なお、画素P単
位ではなく、複数の画素Pからなるブロック単位で濃度
差を比較してもよい。ブロックの大きさは任意である
が、高い精度で印刷欠陥を検出するにはブロックは小さ
く設定するのが好ましい。
【0033】印刷欠陥検出部410は、画素別濃度比較
部409で計算された濃度差を所定の閾値と比較する。
ここでは、インキが付くべきところにインキが付いてい
ない場合や、インキが付きすぎて絵柄が潰れてしまって
いる場合のように印刷濃度に異常が生じる欠陥を検出す
るため、上記の閾値は、インキキー幅別濃度比較部40
7及びインキキー開度制御部408による濃度制御にお
いて通常生じる濃度差の範囲よりも、格段に大きい値に
設定されている。印刷欠陥検出部410の制御結果は表
示器60に出力され、印刷欠陥がある場合には表示器6
0に警告が表示される。
【0034】このように、本実施形態の品質管理装置
は、ラインセンサ50で読み取られた印刷絵柄データを
用いて、版の掛け誤りを判別し、断裁見当を制御し、イ
ンキキー開度を制御し、さらに印刷欠陥を検出すること
ができる。したがって、従来のように用紙1の走行経路
上に複数のカメラ類を設置するための設置スペースを確
保する必要がない。また、一つの一体化品質管理装置4
0内に全ての機能(掛け誤り判別、断裁見当制御、イン
キキー開度制御及び印刷欠陥検出)が集約されているの
で、一体化品質管理装置40と表示器60を一つずつ備
えるだけで従来通りの品質管理を行うことができる。し
たがって、これらの機材のための設置スペースを少なく
することができるとともに、コストも低減することがで
きる。
【0035】また、本実施形態の品質管理装置では、印
刷絵柄データから版の掛け誤りを判別するので、従来の
ように版にバーコードを設ける必要がない。同様に、印
刷絵柄データから断裁見当のずれを検出するので、従来
のように印刷絵柄とは別に断裁見当マークを印刷する必
要もない。したがって、バーコードの管理や印刷後の断
裁見当マークの切除等の余分な作業を不要にすることが
できる。
【0036】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上述の実施形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。一体化品質管理装置40は、上記の
全ての機能を集約して備えることが必須ではなく、要求
される品質管理項目に応じて必要な機能のみを備えるこ
とは勿論可能である。例えば、印刷機が枚葉印刷機の場
合には断裁見当制御は不要であるので、図2に示す一体
化品質管理装置40の各部101〜410の中から、少
なくとも境界位置ずれ検出部405と断裁見当制御部4
06とは省略することができる。また、印刷機がインキ
キー式のインキ供給装置ではなく、他の形式のインキ供
給装置を備えている場合には、インキキー幅別濃度比較
部407とインキキー開度制御部408とを省略するこ
とができる。
【0037】なお、ラインセンサ50の分解能(画素
数)は、必要とする機能に応じて選択すればよい。すな
わち、上述の実施形態のように印刷欠陥の検出を行う場
合には、画素数を大きくして分解能を高くするのが好ま
しいが、仮に印刷欠陥の検出を行わない場合には、次に
高い分解能が要求される機能、ここではインキキー開度
制御に必要な程度の画素数を選択すればよい。
【0038】また、上述の実施形態では、製版システム
から版作成用の画像データを見本絵柄データとして取得
しているが、所望の印刷品質を備えた見本印刷物(いわ
ゆるOKシート)をラインセンサ50で読み取ることで
見本絵柄データを取得することも可能である。この場合
は見本絵柄データも印刷絵柄データと同じくスペクトル
値となるので、実施形態のようにテーブルを用いたデー
タ変換を行うことなく、両者を直接比較してその差分か
らインキキー開度を制御したり、印刷欠陥を検出したり
することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の印刷物の
品質管理装置(第1〜第4の品質管理装置)によれば、
ラインセンサで読み取った印刷絵柄データを利用して各
種の品質管理処理を行うことで、印刷物の品質管理にか
かる複数の機能を一つの装置に統合して省スペース化と
低コスト化とを実現することができるという利点があ
る。
【0040】また、本発明の第5の品質管理装置によれ
ば、ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データと製版
用の見本絵柄データとを利用して版の掛け誤りを判別す
ることにより、従来のように版に予めバーコードを記し
ておく必要がなく、バーコードの作製や管理にともなう
負担をなくすことができるという利点がある。さらに、
本発明の第6の品質管理装置によれば、ラインセンサで
読み取られた印刷絵柄データを利用して断裁見当のずれ
を検出することにより、従来のように版に印刷絵柄とは
別に断裁見当マークを印刷する必要がなくなり、断裁見
当マークが印刷されている領域を切除するための後工程
をなくすことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷品質管理装置
を輪転印刷機に適用した場合の全体構成を示す概略図で
ある。
【図2】図1の印刷品質管理装置の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図3】図1の印刷品質管理装置にかかるラインセンサ
の分解能の設定例を示す平面図である。
【図4】図1の印刷品質管理装置にかかる版掛け誤り判
別方法を説明するための説明図である。
【図5】図1の印刷品質管理装置にかかるインキキー開
度の制御方法を説明するための説明図である。
【図6】図1の印刷品質管理装置にかかる断裁見当の制
御方法を説明するための説明図である。
【図7】輪転印刷機に適用される従来の印刷品質管理装
置の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 用紙 2 印刷絵柄 3 ブランケット胴 4 版胴 5 版 6 インキ元ローラ 7 インキキー 8 コンペンセータローラ 9 コンペンセータ駆動モータ 40 一体化品質管理装置 50 ラインセンサ 60 表示器 70 製版システム 401 印刷絵柄データ記憶部 402 見本絵柄データ記憶部 403 ヒストグラム作成部 404 版掛け誤り判別部 405 境界位置ずれ検出部 406 断裁見当制御部 407 インキキー幅別濃度比較部 408 インキキー開度制御部 409 画素別濃度比較部 410 印刷欠陥検出部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の印刷部の下流に配置されて上記
    印刷部で用紙に印刷された印刷絵柄を読み取るラインセ
    ンサと、 上記印刷絵柄の見本となる見本絵柄データを取得するデ
    ータ取得手段と、 上記ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データと上記
    データ取得手段で取得した見本絵柄データとを上記ライ
    ンセンサの画素単位或いは所定画素数のブロック単位で
    比較して上記画素毎或いは上記ブロック毎に濃度差或い
    は濃度に相関するパラメータ値の差を計算し、計算した
    差と所定の閾値との比較により印刷欠陥を検出する印刷
    欠陥検出手段と、 上記印刷絵柄データと上記見本絵柄データとを上記印刷
    絵柄の幅方向に上記印刷部のインキキーの幅単位で比較
    して上記インキキー幅毎に濃度差或いは濃度に相関する
    パラメータ値の差を計算し、計算した差の大きさに応じ
    て上記インキキーの開度を調整するインキキー開度制御
    手段とを備えたことを特徴とする、印刷物の品質管理装
    置。
  2. 【請求項2】 上記印刷絵柄データと上記見本絵柄デー
    タとの全体的な一致/不一致により上記版の掛け誤りを
    判別する版掛け誤り判別手段をさらに備えたことを特徴
    とする、請求項1記載の印刷物の品質管理装置。
  3. 【請求項3】 印刷機の印刷部の下流に配置されて上記
    印刷部で用紙に印刷された印刷絵柄を読み取るラインセ
    ンサと、 上記印刷絵柄の見本となる見本絵柄データを取得するデ
    ータ取得手段と、 上記ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データと上記
    データ取得手段で取得した見本絵柄データとを上記ライ
    ンセンサの画素単位或いは所定画素数のブロック単位で
    比較して上記画素毎或いは上記ブロック毎に濃度差或い
    は濃度に相関するパラメータ値の差を計算し、計算した
    差と所定の閾値との比較により印刷欠陥を検出する印刷
    欠陥検出手段と、 上記印刷絵柄データと上記見本絵柄データとの全体的な
    一致/不一致により上記版の掛け誤りを判別する版掛け
    誤り判別手段とを備えたことを特徴とする、印刷物の品
    質管理装置。
  4. 【請求項4】 上記版掛け誤り判別手段は、上記印刷絵
    柄データの濃度ヒストグラムと上記見本絵柄データの濃
    度ヒストグラムとを上記印刷欠陥検出手段での比較単位
    よりも広いエリア単位で比較して、上記エリア毎の濃度
    ヒストグラムの一致/不一致により上記版の掛け誤りを
    判別することを特徴とする、請求項2又は3記載の印刷
    物の品質管理装置。
  5. 【請求項5】 上記用紙が連続する帯状の用紙であり、
    上記印刷機が上記印刷絵柄を含む所定領域毎に印刷速度
    に同期した速度で上記用紙を断裁する断裁部を備えた輪
    転印刷機である場合において、 上記ラインセンサが上記印刷部と上記断裁部との間に配
    置されるとともに、 上記印刷部から上記断裁部までの上記用紙の走行長を調
    整する走行長調整手段と、 上記印刷絵柄データから上記印刷絵柄の天地方向の境界
    位置と断裁基準位置とのずれを検出し、検出したずれを
    打ち消す方向に上記走行長調整手段を制御して上記走行
    長を修正する断裁見当制御手段とをさらに備えたことを
    特徴とする、請求項1〜4の何れかの項に記載の印刷物
    の品質管理装置。
  6. 【請求項6】 輪転印刷機の印刷部と上記印刷部で印刷
    された印刷絵柄を含む所定領域毎に印刷速度に同期した
    速度で連続する帯状の用紙を断裁する断裁部との間に配
    置されて上記印刷部で上記用紙に印刷された印刷絵柄を
    読み取るラインセンサと、 上記印刷絵柄の見本となる見本絵柄データを取得するデ
    ータ取得手段と、 上記ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データと上記
    データ取得手段で取得した見本絵柄データとを上記ライ
    ンセンサの画素単位或いは所定画素数のブロック単位で
    比較して上記画素毎或いは上記ブロック毎に濃度差或い
    は濃度に相関するパラメータ値の差を計算し、計算した
    差と所定の閾値との比較により印刷欠陥を検出する印刷
    欠陥検出手段と、 上記印刷部から上記断裁部までの上記用紙の走行長を調
    整する走行長調整手段と、 上記印刷絵柄データから上記印刷絵柄の天地方向の境界
    位置と断裁基準位置とのずれを検出し、検出したずれを
    打ち消す方向に上記走行長調整手段を制御して上記走行
    長を修正する断裁見当制御手段とを備えたことを特徴と
    する、印刷物の品質管理装置。
  7. 【請求項7】 上記ラインセンサは、上記印刷絵柄の少
    なくとも一方の天地方向の境界近傍は細かい分解能で読
    み取り、上記境界近傍を除く上記印刷絵柄上の領域は上
    記境界近傍よりも粗い分解能で読み取ることを特徴とす
    る、請求項5又は6記載の印刷物の品質管理装置。
  8. 【請求項8】 印刷機の印刷部の下流に配置されて上記
    印刷部で用紙に印刷された印刷絵柄を読み取るラインセ
    ンサと、 上記印刷部で用いられる版を作製した製版システムか
    ら、上記版の作製に用いられた見本絵柄のデータを取得
    するデータ取得手段と、 上記ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データと上記
    データ取得手段で取得した見本絵柄データとを上記印刷
    絵柄の幅方向に上記印刷部のインキキーの幅単位で比較
    して上記インキキー幅毎に濃度差或いは濃度に相関する
    パラメータ値の差を計算し、計算した差の大きさに応じ
    て上記インキキーの開度を調整するインキキー開度制御
    手段と、 上記印刷絵柄データと上記見本絵柄データとの全体的な
    一致/不一致により上記版の掛け誤りを判別する版掛け
    誤り判別手段とを備えたことを特徴とする、印刷物の品
    質管理装置。
  9. 【請求項9】 印刷機の印刷部の下流に配置されて上記
    印刷部で用紙に印刷された印刷絵柄を読み取るラインセ
    ンサと、 上記印刷絵柄の見本となる見本絵柄データを取得するデ
    ータ取得手段と、 上記ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データと上記
    データ取得手段で取得した見本絵柄データとの全体的な
    一致/不一致により上記版の掛け誤りを判別する版掛け
    誤り判別手段とを備えたことを特徴とする、印刷物の品
    質管理装置。
  10. 【請求項10】 輪転印刷機の印刷部と上記印刷部で印
    刷された印刷絵柄を含む所定領域毎に印刷速度に同期し
    た速度で連続する帯状の用紙を断裁する断裁部との間に
    配置されて上記印刷部で上記用紙に印刷された印刷絵柄
    を読み取るラインセンサと、 上記印刷部から上記断裁部までの上記用紙の走行長を調
    整する走行長調整手段と、 上記ラインセンサで読み取られた印刷絵柄データから上
    記印刷絵柄の天地方向の境界位置と断裁基準位置とのず
    れを検出し、検出したずれを打ち消す方向に上記走行長
    調整手段を制御して上記走行長を修正する断裁見当制御
    手段とを備えたことを特徴とする、印刷物の品質管理装
    置。
  11. 【請求項11】 上記データ取得手段は、上記印刷部で
    用いられる版を作製した製版システムから、上記版の作
    製に用いられた版作成用の画像データを上記見本絵柄デ
    ータとして取得することを特徴とする、請求項1〜9の
    何れかの項に記載の印刷物の品質管理装置。
  12. 【請求項12】 上記データ取得手段は、所望の印刷品
    質を備えた見本印刷物を上記ラインセンサにより読み取
    ることで上記見本絵柄データを取得することを特徴とす
    る、請求項1〜9の何れかの項に記載の印刷物の品質管
    理装置。
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