JPH05207970A - 気腹装置 - Google Patents

気腹装置

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JPH05207970A
JPH05207970A JP4016383A JP1638392A JPH05207970A JP H05207970 A JPH05207970 A JP H05207970A JP 4016383 A JP4016383 A JP 4016383A JP 1638392 A JP1638392 A JP 1638392A JP H05207970 A JPH05207970 A JP H05207970A
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JP
Japan
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carbon dioxide
pressure
abdominal cavity
patient
dioxide gas
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JP4016383A
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English (en)
Inventor
Yutaka Yanagawa
裕 柳川
Koji Tanigawa
廣治 谷川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、少ない消費電力によって患者の体温
の低下を防止することを最も主要な特徴とする。 【構成】温度センサ22を設け、この温度センサ22か
らの測定信号にもとづいて腹腔内に送り込む炭酸ガスの
温度を調整する加温装置26を設けたことを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腹腔内に炭酸ガスを送り
込む気腹装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の医療に対しては、治れば良いとい
う考え方ではなく、苦痛が少なく回復の早い低侵襲な治
療法が求められている。このニーズを受けて近年では内
視鏡による腹腔内の目視観察下で例えば胆嚢を摘出する
術が盛んに行なわれている。
【0003】この術式においては、内視鏡による腹腔内
の観察を容易に行なわせるために腹腔内に炭酸ガスを充
満して腹腔内における内視鏡の観察視野を確保するよう
にしている。この場合、腹腔内に供給される炭酸ガスの
圧力状態は一定の設定圧力に保持することが必要にな
る。そのため、炭酸ガスのガスボンベに接続され、この
ガスボンベから放出される炭酸ガスを減圧器、弁などに
より、設定圧力に保持した状態で腹腔内に送り込む炭酸
ガス供給手段を備えた高速気腹装置が使用される。
【0004】この種の高速気腹装置として従来から例え
ば特公平2−14843号公報や、ドイツ特許P280
3649号等が知られている。図1は従来の高速気腹装
置1を示すものである。この高速気腹装置1には炭酸ガ
スボンベ2が接続される。
【0005】この炭酸ガスボンベ2は高速気腹装置1内
に配設された高圧に耐え得るガス管路3の入口側の連結
端部に連結されている。このガス管路3には入口側から
順に第1減圧器4、第2減圧器5、電磁開閉弁6、オリ
フィス7が順次直列に接続されている。そして、このガ
ス管路3の出口側の連結端部は高速気腹装置1の筐体に
設けられた口金8に連結されている。さらに、この口金
8には連結チューブ9の一端が連結されている。この連
結チューブ9の他端は患者Hの腹腔内に穿刺される気腹
針10に連結されている。
【0006】また、ガス管路3における第1減圧器4の
上流側には高圧に耐え得る第1の分岐管路3aの一端が
連結されている。この第1の分岐管路3aの他端には圧
力センサ11が接続されている。
【0007】さらに、ガス管路3には第2減圧器5と電
磁開閉弁6との間にバイパス管路3bの一端が連結され
ている。このバイパス管路3bの他端は差圧センサ12
を介してガス管路3におけるオリフィス7と口金8との
間に連結されている。
【0008】また、ガス管路3におけるバイパス管路3
bの下流側管路3b2 との連結部と口金8との間には第
2の分岐管路3cの一端が連結されている。この第2の
分岐管路3cの他端は圧力スイッチ13に連結されてい
る。
【0009】一方、高速気腹装置1の内部には腹腔内へ
の炭酸ガスの供給を制御する制御回路14が設けられて
いる。この制御回路14には圧力センサ11がプリアン
プ15およびA/D変換器16を順次介して接続され
る。
【0010】さらに、制御回路14には差圧センサ12
がプリアンプ17、A/D変換器18を順次介して接続
されるとともに、電磁開閉弁6の駆動回路19および圧
力スイッチ13がそれぞれ接続される。
【0011】そして、気腹針10が患者Hの腹腔内に穿
刺された状態で、高速気腹装置1が使用され、患者Hの
腹腔内に炭酸ガスが供給される。この高速気腹装置1の
使用時には患者Hの腹腔内に供給される炭酸ガスの供給
状態は次のように制御される。
【0012】まず、炭酸ガスボンベ2より放出された高
圧の炭酸ガスは高速気腹装置1のガス管路3内に導入さ
れたのち、第1減圧器4、第2減圧器5によって順次減
圧され、所定の供給圧力状態に調整される。
【0013】なお、炭酸ガスボンベ2から高速気腹装置
1側に供給される炭酸ガスの圧力は圧力センサ11によ
って検出される。このとき、圧力センサ11からの出力
信号(炭酸ガスボンベ2から供給される炭酸ガスの検出
圧力信号)はプリアンプ9に入力されて増幅される。さ
らに、このプリアンプ9の出力信号がA/D変換器10
に入力され、デジタル値に変換された状態で、制御回路
14に入力される。そして、この制御回路14からの制
御信号によって高速気腹装置1の図示しない表示部に炭
酸ガスボンベ2から供給される炭酸ガスの供給圧力が表
示され、またガスボンベ2が空になった場合にはそれを
示す表示や、出力音によりガスボンベ2の交換を促す動
作が行なわれる。
【0014】さらに、ガス管路3の第2減圧器5から放
出される炭酸ガスは電磁開閉弁6、オリフィス7を経て
口金8に導かれたのち、連結チューブ9、気腹針10を
順次介して腹腔内に供給される。
【0015】また、高速気腹装置1の使用中は腹腔内の
圧力測定作業が適宜行なわれる。この腹腔内の圧力測定
作業時には電磁開閉弁6を遮断したのち、所定時間が経
過してガスの流れがおさまり、安定した定常状態で、差
圧センサ12によってオリフィス7の両端の差圧、すな
わち第2減圧器5側のガスの圧力と腹腔内側のガスの圧
力との差圧を測定することで腹腔内の圧力が求められ
る。この場合、差圧センサ12からの出力信号はプリア
ンプ17によって増幅され、A/D変換器18によって
デジタル値に変換された状態で、制御回路14に入力さ
れる。
【0016】そして、この差圧センサ12からの測定信
号にもとづいて制御回路14によって腹腔内の圧力を求
め、ここで求められた腹腔内の圧力値に応じて制御回路
14によって電磁開閉弁6をオン,オフ制御することで
腹腔内の圧力を一定の設定圧力状態に保つようにしてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の高速気腹装
置1では炭酸ガスボンベ2からガス管路3内に導入され
た炭酸ガスの圧力は第1減圧器4、第2減圧器5によっ
て所定の供給圧力状態に減圧されるときに生じる断熱膨
脹作用による温度の低下により、腹腔内側に供給される
炭酸ガスが冷却される。
【0018】ところで、内視鏡による腹腔内の目視観察
下で、例えば腹腔内の臓器をレーザーや電気メスを使用
して治療する症例ではレーザーや電気メスの使用時に煙
が発生し、これにより内視鏡の視野が妨げられる。その
ため、レーザーや電気メスの使用時にはこの煙を除去す
る必要がある。
【0019】この場合には患者Hの腹腔内に気腹針10
とは別個に腹腔内からの排気用のトラカール等の他の処
置具を穿刺し、このトラカールの排気バルブを開放した
状態で、高速気腹装置1によって送気を行なう。このと
き、高速気腹装置1からの炭酸ガスの供給動作にともな
い腹腔内の煙はトラカールを通して体外に排煙される。
このようにして腹腔から煙を除去することで、レーザー
や電気メスの使用時における内視鏡の視野を確保するよ
うにしている。
【0020】しかしながら、この腹腔内の排煙作業時に
は比較的大量の炭酸ガスが使用されるので、炭酸ガスボ
ンベ2より放出された高圧の炭酸ガスが高速気腹装置1
内の第1減圧器4、第2減圧器5によって減圧される際
の断熱膨脹作用によって冷却された低温状態の炭酸ガス
が比較的大量に高速気腹装置1から腹腔内に供給される
問題がある。そのため、この場合には低温状態の炭酸ガ
スの大量供給によって患者の体温が低下するおそれがあ
るので、レーザーや電気メスの使用中、術者は患者の体
温低下について注意する必要があった。
【0021】この点を改善するために、USP5006
1009号では炭酸ガスの供給路内に炭酸ガスを加熱す
る加熱手段を設け、この加熱手段によって任意の温度に
加熱された炭酸ガスを体腔内に供給する構成にしたもの
が開示されている。
【0022】しかしながら、USP50061009号
のように炭酸ガス供給路内を流れる炭酸ガスを常に任意
の温度に制御する構成にした場合には加熱手段が常に通
電状態で保持されるので、消費電力が多くなる問題があ
る。この場合、炭酸ガスの供給によって体温の低下を生
じるような症例は比較的少ないので、USP50061
009号の構成では高速気腹装置1の消費電力の節減を
図るうえで問題がある。
【0023】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、レーザーや電気メスの使用中であっても患者の体
温の低下を防止することができるとともに、消費電力の
節減を図ることができる気腹装置を提供することを目的
とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は炭酸ガスの供給
源に接続され、この供給源から放出される炭酸ガスを減
圧用の減圧部を介して腹腔内に送り込む炭酸ガス供給手
段を備えた気腹装置において、体温を測定する体温測定
手段を設け、この体温測定手段からの測定信号を入力
し、この測定信号にもとづいて前記腹腔内に送り込む炭
酸ガスの温度を調整する温度調整手段を設けたものであ
る。
【0025】
【作用】気腹装置本体の使用時には体温測定手段によっ
て体温を測定し、この患者の体温の情報にもとづいて温
度調整手段によって腹腔内に送り込む炭酸ガスの温度を
調整するようにしたものである。
【0026】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例を図1乃至図
6を参照して説明する。図1は腹腔内に炭酸ガスを送り
込む高速気腹装置1の概略構成を示すものである。な
お、図1乃至図6中で、図10と同一部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0027】すなわち、この実施例では高速気腹装置1
の制御回路21に患者Hの体温を測定する温度センサ
(体温測定手段)22が温度信号線23によって高速気
腹装置1内のプリアンプ24およびA/D変換器25を
順次介して接続されている。
【0028】さらに、この制御回路21には圧力センサ
11がプリアンプ15およびA/D変換器16を順次介
し、また差圧センサ12がプリアンプ17、A/D変換
器18を順次介してそれぞれ接続されるとともに、電磁
開閉弁6の駆動回路19および圧力スイッチ13がそれ
ぞれ接続される。
【0029】また、高速気腹装置1内のガス管路3には
第2減圧器5の下流側で、かつバイパス管路3bの上流
側管路3b1 との連結部の上流側に加温装置(温度調整
手段)26が介設されている。
【0030】この加温装置26には例えば図2に示すよ
うに、炭酸ガスを貯蔵する容器27とその容器27内に
設けられた加温手段28とが設けられている。この加温
手段28は例えばニクロム線、またはセラミックによっ
て形成されている。さらに、この加温手段28はスイッ
チ29を介して電源30に接続されている。そして、こ
の加温手段28のスイッチ29は制御回路21に接続さ
れている。
【0031】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、高速気腹装置1の使用時に炭酸ガスボンベ2から
放出された高圧ガスは高速気腹装置1のガス管路3内に
導入されたのち、第1減圧器4、第2減圧器5によって
順次減圧され、所定の供給圧力状態に調整される。
【0032】さらに、減圧された炭酸ガスは加温装置2
6の容器27内を通過し、電磁開閉弁6の開閉動作にと
もないその流れが制御される。この電磁開閉弁6は駆動
回路21からの制御信号によって開放、又は遮断され
る。
【0033】そして、電磁開閉弁6が開放されている場
合には加温装置26の容器27内を通過した炭酸ガスは
続いてオリフィス7を経て口金8に導かれたのち、連結
チューブ9、気腹針10を順次介して患者Hの腹腔内に
供給される。
【0034】また、高速気腹装置1の使用中、腹腔内の
圧力測定作業および炭酸ガスの流量測定作業が適宜行な
われる。この腹腔内の圧力測定作業および炭酸ガスの流
量測定作業は図3に示すようにオリフィス7の両端の差
圧、すなわち第2減圧器5側のガスの圧力Paと腹腔内
側のガスの圧力Pbとの差圧を測定することで求められ
る。この場合、差圧センサ12からの出力信号はプリア
ンプ17によって増幅され、A/D変換器18によって
デジタル値に変換された状態で、制御回路14に入力さ
れる。
【0035】ここで、オリフィス7の両端の差圧によっ
て腹腔内の圧力および炭酸ガスの流量をそれぞれ測定す
る方法を説明する。まず、オリフィス7の上流側のガス
の圧力をPa、電磁開閉弁6を遮断したときに差圧セン
サ12により得られる圧力値をΔPとすると腹腔内の圧
力Pbは、Pb=Pa+ΔPより求められる。
【0036】また、炭酸ガスの流量Qは電磁開閉弁6を
開放したとき、次の数1によって求められる。ここで、
dはオリフィス7の口径、αは流量係数、εは炭酸ガス
の膨張補正係数、ρは流体密度(オリフィス7の上流
側)である。
【0037】
【数1】
【0038】次に、高速気腹装置1の使用中、患者Hの
腹腔内の圧力を設定圧力に保持する動作を図4のフロー
チャートを参照して説明する。まず、高速気腹装置1の
図示しない電源をオン操作すると、制御回路14によっ
て電磁開閉弁6が開操作される(ステップS1)。
【0039】これにより、第1減圧器4、第2減圧器5
によって減圧されたのち、加温装置26の容器27内を
通過した炭酸ガスは続いてオリフィス7を経て口金8に
導かれたのち、連結チューブ9、気腹針10を順次介し
て患者Hの腹腔内に供給される。
【0040】また、制御回路14には予めオリフィス7
の差圧によって得られる腹腔内の圧力Pbの上昇限界に
対応して設定された所定の設定圧力値Pb0 が記憶され
ている。そして、高速気腹装置1による患者Hの腹腔内
への炭酸ガスの供給作業中はオリフィス7の差圧によっ
て得られる腹腔内の圧力Pbがこの設定圧力値Pb0
比較される(ステップS2)。ここで、腹腔内の圧力P
bが設定圧力値Pb0を越えた場合には電磁開閉弁6が
遮断される(ステップS3)。
【0041】また、患者Hの腹腔内の炭酸ガスは例えば
手術中、図示しないトラカールなどの手術用器具の隙間
から体外に漏れ、腹腔内の圧力は次第に低くなってい
く。そして、腹腔内の圧力Pbが設定圧力値Pb0
り、例えば1mmHgを越えて低くなった状態が検出さ
れた場合(ステップS4)には電磁開閉弁6が開放さ
れ、炭酸ガスが腹腔内に再度送気される。これより、腹
腔内の圧力Pbは設定圧力値Pb0 に維持される。
【0042】さらに、内視鏡による腹腔内の目視観察下
での手術中にレーザーや電気メスの使用によって煙が発
生し、内視鏡の視野が妨げられる場合には図5に示すよ
うに気腹針10とは別個の排気用のトラカール31を使
用して煙が除去される。この場合、トラカール31を患
者Hの腹腔内に穿刺し、このトラカール31の排気バル
ブ32を開放した状態で、高速気腹装置1によって送気
を行なうことにより、腹腔内の炭酸ガスとともに煙が体
外に除去される。
【0043】このとき、患者Hの体温は温度センサ22
によって常に測定されている。また、制御回路21には
予め患者Hの体温の変動幅の最低温度状態に対応して設
定された所定の設定下限温度T0 (例えば35℃程度)
が記憶されている。
【0044】そして、図6に示すように温度センサ22
によって得られる患者Hの体温信号Tが設定下限温度T
0 以下まで低下した場合にはその時点t1 で制御回路2
1から出力される制御信号によって加温装置26のスイ
ッチ29がオン操作される。そのため、加温装置26の
加温手段28が通電され、この加温手段28によって容
器27内の炭酸ガスが加温されるので、容器27内で加
熱された高温状態の炭酸ガスは続いてオリフィス7を経
て口金8に導かれたのち、連結チューブ9、気腹針10
を順次介して患者Hの腹腔内に供給され、患者Hの体温
の低下が抑制される。
【0045】そこで、上記構成のものにあってはレーザ
ーや電気メスの使用によって発生した腹腔内の煙を炭酸
ガスとともに体外に除去する際に、高速気腹装置1から
新たに患者Hの腹腔内に供給される炭酸ガスの温度が高
速気腹装置1内での断熱膨脹作用による温度の低下によ
り、体温よりも低温度となり、患者Hの体温が低下した
場合であってもこの患者Hの体温低下状態を温度センサ
22によって直ちに検出して加温装置26を動作させ、
患者Hの腹腔内に供給される炭酸ガスの温度を上昇させ
ることができるので、患者Hの体温の低下を防止するこ
とができる。
【0046】そのため、術者はレーザーや電気メスの使
用中に患者Hの体温低下に格別に注意を払う必要がない
うえ、体温の低下により手術を中断する必要がないの
で、レーザーや電気メスの使用による腹腔内の臓器治療
の作業能率を高めることができる。
【0047】さらに、加温装置26の加温手段28は患
者Hの体温低下状態が温度センサ22によって検出され
た場合にだけ動作するようにしたので、従来に比べて消
費電力の節減を図ることができる。
【0048】次に、第2の実施例について図7および図
8を参照して説明する。これは、高速気腹装置1の外部
に第1の実施例の加温装置26と略同一構成の加温装置
41を設けたものである。
【0049】この加温装置41の容器27の入口部には
第1の連結チューブ42の一端が連結されている。この
第1の連結チューブ42の他端は高速気腹装置1の口金
8に連結されている。
【0050】さらに、加温装置41の容器27の出口部
には第2の連結チューブ43の一端が連結されている。
この第2の連結チューブ43の他端は患者Hの腹腔内に
穿刺される気腹針44に連結されている。
【0051】また、高速気腹装置1内のガス管路3の出
口側(口金8との連結端部側)には第2の電磁開閉弁4
5が介設されている。さらに、ガス管路3における第2
の分岐管路3cの連結部と第2の電磁開閉弁45との間
には第3の分岐管路47の一端が連結されている。この
第3の分岐管路47の他端部は第3の電磁開閉弁48を
介して高速気腹装置1の筐体に設けられた第2の口金4
9に連結されている。この第2の口金49には高速気腹
装置1の外部の第3の連結チューブ50の一端が連結さ
れている。この第3の連結チューブ50の他端は第2の
連結チューブ43の中途部に連結されている。
【0052】また、高速気腹装置1内に配設された制御
回路51には圧力センサ11がプリアンプ15およびA
/D変換器16を順次介し、また差圧センサ12がプリ
アンプ17、A/D変換器18を順次介してそれぞれ接
続されるとともに、電磁開閉弁6の駆動回路19、圧力
スイッチ13、加温装置41のスイッチ29、第2の電
磁開閉弁45の駆動回路52、第3の電磁開閉弁48の
駆動回路53がそれぞれ接続され、さらに温度センサ2
2(図1に示す)が温度信号線23によってプリアンプ
24およびA/D変換器25を順次介して接続される。
【0053】次に、本実施例の作用について説明する。
但し、第1の実施例と重複する部分に関してはその説明
を省略する。まず、高速気腹装置1の使用時には通常は
電磁開閉弁6および第3の電磁開閉弁48が開状態、第
2の電磁開閉弁45が閉状態に保持される。
【0054】この状態では炭酸ガスボンベ2から放出さ
れ、高速気腹装置1のガス管路3内に導入された炭酸ガ
スは第1減圧器4、第2減圧器5によって順次減圧さ
れ、所定の供給圧力状態に調整されたのち、電磁開閉弁
6、オリフィス7を経て、第3の分岐管路47内に導入
され、第3の電磁開閉弁48を介して高速気腹装置1の
筐体に設けられた第2の口金49に導かれたのち、第3
の連結チューブ50、第2の連結チューブ43、気腹針
44を順次介して患者Hの腹腔内に供給されて気腹動作
が行われる。
【0055】また、気腹動作中、温度センサ22によっ
て得られる患者の体温信号Tが設定下限温度T0 以下ま
で低下した場合にはその時点t1 で、制御回路51から
出力される制御信号によって加温装置41のスイッチ2
9がオン操作されるとともに、第2の電磁開閉弁45が
開、第3の電磁開閉弁48が閉状態にそれぞれ切換え操
作される。
【0056】この状態では第1減圧器4、第2減圧器5
によって順次減圧され、所定の供給圧力状態に調整され
た炭酸ガスは電磁開閉弁6、オリフィス7、第2の電磁
開閉弁45を経て口金8に導かれたのち、第1の連結チ
ューブ42を通して加温装置41内に導入される。そし
て、この加温装置41内で加熱された高温状態の炭酸ガ
スは続いて第2の連結チューブ43、気腹針44を順次
介して患者Hの腹腔内に供給される。そのため、この場
合には高速気腹装置1からは暖かい炭酸ガスが患者Hの
腹腔内に供給されるので、患者Hの体温の低下が抑制さ
れる。
【0057】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同様にレーザーや電気メスの使用によって発生
した腹腔内の煙を炭酸ガスとともに体外に除去する際
に、高速気腹装置1から新たに患者Hの腹腔内に供給さ
れる炭酸ガスの温度が高速気腹装置1内での断熱膨脹作
用による温度の低下により、体温よりも低温度となり、
患者Hの体温が低下した場合であってもこの患者Hの体
温低下状態を温度センサ22によって直ちに検出して加
温装置41を動作させ、患者Hの腹腔内に供給される炭
酸ガスの温度を上昇させることができるので、患者Hの
体温の低下を防止することができ、レーザーや電気メス
の使用による腹腔内の臓器治療の作業能率を高めること
ができるとともに、加温装置41の加温手段28は患者
Hの体温低下状態が温度センサ22によって検出された
場合にだけ動作するようにしたので、従来に比べて消費
電力の節減を図ることができる。
【0058】さらに、この実施例では加温装置41を高
速気腹装置1の外部に配設したので、高速気腹装置1を
小型化することができる。そのため、図8に示すように
ラック54内に高速気腹装置1および加温装置41を効
率良く収納することができるので、省スペース化を図る
ことができる。
【0059】また、図9は高速気腹装置1のガス管路3
内で腹腔内側のガスの圧力Pbおよび炭酸ガスの流量を
測定する測定手段の変形例を示すものである。これは、
バイパス管路3bにおける差圧センサ12の上流側管路
3b1 内に第4の電磁開閉弁61を介設するとともに、
この上流側管路3b1 における差圧センサ12と第4の
電磁開閉弁61との間に排気管路62を連結し、この排
気管路62内に排気用電磁開閉弁63を介設したもので
ある。
【0060】ここで、腹腔内側の圧力Pb´を求める場
合には電磁開閉弁6が閉状態、排気用電磁開閉弁63が
開状態、第4の電磁開閉弁61が閉状態にそれぞれ切換
え操作される。このとき、腹腔内の圧力Pb´は、Pb
´=P0 (大気圧)+ΔPにより求められる。
【0061】また、電磁開閉弁6が閉状態、排気用電磁
開閉弁63が閉状態、第4の電磁開閉弁61が開状態に
それぞれ切換え操作された場合には第1の実施例の図3
によって説明した方法により、高速気腹装置1の使用中
(腹腔内への炭酸ガス供給中)の腹腔内圧Pbが測定さ
れる。
【0062】さらに、電磁開閉弁6が開状態、排気用電
磁開閉弁63が閉状態、第4の電磁開閉弁61が開状態
にそれぞれ切換え操作された場合には第1の実施例の図
3によって説明した方法により、炭酸ガスの流量Qが測
定される。
【0063】なお、高速気腹装置1の使用中、例えば第
1減圧器4、第2減圧器5が故障するか、あるいは電磁
開閉弁6が故障し、腹腔内側のガスの圧力Pbが設定圧
以上に上昇した場合には圧力スイッチ13が動作して制
御回路21に信号を送り、この信号により制御回路21
によって電磁開閉弁6が閉状態、排気用電磁開閉弁63
が開状態、第4の電磁開閉弁61が開状態にそれぞれ切
換え操作される。
【0064】そこで、上記構成のものにあっては高速気
腹装置1の使用中、例えば第1減圧器4、第2減圧器5
が故障するか、あるいは電磁開閉弁6が故障し、腹腔内
側のガスの圧力Pbが設定圧以上に上昇するような緊急
時には腹腔内の炭酸ガスを大気に放出することにより、
腹腔に高圧が加わることを未然に防ぐことができ、患者
の安全性を高めることができる。なお、この発明は上記
実施例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば体温を測定する体温測
定手段を設け、この体温測定手段からの測定信号を入力
し、この測定信号にもとづいて腹腔内に送り込む炭酸ガ
スの温度を調整する温度調整手段を設けたので、レーザ
ーや電気メスの使用中であっても患者の体温の低下を防
止することができるとともに、消費電力の節減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例の高速気腹装置を示
す全体の概略構成図。
【図2】 炭酸ガスの加温装置を示す概略構成図。
【図3】 腹腔内の圧力および炭酸ガス供給路内を流れ
る炭酸ガスの流量の測定手段を示す概略構成図。
【図4】 腹腔内の圧力調整動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図5】 腹腔内の排煙作業を説明するための概略構成
図。
【図6】 レーザーや電気メスの使用時における患者の
体温変化状態を示す特性図。
【図7】 この発明の第2の実施例の高速気腹装置を示
す全体の概略構成図。
【図8】 高速気腹装置をラックに装着した状態を示す
概略構成図。
【図9】 腹腔内の圧力および炭酸ガス供給路内を流れ
る炭酸ガスの流量の測定手段の変形例を示す概略構成
図。
【図10】 従来の高速気腹装置を示す全体の概略構成
図。
【符号の説明】
2…炭酸ガスボンベ(炭酸ガス供給源),4…第1減圧
器(減圧部),5…第2減圧器(減圧部),20,44
…加温装置(温度調整手段),22…温度センサ(体温
測定手段)。
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】この種の高速気腹装置として従来から例え
ば特公平2−14843号公報や、ドイツ特許P280
3649号等が知られている。図10は従来の高速気腹
装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガスの供給源に接続され、この供給
    源から放出される炭酸ガスを減圧用の減圧部を介して腹
    腔内に送り込む炭酸ガス供給手段を備えた気腹装置にお
    いて、体温を測定する体温測定手段を設け、この体温測
    定手段からの測定信号を入力し、この測定信号にもとづ
    いて前記腹腔内に送り込む炭酸ガスの温度を調整する温
    度調整手段を設けたことを特徴とする気腹装置。
JP4016383A 1992-01-31 1992-01-31 気腹装置 Withdrawn JPH05207970A (ja)

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