JP2002031928A - 多色印刷機における見当合わせのための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷頁の交代に基づくトナー分布の変更が、
最早一時的にも見当エラーを惹起しないようにする。 【解決手段】 トナー分布の変更に際して、該トナー分
布の、見当に対する影響を既存の影響量（４，４′，・
・・）を以てすぐに変更の実施と共に考慮するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、色分解画像をデジ
タル式で作成するための複数の装置を備えた多色印刷機
における見当合わせのための方法であって、見当合わせ
するために色分解画像の作成及び組合せを、見当の合っ
た印刷物が得られるように制御する形式のものに関す
る。更に本発明は、色分解画像をデジタル式で作成する
ための複数の装置を備えた多色印刷機により請求項１か
ら１０までのいずれか１項記載の方法を実施するための
装置であって、見当の合った印刷物を得るための少なく
とも１つの制御装置が見当合わせを行い、該見当合わせ
において、色分解画像の作成及び組合せが制御される形
式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】カラー像、特にカラー画像の印刷は、複
数の色分解画像を重ねて印刷することによって行われ
る。これは、一般に黄、マゼンタ及びシアン並びに黒色
である。必要な場合は、更に別の色が加わる。これらの
色の重ね刷りによってあらゆるカラーコンビネーション
が得られ、この場合、印刷の質は、色分解画像の見当の
合わされた重ね刷りに著しく関連している。例えば静電
式等のデジタル式の印刷法では、重ね刷りの見当合わせ
は、色分解画像が転写に際して印刷基体に見当を合わせ
て当たるように、画像製作装置が制御されることによっ
て得られる。

【０００３】冒頭で述べた形式の方法及び装置は、米国
特許第５７１５４９８号明細書に基づき公知である。そ
こでは、印刷による見当エラーの修正及びレジスタマー
クの検出が提案される。これらの技術的な解決策の欠点
は、印刷頁の交代に基づくトナー分布の変更に際して、
対応制御が常に、後続の頁に関してようやく可能である
という点にある。それというのも、影響量の変化の影響
は、この変化が既に見当エラーを発生させてからようや
く検出されるからである。これにより、テスト印刷が不
可欠となるので時間が損失され、このことは、生産量が
少ない場合はしばしば不経済であるので受け入れられな
い。異なる個別の印刷頁の印刷は、前記形式では経済的
に不可能である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の方法及び装置を改良して、印刷頁の交代
に基づくトナー分布の変更が、最早一時的にも見当エラ
ーを惹起しないようにすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明では、トナー分布の変更に際して、該トナー分
布の、見当に対する影響を既存の影響量を以てすぐに変
更の実施と共に考慮するようにした。更に本発明では、
少なくとも１つの制御装置が、トナー分布の変更に際し
て、見当に対する当該トナー分布の影響を、既存の影響
量を以てすぐに前記変更の実施と共に考慮するように形
成されているようにした。

【０００６】

【発明の効果】本発明の利点は、印刷頁交代におけるト
ナー分布の変更に際して、この変更により差し迫った見
当エラーが発生しないように、如何なる遅延も無く制御
されるという点にある。最早、変更されたトナー分布
が、レジスタマークを用いて検出可能な見当エラーに表
れるまで待たねばならないのではなく、印刷頁交代によ
りすぐに制御し、これにより、見当エラーの発生を最初
から防止することが可能なので、印刷物及び又はレジス
タマークのテスト印刷は、一般に不要である。このこと
は、生産量が少ない場合は正に経済的に重要である。そ
れというのも、総作動時間及びしばしば印刷基体も節約
されるからである。これにより、内容が変わる印刷頁の
印刷に関して、印刷機のこの重要な使用分野ではデジタ
ル式の画像製作により、従来は不可能な品質基準を得る
ことがようやく可能になる。

【０００７】本発明による手段によって、公知の形式の
見当合わせを、この見当合わせがトナー分布変更時に、
後からまた修正されるようににまず「舵がきかなくな
る」のではなく、当該見当合わせが許容しうる変動範囲
に留まり、その結果、トナー分布の変更に際して中断無
しで引き続き印刷されるように最適化することができ
る。この場合、本発明は別の影響量が見当に対する影響
を有している限り、これらの別の影響量の付加的な考慮
を排除しない。

【０００８】方法の改良では、トナー分布の変更に基づ
く見当修正において、まだ印刷過程にある先行印刷頁の
トナー分布の、既に印刷過程にある新たな印刷頁の見当
に対する遡及的な影響を考慮する。このようにして、印
刷頁が別の画像内容に交代する際の印刷物の見当合わせ
は、更に良好に保証されている。印刷機は、２つの色分
解画像の作成中に、既に新たな色分解画像が作成される
一方で、先行印刷頁の先行する色分解画像がまだ、又は
まだ完全には印刷基体に転写されていないように印刷頁
交代が行われる場合でも、如何なる中断も無しに引き続
き印刷することが可能である。つまり、見当合わせは前
記の２つの印刷頁がかち合う範囲においても高度に保証
され、あらゆる相互影響が補償される。これにより、経
済性が著しく高められて、内容の替わる印刷頁の高品質
の印刷が可能である。装置に関してこのことは、少なく
とも１つの制御部が、トナー分布の変更に基づく見当修
正時に、まだ印刷過程にある先行印刷頁のトナー分布
の、既に印刷過程にある新たな印刷頁の見当に対する遡
及的な影響を考慮することによって達成される。

【０００９】印刷頁の交代は、１つの印刷装置から次の
印刷装置へと機械を通って進行し、印刷装置内部でも、
作成から印刷基体に転写するまでの過程で当該印刷装置
を通って進むので、これらの異なる機械の状況は、各印
刷装置に関する可変の影響量を以て考慮しなければなら
ない。

【００１０】トナー分布の影響量は、蓄積された経験値
に基づきマニュアル入力、デジタル画像データの評価、
又はトナー分布の自動検出によって考慮される。装置に
関しては、種々様々なトナー分布の影響量の蓄積された
経験値を有する少なくとも１つのメモリが装備されてお
り、少なくとも１つの制御部が、前記経験値に基づいて
色分解画像の作成及び組合せを制御する。しかし、前記
装置に入力装置を装備することも可能であり、この入力
装置を介して、種々様々なトナー分布の考慮されるべき
影響量がマニュアル式で操作可能である。別の択一的な
構成では印刷機制御部が設けられており、この印刷機制
御部は、印刷頁の蓄積されたデータ又は複数の印刷オー
ダのデータを有しており且つこれらのデータに基づいて
種々様々なトナー分布の影響量を考慮する。また、種々
さまざまなトナー分布の影響量を自動的に検出するため
の装置も可能である。

【００１１】方法に関する有利な形態では、種々さまざ
まなトナー分布の影響量を、色分解画像による画像域全
体の面被覆の度合いに応じて規定する。このようにし
て、各印刷頁に関する影響量を新たに測定する必要はな
くなり、各色分解画像に関して画像域全体の面被覆の度
合いを規定して、これらのデータから全ての印刷装置に
関して影響量を算出するか、又は用意された表データに
基づいて規定するかのいずれかで足りる。装置に関して
は、影響量を規定するための装置が、色分解画像による
画像域全体の面被覆の度合いに応じてトナー分布を検出
する。この場合、デジタル画像データから影響量を検出
するための装置が形成されているということが規定され
ていてよい。計算手間を削減するためには、デジタル画
像データの評価に際して複数の画素範囲をまとめること
ができる。

【００１２】本発明は主として、設けられた見当制御装
置の修正に役立つという目的を追求する。この見当制御
装置は、個々の印刷装置によって印刷されるレジスタマ
ークの検出に基づくように形成されていてよい。この場
合本発明では、トナー分布の変更がレジスタマークに影
響を及ぼす恐れが生じる前に前記修正が行われる。その
場合、少なくとも１つの制御部が、個々の印刷装置によ
って印刷され且つレジスタセンサによって検出されるレ
ジスタマークの検出を以て見当を制御して、トナー分布
の影響量を修正ファクタとして考慮するように形成され
ており、修正が、トナー分布の変更が見当に影響を及ぼ
す恐れが生じる前に行われるように装置を構成する必要
がある。

【００１３】但し本発明は、色分解画像支持部材及び基
体支持部材の位置の検出に基づいた見当制御装置の修正
にも役立つことができる。この場合装置に関しては、少
なくとも１つの制御部が、位置検出部材による色分解画
像・基体支持部材の位置の検出により見当を制御して、
トナー分布の影響量を修正ファクタとして考慮するよう
に形成されている。位置検出部材は、例えば回転角度セ
ンサであってよい。

【００１４】勿論、見当に影響を及ぼす別の影響量が、
見当合わせの際に考慮されてよい。この場合は例えば紙
のグレード、厚さ又はその他の影響量であってよい。こ
の場合、装置に関しては、前記の別の影響量を考慮する
ために形成された少なくとも１つの制御部が設けられて
いる必要がある。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。

【００１６】図示されているのは、２つの印刷装置８，
８′を備えた多色印刷機１である。この図面は概略的で
あり、通常は４つ又はそれ以上の印刷装置８，８′，・
・・が設けられている。これらの印刷装置を含めて考え
る必要がある。

【００１７】多色印刷機１は、画像胴９，９′，・・・
に色分解画像３，３′，・・・をデジタル式で製作する
ための装置２，２′を有している。これらの装置２，
２′により、印刷毎に１つの新しい画像が製作され、こ
れにより、このような機械は、ある頁から次頁へ画像内
容延いてはトナー分布が変化する印刷に適している。こ
のことが、本発明の主要使用分野である。

【００１８】各印刷装置８，８′，・・・は、それぞれ
画像胴９，９′，・・・及び画像転写胴１０，１０′，
・・・を有しており、後者は色分解画像３，３′，・・
・を印刷基体に転写する。これらの印刷基体は、矢印２
９の方向で印刷基体支持体１１により、印刷機１を通っ
て搬送される。色分解画像３，３′，・・・が見当を合
わされて印刷基体１６に転写されるように、当該色分解
画像を前記装置２，２′，・・・によって製作するため
には、画像始端部、行又は色分解画像３，３′，・・・
の領域が互いに重なり合って合致されているように前記
装置２，２′，・・・を制御する制御装置１２，１
２′，・・・が設けられている。

【００１９】このような制御装置１２，１２′，・・・
は、各印刷装置８，８′，・・・がレジスタマーク７，
７′，・・・を印刷し、これらのレジスタマーク７，
７′，・・・がレジスタセンサ１８によって検出される
ように構成されていてよい。この場合、レジスタマーク
７，７′，・・・の位置を評価することにより、色分解
画像３，３′，・・・が対応配置され、偏差が生じた場
合は、色分解画像３，３′，・・・が見当を合わされて
印刷基体１６に転写されるような修正が行われる。

【００２０】別の可能性は、画像胴９，９′，・・・及
び場合によっては画像転写胴１０，１０，・・・にも、
例えば回転角度センサ等の位置検出部材１９が装備され
ているという点にある。別の回転角度センサ１９が、印
刷基体支持体１１の駆動ローラ２３に設けられている。
前記の位置検出部材１９により、画像胴９，９′，・・
・若しくは画像転写胴１０，１０′，・・・及び印刷基
体支持体１１の位置を互いに対応させることができ、こ
れにより、位置ずれを検出して修正することが可能なの
で、見当正しい印刷を行うことができる。

【００２１】レジスタマーク７，７′，・・・の検出を
介しても、位置検出を介しても、トナー分布の変更に基
づく見当の変化は検出且つ修正され得るが、このこと
は、種々異なるトナー分布の影響量４，４′，・・・の
変化の影響が、この影響を検出して修正できるようにす
るためには既に生ぜしめられていなければならないとい
う欠点を有している。これにより、先行印刷頁５と、別
の画像内容を有しているので別のトナー分布を有する新
たな印刷頁５′との間の連続的な送り印刷は不可能であ
る。

【００２２】従って本発明では、少なくとも１つの制御
装置１２，１２′，・・・が、トナー分布の既存の影響
量４，４′，・・・を以て、見当に対する当該トナー分
布の影響をすぐに考慮するように形成されている。

【００２３】種々様々なトナー分布の影響量４，４′，
・・・に関する考慮の可能性は、入力装置１４に印刷頁
５，５′のデータが入力されるという点にある。これら
のデータは、入力装置１４の接続部材２６を介して制御
装置１２，１２′，・・・に伝送される。この場合、制
御装置１２，１２′，・・・は、前記の印刷頁５，
５′，・・・のデータに基づき蓄積された、種々様々な
トナー分布に関する経験値６，６′，・・・をメモリ１
３，１３′，・・・から呼び出し、これにより、種々様
々なトナー分布の影響量４，４′，・・・が得られ、こ
れらの影響量は制御装置１２，１２′，・・・によって
遅延無く考慮される。このようにして装置２，２′，・
・・は、色分解画像３，３′，・・・のデジタル式の製
作を、中断無しで見当を合わせて行う。

【００２４】この場合、種々様々なトナー分布に関する
経験値６，６′，・・・は、個々の色分解画像３，
３′，・・・による画像２４の範囲全体の面被覆の程度
に基づいて規定されてよい。前記経験値６，６′，・・
・及び／又は個々の印刷装置８，８′，・・・に関する
影響量４，４′，・・・を算出するための個々の色分解
画像３，３′，・・・に関するデータは、メモリ１３，
１３′，・・・に蓄積されていてよい。色分解画像３，
３′，・・・の個々の面被覆の組合せに関するデータ量
を減らすために、制御装置１２，１２′，・・・は必要
な演算プロセスを行ってよい。このことがとりわけ有利
なのは、１枚の後続印刷頁５′に対する１枚の先行印刷
頁５の遡及的な影響が考慮されるべき場合、又は、図面
を簡単にするために図示していないが、複数の後続印刷
頁に対する複数の先行印刷頁の遡及的な影響が考慮され
るべき場合である。このことは、装置２によって、画像
胴９に既に新たな印刷頁５′の色分解画像３が形成され
ているのに対して、他方の画像胴９′ではまだ、先行印
刷頁５の色分解画像３，３′，・・・が処理されている
ということによって図示されている。新たな印刷頁５′
の色分解画像３が、先行印刷頁５の色分解画像３とは異
なる別のトナー被着の面被覆を有している場合、先行印
刷頁５が画像胴９と画像転写胴１０との間の摩擦係数を
規定する。このことは、新たな印刷頁５′の色分解画像
３による画像胴９の画像形成時に考慮する必要がある。
この場合、新たな印刷頁５′の色分解画像３が画像転写
胴１０に転写されると、前記の新たな印刷頁５′の状態
が、摩擦係数延いては画像転写胴１０に対する画像胴９
の位置対応関係を規定する。このようにして、その都度
機械状況に対応させる必要のある影響量４，４′，・・
・が、変数として得られる。種々様々なトナー分布を有
する印刷頁５，５′，・・・が順次印刷される場合、４
つの印刷装置８，８′，・・・を備えた機械では同時に
４枚の異なる印刷頁５，５′，・・・が処理され、相互
の影響を考慮しなければならない。印刷基体１６に転写
する際の、上で説明した事情を適宜考慮する必要があ
る。

【００２５】しかし、先行する１枚若しくは複数の印刷
頁５の遡及的な影響を含む、上で説明した影響量４，
４′，・・・の規定は既に、種々様々な画像内容の印刷
頁２１の印刷又は極端に小さなシリーズにとって重要な
本発明の改良である。極端に小さなシリーズを抜きにし
ても、トナー分布変更が直ちに考慮され且つ既に生ぜし
められた、見当に対する影響に基づいてようやく考慮さ
れるのではない場合は、別の使用目的に関して有利であ
る。但し、遡及的な相互影響の考慮を伴う、上で述べた
トナー分布の影響量４，４′，・・・の規定は、このト
ナー分布の影響量４，４′，・・・の供与形式とは無関
係である。

【００２６】前記影響量４，４′，・・・の規定に関し
ては、入力装置１４と接続部材２７とを介して印刷頁
５，５′のデータを印刷機制御部１５に送出し、この印
刷機制御部１５が、入力且つ／又は蓄積されたデータ１
７；２１を介して、種々様々なトナー分布に関する考慮
されるべき影響量４，４′，・・・を呼び出すことが可
能である。この実施例の特別な利点は、ほぼ全てのこと
がデータ処理過程において行われ、しかも、例えば蓄積
されたデジタル画像データ１７に基づいてトナー分布が
簡単に得られるという点にある。印刷機制御部１５が蓄
積されたデータ２１及び／又は画像データ１７から得る
影響量４，４′，・・・は、接続部材２７′を介して更
に制御装置１２，１２′，・・・へ伝送される。前記の
ようなデータ１７，２１は、複数の印刷頁５，５′，・
・・又は複数の印刷オーダの印刷頁５，５′，・・・に
該当してよい。

【００２７】種々様々なトナー分布の影響量４，４′，
・・・は、例えばこれらのトナー分布を自動的に検出す
ることによって求めることができる。つまり、装置２０
は、この装置２０がトナー分布をデジタル画像データ１
７から求めるように形成されていてよい。但し、装置２
０に濃度計２０′を設けることも可能であり、これによ
り、影響量４，４′，・・・又はこれらの影響量を算出
するためのデータが、印刷しようとする画像２４から求
められるようになる。この目的のために濃度計２０′
は、矢印２５に対応して当該目的のために運動させられ
る必要のある画像２４全体を検出する。求められた影響
量４，４′，・・・又はこれらの影響量を算出するため
のデータは、接続部材２８を介して制御装置１２，１
２′，・・・に供給することができる。これらの制御装
置１２，１２′，・・・も、場合によってはメモリ１
３，１３′，・・・に蓄積された経験値６，６′，・・
・を用いて影響量４，４′，・・・を求めるように形成
されていてよい。

【００２８】別の択一的な実施例では、前記装置２０は
求められたデータを印刷機制御部１５に送り、このこと
は、例えば接続部材２８′によって図示されている。共
通の修正値を算出するために、印刷機制御部１５は前記
データに基づき、種々様々なトナー分布の影響量４，
４′，・・・を別の影響量と組み合わせることができ
る。これにより、例えば紙のグレード、厚さ又はその他
の影響量を一緒に見当の計算の中に入れることができ
る。この場合、印刷機制御部１５は、例えば接続部材２
７′を介して影響量４，４′，・・・を制御装置１２，
１２′，・・・へ送る。しかも、この場合は種々異なる
トナー分布の影響量４，４′，・・・又は前記の別の影
響を一緒に考慮する影響量であってもよい。

【００２９】制御装置１２，１２′，・・・が色分解画
像３，３′，・・・を印刷基体１６に対応配置できるよ
うにするためには、印刷基体支持体１１の始端部に、印
刷基体１６の検出用のセンサ２２が更に配置されている
必要がある。このセンサ２２は制御装置１２，１２′，
・・・に、どの位置で印刷基体１６が印刷基体支持体１
１上に位置しているのかを伝達する。

【００３０】図示の実施例の列挙は最終的なものではな
く、図示の択一的な構成は、必ずしも全て機械に設けら
れていなくてよい。例えば、種々様々なトナー分布のた
めの蓄積された経験値６，６′，・・・を呼び出す制御
装置１２，１２′，・・・に通じる接続部材２６を備え
た入力装置１４だけを設けることも可能である。択一的
に、影響量４，４′，・・・だけが、蓄積されたデータ
２１及び／又はデジタル画像データ１７から印刷機制御
部１５によって取り出されてよい。このことは自動的
に、又は入力装置１４における入力を介して行われてよ
い。同様に別個で可能な別の可能性は、前記装置２０，
２０′による影響量の検出である。

【００３１】但し、最も有利には、機械に図示の形式の
全ての手段が設けられており、これにより、既存のデー
タ又は決定的な影響量に応じて、機械の運転中に１つの
又は別の択一的な構成を選択できるようになる。但し、
これらの構成は例に過ぎないので、影響量の獲得及び処
理の別の形式が考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】２つの印刷装置８，８′を備えた多色印刷機１
を示した図である。

【符号の説明】

１ 多色印刷機、 ２，２′，・・・ 色分解画像をデ
ジタル式で作成するための装置、 ３，３′，・・・
色分解画像、 ４，４，・・・ 種々様々なトナー分布
の影響量、 ５，５′ 印刷頁、 ６，６，・・・ 蓄
積された経験値、 ７，７′，・・・ レジスタマー
ク、 ８，８，・・・ 印刷装置、 ９，９，・・ 画
像胴、 １０，１０′，・・・ 画像転写胴、 １１
印刷基体支持体、 １２，１２，・・・ 制御装置、
１３，１３′・・・ メモリ、 １４ 入力装置、 １
５ 印刷機制御部、 １６ 印刷基体、 １７ デジタ
ル画像データ、 １８ レジスタセンサ、 １９ 位置
検出部材、 ２０ トナー分布の影響量を規定するため
の装置、 ２０′ 濃度計、 ２１ 印刷オーダのデー
タ、 ２２ 印刷基体を検出するためのセンサ、 ２３
印刷基体支持体の駆動ローラ、 ２４ 画像、 ２５
矢印、 ２６，２７，２８，２８′ 接続部材、 ２
９ 搬送方向

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー リストン アメリカ合衆国 ニューヨーク ロチェス ター ウエストランド アヴェニュー 72 (72)発明者 パトリック メッツラー ドイツ連邦共和国 ゲットルフ リンデン ホーフ 65 (72)発明者 カールハインツ ペーター ドイツ連邦共和国 モルフゼー キャプテ ン−ティーセン−ヴェーク ２ Ｆターム(参考） 2H027 DA10 DA22 DB01 DE02 EB04 ED06 EE02 FD08 GA34 2H030 AA01 AB02 AD17 BB02 BB23 BB36

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 色分解画像（３，３′，・・・）をデジ
   タル式で作成するための複数の装置（２，２′，・・
   ・）を備えた多色印刷機（１）における見当合わせのた
   めの方法であって、見当合わせするために色分解画像
   （３，３′，・・・）の作成及び組合せを、見当の合っ
   た印刷物が得られるように制御する形式のものにおい
   て、 トナー分布の変更に際して、該トナー分布の、見当に対
   する影響を既存の影響量（４，４′，・・・）を以てす
   ぐに変更の実施と共に考慮することを特徴とする、多色
   印刷機における見当合わせのための方法。
2. 【請求項２】 トナー分布の変更に基づく見当修正に際
   して、まだ印刷過程にある先行印刷頁（５）のトナー分
   布の、既に印刷過程にある新たな印刷頁（５′）の見当
   に対する遡及的な影響（４）を考慮する、請求項１記載
   の方法。
3. 【請求項３】 トナー分布の影響量（４，４′，・・
   ・）を蓄積された経験値（６，６′，・・・）に基づき
   考慮する、請求項１又は２記載の方法。
4. 【請求項４】 トナー分布の影響量（４，４′，・・
   ・）をマニュアル式の入力に基づき考慮する、請求項１
   から３までのいずれか１項記載の方法。
5. 【請求項５】 トナー分布の影響量（４，４′，・・
   ・）をデジタル画像データ（１７）の評価に基づき考慮
   する、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。
6. 【請求項６】 影響量（４，４′，・・・）をトナー分
   布の自動検出に基づき考慮する、請求項１から４までの
   いずれか１項記載の方法。
7. 【請求項７】 種々様々なトナー分布の影響量（４，
   ４′，・・・）を、色分解画像（３，３′，・・・）に
   よる画像範囲全体の面被覆の度合いに応じて規定する、
   請求項１から６までのいずれか１項記載の方法。
8. 【請求項８】 個々の印刷装置（８，８′，・・・）に
   よって印刷されるレジスタマーク（７，７′，・・・）
   の検出に基づく見当制御の修正に役立ち、しかも該修正
   を、トナー分布の変更がレジスタマーク（７，７′，・
   ・・）に影響を及ぼす恐れがある前に行う、請求項１か
   ら７までのいずれか１項記載の方法。
9. 【請求項９】 色分解画像支持部材（９，９′，・・
   ・；１０，１０′）及び基体支持部材（１１）の位置の
   検出に基づく見当制御の修正に役立つ、請求項１から８
   までのいずれか１項記載の方法。
10. 【請求項１０】 見当に影響を及ぼす別の影響量を見当
    合わせに際して考慮する、請求項１から９までのいずれ
    か１項記載の方法。
11. 【請求項１１】 色分解画像（３，３′，・・・）をデ
    ジタル式で作成するための複数の装置（２，２′，・・
    ・）を備えた多色印刷機（１）により請求項１から１０
    までのいずれか１項記載の方法を実施するための装置で
    あって、見当の合った印刷物を得るための少なくとも１
    つの制御装置（１２，１２′，・・・）が見当合わせを
    行い、該見当合わせにおいて、色分解画像（３，３′，
    ・・・）の作成及び組合せが制御される形式のものにお
    いて、 少なくとも１つの制御装置（１２，１２′，・・・）
    が、トナー分布の変更に際して、見当に対する当該トナ
    ー分布の影響を、既存の影響量（４，４′，・・・）を
    以てすぐに前記変更の実施と共に考慮するように形成さ
    れていることを特徴とする、請求項１から１０までのい
    ずれか１項記載の方法を実施するための装置。
12. 【請求項１２】 少なくとも１つの制御装置（１２，１
    ２′，・・・）が、トナー分布の変更に基づく見当修正
    に際して、まだ印刷過程にある先行印刷頁（５）のトナ
    ー分布の、既に印刷過程にある新たな印刷頁（５′）の
    見当に対する遡及的な影響を考慮するように形成されて
    いる、請求項１１記載の装置。
13. 【請求項１３】 種々様々なトナー分布の影響量（４，
    ４′，・・・）の蓄積された経験値（６，６，・・・）
    を有する少なくとも１つのメモリ（１３，１３′，・・
    ・）が装備されており、しかも、少なくとも１つの制御
    装置（１２，１２′，・・・）が、前記経験値（６，
    ６，・・・）に基づき色分解画像（３，３′，・・・）
    の作成及び組合せを制御するようになっている、請求項
    １１又は１２記載の装置。
14. 【請求項１４】 種々様々なトナー分布の考慮されるべ
    き影響量（４，４′，・・・）をマニュアル式で操作可
    能な入力装置（１４）が装備されている、請求項１１か
    ら１３までのいずれか１項記載の装置。
15. 【請求項１５】 印刷オーダの蓄積されたデータ（２
    １）を有しており且つこれらのデータ（２１）に基づい
    て、種々異なるトナー分布の影響量（４，４′，・・
    ・）を考慮する印刷機制御部（１５）が設けられてい
    る、請求項１１から１４までのいずれか１項記載の装
    置。
16. 【請求項１６】 種々様々なトナー分布の影響量（４，
    ４′，・・・）を自動的に検出するための装置（２０，
    ２０′）が装備されている、請求項１１から１５記載の
    装置。
17. 【請求項１７】 影響量（４，４′，・・・）を規定す
    るための装置（２０，２０′）が、色分解画像（３，
    ３′，・・・）による画像範囲全体の面被覆の度合いに
    応じてトナー分布を求める、請求項１６記載の装置。
18. 【請求項１８】 装置（２０）が、デジタル画像データ
    （１７）から影響量（４，４′，・・・）を検出するた
    めに形成されている、請求項１６又は１７記載の装置。
19. 【請求項１９】 デジタル画像データ（１７）の評価に
    際して、複数の画素範囲がまとめられる、請求項１８記
    載の装置。
20. 【請求項２０】 少なくとも１つの制御装置（１２，１
    ２′，・・・）が、個々の印刷装置（８，８′，・・
    ・）によって印刷され且つレジスタセンサ（１８）によ
    って検出されるレジスタマーク（７，７′，・・・）を
    検出することにより見当を制御し且つトナー分布の影響
    量（４，４′，・・・）を修正ファクタとして考慮する
    ように形成されており、しかも、トナー分布の変更が、
    前記レジスタマーク（７，７′，・・・）に影響を及ぼ
    す恐れがある前に修正が行われる、請求項１１から１９
    までのいずれか１項記載の装置。
21. 【請求項２１】 少なくとも１つの制御装置（１２，１
    ２′，・・・）が、位置検出部材（１９）による色分解
    画像支持部材（９，９′，・・・；１０，１０′，・・
    ・）及び基体支持部材（１１）の位置検出を以て見当を
    制御し且つトナー分布の影響量（４，４′，・・・）を
    修正ファクタとして考慮するように形成されている、請
    求項１１から２０までのいずれか１項記載の装置。
22. 【請求項２２】 少なくとも１つの制御装置（１２，１
    ２′，・・・）が、見当に対して影響を及ぼす別の影響
    量を見当合わせに際して考慮するように形成されてい
    る、請求項１１から２１までのいずれか１項記載の装
    置。