JPH04364275A - 磁気ディスク装置の速度制御装置 - Google Patents

磁気ディスク装置の速度制御装置

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Publication number
JPH04364275A
JPH04364275A JP3183847A JP18384791A JPH04364275A JP H04364275 A JPH04364275 A JP H04364275A JP 3183847 A JP3183847 A JP 3183847A JP 18384791 A JP18384791 A JP 18384791A JP H04364275 A JPH04364275 A JP H04364275A
Authority
JP
Japan
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speed
magnetic head
target
head
gain
Prior art date
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Pending
Application number
JP3183847A
Other languages
English (en)
Inventor
Masako Mikata
三ケ田 雅子
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH04364275A publication Critical patent/JPH04364275A/ja
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボ方式、特にセク
タサーボ方式等のデータ面サーボ方式を用いる磁気ディ
スク装置(HDD)の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置における磁気ヘ
ッドの位置決め制御には、磁気ヘッドを目標トラックに
移動させるためのアクセス制御、および目標トラックの
中心に磁気ヘッドを位置決めするためのトラックフォロ
ーイング制御がある。なお、アクセス制御は磁気ヘッド
の移動速度を制御することから、速度制御とも呼ばれて
いる。速度制御では、磁気ヘッドが目標トラックに到達
するまでの距離に対応する目標速度が予め設定され、そ
の設定された目標速度に磁気ヘッドの実際の移動速度を
一致させるような制御が行われる。
【0003】例えばセクタサーボ方式の磁気ディスク装
置における速度制御について説明する。磁気記録録媒体
である磁気ディスクは、セクタサーボ方式の磁気ディス
ク装置に用いられるようにフォーマットされている。こ
の磁気ディスクの表面および裏面の双方は情報を記録す
るデータ面であり、その各データ面には同心円上に情報
を記録するトラックが設けられている。さらに、各トラ
ックは、複数のセクタに分割されている。各セクタは、
磁気ヘッドを位置決めするためのサーボ情報を予め記録
しておくサーボエリアと、ユーザがデータの読出し/書
込みを行なうデータエリアとに区分けされている。サー
ボエリアには、そのセクタが存在するトラックの絶対位
置を示すトラックアドレス情報、および磁気ヘッドをそ
のセクタが存在するトラックの中心に位置決めするため
のバースト情報が予め記録されている。
【0004】磁気ヘッドが磁気ディスクからこのバース
ト情報を読出した後、信号処理することで、磁気ヘッド
がトラックの中心からどれだけずれているかを示すアナ
ログ信号が得られる。このアナログ信号は、電圧値が磁
気ヘッドのずれ量を示し、その極性がずれの方向を示す
。このバースト情報は、磁気ヘッドのトラックフォロー
イング制御の場合に用いられる。磁気ヘッドの位置決め
のためのバースト情報についての詳細は、一例として米
国特許公報4,794,469号に記載されている。
【0005】トラックアドレス情報は、磁気ヘッドの速
度制御時に用いられる。すなわち、磁気ヘッドの目標ト
ラックに対する移動中において、いま磁気ヘッドが磁気
ディスクのあるトラックのあるセクタから読出したトラ
ックアドレス情報と、このトラックアドレス情報より一
つ前に読出したトラックアドレス情報とから磁気ヘッド
が移動した距離がわかる。この移動距離と2つのトラッ
クアドレス情報を読出した時間差とから磁気ヘッドの移
動速度が得られる。
【0006】このようなセクタサーボ方式では、磁気ヘ
ッドの位置データであるトラックアドレス情報および磁
気ヘッドの移動速度は、離散的にしか得ることができな
い。すなわち、1セクタ時間毎にしか得ることができな
い。この1セクタ時間とは、磁気ディスクの1回転に要
する時間を1トラック当たりに存在するセクタの数で除
算して得た数値で定義される。換言すると、この1セク
タ時間とは、トラックアドレス情報のサンプルタイミン
グとも言える。したがって、磁気ヘッドによるサーボデ
ータのサンプルタイミングによって、磁気ヘッドが目標
トラックに到達した時における磁気ヘッドの位置および
移動速度が大きくばらつくことになる。詳しくは、磁気
ヘッドが目標トラックのセクタのサーボエリアからトラ
ックアドレス情報を読出すことができ、磁気ヘッドが目
標トラックに到着したことが検出できた時点の磁気ヘッ
ドの位置(目的トラックの中心から磁気ヘッドが位置ず
れしている距離)とその時点の磁気ヘッドの移動速度が
大きくばらつくことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、セク
タサーボ方式の磁気ディスク装置の実際の速度制御にお
いて、トラックフォローイング制御における磁気ヘッド
の位置(目的トラックの中心から磁気ヘッドが位置ずれ
している距離)と移動速度の初期値が大きくばらつくこ
とになる。これにより、トラックフォローイング制御に
おける磁気ヘッドの移動が不安定になり、磁気ヘッドを
目標トラックの中心に位置決めする時間がかかってしま
う。
【0008】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、磁気ヘッドが目標トラックに到達した時点におけ
る磁気ヘッドの位置および移動速度のばらつきを抑制す
ることにより、磁気ヘッドを目標トラックに安定に移動
させると共に、磁気ヘッドが目標トラックの中心に移動
するまでの移動時間を短縮することのできる磁気ディス
ク装置の速度制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は、ヘッド
の移動速度と目標速度との誤差速度に基づいてヘッドの
駆動を制御する速度制御装置において、上記ヘッドの目
標速度の時間的変化率に応じてゲインを切替え、この切
替えたゲインと上記誤差速度とに基づいてヘッドを駆動
するようにしたものである。
【0010】この場合、上記ヘッドの目標速度の時間的
変化率が大きい場合には上記ゲインを上げ、上記時間的
変化率が小さい場合には上記ゲインを下げることを特徴
とする。
【0011】このような構成により、目標トラック到達
時の速度ばらつきを抑えることができ、速度制御モード
に続くトラックフォローイングモードでの過渡応答性を
向上させることができる。これにより、ヘッド移動時間
の安定化および短縮化が図れる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】まず、本発明の実施例について説明する前
に、図6〜図17を参照して、磁気ヘッドの位置決め制
御における問題点について説明する。
【0014】磁気ディスク装置における磁気ヘッドの位
置決め制御には、磁気ヘッドを目標トラックに移動させ
るための速度制御、および目標トラックの中心に磁気ヘ
ッドを位置決めするためのトラックフォローイング制御
がある。速度制御では、磁気ヘッドが目標トラックに到
達するまでの距離に対応する目標速度が予め設定され、
その設定された目標速度に磁気ヘッドの実際の移動速度
が一致するように、磁気ヘッドを支持したキャリッジを
移動させるボイスコイルモータの制御動作が行われる。
【0015】磁気ヘッドの移動時間あるいは移動距離を
関数とした目標速度曲線は速度プロフィール曲線とも呼
ばれるが、この速度プロフィール曲線を図6および図7
に示す。図中、aは正の加速度、bは負の加速度である
。図6および図7に示すような加速期間AP、定速期間
CPおよび減速期間DPのそれぞれに対して速度制御が
行われる。加速期間APでは、磁気ヘッドの移動速度が
定速期間CPの目標速度Vmax に達するまで、磁気
ヘッドが正の一定加速度a(最大加速度に対応)によっ
て加速される。定速期間CPでは、目標速度Vmaxが
維持される。減速期間DPでは、磁気ヘッドが負の一定
加速度b(最大加速度の1/2〜1/3に対応)によっ
て減速される。
【0016】前述したように、磁気ヘッドは速度制御に
よって目標トラックまで移動する。磁気ヘッドが目標ト
ラックに到達した場合、位置決め制御が速度制御からト
ラックフォローイング制御に切替えられる。速度制御か
らトラックフォローイング制御に切り替わった直後の、
換言すると磁気ヘッドが目標トラックに到達したときの
磁気ヘッドの位置と移動速度は、図8に示すように位置
Xz (目標トラックの中心からの位置ずれ量)と移動
速度Vz である。以後、この位置Xz と移動速度V
z を初期値とする過渡応答のように磁気ヘッドの位置
と移動速度が制御されて、磁気ヘッドが目標トラツク上
に位置決めされる。従って、磁気ヘッドはできるだけ早
く、しかも安定に目標トラックの中心0に位置決めされ
る必要がある。
【0017】なお、図中、Twは目標トラックのトラッ
ク幅、Xは磁気ヘッドの目標トラック到達時の状態ベク
トルを示す。また、この図8に示した磁気ヘッドの目標
トラック到達時の状態ベクトルXは、磁気ヘッドの移動
中、常にサーボデータが読出すことができ、常に磁気ヘ
ッドの位置が検出できるサーボ面サーボ方式の場合のも
のである。
【0018】図9は図8に示す過渡応答のモデルを示し
ており、この過渡応答モデル(位置Xz 、移動速度V
z )において過渡応答X(s)は次式で表される。
【0019】       X(s)=(SXz +Vz )/(H(
s)+S2 )          …(1)ここで、
rは目標トラック位置、H(s)は制御システム、1/
Sは積分因子、1/S2 は制御対象を示す。
【0020】すなわち、過渡応答X(s)は、Xz 、
Vz を初期値とする位相の異なる振動の和として表さ
れる。従って、過渡応答時間が短く、かつ過渡応答が安
定状態になるためには、Xz 、Vz ができるだけ小
さい値となり、かつ短時間で過渡応答が安定することが
望ましい。しかし、一般に、Xz はトラック幅によっ
て決まるので、過渡応答時間のみを考慮した場合、Vz
 をできるだけ小さく、かつ一定値にすることにより短
時間で磁気ヘッドを位置決めさせる必要がある。
【0021】ところで、セクタサーボ方式では、磁気ヘ
ッドの位置データであるトラックアドレス情報および磁
気ヘッドの移動速度は、離散的にしか得ることができな
い。すなわち、1セクタ時間毎にしか得ることができな
い。なお、1セクタ時間とは、磁気ディスクの1回転あ
たりの時間を1トラックに存在するセクタの数で割り算
した数値で、この時間毎に磁気ヘッドが磁気ディスクの
サーボエリアからサーボデータを読出せる。
【0022】従って、図10に示すように、減速期間D
Pにおいて、磁気ヘッドが目標トラックに到達したとき
に、換言すると、磁気ヘッドが目標トラックのセクタの
サーボエリアからトラックアドレス情報を読出すことが
でき、磁気ヘッドが目標トラックに到着したことが検出
したときに、磁気ヘッドの移動速度が大きい場合には、
サーボデータのサンプルタイミングによって、図8に示
した磁気ヘッドの位置と速度が大きく変動する。セクタ
サーボ方式では、磁気ヘッドが目標トラックのセクタの
サーボエリアからトラックアドレス情報を読出すことが
でき、磁気ヘッドが目標トラックに到着したことを検出
したときの磁気ヘッドの位置は、トラックの中心から図
8に示した位置(トラックの中心からTw/2の位置)
よりトラックの中心に向かってずれた位置である。
【0023】よって、例えばトラック幅Tw=1.5μ
m,加速度b=−80m/s2 、1セクタ時間Ts=
0.5msとした場合、磁気ヘッドが目標トラックに到
達した時点における移動速度の変動ΔVnおよび位置の
変動ΔXnは、次のような値となる。
【0024】 ΔVn =|b(Ts /2)| =0.02m/s ΔXn =|b/2・(Ts /2)2 |=2.5×
10−6m =2.5μm これらの変動を小さくするため、磁気ヘッドが目標トラ
ックに到達する直前において速度プロフィール曲線の負
の加速度を減少させることが考えられる。一般に、減速
期間DPにおいて、目標トラックまでの残り距離をxr
 、負の加速度をbとした場合、目標速度Vは次式によ
って表される。
【0025】       V=(2bxr )1/2       
                         
     …(2)これに対して、所定位置xaから目
標トラック位置までの残りの距離xr に比例した目標
速度を設定する直線近似法が用いられる(図11参照)
【0026】この方法では、図11の点線で示すように
、所定位置xaから目標トラックに向けて負の加速度を
連続的に減少させることにより、目標速度の変化率が連
続的に減少する。従って、直線近似法における目標速度
Vは次式によって表される。
【0027】       V=(Va/xa)・xr       
                         
 …(3)また、目標トラック到達時における目標到達
速度V0 は次式から得られる。
【0028】       V0 =(Va/xa)・(Tw/2) 
                     …(4)
これにより、目標到達速度V0 が必要な値となるよう
に所定位置xaを設定することができる。
【0029】図12は、連続制御、例えばサーボ面サー
ボ方式のようにサーボデータが時間的に連続して得られ
る場合の制御における一般的なモデルを示す図である。 図中、K0 は制御ゲインである。この制御モデルは、
s平面の原点に1つの極を有する1次モデルであるので
、ランプ入力信号(1次のリファレンス信号rt)に対
して常に定常誤差Essが生じる。すなわち、磁気ヘッ
ドの加速期間および減速期間におけるリファレンス信号
は、ランプ入力信号であるので、定常誤差Essが生じ
る。しかし、この制御モデルでは、制御ゲインを増加さ
せることにより、定常誤差Essを限りなく零にするこ
とが可能である。さらに、この制御モデルでは、ゲイン
に依存せず、90゜の位相余裕を有する。図13および
図14に、図12に示す連続制御モデルにおける振幅特
性および位相特性を示す。ここで、定常誤差Essは次
式で表される。
【0030】
【数1】 これに対して、図15は、離散的制御、例えばサーボデ
ータが離散的に得られるセクタサーボ方式における制御
の一般的なモデルを示す図である。この離散的制御モデ
ルでは、制御ゲインが増加する場合、すなわち、制御帯
域幅が広くなる場合、零次ホールド(zero ord
er hold 、Z.O.H)回路によって、その制
御帯域内で位相遅れが生じる。これによって、制御モデ
ルの位相余裕が減少し、制御が不安定となり、発振する
。従って、定常誤差と制御の安定性とは相反関係にある
と言える。図16および図17に、図15に示す制御モ
デルにおける制御対象の振幅および位相特性(A)、零
次ホールド回路の振幅および位相特性(B)、およびそ
れらの組合せ特性(A+B)を示す。
【0031】上述したように、セクタサーボ方式の速度
制御において直線近似法が用いられた場合、減速期間に
おける所定位置から目標トラックまでの間、すなわち、
直線近似期間で負の加速度が連続的に減少する。ここで
、負の一定加速度である減速期間において目標速度に対
する高い追従性が得られるように制御ゲインが設定され
ている場合、直線近似期間においては、速度制御が不安
定になり、磁気ヘッドが目標トラックに到達したとき、
換言すると、磁気ヘッドが目標トラックのセクタのサー
ボエリアからトラックアドレス情報を読出すことができ
、磁気ヘッドが目標トラックに到着したことが検出でき
たとき、磁気ヘッドの位置(目的トラックの中心から磁
気ヘッドが位置ずれしている距離)とその時点の磁気ヘ
ッドの移動速度が大きくばらつくことになる。一方、直
線近似期間において所定の精度で制御を行うように制御
ゲインを設定した場合、所定位置に達するまでの減速期
間において、磁気ヘッドの目標速度に対する追従性が低
下する。従って、最適に制御ゲインを設定することが困
難である。
【0032】以上のことから、本発明では、セクタサー
ボ方式の速度制御の減速期間において、目標速度の変化
率、すなわち、負の加速度に応じて制御ゲインを切替え
ることにより、速度制御の向上、安定化を図っている。
【0033】以下、図1〜図5を参照して本発明の実施
例について説明する。
【0034】図1は本発明実施例の速度制御モデルを示
す図である。図1において、磁気ヘッドの移動位置xと
目標位置XR との差、すなわち、残り移動距離Xeを
基にして目標速度曲線から目標速度VR が取得される
。取得された目標速度VR と磁気ヘッドの移動速度V
mとの差、すなわち、差速度Veおよび目標速度の変化
率ΔVR に応じて、CPU(centralproc
essing unit )によって制御ゲインKが切
替えられる。なお、図中、KpおよびKT /Iは、例
えばKp=80mA/V、KT/I=1000(m/s
2 )/Aである。
【0035】図2は、図1に示す速度制御モデルに対応
する第1実施例の速度制御装置の構成を示す図である。 図2に示すように、セクタサーボ方式の磁気ディスク装
置等に用いられる速度制御装置は、磁気ディスク10、
磁気ヘッド11、増幅器12、位置検出器13、A/D
(analog/digital)変換器14、CPU
15、ROM(read only memory)1
6、D/A(digital/analog)変換器1
7、電力増幅器18、ボイスコイルモータ(VCM)1
9およびキャリッジ22を有する。
【0036】また、詳細は省略するが、磁気ディスク1
0は、スピンドルモータ12により回転駆動される。さ
らに、磁気ヘッド11は、便宜上、1つしか図示しなか
ったが、磁気ディスク10の両面に対向するように2つ
設けて、キャリッジ22に取り付けても良い事は言うま
でもない。
【0037】記録媒体である磁気ディスク10には、予
め各セクタ毎にサーボデータが記録されている。磁気デ
ィスク10に対してデータの記録/再生を行う磁気ヘッ
ド11は、ボイスコイルモータ(VCM)19の駆動に
よるキャリッジ22の移動に伴って磁気ディスク10上
を移動する。増幅器12は、磁気ヘッド11からの再生
信号を増幅する。位置検出器13は、増幅された再生信
号に含まれるサーボデータのうちのトラックアドレス情
報に基づいて、磁気ヘッド11が現在位置しているトラ
ックの位置(換言すると、トラック番号)を検出し、C
PU15に出力する。また、位置検出器13は、増幅さ
れた再生信号に含まれるサーボデータのうちのバースト
情報に基づいて、磁気ヘッドが現在位置しているトラッ
クの中心に対してのずれ量に対応するアナログ信号をA
/D変換器14に出力する。A/D変換器14は、入力
したアナログ信号に基づき、トラックの中心に対する磁
気ヘッドのずれ量をディジタル化し、CPU15に出力
する。
【0038】CPU15は、本装置全体の制御および磁
気ヘッド11の目標速度の変化率に応じてゲインの切替
えを行う。ROM16は、磁気ヘッド11の移動距離に
応じた目標速度の速度プロフィール曲線(図7参照)を
示す速度データを記憶する。D/A変換器17は、CP
U15からの制御信号を1サンプル時間ホールドし、ホ
ールドした制御信号をアナログ信号に変換する。電力増
幅器18は、D/A変換器17からのアナログ変換され
た制御信号を増幅する。VCM19は、電力増幅器18
によって増幅された制御信号によって駆動される。
【0039】ここで、図3に示すフローチャートを参照
して第1実施例の速度制御装置におけるCPU15の動
作について説明する。
【0040】読出/書込される目標トラック(シリンダ
)が決定された場合、磁気ヘッド11は、決定された目
標トラックに向かって磁気ディスク10上を移動する。 磁気ヘッド11の移動中、磁気ディスク10に予め記録
されているサーボデータが1セクタ時間毎に磁気ヘッド
によって読出される。読出されたサーボデータは増幅器
12で増幅された後、位置検出器13に入力される。位
置検出器13は、増幅された再生信号に含まれるサーボ
データのうちのトラックアドレス情報に基づいて、磁気
ヘッドが現在位置しているトラックの位置(トラック番
号)を検出し、CPU15に出力する。また、位置検出
器13は増幅された再生信号に含まれるサーボデータの
うちのバースト情報に基づいて、磁気ヘッド11が現在
位置しているトラックの中心に対してのずれ量に対応す
るアナログ信号をA/D変換器14に出力する。A/D
変換器14は、入力したアナログ信号に基づき、トラッ
クの中心に対する磁気ヘッドのずれ量をディジタル化し
、CPU15に出力する。以後、CPU15において、
次のような処理が行われる。
【0041】ステップA1では、位置データが受信され
る。
【0042】ステップA2では、受信された位置データ
を基にして磁気ヘッド11の移動速度Vmが計算される
。すなわち、位置データは1セクタ時間毎に磁気ディス
ク10から順次読出されるので、磁気ヘッド11が磁気
ディスク10のあるトラックのあるセクタから読出した
トラックアドレス情報と、このトラックアドレス情報よ
り一つ前に読出したトラックアドレス情報とから磁気ヘ
ッド11が移動した距離が計算される。この計算された
移動距離をサンプル時間(1セクタ時間)で除算するこ
とにより、移動速度Vmが取得される。
【0043】ステップA3では、磁気ヘッド11の現在
位置と目標トラックの位置から残りのトラック数が取得
され、ROM16に予め記憶されている速度プロフィー
ル曲線を示す速度データを参照して、得られた残りのト
ラック数を磁気ヘッド11が移動するのに必要な目標速
度VR がROM16から読出される。
【0044】以上のようにして、磁気ヘッド11の目標
速度VR が計算された場合、この目標速度と実際の移
動速度との差、すなわち、差速度が計算され、この差速
度に応じてCPU15から制御信号が出力される。本実
施例では、減速期間の所定位置から目標トラックまでの
期間(以下、直線近似期間と呼ぶ)においては直線近似
法により速度制御が行われ、目標速度の変化率に比例し
て連続的に制御ゲインが切替えられる。なお、目標速度
の時間変化率は磁気ヘッドが理想的に移動した場合、指
数関数的に減少する。
【0045】ステップA4では、目標トラックまでの残
り距離が15トラック以上であるかどうかが判定される
。ステップA4において、目標トラックまでの残りの距
離が所定トラック数、例えば15トラック以上である場
合、すなわち、負の加速度(目標速度の変化率ΔVR 
=ΔV0 )が一定値、例えば100m/s2 である
場合、制御ゲインはK0 に設定される(ステップA5
)。 ステップA6では、差速度に制御ゲインはK0 が乗算
された制御信号u(=K0 (VR −Vm))が生成
され、この生成された制御信号uがD/A変換器17に
出力される(ステップA10)。
【0046】CPU15から出力された制御信号uは、
D/A変換器17によってアナログ信号に変換された後
、電力増幅器18に入力される。ボイスコイルモータ1
9は、電力増幅器18で増幅された制御信号uによって
駆動される。
【0047】一方、ステップA4において、目標トラッ
クまでの残り距離が15トラック未満である場合、すな
わち、直線近似期間においては、負の加速度(目標速度
の変化率ΔVR =ΔVs)が連続的に減少するような
速度制御が行われる。ステップA7では、ROM16に
記憶されている速度プロヒィール曲線を示す速度データ
を参照して、これに基づき目標速度の変化率ΔVR が
計算される。また、ステップA8では、制御ゲインKが
次式のように計算される。
【0048】       K=(ΔVs/ΔV0 )K0     
                         
 …(7)式(7)からわかるように、ΔVsとΔV0
 との比に応じて制御ゲインが変化する。すなわち、直
線近似期間においてはΔVsが連続的に減少するので、
制御ゲインKも連続的に減少することになる。ステップ
A9では、差速度に制御ゲインKが乗算された制御信号
u(=K(VR −Vm))が生成され、この生成され
た制御信号uがD/A変換器17に出力される(ステッ
プA10)。従って、目標速度の変化率に応じて制御ゲ
インが減少するので、速度制御における追従性を向上さ
せることができる。
【0049】以上のように、目標速度の変化率に応じて
制御ゲインも連続的に切替えることが望ましいが、実際
には、速度制御が複雑となる。従って、図4に示すフロ
ーチャートのように第1実施例の速度制御装置における
CPU15が動作する。
【0050】ステップB1では、位置データが受信され
る。
【0051】ステップB2では、受信された位置データ
を基にして磁気ヘッド11の移動速度が計算される。
【0052】ステップB3では、磁気ヘッド11の現在
位置と目標トラックの位置から残りのトラック数が取得
され、ROM16に予め記憶されている速度プロフィー
ル曲線を示す速度データを参照して、得られた残りのト
ラック数から磁気ヘッド11が移動するのに必要な目標
速度が計算される。
【0053】ステップB4では、目標トラックまでの残
り距離が15トラック以上であるかどうかが判定される
。ステップB4において、目標トラックまでの残りの距
離が所定トラック数、例えば、15トラック以上である
場合、すなわち、負の加速度(目標速度の変化率)が1
00m/s2 である場合、制御ゲインが高制御ゲイン
KH (=10V/(m/s))に設定される(ステッ
プB5)。この場合、目標速度の変化率は一定である。 ステップB7では、差速度に制御ゲインKH が乗算さ
れた制御信号が生成され、この生成された制御信号がD
/A変換器17に出力される。
【0054】CPU15から出力された制御信号は、D
/A変換器17によってアナログ信号に変換された後、
電力増幅器18に入力される。ボイスコイルモータ19
は電力増幅器18で増幅された制御信号によって駆動さ
れる。
【0055】一方、ステップB4において、目標トラッ
クまでの残り距離が15トラック未満である場合、すな
わち、直線近似期間においては、負の加速度(目標速度
の変化率)が連続的に減少するような速度制御が行われ
る。しかし、直線近似期間においては、制御ゲインは連
続的に切替えられるのではなく、制御ゲインは低制御ゲ
インKL (=5V/(m/s))に設定される(ステ
ップB6)。ステップB7では、差速度に制御ゲインK
L が乗算された制御信号が生成され、この生成された
制御信号がD/A変換器17に出力される。
【0056】従って、目標速度の変化率に応じて制御ゲ
インが2段階に切替えられるので、このようなゲイン切
替によっても速度制御における追従性を向上させること
ができる。
【0057】このように、目標速度の変化率に応じて制
御ゲインを切替えることにより、目標トラック到達時の
到達速度の変動が小さくなり、トラックフォローイング
制御における過渡応答性が向上する。従って、磁気ヘッ
ドが安定に移動し、磁気ヘッドの移動時間を短縮するこ
とができる。
【0058】なお、第1実施例の速度制御装置では、制
御ゲインの切替えはCPU15によって行われているが
、低ゲインである制御信号が出力される場合、D/A変
換器17の量子化誤差が増大するため、目標トラック到
達時の目標到達速度に変動が生じる。この目標到達速度
の変動を小さくするため、図5に示す第2実施例の速度
制御装置が用いられる。
【0059】第2実施例の速度制御装置では、D/A変
換器17と電力増幅器18との間に、ゲイン切替機能を
有するアナログアンプ20が配置される。このアナログ
アンプ20のゲイン切替はCPU15から出力されるゲ
イン切替信号によって行われる。以上のような構成によ
って、D/A変換器17の量子化誤差を増大させること
なく、制御ゲインを切替えることができる。
【0060】以上、本発明の実施例について説明したが
、本発明は上記実施例に限定されることなく本発明の要
旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヘッドの
目標速度の変化率に応じて速度系のゲインを切替える構
成としたことにより、目標トラック到達時の速度ばらつ
きを抑えることができ、速度制御モードに続くトラック
フォローイングモードでの過渡応答性を向上させること
ができる。これにより、ヘッド移動時間の安定化および
短縮化が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の速度制御モデルを示す図。
【図2】本発明の第1実施例に係る速度制御装置の構成
を示すブロック図。
【図3】図2に示す速度制御装置の第1の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図4】図2に示す速度制御装置の第2の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図5】本発明の第2実施例に係る速度制御装置の構成
を示すブロック図。
【図6】磁気ヘッドの移動時間と目標速度との関係を示
す図。
【図7】磁気ヘッドの移動距離と目標速度との関係を示
す図。
【図8】トラックフォローイング制御における過渡応答
を示す図。
【図9】上記過渡応答のモデルを示す図。
【図10】磁気ヘッドの減速期間における目標トラック
到達までの目標速度と移動距離/移動時間の関係を示す
図。
【図11】直線近似法による目標速度と移動時間/移動
距離の関係を示す図。
【図12】連続制御モデルを示す図。
【図13】上記連続制御モデルの振幅特性を示す図。
【図14】上記連続制御モデルの位相特性を示す図。
【図15】離散的制御モデルを示す図。
【図16】上記離散的制御モデルの振幅特性を示す図。
【図17】上記離散的制御モデルの位相特性を示す図。
【符号の説明】
10…磁気ディスク、11…磁気ヘッド、12…増幅器
、13…位置検出器、14…A/D変換器、15…CP
U、16…ROM、17…D/A変換器、18…電力増
幅器、19…VCM(ボイスコイルモータ)、20…ア
ナログアンプ、21…ボイスコイルモータ、22…キャ
リッジ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  予めサーボデータが記録されている記
    録媒体と、この記録媒体にデータの記録/再生を行うヘ
    ッドと、このヘッドを上記記録媒体の半径方向に移動さ
    せるヘッド駆動手段と、上記ヘッドから読み出される上
    記サーボデータに基づいて、上記ヘッドの現在位置を示
    す位置情報を生成する位置検出手段と、この位置検出手
    段によって生成された上記位置情報に基づいて、上記ヘ
    ッドの移動速度を検出する移動速度検出手段と、上記位
    置検出手段によって生成された上記位置情報に基づいて
    、上記ヘッドの現在位置から目標トラックまでの距離に
    対応した目標速度を検出する目標速度検出手段と、この
    目標速度検出手段によって検出された上記目標速度と上
    記移動速度検出手段によって検出された上記移動速度と
    の誤差速度を検出する誤差速度検出手段と、上記目標速
    度検出手段によって検出された上記目標速度の時間的変
    化率に応じてそのゲインを切替えると共に、この切替え
    たゲインと上記誤差速度検出手段で検出された上記誤差
    速度とに基づいて上記ヘッド駆動手段を駆動するヘッド
    駆動制御手段とを具備したことを特徴とする磁気ディス
    ク装置の速度制御装置。
  2. 【請求項2】  上記ヘッド駆動制御手段は、上記目標
    速度の時間的変化率が大きい場合には上記ゲインを上げ
    、上記目標速度の時間的変化率が小さい場合には上記ゲ
    インを下げることを特徴とする請求項1記載の磁気ディ
    スク装置の速度制御装置。
  3. 【請求項3】  上記ヘッド駆動制御手段は、CPUか
    らなり、このCPUが内部演算によって上記ゲインを切
    替えることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装
    置の速度制御装置。
  4. 【請求項4】  上記ヘッド駆動制御手段は、CPUお
    よびゲイン切替え機能を有するアナログアンプからなり
    、上記CPUが上記アナログアンプのゲインを切替える
    ためのゲイン切替え信号を出力することを特徴とする請
    求項1記載の磁気ディスク装置の速度制御装置。
JP3183847A 1990-06-29 1991-06-28 磁気ディスク装置の速度制御装置 Pending JPH04364275A (ja)

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JP17307590 1990-06-29
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017030035A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 Jfeスチール株式会社 調質圧延装置及び調質圧延方法

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