JPH0520813A - 磁気デイスク装置の速度制御装置 - Google Patents
磁気デイスク装置の速度制御装置Info
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- JPH0520813A JPH0520813A JP18384591A JP18384591A JPH0520813A JP H0520813 A JPH0520813 A JP H0520813A JP 18384591 A JP18384591 A JP 18384591A JP 18384591 A JP18384591 A JP 18384591A JP H0520813 A JPH0520813 A JP H0520813A
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- speed
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- head
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- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気ディスク装置の速度制御装置において、磁
気ヘッドを安定に移動させ、磁気ヘッドの移動時間を短
縮する。 【構成】磁気ヘッド11の移動に伴って磁気ディスク1
0に予め記録されているサーボデータが読出される。読
出されたサーボデータを基にして生成される位置データ
(磁気ヘッド11の現在位置を示す)を基にして磁気ヘ
ッド11の移動速度値が計算され、さらに、磁気ヘッド
11の現在位置と目標トラック位置の間の距離に応じた
目標速度値が計算される。目標速度値から移動速度値を
減算することによって得られた差速度値の正/負に応じ
てゲインが切替えられる。
気ヘッドを安定に移動させ、磁気ヘッドの移動時間を短
縮する。 【構成】磁気ヘッド11の移動に伴って磁気ディスク1
0に予め記録されているサーボデータが読出される。読
出されたサーボデータを基にして生成される位置データ
(磁気ヘッド11の現在位置を示す)を基にして磁気ヘ
ッド11の移動速度値が計算され、さらに、磁気ヘッド
11の現在位置と目標トラック位置の間の距離に応じた
目標速度値が計算される。目標速度値から移動速度値を
減算することによって得られた差速度値の正/負に応じ
てゲインが切替えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボ方式を用いる磁
気ディスク装置(HDD)の速度制御装置に関する。
気ディスク装置(HDD)の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置における磁気ヘ
ッドの位置決め制御には、磁気ヘッドを目標トラックに
移動させるためのアクセス制御、および目標トラックの
中心に磁気ヘッドを位置決めするためのトラックフォロ
ーイング制御がある。なお、アクセス制御は磁気ヘッド
の移動速度を制御することから、速度制御とも呼ばれて
いる。
ッドの位置決め制御には、磁気ヘッドを目標トラックに
移動させるためのアクセス制御、および目標トラックの
中心に磁気ヘッドを位置決めするためのトラックフォロ
ーイング制御がある。なお、アクセス制御は磁気ヘッド
の移動速度を制御することから、速度制御とも呼ばれて
いる。
【0003】速度制御では、磁気ヘッドが目標トラック
に到達するまでの距離に対応する目標速度が予め設定さ
れ、この設定された目標速度に磁気ヘッドの実際の移動
速度を一致させるような動作が行われる。一般には、磁
気ヘッドの移動に伴って磁気ヘッドの現在位置を順次検
出し、演算することによって実際の移動速度値が取得さ
れ、移動速度値から目標速度値を減算した値、すなわ
ち、目標速度値と移動速度値との差を示す差速度値が速
度制御出力にフィードバックされる。すなわち、閉ルー
プ制御が行われる。
に到達するまでの距離に対応する目標速度が予め設定さ
れ、この設定された目標速度に磁気ヘッドの実際の移動
速度を一致させるような動作が行われる。一般には、磁
気ヘッドの移動に伴って磁気ヘッドの現在位置を順次検
出し、演算することによって実際の移動速度値が取得さ
れ、移動速度値から目標速度値を減算した値、すなわ
ち、目標速度値と移動速度値との差を示す差速度値が速
度制御出力にフィードバックされる。すなわち、閉ルー
プ制御が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、閉ルー
プ制御では、差速度値が正であるか、あるいは負である
かによって、磁気ヘッドの移動時間が異なる。すなわ
ち、差速度値が正である場合、磁気ヘッドが目標トラッ
クに移動するまでの時間、すなわち、移動時間は目標移
動時間よりも短くなる。また、差速度値が負である場
合、磁気ヘッドの移動時間は目標移動時間よりも長くな
る。従って、速度制御の精度、すなわち、差速度値の絶
対値が等しくても、差速度値の正/負によって移動時間
が異なり、本来の目的である磁気ヘッドの移動時間の短
縮化および安定化が損なわれてしまう問題がある。
プ制御では、差速度値が正であるか、あるいは負である
かによって、磁気ヘッドの移動時間が異なる。すなわ
ち、差速度値が正である場合、磁気ヘッドが目標トラッ
クに移動するまでの時間、すなわち、移動時間は目標移
動時間よりも短くなる。また、差速度値が負である場
合、磁気ヘッドの移動時間は目標移動時間よりも長くな
る。従って、速度制御の精度、すなわち、差速度値の絶
対値が等しくても、差速度値の正/負によって移動時間
が異なり、本来の目的である磁気ヘッドの移動時間の短
縮化および安定化が損なわれてしまう問題がある。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、磁気ヘッドを安定に移動させ、磁気ヘッドの移動
時間を短縮することのできる磁気ディスク装置の速度制
御装置を提供することを目的とする。
ので、磁気ヘッドを安定に移動させ、磁気ヘッドの移動
時間を短縮することのできる磁気ディスク装置の速度制
御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、速度制御にお
ける減速制御フェーズにおいて、目標速度と移動速度
(実際の速度)との誤差の極性に応じてゲインを切替え
るようにしたものである。この場合、上記移動速度が上
記目標速度より小さい場合には上記ゲインを上げ、上記
移動速度が上記目標速度より大きい場合には上記ゲイン
を下げることを特徴とする。
ける減速制御フェーズにおいて、目標速度と移動速度
(実際の速度)との誤差の極性に応じてゲインを切替え
るようにしたものである。この場合、上記移動速度が上
記目標速度より小さい場合には上記ゲインを上げ、上記
移動速度が上記目標速度より大きい場合には上記ゲイン
を下げることを特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、移動経過時間の関数と
しての目標速度と移動速度との誤差を制御出力にフィー
ドバックするものである。
しての目標速度と移動速度との誤差を制御出力にフィー
ドバックするものである。
【0008】
【作用】上記のような構成により、本来の速度制御の目
的である移動時間の短縮安定化が制御の目標関数に加え
られることになり、制御対象の特性のばらつきにより、
ヘッドの移動時間が増加することを防ぐことが可能とな
る。その結果、移動時間の安定化および短縮化が実現さ
れる。
的である移動時間の短縮安定化が制御の目標関数に加え
られることになり、制御対象の特性のばらつきにより、
ヘッドの移動時間が増加することを防ぐことが可能とな
る。その結果、移動時間の安定化および短縮化が実現さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0010】まず、本発明の実施例について説明する前
に、図8〜図10を参照して、磁気ディスク装置の位置
決め制御における速度制御の問題点について説明する。
に、図8〜図10を参照して、磁気ディスク装置の位置
決め制御における速度制御の問題点について説明する。
【0011】磁気ディスク装置における磁気ヘッドの位
置決め制御には、磁気ヘッドを目標トラックに移動させ
るための速度制御、および目標トラックの中心に磁気ヘ
ッドを位置決めするためのトラックフォローイング制御
がある。速度制御では、磁気ヘッドが目標トラックに到
達するまでの距離に対応する目標速度が予め設定され、
この設定された目標速度に磁気ヘッドの実際の移動速度
を一致させるような動作が行われる。
置決め制御には、磁気ヘッドを目標トラックに移動させ
るための速度制御、および目標トラックの中心に磁気ヘ
ッドを位置決めするためのトラックフォローイング制御
がある。速度制御では、磁気ヘッドが目標トラックに到
達するまでの距離に対応する目標速度が予め設定され、
この設定された目標速度に磁気ヘッドの実際の移動速度
を一致させるような動作が行われる。
【0012】磁気ヘッドの移動時間あるいは移動距離を
関数とした目標速度曲線は速度プロフィール曲線とも呼
ばれるが、この速度プロフィール曲線を図8および図9
に示す。図中、aは正の加速度、bは負の加速度であ
る。図8および図9に示すような加速期間AP、定速期
間CP、および減速期間DPのそれぞれに対して速度制
御が行われる。加速期間APでは、磁気ヘッドの移動速
度が定速期間CPの目標速度Vmax に達するまで、磁気
ヘッドが正の一定加速度a(最大加速度に対応)によっ
て加速される。定速期間CPでは、目標速度Vmax が維
持される。減速期間DPでは、磁気ヘッドが負の一定加
速度b(最大加速度の1/2〜1/3に対応)によって
減速される。
関数とした目標速度曲線は速度プロフィール曲線とも呼
ばれるが、この速度プロフィール曲線を図8および図9
に示す。図中、aは正の加速度、bは負の加速度であ
る。図8および図9に示すような加速期間AP、定速期
間CP、および減速期間DPのそれぞれに対して速度制
御が行われる。加速期間APでは、磁気ヘッドの移動速
度が定速期間CPの目標速度Vmax に達するまで、磁気
ヘッドが正の一定加速度a(最大加速度に対応)によっ
て加速される。定速期間CPでは、目標速度Vmax が維
持される。減速期間DPでは、磁気ヘッドが負の一定加
速度b(最大加速度の1/2〜1/3に対応)によって
減速される。
【0013】ここで、減速期間DPでは、磁気ヘッドが
負の一定加速度bによって目標トラックに移動する。従
って、磁気ヘッドの移動に伴って磁気ヘッドの現在のト
ラック位置を順次検出することによって、磁気ヘッドの
実際の移動速度値が取得され、目標速度値と移動速度値
との差を示す差速度値が速度制御出力にフィードバック
される。すなわち、閉ループ制御が行われる。
負の一定加速度bによって目標トラックに移動する。従
って、磁気ヘッドの移動に伴って磁気ヘッドの現在のト
ラック位置を順次検出することによって、磁気ヘッドの
実際の移動速度値が取得され、目標速度値と移動速度値
との差を示す差速度値が速度制御出力にフィードバック
される。すなわち、閉ループ制御が行われる。
【0014】ところで、速度制御では、磁気ヘッドが目
標トラックに到達するまで、磁気ヘッドを安定にしかも
高速に移動させることが望まれる。例えば図10に示す
ように、磁気ヘッドが目標トラックに到達するまでの移
動距離を関数とする目標速度プロフィール曲線の減速期
間DPにおいて、制御Aでは、磁気ヘッドの移動速度値
は目標速度値に対して増減を繰返している。また、制御
Bでは、移動速度値は目標速度値よりも常に大きくなっ
ている。さらに、制御Cでは、減速期間DPの開始直後
の期間を除いて、移動速度値が目標速度値よりも小さく
なっている。このように、速度制御の方法によって移動
速度値が目標速度値に対して種々に変化する。ここで、
磁気ヘッドの移動時間Tsは次式(1)で表される。
標トラックに到達するまで、磁気ヘッドを安定にしかも
高速に移動させることが望まれる。例えば図10に示す
ように、磁気ヘッドが目標トラックに到達するまでの移
動距離を関数とする目標速度プロフィール曲線の減速期
間DPにおいて、制御Aでは、磁気ヘッドの移動速度値
は目標速度値に対して増減を繰返している。また、制御
Bでは、移動速度値は目標速度値よりも常に大きくなっ
ている。さらに、制御Cでは、減速期間DPの開始直後
の期間を除いて、移動速度値が目標速度値よりも小さく
なっている。このように、速度制御の方法によって移動
速度値が目標速度値に対して種々に変化する。ここで、
磁気ヘッドの移動時間Tsは次式(1)で表される。
【0015】
【数1】
なお、X0 は目標トラックのトラック位置、V0 は目標
速度、Vは移動速度、ΔVは目標速度V0 と移動速度V
との差を示す差速度であり、(V−V0 )で定義され
る。
速度、Vは移動速度、ΔVは目標速度V0 と移動速度V
との差を示す差速度であり、(V−V0 )で定義され
る。
【0016】以上のことから、差速度ΔVの値が正であ
る場合、磁気ヘッドが移動を開始してから目標トラック
に到達するまでの時間である移動時間Tsは目標移動時
間よりも短くなる。また、差速度ΔVの値が負である場
合、移動時間Tsは目標移動時間よりも長くなる。従っ
て、速度制御の精度、すなわち、差速度値の絶対値が等
しくても、差速度値の正/負によって移動速度が異なっ
てしまう。この理由は、従来、磁気ヘッドの移動時間が
フィードバック制御における目標値として用いられてい
ないからである。
る場合、磁気ヘッドが移動を開始してから目標トラック
に到達するまでの時間である移動時間Tsは目標移動時
間よりも短くなる。また、差速度ΔVの値が負である場
合、移動時間Tsは目標移動時間よりも長くなる。従っ
て、速度制御の精度、すなわち、差速度値の絶対値が等
しくても、差速度値の正/負によって移動速度が異なっ
てしまう。この理由は、従来、磁気ヘッドの移動時間が
フィードバック制御における目標値として用いられてい
ないからである。
【0017】そこで、本発明では、磁気ヘッドの移動時
間の短縮化および安定化を図るため、速度制御の減速期
間において、目標速度と移動速度との差を示す差速度の
値の正/負に応じて制御出力に対するゲインが切替えら
れる。また、移動距離および移動時間に関する差速度の
値が制御出力にフィードバックされる。以下、本発明の
第1の実施例について説明する。
間の短縮化および安定化を図るため、速度制御の減速期
間において、目標速度と移動速度との差を示す差速度の
値の正/負に応じて制御出力に対するゲインが切替えら
れる。また、移動距離および移動時間に関する差速度の
値が制御出力にフィードバックされる。以下、本発明の
第1の実施例について説明する。
【0018】図1に示す第1実施例の速度制御モデル
は、位置検出部21、目標速度生成部22、移動速度計
算部23、減算部24、28、補償フィルタ部25、ゲ
イン制御部26および制御対象27によって構成され
る。
は、位置検出部21、目標速度生成部22、移動速度計
算部23、減算部24、28、補償フィルタ部25、ゲ
イン制御部26および制御対象27によって構成され
る。
【0019】伝達関数H(s)で表される位置検出部2
1は、伝達関数G(s)で表わされる制御対象27から
出力される被制御量Xを検出する。移動速度計算部23
は、位置検出部21から出力された移動位置Xaを基に
して移動速度値Vaを計算する。減算部28は、目標位
置XR と移動位置Xaとの差、すなわち、残り移動距離
Xeを取得する。目標速度生成部22は、減算部28か
ら出力された残り移動距離Xeに対応する目標速度値V
R を生成する。減算部24は、目標速度値VRから移動
速度値Vaを減算することによって、その減算結果を示
す差速度値Veを取得する。伝達関数C(s)で表され
る補償フィルタ部25は、差速度値Veに対して例えば
積分補償演算、位相補償演算を行う。ゲイン制御部26
は、差速度値Veに対してゲインKを制御することによ
って得られる操作量uを制御対象27に供給する。
1は、伝達関数G(s)で表わされる制御対象27から
出力される被制御量Xを検出する。移動速度計算部23
は、位置検出部21から出力された移動位置Xaを基に
して移動速度値Vaを計算する。減算部28は、目標位
置XR と移動位置Xaとの差、すなわち、残り移動距離
Xeを取得する。目標速度生成部22は、減算部28か
ら出力された残り移動距離Xeに対応する目標速度値V
R を生成する。減算部24は、目標速度値VRから移動
速度値Vaを減算することによって、その減算結果を示
す差速度値Veを取得する。伝達関数C(s)で表され
る補償フィルタ部25は、差速度値Veに対して例えば
積分補償演算、位相補償演算を行う。ゲイン制御部26
は、差速度値Veに対してゲインKを制御することによ
って得られる操作量uを制御対象27に供給する。
【0020】図2に示すゲイン制御部26のゲイン特性
からわかるように、差速度値Ve>0である場合、すな
わち、移動速度値Vaが目標速度値VR よりも小さい場
合、ゲイン制御部26のゲインKはKpに設定される。
一方、差速度値Ve<0である場合、すなわち、移動速
度値Vaが目標速度値VR よりも大きい場合、ゲイン制
御部26のゲインKはKnに設定される。なお、Kp>
Knである。
からわかるように、差速度値Ve>0である場合、すな
わち、移動速度値Vaが目標速度値VR よりも小さい場
合、ゲイン制御部26のゲインKはKpに設定される。
一方、差速度値Ve<0である場合、すなわち、移動速
度値Vaが目標速度値VR よりも大きい場合、ゲイン制
御部26のゲインKはKnに設定される。なお、Kp>
Knである。
【0021】従って、移動速度値が目標速度値よりも小
さい場合、高ゲインKpに設定することによって目標速
度に対する速度追従性を向上することができる。また、
移動速度値が目標速度値よりも大きい場合、低ゲインK
nに設定することによって速度追従を安定にすることが
できる。
さい場合、高ゲインKpに設定することによって目標速
度に対する速度追従性を向上することができる。また、
移動速度値が目標速度値よりも大きい場合、低ゲインK
nに設定することによって速度追従を安定にすることが
できる。
【0022】図3は、図1に示す速度制御モデルに対応
する第1実施例の速度制御装置の構成を示す図である。
図3において、記録録媒体である磁気ディスク10は、
セクタサーボ方式の磁気ディスク装置に用いられるよう
にフォーマットされている。この磁気ディスク10の表
面および裏面の双方は情報を記録するデータ面であり、
各データ面には同心円上に情報を記録するトラックが設
けられている。さらに、各トラックは、複数のセクタに
分割されている。各セクタは、磁気ヘッド11を位置決
めするためのサーボ情報を予め記録しておくサーボエリ
アと、ユーザがデータの読出し/書込みを行なうデータ
エリアとに区分けされている。サーボエリアには、その
セクタが存在するトラックの絶対位置を示すトラックア
ドレス情報、および磁気ヘッド11をそのセクタが存在
するトラックの中心に位置決めするためのバースト情報
が予め記録されている。
する第1実施例の速度制御装置の構成を示す図である。
図3において、記録録媒体である磁気ディスク10は、
セクタサーボ方式の磁気ディスク装置に用いられるよう
にフォーマットされている。この磁気ディスク10の表
面および裏面の双方は情報を記録するデータ面であり、
各データ面には同心円上に情報を記録するトラックが設
けられている。さらに、各トラックは、複数のセクタに
分割されている。各セクタは、磁気ヘッド11を位置決
めするためのサーボ情報を予め記録しておくサーボエリ
アと、ユーザがデータの読出し/書込みを行なうデータ
エリアとに区分けされている。サーボエリアには、その
セクタが存在するトラックの絶対位置を示すトラックア
ドレス情報、および磁気ヘッド11をそのセクタが存在
するトラックの中心に位置決めするためのバースト情報
が予め記録されている。
【0023】磁気ヘッド11が磁気ディスク10からこ
のバースト情報を読出した後、信号処理することで、磁
気ヘッド11がトラックの中心からどれだけずれている
かを示すアナログ信号が得られる。このアナログ信号
は、電圧値が磁気ヘッド11のずれ量を示し、その極性
がずれの方向を示す。トラックアドレス情報は磁気ヘッ
ド11の速度制御の場合に用いられ、バースト情報は磁
気ヘッド11のトラックフォローイング制御の場合に用
いられる。磁気ヘッド11の位置決めのためのバースト
情報についての詳細は、一例として米国特許公報4,7
94,469号に記載されている。
のバースト情報を読出した後、信号処理することで、磁
気ヘッド11がトラックの中心からどれだけずれている
かを示すアナログ信号が得られる。このアナログ信号
は、電圧値が磁気ヘッド11のずれ量を示し、その極性
がずれの方向を示す。トラックアドレス情報は磁気ヘッ
ド11の速度制御の場合に用いられ、バースト情報は磁
気ヘッド11のトラックフォローイング制御の場合に用
いられる。磁気ヘッド11の位置決めのためのバースト
情報についての詳細は、一例として米国特許公報4,7
94,469号に記載されている。
【0024】また、詳細は省略するが、磁気ディスク1
0は、スピンドルモータ10aにより回転駆動される。
さらに、磁気ヘッド11は、便宜上、1つしか図示しな
かったが、磁気ディスク10の両面に対向するように2
つ設けて、キャリッジ20に取り付けても良い事は言う
までもない。
0は、スピンドルモータ10aにより回転駆動される。
さらに、磁気ヘッド11は、便宜上、1つしか図示しな
かったが、磁気ディスク10の両面に対向するように2
つ設けて、キャリッジ20に取り付けても良い事は言う
までもない。
【0025】磁気ヘッド11は、磁気ディスク10に対
してデータの記録/再生を行う。増幅器12は、磁気ヘ
ッド11からの再生信号を増幅する。位置検出器13
は、増幅された再生信号に含まれるサーボデータのうち
のトラックアドレス情報に基づいて、磁気ヘッド11が
現在位置しているトラックの位置(換言すると、トラッ
ク番号)を検出し、CPU15に出力する。また、位置
検出器13は、増幅された再生信号に含まれるサーボデ
ータのうちのバースト情報に基づいて、磁気ヘッド11
が現在位置しているトラックの中心に対してのずれ量に
対応するアナログ信号をA/D(analog/dig
ital)変換器14に出力する。A/D変換器14
は、入力したアナログ信号に基づき、トラックの中心に
対する磁気ヘッド11のずれ量をデジタル化し、CPU
15に出力する。
してデータの記録/再生を行う。増幅器12は、磁気ヘ
ッド11からの再生信号を増幅する。位置検出器13
は、増幅された再生信号に含まれるサーボデータのうち
のトラックアドレス情報に基づいて、磁気ヘッド11が
現在位置しているトラックの位置(換言すると、トラッ
ク番号)を検出し、CPU15に出力する。また、位置
検出器13は、増幅された再生信号に含まれるサーボデ
ータのうちのバースト情報に基づいて、磁気ヘッド11
が現在位置しているトラックの中心に対してのずれ量に
対応するアナログ信号をA/D(analog/dig
ital)変換器14に出力する。A/D変換器14
は、入力したアナログ信号に基づき、トラックの中心に
対する磁気ヘッド11のずれ量をデジタル化し、CPU
15に出力する。
【0026】CPU(central processing unit )15
は、本装置全体の制御、差速度値の正/負に応じたゲイ
ン切替、補償演算等を行う。ROM(read only memor
y)16は記憶部16aを有し、速度制御に必要なデー
タを記憶する。なお、記憶部16aには、磁気ヘッド1
1の移動距離に応じた目標速度プロフィール曲線を示す
速度データが予め記憶されている。D/A(digital/an
alog)変換器17は、CPU15から出力される制御信
号をアナログ信号に変換する。電力増幅器18は、アナ
ログ信号に変換された制御信号を増幅する。
は、本装置全体の制御、差速度値の正/負に応じたゲイ
ン切替、補償演算等を行う。ROM(read only memor
y)16は記憶部16aを有し、速度制御に必要なデー
タを記憶する。なお、記憶部16aには、磁気ヘッド1
1の移動距離に応じた目標速度プロフィール曲線を示す
速度データが予め記憶されている。D/A(digital/an
alog)変換器17は、CPU15から出力される制御信
号をアナログ信号に変換する。電力増幅器18は、アナ
ログ信号に変換された制御信号を増幅する。
【0027】ボイスコイルモータ(VCM)19は、電
力増幅器18によって増幅された制御信号に基づいてキ
ャリッジ20を駆動する。磁気ヘッド11を支持するキ
ャリッジ20は、VCM19により駆動され、磁気ヘッ
ド11を移動させる。これにより、磁気ヘッド11が磁
気ディスク10の目標トラック位置に移動することにな
る。
力増幅器18によって増幅された制御信号に基づいてキ
ャリッジ20を駆動する。磁気ヘッド11を支持するキ
ャリッジ20は、VCM19により駆動され、磁気ヘッ
ド11を移動させる。これにより、磁気ヘッド11が磁
気ディスク10の目標トラック位置に移動することにな
る。
【0028】次に、図3に示す速度制御装置の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0029】磁気ディスク10からデータを読出/書込
する場合、磁気ヘッド11は読出/書込される目標トラ
ックに向かって磁気ディスク10上を移動する。磁気ヘ
ッド11は、その移動に伴って磁気ディスク10に予め
記録されているサーボデータを読出す。この読出された
サーボデータは増幅器12で増幅された後、位置検出器
13に入力される。
する場合、磁気ヘッド11は読出/書込される目標トラ
ックに向かって磁気ディスク10上を移動する。磁気ヘ
ッド11は、その移動に伴って磁気ディスク10に予め
記録されているサーボデータを読出す。この読出された
サーボデータは増幅器12で増幅された後、位置検出器
13に入力される。
【0030】速度制御の減速期間において、位置検出器
13は、磁気ヘッド11が磁気ディスク10から読出し
たサーボデータの中から、磁気ヘッド11が現在位置す
るトラックを示す位置データ(トラックアドレス情報)
を検出し、CPU15に出力する。
13は、磁気ヘッド11が磁気ディスク10から読出し
たサーボデータの中から、磁気ヘッド11が現在位置す
るトラックを示す位置データ(トラックアドレス情報)
を検出し、CPU15に出力する。
【0031】ここで、図4に示すフローチャートを参照
してCPU15の動作について説明する。
してCPU15の動作について説明する。
【0032】ステップA1では、CPU15は位置検出
器13から出力された位置データであるトラックアドレ
ス情報を受信する。
器13から出力された位置データであるトラックアドレ
ス情報を受信する。
【0033】ステップA2では、CPU15は受信した
位置データを基にして磁気ヘッド11の移動速度を計算
する。すなわち、位置データは1セクタ時間毎に磁気デ
ィスク10から読出されたサーボデータによって生成さ
れる。磁気ヘッド11の移動中に連続して読出された2
つのサーボデータによって得られた2つの位置データの
引き算により磁気ヘッド11の移動距離が得られる。得
られた移動距離をサンプル時間(1セクタ時間)で除算
することにより、1セクタ時間当りの移動速度が計算さ
れる。なお、1セクタ時間とは、磁気ディスクが1回転
する時間を1トラックあたりのセクタ数で割り算して得
られる時間であり、磁気ヘッドがその移動中にサーボエ
リアからサーボデータを読み出すことができる時間間隔
のことである。
位置データを基にして磁気ヘッド11の移動速度を計算
する。すなわち、位置データは1セクタ時間毎に磁気デ
ィスク10から読出されたサーボデータによって生成さ
れる。磁気ヘッド11の移動中に連続して読出された2
つのサーボデータによって得られた2つの位置データの
引き算により磁気ヘッド11の移動距離が得られる。得
られた移動距離をサンプル時間(1セクタ時間)で除算
することにより、1セクタ時間当りの移動速度が計算さ
れる。なお、1セクタ時間とは、磁気ディスクが1回転
する時間を1トラックあたりのセクタ数で割り算して得
られる時間であり、磁気ヘッドがその移動中にサーボエ
リアからサーボデータを読み出すことができる時間間隔
のことである。
【0034】ステップA3では、磁気ヘッド11の現在
のトラック位置と目標トラックのトラック位置を基にし
て残りのトラック数が取得され、ROM16の記憶部1
6aに予め記憶されている速度プロフィール曲線を示す
速度データを基にして、取得された残りのトラック数に
対応する距離を磁気ヘッド11が移動するのに必要な目
標速度が計算される。
のトラック位置と目標トラックのトラック位置を基にし
て残りのトラック数が取得され、ROM16の記憶部1
6aに予め記憶されている速度プロフィール曲線を示す
速度データを基にして、取得された残りのトラック数に
対応する距離を磁気ヘッド11が移動するのに必要な目
標速度が計算される。
【0035】ステップA4では、目標速度値から移動速
度値を減算することにより、その減算結果を示す差速度
値Veが取得される。取得された差速度値Veの正/負
に応じて速度制御におけるゲイン切替えが行われる。
度値を減算することにより、その減算結果を示す差速度
値Veが取得される。取得された差速度値Veの正/負
に応じて速度制御におけるゲイン切替えが行われる。
【0036】ステップA5において、差速度値Ve>0
である場合、すなわち、移動速度値が目標速度値よりも
小さい場合、高ゲイン切替えが行われ(ステップA
6)、CPU15から差速度値に対応する制御信号uが
高ゲインKH で出力される(ステップA8)。すなわ
ち、制御信号u=KH ・Veで表せられる。
である場合、すなわち、移動速度値が目標速度値よりも
小さい場合、高ゲイン切替えが行われ(ステップA
6)、CPU15から差速度値に対応する制御信号uが
高ゲインKH で出力される(ステップA8)。すなわ
ち、制御信号u=KH ・Veで表せられる。
【0037】一方、ステップA5において、差速度値V
e<0である場合、すなわち、移動速度値が目標速度値
よりも大きい場合、低ゲイン切替えが行われ(ステップ
7)、CPU15から差速度値に対応する制御信号uが
低ゲインKL で出力される(ステップA8)。制御信号
u=KL ・Veで表せられる。
e<0である場合、すなわち、移動速度値が目標速度値
よりも大きい場合、低ゲイン切替えが行われ(ステップ
7)、CPU15から差速度値に対応する制御信号uが
低ゲインKL で出力される(ステップA8)。制御信号
u=KL ・Veで表せられる。
【0038】CPU15から出力された制御信号uは、
D/A変換器17によってアナログ信号に変換され、電
力増幅器18によって増幅された後、VCM19に供給
される。
D/A変換器17によってアナログ信号に変換され、電
力増幅器18によって増幅された後、VCM19に供給
される。
【0039】以上のように、移動速度値が目標速度値よ
りも小さい場合、高ゲインの制御信号によって、移動速
度値が目標速度値を下回る時間を短くすることができ
る。また、移動速度値が目標速度値よりも大きい場合、
低ゲインの制御信号によって、移動速度値が目標速度値
を上回る時間を長くすることができる。従って、差速度
の正/負に応じて速度制御におけるゲインの切替えを行
うことによって、磁気ヘッドの移動速度を目標速度に一
致させる制御が行われて、磁気ヘッドの移動時間を短縮
することができる。
りも小さい場合、高ゲインの制御信号によって、移動速
度値が目標速度値を下回る時間を短くすることができ
る。また、移動速度値が目標速度値よりも大きい場合、
低ゲインの制御信号によって、移動速度値が目標速度値
を上回る時間を長くすることができる。従って、差速度
の正/負に応じて速度制御におけるゲインの切替えを行
うことによって、磁気ヘッドの移動速度を目標速度に一
致させる制御が行われて、磁気ヘッドの移動時間を短縮
することができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
する。
【0041】図5に示す第2実施例の速度制御モデル
は、位置検出部31、移動速度計算部32、減算部3
3、37、38、目標速度生成部34、36、時間発生
部35、ゲイン制御部39、40、42、加算部41お
よび制御対象43によって構成される。
は、位置検出部31、移動速度計算部32、減算部3
3、37、38、目標速度生成部34、36、時間発生
部35、ゲイン制御部39、40、42、加算部41お
よび制御対象43によって構成される。
【0042】伝達関数H(s)で表わされる位置検出部
31は、伝達関数G(s)で表される制御対象43から
出力される被制御量Xを検出する。移動速度計算部32
は、位置検出部31から出力された移動位置Xaを基に
して移動速度値Vaを計算する。減算部33は、目標位
置XR と移動位置Xaとの差、すなわち、残り移動距離
Xeを取得する。目標速度生成部34は、残り移動距離
Xeに対応する目標速度値VRXを生成する。時間発生部
35は、磁気ヘッドの移動開始からの経過時間tを発生
する。目標速度生成部36は、経過時間tに対応する目
標速度値VRtを生成する。減算部37は、目標速度生成
部34からの目標速度値VRxと移動速度計算部32から
の移動速度値Vaとの差を示す差速度値Vexを取得す
る。減算部38は、目標速度生成部36からの目標速度
値VRtと移動速度計算部32からの移動速度値Vaとの
差を示す差速度値Vetを取得する。ゲイン制御部39
は、減算部37からの差速度値Vexをα倍する。ゲイン
制御部40は、減算部38からの差速度値Vetをβ倍す
る。加算部41は、ゲイン制御部39でα倍された差速
度値Vexとゲイン制御部40でβ倍された差速度値Vet
を加算することにより、その加算結果を示す加算差速度
値Veaを取得する。ゲイン制御部42は、加算差速度値
Veaに対してゲインKを制御することによって得られる
操作量uを制御対象43に供給する。
31は、伝達関数G(s)で表される制御対象43から
出力される被制御量Xを検出する。移動速度計算部32
は、位置検出部31から出力された移動位置Xaを基に
して移動速度値Vaを計算する。減算部33は、目標位
置XR と移動位置Xaとの差、すなわち、残り移動距離
Xeを取得する。目標速度生成部34は、残り移動距離
Xeに対応する目標速度値VRXを生成する。時間発生部
35は、磁気ヘッドの移動開始からの経過時間tを発生
する。目標速度生成部36は、経過時間tに対応する目
標速度値VRtを生成する。減算部37は、目標速度生成
部34からの目標速度値VRxと移動速度計算部32から
の移動速度値Vaとの差を示す差速度値Vexを取得す
る。減算部38は、目標速度生成部36からの目標速度
値VRtと移動速度計算部32からの移動速度値Vaとの
差を示す差速度値Vetを取得する。ゲイン制御部39
は、減算部37からの差速度値Vexをα倍する。ゲイン
制御部40は、減算部38からの差速度値Vetをβ倍す
る。加算部41は、ゲイン制御部39でα倍された差速
度値Vexとゲイン制御部40でβ倍された差速度値Vet
を加算することにより、その加算結果を示す加算差速度
値Veaを取得する。ゲイン制御部42は、加算差速度値
Veaに対してゲインKを制御することによって得られる
操作量uを制御対象43に供給する。
【0043】以上のように、移動距離を関数として得ら
れる差速度値Vexと移動時間を関数として得られる差速
度値Vetを所定の比率で加算し、その加算結果を示す加
算差速度値Veに対してゲインKを制御することによ
り、磁気ヘッドの移動時間の短縮化を図ることができ
る。これは、次のような理由による。すなわち、速度制
御においては、短時間で磁気ヘッドを目標トラックに移
動することが望まれている。しかし、従来では、磁気ヘ
ッドの移動距離のみを基にして得られる目標速度に磁気
ヘッドの実際の移動速度を一致させるような速度制御が
行われている。従って、例えば移動速度値が目標速度値
よりも大きい場合、目標トラックに早く到達することが
できるにも拘らず、移動速度値を小さくするような速度
制御が行われ、これにより、磁気ヘッドの移動時間が増
大するということが生じるからである。
れる差速度値Vexと移動時間を関数として得られる差速
度値Vetを所定の比率で加算し、その加算結果を示す加
算差速度値Veに対してゲインKを制御することによ
り、磁気ヘッドの移動時間の短縮化を図ることができ
る。これは、次のような理由による。すなわち、速度制
御においては、短時間で磁気ヘッドを目標トラックに移
動することが望まれている。しかし、従来では、磁気ヘ
ッドの移動距離のみを基にして得られる目標速度に磁気
ヘッドの実際の移動速度を一致させるような速度制御が
行われている。従って、例えば移動速度値が目標速度値
よりも大きい場合、目標トラックに早く到達することが
できるにも拘らず、移動速度値を小さくするような速度
制御が行われ、これにより、磁気ヘッドの移動時間が増
大するということが生じるからである。
【0044】以上のことから、第2実施例においては、
移動距離のみならず移動時間に応じた速度制御が行われ
るので、磁気ヘッドの移動時間を目標移動時間に一致さ
せる制御が行われて、移動時間の短縮化および安定化が
実現できる。
移動距離のみならず移動時間に応じた速度制御が行われ
るので、磁気ヘッドの移動時間を目標移動時間に一致さ
せる制御が行われて、移動時間の短縮化および安定化が
実現できる。
【0045】図6は図5に示す速度制御モデルに対応す
る第2実施例の速度制御装置である。図3に示す装置と
比較して、本装置では、ROM16がさらに記憶部16
bを有しており、目標トラックまでの移動距離に対応す
る目標速度を示す速度プロフィール曲線、および磁気ヘ
ッドの移動開始からの経過時間に対応する速度プロフィ
ール曲線を基にして目標速度が取得される。なお、移動
開始からの経過時間に応じた速度プロフィール曲線を示
す速度データは記憶部16bに記憶される。
る第2実施例の速度制御装置である。図3に示す装置と
比較して、本装置では、ROM16がさらに記憶部16
bを有しており、目標トラックまでの移動距離に対応す
る目標速度を示す速度プロフィール曲線、および磁気ヘ
ッドの移動開始からの経過時間に対応する速度プロフィ
ール曲線を基にして目標速度が取得される。なお、移動
開始からの経過時間に応じた速度プロフィール曲線を示
す速度データは記憶部16bに記憶される。
【0046】ここで、図7に示すフローチャートを参照
して図6に示す速度制御装置におけるCPU15の動作
について説明する。
して図6に示す速度制御装置におけるCPU15の動作
について説明する。
【0047】ステップB1では、速度制御の減速期間に
おいて、A/D変換器14を介して位置検出器13から
出力された1セクタ時間毎の位置データが受信される。
おいて、A/D変換器14を介して位置検出器13から
出力された1セクタ時間毎の位置データが受信される。
【0048】ステップB2では、受信された位置データ
を基にして磁気ヘッド11の移動速度が計算される。
を基にして磁気ヘッド11の移動速度が計算される。
【0049】ステップB3では、受信された位置データ
を基にして目標トラックまでの移動距離に応じた目標速
度値がROM16の記憶部16aから読出される。ステ
ップB4では、読出された目標速度値と計算された移動
速度値との差を示す差速度値Vexが取得される。
を基にして目標トラックまでの移動距離に応じた目標速
度値がROM16の記憶部16aから読出される。ステ
ップB4では、読出された目標速度値と計算された移動
速度値との差を示す差速度値Vexが取得される。
【0050】ステップB5では、受信された位置データ
を基にして磁気ヘッド11の移動開始からの経過時間に
対応した目標速度値がROM16の記憶部16bから読
出される。ステップB6では、読出された目標速度値と
計算された移動速度値との差を示す差速度値Vetが取得
される。
を基にして磁気ヘッド11の移動開始からの経過時間に
対応した目標速度値がROM16の記憶部16bから読
出される。ステップB6では、読出された目標速度値と
計算された移動速度値との差を示す差速度値Vetが取得
される。
【0051】ステップB7では、それぞれ計算された差
速度値VexとVetが所定の比率、例えば、α:β=1:
1で加算され、その加算結果を示す加算差速度値Veaが
得られる。ステップB8では、加算差速度値Veaに対応
する制御信号がゲインKで出力される。
速度値VexとVetが所定の比率、例えば、α:β=1:
1で加算され、その加算結果を示す加算差速度値Veaが
得られる。ステップB8では、加算差速度値Veaに対応
する制御信号がゲインKで出力される。
【0052】出力された制御信号は、D/A変換部17
でアナログ信号に変換され、電力増幅部18で増幅され
た後、VCM19に供給される。
でアナログ信号に変換され、電力増幅部18で増幅され
た後、VCM19に供給される。
【0053】このように、目標速度曲線が目標トラック
までの移動距離のみの関数となっている従来の速度制御
と比較して、本実施例では、目標速度曲線が移動距離の
みならず磁気ヘッドの移動開始からの経過時間の関数と
なっている速度制御を用いることによって、磁気ヘッド
の移動時間の短縮化およびの安定化を図ることができ
る。
までの移動距離のみの関数となっている従来の速度制御
と比較して、本実施例では、目標速度曲線が移動距離の
みならず磁気ヘッドの移動開始からの経過時間の関数と
なっている速度制御を用いることによって、磁気ヘッド
の移動時間の短縮化およびの安定化を図ることができ
る。
【0054】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されることなく本発明の
要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
が、本発明は上記実施例に限定されることなく本発明の
要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0055】なお、本発明は、読出/書込されるデータ
が記録されている記録媒体と同じ記録媒体にサーボデー
タが記録される方式に限定されず、読出/書込されるデ
ータとサーボデータが異なる記録媒体に記録される方式
にも適用することが可能である。
が記録されている記録媒体と同じ記録媒体にサーボデー
タが記録される方式に限定されず、読出/書込されるデ
ータとサーボデータが異なる記録媒体に記録される方式
にも適用することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、速度制御
における減速制御フェーズにおいて、目標速度と移動速
度(実際の速度)との誤差の極性に応じて系のゲインを
切替える構成としたことにより、制御対象の特性のばら
つきにより、ヘッドの移動時間が増加することを防ぐこ
とができ、その結果、移動時間の向上および安定化が図
れるものである。
における減速制御フェーズにおいて、目標速度と移動速
度(実際の速度)との誤差の極性に応じて系のゲインを
切替える構成としたことにより、制御対象の特性のばら
つきにより、ヘッドの移動時間が増加することを防ぐこ
とができ、その結果、移動時間の向上および安定化が図
れるものである。
【0057】また、移動経過時間の関数としての目標速
度と移動速度との誤差を制御出力にフィードバックする
構成としたことにより、上記同様、制御対象の特性のば
らつきにより、ヘッドの移動時間が増加することを防ぐ
ことができ、その結果、移動時間の向上および安定化が
図れるものである。
度と移動速度との誤差を制御出力にフィードバックする
構成としたことにより、上記同様、制御対象の特性のば
らつきにより、ヘッドの移動時間が増加することを防ぐ
ことができ、その結果、移動時間の向上および安定化が
図れるものである。
【図1】本発明の第1実施例に係る速度制御モデルの構
成を示す図。
成を示す図。
【図2】図1に示す速度制御モデルにおけるゲイン制御
部のゲイン特性を示す図。
部のゲイン特性を示す図。
【図3】図1に示す速度制御モデルに対応する速度制御
装置の構成を示すブロック図。
装置の構成を示すブロック図。
【図4】図3に示す速度制御装置の動作を説明するため
のフローチャート。
のフローチャート。
【図5】本発明の第2実施例に係る速度制御モデルの構
成を示す図。
成を示す図。
【図6】図5に示す速度制御モデルに対応する速度制御
装置の構成を示すブロック図。
装置の構成を示すブロック図。
【図7】図6に示す速度制御装置の動作を説明するため
のフローチャート。
のフローチャート。
【図8】磁気ヘッドの移動時間と目標速度との関係を示
す図。
す図。
【図9】磁気ヘッドの移動距離と目標速度との関係を示
す図。
す図。
【図10】目標速度と種々の制御による移動速度との関
係を示す図。
係を示す図。
10…磁気ディスク、11…磁気ヘッド、12…増幅
器、13…位置検出器、14…A/D変換器、15…C
PU、16…ROM、16aおよび16b…記憶部、1
7…D/A変換器、18…電力増幅器、19…VCM
(ボイスコイルモータ)、20…キャリッジ、10a…
スピンドルモータ、21…位置検出部、22…目標速度
生成部、23…移動速度計算部、24および28…減算
部、25…補償フィルタ部、26…ゲイン制御部、27
…制御対象、31…位置検出部、32…移動速度計算
部、33、37および38…減算部、34および36…
目標速度生成部、35…時間発生部、39、40および
42…ゲイン制御部、41…加算部、43…制御対象。
器、13…位置検出器、14…A/D変換器、15…C
PU、16…ROM、16aおよび16b…記憶部、1
7…D/A変換器、18…電力増幅器、19…VCM
(ボイスコイルモータ)、20…キャリッジ、10a…
スピンドルモータ、21…位置検出部、22…目標速度
生成部、23…移動速度計算部、24および28…減算
部、25…補償フィルタ部、26…ゲイン制御部、27
…制御対象、31…位置検出部、32…移動速度計算
部、33、37および38…減算部、34および36…
目標速度生成部、35…時間発生部、39、40および
42…ゲイン制御部、41…加算部、43…制御対象。
Claims (3)
- 【請求項1】 予めサーボデータが記録されている記録
媒体と、 この記録媒体にデータの記録/再生を行うヘッドと、 このヘッドを上記記録媒体の半径方向に移動させるヘッ
ド駆動手段と、 上記ヘッドから読み出される上記サーボデータに基づい
て、上記ヘッドの現在位置を示す位置情報を生成する位
置検出手段と、 この位置検出手段によって生成された上記位置情報に基
づいて、上記ヘッドの移動速度を検出する移動速度検出
手段と、 上記位置検出手段によって生成された上記位置情報に基
づいて、上記ヘッドの現在位置から目標トラックまでの
距離に対応した目標速度を検出する目標速度検出手段
と、 この目標速度検出手段によって検出された上記目標速度
と上記移動速度検出手段によって検出された上記移動速
度との誤差速度を検出する誤差速度検出手段と、 この誤差速度検出手段によって検出された上記誤差速度
の極性に応じて、そのゲインを切替えると共に、この切
替えたゲインと上記誤差速度に基づいて上記ヘッド駆動
手段を駆動するヘッド駆動制御手段とを具備したことを
特徴とする磁気ディスク装置の速度制御装置。 - 【請求項2】 上記ヘッド駆動制御手段は、上記移動速
度が上記目標速度より小さい場合には上記ゲインを上
げ、上記移動速度が上記目標速度より大きい場合には上
記ゲインを下げることを特徴とする請求項1記載の磁気
ディスク装置の速度制御装置。 - 【請求項3】 予めサーボデータが記録されている記録
媒体と、 この記録媒体にデータの記録/再生を行うヘッドと、 このヘッドを上記記録媒体の半径方向に移動させるヘッ
ド駆動手段と、 上記ヘッドから読み出される上記サーボデータに基づい
て、上記ヘッドの現在位置を示す位置情報を生成する位
置検出手段と、 この位置検出手段によって生成された上記位置情報に基
づいて、上記ヘッドの移動速度を検出する移動速度検出
手段と、 上記位置検出手段によって生成された上記位置情報に基
づいて、上記ヘッドの現在位置から目標トラックまでの
距離に対応した第1の目標速度を検出する第1の目標速
度検出手段と、 この第1の目標速度検出手段によって検出された上記第
1の目標速度と上記移動速度検出手段によって検出され
た上記移動速度との第1の誤差速度を検出する第1の誤
差速度検出手段と、 上記位置検出手段によって生成された上記位置情報に基
づいて、上記ヘッドの移動開始からの経過時間に対応し
た第2の目標速度を検出する第2の目標速度検出手段
と、 この第2の目標速度検出手段によって検出された上記第
2の目標速度と上記移動速度検出手段によって検出され
た上記移動速度との第2の誤差速度を検出する第2の誤
差速度検出手段と、 上記第1の誤差速度検出手段によって検出された上記第
1の誤差速度と上記第2の誤差速度検出手段によって検
出された上記第2の誤差速度とを所定の比率で加算する
誤差速度加算手段と、 この誤差速度加算手段によって加算処理された誤差速度
に基づいて、上記ヘッド駆動手段を駆動するヘッド駆動
制御手段とを具備したことを特徴とする磁気ディスク装
置の速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18384591A JP2795998B2 (ja) | 1990-06-29 | 1991-06-28 | 磁気ディスク装置の速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17307990 | 1990-06-29 | ||
JP2-173079 | 1990-06-29 | ||
JP18384591A JP2795998B2 (ja) | 1990-06-29 | 1991-06-28 | 磁気ディスク装置の速度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520813A true JPH0520813A (ja) | 1993-01-29 |
JP2795998B2 JP2795998B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=26495200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18384591A Expired - Lifetime JP2795998B2 (ja) | 1990-06-29 | 1991-06-28 | 磁気ディスク装置の速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795998B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233182A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 日本電産トーソク株式会社 | ブラシレスモータの制御装置 |
JP2014233179A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 日本電産トーソク株式会社 | ブラシレスモータの制御装置 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP18384591A patent/JP2795998B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233182A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 日本電産トーソク株式会社 | ブラシレスモータの制御装置 |
JP2014233179A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 日本電産トーソク株式会社 | ブラシレスモータの制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2795998B2 (ja) | 1998-09-10 |
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